2018/11/03
コナラの樹液酒場に来たオオゾウムシ【暗視映像】
2018年8月中旬・午前4:38
定点観察しているコナラの樹液酒場に日の出前から来てみると、オオゾウムシ(Sipalinus gigas)が居ました。
まずは赤外線の暗視カメラで撮ってみましょう。
泡立つ樹液スポットの直下にいたオオゾウムシが幹を少し登り、静止しました。
次に白色のLEDを点灯しても、特に反応はありませんでした。
コナラの幹に樹液が滴り落ちています。
採寸代わりに左手の人差し指を差し出し、オオゾウムシに軽く触れただけで擬死落下(死んだふり)しました。
保護色のため、林床で見失ってしまいました。
本で読んではいたものの、実際にオオゾウムシが樹液に来るのを観察したのはこれが初めてで、嬉しい収穫でした。
しかし目ぼしい甲虫はこれだけで、ちょっと期待外れでした。
(常連客のアオカナブンの姿もありませんでした。)
夜明け前は客足が途絶える時間帯なのかもしれません。
山林ではもうヒグラシ♂が悲しげに鳴いています。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
夕闇の崖を歩くネコ
2018年8月上旬・午後18:59(日の入り時刻は午後18:44)
日没後、池の畔の崖で1頭のイエネコ(Felis silvestris catus)が活動していました。
白地に黒い斑紋の猫が薄暗がりの急斜面を忍び足でトラバースしています。
首輪は見えませんが、野良猫なのかな?
水際に下りて池の魚を取ったり岸辺のカルガモなどを襲うなど、何か獲物を捕食するのでは?と期待して(※)対岸から撮ってみました。
しかし、気まぐれな猫は斜面を登り返してしまいました。
※ 池の岸の茂みで鯉の白骨化死体を見つけたことがあり、このネコの仕業ではないかと疑っています。
ネコ@晩:濠沿いの崖+トラバース徘徊 |
2018/11/02
朝露を舐めるコムラサキ♂
2018年8月中旬・午前7:06
川沿いの堤防に繁茂するクズの群落でコムラサキ♂(Apatura metis substituta)が葉に止まっていました。
よく見ると黄色い口吻を伸ばして、クズの葉の表面に付いた朝露の雫を盛んに舐めています。
後半は腕を高く上げてバリアングル液晶モニタを見ながら撮影したら辛うじて翅表が見え、紫色の光沢があることから♂と判明しました。
その美しい翅を全開にして朝日を浴びながら吸水しています。
水を飲み終えると口吻をクルクルとゼンマイのように丸めました。
すぐには飛び立たず、しばらく日光浴を続けます。
(クズの葉から飛び去る瞬間は撮り損ねてしまいました。)
コムラサキ♂@クズ葉上+朝露舐め |
コムラサキ♂@クズ葉上+日光浴 |
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チョウ・ガ(鱗翅目),
飲水
樹上の昼塒でうたた寝するゴイサギ成鳥(野鳥)
2018年8月上旬・午後16:11〜16:23
▼前回の記事
樹上のゴイサギ成鳥に突撃するアブラゼミ(野鳥)
池の畔に立つ高木の枝で見つけたゴイサギ(Nycticorax nycticorax)成鳥は、夜行性なので眠そうにうつらうつらしていました。
樹種不明ですが、ケヤキですかね?(自信なし)
覚醒したゴイサギ成鳥は赤くて大きな目を見開きました。
瞬きすると白い瞬膜に覆われます。
眠そうに目が虚ろになったり薄目を開けたりすると赤目が黒くなるのは、瞳孔が開くのかな?
