2022/02/05

川の水を浴び羽繕いするオナガガモ♀(野鳥)

 

2021年11月上旬・午後14:30頃・晴れ 

久しぶりに川にやって来ると、冬鳥のオナガガモ♀♂(Anas acuta)が越冬のために渡来していました。 
各自が川面で水浴を始めました。 
今回は♀に注目します。 
(オナガガモ♂の水浴動画は別にまとめました。映像公開予定) 
川面で水浴と羽繕いを交互に繰り返しています。 
なぜか♀の水浴シーンがなかなか撮れず、苦労しました。 
群れの中で♀の個体数が♂よりも少ないのか、それとも♀の方が♂よりも警戒心が強く、私の近くに寄って来ないのかもしれません。 

他には比較的少数のカルガモも水浴していましたが、ここではオナガガモの方が優占種です。 


山上で回る風力発電所の巨大風車

 

2021年11月上旬・午後15:15頃・晴れ 

下山してきた私が夕方に遠くの山並みを何気なく眺めたら、風力発電の風車が回っていることに気づきました。 
ベンツのエンブレムのような3枚羽の白い風車が4基、山の峰に並んで回っています。 
かなり遠いのにこれだけ目立つということは、恐ろしく巨大な建造物であることが伺えます。 
風力発電用の風車の実物を見たのは初めてです。 
巨大な使徒を連想しました。 
後で調べると、ブレード(羽根)の長さは43m、全高は約120mとのこと。 
風車の向きは風向きとは無関係で、固定されているようです。 

今までこの風車の存在に気づかなかったのが我ながら不思議です。 
西日を浴びて青空を背景にすると白い風車がよく目立ちます。 
私が少し近付くと、逆に風車が山の端に隠れてしまう上に、背景の空に白い雲がかかってしまい、てきめんに風車が見えにくくなりました。 
後に分かったことですが、巨大風車が見えるかどうかは天気や時間帯によって決まるようです。 
風が弱くて風車が止まると、遠くからは見つけにくくなります。

山形県と福島県の県境付近に風力発電所が建設されたと風の噂には聞いていたものの、これほど遠くからでも巨大風車が見えるとは知りませんでした。 
廃業したスキー場の跡地を再利用したらしく、2020年に完成し、2021年3月に売電を始めたそうです。 

風力発電所は原子力発電所に比べれば遥かにクリーンでエコなエネルギーですが、飛来した野鳥が風車に激突して命を落とすバードストライク事故が問題になります。 
特に猛禽類や渡り鳥が心配です。 
撮影中に飛来したカラスが風車に接近したように見えてヒヤッとしたのですけど、遠近感のトリックで実際はかなり離れていました。
鳥に対して目立つように風車を着色すると「景観を損ねる」とのクレームが来るのですかね? 
参考:風力発電所の生態系への影響 @wikipedia
この風力発電所をいつか間近で見学したいものです。 
日本海側の雪国は冬になると日照が少ないので、太陽光発電よりも風力の方が向いているのかもしれません。 


↑【おまけの動画】
建設プロジェクトの全貌を伝える公式映像です。

2022/02/04

山中の水場で水を飲むマヒワ【野鳥:トレイルカメラ】

 

2021年10月下旬〜11月上旬 

山中の水場を監視する無人センサーカメラ(トレイルカメラ)に見慣れない黄色い小鳥が写るようになりました。 
どうやら冬鳥として渡来したマヒワCarduelis spinus)のようです。 
参考サイト:マヒワとアオジの違いと見分け方 @野鳥情報.com

シーン1:10/31 午後14:09 
画面の左上隅の対岸でマヒワが水を飲んでから飛び去りました。 


シーン2:11/1 午後13:53・気温10℃ 
池に浮かぶ落枝に乗って何度も頭を下げて水を飲む後ろ姿が写っていました。 


シーン3:11/1 午後15:49・気温11℃ 
2時間後、先程と同じ落枝に乗って飲水を繰り返しています。 

不思議なことに、マヒワは水を飲むだけで一度も水浴してくれませんでした。 



吸蜜のためヒャクニチソウの花から花へ飛び回るクマバチ♀【HD動画&ハイスピード動画】

 

