2024/11/02

初冬の雪山を深夜に駆け回る冬毛のニホンノウサギ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年12月中旬・午前0:35頃

里山で渓谷横のスギ植林地にあるカモシカの溜め糞場sr1を自動撮影カメラで再び監視し始めると、ニホンノウサギLepus brachyurus angustidens)がよく写ります。 
暖冬でしたが12/17からようやく本格的に雪が降り始めました。 
映像では斜面を下から見上げるアングルになっています。

大雪が積もった後の12/20、晴れた深夜に冬毛のノウサギが単独で登場しました。 
新雪の雪原を縦横無尽に駆け回っています。 
天敵(捕食者)に追われているようには見えません。 
登場したニホンノウサギが同一個体とは限らないかもしれませんが、繁殖期に関連した追跡行動にしては、まだ時期が早い気がします。 
まるで童謡『雪』の歌詞「犬は喜び庭駆け回り♪」を連想します。 
擬人化すると、生まれて初めて雪を見たニホンノウサギが興奮して喜んでいるのか?と解釈したくなります。 

田んぼの農道に残されたタヌキの溜め糞【フィールドサイン】

2023年10月中旬 

砂利が敷かれた農道の端にホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の溜め糞場を見つけました。
食べた果実に含まれる種子が消化されないまま排泄され、糞に混じっています。

周囲は稲刈りが進む広大な田んぼです。 
こんな開けた場所に野生のタヌキが通って溜め糞をするとは意外ですが、人通りが少ない過疎地帯の農村なので、夜は特にタヌキの天下なのでしょう。 




 

セイヨウタンポポの花蜜を吸い飛び回るキタキチョウ【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2023年10月中旬・午後14:30頃・晴れ

農村部の道端に咲いたセイヨウタンポポの群落でキタキチョウEurema mandarina)が訪花していました。 
翅をしっかり閉じて吸蜜しています。
共にありふれた普通種ですが、意外にもこの組み合わせは初見です。 
車が横の車道を通りかかるとキタキチョウは飛んで逃げるものの、タンポポの同じ頭花にすぐに舞い戻って来ます。

花から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:44〜)


【追記】
恥ずかしながら投稿時にはこの蝶をモンキチョウ♂だと思いこんでいました。
YouTubeのコメント欄でBeeChさんからキタキチョウの間違いだとご指摘を頂きまして、訂正しておきます。
陽射しが強くて翅裏全体が白飛びしたせいで、キタキチョウに特有の斑点が見えませんでした。
ハイスピード動画で翅表の斑紋も撮っておきながら、翅裏だけで判断してしまいました。
思い込みは怖いです。
キタキチョウとセイヨウタンポポの組み合わせは何度か撮っているのに、モンキチョウとの組み合わせはなぜか未だに撮れたことがありません。
たまたまなのか、それとも何か理由があるのか、不思議でなりません。

2024/11/01

雪に埋もれたニホンアナグマの越冬用営巣地を横切り雪面にマーキングするホンドテン【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年12月中旬

平地の落葉した二次林でニホンアナグマMeles anakuma)の越冬用営巣地を見張っているトレイルカメラに冬毛のホンドテンMartes melampus melampus)が久しぶりに写りました。 


シーン1:12/17・午前10:50・気温0℃(@0:07〜) 
暖冬でしたが、この日からようやく本格的に根雪が降り始めました。 


シーン2:12/20・午後18:30頃・小雪・気温-1℃(@0:12〜) 
大雪が積もったセットを左から元気に走って来たテンがアナグマの巣口Lの真上を通り過ぎて右へ向かいます。 
赤外線の暗視動画ではホンドテンの冬毛が真っ白に見えます。 

奥のオニグルミ立木の下の雪面でしゃがみ込んで、どうやら排尿マーキングしたようです。 
手前に自生するマルバゴマギの細い落葉灌木が邪魔で、雪上にテンが糞を残したかどうか見えません。 
立木の幹に尿をかけるのではなく、雪面にマーキングしたのは意外でした。 
♀だからですかね? 
テンもタヌキのように排尿姿勢に性差があると仮定していますが、実はよく知りません。
ホンドテンの排尿姿勢に関する具体的な性差についての情報は見つかりませんでしたが、一般的に哺乳類ではオスとメスで排尿姿勢が異なることが多いです。例えば、オスはマーキングのために高い位置に排尿することが多く、メスは地面に近い位置で排尿することが一般的です。ホンドテンも同様の行動をとる可能性があります。(人工知能Copilotによる回答)