嘴を大きく開いて欠伸する様子が微笑ましい。
やがて樹上でソロソロと片足立ちになりました。
サギ類でよく見られるように、脚を左右交互に休めるのかもしれません。
その足をすぐに下ろしてしまったのは、風で枝が揺れたせいでしょう。
アングルを変えて後ろ姿を撮ると、繁殖期に発達する冠羽がようやく見えました。
頭部から後ろに伸びて風になびいています。
成鳥が昼塒としている大木からカメラを真下にパンすると、1羽のゴイサギ幼鳥が池の岸辺に佇み、水面を見つめていました。
ヒトに例えるなら、寝る時間なのに元気が有り余っている子供が夜更し(夜遊び)しているようなものでしょうか。
成鳥は池の対岸からしつこく撮っている私に気づいて警戒しているようで、風で揺れる横枝を歩いて移動して茂みの陰に隠れてしまいました。
視聴者の皆様には少し退屈な映像かもしれませんが、私にとってゴイサギの成鳥は長年探し求めていた幻の青い鳥だったので、ずっと見ていられるのです。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
ゴイサギ成鳥(野鳥)@昼塒:樹上+昼寝 |
ゴイサギ成鳥(野鳥)@昼塒:樹上+欠伸 |
ゴイサギ成鳥(野鳥)@昼塒:樹上+覚醒 |
ゴイサギ成鳥(野鳥)@昼塒:樹上+覚醒 |
ゴイサギ成鳥(野鳥)後姿+冠羽@昼塒:樹上 |
ゴイサギ成鳥(野鳥)@昼塒:樹上・全景 |
2018/11/01
繭を紡ぐオビガ(蛾)終齢幼虫d【100倍速映像】
オビガ(蛾)の飼育記録2018年#3
▼前回の記事
オビガ(蛾)終齢幼虫への脱皮
2018年7月下旬・午後23:05〜午前7:24・室温30〜31℃、湿度56〜59%
飼育中のオビガ(Apha aequalis)終齢幼虫dが食欲を失い盛んに徘徊を始めました。
営繭場所を探索するワンダリングです。
4年前の飼育時には、ティッシュペーパーの空き箱(ボール紙製)に終齢幼虫を閉じ込めて繭を作らせましたが、反省点が残りました。
やや狭いぐらいの空間に閉じ込めた方が失敗なくスムーズに営繭してくれだろうと思い、今回はプラスチック容器を仕切った4×4×3.5cmの繭棚に閉じ込めてみました。
プラスチック容器の内壁は滑らかでツルツルしているので、幼虫が足場糸を張り易いように、予め全面に紙を貼っておくことにしました。
幼虫が吐く白い絹糸が見易いように、本当は背景を黒くしたいところです。
しかし手元に黒い紙が無かったので、急遽ありあわせの茶封筒を切って使いました。
糊や接着剤を使うと、その匂いを幼虫が嫌がるかもしれないと思い、両面テープで張り付けました。
天井だけ観察用の窓として半透明のプラスチックのままにしておきました。
途中からは天井部の蓋を開けても幼虫は脱走せずにそのまま営繭を続けてくれました。
午前11:21にオビガ終齢幼虫dをこの繭棚に閉じ込めてみました。
しかし日中は幼虫に動きがなく、繭を紡いでくれません。
室温が高過ぎて夏バテ状態なのでしょうか?
暗くならないと営繭しないのかな?
