2024/10/26

越冬用巣穴に籠城して巣口をガードするニホンアナグマと巣外をうろつく別個体の小競り合い【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年12月中旬・午前2:57〜3:17 

ニホンアナグマMeles anakuma)の越冬用巣穴Lから深夜に1頭の個体aが顔を外に出したり引っ込めたりして周囲を警戒しています。 
激しい唸り声がしたので何事かと思ったら、左から別個体bがやって来ました。 
巣口Lのアクセストレンチで2頭が対峙しても、激しい喧嘩は勃発しませんでした。 
その後もアナグマbは緩慢な動きで巣口Lの周囲をうろついています。 

アナグマbが巣内に入れて欲しいのに、アナグマaが門衛のように巣口Lをがっちりガードして拒んでいるようにも見えてきます。 
アナグマbは越冬できる巣穴を探し歩いている余所者の個体なのでしょうか? 
巣外をうろつく個体bはα♀(右目<左目)のような気もするのですけど、はっきりしません。 
α♀(右目<左目)なら、力関係で一番上のはずだったのに、まさか縄張り争いに負けて越冬用巣穴から締め出されたのかな?

アナグマbが一旦セットから離れると、アナグマaが巣口Lから外に出て見送り、辺りを警戒しています。 
侵入者bを激しく追いかけてセット(越冬用営巣地)から真剣に追い払ったようには見えません。 
しばらくすると、アナグマbがまたこっそり戻ってきました。 
門衛aと巣口Lで並んでも喧嘩にはなりませんでした。 

アナグマbが立ち去る前に獣道で座り込んだのは、スクワットマーキング(匂い付け)の意味もあったのかもしれません。 
獣道を右上奥に立ち去ったのかと思いきや、獣道の途中で未練がましく佇んで侵入のチャンスを伺っているようです。 
その気配を感じているようで、門衛aは警戒を緩めずに、巣口Lをしっかりガードしています。 

戻ってきた侵入者bが再びセットを右から左に横切り、巣口Rに近づくと、またもや激しい唸り声が聞こえました。(@4:36〜) 
唸り声と言うかフガフガ♪というような鳴き声で、繁殖期の求愛声(ジェジェジェビーム♪)と似ている気もします。 
それを聞いたアナグマaは怖がって(警戒して?)巣口Lの奥に引っ込みました。 
おそらく、隣の巣穴Rの主が威嚇して侵入者bを追い払ったのでしょう。

侵入者bがセットから離れると、門衛aは巣口Lの外に出てきて周囲を警戒しますが、決して遠くまでは行きません。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


【考察】 
素人目には、巣穴に入りたい個体と、入れたくない個体の静かな攻防戦に見えました。 
これがもし早春なら♂が♀の巣穴に求愛(夜這い)に来て拒まれたのだろうと解釈するのですが、撮影時期が初冬なので、いくらなんでも早すぎます。
越冬用の巣穴を巡ってアナグマ同士で争奪戦があるのでしょうか? 
もしかすると越冬用巣穴には定員があって、家族全員を収容できないのかもしれません。 
それならアナグマは穴掘りが得意ですから、越冬に備えて秋の間に巣穴を広く深く掘り広げる時間はいくらでもあったはずです。 
もしかすると、この越冬用巣穴は男子禁制なのかもしれません。

秋まで頻繁に見られた幼獣同士の格闘遊びの延長、あるいは誤認によるニアミス威嚇♪だった可能性もあって、よく分かりません。 
アナグマの個体識別をしっかりしないことには、解釈が難しいのです。 

これは何か重要な事件を記録した動画のような気がするのですが、別アングルで設置したトレイルカメラが不調で(電池切れ?)何も写っていないのは残念でした。 
2台の監視カメラで動画を撮れていれば、互いに補完し合って事件の全貌が掴めたはずです。 



根曲がり巣穴の近くで餌を探す初冬のキジバトとアカゲラ【野鳥:トレイルカメラ】

 

