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2020/08/16

ヤマグワの若葉を蚕食するヒトリガ(蛾)終齢幼虫【100倍速映像】



ヒトリガ(蛾)の飼育記録#6



▼前回の記事
ニワトコの若葉をもりもり食べるヒトリガ(蛾)終齢幼虫

2020年5月下旬・深夜

それまで与えていたニワトコがすっかり萎れてしまったので、新鮮なニワトコを調達するのは大変です。
代わりの食樹としてヤマグワの枝葉を近所の道端から採取してきました。
ヒトリガArctia caja phaeosoma)の終齢幼虫aはすぐに食草転換してくれて一安心。
広食性の幼虫は飼育しやすくて助かります。

桑の若葉をモリモリと蚕食する様子を微速度撮影してみました。
見事な食べっぷりを10倍速の早回し映像でご覧ください。
葉の縁から食べ進むのが普通ですが、一度だけ葉の中央部に虫食い穴を開けました。(@2:08〜2:09)

桑は葉の傷口や食痕から苦くて白い乳液を分泌するはずですけど、ヒトリガ幼虫による食害シーンを接写しても乳液は見えませんでした。
乳液分泌を抑えるための食前トレンチ行動をヒトリガ幼虫は特に何もやりませんでした。
桑の若葉には乳液の含有量が少ないのかな?
ヒトリガ幼虫に対しては忌避効果が無いようです。
おそらく解毒作用を持っているのでしょう。


▼関連記事(PDFファイルが農業生物資源研究所から公開されています)
『クワは乳液で昆虫から身を守る−植物の乳液に農薬・医薬の宝庫』


腹端がよく見えない体勢のため、脱糞シーンがいまいちはっきりしません。(@0:09、2:00)

つづく→#7:




2020/08/13

ドイツトウヒの松ぼっくりが水を吸って閉じる様子【200倍速映像】



2020年5月中旬・室温25℃

コロナ禍のステイホーム期間中に室内で撮影できるネタとして、松ぼっくりを使ってちょっとした実験をしてみました。
前の年に採集し保管していたドイツトウヒ(別名オウシュウトウヒ)の細長い球果(松ぼっくり)2個を使います。
プラスチックの透明円筒容器(直径10cm、深さ15cm)に松ぼっくりを入れ、そこにヤカンで水をなみなみと注ぎ込みました。
水面下に浮いた球果の果鱗が水を吸って閉じていく様子を200倍速の早回し映像でご覧ください。
(水浸実験の前後にターンテーブルを回して松ぼっくり全体を見せたところだけは2倍速映像。)

水を含んでもドイツトウヒの球果は浮いたままで、沈みませんでした。
果鱗が完全に閉じると、まるでセンザンコウという動物が丸まったときの姿を連想しました。
水面から上に出ている部分の果鱗は当然ながら開いたままです。


実験前の乾燥したドイツトウヒ球果@方眼紙
水を吸って閉じた果鱗

私はこれで満足して微速度撮影を止めてしまったのですが、念の為に着色した水を捨てもう一度新しい水を注いでから更に一晩静置してみました。
すると水が再び茶色に染まり、完全に水を吸ったドイツトウヒの球果は容器の底に沈んでいました。(映像なし)
初回は注水時に球果の表面に気泡ができてしまったせいで、浮いたのでしょう。

清水清『科学のアルバム:植物は動いている』によると、

 ひらいたマツカサ(果実)を水につけると、マツカサはとじてしまいます。反対に火であぶってかわかすと、またひらきます。これは、マツカサをつくっているりん片の内側と外側で、かわいたときのちぢみ方、湿ったときのふくらみ方に差があるためです。かわいたときは内側よりも外側が多くちぢむため、外側にそり返ります。湿ったときは内側よりも外側が多くふくらむため、もとにもどるのです。 (p48より引用)

この仕組みだと、果鱗の素材の物理的な性質ですから、たとえ植物本体が枯死しても球果(松ぼっくり)は開閉運動を続けることが可能です。
つまり、動物が筋肉と神経を使って動くのと根本的に異なります。(例:センザンコウが死ぬと鱗を逆立てる動きはできなくなります。)



時間が経つと次第に透明な水が茶色に濁ってきたのが想定外で、ちょっと面白かったです。
まるで紅茶を淹れたみたいに、赤褐色の溶出成分の濃度勾配が現れました。
これはタンニンなのかな?

湿った球果を乾かして果鱗が再び開く様子も動画で記録すればよかったですね。
(電子レンジを上手く使えば乾燥をスピードアップできそうです。)
乾燥して開いた果鱗は自然に脱落し、翼が付いた種子は風に飛ばされて広範囲に散布されます。(種子の風散布)


乾燥状態で自然に脱落したドイツトウヒ果鱗@方眼紙

2020/08/02

ニワトコの葉を蚕食するヒトリガ(蛾)終齢幼虫【10倍速映像】



ヒトリガ(蛾)の飼育記録#3



▼前回の記事
排便中に糞を振り落とすヒトリガ(蛾)終齢幼虫

2020年5月中旬

ヒトリガArctia caja phaeosoma)の幼虫aをノギスで採寸すると伸びた状態で体長60mmなので、おそらく終齢と思われます。(『イモムシハンドブック』p89の記述と一致)
河畔林から一緒に採取してきたニワトコ幼木を与えると、猛烈な食欲で若葉を次々に食べ始めました。
10倍速の早回し映像でご覧ください。
食休みのシーンは編集でカットしています。
太い茎に腹脚で下向きにしがみつき、葉縁を左右の胸脚で抱え込んで葉を摂食します。

脱糞シーンも3回撮れていました。(@0:23、1:44、 2:53)
食休みしていた幼虫が腹端を少し持ち上げて、脱糞しながら下半身を左右に激しく振って糞を振り落とします。
排便後は腹端を下ろし、尾脚も茎をしっかり掴みます。

つづく→#4:ニワトコの茎や葉を徘徊するヒトリガ(蛾)中齢幼虫






2020/07/22

川の中に佇む2羽のダイサギ【10倍速映像】(冬の野鳥)



2020年1月上旬・午後15:28〜15:42 および 15:47〜15:50・晴れ

▼前回の記事
川に佇み羽繕いする2羽のダイサギ(冬の野鳥)

川が堰に落ち込む少し手前で2羽のダイサギArdea alba)がいました。
互いに少し離れて川の中に立ち尽くしています。
一見すると動きが乏しいようですが、長撮りして10倍速の早回し映像にすると、ちょっと面白くなります。
画角を引いたジオラマモードで撮ったので、ミニチュアみたいなコミカルな風景に見えます。
2羽の白鷺は足で頭を掻いたり羽繕いしたりしています。
やがて左の個体が白っぽい糞を排泄しました。(@1:20)
画面の左上奥には魚道が見えます。