もしかすると食草のタニウツギの葉片を入れてやれば、その匂いで幼虫は安心したかもしれません。
夜になっても進展がないので、照明を当てずに真っ暗でやや涼しい別室にしばらくそっと放置しておきました。
午後23:00に様子を見るとようやく繭を紡ぎ始めていたので、微速度撮影を開始。
100倍速の早回し映像をご覧下さい。
営繭運動はかなり緩慢で、しかも休み休みやっています。
繭内で方向転換する際に長い抜け毛が繭に編み込まれています。
繭棚の隅っこで褐色の繭が完成しました。
なぜか周囲の仕切りに対してやや斜めに繭が作られました。
(繭の長軸が水平になっていません。)
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
【おまけの映像】
↑早回し速度を少し落とした60倍速映像をブログ限定で公開しておきます。
つづく→#4:オビガ(蛾)繭cの採集
オビガ(蛾)終齢幼虫d@繭棚+営繭準備 |
オビガ(蛾)終齢幼虫d@繭棚+営繭 |
オビガ(蛾)終齢幼虫d@繭棚+営繭 |
オビガ(蛾)終齢幼虫d@繭棚+営繭 |
オビガ(蛾)終齢幼虫d@繭棚+営繭 |
オビガ(蛾)終齢幼虫d@繭棚+営繭 |
オビガ(蛾)終齢幼虫d@繭棚+営繭 |
オビガ(蛾)終齢幼虫d@繭棚+営繭 |
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チョウ・ガ(鱗翅目),
発生,
微速度撮影
池を低空で飛び去るゴイサギ幼鳥(野鳥)
2018/10/31
トラマルハナバチ♀の体に粘りつくメマツヨイグサの花粉の企み
2018年8月中旬・午前6:21
用水路沿いの原っぱ(休耕地?)に咲いたメマツヨイグサの群落で早朝にトラマルハナバチ(Bombus diversus diversus)のワーカー♀が訪花していました。
後脚の花粉籠は空荷でした。
ちなみに、この組み合わせは初見です。
▼関連記事(4年前の撮影)
メマツヨイグサの花で採餌するクロマルハナバチ♀
今回面白いと思ったのは、吸蜜してから次の花に飛び去るときに、まるで納豆を食べた後のように花粉が糸を引いていたことです。
マツヨイグサ類の花粉には粘着性があるからです。
送粉者の体にちょっと触れただけでもまとわりついて次の花へ運んでもらい授粉のチャンスを高めるために進化したのです。
花粉の粘着シーンを1/10倍速のスローモーションでリプレイ。
▼関連記事
・メマツヨイグサの花粉は糸を引いて粘る
・メマツヨイグサの粘る花粉を舐めるホソヒラタアブ♂
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
トラマルハナバチ♀@メマツヨイグサ訪花採餌 |
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ハチ・アリ(膜翅目),
訪花
深夜のコナラ樹液酒場に来たニホンアマガエル
2018年8月中旬・午前4:40頃
里山の林道脇で見つけたコナラの樹液酒場に夜明け前から様子を見に来てみました。
日の出時刻は午前4:51。
すると、樹液酒場のすぐ横の小枝にニホンアマガエル(Hyla japonica)が居ました。
まず初めは赤外線の暗視カメラで撮ってみます。
幹の方を向いて静止していて、喉も動いていませんでした。
樹液に集まるショウジョウバエなどを待ち伏せて捕食しているのでしょう。
舌を伸ばして捕食する瞬間をいつか動画に撮ってみたいと思いつつ、長期戦になりそうで、いつも諦めてしまいます。(飼育すべきか?)
▼関連記事(4年前の撮影)
・夜のミズナラ樹液酒場に来たニホンアマガエル
・夜の樹液酒場に来たモリアオガエル
白色LEDを点灯したら、ニホンアマガエルの体色は緑でした。
迷彩のような黒っぽい斑紋が入っています。
緑色に苔むしたコナラの幹に対して保護色になっていますが、完全な暗闇では関係ないでしょう。
左手の人差し指でカエルに軽く触れると、ピョンと跳んで逃げて前方の幹にしがみつきました。
ジャンプのスローモーションは1/5倍速。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
2018/10/30
アオカナブンとヨツボシオオキスイが樹液酒場で出会うと…
2018年7月下旬
里山の林道脇で定点観察しているコナラの樹液酒場で、1匹のアオカナブンb(Rhomborrhina unicolor)に注目して動画に撮ってみたら、ちょっと興味深い映像が得られました。
アオカナブンbがコナラの幹を少し降りると、立ち止まって前脚で顔を拭いました。
ヨツボシオオキスイ(Helota gemmata)が居座っている右横の樹液スポットに向かって行きます。
樹液酒場にズカズカと割り込むと、ヨツボシオオキスイを軽く前脚で小突いて蹴散らしました。
樹液酒場での序列は明らかにヨツボシオオキスイよりもアオカナブンが強いようで、闘争らしい闘争になりませんでした。
ところがアオカナブンはその場で方向転換すると、幹に対して上を向いて透明なオシッコをシャッと排泄しました。
オシッコが見やすいようにまずは1/5倍速のスローモーションでご覧下さい。
真下に居るヨツボシオオキスイには直接かからなかったものの、これも一種の攻撃(酷い侮辱)なのかな?
