2020/04/18

土手の草を食べるオオバンのペア(野鳥)



2019年11月下旬・午後16:10頃(日没時刻は16:22)

夕方れの川岸でカモ類に混じって見たことのない真っ黒な鳥が2羽、採食していました。
嘴と額だけが白くて非常に目立ちます。
目の虹彩は濃い赤でした。
調べてみるとオオバンFulica atra)でした。
私はクイナ科の鳥を見るのもこれが初めてで、興奮しました。
雌雄同色らしいので、この2羽は♀♂つがいなのかな?

1羽が水際に生えていたイネ科の草を啄んで食べました。
次に2羽は連れ立って用心深く土手(堤防)の方へ向かい、土手に生えた草葉を啄みました。
土手の草に実は残っておらず、オオバンはここでもイネ科の草の葉を嘴で次々と毟って食べています。
仲良く並んでゆっくり歩きながら採食。

オオバンはイネ科の草ばかり食べ続け、土手に生えている双子葉植物(スイバ?、オオバコ?、オオジシバリ)には口を付けません。
動画を長々と撮り続けた甲斐があって、後半になると採食メニューの例外を観察することができました。
各個体がセイヨウタンポポの葉を少しだけ食べました。(1口@3:04、3口@4:25)
しかしタンポポのすぐ横に生えていたムラサキツメクサには口を付けませんでした。
どうやら植物の種類によって好き嫌い(選り好み)があるようです。

弁足と呼ばれる大きな水掻きがある水鳥なのに、オオバンが陸上で草を好んで食べるとは意外でした。
図鑑では雑食性とされています。

つづく→オオバン(野鳥):警戒心の個体差





ウラナミシジミ♀がセイタカアワダチソウの花で吸蜜中にオシッコ排泄



2019年10月下旬・午後12:50頃・晴れ

堤防沿いに咲いたセイタカアワダチソウの群落でウラナミシジミ♀(Lampides boeticus)が訪花していました。

翅を閉じたまま吸蜜虫は閉じた翅を互いにゆっくりと擦り合わせています。
尾状突起を触角のように動かして、天敵の捕食者に対して体の前後を逆に見せかける自己擬態の行動です。
途中から翅を半開きにしてくれたおかげで、翅表がしっかり見えました。
日光浴かな?
翅表がほぼ褐色なので♀ですね。
翅を開くと、擦り合わせ行動はしなくなります。

ウラナミシジミ♀の排尿シーンも偶然撮れていました。
吸蜜中に腹端から透明な滴をポトリと排泄したのです。(@2:16)
成虫の排泄シーンはなかなか狙って撮れるものではないので、嬉しいボーナス(ご褒美)です。


ウラナミシジミ♀:翅裏@セイタカアワダチソウ訪花吸蜜
ウラナミシジミ♀:翅表@セイタカアワダチソウ訪花吸蜜

2020/04/17

ニホンカナヘビ:日光浴からの逃走



2019年10月下旬・午前11:30頃・晴れ

河川敷の舗装された歩道でニホンカナヘビTakydromus tachydromoides)が日光浴していました。
尻尾に自切した跡のない無傷の個体です。

私が近づいても逃げません。
真上から背側を見下ろすと、胸部側面や喉がヒクヒクと動いているのは心臓の拍動や呼吸運動でしょうか。
私がゆっくりとしゃがみ、人差し指で胸の辺りにそっと触れると、カナヘビは慌てて身を翻してから走り去り、どこかに隠れました。
逃走シーンを1/5倍速のスローモーションでリプレイ。


ニホンカナヘビ@日光浴


菊の花蜜を舐める♀にホバリングで求愛するヤドリバエ♂【Gonia sp.?】



2019年10月下旬・午前10:55・晴れ

平地(郊外)の住宅地の庭に黄色い菊の園芸品種が咲いています。
そこに訪花する2匹のハエ(種名不詳)が奇妙な行動を繰り広げていました。

おそらく♀と思われる個体が菊の花の上で方向転換しながら花蜜や花粉を舐めている間に、同種の♂らしき別個体がその真上でホバリング(停空飛翔)しています。
♂が羽音によるラブソング(求愛歌)を♀に聞かせているのではないか?と直感で私は予想しました。
マウント・交尾に移行しやすい向きに体軸を揃える訳ではなく、なぜか互いに直交する向きで停飛しているのが興味深く思いました。