実は初めの目論見としては、夕方になってダイサギの群れがここに続々と飛来して就塒前集合する様子を微速度撮影で記録したかったのです。
これは前々から撮りたいテーマでした。

▼関連記事(4年前の撮影)
白鷺が集団就塒する川【前編:冬の野鳥】
白鷺が集団就塒する川【後編:冬の野鳥】

ところが撮影中に私がどうしてもトイレに行きたくなり、結局日没の塒入りまで見届けられませんでした。
冬になると川沿いの公衆トイレが雪囲いで閉鎖されてしまうのが困ります。
紙オムツを履いてまで撮影に挑む根性は未だありません。


2020/07/18

ヤエヤマブキ蕾の開花運動【9000倍速映像】八重咲き



2020年4月下旬

庭に植栽されたヤマブキの花が咲きそうです。
開花運動を微速度撮影するために蕾の付いた小枝を採取してきて、水切りしました。
今回から試す工夫として、銅イオンで水中の雑菌繁殖を防ぐために花瓶に10円玉硬貨を入れてみました。
カッターナイフでペットボトルに短い直線の切れ目を入れ、貯金箱のように10円を投入してから、切り口にビニールテープを貼って塞ぎました。
30秒間隔のインターバル撮影を4日間続けました。
計10,008枚の連続写真を元に、9000倍速に加工した早回し映像をご覧ください。

画角内で7つの蕾が咲きました。
ヤエヤマブキという八重咲きの品種でした。
「八重咲き」は、花の雄しべが花弁にホメオチック突然変異した個体を選抜、育種した園芸品種です。
実はつかないはずですが、秋になったら確認してみます。
八重咲きのせいか、花に芳香が全くありませんでした。
野外の株では枝先の蕾から順に咲く傾向があり、花はほぼ無臭でした。

照明のリングライトが被写体に近過ぎて、やや白飛びしていました。
ビニール袋などのディフューザーを照明に被せるべきでしたが、長時間の連続使用だと熱がこもり火災になりそうで怖いです。

…と思っていたのですが、よく考えればリングライトの光量を落とせば済む話でしたね。
動画編集時にホワイトバランスを少し修正しました。




2020/07/09

シダレザクラのつぼみの開花運動【5400倍速映像】



2020年4月上旬

花芽の付いたシダレザクラ(枝垂桜)の枝を近所で採集してきて室内の花瓶に活けました。



枝垂れ桜はソメイヨシノより約1週間早く開花します。
つぼみ(花芽)の開花運動を30秒間隔のインターバル撮影で3日間撮りためました。
連続写真から制作した5400倍速の早回し映像をご覧ください。
シダレザクラは水揚げが悪いのか、なぜか花が全開にならず中途半端に終わってしまいました。
本来ならば名前の通り垂れ下がっている長い枝なのですが、花瓶に差すと上下が逆になってしまいました。
それならばと、試しに画面を上下180°回転した映像も作ってみたものの、花柄の動きが重力に逆らって不自然になり不採用。
植物の微速度撮影も細かなノウハウが色々とありそうで、なかなか奥が深い世界です。




↑【おまけの動画】

早回し速度を落とした3600倍速動画をブログ限定で公開しておきます。


2020/07/03

キブシつぼみの開花運動:雄花序【7200倍速映像】



2020年3月下旬

早春に咲くキブシの開花運動を微速度撮影するために、記憶を頼りに里山へキブシを探しに行きました。
林道沿いに並んだキブシの灌木から蕾のついた枝を採取してきました。
蕾は未だ固く閉じているものの、よく見ると上の蕾から少しほころんでいます。







室内の花瓶に活け、キブシの花芽を30秒間隔で丸3日間、接写しました。(インターバル撮影)
計8617枚の連続写真を元に作成した7200倍速の早回し速度をご覧ください。
予想通り、総状花序の上から下に順に咲きました。
個々の花をよく見ると、雌しべおよび雄しべを有する雄花序でした。

次に機会があれば、もう少し広角で花序全体を収めて微速度撮影をやり直したいものです。
また、雌しべしか無い雌花序の開花も微速度撮影してみるつもりです。
つぼみの段階で雌雄を見分けられるか自信がないのですが、雌花序は雄花序よりも短いらしい。




↑【おまけの動画】
早回し速度を落とした1800倍速映像をブログ限定公開しておきます。




2020/06/29

サンシュユ蕾の開花運動【5400倍速映像】



2020年3月中旬

早春に咲くサンシュユ(別名ハルコガネバナ、アキサンゴ、ヤマグミ)の開花運動を微速度撮影してみました。


秋になる果実の形状だけを見てアキグミかと昔は思い込んでいたのですが、全く別種の植物でした。
花芽の付いた枝先を採取し、水切りしてから花瓶に活けました。
30秒間隔で3日間インターバル撮影しました。
続けてマクロレンズを装着し、接写で更に3日間30秒間隔のインターバル撮影を行いました。
大量の連続写真を元に作成した、5400倍速の早回し映像をご覧ください。
編集で順序を変え、マクロ動画を先にしました。

まるで黄色い花火が弾けるように小さな散形花序が次々に咲く様子が艶やかですね。
個々の花は小さく、蕾の開花運動を接写すると4枚の黄色い花弁が反り返っているのが分かります。

開花直前の蕾の花柄がくるくると旋回しているのが興味深く思いました。
回転する向きは一定していないようです。

広角で撮った動画では、サンシュユの小枝を謎のイモムシ(蛾の幼虫?)が徘徊していました。
越冬休眠個体が暖かい室内で目覚めたようですが、撮影中は気づきませんでした。



↓【おまけの動画】





早回し速度を落とした2パターンの動画(3600倍速および1800倍速)をブログ限定で公開しておきます。


2020/06/07

円網にかかったミヤマアカネ♂の死骸をラッピング・捕食するジョロウグモ♀(蜘蛛)



2019年9月上旬

ジョロウグモ♀(Nephila clavata)がいつの間にか室内の隅に円網を張っていました。
昼間に開いていた窓の外から室内に侵入したようです。
ごくありふれた普通種のジョロウグモでも未だ観察できていない宿題が幾つか残っているので、そのまま飼育します。