ホンドタヌキやホンドギツネ、ニホンイタチなどニホンアナグマ以外にも様々な野生動物が往来するので、ホンドテンも対抗するように匂い付けで縄張り宣言したのでしょう。 
ホンドテン参上!

動画の後半は、1.5倍に拡大した上に自動色調補正を施してリプレイ。(@0:29〜) 


つづく→

脱糞後に枯れ茎から飛ぶジョウビタキ♀(冬の野鳥)

 

2023年11月中旬・午後13:15頃・晴れ 

街なかを流れる川の対岸でクズの群落が蔓延る草むらに生えた背の高い雑草(種名不詳)が枯れた茎に冬鳥のジョウビタキ♀(Phoenicurus auroreus)が止まっていました。 
ときどき尾羽根を上下に震わせていますが、鳴き声は聞き取れませんでした。 
白い糞をポトリと排泄してから、嘴を足元の枯れ茎に擦りつけました。 
最後は手前に向かって飛び立ち、川に飛び降りたようです。 

脱糞および飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:25〜) 


関連記事(1ヶ月前の撮影)▶ 電線で鳴く♪秋のジョウビタキ♂(冬の野鳥) 


【アフィリエイト】 

2024/10/31

大雪が降った後でニホンイタチの越冬巣穴に侵入して中を調べるホンドタヌキのペア【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年12月中旬・午後19:30頃・小雪 

ニホンイタチMustela itatsi)が越冬していると思われる巣穴を自動撮影カメラで監視しています。 
平地のスギ防風林で風倒したスギの根元に掘られた「根曲がり巣穴」です。 

12/20 
暖冬でしたが、ようやく大雪が積もりました。 
まだ小雪がちらつく晩に、♀♂ペアと思われる2頭のホンドタヌキNyctereutes viverrinus)がやって来ました。 
先頭個体が根曲がり巣穴に頭から潜り込もうとしています。 
巣口はかなり窮屈そうですが、強引に中に入りました。 
その間、後続個体が外で待っています。 
続けてもう1頭も根曲がり巣穴に潜り込みました。 

2頭のタヌキが相次いで根曲がり巣穴の外に出てきました。 
頭から入って頭から出てきたということは、巣穴の内部は2頭が同時に入れて中で方向転換できるほど広いことが分かります。 

タヌキは身震いしてから、深雪に埋もれた獣道を立ち去りました。 
深く積もった湿雪に足がズボズボと潜り、ラッセルしながら歩き去ります。 
ホンドタヌキのペアは根曲がり巣穴を内見しただけで気に入らず、住み着くつもりはないようです。 

※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


【考察】 
どうやら、このときイタチは留守にしていたようです。 
まさかイタチとタヌキが同居して越冬するのでしょうか? 
「同じ穴のむじな」と言うには珍しい組み合わせです。 

もしかすると、厳冬期は誰でも使って良い臨時の避難所のような巣穴なのかもしれません。
あるいは、元々はタヌキの巣穴だったのに、イタチが越冬のために乗っ取ったという可能性もありそうです。 
しかし、タヌキの巣穴なら巣口がもっと広いはずです。
過去に遡って家主の系譜を推測しても仕方がない(結論が出ない)ので、監視カメラを設置した以降の記録を地道に蓄積していくしかありません。 



ハナズオウの花で採餌するハキリバチの一種♀

 

2023年4月下旬・午後15:10頃・晴れ 

川沿いの農村部で民家の裏庭に咲いたハナズオウハキリバチの一種が訪花していました。 
ハナズオウの蝶形花に止まったまま、後脚を擦り合わせています。 
腹部下面にオレンジ色のスコパがちらっと見えたので、♀と判明。 

