2022/11/26

雨が降る未明にスギ林道を飛び回るコウモリ【トレイルカメラ:暗視映像】

前回の記事:▶ スギ林道を夜な夜な飛び回るコウモリ【トレイルカメラ:暗視映像】

2022年8月上旬・午前4:20頃・雨・気温22℃(日の出時刻は午前4:41) 

低山の杉林を通る林道で溜め糞場sをトレイルカメラで見張っていると、雨が降る夜明け前にコウモリ(種名不詳)が飛来しました。 
鬱蒼としたスギ林では枝葉に遮られて林床まで雨があまり落ちてきません。 
つまり雨宿りするには杉林は最適で、実際にはもっと激しく雨が降っていると思われます。 
ちなみに、別の場所(山中の水場)に設置したトレイルカメラでは、雨天時に飛ぶコウモリを記録したことは未だありません。 

雨夜の飛翔シーンを1/3倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:34〜) 
夜蛾などの昆虫も飛び回っているので、暗闇でコウモリが狩りに成功する決定的瞬間をいつか撮れないかと期待しています。 

動画の音声を正規化して音量を強制的に上げると、早起きのホトトギス♪が遠くでかすかに鳴いています。



ウイキョウの花蜜を吸うコガタスズメバチ♀

 

2022年8月上旬・午前8:10頃・晴れ 

民家の軒下で背丈が高く育ったフェンネル(=ウイキョウ)の群落でコガタスズメバチVespa analis insularis)のワーカー♀が朝から訪花・吸蜜していました。 
この組み合わせは初見です。 

住宅地で民家の窓の方にカメラを向けて長々と動画を撮るのは誤解を招きやすくトラブルの元なので、早々に切り上げました。 
映像を見直すと、アカスジカメムシも訪花していますね。
関連記事(5年前の撮影)▶ フェンネルの蕾に群がり吸汁、身繕いするアカスジカメムシ

2022/11/25

スギ林道の溜め糞場で深夜に脱糞するホンドタヌキ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2022年8月上旬・午前3:20頃・気温25℃
前回の記事:▶ スギ林道の溜め糞場で夜な夜な排便するホンドタヌキのペアは尻尾で見分けられる?#2【トレイルカメラ:暗視映像】

低山のスギ林道にある溜め糞場sをトレイルカメラで見張っていると、深夜に1頭のホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が右から歩いて(緩やかな坂を登って)登場しました。 
尾がフサフサした個体(通称「フサ尾」)です。 
溜め糞の匂いを嗅いで通り過ぎてから跨がり、左を向いたまま立派な一本糞をモリモリと排泄しました。 
排便後は小走りで左へ向かいました。 

雑食性のタヌキの糞には(秋になると)植物の種子が大量に含まれていて、種子散布に役立ってると言われています。 
しかし鬱蒼とした杉林は昼間も薄暗いので、この溜め糞sから実生は日照不足で育ちにくい気がします。



ヘクソカズラの花でオオフタオビドロバチが盗蜜?

 

2022年8月上旬・午前7:45頃・晴れ 

川沿いのコンクリート護岸に繁茂するヘクソカズラの蔓が隣接する遊歩道の路面にも這うように育っています。 
そこに朝からオオフタオビドロバチAnterhynchium flavomarginatum)が訪花していました。 
この組み合わせは初見です。 
どうやら正当訪花せずに、花筒の外側から盗蜜しているようです。 
自ら口器で花筒を穿孔して盗蜜しているのか(一次盗蜜)、それとも既存の盗蜜痕に口吻を差し込んで吸蜜しているのか(二次盗蜜)、決定的な証拠映像を撮ることが出来ませんでした。 
撮影中にデジカメのメモリーカード容量を使い切ってしまったのです。 
私が慌てて交換している間に、オオフタオビドロバチは逃げてしまいました。 
痛恨のミスです…。

ヘクソカズラの群落で花筒をよく見ると、その多くに盗蜜痕があります。 
一次盗蜜者と思われるクロマルハナバチBombus ignitus)のワーカー♀が何匹もヘクソカズラの花からせっせと穿孔盗蜜していました。 
過去に動画を撮影済みなので、今回は割愛します。
関連記事(5、9年前の撮影)▶  
ヘクソカズラの花蜜を盗むクロマルハナバチ♀ 
ヘクソカズラの花で盗蜜するクロマルハナバチ♀

