2013/09/21
ヤブガラシに訪花吸蜜するセイヨウミツバチ♀
2013年7月下旬
水田脇のガードレール沿いに生えたヤブガラシの群落にセイヨウミツバチ(Apis mellifera)のワーカー♀が何匹も訪花していました。
後脚の花粉籠は空荷なので、吸蜜に専念しているようです。
狩蜂はよく来ますが、ミツバチもヤブガラシで吸蜜するとは知りませんでした。
ヤブガラシの雌花は夏枯れのころの貴重な蜜源。雄花では花粉も集められる。(佐々木正己『ニホンミツバチ:北限のApis cerana』p12より)
【追記2】
渡辺守『蝶類と吸蜜植物』によると、
ヤブガラシは高い糖濃度の蜜を分泌し、その蜜分泌時間帯にニホンミツバチは訪花活動を同調させている。(『現代生態学とその周辺』p223より引用)
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ハチ・アリ(膜翅目),
訪花
飛べ!シラホシカミキリ【ハイスピード動画】
2013年7月下旬
里山の雑木林で木の葉に乗って身繕いしているシラホシカミキリ(Glenea relicta relicta)を発見。
飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画に撮ってみました。
このとき実は小雨が降り始めたのですが、このぐらいの雨では飛翔に支障ないようです。
2013/09/20
タケニグサの花で振動集粉するオオマルハナバチ♀
2013年7月下旬
里山の雑木林で人の背丈よりも高く育ったタケニグサにオオマルハナバチ((Bombus hypocrita)のワーカー♀が多数訪花していました。
後脚の花粉籠に白く大きな花粉団子を付けて運んでいます。
耳を澄ますとオオマルハナバチが花に止まる度に振動集粉を行っている甲高い音が聞こえます。
花に止まって後脚を擦り合わせている個体もいます。
たとえ蜂の姿が見えなくとも、振動集紛の甲高い音が聞こえればマルハナバチが近くで訪花していると分かります。
振動集紛の音を声紋解析してみたいのですが、背景でセミやら野鳥やらが絶え間なく鳴いているためピンクノイズが多くて駄目ですね。
こういうときは集音マイクを使えば改善するのでしょうか。
飛んでいる羽音と周波数を比較してみるとか、マルハナバチの種間で声紋を比べてみれば面白いかもしれません。
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訪花
マルハナバチに擬態したフタガタハラブトハナアブ♀がリョウブを訪花
2013年7月下旬
里山に咲いたリョウブにフタガタハラブトハナアブ♀(Mallota dimorpha)が訪花していました。
吸蜜しながら身繕いしています。
マルハナバチにベーツ擬態しているらしいのですが、この日の山行でリョウブの花で見たマルハナバチはトラマルハナバチだけでした。
擬態のモデルになったと思われるレモン色のコマルハナバチ♂などは見ていません。
ここで疑問が生じます。
- 同時期に同じ地域で擬態者とモデルが共存していないのなら、鳥などの捕食者が「痛い目に会う」学習機会が無いのでは?
- 毒針を持たず刺さないコマルハナバチ♂に擬態したところで捕食者に忌避効果を生じないのでは?
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擬態,
訪花
2013/09/19
リョウブに訪花吸蜜するトラマルハナバチ♀
2013年7月下旬
林道沿いに生えたリョウブの潅木でトラマルハナバチ(Bombus diversus diversus)のワーカー♀が訪花していました。
後脚の花粉籠には白い花粉団子を付けています。
吸蜜のついでに振動集粉を行っている甲高い音が聞こえたように思ったのですが、少し遠くて録音されていません。
複数個体を撮影。
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ハチ・アリ(膜翅目),
訪花
ダイミョウセセリの交尾
2013年7月下旬
林道脇の茂みにダイミョウセセリ(Daimio tethys)が止まっていました。
日光浴しているのかと思いきや、翅が多いので変だと気づきました。
よく見ると交尾中でした。
ヒヨドリバナ?の葉先に止まった♀♂ペアが葉の表と裏に葉を挟むように止まっています。
図鑑で調べてもダイミョウセセリの性別判定法は載っておらず、雌雄の斑紋は同じとのこと。
交尾中の結合部を接写した映像・写真から、詳しい人はきっと性別判定が出来るのでしょう。(参考:ゲニタリアについて)
私は勉強不足で見分けられません。
無遠慮に接写していたら連結したまま何度か飛んで逃げました。
場所を変える度にしつこく撮影を続けます。
連結飛行は最後の1回だけ映像に撮れました。
木の葉の表と裏にペアが別れて止まりながら交尾するのは本種の特徴なのでしょうか?
先導して飛ぶ方が着陸後は葉裏に隠れたがる性質があるのかもしれません。
後続の個体は連結状態では翅がひっかかり、一緒に葉裏に回り込めないだけ?