2021年11月上旬・午後12:00頃・晴れ 

街なかの民家の花壇に咲いたヒャクニチソウ(百日草)キムネクマバチ♀(Xylocopa appendiculata circumvolans)が訪花していました。 
この組み合わせは初見です。 
訪花中のクマバチ♀を横から見ると、吸蜜するために口吻を伸ばしていました。 
花の盛りを過ぎたヒャクニチソウには花粉がもう残っていないようで、クマバチ♀の後脚の花粉籠は空荷でした。 
11月に元気に採餌活動しているクマバチ♀を見るのは初めてかもしれません。
関連記事(3年前の撮影)▶ セイタカアワダチソウの花で休むクマバチ♀
ヒャクニチソウはもう枯れかけで、葉の緑色も花弁の赤紫色も色あせて薄くなっています。 
ハナバチ類は赤色系の花をあまり好まない(昆虫の視細胞で赤は見えにくい)はずなのに、蜜源が乏しくなる晩秋は好き嫌いを言ってられないのかもしれません。

クマバチ♀がヒャクニチソウの花から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:52〜) 
日差しが強く、絶好のハイスピード動画撮影日和です。 
吸蜜後は飛び立つ前に前脚で顔を拭うことがありました。
少し飛んだだけで隣の花に移動します。 
花弁が隣接している場合は、省エネのために歩いて移動しました。 

最後はNGシーンです。 
花から飛び立とうとしたクマバチ♀の爪先が管状花に引っかかり、無様に滑落してしまいました。 
幸い、隣接する花に落ちたようです。

 

2022/02/03

水浴中に川面で互いに突進し合うコハクチョウの謎【野鳥:ハイスピード動画】

 

2021年11月上旬・午後14:50頃・晴れ
前回の記事:▶ 川の浅瀬で盛大に水浴するコハクチョウの群れ【野鳥:HD動画&ハイスピード動画】

浅い川で水浴するコハクチョウCygnus columbianus bewickii)の小群(成鳥5羽+若鳥1羽)を240-fpsのハイスピード動画でも撮っていたら、興味深い行動が撮れていました。 

シーン1:(@0:00〜) 
水中に体を横倒しにして水浴びを始めた幼鳥(嘴がピンク色)が体勢を立て直すと、急に川面を突進し始めました。 
左右の翼を同時に羽ばたきながら川面を走るのは、離陸前の助走と似ています。 
幼鳥は画角の外に出てしまったのですが、私が慌てて流し撮りすると、いつの間にか成鳥(嘴が黒と黄色)も幼鳥と少し並走してから立ち止まりました。 
水浴中の群れに近づいた外敵を追い払うために、2羽が協力して威嚇したのでしょうか? 
ハイスピード動画の撮影中はレンズをズームアウトできないために、肝心の相手(追い払った仮想敵)が写っていません。 
一体何が起きたのか、恥ずかしながら私も今となっては覚えていません。
もしも異種間の興味深い小競り合いが勃発したのであれば、きっと私は野帳に記録したり、音声メモを動画に吹き込んだりしたはずです。 
もしかすると、水浴中の幼鳥が隣りにいた成鳥の機嫌を損ねて追いかけられたのかもしれません。 
幼鳥に追いついても成鳥は嘴でつつくなどの直接的な攻撃を加えませんでした。 

羽ばたきながら川面を凄い剣幕で突進。 

シーン2:(@0:45〜) 
騒動のきっかけは、またもや幼鳥の水浴から始まります。 
自分で川の中に横倒しにひっくり返り、もがくように水浴びをしています。 
起き上がると左右の翼を同時に羽ばたいて水面に打ち付けながら走り回ります。 
今回は直線的な突進ではなく、左に旋回しながら川面を走ります。 
元気の有り余っている幼鳥が、水浴のついでにはしゃいでいるのかな? 
それを隣で見ていた成鳥が、同じく激しく羽ばたきながら水面を走って幼鳥を追いかけ始めました。 
更にもう1羽の成鳥も同様に駆け寄ってきました。 
川ではしゃぐ若鳥を成鳥たちがたしなめているのか…?とどうしても擬人化してしまいます。 
それとも、川面が少し混み合っているので、自分が水浴するためのスペースを確保したいのでしょうか? 
コハクチョウの群れ内で互いに威嚇し合っているのか、何か攻撃的な誇示行動(ディスプレイ)のような気がしてきました。 
群れ内の順位を決める争いがあるのですかね? 
白鳥の性別を私は見分けられないのですけど、♂が激しく走り回って♀の気を引こうと必死でアピールしているのかもしれません。(求愛誇示?)
擬人化すると、男子が合コンを盛り上げようとしてやる団体芸のようなものなのかな?
夕方の水浴タイムが終わると、コハクチョウの群れ内での小競り合い(?)は見られなくなりました。 