♀が飛び立つと♂もすかさず追いかけます。
左の少し離れた菊の花でも2匹は同じ行動を繰り返しました。

1/5倍速のスローモーションでリプレイすると、2匹は一度、空中で軽く衝突していました。
五月蝿い♂の求愛(セクハラ)に苛立って追い払おうとしたのか、♀は菊の花から飛び立つ際に、真上でホバリングする♂にぶつかったのです。
♀から邪険にされても逃げられても♂はめげずに、執拗に♀を追跡します。

最後は物置小屋の方へ2匹がすっ飛んで行き、左に急旋回して見失いました。
求愛が成就して交尾に至ったのかどうか、見届けられなくて残念です。

ハエのこんな面白い求愛行動を観察したのは初めてで、とても興奮しました。
欲を言えば、ハイスピード動画で記録したかったです。

私は外見からこのハエの性別を見分けられないので、上記の解釈はあくまでも行動から勝手に推測したものです。
蜜源植物を巡る♂同士の縄張り争いという可能性もありますかね?
闘争行動なら悠長にホバリングなんてやらない気がします。(騎士道精神? 儀式的な闘争行動?)

もう一つの可能性として、ヤドリバエ♀が他個体(ハエ成虫)の体表に卵を産みつけようとしている?という仮説を思いつきました。



映像からこのハエの名前が分かる達人がいらっしゃいましたら、ぜひ教えてください。
せめて科レベルだけでも知りたいところです。


▼関連記事(5年前の撮影。素人目には今回のハエと似ています。)
ハエの求愛未遂?@松葉


【追記】
別件の調べ物で「みんなで作る双翅目図鑑   画像一括閲覧ページ」を眺めていると、とてもよく似たハエの求愛飛翔の生態写真を見つけました。
投稿者そよかぜさんのブログ「そよ風のなかで (Plants,insects and birds near at hand):ヤドリバエの仲間(1)」に行ってみると、見事な生態写真が掲載されています。
マサキに訪花する♀の真上を♂2匹が♀に対して直交する向きでホバリングしています。
ひょっとすると、私が見たハエも同じくヤドリバエ科ヤドリバエ亜科のGonia sp.かもしれません。

改めてGonia属の配偶行動についてインターネット検索してみました。
しかし、ヤドリバエ科全般について、野外での配偶行動はほとんど調べられていないのだそうです。
「Tachinidae Resources」というウェブサイトの概説によると、
Very little is known about courtship and mating in tachinids, especially under natural conditions.



ハエsp@菊(黄)訪花飛翔


2020/04/16

仕留めた獲物を捕食するチョウゲンボウ♂(野鳥)



2019年11月中旬・午前8:30頃・晴れ


▼前回の記事
チョウゲンボウ♂とノスリ?が秋の刈田で縄張り争い(野鳥)

刈田から逃げたチョウゲンボウFalco tinnunculus)を追いかけると、隣接する野球場のバックネットを支える柱の天辺に止まり、周囲の刈田を見回していました。
何か小動物を鉤爪で押さえつけ、嘴で啄んでいます。
残念ながら捕食メニューは小さ過ぎて不明です。
先ほど刈田上空を激しく飛び回っていたのは、やはり狩りの行動だったようです。
(別の可能性として、実は刈田を縄張りとするチョウゲンボウは♀♂2羽居て、私が別個体を別々に撮影したのかもしれません。)

食事中に頭を下げたときに頭部が灰色と分かったので、チョウゲンボウの♂と判明しました。
更に深く前傾して屈むと背中の羽根が褐色でした。。
腹面の斑紋がかなり白っぽいです。

ハシボソガラスが嗄れ声で鳴きながら近くを飛ぶと、食事中のチョウゲンボウ♂は警戒して見上げました。
しかしカラスがチョウゲンボウに対してモビング(擬攻撃)しに来ることはありませんでした。
食後は鋭い眼光で辺りを睥睨しています。
住宅地を車やバスが通りかかってもチョウゲンボウ♂は逃げません。

そこで私は更に少し近づいてみました。
しつこく撮り続けるパパラッチに嫌気が差したようで、遂にチョウゲンボウ♂は止まり木から飛び立ちました。
翼の下面の斑紋がばっちり見えました。
滑空すると球場のネットに沿って左に急旋回し、少し離れたフェンスの天辺に止まり直しました。
ネットの背後に隠れてしまったのは、私を警戒したからでしょう。
飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。


