2013/04/13

肩におんぶするニホンザル母子の雪原遊動



2013年2月下旬

ニホンザル(Macaca fuscata)の母子がおんぶして雪原を遊動して来ました。
この子猿は珍しく母猿の腰ではなく肩にしがみ付いた姿勢で運ばれています。
ヒトのおんぶと似ていますね。
これは子猿または母猿の癖(個体差?)なのか、子猿の年齢によるものなのでしょうか?
母猿が立ち止まって腰を下ろしかけると、子猿が背中から下りてどこかへ駆けて行きました。
微笑ましいヒッチハイクですね。

子猿が母猿の腰に乗ってしがみ付くのが普通のスタイルです。(別個体)

ホコリタケの胞子放出【ハイスピード動画】



2012年10月中旬

薄暗い杉林の林道でキツネノチャブクロ(=ホコリタケLycoperdon perlatum)と思われるキノコの群落を見つけました。
胞子の放出を220 fpsのハイスピード動画に撮ってみました。
自然光では光量不足なので、マグライトで照らしながら撮影しました。

本当は雨水を模した水滴を垂らして胞子を放出させたかったのですが、持参したドリンクは残り少ないので諦め、小石を上から落としてキノコにぶつけることにしました。
衝撃で凹んだキノコはゆっくり元の形に戻り、実験を繰り返しても胞子が出てきます。
風に舞う白い胞子の雲がスローモーションで撮れました。








2013/04/12

ウソ♀が桜の花芽を採食【冬の野鳥】



2013年3月中旬

堤防の桜並木で1羽のウソ♀(Pyrrhula pyrrhula)が長時間、ソメイヨシノの花芽を啄んでいました。
風で枝が激しく揺れても気にせず、次から次へと採食を続けます。
春はもうすぐです。



【追記】
「桜の蕾を食い荒らす害鳥」扱いされるウソの汚名をすすぐために、採食行動を観察し、桜の枝についた蕾を愚直に数え尽くした偉大なナチュラリストがいらっしゃいます。
調査の結果、ウソが食べる数は、サクラのつぼみの1割だけと判明したそうです。 (谷本雄治『コウモリたちのひっこし大計画 (地球ふしぎはっけんシリーズ)』p25より)



【追記2】
藤岡正博、中村和雄『鳥害の防ぎ方』を読んで初めて知ったのですが、わが国で使用できる忌避剤の一覧表の中に「サクラの花芽へのウソによる食害を防ぐベフラン塗布剤3」が掲載されていました。 (p167より)
それほど食害が深刻なのでしょうか。







ドバトの群れvsハシボソガラス【冬の野鳥:ハイスピード動画】



2013年2月中旬

公園でドバト(=カワラバトColumba livia)の群れをハイスピード動画(220 fps)に撮っていたら、ハシボソガラスCorvus corone)との小競り合いが見られました。

数では圧倒しているドバトですが、ハシボソガラスが来ると慌てて逃げて距離を取ります。
まさか直接捕食されるとは思えませんが、鳩にとってカラスは天敵なのでしょうか?



2013/04/11

ニホンザル(アルビノ)の樹上採食と雪原遊動



2013年2月下旬

採食遊動する野生ニホンザル(Macaca fuscata)の群れの中で目立つ若い白猿(アルビノ)に注目してこの日は観察を続けました。

(群れについて歩きながら目移りしつつ他の猿も撮影していたので、全編通して本当に同一個体のアルビノかどうか確証はありません。)
食欲旺盛で、貪るように採食に耽っています。
厳冬期を乗り切るためにはひたすら食物を摂取しないといけません。
冬芽や小枝だけでなく、木の幹(樹種不明)の樹皮に直接かじり付いて採食することもあります。
雪面に座り込んで、剥ぎ取った樹皮をもぐもぐ食べています。

白猿の背後に登場した(@5:15〜)母子で注目すべきは、子猿が自力で樹上採食を始めたことです。
1ヶ月前に観察した母子の樹上採食では、子猿は母猿の背中にしがみついて運ばれるだけで樹上採食を一切行いませんでした。

関連記事→「子猿を背負い雪山で樹上採食するニホンザル♀
ただの個体差や気温の違いかもしれませんが、この一月で子猿が成長したのでしょうか?