 手元にあるハクチョウ関連の資料を読み返してみても、似たような行動の記述は見当たりません。
 毎日次々とオオハクチョウが越冬地に到着する頃には、家族同士でけたたましい口論が繰り返され、時には派手なけんかもする。勢力の強さは主に餌を採る権利と結びついているようである。けんかはふつう数分間つづき、翼の“手首”で相手を叩いたり、相手の肩をかんだりする。その間、幼鳥たちやほかのグループのハクチョウは喧しくはやし立てる。負けたほうはおとなしく退散するので、相手を傷つけるようなことはめったにない。日が経つにつれて順位が確立され、いさかいは少なくなる。概して、そのシーズンに早く到着した大家族がトップの座を占めることが多い。(嵯峨悌二『白鳥 (クォークスペシャル)』p91より引用)
喧嘩中の写真が載ってないので文章から想像するしかないのですが、私が今回観察した行動とは違うようです。 
今回のコハクチョウでは、相手を叩いたり噛んだりする直接的な攻撃は見られませんでした。
▼関連記事(7か月前の撮影) 
早朝の川で激しく争うコハクチョウの群れ(早春の野鳥)

雨の日に池の岸をうろつくアズマヒキガエル【トレイルカメラ】

 

2021年11月上旬・午後14:40頃・雨・気温11℃ 

トレイルカメラ(無人センサーカメラ)で監視している水場に雨が降ると、毎回ではありませんがアズマヒキガエルBufo japonicus formosus)が登場します。
前回の記事:▶ 大雨の朝に水場の岸を登るアズマヒキガエル【トレイルカメラ】
この池の主なのかな? 
今回はフルカラーで録画できました。
雨がシトシト降り続き、落ち葉でほぼ覆われた池の水面に波紋が広がります。 
ヒキガエルは池の中から此岸に上陸したのでしょうか? 
斜め正面(崖の方)を向き、喉をヒクヒクさせています。 
やがて画面右下隅の方へ歩き出すと、画角から消えました。 
しかし急斜面の崖を登れずに諦めたようで、引き返して来ました。 
ノシノシと歩いて水場に戻る途中で立ち止まり、しばらく池を眺めています。 
最後は水辺に降りて姿が見えなくなりました(カメラの死角)。 
水中に戻ったのかな? 

トレイルカメラは恒温動物の熱源を動体検知して録画を始める仕組みなのですが、変温動物の両生類でも、至近距離でレンズの前を横切ればさすがにセンサーが作動するようです。 
(落ち葉が池にハラハラと落ちてくるだけでトレイルカメラは誤作動してしまいます。) 
それとも、活動中のヒキガエルの体温はまさか気温よりも若干高いのでしょうか? 
サーモグラフィカメラでヒキガエルを録画してみたいものです。 

2022/02/02

川岸の新しいニセアカシア倒木で羽繕いするカワウ若鳥(野鳥)

 

2021年11月上旬・午後15:45頃・晴れ 


増水時に侵食された川岸から最近になってニセアカシア(別名ハリエンジュ)の高木が新たに2本、川をまたぐように倒れました。 
その長い倒木をカワウPhalacrocorax carbo hanedae)の群れが早速、止まり木として利用するようになりました。 
私は河畔林にこっそり忍び寄り、木立の隙間から隠し撮り。 
新しい倒木2本のうち、右側(上流側)の倒木R上でカワウの若鳥が西日を浴びながら念入りに羽繕いしています。 
右足を持ち上げ、片足立ちで頭(首の上方)を掻きました。 

倒木Rはなぜかカワウにあまり人気がなくて、この若鳥1羽しか居ませんでした。 
ほとんどの個体が左側(下流側)の倒木Lに並んでいたのですが、手前の藪が邪魔でどうしても撮影できません。 
私が無理して近づいたら、川岸のカルガモやカワウに気づかれて逃げられました。