チョウゲンボウ♂(野鳥)@フェンス支柱天辺
全景

セイタカアワダチソウの花蜜を吸うセスジハリバエ



2019年10月下旬・午後12:30頃・晴れ

川の堤防沿いに咲いたセイタカアワダチソウの群落でセスジハリバエTachina nupta)が何匹も訪花していました。
この組み合わせは初見です。

口吻を伸縮して花粉と花蜜を舐めています。
吸蜜後に近くの花穂に移動する際は、飛ぶだけでなく歩いて移動することもありました。

訪花中に後脚で腹背を掻いて身繕いする個体もいました。


セスジハリバエ:背面@セイタカアワダチソウ訪花吸蜜
セスジハリバエ:側面@セイタカアワダチソウ訪花吸蜜

2020/04/15

オオバヤナギの柳絮:綿毛付きの種子の風散布



2019年10月中旬・午後14:15頃・晴れ

河畔林に一際高く聳え立つオオバヤナギ(=トカチヤナギ)の大木から白い綿毛がフワフワと風に舞っていました。
秋晴れの青空を背景に白い柳絮りゅうじょがフワフワと飛び去る様子が絵になりますね。
熟果にズームインしたときにちょうど風が吹いて、綿毛の付いた種子(柳絮)が盛大に飛散しました。
柳の種子散布を国盗りや陣取り合戦に例えると、落下傘部隊を大量に投下して陣地を広げる作戦です。
たまたま川に落ちた種子は水面に浮いたまま更に下流へ運ばれますから、水散布型でもあります。
秋に種子を風散布する柳の種類もあるのかと初めて知りました。

俳句で「柳絮」と言えば晩春の季語ですから、ちょっとした驚きです。


▼関連記事(同年5月の撮影)
シロヤナギの柳絮:綿毛付きの種子の風散布


不思議に思ってネット検索してみると、次の文献がヒットしました。(PDFで公開)
長坂有. "河畔に生えるヤナギ類." 光珠内季報 101 (1996): 12-17.
「ヤナギ類の種子散布時期」をまとめた図4を見ると、オオバヤナギが最も遅く、9月中旬から10月上旬となっていました。(北海道の調査記録)
数日前の台風19号で河川が増水したばかりなので、もしかすると冠水ストレスで柳の木が時期外れに再び実を付けたのか?とヤナギ類に疎い私は勝手に妄想しそうになりました。
しかし、どうやら別に異常事態ではないようです。

文一総合出版『ヤナギハンドブック』でオオバヤナギを調べても
果実はヤナギの中で最も遅く熟し8月頃。(p26より引用)
と書いてありました。
ちなみにオオバヤナギは雌雄異株とのこと。

 ヤナギの仲間は、子房が熟すと蒴果が割れ、種子は綿に包まれた柳絮となり、微風に乗って遠くまで飛んで行く。絮(じょ)とは綿(わた)のことだ。俳句では柳絮は晩春の季語。 (p49より引用)


オオバヤナギ柳絮@風散布・全景
オオバヤナギ熟果+柳絮@風散布
オオバヤナギ熟果+種子@風散布
オオバヤナギ熟果
オオバヤナギ葉
オオバヤナギ幹:縦に割れ目が入る

フジバカマの花蜜を吸うキタテハ秋型



2019年10月下旬・正午頃・晴れ

川沿いの民家の庭に咲いたフジバカマの群落で秋型のキタテハPolygonia c-aureum)が訪花していました。
翅を開閉しながら吸蜜しています。

フジバカマは秋の七草の一つです。

植物図鑑によると自然分布は関東以西とのことで、東北地方の雪国には自生していないはずです。
ということは、この庭に園芸植物として植栽されているのでしょう。
(まさか近年の温暖化で急激に北進しているのかな?)