…などと考えながら撮っていたら、最後にススキの葉に移動した際は2頭共に葉表に止まれました。
片方は翅を全開にし、もう一方は翅を半開きにしています。
マクロレンズが汚れていてお見苦しい映像になってしまいました。
逆光シーンは映像編集時に自動色調補正を施してあります。
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チョウ・ガ(鱗翅目),
配偶行動
2013/09/18
ヒレハリソウの花で盗蜜するクロマルハナバチ♀
2013年7月下旬
畦道の脇に咲いたヒレハリソウ(別名コンフリー)の群落にクロマルハナバチ(Bombus ignitus)のワーカー♀が訪花していました。
未だ蕾が多く咲きかけの花でしたが、2匹以上の個体が花から花へと忙しなく飛び回っていました。
採餌行動をよく観察すると、正当訪花するのではなく花の根元を外側から噛み切って蜜腺を直接舐めていました。
これはまさに穿孔盗蜜と呼ばれる行動です。
後脚の花粉籠は空荷で、確かに花の受粉には関与していないことが分かります。
花にしてみれば困った話ですけど、狭い花筒の奥まで潜り込めず舌も短いクロマルハナバチは正当訪花しても吸蜜できないので、コロニーを養うためには仕方がありません。
蜂が飛び去った後の花には盗蜜痕の穴が開いていました。
思い返してみると、昔から似た様な傷跡をコンフリーの花によく見かけていた気がします。
クロマルハナバチの盗蜜行動を自分で動画に撮れたのはこれが2例目になります。
関連記事→「ヘクソカズラの花で盗蜜するクロマルハナバチ♀」こうして少しずつ事例を撮り貯めれば、どのような形状の花にハナバチが盗蜜するのか傾向が見えてくるでしょう。
余談になりますが、一昔前は食べられる野草として、庭に生えたコンフリーの葉で天麩羅を作って食したものでした。
子供は遊びながらのおやつと称してコンフリーの花を抜き取り根元の花蜜を吸っていました。
ところが近年になってヒレハリソウはアルカロイドを含む有毒植物であると判明しました。
確かにコンフリーの花の甘い蜜を夢中になってたくさん吸っていると喉の奥がイガイガ・チクチクしてくるので、いつも程々のところで止めた記憶があります。
「嘘付いたら針千本飲ます」とはこんな感じなのかと子供心に強い印象が残っています。
蜂はヒレハリソウで吸蜜しても平気なようですが、汚染されたハチミツを多量に摂取したヒトの中毒事故もあり得るらしい。
参考:食品安全情報PDF
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ハチ・アリ(膜翅目),
盗蜜,
訪花
ノブドウに訪花するコアシナガバチ♀の飛翔【ハイスピード動画&HD動画】
2013年7月下旬
ノブドウの藪にコアシナガバチ(Polistes snelleni)のワーカー♀が2匹以上訪花していました。
花から花へと忙しなく飛び回る様子を240-fpsのハイスピード動画に撮ってみました。
通常のHD動画でも撮ってみました。
蜜源を巡ってクロアリとの小競り合いが頻発しています。
他にもマメコガネ、ハエ、ホソヘリカメムシなどが訪花しており、夏のノブドウは千客万来ですね。
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飛翔,
訪花
2013/09/17
タケニグサを訪花するクマバチ♀
2013年7月下旬
人の背丈よりも育ったタケニグサの群落でキムネクマバチ♀(Xylocopa appendiculata circumvolans)が訪花していました。
後脚の花粉籠に白い花粉団子が少量付着しています。
マルハナバチのような振動集粉をクマバチが行うのか興味があるのですけど、重低音の羽音以外は聞き取れませんでした。※
同じタケニグサ群落でマルハナバチ各種が忙しなく振動集粉している(映像公開予定)ので、その音に紛れているかもしれません。
【追記】
※ クマバチも振動集粉を行うことを後に確認できました♪
記事はこちら→「アキカラマツの花で振動集粉するクマバチ♀」
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ハチ・アリ(膜翅目),
訪花
2013/09/16
ノブドウに訪花吸蜜するクロマルハナバチ♀
2013年7月下旬
民家の庭先でノブドウの藪にクロマルハナバチ(Bombus ignitus)のワーカー♀が訪花していました。
後脚の花粉籠は空荷でした。
ノブドウにも花粉はあるのかな?(当然あるんでしょうけど、他の花よりも量が少ない気がします)
途中で一休みしながら身繕い。
蜂の体に少量付いた白い花粉は隣の花壇に咲いたタチアオイのものだと思います。
ヤブガラシやノブドウは夏季の蜜源植物として様々な蜂が好んで集まりますが、マルハナバチが吸蜜するシーンは初めて見ました。
ちょっとした衝撃。
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ハチ・アリ(膜翅目),
訪花
リョウブの花蜜を吸うカノコガ(蛾)
2013年7月下旬
リョウブの花で吸蜜していたカノコガ(Amata fortunei fortunei)です。
基本的に翅を広げて花に止まるようです。
鹿の子模様の翅を軽く開閉しながら花蜜に夢中です。
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訪花
2013/09/15
飛べ!ルリボシカミキリ【ハイスピード動画】
2013年7月下旬
山道で美しいルリボシカミキリ(Rosalia batesi)がリョウブの葉に止まっていました。
撮れない高所に居たので指で触れて落としました(擬死落下)。
慌てて飛び上がる様子を240-fpsのハイスピード動画に撮ってみました。
草木の天辺までよじ登ってから飛び立ちます。
長距離を飛べずにすぐに着陸してしまい、何度も離陸を繰り返します。
飛んで行く方向が毎回同じなのは太陽の向きと関係があるのでしょうか。
『へなちょこカミキリロード:初心者のためのカミキリムシ入門』p90によると
多くのカミキリムシは2本の触角と6本の脚を広げ、体を反らせながら直線的に飛ぶことが多く、ハチやアブのように急な方向転換をすることはまずない。
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