日光浴後に飛び立つツマグロヒョウモン♂【HD動画&ハイスピード動画】

 

2021年11月上旬・午後12:50頃・晴れ 

河川敷の小径の地面にツマグロヒョウモン♂(Argyreus hyperbius)が止まっていました。 
私が近づくと飛んで逃げますが、私が立ち止まったままじっとしていると、ツマグロヒョウモン♂は辺りを往復してからほぼ同じ場所に着陸します。 
縄張りを張って♀を待ち構えているのでしょう。 
(映像はここから。)
翅を全開にして日光浴しています。 
右後翅の肛角付近が破損している個体でした。 
左右非対称の破損なので、鳥に襲われたビークマークではありません。 

飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:16〜) 
全開状態の翅を一度持ち上げてから勢い良く打ち下ろす必要があり、緊急時にはタイムロスになる気がします。

2022/02/01

川の浅瀬で盛大に水浴するコハクチョウの群れ【野鳥:HD動画&ハイスピード動画】

 

2021年11月上旬・午後15:00頃・晴れ 

冬鳥のコハクチョウCygnus columbianus bewickii)が越冬のために日本の川に渡来しました。 
昼間から中洲付近の浅瀬に計6羽の小群が集まっています。 
嘴がピンク色で羽色が汚れて見える若鳥が1羽混じっていて、残りの5羽は成鳥です。 

川面で水飛沫を上げて盛大に水浴びを始めました。 
自ら体を横倒しにして片方の翼で左右非対称に羽ばたくので、初めは溺れているのかと心配しました。 
ときには水中で体をねじって両足を水面の上に出し、下半身だけ逆立ちの体勢になることもありました。 
川の中でひっくり返ってもがいているように見えます。 
経験不足な若鳥だけでなく、成鳥も同じように無様な水浴を繰り返しています。 
まさか大袈裟な偽傷行動だったりして…? 
しばらく観察していると、どうやらコハクチョウは水深の浅い川で水浴する方法を編み出したようです。 
むしろ遊びのように楽しんでいるようにも見えます。 
どうして伸び伸びと水浴できるぐらい水が深いところに行かないのか、不思議です。 
この群れは正常に飛べることを後に確認したので、片方の翼が折れたりしている訳ではありません。

長い首を水中につっこんで頭から水をかぶり、ひっくり返ると翼を激しく動かして全身に水をかけます。 
水浴が一段落すると、背伸びをしながら左右の翼を大きく広げてバサバサと激しく羽ばたき、濡れた羽根の水気を切ります。 
水浴直後に翼をバサバサしている成鳥から白い羽毛が抜け落ちました。(@x:xx) 
翼を畳むと尾羽を左右に振り振りします。 
長い首を曲げて嘴で羽根を整えます。 
羽繕いと水浴を交互に何度も繰り返しています。 
若鳥が水浴の合間にガー♪と鳴きました。(@x:xx) 

白鳥の水浴シーンを初めて240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@2:08〜) 
よく晴れていて光量も強く、絶好のハイスピード動画撮影日和でした。 
大型の水鳥が水飛沫を盛大に跳ね上げて行水する様子は壮観です。 




【追記】
世界文化社 しぜんのせかい10『はくちょう』という古い児童書を見返すと、
ひっくりかえって みずあび
とキャプションの付いた写真が掲載されていました。(p17)
水浴びも小鳥とは違い大柄ですから見事です。羽で水をたたきづけるように水浴びをします。でんぐりがえって背面水浴もします。 (p19より引用)

背面水浴は別に珍しい行動ではなかったようです。

ハクチョウは浮力が大きくて水中に潜れないのだそうです。 


タヌキの溜め糞の上で配偶者ガードするベッコウバエ♀♂

 

2021年10月下旬・午後13:05頃・くもり 

里山の細い山道の真ん中にホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が残したと思われる溜め糞eを新たに見つけました。 
泥状の新鮮な下痢便が一番上に残されています。 
その上に乗って交尾中のベッコウバエ♀♂(Dryomyza formosa)の♀♂ペア2組を見つけました。