1/5倍速のスローモーションでリプレイ。
ハキリバチの種類を見分けられる方がいらっしゃいましたら、教えてもらえると助かります。 
他にも多数のハキリバチが忙しなく訪花していたのですけど、動画を撮り損ねました。 
余談ですが、このときハナズオウの枝に産み付けられたオオカマキリTenodera sinensis)の卵鞘を見つけました。 
無事に越冬できたようです。 
その写真を撮った1枚に、たまたまハキリバチが写り込んでいました。 
胸部の体毛が明るい茶色で、動画に登場した黒っぽいハキリバチとは明らかに別種です。 


【アフィリエイト】 



2024/10/30

雪が降る深夜に落葉灌木の枝先に眼下腺マーキングするニホンカモシカ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年12月中旬・午後23:40頃 

里山で渓谷沿いのスギ植林地で見つけたニホンカモシカCapricornis crispus)の溜め糞場sr1を冬になってから再び自動撮影カメラで定点監視し始めました。 

雪が激しく降りしきる深夜にカモシカが左から登場やってきました。 
右奥で、落葉した灌木(樹種不明)の細い枝先に顔の眼下腺を何度も擦り付けてマーキング(匂い付け)しています。 
縄張りをマーキングした後はいつものように、ペロペロと舌を出し入れしました。 
降雪時の眼下腺マーキングは初見です。 

その後カモシカは溜め糞場sr1には立ち寄らず、右へ(谷の方へ)向かいました。 


根雪が降る前の初冬にも山中の水場に飛来するコウモリ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年12月中旬・午前0:30頃 

里山で湧き水が溜まった泉の左岸を自動撮影カメラで見張っています。 
深夜に1匹のコウモリが右から低空で飛来し、左の崖に衝突しないように急旋回して引き返しました。 
水面に同心円の波紋が広がったことから、一瞬だけ着水したことが分かります。 
1/3倍速のスローモーションでリプレイ。 

※ 動画の後半は編集時に自動色調補正を施しています。 


【考察】
この時期に虫はもう活動してないはずなので、狩りの可能性は無いでしょう。 
コウモリは飛びながら水面に口を付けて一瞬で池の水を飲んだと思われます。 
水浴の可能性を捨てきれないのですが、旧機種のトレイルカメラで撮った動画はフレームレートが15fpsしかないので、スロー再生しても素早い動きがぼやけてしまって、解明できません。

寒くなって水場に飛来するコウモリの数が激減したものの、雪国のコウモリが初冬のこんな遅い時期まで元気に活動しているとは知りませんでした。
暖冬の影響でしょうか。
この池でコウモリが撮れたのは、この日が最後でした。(根雪が積もる約1週間前)
春になるまで、どこか安全な塒で冬眠するのでしょう。



つづく→? 


【アフィリエイト】 

2024/10/29

雪で埋もれたニホンアナグマ営巣地をうろつく初冬のホンドギツネ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年12月中旬・午前3:20頃・気温-7℃ 

平地の落葉した二次林でニホンアナグマMeles anakuma)が越冬する営巣地(セット)を2台の自動撮影カメラで見張っています。 
暖冬ですが、12/17からようやく大雪が降りました。 

雪が降り止んだ12/20の深夜にホンドギツネVulpes vulpes japonica)が単独でやって来ました。 
気温が-7℃まで冷え込んだということは、よく晴れて放射冷却現象になったのでしょう。
キツネの登場は夏(7月下旬)以来で、かなり久しぶりです。 
大雪が積もった後でも、アナグマの巣口2つは辛うじて開口しています。 
キツネはその巣口L、Rを順に訪れたものの、顔を軽く突っ込んで匂いを嗅いだだけで引き返しました。 
巣穴の主であるアナグマは中で寝ているのか、キツネの訪問に気づいていないようで無反応でした。 

キツネが慌てて引き返したのは、トレイルカメラの存在に気づいて警戒したからかもしれません。 
キツネが深雪を歩くと足がズボズボと潜るものの、ラッセルするほどではありませんでした。 




【アフィリエイト】 

ノジギク?の花蜜を吸う合間に花弁を舐めるキタテハの謎(蝶の花粉食?)