2023年12月中旬・午前9:30頃

平地のスギ防風林で風倒したスギの根元に掘られたニホンイタチMustela itatsi)の越冬用巣穴をトレイルカメラで見張っています。 

ある朝、1羽のキジバトStreptopelia orientalis)が奥の獣道に現れました。
地面の落ち葉や枯れ葉をついばみながら右から左へ歩いて横切りました。 
手前にあるツルウメモドキの赤く熟した果実を採食するかと期待したのですが、キジバトは気づかなかったようです。

しばらくすると、アカゲラDendrocopos major)が飛来し、画面右上の細い枝に止まりました。 
後頭部が画角の外に見切れてしまっているため、性別不明です。 
そのまま木登りして画面から消えました。 


「根曲がり巣穴」の周囲には昼間に野鳥もよく現れます。 
今回は巣口の背後にキジバトが来ていたので、巣内のイタチには見えません。 
もしも野鳥が巣口の手前で採餌活動した場合、巣穴からイタチが飛び出してきて獲物を狩ることはあるのでしょうか?(待ち伏せ猟) 


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 
※ 鳴き声が聞き取れるように、音声を正規化して音量を強制的に上げています。


2024/10/25

ニホンアナグマの越冬用営巣地を横切る初冬のニホンザル【トレイルカメラ】

 



2023年12月中旬・午前7:20頃・くもり・気温-1℃ 

平地の落葉した二次林でニホンアナグマMeles anakuma)が越冬する営巣地(セット)を2台の自動撮影カメラで見張っていると、冷え込む朝にニホンザルMacaca fuscata fuscata)が単独で現れました。 
別アングルで設置した2台の監視カメラとも、歩いて立ち去るニホンザルがちらっと写っただけでした。 
1/3倍速のスローモーションでリプレイ。 

前後にも一緒に遊動する群れの仲間は全く写っていませんでした。 
完全に単独行動だとすると、離れザル♂なのかもしれません。 
ただし、私には登場した個体の性別を見分けられませんでした。

アナグマとニホンザルがニアミスしたとき、互いにどんな反応をするのか興味があります。

 


シロオニタケ【キノコ】

2023年9月下旬・午後

里山で山道の横に真っ白なキノコが点々と生えていました。 
立派に開いた傘の表面がイボイボ状で特徴的だったので、写真を撮って画像検索(Googleレンズ)をしてみると、シロオニタケと判明しました。
よく見ると、傘や柄の表面から落ちた白いイボが辺りに散乱しています。

2枚目の写真には脱落した「つば」が写っています。
(シロオニタケの)つばは大きく、傘のすぐ下につくがもろく落ちやすい。(ヤマケイポケットガイド15『きのこ』p56より引用)
最後の写真は同じ日に全く別の地点で撮ったものです。 
下山した山麓の林縁で日当たりの良いコケ(種名不詳)の群落から生えた白いキノコの柄が折れて傘が分離していました。 
これもシロオニタケと思われます。

キノコの名前を少しずつ少しずつ覚えていきます。


【追記】
子実体のつばより下にササクレ状の鱗片を生じる近縁種として、ササクレシロオニタケが知られているそうです。


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野菊の花蜜を吸うウラギンスジヒョウモン♀

 

2023年9月下旬・午前9:30頃・晴れ 

線路沿いの土手に咲いた野菊(種名不詳)の群落でウラギンスジヒョウモン♀(Argyronome laodice japonica)が訪花していました。 
この組み合わせは初見です。 

半開きの翅を緩やかに開閉しながら吸蜜しています。 
秋風に煽られそうになると、翅を閉じました。 
翅の縁が破損している個体でした。 
ヒョウモンチョウの仲間を同定するには翅裏の斑紋をしっかり観察する必要があるのですが、翅表の斑紋が裏面まで透けてしまい見づらくなっています。 

蝶が飛び去った後は、野菊の花と葉を接写しました。 
この野菊の名前を分かる方がいらっしゃいましたら教えて下さい。 


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2024/10/24

ニホンイタチの越冬巣穴の横を日没後に通り過ぎる初冬のホンドタヌキ【トレイルカメラ:暗視映像】

 