2022/11/24

夜霧の立ち込める水場の林道を猪突猛進するニホンイノシシ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2022年8月上旬・午後23:05頃および23:30頃・夜霧
前回の記事:▶ 日没直後に池畔の林道で採食するニホンイノシシ【トレイルカメラ:暗視映像】

トレイルカメラで監視している山中の泉に夜霧が立ち込めています。 
深夜に対岸の奥にある林道を右から左へ謎の獣がゆっくり歩いて来ました。 
どうやらニホンイノシシSus scrofa leucomystax)が左奥の茂みの奥で採食しているようです。 
カメラの電池が消耗していたせいで、数秒間ずつの細切れ動画になってしまいました。 
それでも繋ぎ合わせてみると、夜行性イノシシの活動を垣間見ることが出来ます。 

約25分後、同一個体?と思われるイノシシが戻って来ました。 
暗闇の山道で何かと遭遇して驚いたらしく、林道を左から右へ駆け抜けました。 
ドドド♪と蹄で地響きを立てながら走り去る足音が聞こえます。 
猪突猛進を1/3倍速のスローモーションでリプレイ。 
今回もイノシシは水場に立ち寄りませんでした。 

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 
最後の逃走シーンのみ、音声を正規化して足音♪が聞き取れるように音量を上げました。 

ブラックベリーの熟果から吸汁するキイロスズメバチ♀

 

2022年8月上旬・午前10:20頃および午後17:00頃・くもり 

民家の裏庭で熟したブラックベリー(=セイヨウヤブイチゴ)の液果にキイロスズメバチVespa simillima xanthoptera)のワーカー♀が何匹も集まり、食害していました。 
大顎で黒い熟果を噛んで、滲み出る甘い果汁を舐めています。 
ブラックベリー熟果には齧られた食痕が残ります。 

なぜか一か所で落ち着いて吸汁しないで、忙しなく飛び回ることが多いです。 
他の種類のスズメバチ類(モンスズメバチおよびコガタスズメバチ)も来ているからでしょうか?
関連記事(同所同日の撮影)▶  
ブラックベリーの完熟果実から吸汁するモンスズメバチ♀
もしかして未だ完全には熟していないのかな?  
他所様の庭の収穫物を勝手に味見する訳にはいかないので、確認できませんでした。 

夕方にも現場を再訪すると、数は減ったもののキイロスズメバチとモンスズメバチ♀が依然としてブラックベリーの果汁を舐めていました。 

ライバルを排除する占有行動が見られなかったのは、程よく分散した餌資源が潤沢にあるためでしょう。 
(とても守り切れない。金持ち喧嘩せず。) 
例えば、ブラックベリーの群落を忙しなく飛び回るキイロスズメバチ♀が吸汁中のモンスズメバチ♀を見つけても、近くでホバリングするだけで追い払わずに自分は近くの別な熟果に降り立ちました。
(体長はキイロスズメバチ≒モンスズメバチ)

スズメバチ類の成虫は固形物を飲み込めないので、果汁を啜るだけです。
ブラックベリー液果の種子散布には貢献しませんから、植物の視点からも食害と言えそうです。
スズメバチに噛まれた傷口から熟果が自然に発酵するでしょうか?

 

2022/11/23

溜め糞場でタヌキ・アナグマの匂いに興味津々のニホンカモシカ幼獣【トレイルカメラ】

 

2022年8月上旬・午前11:30・気温31℃ 

スギ林道の溜め糞場sにニホンカモシカCapricornis crispus)の幼獣が右から歩いて登場しました。 
新機種のトレイルカメラはセンサーの感度が驚くほど向上したおかげで起動が早く、野生動物の登場シーンをしっかり記録してくれます。 
この個体は角が細くて体格も華奢なので幼獣のようですが、どうして単独行動しているのでしょう? 
近くに母親が居るのかな? 
乳離れしたのか、毛並みが良く健康そうです。 