 

2023年10月上旬・午前10:35頃・晴れ 

民家の裏庭の花壇に咲いたノジギク?で多数の秋型キタテハPolygonia c-aureum)が集まって訪花していました。 
翅をゆるやかに開閉しながら吸蜜しています。 
強い日差しを浴びて暑くなった個体は、翅を閉じたままにして体温を調節します。 
キタテハ同士は互いに干渉しないで、別々の頭花で吸蜜しています。 

キタテハをしばらく観察していると、ノジギク?の筒状花ではなく舌状花の花弁を舐める謎の行動が気になりました。 
伸ばした口吻の先端で蜜腺がある筒状花を探り当てるのに手間取っているだけなのでしょうか? 
これが意味のある意図的な摂食行動だとして、自分なりに考察してみました。 
吸蜜の合間の口直しなのかな? 
花弁に落ちた花粉を舐め取っているとしたら、非常に面白いです。
日本の蝶では珍しい花粉食(※追記参照)なら、なぜ筒状花の雄しべから直接舐め取らずに、わざわざ花粉密度の低い舌状花の花弁を舐めているのか、不思議です。 
ストロー状の口器で花粉を摂取するには、微量の水分(唾液?)を吐き戻して花粉を溶かしてから吸い込む必要があるはずです。
雄しべの葯から大量の花粉を直接吸い込もうとすると、花粉の懸濁液が濃すぎて口吻の内部で詰まってしまうのかもしれません。
チョウの胃内容物を詳しく調べてみた結果、花蜜だけでなく花粉も意外に多く見つかれば、花粉食が一般的だということが分かるかもしれません。
花粉という固形物を食べるのであれば、蝶は糞も排泄するはずですね。
チョウ成虫の胃内容物や糞からDNAメタバーコーディングによって植物由来のDNAが検出されたら、花粉を食べたと考えられます。

キク科植物の花弁に花外蜜腺があるという話は聞いたことがありません。 
アブラムシの甘露で花弁が汚れているようにも見えません。 
花弁は乾いているので、朝露を吸水している可能性もなさそうです。 
花弁が雨水で濡れた後に乾き、微量に残留したミネラル成分をキタテハ成虫が摂取しているのでしょうか? 

ノジギク?の花から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@4:01〜) 
手をかざして蝶の上に影を作っても、その影を動かしても、食事に夢中のキタテハはなかなか飛んでくれませんでした。 

ノジギク?に訪花している微小な昆虫も気になりますが、マクロレンズで接写しないと正体不明です。 


※【追記】
今流行りの人工知能ChatGPT(Microsoft Copilot)にチョウの花粉食について質問してみると、次のように回答してくれました。
はい、チョウが花粉を食べることはあります。特に、ドクチョウ属(Heliconius)の一部の種は、花の蜜だけでなく花粉も食べることが知られています²。彼らはストローのような口(口吻)を使って花粉を吸収し、唾液酵素を使って花粉を消化します²。

ソース(情報源)として、中米コスタリカの昆虫を紹介したナショナルジオグラフィックの記事を紹介してくれました。
 ドクチョウの特徴のひとつが、その食事にある。一般的なチョウのように花の蜜を吸うだけでなく、なんと花粉も食べるのだ! ただし、食べると言っても、チョウにはアゴや歯はない。どうやって食べるのかと言うと、まずストローのような口(口吻)の中央から根もと辺りに花粉をつけ、ストローを丸めたり伸ばしたりしながら唾液酵素を出すことで、少しずつ吸収するという。
私が今回観察したキタテハは、花粉食の方法がドクチョウとは明らかに違います。
日本にドクチョウの仲間は生息していません。
YouTubeでドクチョウの花粉食シーンを探してみました。



【アフィリエイト】 

2024/10/28

トレイルカメラを警戒してイタチの越冬用巣穴に飛び込んだ野ネズミは無事なのか?【暗視映像】

 