給餌するために、ミヤマアカネ♂(Sympetrum pedemontanum elatum)を野外で捕獲してきました。
夜ジョロウグモの網に給餌してもトンボは全く暴れず、クモは捕食しませんでした。
トンボが死んだふり(擬死)しているというよりも、久しぶりに折った三角紙の中で既に瀕死状態(虫の息)だったようです。
網上の獲物に私が音叉や指で振動を与えても、ジョロウグモ♀は無反応でした。
満腹なのでしょうか?
仕方がないので、そのまま数時間放置。

ところが、夜中に私がパソコンの作業を終えて電源を切ったら、横のジョロウグモが急に活動を始めました。
これは偶然でしょうか?
ジョロウグモは特に夜行性ではありません。
もしかするとPC内のファンやハードディスク(HDD)などが高速で回転する絶え間ないノイズのせいで、ジョロウグモ♀は網の振動を感じられなくなっていたのかもしれません。
歩脚の先で網を弾いて、ミヤマアカネ♂がかかっていることに気づいたようです。
(映像はここから)
ジョロウグモ♀は獲物に駆け寄って少量の糸でラッピングすると、網から外してこしきに持ち帰りました。
下向きに占座して落ち着くと、ようやく獲物を捕食し始めました。
クモは新鮮な生き餌しか食べないと思っていたので、死骸もラッピングして食べるとは意外でした。

長々と続く捕食シーンを100倍速の早回し映像をご覧下さい。(@3:45〜)
ジョロウグモ♀は獲物の噛む位置を少しずつ変えながら体外消化しています。
初めはトンボの頭部に噛み付いていたのですが、途中から胸部を噛み始めました。
最後はトンボの胸部から外れた頭部を歩脚でくるくる回しながら噛みしめ、体液を吸汁しています。
胸部と腹部の境界も今にも千切れそうです。
カメラの仕様により、約3.5時間で微速度撮影の限界となり打ち切られてしまいました。

ところで、死んだミヤマアカネ♂の翅の縁紋が蛍光ピンクに光って見えるのは、照明(白色LEDと蛍光灯を併用)のせいですかね?

朝になると、ジョロウグモ♀はミヤマアカネ♂の食べ残し(翅の周囲)をいつの間にか網から捨てていました。
前回の食べ残しは背後の網に付けたままです。

この時期は同時並行で色んなテーマの撮影を行っていたのでとても忙しく、ジョロウグモの方はこれ以上もう手が回らなくなってしまいました。
また来年に持ち越しです。
室内で網を張らせるアイデアは良いのですが、撮影のためには背景の色を工夫してもう少しすっきりさせないと肝心のクモの網がきれいに写りません。




2020/06/06

ノスリの巣を微速度撮影で監視してみる【10倍速映像】(野鳥)




ノスリ(野鳥)営巣地での観察記録#19



▼前回の記事
巣の近くで聞いたノスリ親鳥の鳴き声♪:午前中(野鳥)

2019年6月上旬・午前9:04〜午後13:45・晴れ

ノスリButeo japonicus)の営巣木付近を狙って微速度撮影してみました。
10倍速の早回し映像をご覧下さい。
この方法は長時間の監視ができるので、親鳥が雛に給餌するため巣に出入りする時間間隔が分かるかと期待したのです。
また、在巣の個体が警戒してじっとしていても、体をわずかに動かすだけで早回し映像では目立つはずです。
送電塔に営巣したカラスの巣では上手く行った撮影法ですけど、今回は巣の周囲に枝葉が生い茂り、ほとんど見えません。
親鳥が飛んで巣に出入りする様子は10倍速で見ると一瞬過ぎて、見落としてしまいそうになります。

猛禽類の営巣観察1年目の初心者が難しい条件のフィールドで必死に撮ったので、個人的にはかなり思い入れが強い映像です。
しかし第三者が見ると「ほとんど何も写っていなくて、何のことやらさっぱり分からない」でしょう。
10倍速の早回し映像を等倍速に戻したり注目ポイントを矢印で示したり、丹念に編集しようかとも思ったのですが、時間が経って冷静に見直すと、わざわざ手間暇をかけるまでもなさそうです。
風で揺れる木の葉の僅かな隙間を凝視していると、鳥の姿ではなく幻影を見ているような気になってきます。
それでも観察記録に残しておかないと自分でも忘れてしまいますから、動画はブログ限定で公開することにします。
窮屈なブラインド内で私が足を伸ばしたらうっかり三脚を蹴飛ばしてしまい、画角が途中で変わってしまうアクシデントがありました。

フィールドノートを清書するのも面倒なので、以下にほぼそのまま載せます。
左欄の時間は時刻ではなくて、動画の再生時間なので分かりにくくなっています。


シーン1:午前9:04〜9:52

やや引きの絵。巣内で動き回る雛を長撮り監視
2.06 雛(?)が頭を上げ、右を向いた!
4.47 END 親鳥は帰巣せず、雛が留守番している。


シーン2:午前9:56〜10:56

0.39 親鳥が帰巣? 時刻は10:02
0.45 帰巣した親鳥が幹の陰から右に頭を覗かせた。
巣内に体格の異なる雛がもう1羽いる可能性は?
1.00 雛が動いた。親鳥が給餌した獲物を食べている?
親鳥は雛のために獲物を千切ってやっているのかも?
1.10 巣の縁に雛が立ち上がって尻を外に向け脱糞した? 巣に座り直した。
2.58 幹の陰から親鳥が巣の左上の枝に飛び移った。
3.01 親鳥が出巣。
3.03 in? 雛の羽ばたき練習?
3.07 ブラインド内でうっかりカメラにぶつかり、画角が全く変わってしまった。
3.14 画角の修正。
3.30 白っぽい幼綿羽の雛が動いた
6.04 END


シーン3:午前11:06〜午後13:45

風で枝葉が激しく揺れる。
画角を修正したら前ピンになってしまった。
2.53 巣内で大きく動いた。
3.24 巣内で大きく動いた。
5.52 帰巣? 上から舞い降りた?
8.09 巣内で大きく動いた。
9.20 巣内で立ち上がった?
9.30 羽ばたき練習
9.38 帰巣 右から帰巣
10.01 出巣 左の枝に跳び乗った。
10.02 右へ飛び去った。
10.13 巣内で大きく動いた。
10.25 巣内で大きく動いた。座ったり立ったり
13.45 帰巣 巣内で大きく動いた。親鳥の帰巣?
13.49 左上の枝に飛び移った。出巣?(画角の外)
14.55 羽ばたき練習
15.17 巣内で大きく動いた。立ったり座ったり
16.20 画角が巣から完全に外れてしまう。