その後もアオカナブンはヨツボシオオキスイが居た樹液酒場には固執せずにコナラの幹をゆっくり登り続けたので、ただ無頓着に排尿しただけなのでしょう。
この樹液に集まっている昆虫相がいまいち貧弱なのは、周囲が杉をメインとした林だからかもしれません。
この日は鱗翅目が1頭も飛来せず、スズメバチ類も見かけませんでした。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
アオカナブンb+ヨツボシオオキスイ@コナラ樹液吸汁 |
樹上のゴイサギ成鳥に突撃するアブラゼミ(野鳥)
2018年8月上旬・午後16:20
▼前回の記事
池の昼塒でくつろぐゴイサギ幼鳥の群れ(野鳥)
ゴイサギ(Nycticorax nycticorax)幼鳥の昼塒がある池の奥は小山で、鬱蒼とした林になっています。
池の対岸からその木々を丹念に探すと、白っぽい鳥が高木の枝に止まっていました。
望遠レンズでズームインしてみると、ゴイサギの成鳥でした。
実はゴイサギ成鳥の実物を見つけたのはこれが初めてで、念願の出会いに感激しました。
幼鳥の群れとは少し離れた高木に単独で昼塒を取っていました。
残念ながら樹種は不明です。(見て分かる方は是非教えて下さい。)
図鑑で読んだ通り、ゴイサギ成鳥の見開いた目の虹彩は真っ赤で、丸い瞳孔は黒くて大きいのが印象的でした。
同じ横枝でゴイサギの少し左にアブラゼミ♂(Graptopsaltria nigrofuscata)が止まっています。
そのアブラゼミが飛び立つと、ゴイサギの背中に衝突してから慌てたように飛び去りました。
背後から不意をつかれたゴイサギは少しキョロキョロしたものの、眠いのかそれほどパニックにはなりませんでした。
衝突シーンを1/5倍速のスローモーションでリプレイ。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
ゴイサギ成鳥+アブラゼミ(野鳥)@昼塒:樹上 |
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セミ・カメムシ・サシガメ(半翅目),
鳥類,
飛翔
2018/10/29
オビガ(蛾)終齢幼虫への脱皮
2018年7月下旬
▼前回の記事
脱皮前の眠で微動だにするオビガ(蛾)亜終齢幼虫【100倍速映像】
オビガ(蛾)の飼育記録2018年#2
長毛の毛虫が一体どうやって脱皮するのか、今まで見たことがないので楽しみです。
このまま正常に脱皮するまで辛抱強く微速度撮影で監視を続けるべきでしたが、途中で私に迷いが生じました。
待てど暮せどなかなか脱皮してくれないので、本当に脱皮前の眠状態なのか? 体内寄生されていて元気がないだけではないか?と疑心暗鬼になりました。
計5頭のオビガ(Apha aequalis)の幼虫を同時に飼育していて別個体が繭作りを始めたので、どちらをメインに撮影するのか決断を迫られました。
そこで、ひたすらじっとしている白毛の亜終齢幼虫eをピンセットで軽く触れて刺激してみることにしました。
すると頭部を大儀そうに左右に振り、腹端をピクピクと上下に動かしました。
体を裏返そうとしたら葉上で踏ん張り、体を激しく左右に振って抵抗しました(威嚇?)。
どうも緊急の逃避行動が上手く出来なくなっているようです。
やはり体内寄生されていて運動機能が失われつつあるのか?と落胆しかけたものの、脱皮しかけていることに気づきました。
(本当は脱皮中の幼虫に触れることは御法度ですが、恥ずかしながら当時は何が何だかよく分からなかったのです。)
室内で回している扇風機によって、新旧の毛皮の長毛が風になびいています。
私が初めて見る奇妙な脱皮法で分かりにくいのですが、脱皮殻が体の途中で千切れた結果、前半部の脱皮殻は上に付いていて後半部の脱皮殻は体の下に残っているようです。
このときの室温は31.2℃、湿度52%。
新しい頭楯は白っぽい薄褐色で、後に茶色に変わりました。
ようやく抜け殻をその場に残し、緩慢に歩き去りました。
抜け殻を食べることはありませんでした。(私がピンセットで触れて嫌がらせしたから?)