2023年12月中旬・午後20:00頃 

平地のスギ防風林で根こそぎ風倒したスギの根元がえぐられたようになっています。
そこに掘られた巣穴をトレイルカメラで監視しています。 
スギと一緒に巻き添えを食らって倒れた落葉性幼木が、毎冬くりかえされる雪圧で捻じくれながらもたくましく育ちました。 

初冬のある晩、「根曲がり巣穴」の横で野ネズミ(ノネズミ)が細根に乗ってカメラを凝視していました。 
野ネズミの出巣した動きに監視カメラが反応したようです。
監視カメラのかすかな起動音を聞きつけて警戒したのか、野ネズミは瞬き一つしないで完全に動きを止めています(フリーズ状態)。 
やがて身を翻すと、背後の小さな巣穴に素早く駆け込みました。 

この根曲がり巣穴は、ニホンイタチMustela itatsi)が越冬する巣穴だろうと判明したばかりです。 

イタチは雪国でも冬眠しない肉食獣ですから、まさか野ネズミと同居しているはずがありません。 
野ネズミがイタチの巣穴になんか飛び込んだら、たちまち餌食になってしまうのではないかと心配です。 
この時イタチは留守だったのでしょうか? 
どうやらここは単純な巣穴ではなく、大小さまざまな穴が複雑に繋がっているようです。 
巣口は共通でも中ですぐにトンネルが分岐していると予想しています。 
次に野ネズミが写ったのは、新年になってからでした。(映像公開予定)

もしかするとイタチの越冬用巣穴だと思ったのは私の勘違いで、野ネズミの残り香を嗅ぎつけたイタチが興奮して狩りのために野ネズミの巣穴に何度も出入りしていただけかもしれません。 
トレイルカメラによる撮影だけでは、どうしても限界があります。 
ファイバースコープを根曲がり巣穴に突っ込んで内部を調べたら何か分かるでしょうか? 
そんなことをして、越冬を始めた野生動物が巣穴から怖がって逃げ出す羽目になるのは気の毒です。 
(正直に言うと、内視鏡のようなファイバースコープを上手く操作して複雑な巣穴の内部を撮影できるとはとても思えないので、高額なファイバースコープを買うのをためらっています。やってみなければ分かりませんね。) 
観察を始めたばかりの今季は、とりあえずトレイルカメラだけで調査します。 



川沿いの屋根に佇むダイサギが飛び去るまで(野鳥)

 

2023年11月中旬・午後14:15頃・晴れ 

街なかを流れる川の下流からガーガー♪鳴きながら飛来した白鷺が、川沿いの建物の屋根に着地しました。 
動画を撮りながらズームインしてみると、ダイサギArdea alba)でした。 

初めは川に背を向けていたダイサギが首をひねって川の方へ振り返り、長い首をS字に曲げたり伸ばしたりしています。 
横目で私を見ながら腰を屈めたのは、脱糞行動かな? (@0:30〜)
肝心の総排泄孔が屋根の縁で隠れてしまい、排泄の有無はよく見えませんでした。 

ようやく落ち着くと、川の方へ向き直りました。 
長い首を伸ばして眼下の川を見下ろしています。 
その区間はちょうど川の流れが早くなる瀬になっていて、ちょっとした段差の堰を流れる水音が聞こえます。 
その堰に獲物となる小魚が潜んでいるかどうか、ダイサギは真横の屋根から探しているようです。 

私が堤防路に立ち止まって長々と動画撮影しているので、手持ち無沙汰のダイサギは足を持ち上げて爪先で顔(顎の下?)を器用にポリポリ掻きました。(@1:15〜) 
嘴を大きく開けたのは欠伸かな?(@1:40〜) 
このとき鳴き声を発しませんでした。 
やがてダイサギは羽繕いを始めました。(@2:00〜) 
黄色の長い嘴で純白の羽毛を整えています。

私が動画を撮りながら堤防路を歩いて近づいても、ダイサギは屋根からなかなか逃げませんでした。 
(手ブレがひどいので、接近中の映像は割愛。) 
私の経験上、ダイサギは警戒心が強く、遠くからでもカメラを向けるとすぐに飛び去ってしまうのが普通です。 
これほど図太い個体は珍しく思いました。 
私が堤防路を通り過ぎるまで待って、川に入って漁を始めたいのかもしれません。 