前回の記事:▶ 根曲がり巣穴に潜り込んで虫を捕食しようと奮闘するホンドタヌキ【トレイルカメラ:暗視映像】 


2023年12月中旬

シーン0:12/11・午後14:11・くもり(@0:00〜) 
平地のスギ防風林で根こそぎ風倒したスギと一緒に巻き添えを食って倒れた隣の幼木(樹種不明の落葉性広葉樹)が、捻じくれながらもしぶとく育ちました。 
毎年冬に繰り返される積雪の重みで「根曲がり」の樹形となったのです。 

自動センサーカメラで「根曲がり巣穴」を監視すると、ニホンイタチMustela itatsi)が住んでいることが最近分かりました。 
この時期にホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が登場したシーンを以下にまとめてみました。 

地表付近に伸びたツルウメモドキの赤い実が見えます。 
これを食べに来る生き物がいるのではないかと期待しています。 


シーン1:12/13・午後16:47・小雨(@0:04〜)日の入り時刻は午後16:23。 
日没後でもう真っ暗な晩に小雨がぱらついています。 
奥の獣道を右から来たらしいタヌキが手前に来ようとして、見慣れないトレイルカメラに気づくと立ち止まって警戒しました。 
根曲がり巣穴の中に入りたそうにしていたのですが、カメラを警戒して逃げ出し、元来た獣道を引き返してしまいました。 


シーン2:12/14・午後16:56(@0:33〜)日の入り時刻は午後16:24 
翌日も日没後の晩にタヌキがやって来ました。 
奥の獣道を左から右へ通り過ぎてからしばらくすると、右下から再登場。 
おそらく同一個体が回り込んで戻ってきたのではないかと思います。 
もし別個体だとすれば、♀♂ペアで行動しているようです。 
(タヌキの個体識別ができていません。)


【考察】
この時点ではまだ巣穴の主が誰か分からず、タヌキかもしれないと思っていました。
根雪が積もると、ニホンイタチが越冬していることが分かりました。


家庭菜園を守る鳥よけの風車(空缶やペットボトルを再利用して自作)

 

2023年5月中旬・午後・晴れ(やや風が強い) 

種まきが終わったばかりの家庭菜園に自作の風車を設置した例をあちこちで見かけました。 
畑に蒔いたばかりの種子や芽生えを鳥に食害されないように、風車でおどかしているのでしょう。 
鳥害対策グッズとして既成品の風車がホームセンターなどで色々と販売されています。

関連記事()▶ 

最近ではペットボトルやアルミ缶を再利用して鳥よけ風車を自作するのが流行っているようです。 
小中学生がSDGsや図工の授業で工作したのかな? 
空缶やボトルの側面に羽根の形に切れ込みを何本も入れて外側に折り曲げ、風車にしています。 

自作した素朴な風車でも、強い風が吹くとカラカラ♪と音を立てながら勢い良く回ります。 
風力発電用の風車なら軸受にベアリングを使って無駄な摩擦を減らし、無音で回るように作るべきです。 
しかし鳥を畑から追い払うのが目的なら、回転しながら音が鳴る方がむしろ好都合です。 

銀色のメタリック素材がピカピカ反射する風車は、ビール?を飲んだ後のアルミ缶を切り開いて風車を自作したようです。 
風車の羽根が16枚もある力作です。 
回転しながら眩しい反射が点滅するので、これが一番鳥よけ効果がありそうです。 

風向きが変わっても風見鶏のように自然に対応できるタイプのペットボトル風車も見かけました。 
多少歪な羽根でも風が吹けば意外によく回ります。 

実は風車の結構近くまでスズメの群れが来ていたのですけど、その様子を動画に撮る前に車が通りかかってスズメは逃げてしまいました。 
野鳥はいずれ風車の存在に慣れてしまうはずですが、野菜の種子が無事に芽生えるまでの短い期間だけでも鳥よけ効果があれば充分なのでしょう。 
次は鳥よけネットや寒冷紗などを畑に被せて、作物を鳥害から守ります。


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2024/10/23

初冬の水場で餌を探すホンドテン【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年12月中旬・午後23:35頃 

山中の水場で深夜にホンドテンMartes melampus melampus)が来ていました。 
水際まで来ていたのに、水を飲んだり浴びたりせずに、すぐ陸地に戻って奥の林道へ向かいました。 
池にいるカエルを狩ろうと狙っていたのかもしれません。 

テンは、前日に登場したニホンイタチよりも体が大きいです。 
赤外線の暗視映像では白黒なので、テンの冬毛の美しさが堪能できません。 


つづく→

タヌキの溜め糞にガガンボが産卵?