過去の記事でも同属のヒヨドリバナと誤同定している例があるかもしれません。


キタテハ秋型:翅表@フジバカマ訪花吸蜜
キタテハ秋型:翅裏@フジバカマ訪花吸蜜
フジバカマ花
フジバカマ葉

2020/04/14

体内寄生が疑われるトビイロスズメ(蛾)幼虫の症状



トビイロスズメ(蛾)幼虫の飼育記録#7



▼前回の記事
動かなくなったトビイロスズメ(蛾)幼虫の生存確認【100倍速映像】

2019年10月上旬

まずは20倍速の早回し映像をご覧下さい。
ニセアカシア小枝の下側にしがみついたままひたすら静止していたトビイロスズメClanis bilineata tsingtauica)の幼虫が、朝日を浴びてしばらくすると3日ぶりに突然活動を再開しました。(@0:30)

小枝上で何度か方向転換しかけたものの、なぜか諦めて小枝の末端に向かって前進を始めました。
ニセアカシアの枯れた小葉が腹端の左側面(カメラからは裏側)になぜか付着したまま動き回っています。
違和感を感じた幼虫がやがて枯葉を振り落としました。
ついでにようやく枝上で向きを変えることに成功しました。

それまでは死角で見えなかったのですが、体の左側面をこちらに向けるようになると、腹端の一部が黒褐色に変色していることに初めて気づきました。
脱糞の際に糞切りが悪くて自分の体を汚してしまったのでしょうか?(そんなシーンは見た記憶がありません。)
左右非対称なので、何かの病変かもしれません。

やがて腹端から茶色がかった半透明の液体が滴り始めました。(等倍速映像@1:49〜)
蛹化に備えた下痢便にしては何かが変です。
異状に慌てながらもよく見ると、どうやら腹端左側面にある謎の黒い傷口から体液が滲出しているようです。

先ほどの枯れ葉は傷口にへばりついていたのでしょう。

まさかニセアカシアの枝の棘が体に突き刺さってしまい傷口が化膿したのでしょうか? 

ニセアカシア樹上で暮らす幼虫がそんなヘマをするとは思えません。
おそらく、体内寄生していたヤドリバエの幼虫が寄主の体を食い破って脱出した跡ではないかと私は推測します。
腹端左側のクチクラ直下に気泡があり、それが幼虫の徘徊移動とともに動いています。
(映像はここまで。)

もしトビイロスズメ幼虫を容器に閉じ込めて飼っていれば、寄主から脱出したヤドリバエの幼虫(ウジ虫)または囲蛹を容器内に確認できたはずです。
しかし私は動画撮影(微速度撮影)を優先するためにほぼ開放状態で幼虫を飼育していたので、脱出した寄生者は行方不明です。

手負いのトビイロスズメ幼虫は相変わらず食欲が無いままで、食草のニセアカシア枝から自発的に落下してしまいます。
最後の力を振り絞って蛹化するでしょうか?
鉢植えの土の上に置いてやり、地中に潜って蛹化するのを観察してみましょう。
ところが、何が気に入らないのか植木鉢から脱出しようと暴れるばかりです。
運動機能は鈍いものの、特に歩行異常などはなさそうです。
仕方がないので、ちぎった新聞紙を敷いた容器に閉じ込めてみました。
結局、この個体は蛹にはなれずにそのままミイラのように縮み干からびて死んでしまいました。(蛹化異常)
残念ながら私が野外で採集した時点で既に体内寄生されていたのでしょう。


シリーズ完。


トビイロスズメ(蛾)幼虫@体液滲出
トビイロスズメ(蛾)幼虫+傷口:寄生バエ幼虫脱出跡?

チョウゲンボウ♂とノスリ?が秋の刈田で縄張り争い(野鳥)



2019年11月中旬・午前8:25頃・晴れ

稲刈り後の田んぼ(刈田)の上空をやや小型の猛禽類が朝から高速で激しく飛び回っています。
刈田を逃げ惑う野ネズミを狩ろうとしているのかな?と撮影中は思いました。
しかし飛びながらキーキー♪と鋭い鳴き声を発しています。
常識的に考えて、狩りの最中に鳴いて獲物にわざわざ居場所を教えるはずがありません。
チョウゲンボウの狩りは、ホバリング(停飛)して地上の獲物に狙いを付けてから一気に襲いかかるはずです。


▼関連記事
ホバリングからの狩りを繰り返すチョウゲンボウ(野鳥)
ホバリングから獲物を狩るチョウゲンボウ(野鳥)

次に1/5倍速のスローモーションで見直すと、新しい発見がありました。
畦道に立つ灌木の天辺に別の大型猛禽類が止まっていて、チョウゲンボウ♂(Falco tinnunculus)はそれに対して、キーキー♪鳴きながら威嚇飛行を繰り返していたことが分かりました。