かなり近づいてから見ると、ダイサギは屋根の上で片足立ちをしていることが分かりました。 (@3:05〜)
足を1本ずつ曲げて交互に休めているのでしょう。
ときどき首を伸ばして、眼下の川面をしげしげと見つめています。 

カメラをダイサギに向けながら真下を通り過ぎようとしたら、さすがに身の危険を感じたのか、左に飛び去りました。 
羽ばたいて屋根から飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。 (@4:01〜)

この日の私は用事があってどうしても堤防路を先に進む必要があり、気長にダイサギを観察することが出来ませんでした。


関連記事(10年前の撮影)▶ アオサギ(野鳥)の羽繕いと偵察飛行 
昔、同じ屋根に止まったアオサギを対岸(右岸)から撮った動画です。 
この建物の屋根は、魚食性のサギ類にとって格好の止まり場になっているようです。
下から屋根を見上げても分かりませんが、おそらく鳥の糞で屋根のトタン板がひどく汚れているはずです。
 

2024/10/27

雨やみぞれが降る夜もニホンアナグマの越冬用巣穴をうろつく初冬のホンドタヌキ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年12月中旬

シーン0:12/11・午後12:55・くもり・気温21℃(@0:00〜) 
シーン0:12/15・午前7:22・くもり・気温1℃(@0:04〜) 
平地の落葉した二次林でニホンアナグマMeles anakuma)が越冬する営巣地(セット)を2台のトレイルカメラで見張っています。 
雨夜に近所のホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が登場したシーンをまとめました。 


シーン1:12/16・午後16:45頃・小雨・気温11℃(@0:07〜)日の入り時刻は午後16:24。 
真っ暗な日没後で、小雨がポツポツ降っています。 
3頭のタヌキが連れ立ってやって来ました。 
タヌキの親子なのか、それとも当歳仔の3兄弟(姉妹)なのか、私には見分けられません。 
アナグマの巣口Rを覗き込んでも、獲物となる穴居性昆虫(カマドウマ幼虫?)はもう居ないらしく、捕食できません。 
隣にある巣口Lにも2頭のタヌキが来たものの、匂いを少し嗅いだだけで戻りました。 


シーン2:12/17・午前6:20頃・みぞれ・気温0℃(@2:31〜)日の出時刻は午前6:45。 
翌日の早朝。
まだ日が昇る前で真っ暗です。 
みぞれが降る中をタヌキがうろついていました。 
2頭が少し距離を開けて行動していたようです。 


シーン3:12/17・午前10:50頃・雪・気温-1℃(@3:03〜) 
4時間半後に監視カメラが再び起動すると、日中に雪がしんしんと降っていました。 
林床にうっすらと雪が積もっています。 
いよいよ根雪となるでしょうか?


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


ヤツデの花蜜を吸い飛び回るシマハナアブ♂【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2023年11月中旬・午後13:45頃・晴れ 

民家の裏庭に咲いたヤツデシマハナアブ♂(Eristalis cerealis)が訪花していました。 
口吻を伸縮させて花蜜や花粉を舐めています。 
微小のアリ(種名不詳)も3匹ヤツデの花で吸蜜していました。 
アリとのニアミスを嫌ったシマハナアブ♂が飛び立っても、近くの花にすぐ舞い戻ってきます。 

飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:49〜) 

オオハナアブも一緒に訪花していました。(動画公開予定) 
気温を測るべきだったのに、この日に限って温度計を持ってくるのを忘れてしまいました。

ランダムに記事を読む

  • ヤブキリ♂とヤブカンゾウの花22/01/2011 - 0 Comments
  • 越冬明けのスジクワガタ♂08/05/2013 - 0 Comments
  • 麻酔したクサグモ(蜘蛛)を運ぶクモバチ♀【名前を教えて】24/10/2015 - 0 Comments
  • ハシブトガラス親鳥が墓地で警戒(野鳥)10/09/2019 - 0 Comments
  • 軒下のキイロスズメバチ古巣に穴を開けたのは誰?10/04/2015 - 0 Comments