杉の木の根元の匂いを嗅いでいるのは、誰かヒトが立ち小便した跡が残っているのかもしれません。 
ここにはホンドタヌキとニホンアナグマが別々に排泄した溜め糞があり、約11時間前にアナグマは尻の臭腺であちこちの下草にマーキングしていました。 
同じ山林で暮らす野生動物の匂い付けをカモシカの幼獣は興味津々で学んでいるようです。 
成獣になるとカモシカはタヌキやアナグマの溜め糞場に対してこれほど強い興味を示さなくなります。 
カモシカも縄張り内の決まった場所で排便するのですが、私は未だ夏季にカモシカの溜め糞を見つけたことがありません。
カモシカの溜め糞場もトレイルカメラで監視してみたいものです。

後半になるとニホンカモシカ幼獣はカメラの左下でも長居しています。
何をしているのか残念ながら死角で見えません。 
林道脇の崖の土を舐めて塩分補給しているのではないか?と思いついたものの、確かめるには林道の逆側にもう1台の監視カメラを設置する必要があります。 

オオセンチコガネ♂の水難事故

 

2022年8月上旬・午前11:30頃・晴れ 

里山の林道にできたわだちの水溜まりでオオセンチコガネ♂(Phelotrupes (Chromogeotrupes) auratus auratus)が立ち往生していました。 
地上を歩いていて水溜りにうっかり落ちてしまったのか、それとも飛来したオオセンチコガネ♂が水溜りの眩しい水面を地面と見間違えて無謀な着陸をしたのでしょうか? 
現場は里山の中腹にある平坦になったスギ植林地(カラマツが点在)を通る林道です。 
周囲でやかましく鳴いているのはエゾゼミ♂♪です。 

水溜まりに突き刺さった細い落枝にオオセンチコガネ♂がしがみついていました。 
止まり木の天辺から飛び立てば脱出できるはずなのに、困ったように何度も昇降を繰り返しています。 
離陸用の足場としては細過ぎるのか、飛び立つ前にバランスを崩してしまいます。 
背面は美しい赤紫のメタリックカラーに輝き、腹面にも美しい金属光沢があります。 
前脚の跗節に棘状の突起があるので♂と判明。 

飛ぶのを諦めたオオセンチコガネ♂は、小枝を下に伝って自発的に水中へ潜ってしまいました。
陸生甲虫のオオセンチコガネは足に水かき用の毛が密生していないので泳げません。 (水中で前に推進できない)
水底を歩いて岸に辿り着こうとしても、浮力のせいで爪先のグリップが効かず、うまく歩けません。 
泳げないのならむしろ「金づち」のように沈んでしまう方が水底を歩けて良いのです。 
遂に水中でひっくり返ってしまいました。 
不格好に水面を浮いて、目の前にある極細の落枝を必死で掴もうとしています。 (文字通り「溺れる者は藁をも掴む」) 
元の極細落枝には戻れず、なんとかスギ落葉によじ登って水面から顔を出しました。 

水中で呼吸がどれだけ続くのか、溺死の危機です。 
見かねて最後は救出しました。 
もし水溜りに捕食性の水生昆虫がいれば、そのまま成り行きを見守ったかもしれません。 
轍に溜まった濁った水中にはボウフラ(蚊の幼虫)しか居ませんでした。 

甲虫の中には水中に進出したグループもいますが(水生昆虫)、足に水かきがあったり、鞘翅と後翅の隙間に空気の泡を貯めておいて呼吸したり、様々な適応進化の結果です。 
オオセンチコガネは純粋な陸生のようで、泳ぎも潜りも下手糞と分かりました。 
(泳ぐ能力を調べるために水溜りに放り込んで実験した訳ではなく、偶然の観察記録です。)

タヌキとアナグマの溜め糞場sに向かう道中だったので、もし新鮮な溜め糞があれば放虫して行動を観察するつもりでした。 
しかし、この日は新鮮な糞が残っていなかった(糞虫に運び去られた後だった)ので、オオセンチコガネ♂をそのまま家に持ち帰って飼育することにしました。 
糞虫の専門家は野外で排便(野糞)して自分の人糞を糞虫トラップの誘引材にすることもあるそうです。 
このとき私に便意があれば「セルフィー」に挑戦したかもしれませんが、朝フィールドに出る前にしっかり済ませてきていました。 

興味深いことに、同じ日に別の場所で同様の水難事故に再び遭遇しました。 


 