 

2023年12月上旬・午前10:50頃・くもり 

里山のスギ林道に残されたホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の溜め糞場を定点観察しています。 
今回は新鮮な糞塊が残されていました。 

1匹のガガンボ(種名不詳)がタヌキの糞の上を歩いて横切っていました。 
後半は立ち止まって何かしています。 
林道を歩いていたガガンボが溜め糞場にたまたま通りかかったのではなく、明らかに獣糞に誘引されて来たようです。 
背側を見下ろすアングルでは産卵しているのか吸汁なのか、見分けられません。 
口器が退化しているように見えるので、吸汁ではなく産卵行動ではないかと思います。 
そもそも私にはガガンボの性別を外見から見分けられません。 
触角や腹端の形状などから性別を見分けられる方がいらっしゃいましたら、教えて下さい。 

撮影アングルを変えてガガンボを側面からも撮りたかったのですが、カメラの電池が切れてしまい残念無念…。 
私がカメラの電池を慌てて交換している間に、ガガンボは逃げてしまいました。 
動画を優先したので、同定用の高画質写真も撮れませんでした。 

冬に観察したフユユスリカ?とは明らかに別種でした。 

関連記事(1年前の撮影)▶  


余談ですが、今回タヌキの溜め糞場sで撮った隣の糞塊の写真をよく見ると、茶色い未消化物が大量に含まれていました。
もしこれがナツメの果皮だとすると、山のタヌキが里まで降りてきて庭木の下でナツメの落果をたらふく食べたことになります。
正式にはタヌキの糞分析をして、ナツメの種子が含まれていることを確かめる必要があります。
ナツメは日本の在来種ではありませんから、山中でナツメの木を見かけるようになったら、タヌキなどの野生動物が種子散布した結果ということになります。

関連記事(同時期に別の地点の溜め糞場で撮影)▶ ナツメの種子散布者としてのホンドタヌキ


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こっちの糞塊にはナツメの果皮が未消化のまま含まれている?

2024/10/22

雪国の根曲がり巣穴に出入りする冬毛のニホンイタチ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2023年12月中旬〜下旬 

シーン0:12/11・午後14:11・くもり(@0:00〜) 
平地のスギ防風林で根こそぎ風倒したスギと一緒に巻き添えを食って倒れた隣の幼木(樹種不明の落葉性広葉樹)が捻じくれながらもしぶとく育ちました。 
毎冬繰り返される積雪の重みで「根曲がり」の樹形となったのです。 
その根元の奥にある「根曲がり巣穴」に住む野生動物の正体を突き止めるために、自動センサーカメラで監視しています。 
地表付近に伸びたツルウメモドキの赤い実が見えます。 

ニホンイタチMustela itatsi)が頻繁に登場するようになったので、その様子を以下にまとめました。 


シーン1:12/17・午前10:11・みぞれ(@0:04〜) 
みぞれがちらつく午前中に、根曲がり巣穴からイタチが外に出てきて左へ駆け出しました。
直後に画面が上下に揺れたので、監視カメラを固定した倒木を渡ったようです。 


シーン2:12/18・午前3:45(@0:19〜)
雪がかなり積もった深夜未明にイタチが巣穴から外に飛び出してきました。 
ちょっと立ち止まってから、新雪をラッセルするように手前へ駆けて行きます。 
これだけ見ると単純に、巣穴の主はイタチと思うかもしれませんが、トレイルカメラが何に反応して起動したのか考える必要があります。 
映像をよく見直すと、小動物が新雪をラッセルした跡が左から来て根曲がり巣穴に潜り込んでいました。 
その動きに反応してトレイルカメラが起動した後に、イタチが手前に走り去ったと推理できます。 


