2024年1月上旬・午後17:30頃・日の入り時刻は午後16:33
里山のスギ植林地上端部でニホンカモシカの溜め糞場sr1を見張っているトレイルカメラに、元日の日没後に奇妙な未確認物体が写っていました。
画面の左上で空中に浮いたまま輝いている小さな白点に注目して下さい。
スギ樹上からクモ(蜘蛛:種名不詳)が糸を引きながら懸垂下降しているようで、上下斜めに動いています。
映像では遠近感が掴みにくいのですが、あまりにもスムーズで直線的な動きなので、フジ蔓やスギの幹の表面をクモが歩いて登り降りしているのではなく、糸に吊り下がった懸垂下降だと思います。
変温動物のクモが厳冬期の雪山で活動しているとは、ちょっとした驚きです。
このクモの動きはただの移動なのか、それともまさか造網行動なのでしょうか?
トレイルカメラの旧機種では、動画撮影時の気温データが取得できないのが残念です。
そもそも今回トレイルカメラが起動した理由が不明です。
風も吹いていない静かな晴れた夜ですから、素直に考えれば、この小さなクモが変温動物のはずなのに厳冬期の雪山で発熱していることになってしまい、常識に反する大発見です。
夜行性のクモをサーモグラフィカメラで撮影すれば、発熱の有無を確かめられるはずです。
吸血性の蚊は鳥や哺乳類の呼気に含まれる二酸化炭素と体温に誘引されて飛来するそうです。
造網性のクモが冬に発熱して、獲物となる蚊を誘引しているという大胆な仮説を思いつきました。
発熱のコストに見合わないと、すぐに反論されそうですね。
越冬する虫は凍結による細胞や組織の破壊を防ぐために、予め絶食して体内の細胞内に水分の代わりに不凍液を満たすのだそうです。
その定説が正しければ、そもそも厳冬期の雪山でクモが獲物を狩って捕食するのは自殺行為になってしまいます。
直前に恒温動物(鳥類や哺乳類)が素早く横切るなど何か別の原因で起動したトレイルカメラに偶然クモが写っていただけというオチかもしれません。
しかし、今回の小さなクモは赤外線の暗視動画で白く光って見えています。
クモの体表は赤外線をよく反射する性質があるのかな?
関連記事(同所で9ヶ月前の撮影)▶ 深夜の春山に浮かぶ謎の未確認生物(UMA)クモ?ミノムシ?【トレイルカメラ:暗視映像】
実は、この日の夕方(午後16:10)に能登半島地震が発生し、当地でも激しい揺れを感じました。
地震の前兆として、もしも野生動物が異常なパニック行動を示していれば、興味深い発見になります。
しかし残念ながら、私が各地に設置したトレイルカメラには地震の前後に何も写っていませんでした。
今回のクモも地震の影響で休眠越冬から目覚めてしまった…とするのは無理がありそうです。
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この手の話を私は鵜呑みにしている訳ではありません。
動画のネタになったら面白そうだな、と思っているだけです。
否定的な証拠映像(動物が地震を予知できなかった実例)を撮りためていくのも価値があると思います。
地震と言えば未だにナマズの話が持ち出されますが、ナマズを飼育している日本中の愛好家たちが水槽をライブカメラで常時配信していれば、地震との関連性について何かしらの結論は出るはずです。
【追記】
雪国のニホンリスや鳥が冬のスギ林の樹上で何をしているのか不思議でした。
もしかすると、樹上で休眠越冬している昆虫やクモを捕食しているのではないかと、今回の動画で思いつきました。
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