撮影中の私は存在に気づかなかったのですが、映像からなんとなくノスリButeo japonicus)のように見えます(トビかも?)。
猛禽類にとって刈田は絶好の狩場ですから、異種間で縄張り争いがあるのでしょう。
左に飛び去ったチョウゲンボウ♂の行方に私は気を取られてしまい、もう一方のノスリが逃げ出したかどうか不明です。
威嚇されても止まり木のノスリ?は翼を大きく広げただけで、平然としているように見えました。
チョウゲンボウが諦めて(?)飛んで行った先を追いかけると止まり木に落ち着いてくれたので、性別が♂と判定できました。

つづく→仕留めた獲物を捕食するチョウゲンボウ♂(野鳥)

※ 鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音量を強制的に上げています。(音声の正規化)

背後の建造物の壁面に書かれたロゴをモザイク処理したのは、猛禽類のプライバシー(生息地情報)を保全するためです。
チョウゲンボウやノスリは猛禽類の中でも本来それほど珍しくない種類ですけど、その未来はかなり危うい状況だと実感しています。


2020/04/13

マツバギクを訪花するヒメアカタテハの羽ばたき【HD動画&ハイスピード動画】



2019年10月中旬・午後13:25頃・晴れ

民家の花壇に咲いたマツバギクの群落でヒメアカタテハVanessa cardui)が訪花していました。
吸蜜中は翅を半開きで開閉していることもあれば閉じていることもありました。
隣接する花には歩いて移動します。

花から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:03〜)


ヒメアカタテハ:翅表@マツバギク訪花吸蜜
ヒメアカタテハ:顔正面@マツバギク訪花吸蜜

クルマバナ?の花蜜を吸うオオハナアブ♀



2019年10月上旬・午後14:40頃・晴れ


▼前回の記事
ヤクシソウの花蜜を吸うオオハナアブ♀

山間部の峠道に沿って咲いたおそらくクルマバナと思われる群落でオオハナアブ♀(Phytomia zonata)が訪花していました。
薄紫色の小さな唇形花に口吻を伸ばして花蜜や花粉を舐めています。

記事を2つに分けましたが、この♀個体は道端に混在して咲いているヤクシソウの黄色い花と交互に訪れて吸蜜していました。
ハナバチ類♀の効率的な採餌行動とは異なり、特定の一種類の蜜源植物に固執することはないようです。


オオハナアブ♀@クルマバナ?訪花吸蜜

クルマバナ?花
クルマバナ?花・全景

2020/04/12

ブタナの花蜜を吸うモンキチョウ♀



2019年10月中旬・午後14:25頃

川の堤防に疎らに咲いたブタナの群落でモンキチョウ♀(Colias erate poliographus)が訪花していました。
共に普通種ですが、意外にもこの組み合わせは初見です。
翅をしっかり閉じたまま吸蜜しています。


【追記】
この花の名前を長らくオオジシバリだと思い込んでいたのですが、外来種(帰化植物)のブタナと分かったので訂正しておきます。


モンキチョウ♀(白)@ブタナ訪花吸蜜
全景

落葉樹上で羽繕いするカケス(野鳥)



2019年11月中旬・午前7:20頃・くもり

川に近い落葉樹林でカケスGarrulus glandarius)の小群を見つけました。

葉を完全に落とした灌木(樹種不明)の横枝に止まって羽繕いしています。
右側の枝に止まっていた別個体は、私に警戒したのかすぐに飛び去ってしまいました。
それに釣られて更に2羽が飛び去りました。
初めの個体は樹上に残って羽繕いを続けています。
そして誰もいなくなった…。
飛び去る瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。

カラス科に属するカケスは非常に警戒心が強く、望遠レンズを向けても普段はなかなかじっくり撮らせてもらえません。
羽根の配色がきれいで好きな被写体なのですけど、すぐにジャー、ジャー♪とだみ声の警戒声を発して逃げてしまうのです。
ブラインドに隠れないと撮影は無理なのだろうと半ば諦めていました。
今回はブラインドを使わなくても珍しく長々と撮らせてもらえて、逆にびっくりしてしまいました。
朝はちょっと寝ぼけているのかな?


カケス(野鳥)@落葉樹上



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