次回からは他人様に見せれる動画になります。

つづく→#20:初列風切羽を一部欠いたノスリの帆翔(野鳥)


2020/05/25

休眠中に寝返りを打つオオエグリシャチホコ(蛾)の越冬蛹【10倍速映像】




オオエグリシャチホコ(蛾)の飼育記録#6



▼前回の記事
腹部を回して暴れるオオエグリシャチホコ(蛾)の蛹

2019年10月中旬

オオエグリシャチホコPterostoma gigantinum)の蛹は死んだように休眠しています。
しかし微速度撮影してみると、たまに自発的に蠕動していることが分かりました。
10倍速の早回し映像をご覧下さい。
実際の動きはもっとゆっくりであることにご注意ください。

仰向けに寝ている蛹の腹面を接写すると、成虫の顔や触角、畳まれた翅の原基が見えます。
おもむろに体をねじるように軽く寝返りを打ちました。

※ 照明のちらつきを抑えるため動画編集時にdeflicker処理を施しました。


実は蛹化してからちょうど2週間が経ち、勝手になんとなく晩秋に羽化しそうな予感がしたので、微速度撮影で蛹を長撮り監視してみたのでした。(私の予想は外れました)
本種の越冬態は蛹らしい。

【追記】
本種の成虫出現月は5〜6月および7〜8月(年2化?)とのことです。
しかし年が明けて2020年5月下旬になってもオオエグリシャチホコの成虫が羽化してきません。
蛹を低温にしっかり晒さなかったので、どうも冬越しに失敗した気がしてなりません…。

つづく→#7?





2020/05/20

川岸の倒木に離合集散するカワウ:1日の暮らし【10倍速映像】(冬の野鳥)



2019年12月中旬・午前7:35〜午後16:28・晴れ(日の出時刻は午前6:50、日の入りは午後16:21)


▼前回の記事
群れから離れた倒木で過ごす独居カワウの羽繕い(冬の野鳥)

カワウPhalacrocorax carbo hanedae)に一番人気の太くて長い倒木に注目し、とある1日の様子を微速度撮影で記録してみました。
10倍速の早回し映像をご覧下さい。
愚直に長撮りしてみるだけで、色々と面白いことが分かってきます。
お気に入りの止まり木に朝一番乗りした個体から映像が始まります。
朝日が昇ると強烈な逆光が眩しかったものの、午後になるとよく晴れた順光になりました。
夕方になると西日を浴びて、なかなか絵になる光景になりました。

潜水漁や水浴を済ませたカワウが川面から倒木に飛び上がると、よちよちと横歩きで斜めの倒木を上に登り、空いていれば最高地点まで移動します。
どうやらそこが最も好条件の特等席のようです。
倒木に上陸するカワウの数が増えると、互いに適度な間隔を開けて並ぶようになります。
翼を広げても隣の個体とぶつからない間隔を保っています。
好条件の場所は全身が黒い成鳥が占め、腹面が白い若鳥は残った空席に甘んじている傾向がありました。
群れ内の力関係の序列(つつきの順位性)に従って止まり木の席次が決まっているのか、あるいは単純に早い者順なのか、気になります。
もしかすると漁の経験が浅い若鳥は獲物がなかなか捕れずに川で過ごす時間が長く、若鳥が倒木に後から参入しようとしても空席が無いのかもしれません。
あるいは、カワウの若鳥は止まり木で休むよりも川で遊びたい年頃なのかもしれません。

止まり木ではのんびり欠伸をしたり、翼を大きく広げて乾かし、時間をかけて念入りに羽繕いします。
倒木に止まるカワウの向きは個体によってバラバラで、その場で各自がときどき方向転換しました。
倒木上で向きを変える際は、バランスを崩して川に落ちないようにその場で羽ばたいています。
日光浴で羽根を乾かすため太陽に対して全員が同じ方角を向くのか?と予想したのですが、そんなことはありませんでした。
倒木上でたまたま選んだ席の微妙な角度や形状によって、止まりやすい向きがありそうです。
濡れた羽根が乾き冷えた体が暖まったら漁を再開します。

止まり木に長時間居座るカワウは、ときどき片足立ちになっていました。
疲れた足を交互に休めているのでしょう。
倒木に座り込んで昼寝する個体もいました。
ただしそれは、特等席(止まり木が水平になっていて安定する場所)を占めた個体の特権です。
止まり木が斜めになっている場所に座ると居心地が悪いようで、短時間で立ち上がってしまいます。

川に張り出すように岸から倒れた木に並んだカワウの群れは頻繁に脱糞していました。
この止まり木は水洗トイレになっていて清潔に保たれています。

「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。」
もし陸地に生えた特定の木にカワウが集まると深刻な糞害で止まり木の枯死をもたらすことが容易に想像できます。
カワウの糞害や悪臭で現実に悩んでいるヒトには申し訳ないのですが、生態学的に巨視的に考えみましょう。
ヒトによる大規模な森林破壊に比べたら遥かにマシです。
本来カワウは必ずしも害鳥ではなく、川魚を捕食したカワウが陸地で排便することによって河畔林に良質な栄養分(肥料)が供給されます。
昔はカワウのコロニーの真下に溜まった糞(グアノ)を定期的に集める伝統が日本各地にあったそうです。
良質の肥料として農家に高く売れるので、とても良い現金収入になったらしいです。
しかし化学肥料が大量生産される時代になると、カワウと共存する伝統は廃れてしまいました。
カワウは大量の糞によって荒廃した河畔林が使えなくなると、新しい場所に移動します。
つまりカワウは長い年月をかけて河畔林に適度な撹乱と再生を順次もたらしていると考えられます。
似た例として、ビーバーの話があります。
ビーバーが巣作りのために大量の木を切り倒し大規模な土木工事をしてダムを作るのは、一見するとヒトによる環境破壊と同じです。
しかし、実は川沿いの生態系の多様性を保つのにビーバーの活動が必要であることが分かってきています。
もちろん「日本に外来種のビーバーを移入しろ」という主張ではありません。
「郷に入っては郷に従え」で、ビーバーが棲む国ではビーバーが必要ですし、カワウが棲む国ではカワウが必要なのです。

