2023年4月中旬
雪解けが進む里山でカモシカの溜め糞場srに設置した自動センサーカメラで撮れたニホンノウサギ(Lepus brachyurus angustidens)の興味深い行動の記録です。
シーン1:4/7・午後16:57・くもり・気温14℃
明るい昼間に偶々撮れた現場の様子です。
山腹の斜面を下から見上げるアングルになっていて、カメラの背後はスギの植林地です。
つまり、ここはスギ植林地の上端部です。
斜面の上部には未だ残雪が広がっています。
シーン2:4/11・午前0:11・気温6℃
深夜にノウサギがスギ大木の背後から右に現れ、立ち止まりました。
そこへ右から左へ別個体が走って来ました。
複数個体のニホンノウサギが同時に撮れたのは初めてです。
何が起こるでしょうか?
縄張り争いの喧嘩が始まるかと思いきや、互いに回りながら離れました。
その後は2羽ともにスギの背後を通って左へ行きました。
敵対行動が見られないので、きっと♀♂番 なのでしょう。
それでは終わらず、1羽が暗闇の斜面を右往左往しています。
もう1羽はその後を追うかと思いきや、右下に駆け抜けました。
(近道で追っているのかな?)
右に行くと、冬に雪崩で埋もれた渓谷があります。
求愛?の追いかけっこを1/3倍速のスローモーションでリプレイ。 (@0:46〜)
登場した個体の毛皮が冬毛のままなのか、夏毛に生え変わったのか、赤外線の暗視映像では遠くて区別できませんでした。
天敵(捕食者)対策として、冬毛のままなら保護色になるように(目立たないように)残雪部で活動すべきですし、夏毛に換毛したら地面が露出した野山や林床で活動すべきと考えられます。
しかし、この映像のノウサギ2羽は地面の状態を特に気にせず縦横無尽に走り回っているようです。
※ 一部は動画編集時に自動色調補正を施しています。
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