↑【おまけの動画】 
もう少し長い完全版をブログ限定で公開しておきます。 
小枝の天辺からじきに翅を広げて飛び立つだろうと予想した私は、実はハイスピード動画に切り替えて撮影していました。(@0:19〜0:35) 
ところが細い小枝は足場が安定しないのか、いつまで経っても飛び立とうとしません。 
スローモーションにする意味がないので、早回し加工して等倍速に戻してお見せします。 (手ブレが酷いです。) 
飛べないと分かった私は、通常のFHD動画モードに戻して撮影を続けました。

2022/11/22

山中の池で水浴するカケスの幼鳥【野鳥:トレイルカメラ】

 

2022年8月上旬・午後17:45頃・晴れ 

旧機種のトレイルカメラ(自動撮影カメラ)で監視している山中の泉で、夕方にカケスGarrulus glandarius)が水浴していました。 
頭頂部の白黒縦斑点が薄いので、幼鳥ではないかと思います。 
此岸付近の浅瀬で元気に行水しています。 
さっぱりしたカケス幼鳥は真上に飛び上がり、画角の外へ消えました。 
奥の森から夕日が射しています(逆光)。
関連記事(1、10ヶ月前の撮影)▶  
山中の池で水浴するカケス【野鳥:トレイルカメラ】 
山中の水場で水浴するカケス(野鳥)【トレイルカメラ】
過去の記録でも撮影した時間帯はいずれも夕方でした。 
どうやらカケスは夕方に好んで水浴するようです。 

※ 動画編集時に自動色調補正を施し、音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


 

↑【おまけの動画】 「Eurasian jays pass marshmallow test, linking self-control with intelligence in birds」 by New Scientist

セイヨウノコギリソウ(アキレア)の花蜜を吸うヒメウラナミジャノメ♀

 

2022年8月上旬・午後16:45頃・くもり 

道端の墓地(道祖神?)の花壇に咲いた見慣れない園芸植物の群落でヒメウラナミジャノメ♀(Ypthima argus)が訪花していました。 
半開きの翅を独特のリズムで開閉しながら吸蜜しています。 
腹部が太いので♀と分かります。 
近くで農作業するトラクターの騒音がしても、ヒメウラナミジャノメ♀はほとんど気にしません。 
最後にようやく飛んでくれて、別な花序に移動しました。





帰宅後にヤマケイポケットガイド11『庭の花』をパラパラとめくって探すと、セイヨウノコギリソウ(アキレア)と名前を知ることが出来ました。 
確かに葉がノコギリ状ですが、これでもキク科なのだそうです。
在来種のノコギリソウとは違います。







2022/11/21

溜め糞場で排便後にスクワットマーキングするニホンアナグマ♂(アルビノ?・跛行)【トレイルカメラ:暗視映像】

前回の記事:▶ スギ林道の溜め糞場で跛行しながらスクワットマーキングするアルビノのニホンアナグマ♂【トレイルカメラ:暗視映像】

2022年8月上旬・午前00:39・気温25℃ 

前回の登場から6日後、溜め糞場sにニホンアナグマMeles anakuma)がやって来ました。 
素人目にはアルビノで、しかも左後脚を跛行しているように見えます。 
これだけ分かりやすい特徴が揃っていれば、前回と同一個体で間違いありません。 

里山のスギ林道を右から歩いて来ると、溜め糞場に立ち止まってすぐに、やや軟便を大量に排泄しました。 
今回もタヌキの溜め糞とは少し違う場所に排便しました。 
同じ穴のむじなである2種は、溜め糞の場所を微妙に棲み分けて共有しています。
溜め糞場の横に転がっていた邪魔なスギ落枝を私が予め取り除いてやったので、アナグマも心なしか排便しやすそうです。 
脱糞後は、タヌキの溜め糞場の周囲を移動しながら下草で尻を拭くような仕草を繰り返しました。 
これはスクワットマーキングと呼ばれ、お尻にある臭腺で匂い付けする行動なのだそうです。 

最後は跛行しながら左下へ立ち去りました。
跛行の原因が先天的なものではなく、ノイバラの棘を踏んだなど軽い怪我だとしたら、いずれ回復するはずです。



夜の溜め糞場を素通りして林道を横切るカエル【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2022年8月上旬・午後22:42頃・気温26℃ 