この川で暮らす水鳥の個体数ではカルガモAnas zonorhyncha)が優占種です。
同じ倒木で休みたくても体の大きなカワウに対して立場が弱いカルガモの様子(遠慮している)にもご注目ください。
ただし異種間で場所取りの本格的な喧嘩にはなりませんでした。
カルガモは大きなカワウとの直接対決を避け、明らかに遠慮しています。
カワウが居なくなると、待ちかねたようにカルガモが空席を占めました。
カワウにとって倒木の両端は止まり木としての条件が悪いようで、避けています。
左の先端は川の水に浸っており、根際の右端は日当たりが悪いのでしょう。
倒木の両端ならカルガモも止まり木として遠慮がちに利用することが許されます。
川の水に浸った倒木の細くなった左端にカルガモが乗ると、その重みで倒木全体が少し沈みます。
そこからカルガモが立ち去ると、しなっていた倒木がバネのように復元します。



※ 対岸に張ったブラインド内に三脚を据えて長撮りしました。
微速度撮影中に鳴き声や環境音が録音されなくなるのはカメラの仕様です。

等倍速で録画した映像素材も10倍速に揃えてから繋ぎました。
長編映像なのでBGMを入れてみました。
画面のチラつきを抑えるために、動画編集時にdeflicker処理を施しました。
カメラが1台しか無いので、他の被写体を撮ったり私が昼寝したりして、断続的に撮影しました。
動画内に撮影時刻を刻々と表示したいのですが、時計を直接写し込む手法も使えませんし、動画編集で時刻のテロップを入れる方法が分かりません…。

カワウの群れはこの倒木上で夜もそのまま寝る訳ではありません。
集団ねぐらは別の場所にあることが分かっています。
私がカワウを終日観察した目的の一つは、日没時に集団塒へ帰る様子を撮影することでした。
ところが昼間に夢中で動画を撮りまくった結果、カメラのバッテリー3個を全て使い切ってしまい、残念ながら肝心の帰投シーンを撮り損ねてしまいました。
カメラのバックモニター(液晶画面)を非表示にしたりして、昼間はなるべくバッテリーを節約したのですが、配分を間違えました。
カメラが使えなくなった数分後にカワウが倒木から次々と下流へ飛び去ってしまい、悔しい思いをしました。
できればブラインド内で連泊したいところです。
しかしカメラのバッテリーと食料・水などを補給しなければなりません。
夜から天気が崩れるとの予報で諦め、辺りが完全に暗くなるのを待ってから撤収しました。

ブラインドを使った撮影スタイルは成果が大きくて充実している反面、あまりにも過酷でした。
徹夜や早朝の寒さが辛いだけでなく、窮屈なブラインド内で息を殺して長時間座り続けるとエコノミークラス症候群になりそうです。
折りたたみ式の小さな椅子とクッションを持ち込んで座り、ときどきブラインド内で立ち上がって血行回復に努めました。

予想より気温の寒暖差が激しく、晴れた昼下がりのテント内は意外にも暑いぐらいでした。
防寒具をどんどん脱いで薄着になります。
夕方になると冷え込んできたので再び防寒着を着込みました。
足元が一番冷えるので、靴下に貼るタイプのカイロを使いました。

冬は川辺りでも蚊が全くいないので快適です。
夏だとヤブ蚊の襲来に悩まされて地獄でしょう。
この流域で最も恐るべきツツガムシ病に感染するリスクも冬にはありません。

終日観察で疲労困憊した私の体力がなかなか回復せず、根雪が積もる前にもう一度再挑戦することができませんでした。
そこで、楽をして別アングルから夕方だけ撮影することにしました。


つづく→日没直前に川から塒へ飛び去るカワウの群れ(冬の野鳥)


最大7羽のカワウが並んで止まれる倒木

2020/04/14

体内寄生が疑われるトビイロスズメ(蛾)幼虫の症状



トビイロスズメ(蛾)幼虫の飼育記録#7



▼前回の記事
動かなくなったトビイロスズメ(蛾)幼虫の生存確認【100倍速映像】

2019年10月上旬

まずは20倍速の早回し映像をご覧下さい。
ニセアカシア小枝の下側にしがみついたままひたすら静止していたトビイロスズメClanis bilineata tsingtauica)の幼虫が、朝日を浴びてしばらくすると3日ぶりに突然活動を再開しました。(@0:30)

小枝上で何度か方向転換しかけたものの、なぜか諦めて小枝の末端に向かって前進を始めました。
ニセアカシアの枯れた小葉が腹端の左側面(カメラからは裏側)になぜか付着したまま動き回っています。
違和感を感じた幼虫がやがて枯葉を振り落としました。
ついでにようやく枝上で向きを変えることに成功しました。

それまでは死角で見えなかったのですが、体の左側面をこちらに向けるようになると、腹端の一部が黒褐色に変色していることに初めて気づきました。
脱糞の際に糞切りが悪くて自分の体を汚してしまったのでしょうか?(そんなシーンは見た記憶がありません。)
左右非対称なので、何かの病変かもしれません。

やがて腹端から茶色がかった半透明の液体が滴り始めました。(等倍速映像@1:49〜)
蛹化に備えた下痢便にしては何かが変です。
異状に慌てながらもよく見ると、どうやら腹端左側面にある謎の黒い傷口から体液が滲出しているようです。

先ほどの枯れ葉は傷口にへばりついていたのでしょう。

まさかニセアカシアの枝の棘が体に突き刺さってしまい傷口が化膿したのでしょうか? 

ニセアカシア樹上で暮らす幼虫がそんなヘマをするとは思えません。
おそらく、体内寄生していたヤドリバエの幼虫が寄主の体を食い破って脱出した跡ではないかと私は推測します。
腹端左側のクチクラ直下に気泡があり、それが幼虫の徘徊移動とともに動いています。
(映像はここまで。)

もしトビイロスズメ幼虫を容器に閉じ込めて飼っていれば、寄主から脱出したヤドリバエの幼虫(ウジ虫)または囲蛹を容器内に確認できたはずです。
しかし私は動画撮影(微速度撮影)を優先するためにほぼ開放状態で幼虫を飼育していたので、脱出した寄生者は行方不明です。

手負いのトビイロスズメ幼虫は相変わらず食欲が無いままで、食草のニセアカシア枝から自発的に落下してしまいます。
最後の力を振り絞って蛹化するでしょうか?
鉢植えの土の上に置いてやり、地中に潜って蛹化するのを観察してみましょう。
ところが、何が気に入らないのか植木鉢から脱出しようと暴れるばかりです。
運動機能は鈍いものの、特に歩行異常などはなさそうです。
仕方がないので、ちぎった新聞紙を敷いた容器に閉じ込めてみました。
結局、この個体は蛹にはなれずにそのままミイラのように縮み干からびて死んでしまいました。(蛹化異常)
残念ながら私が野外で採集した時点で既に体内寄生されていたのでしょう。


シリーズ完。


トビイロスズメ(蛾)幼虫@体液滲出
トビイロスズメ(蛾)幼虫+傷口:寄生バエ幼虫脱出跡?