通常個体と比べ白猿(アルビノ)の瞳の色の違いに要注目です。
白猿は顔色のピンク色も他の猿より薄いですね。

ラストシーンでは白猿と首輪を付けた♀が雪原を並んで歩いて行きます。
もしかして血縁関係があるのか(親子?)気になりますが、DNA鑑定でもしないと分かりませんね。

同じ日に白猿の採食活動をハイスピード動画に撮った記事はこちら



通常個体と比べ瞳の色の違いに注目






飛べ!スズメ【野鳥:ハイスピード動画】



2013年3月中旬

民家の周辺に居たスズメPasser montanus)の群れです。
飛び立ちの瞬間を220 fpsのハイスピード動画に撮ってみました。
最後に登場する個体は屋根から飛び上がってすぐ空中で急旋回し、また仲間のいる屋根に着陸しました。


2013/04/10

ハシブトガラス(野鳥)のペア@樹上



2013年3月中旬

道端にそびえる針葉樹(モミの木?)の梢に2羽のハシブトガラスCorvus macrorhynchos)が止まっていました。
枝に隣り合って止まり、まるでキスするかのように互いに嘴を擦りつけていました。
慌ててカメラを向けたのですが、撮り損ねました。
(映像はここから)

しばらくすると一羽が少し飛んで移動し、2羽が離れた位置の枝に止まりました。
ズームして嘴をよく見ると、何か食べ滓のようなものが付着していますね。
あるいは巣材を集めてきた際の木屑でしょうか。
睫毛?(眉毛?)のようなふさふさの毛が可愛らしい。

一羽が飛び去ると、残った個体がカーカー♪鳴きました。

つがいがこの近くで営巣するのでしょうか。




キアシナガバチ創設女王の巣を冷やす扇風行動【ハイスピード動画&HD動画】



2012年7月上旬

キアシナガバチPolistes rothneyi)創設女王が高い軒下で日当たりの良いの西面に営巣しました。
午後は強い直射日光を浴びて気温が高すぎるようで、女王は初期巣を翅で扇いで冷やそうと必死です。
扇風行動の羽ばたきを220 fpsのハイスピード動画で撮ってみました。
シルエット(影)に注目した方が、羽ばたきをはっきり見ることができますね。



通常のHD動画で撮るとこんな感じです。
女王はときどき巣盤上で向きを変えながら甲斐甲斐しく扇風行動をしています。
育房を点検して回り、どこを冷やすべきか調べているようです。
触角に温度センサーがあるのか、あるいは幼虫が何らかの方法で「暑いよー!」とSOS信号を発しているのかもしれません。
更に暑くなるとアシナガバチは巣に水をかけて気化熱を積極的に利用するらしいのですが、私は未だ実際に見たことがありません。

私も暑さで頭がボーッとしていたのか、実際の気温を測るのを忘れてしまいました…。




2013/04/09

ニホンザルが雪道で食べ歩き



2013年1月下旬

林道を続々と遊動する野生ニホンザルの群れと出会いました。
深雪のラッセルは体力を消耗するので誰しもやりたがりません。
必然的に一列縦隊になり、先行する個体の踏み跡をついて歩きます。

気になったのは、口に何かを咥えたまま横切った成獣の個体です。
撮影中は雪玉?と思ったのですが、落ち着いて見直すとなぜかエリンギにそっくりです。

(まさか本当にエリンギのはずはないでしょうけど…。)
樹皮や朽木の欠片なのか、サルノコシカケなどキノコの一種でしょうか?
斜面のすぐ下が集落なので、里に下りて何か悪さしてきた(盗み食いしてきた)可能性もあります。
猿は一時的に餌を頬袋に貯め込むこともできるはずですが、口に咥えて持ち運ぶこともあるのですね。