シーン3:12/19・午前8:20(@0:29〜) 
珍しく明るい昼間にフルカラー(天然色)で雪景色が撮れていました! 
出巣しかけたイタチが思い直して根曲がり巣穴に戻ったようです。 
と思いきや、根曲がり灌木(樹種不明の落葉性広葉樹)の下をくぐり抜けて裏側へ出てから、右奥へ向かいました。 


シーン4:12/19・午後19:47(@0:54〜) 
晩にイタチが再び出巣して左へ立ち去ったようです。 
あまりにも動きが素早くて一瞬なので、1/3倍速のスローモーションでお見せします。 
手前の雪面が凸凹しているのは、スギ樹上から落雪したからでしょう。 


シーン5:12/20・午前9:29(@1:02〜) 
明るい午前中にイタチが巣口から右へ行きかけたものの、結局は左に向かいました。 
雪面が固く締まっているのか、イタチの足が雪に潜っていません。 

冬毛のニホンイタチの全身像をフルカラーでしっかり撮れました!  
チョウセンイタチほど尻尾が長くありません。 


シーン6:12/21・午前4:57・雪(@1:16〜) 
真っ暗な未明にイタチが左奥から登場。 
暗視カメラの赤外線を反射して、白く光る眼が2つ動いています。 
新雪をラッセルしながら右へ向かっています。 


シーン7:12/21・午前10:52・雪(@1:33〜) 
同じ日の昼前には雪がほぼ降り止んでいました。 
新雪に埋もれた巣穴からイタチが左に顔だけ出して辺りの様子を伺っています。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


【考察】 
この根曲がり巣穴に住んでいる野生動物の正体は、ニホンイタチらしいとようやく判明しました。 
イタチは雪国(多雪地帯の北国)の冬でも冬眠せずに活動するらしいので、このまま監視を続けます。 
てっきりタヌキかアナグマの巣穴だろうと思っていたのですが、予想が外れました。

参考ブログ: ▶ 雪の中のイタチ - 但馬情報特急 




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帆翔するトビと追い回すカラスとの激しい空中戦(野鳥)

 

2023年10月上旬・午後16:30頃・くもり・日の入り時刻は午後17:16 

広大な田園地帯でトビMilvus migrans)が刈田から飛び立ちました。 
夕方は上昇気流が弱いようで、帆翔が安定せず、高度がなかなか上がりません。 
その様子を動画に撮り始めたら、カラス(種名不詳)の群れが嗄れ声を上げながら飛来しました。 
集団ねぐらに向かって飛んで行く途中のようです。 
カラスの群れはトビの下を通り過ぎたのですが、1羽のカラスがトビに対して単独でモビング(擬攻撃)を始めました。 
繁殖期ではないので、カラスの全個体がモビングに参加する訳ではなく、この辺りを縄張りとする個体だけが天敵の猛禽を追い払うようです。 

裏山の方へ飛んで逃げるトビをカラスが執拗に追い回しています。 
トビは右に左に旋回したり高度を上下に少し変えたりすることで、背後から迫るカラスの攻撃を上手くかわしています。 
カラスが一方的に攻撃するだけで、小回りの効かないトビは反撃しません。
そもそもトビは生きた獲物を狩る猛禽ではないのです。
逃げるトビの鳴き声は聞き取れませんでした。 
カラスはようやく諦めて飛び去りました。 
遠かったので、カラスの種類がハシボソガラスCorvus corone)かハシブトガラスCorvus macrorhynchos)か見分けが付きませんでした。 


※ 鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。

2024/10/21

越冬用営巣地で初冬の晩にあくびするニホンアナグマ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年12月中旬・午後19:50頃・気温10℃ 

越冬用の巣穴Rから外に出てきたばかりなのか、1頭のニホンアナグマ♀(Meles anakuma)が巣口Rに佇み、夜風の匂いを頻りに嗅いでいます。 
体型や顔つきから♀と思われますが、ここで春に出産・育児した顔馴染みの♀(右目<左目)ではありません。 

