里山にあるニホンカモシカの溜め糞場sr2の定点観察をするために、ほぼ廃道の細い山道を登ってくると、獣道との交差点に新たな溜め糞場が作られていました。
6月下旬に初めて見つけたときは、未消化の種子が含まれていました。
小枝の先でつついて匂いを嗅ぐと、強い刺激臭がしました。
初めて嗅ぐ匂いでしたが、これが本で読んだ「アナグマの糞に特有の黄土色の絵の具の匂い」なのかな?
アナグマも木の実を食べて種子散布に寄与することがあるそうです。
現場では気づかなかったのですが、撮った写真にスジアカハシリグモ(Dolomedes silvicola)が写っていました。
溜め糞に集まって来る虫を狩るために待ち伏せしていたのか、あるいはたまたま通りかかっただけかもしれません。
ホンドタヌキの溜め糞場にしては、残された糞が軟便(下痢便)でした。
アナグマとタヌキの2種類が同じ溜め糞場を共有している可能性も充分あり得ます。
溜め糞場に通ってくるタヌキがたまたま腹を下していた可能性もあるので、トレイルカメラでしっかり突き止めたいところです。
しかし、周囲に太い立木が無くてトレイルカメラを設置しにくかったので諦めました。
(本気で調べるなら三脚を立ててでも設置すべきなのですが、他のプロジェクトで使っているトレイルカメラをこっちに回す余裕がなくて後回し。)
2024年7月上旬・午前10:55頃・くもり
約1週間後(7月上旬)に現場を再訪すると、今回も黒っぽい軟便が枯れたササの葉の上に残されていました。
これだけ見るとアナグマの溜め糞かな?と思うのですが、カメラを右にパンすると固形の黒い糞塊(やや古い)も残されていて、タヌキの溜め糞っぽいです。
うんちレストランの常連客である、センチコガネ(Phelotrupes laevistriatus)、ムネアカオオアリ(Camponotus obscuripes)のワーカー♀、キンバエ(種名不詳)が1匹ずつ来ていました。
小型の地味なハエ類も数種類来ていましたが、真面目に検討していません。
センチコガネが糞塊に潜り込もうとしたところで、カメラの電池が切れてしまいました。
後日に定点観察すると、この地点の溜め糞は消失しました。
ここで排便しなくなったようです。
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