正常に前進できることが分かり、一安心。
脱皮して終齢幼虫になった直後も相変わらず白毛でした。
脱皮直後は長毛が体軸の周囲に巻かれて(カールして)いて、得体の知れない風体です。
こんなに長い毛を毎回丸ごと脱皮するのは確かにすごいコストがかかるでしょう。
芋虫タイプの幼虫よりも脱皮に手間取ることに納得しました。
(映像はここまで。午前11:46)
割り箸を伝わらせて新鮮な食草(タニウツギの葉)に移してやりました。
1.5時間後(午後13:11)に様子を見ると、終齢幼虫eの長毛が乾いて伸び、フサフサになっていました。
新しい長毛は白から茶色になり、次第に褐色が濃くなります。
元気にタニウツギの葉を徘徊し、茎をよじ登ります。
眠状態とは見違えるような運動性です。
葉裏に落ち着くとまた大休止。
オビガ(蛾)終齢幼虫e:脱皮直後1@タニウツギ葉表(カールした長毛が体に巻き付いたような状態) |
オビガ(蛾)終齢幼虫e:脱皮直後2@タニウツギ葉裏(長毛が乾いて伸び、見慣れた毛虫になった) |
更に10.5時間後(午後23:46)、ようやく食欲が戻ってくれた終齢幼虫eがタニウツギの葉を食べ始めました。(映像なし)
消化管の機能が戻るのに時間がかかったようです。
葉裏に隠れた姿勢で葉縁をもりもりと蚕食します。
つづく→#3:繭を紡ぐオビガ(蛾)終齢幼虫d【100倍速映像】
以下は脱皮殻の写真。
頭楯の抜け殻も一緒にくっ付いていました。
後半部の抜け殻はタニウツギの葉に絹糸でしっかり固定されていました。
抜け殻のコレクションがまた一つ増えて嬉しいです。
オビガ(蛾)亜終齢幼虫e:脱皮殻@方眼紙 |
オビガ(蛾)亜終齢幼虫e:脱皮殻:側面@方眼紙 |
オビガ(蛾)亜終齢幼虫e:脱皮殻:腹面@方眼紙 |
オビガ(蛾)亜終齢幼虫e:脱皮殻:頭楯 |
オビガ(蛾)亜終齢幼虫e:脱皮殻:頭楯(裏面) |
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チョウ・ガ(鱗翅目),
発生
池の昼塒でくつろぐゴイサギ幼鳥の群れ(野鳥)
2018年8月上旬
▼前回の記事
池でゴイサギの幼鳥をからかう錦鯉(野鳥)
池に突き刺さった落枝にゴイサギ(Nycticorax nycticorax)の幼鳥が集まり、安全な昼塒として休んでいます。
落枝や周囲の枝葉の所々に白い糞が付着していたり抜けた羽毛が引っかかっていたりするので、長い期間、
1羽の小柄な個体が水際まで降りて水面を見つめています。
尾羽を神経質そうにピクピクと上下に動かしています。
近くでカラスがうるさく鳴き騒いでいるので、少し怖がっているのかもしれません。
急に何かに驚いて跳び上がり、バタバタと羽ばたきました。(@1:26)
落枝上でバランスを崩しかけて慌てています。
ひょっとすると、背後の水中から錦鯉が幼鳥の足をつついたのか?と思ったのですが、スロー再生で見直すとそれは私の思い違いでした。
直後にゴイサギ幼鳥が羽繕いしたのは、照れ隠しのような転移行動なのかな?