タヌキとアナグマが共有している溜め糞場sを監視するトレイルカメラにカエル(種名不詳)が初めて写りました。 
そもそもカエルは変温動物ですから、今回カメラが何に反応して起動したのか不明です。 
おそらく恒温動物の野ネズミかコウモリが素早く通り過ぎたのでしょう。 

画面の下より小さなカエルがのそのそ歩いてスギ林道を横断開始。 
トレイルカメラが照射する赤外線を反射して、目だけが白く光っています。 
 林道上に転がっているスギ落枝の上でしばし静止してから、いきなり大跳躍を披露しました。 
再び歩き出し、スギ落葉の敷き詰められた林道を移動して行きます。
最後はスギ大木の幹に跳びつきました!  
これから木登りを始めそうですが、残念ながら録画が切れてしまいました。 
カエルの跳躍シーンを1/3倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:59〜) 

「溜め糞場に集まる夜行性の食糞性昆虫を狙ってカエルが捕食する」というシナリオを期待したのですが、このカエルは溜め糞を素通りしました。 
おそらくカエルは嗅覚が鈍くて、暗闇で糞便臭を嗅ぎ取れないのでしょう。 
また、カエルは視覚に頼って狩りを行いますから、真っ暗な夜に、しかも特に暗く鬱蒼とした杉林で虫を捕食するとは考えにくいです。
一度でも狩りの成功体験があれば、学習して溜め糞場の近くで獲物を待ち伏せするようになるかもしれません。

2022/11/20

子ザルに授乳しながら池の岸で草をむしり泥汚れを水洗いしてから食べるニホンザル♀【トレイルカメラ】

 

2022年8月上旬・午後14:05頃・晴れ
前回の記事:▶ 山で泉の水を飲むニホンザルと群れの遊動【トレイルカメラ】
トレイルカメラで監視している山中の泉でニホンザルMacaca fuscata fuscata)の母子が登場しました。 
胸に子ザルを抱いた母親♀が、池の水が流れ出る対岸の地点にしゃがんで謎の採食行動をしています。 
岸辺に生えた草を手でむしり、根っこの土をバシャバシャと水洗いしてから食べています。 
この♀個体は左利きのようです。
その辺りにはミゾソバが繁茂しているのですが、採食メニューがミゾソバかどうか不明です。
当地のニホンザルが植物を採食する際に泥汚れを水で洗い落とす行動は初めて見たかもしれません。 
海水で芋を洗って食べるかの有名な「幸島の猿」を連想しました。 

カカカカッ♪という短い鳴き声が聞こえましたが、母子のどちらが鳴いたのか分かりません。(@0:20〜) 
母猿に抱かれた子ザルは影になって見えにくいのですが、母親が子ザルに餌を分け与えている様子はありません。(食べているのは母親だけ。) 
どうやら子ザルは母親の胸で長い乳首を吸っている(授乳)ようです。(@0:38〜) 
乳離れできてない乳児だとすれば、母親が子ザルに給餌しないのも納得です。 
食餌の合間に母猿は水面に口を付けて水を飲みました。(@0:30〜) 
母猿が水場で前屈みになると、胸に抱いた子ザルは水に濡れてしまうと思うのですが、気温の高い夏は気にしないのかな? 

やがて母子が水場を離れ、奥にある林道を左へ遊動し始めました。 
子ザルは母親の胸にしがみついたまま運ばれて行きます。
しばらくすると、別の単独個体が群れを追って林道を左へ遊動しているようで、灌木や下草が揺れています。 

※ 子ザルの姿が見えるように、動画編集時に逆光補正しました。 




ウドの花蜜を吸うコアシナガバチ♀

 

2022年8月上旬・午後15:55頃・くもり 

民家の裏庭で物置小屋の軒下に植栽されたウド(独活)の幼木でコアシナガバチPolistes snelleni)のワーカー♀が訪花していました。 
私がレンズを近づけて接写しても、気にせずに吸蜜を続けています。 
この組み合わせは初見で、複数個体を撮影。

関連記事(同所同日の撮影)▶ ウドの花蜜を吸うフタモンアシナガバチ♀


残念ながら、「ウドの大木」に育つ前にこの幼木は後に枯死してしまいました。 
物置小屋の南に面したトタン製の壁面が太陽光に熱せられ、隣接する幼木が高温・乾燥に耐え切れなくなったのでしょう。(水やり不足?)

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