2024年1月下旬・午前9:55頃・降雪
夜の間に、この冬一番のドカ雪が積もりました。
気温が低いため、雪質はサラサラな乾雪です。
嘴には小動物(小型哺乳類)を咥えています。
冠雪したケヤキの横枝に止まったカラスが、両足で獲物をしっかり押さえつけながら、嘴で突き刺そうと何度もつつき始めました。
獲物を狩ってきた直後なのかと初めは思ったのですが、死骸は硬く凍っていました。
(死後硬直かもしれません。)
カラスが肉片を食べても、獲物の傷口から血は出ません。
貯食物を雪の下(地中?)から掘り出してきた可能性もありそうです。
死骸を咥えて持ち上げた際に、無毛の長い尻尾が見えたので、モグラではなくネズミの仲間と判明しました。
周囲の環境から、おそらく野ネズミではなく家ネズミの可能性が高そうです。
素人目には、ハツカネズミ(Mus musculus)よりも大きそうなので、クマネズミ(Rattus rattus)またはドブネズミ(Rattus norvegicus)だと思うのですが、どうでしょう。
ネズミの種類を見分けられる方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えてください。
窓の隙間から隠し撮りしている私にハシボソガラスが気づくと、気まずそうに獲物を持ってケヤキの幹の陰に隠れてしまいました。
カーテンの動きでバレてしまったようです。
※ 窓ガラス越し斜めに撮った不鮮明な映像に、動画編集時に自動色調補正を施しています。
【考察】
ネズミ類は、雪国の冬でも冬眠しません。
暖かい人家に住み着く家ネズミをカラスが捕食してくれたのだとすれば、益鳥ということになり、とても助かります。
もしかすると、殺鼠剤で駆除(毒殺)された家ネズミの死骸を近所から拾ってきたのかもしれない、と思いつきました。
だとすれば、殺鼠剤は無色で無味無臭らしいので、カラスは疑うことなく毒入りの死骸を食べてしまい、健康を害する可能性があります。
そのカラスの死骸は、また別のスカベンジャー(死肉食の分解者)が食べに来るはずですから、毒物の生物濃縮が起こってしまいます。
殺鼠剤を使う場合は、死んだネズミを野外に捨てるのではなく、環境から隔離して適切に処理することが必要です。