あるいは吸血性の昆虫に刺されたのかもしれませんが、映像で虫は見えませんでした。
いつかゴイサギ幼鳥が池の小魚やアメンボを捕食するのではないかと期待して動画を撮ったのですが、水面から小枝の切れ端を摘み上げただけですぐに捨てました。
上の枝から別個体が飛び降りて来ると、小柄な個体は慌てて右の細い枝に逃げました。
再び尾羽を神経質そうにピクピクと上下に動かしています。
昼塒の止まり木の中で縄張りのような占有行動があるのでしょうか。
堂々としている個体は尾羽を動かしません。
ゴイサギは夜行性のはずなのに、幼鳥は昼間も寝ているどころか元気いっぱいで活動的な印象です。
成鳥はどこに居るのでしょうか?
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
ゴイサギ幼鳥(野鳥)@池:落枝 |
ゴイサギ幼鳥(野鳥)@池:落枝(瞬膜を閉じた瞬間) |
ゴイサギ幼鳥(野鳥)@池:落枝(背後の枝葉に大量の鳥糞が付着) |
ゴイサギ幼鳥(野鳥)@池:落枝(背後の枝葉に大量の鳥糞が付着) |
ゴイサギ幼鳥(野鳥)群れ@池:落枝 |
ゴイサギ幼鳥(野鳥)群れ@池:落枝 |
2018/10/28
ノウゼンカズラを訪花するキイロスズメバチ♀の羽ばたき【HD動画&ハイスピード動画】
2018年7月下旬
▼前回の記事
ノウゼンカズラを訪花するモンスズメバチ♀の羽ばたき【HD動画&ハイスピード動画】
駐車場の隅に立つヒノキの高木に蔓植物ノウゼンカズラが巻き付き、満開の花が咲いていました。
そこへキイロスズメバチ(Vespa simillima xanthoptera)のワーカー♀も吸蜜しに来ていました。
花筒の入口から潜り込む正当訪花を繰り返すので、体の背面が黄色い花粉で汚れています。
花から花へ飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:21〜)
吸蜜後は花筒から頭を抜いた後に身繕いをすることがありました。
触角や顔を前脚で拭って化粧しています。
花から飛び去りながらホバリング中に後脚同士を擦り合わせ、花粉を落としています。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
キイロスズメバチ♀+胸背花粉@ノウゼンカズラ訪花吸蜜 |
キイロスズメバチ♀+胸背花粉@ノウゼンカズラ訪花吸蜜 |
キイロスズメバチ♀+胸背花粉@ノウゼンカズラ訪花吸蜜 |
キイロスズメバチ♀@ノウゼンカズラ訪花+身繕い |
キイロスズメバチ♀@ノウゼンカズラ訪花+身繕い |
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スローモーション,
ハチ・アリ(膜翅目),
化粧,
飛翔,
訪花
ヤナギハナガサの花蜜を吸うツマグロヒョウモン♂
2018年8月中旬・午前7:56
民家の花壇に咲いたヤナギハナガサ(別名サンジャクバーベナ)の群落でヒョウモンチョウの仲間が訪花していました。
横目で見つつ一度素通りしそうになってからもしやと思い、引き返してカメラを向けると、ツマグロヒョウモン♂(Argyreus hyperbius)でした。
翅を開閉しながら吸蜜しています。
花から飛び去っても、しばらくするとまた同じ群落に舞い戻っていました。
▼関連記事(ちょうど1年前に同じ庭で♀を撮影)
ヤナギハナガサの花蜜を吸うツマグロヒョウモン♀
ツマグロヒョウモン♂@三尺バーベナ訪花吸蜜 |
ツマグロヒョウモン♂:翅裏@三尺バーベナ訪花吸蜜 |
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チョウ・ガ(鱗翅目),
訪花
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