口を大きく開けて欠伸をしました。
気温がまだそれほど低くないので、吐く息が白くなりません。 


後半になるとアナグマ♀は地面に散乱する落ち葉の匂いを嗅ぐものの、1箇所に留まっていますから積極的な探餌行動でもなさそうです。 
寒い冬になるとアナグマは巣外に出てもボンヤリしていて、とにかく活動性が低いため、動画のほとんどを5倍速の早回しに加工してお届けします。

翌日から遂に根雪が降り始めました。 




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センニチコウの花で吸蜜後にツバメシジミ♀が日光浴

 

2023年10月上旬・午前10:20頃・晴れ 

家庭菜園の花壇エリアに咲いた色とりどりのセンニチコウ(千日紅)の群落の中で、ツバメシジミ♀(Everes argiades hellotia)がマジェンタ(赤紫)色の品種に訪花していました。 
この組み合わせは初見です。 
ヒメシジミ♀かと思いきや、後翅に尾状突起があったのでツバメシジミ♀と判明。 

初めツバメシジミ♀は翅を半開きにして吸蜜していたのですが、動画を撮り始めたら口吻をクルクルと縮めてしまいました。 
センニチコウの花の上を歩き回って向きを変えたのは、暗褐色の翅表に日光がよく当たるようにしたのでしょう。 
日光浴で体温を上げてから、次の花に飛び去りました。
 

2024/10/20

根曲がり巣穴の背後を通り監視カメラを睨む初冬のハクビシン【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2023年12月中旬・午前0:30頃 

平地のスギ防風林で根こそぎ風倒したスギと一緒に巻き添えを食って倒れた隣の幼木(樹種不明の落葉性広葉樹)が捻じくれながらもしぶとく育ちました。 
毎冬繰り返される積雪の重みで「根曲がり」の樹形となったのです。 
その根元の奥にある「根曲がり巣穴」に住む野生動物の正体を突き止めるために、自動撮影カメラで監視しています。 

深夜にハクビシン(白鼻芯、白鼻心;Paguma larvata)が奥の獣道を右から左に横切りました。 
トレイルカメラに気づくと立ち止まってレンズを凝視しています。 
警戒を解くと左へ立ち去りました。 
手前にある根曲がり巣穴に入らなかったのは、見慣れないカメラを警戒して逃げたのか、そもそもハクビシンの巣穴ではないのか、どちらでしょう? 

この地点でハクビシンは初見です。 
しかし隣接する二次林にハクビシンは何度も出没しているので、ここに現れても不思議ではありません。 

関連記事()▶  


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根曲がり巣穴の横で落ち葉をめくって虫を探す初冬のカケス【野鳥:トレイルカメラ】

 

2023年12月中旬

シーン0:12/11・午後14:11・くもり(@0:00〜) 
明るい時間帯にたまたまフルカラーで撮れた現場の状況です。 
平地のスギ防風林で風倒したスギと一緒に巻き添えを食った隣の幼木(広葉樹)がしぶとく育ち、毎年繰り返される雪圧のせいで根曲がりの樹形となりました。 
その奥にある「根曲がり巣穴」に住む野生動物の正体を突き止めるために、トレイルカメラで見張っています。 
地表付近に伸びたツルウメモドキの赤い実が見えます。 


シーン1:12/12・午前8:16(@0:03〜) 
小雨が降る朝に、左奥の地面に来ていたカケスGarrulus glandarius)がピョンピョン跳んで餌を探しています。 
右上の倒木の陰にも別個体のカケスが潜んでいて、右上に飛び去りました。 
1/3倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:26〜) 


シーン2:12/11・午後12:13(@0:37〜) 
4時間後に再びカケスが来ていました。 
ツルウメモドキの赤く熟した果実(液果)が付いた蔓が手前に伸びているのに、カケスは気づいていないのか、見向きもしませんでした。 

カケスは地表の一箇所にとどまって、嘴で一心不乱に落ち葉をめくっています。 
落ち葉の下に隠れた虫を探しているのでしょう。 
あるいは、何か木の実などを隠す(貯食)場所を確保するための行動かもしれません。 
カケスの落ち葉めくり行動を1.5倍に拡大した上でリプレイ。(@1:37〜) 


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



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