頬袋は既にパンパンなのでしょうか。

静かなコンタクトコール(群れのメンバー間の鳴き交わし)が断続的に聞こえてきます。

一番最後に登場する個体は♂ですかね?
股間にちらちらと立派な睾丸が見える気がしますし、歩く振る舞いがいかにも堂々としています。




飛べ!キジバト♂【冬の野鳥:ハイスピード動画】



2013年3月中旬

交差点近くの電線にキジバト♂(Streptopelia orientalis)が止まり、デデッポッポー♪と鳴きながら長時間羽繕いしていました。(映像はこちら。)

しばらくすると、ようやく羽ばたいて飛んでくれました。
飛び立つ瞬間をハイスピード動画にて撮影し、後半は更に1/5倍速のスローモーションでリプレイ。


飛ぶ前の羽繕い

2013/04/08

雪山の杉林を遊動するニホンザルの群れ



2013年3月上旬

雪原を遊動する野生ニホンザル(Macaca fuscata)の大群を追ってスギの植林地まで来ました。
杉林の林床は深雪になりにくく、雪が固く締まっていることが多いため、猿も歩き易いようです。
杉林はただ通り抜けるだけで、群れは採食のため奥にある雑木林のパッチを目指しています。
スギの喬木に登っている猿を一度も見たことがありません。
杉の木はサルにとって利用価値が無いようです。

顔馴染みとなった?アルビノ(白猿)の子猿も群れと一緒に歩いて行きます。
辺りから絶え間なく猿の鳴き騒ぐ声が響きます。
子猿は私の姿を見つけると警戒し、雪を蹴立てて一目散に逃げて行きます。
母猿の背にしがみついてやり過ごす子猿もいます。

子猿の尾の上げ方で恐怖感や心理状態が読み取れるかもしれません。
『ニホンザルの生態:豪雪の白山に野生を問う』p165によれば、

アカンボウやコドモが、尾を斜め上方に上げたり、ぴんと垂直に立てたり、背中につくほどに反り返すことがある。たいては、母親や、他のオトナのサルに怒られたときだ。上げ方は、そのサルが受けた恐怖感の強さに左右されているように見てとれる。 恐怖感がそれほどでもないと、水平方向を軸に、尾をぴくぴくせわしげに上げ下げする。恐怖感が強いとぴんと立てる。

ニホンザル群れのラッセル跡@河畔林の林床

2013/04/07

カケスの鳴き声♪を声紋解析してみる【冬の野鳥】



2013年3月中旬

カケスGarrulus glandarius)は飛び抜けて警戒心が強く、よく見かけるのに撮ろうとしてもすぐに逃げられてしまいます。
今回の個体は雑木林の枝に止まり、なぜかじっとしていました。
時折、変な声で小さく鳴いていました。(キュー♪?)
カケスと言えばお馴染みの「ジェージェー♪」という警戒声ではありません。
他の野鳥の鳴き真似なのでしょうか?
強いて言えば、啄木鳥のキョッキョッ♪という鳴き声と少し似ているかもしれません。
実は同じ日に近くでアカゲラを目撃しています。

最後は急に飛び立って奥の杉の木に移りました。
こんなにじっくり撮らせてくれるなんて!という個人的な驚きと喜びで記事にしました。





鳴き声を声紋解析してみる
元のMTS動画ファイルから音声をWAVファイルにデコードしてから、カケスがかすかに鳴いた部分を2箇所切り出して、スペクトログラムを描いてみました。
一応、声紋らしきパターンが得られました。




跳べ!ニホンザル【ハイスピード動画】



2013年3月上旬

雪山の雑木林で樹上採食するニホンザルMacaca fuscata)が枝から枝へ跳び移る勇姿を220 fpsのハイスピード動画に撮ってみました。
スローモーションにすると枝からの落雪もドラマチックですね。



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