2018/01/06
ボタンヅルの花蜜を吸うルリシジミ♀
2017年8月中旬
河川敷に咲いたボタンヅルの群落でルリシジミ♀(Celastrina argiolus)が訪花していました。
翅を閉じて吸蜜しています。
花から飛び立った際に翅表をよく見ると、黒褐色の縁取りが広いことから♀と判明。
(1/4倍速のスローモーションでリプレイ)
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
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訪花
撥水性の高いサトイモの葉でロータス効果の実演
2017年8月下旬
夕立が降った後で家庭菜園のサトイモ(里芋)畑に出掛けてみました。
大きく開いたサトイモの葉は撥水性が極めて高いため、雨が降っても葉が濡れることはありません。
付着した雨水は表面張力で水滴となり、葉を揺らすだけで水銀のように滑らかに動き、葉から転がり落ちてしまいます。
今回は実演のために手で葉を揺らしましたが、風が吹いて揺れるだけでも、葉に付いた水はほとんど零れ落ちてしまうでしょう。
光合成の妨げとなる汚れが葉の表面に付着していても、雨が降れば汚れは動く水玉に取り込まれ、自然に流れ落ちてしまうのです。(自浄作用)
これをロータス効果と呼びます。
ハスの葉はその微細構造と表面の化学的特性により、決して濡れることがない。葉の表面についた水は表面張力によって水銀のように丸まって水滴となり、泥や、小さい昆虫や、その他の異物を絡め取りながら転がり落ちる。この現象がロータス効果として知られる。(wikipediaより引用)ちなみにロータスとはハスの英語名(lotus)のことですが、ロータス効果は蓮だけでなくサトイモの葉などにも備わった性質です。
▼関連記事
水を弾き泥汚れも付かないハスの葉の秘密:ロータス効果の実演
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
次に機会があれば、実際にサトイモや蓮の葉が激しい雨に打たれている様子を動画に撮りたいものです。
ホースのシャワーで畑に散水できれば手っ取り早いのですけど。
【追記】
翌年に雨天時のロータス効果を撮りました。
雨天時にロータス効果を発揮するサトイモの葉
2018/01/05
夜道でアブラゼミ♂を拾う
2017年8月中旬・午後19:36
夜の歩道でアブラゼミ(Graptopsaltria nigrofuscata)を2匹見つけました。
右側の一匹は死んで仰向けに転がっています。
発音器官の腹弁が見えるので、♂ですね。
寿命なのでしょう。
左側の個体を手掴みで拾い上げると、ビービー、ジージー♪と鳴き騒ぎ、激しく羽ばたいて暴れました。
このままだと歩行者や自転車に踏み潰されそうなので、近くの街路樹の幹に移してやろうとしました。
ところがアブラゼミ♂はすぐに飛び立ち、また歩道に落下してしまいました。
セミの雑学をまとめたインターネット記事(執筆・監修:Mr. Fox)によると、
死んだセミの簡単な見分け方: セミが道端で死んでいると思い、近づいたらいきなり暴れだして驚いた経験は誰もがお持ちでしょう。いわゆる「セミ爆弾」と言われるこのトラップですが、実は見分け方があります。ひっくり返っているセミの脚が閉じている場合は死んでいる確率が高いので安全で、脚が開いている場合は生きている確率が高く、近寄ると急に暴れることがあるので要注意です。
怪しい出典ですけど、確かに今回路上でひっくり返って死んでいた右側の個体は、脚を閉じていました。
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夜の生活
枯れ葦原で母衣打ち♪するキジ♂(野鳥)
2017年5月中旬・午後18:18〜18:36
▼前回の記事
列車の通過音に驚いて逃げるキジ♂(野鳥)
枯れた葦原に覆われた広大な湿地帯でキジ♂b(Phasianus versicolor)が縄張りをパトロールする合間に、立ち止まってはケンケーン♪と絶叫していました。
毎回鳴き終わると翼を激しく羽ばたかせてドドドド♪と音を立てます。
これをドラミングとか
同一個体をそっと尾行すると、鳴くシーン♪を3回撮ることができました。
撮影には望遠レンズを使いましたが、肉眼で見ると遠いせいかキジは意外に小さな鳥という印象を受けます。
尾羽根が長いだけ?
この日は♀の姿を1羽も見つけられませんでした。
巣で抱卵、抱雛しているのでしょう。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
2018/01/04
路上で吸水するナミアゲハ
2017年8月上旬
街中の車道が雨上がりで水溜りが少しできています。
そこを一頭のナミアゲハ(Papilio xuthus)が蝶道のように何度も往復して飛んでいました。
私が路傍でじっとして待つと、ナミアゲハは案の定、濡れた路面に降り立ち口吻を伸ばすと羽ばたきながら吸水を始めました。
あいにく、車が通りかかって逃げてしまいました。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
▼関連記事
・ナミアゲハ♂の吸水と排尿
・ナミアゲハ♂の飛翔と吸水【HD動画&ハイスピード動画】
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飲水
飛来したオナガガモ♂が川に着水(冬の野鳥)
2016年12月中旬
川面に群れるオナガガモ♀♂(Anas acuta)を見ていると新たに4羽が飛来しました。
しかし川岸に立つ私に気づくと警戒して飛び去ってしまい、着水して群れに合流したのは1羽の♂だけでした。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
2018/01/03
翔べ!ヒメウラナミジャノメ【HD動画&ハイスピード動画】
2017年8月中旬
川沿いに生えたヨシの葉にヒメウラナミジャノメ(Ypthima argus)が翅を広げて休んでいました。
このときの天気は曇りで、日光浴と呼べるほど晴れていませんでした。
飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画で撮ってみましょう。
更に1/4倍速のスローモーションでリプレイ。
数回羽ばたいて飛び立つと、翅を閉じて空気抵抗を減らした状態で草の間を慣性で飛んでいることが分かります。
『ヤマケイポケットガイド9:チョウ・ガ』p176によると、本種は「はねを立てたまま、草の上を低く跳ねるようにリズミカルに飛ぶ」らしい。
『原色日本昆虫生態図鑑IIIチョウ編』を紐解いてヒメウラナミジャノメの項目を参照すると、まさに私が観察した通りの習性が記述してありました。
飛び方は軽快で、翅を立てたまま一定のリズムをもって跳躍するような飛翔をする。緑葉の上に翅を半開きにしてよくとまる。樹冠や枝には一般にはとまらない。(p243より引用)
飛び立たせるために物を投げつけて撮影を繰り返すと、あちこち移動しました。
しばらく様子を見ていても、近くに咲いていたボタンヅルを訪花・吸蜜することは、なぜかありませんでした。
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飛翔
2018/01/02
交尾中のルリイロハラナガハナアブの一種♀♂
2017年8月中旬
河畔林から河川敷に伸びてきたフジ(藤)の蔓の葉に乗って交尾中の虻を発見。
これは、以前に観察したことがあるルリイロハラナガハナアブ(またはルリイロナガハナアブ)の一種(Xylota sp.)だと思います。
▼関連記事(5年前の撮影)
ルリイロハラナガハナアブの一種の交尾と連結逃走
背側に続いて側面から撮ると、2匹は互いに逆を向き結合部の腹端を上下に小刻みに揺らしていました。
この行動は5年前の映像にも記録されていたので、精子を送り込む運動なのでしょう。
マクロレンズを装着して、背面から接写してみます。
右の個体は左右の複眼が接しているので♂、左の個体は複眼が離れているので♀と判明。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
撮影後に、ありあわせのビニール袋を素早く被せて、この♀♂ペアを採集しました。
以下は採集した標本の写真。
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配偶行動
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