2020/04/11

動かなくなったトビイロスズメ(蛾)幼虫の生存確認【100倍速映像】



トビイロスズメ(蛾)幼虫の飼育記録#6



▼前回の記事
トビイロスズメ(蛾)の幼虫を手に乗せてみる

2019年10月上旬

トビイロスズメClanis bilineata tsingtauica)の幼虫が食欲を全く失い、ニセアカシアの小枝の下側にしがみついたまま動かなくなりました。
脱皮前のみん状態なのでしょうか?
微速度撮影で3日間も監視してみました。
食べ残したニセアカシア小葉の陰に隠れるように静止していたのですが、枯れた小葉が撮影の邪魔になるので切除しました。
最終日の様子を100倍速の早回し映像をご覧ください。

ときたま微かに蠕動するので、死んではいないようです。
しかし、どうも脱皮する気配がありません。
こんな巨大なイモムシを飼うのは初めてで、勝手が分かりません。
巨体が脱皮する前には準備に長い時間を要するのですかね?
それとも、この個体は病気に罹ってしまったのか、体内寄生されているのでしょうか?

余談ですが、室内に迷い込んだ1匹の蚊が途中で登場します。(@1:05)
トビイロスズメスズメ幼虫を吸血したり体液を吸汁しに来たのだとしたら非常に面白いのですが、幼虫の体表には留まらず飛び去りました。


つづく→#7:体内寄生が疑われるトビイロスズメ(蛾)幼虫の症状


トビイロスズメ(蛾)幼虫@ニセアカシア小枝+静止

【おまけの映像】



↑前日(1日前)の100倍速映像。



↑2日前の50倍速映像。

退屈な映像なので需要があるとは思えませんが、せっかく3日間も長撮りしたのでブログ限定で公開しておきます。
てっきり脱皮前のみんだろうと思い込んだ私は、突発的な蠕動運動の間隔が短くなるのを執念深く待っていたのです。


2020/04/08

ホソバセダカモクメ(蛾)幼虫が食べるアキノノゲシの実から乳液は出ない【10倍速映像】



2019年10月上旬


▼前回の記事
ホソバセダカモクメ(蛾)幼虫のトレンチ行動を接写

ホソバセダカモクメCucullia fraterna)の幼虫dがアキノノゲシの実を食べる様子をマクロレンズで長撮りしました。
10倍速の早回し映像でご覧ください。

実を守る緑色の総苞片から食べ進むと、中に詰まっている未熟な種子は鮮やかな橙色でした。
食害されたアキノノゲシの実の傷口からは白い乳液が全く滲み出ていませんでした。
マクロレンズで長々と接写しても、本当に1滴も乳液の分泌はありませんでした。
実を食べる前に長い果柄を半分だけ削ぎ取るように齧って萎れさせるトレンチ行動を念入りにやったおかげでしょう。

それでもホソバセダカモクメ幼虫がときどき実を食べるのを中断し、胸脚で口元を拭って身繕いしたのが興味深く思いました。(@0:46)
乳液以外にも何か透明な忌避物質とか粘着物質がアキノノゲシの食痕から分泌され、幼虫はそれを拭い取っているのでしょうか?

実に詰まっている白い冠毛(綿毛)は種に比べてあまり好きでは無いようで、食べかすを落としたりしています。
実の先端部(萎れた花弁が詰まっている?)は食べずに切り落としてしまいました。
アキノノゲシの実をきれいに完食すると、次は残っている果柄を先端から食べてしまいます。
メインの茎から分岐した果柄を根元まで食べ切ると、そのまま食休みに入りました。

撮影の途中から夕方で暗くなってきたので、私は補助照明の白色LEDを点灯しました。(@1:50)
(映像の色合いが少し変わるのはそのためです。)
幸いホソバセダカモクメ幼虫は人工的な照明が眩しくても気にせず食事を続けてくれました。
風で揺れても幼虫は平気で食事を続けます。

最後は微速度撮影から等倍速の動画に戻しました。(@3:32〜)
コオロギ♂の鳴き声♪が秋の風情を感じさせます。

つづく→




↑【おまけの動画】
早回し加工しない等倍速のオリジナル素材をブログ限定で公開しておきます。

食事の合間に胸脚で口元を拭っているように見えるシーンは@5:40。

2020/03/31

ホシヒメホウジャク♂(蛾)の羽化【20倍速映像】




ホシヒメホウジャク(蛾)の飼育記録#5



▼前回の記事
腹部を回して暴れるホシヒメホウジャク(蛾)の蛹

2019年10月上旬・室温約23℃

蛹化から12日目、営繭(巣作り)から14日目。
虫の知らせがしてホシヒメホウジャクNeogurelca himachala sangaica )の蛹を入れておいた容器を朝(9:30頃)に見ると、成虫♂が羽脱していました。
翅が未だ伸びていないので、私は慌てて止まり木を探します。
ニセアカシアの枯れ枝を差し出すと、すぐに登ってようやく落ち着きました。
私が三脚の調節などに手間取っている間に、新成虫のしわくちゃだった翅芽が半分伸びてしまいました。
予め撮影の準備をしていなかったのが悔やまれます。

20倍速の早回し映像をご覧下さい。
少しずつ翅が伸びていきます。
腹端を背側に反らした海老反り姿勢になりました。
翅の伸展が終わると閉じてしまいました。

閉じた翅を立てているので、翅裏がしっかり見えるように止まり木の向きを変えました。
ようやく見えた触角の形状から♂と判明。

(ホシヒメホウジャクの)触角は♂では繊毛状, ♀ではほとんど糸状に近い.(Digital Moths of Japanサイトより引用)
ゼンマイ状の口吻は既に完成していて、クルクルと少しだけ動かしていました。
カメラがもう1台あれば、口吻の形成を微速度撮影したかったです。
初め左右に分かれていた口吻が羽化直後に合着して1本の長い長い管になるのです。


▼関連記事(11年前の映像)
ホシヒメホウジャク♀(蛾)の口吻を伸ばしてみる

やがて閉じていた翅を水平に広げ、見慣れた姿勢になりました。
小さな戦闘機のようです。




↑【おまけの映像】
早回し速度を半分に落とした10倍速映像をブログ限定で公開しておきます。

シリーズ完。

その後、羽化液(蛹便)の排泄および新成虫の初飛行も動画に記録したかったのですが、撮り損なった挙句に逃げられてしまいました。
同時期に複数のテーマにあれこれ手を広げ過ぎてしまい、一つ一つの撮影が散漫になってしまったのが反省です。


▼関連記事(11年前の撮影)
ホシヒメホウジャク♀の飛翔前準備運動


2020/03/24

ホソバセダカモクメ(蛾)幼虫:謎の足踏み運動



2019年9月下旬


▼前回の記事
アキノノゲシの茎を登るホソバセダカモクメ(蛾)幼虫


ホソバセダカモクメCucullia fraterna)の幼虫bが食事の合間にアキノノゲシの茎にしがみついて休んでいます。
このとき完全に静止しているのではなく、軽く握った胸脚を頻繁にばたつかせているのが気になりました。
3対ある胸脚の中でT1よりもT2,3の方を頻繁に動かしている印象を受けました。
その一方、茎からずり落ちないように腹脚は茎をしっかりと握りしめています。
秋風で絶え間なく揺れる茎の動きに対応して体のバランスを取るために、リアルタイムで足場を握り直しているのでしょうか?
だとすれば、無風の室内で飼育すれば、この謎の運動は消失するはずです。

妄想をたくましくすると、アリやサシガメなど他の虫(天敵)が近寄って来ないように、茎に絶えず振動信号を与えて警告している可能性も考えられます。
同種の別個体と食草の同じ株で競合しないように、振動で自分の存在をアピールして(縄張り宣言)互いに距離を保っていたら面白そうです。(基質振動によるコミュニケーション)
ホソバセダカモクメ幼虫が発するモールス信号を誰か解読してください。



後半は微速度撮影で長撮り監視してみました。
10倍速の早回し映像をご覧下さい。(@1:25〜1:51)

野外でイモムシの休息姿勢をこれ程じっくり観察したのは初めてかもしれません。
私が知らなかっただけで、実はどの種類のイモムシも普通にやっていることなのかな?


2020/03/18

アキノノゲシの果柄に食前トレンチ行動をするホソバセダカモクメ(蛾)の幼虫【10倍速映像】



2019年9月下旬・午後12:06〜13:27・晴れ


▼前年の観察記録
アキノノゲシは傷口から乳液を分泌する
ホソバセダカモクメ(蛾)の幼虫がアキノノゲシの種子を食べる際のトレンチ行動
ホソバセダカモクメ(蛾)幼虫がアキノノゲシの実を食べる作法の謎

昨年発見した面白い食前行動を引き続き観察します。
普段、私の撮影スタイルは行き当たりばったりなのですが、このテーマ(微速度撮影)は昨年から持ち越した宿題です。
秋になるのを待ちかねて河原の土手に生えたアキノノゲシの群落を丹念に見て回り、これを好んで食草とするホソバセダカモクメCucullia fraterna)の幼虫を探し出しました。
何齢か分かりませんが、よく太っています。

現場に三脚を立てて、食事シーンを微速度撮影しました。
10倍速の早回し映像をご覧下さい。
今回は、個体bに注目します。

被写体の周囲で撮影の邪魔になりそうなアキノノゲシの茎を予め切り落としました。
切り口から粘り気のある白い乳液(ラテックス)が滲み出ることを確認しています。
この乳液は、病原菌が傷口から侵入するのを防いだり、草食動物(昆虫)が嫌がる味の化学物質(毒?)を含んだりしていると考えられています。





アキノノゲシの実を食べたいホソバセダカモクメ幼虫はまず、果柄の根元から先端に向かって噛み傷をつけています。
正確には、果柄の表面の皮一枚だけ残して器用に食べています。
(たまに失敗して果柄を噛み切ってしまった場合は、近位に残った果柄だけを食べていました。)



齧って細くした果柄が萎れて(実の重みでしなって)曲がると、幼虫はようやく実に口が届くようになりました。
太い茎にしがみついたまま海老反り姿勢になり、実(子房)を手繰り寄せると美味しそうに食べ始めます。



実を完食すると、残った果柄も噛み傷の部位まで食べ尽します。
こうした一連の食前行動は乳液対策のトレンチ行動ではないか?というのが私の個人的な仮説です。

トレンチとは「塹壕(溝)を掘る」と言う意味です。
果柄の噛み傷を付けた部位で乳液をせき止めて、それより遠位の食害部位には分泌されないようにする、という幼虫の賢い作戦です。
実際に、食害している実(子房)から白い乳液は滲んでいません。
幼虫のトレンチ行動中に果柄の傷口から乳液が滲んでいるかどうか、次回は接写してみましょう。


▼関連記事
クロウリハムシの食前トレンチ行動と脱糞【10倍速映像】

トレンチ行動以外の別な解釈も考えられます。
単に細い果柄を傷つけて折り曲げ、先端の実を口元に手繰り寄せるための行動かもしれません。 
もしそうなら、太い茎にしがみついたまま実に口が届くときは、わざわざ果柄を先に齧ったりしないでしょう。(予想1)
体重が軽い若齢幼虫は細い果柄も登れますから、果柄を予め齧らなくても直ちに実を食べることが可能なはずです。(予想2)

ただし、これら2つの仮説は必ずしも排他的な二者択一ではないかもしれません。(一石二鳥の行動)

不思議なのは、長時間観察してもホソバセダカモクメ幼虫が食草アキノノゲシの葉に全く口を付けないことです。
幼虫が居座る茎の下に広がる葉にも食痕が見当たりませんでした。

葉よりも実の方が栄養価が高いので、優先的に実を食べるようになったのしょうか?
幼虫はアキノノゲシの茎そのものが好物で食べているのでしょうか?
伸び上がって果柄の先端に実が無いことを確認したのに残った果柄(茎の切り口)を食害したことがありました。
若齢でも葉を食べないのか、実がついていない時期(夏)は何を食べているのか、気になります。
飼育下でアキノノゲシの実を与えず、葉のみを与えたら嫌々ながらも食べてくれるかな?
葉を食べるときも乳液対策のトレンチ行動をするでしょうか?


▼関連記事(9年前の7月に撮影)
オニノゲシの葉を食すホソバセダカモクメ(蛾)幼虫

幼虫はときどき茎にしがみついたまま、食休みします。
このとき身繕いで口元(に付着した乳液?)を胸脚で拭っているように見えましたが、接写しないと確かなことは言えません。
再び食欲が戻るとホソバセダカモクメ幼虫は隣の分枝に移動し、次のトレンチ行動を始めます。

食事しながらときどき腹端を持ち上げ、脱糞しています。
映像から脱糞の間隔が分かったのは3回で(11分、19分、19.5分)、平均すると16.5分間隔で排便していました。
私がイモムシ類を飼育すると室内ではだいたい30分間隔で脱糞するのですが、野外だと消化器の代謝も体調も良さそうです。

よく晴れて日差しが強いので、長撮りするとカメラの過熱が心配です。
日傘の代わりに私自身が三脚の横に立ち続け、カメラ本体に影を作ってやりました。
野外での撮影は風が吹く度に被写体が揺れるのが悩ましい問題です。
風揺れが嫌なら室内の飼育下で微速度撮影するしかありません。
しかし食草のアキノノゲシを採取して花瓶に活けると、乳管に蓄えられた乳液が茎の切り口から水中に流れ出てしまいそうです。
仕方がないので、思い切ってフィールドでの微速度撮影を決行したのです。
動画編集時に手ブレ補正処理を施すと風揺れが少し改善しました。
実はこの時期、飼育にも挑戦してみたのですが、採集したホソバセダカモクメ若齢幼虫が原因不明の病気(残留農薬?)で次々に死んでしまいました。
ネット検索で調べてみると、ホソバセダカモクメの幼虫はレタスLactuca sativa)の害虫として知られているようです。
本腰を入れて飼育観察するのなら、予め鉢植えにアキノノゲシ(Lactuca indica)や近縁のレタスの種子を蒔いて無農薬で栽培すれば食草を安定供給できそうです。


つづく→



2020/02/25

ホシヒメホウジャク(蛾)終齢幼虫の巣作り【30倍速映像】



ホシヒメホウジャク(蛾)の飼育記録#3


▼前回の記事
ホシヒメホウジャク(蛾)終齢幼虫の巣作り開始

2019年9月下旬・午後13:30〜17:00・室温26℃

ホシヒメホウジャクNeogurelca himachala sangaica )の終齢幼虫が隠れ家を作る様子を微速度撮影してみました。
30倍速の早回し映像をご覧下さい。

幼虫はヘクソカズラの葉を口で咥えると、手前にグイッと引き寄せて絹糸で綴り固定します。
照明との角度によっては、口から吐いた細い絹糸が白く光って見えます。
初めは幼虫の背脈管(心臓)の拍動がよく見えます。

ヘクソカズラの蔓を固定する支柱を用意できなかったので、蔓の先端を壁にビニールテープで貼り付けていました。

そのため、幼虫が巣作りの途中で壁に乗り移ってしまいました。
迷子になった幼虫をピンセットで巣に戻してやります。
しばらくすると、また巣を離れ蔓を伝って下に降りてしまいました。
もしかすると営巣地が気に入らなくて(巣材が不足?)新天地で巣を作り直したいのかもしれません。

余計なお節介かもしれませんが、ホシヒメホウジャク幼虫が迷子になる度に作りかけの巣に連れ戻しました。
何度か手助け(介入)したものの、ようやく全身が隠れる巣が出来てくると落ち着いて作業が進むようになりました。
せっせと造巣を続けるイモムシが健気です。

葉先から絹糸を伸ばすと、左横の壁にも巣を固定しました。
絹糸で綴り合わせた複数の葉を互いに引き寄せ、自分の体の周りに巣(隠れ家)が出来てきました。
巣の中の作業の様子は見えませんが、巣の形状がよりコンパクトに変形していきます。
巣の隙間からときどき長い尾角だけが外にはみ出てピコピコと動くのが可愛らしいですね。
隣り合う葉の隙間が次第に小さくなります。

巣が完成すると中で蛹化しました。
スズメガ科の終齢幼虫は老熟すると地中に潜って蛹になるのだと思いこんでいたので、非常に意外でした。
ホシヒメホウジャクの場合は巣作りというよりも、営繭(繭づくり)の一種と呼ぶべきかもしれません。
使用する絹糸の量は少なくて、繭としてはかなり粗末な作りです。
絹糸を用いた巣作りは、本格的な繭作りが進化する前の前適応なのでしょうか。

逆に、繭を紡ぐ際の絹糸を節約する方向に進化した結果、隠れ家を作るようになったのかな?

これまで私はイモムシの営繭を観察する際には人工的な紙箱や繭棚に閉じ込めていました。
今回初めて自然に近い条件で巣作りからの営繭を観察できて、とても面白く感動しました。


※ 蛍光灯のちらつきを動画編集時にdeflicker処理で補正しました。



↑【おまけの動画】
オリジナル素材の10倍速映像をブログ限定で公開しておきます。


つづく→#4:腹部を回して暴れるホシヒメホウジャク(蛾)の蛹


ホシヒメホウジャク(蛾)終齢幼虫@ヘクソカズラ葉+巣作り
ホシヒメホウジャク(蛾)終齢幼虫@ヘクソカズラ葉+造巣


2020/02/16

オオエグリシャチホコ(蛾)終齢幼虫がニセアカシアの葉を蚕食・脱糞【30倍速映像】



オオエグリシャチホコ(蛾)の飼育記録#3



▼前回の記事
オオエグリシャチホコ(蛾)終齢幼虫の排便

2019年9月中旬

オオエグリシャチホコPterostoma gigantinum)の終齢幼虫ニセアカシア(別名ハリエンジュ)の葉を食べる様子を微速度撮影で記録してみました。
30倍速の早回し映像をご覧下さい。

食欲旺盛で、小葉を次々に食べ尽します。
食休みのシーンは編集でカットしました。
葉を食害するストロークの向きが見慣れたイモムシとは逆なのが興味深く思いました。
言葉で説明するのが難しいのですが、葉縁を左右の脚で挟み込んで手前から奥へ背伸びをするように前進しながら葉を食べ進んでいます。
(奥から手前へ食べ進むのが普通のような気がするのですけど、私の記憶違いかもしれません。)

腹端から黒い糞を排泄する様子も捉えられていました。
表皮のクチクラが薄いおかげで、体内の激しい拍動が透けて見えます。
背脈管(心臓)の拍動や消化管の蠕動だけでなく、白くて細い気管も動いています。

食樹植物が共通のトビイロスズメ幼虫と同時に飼育し始めたのですが、ニセアカシアの水揚げが恐ろしく悪いことに悩まされました。
枝を水切りしても1〜2日で葉がみるみるうちに枯れてしまうのです。
新鮮な枝葉を連日のように採取してくるのが大変でした。
花瓶の水に細菌が繁殖するのを防ぐため、花瓶の中に銅を入れたりするそうなのですが、私は全く無頓着だったので次から試してみようと思います。

つづく→#4:オオエグリシャチホコ(蛾)終齢幼虫の身体測定


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