よく見ると、2組とも交尾器は結合していませんでした。 
♀が溜め糞に産卵するまで♂は交尾後ガード(配偶者ガード)するのでしょう。 
左側のペアに注目すると、♀♂ペアでかなり体格差があり、♂>>♀。
♀Lの背後にマウントした♂Lは、腹端から鍵状の交尾器を出し入れしています。 
(マウントされた個体の腹背の色が見えないので、本当に♀なのかどうか定かではありませんが、一応♀としておきます。) 
♀L,Rは静止してるだけで、獣糞を吸汁していませんでした。 
♂Lは♀Lにマウントしたまま、前脚でゆっくり手招きするように空を切っていました。 
単独時にときどき見られる不思議な行動で気になっていたのですが、交尾中も見られるとは意外でした。 
▼関連記事(同時期に撮影)
これは♀を宥める催眠術のような行動なのかな? 
前脚を置く場所が無いので探っているだけのような気もしてきました。 
 続けて♂Lは左右の前脚を擦り合わせ、口吻で舐めました。 
暇つぶしで身繕いを始めたようです。 
次に♂Lはパッパっと翅を素早く開閉して翅紋を誇示しました。(@1:04) 
これも誰に対するアピールなのか不明です。 

一方、右側のペアに注目すると、体格差はそれほど極端でないものの♀<♂。 
やはり交尾器は未結合のまま、ただひたすらじっと静止していました。

交尾ペアが2組とも♀<♂だったのは、今回だけの偶然でしょうか? 
雌雄の体格に極端な性的二型が見られる(♀<<♂)ということは、♂同士で♀を巡る激しい闘争行動があることを示唆しています。 


残る課題としては、ベッコウバエの♀♂が出会ってから交尾を始める一部始終を見届けることです。
また、ベッコウバエ♀が溜め糞に産卵するシーンも観察してみたいものです。
 
周囲の山道をパトロールしてから17分後に溜め糞eの現場に戻って来ると、ベッコウバエは1匹の♂だけが残っていました。
下の写真をよく見ると、フンバエの仲間と思われるハエも2匹、糞上に来ていました。
左端にはセンチコガネが立ち去ろうとしています。
写真を撮ったときには不覚にも気づいていませんでした。
下手に近づくと特にハエ類は飛び去ってしまうので、どうしても獣糞から少し離れたところからの撮影になります。
薄暗い山中では小さな昆虫を見落としがちです。

2022/01/31

夕方の池で水浴するルリビタキ♂【野鳥:トレイルカメラ】

 

2021年11月上旬・午後16:30頃・気温7℃(日没時刻は午後16:36) 

山中の水場に仕込んだトレイルカメラ(無人センサーカメラ)で遂に憧れの「幸せの青い鳥」ルリビタキ♂(Tarsiger cyanurus)が撮れていました。 
これまでルリビタキは地味な♀ばかり撮れていたのですが、ようやく♂も撮れて感無量です。 
▼関連記事

秋も深まり、周囲の雑木林からの大量の落ち葉で浅い池の水面はほとんど埋め尽くされています。 
日没直前の薄暗い池の浅い所でルリビタキ♂が短時間で水浴を済ませると、さっと飛び去ってしまいました。 
あまりにも短い映像なので、1/5倍速のスローモーションでリプレイ。 

実はこの7分後、ルリビタキの♀も水浴にやって来ました。 
つづく→ 

高木清和『フィールドのための野鳥図鑑:野山の鳥』によれば、
ルリビタキ♂が溜池で水浴び。いち日に数回浴びにくる 8月上旬(p79より引用)
暑い夏になれば、この水場でもルリビタキ♂の水浴回数が増えるのでしょうか。

アメリカナデシコの花で吸蜜ホバリングするクロホウジャク?(蛾)

 

2021年10月下旬・午後15:20頃・くもり 

交通量の多い大通りで歩道の花壇に咲いた見慣れないピンクの花の群落で、おそらくクロホウジャクMacroglossum saga)と思われるスズメガ科の一種が訪花していました。 
激しく羽ばたいてホバリング(停空飛翔)しながら口吻を伸ばして花蜜を吸っています。 
ハイスピード動画や同定用のストロボ写真を撮る間もなく、残念ながらすぐに逃げられてしまいました。 
ハイスピード動画の代わりに、1/5倍速のスローモーションで吸蜜ホバリングをリプレイ。 

さて、この花の名前は何でしょう? 
園芸植物に疎い私はなんとなくカーネーションかと思ったのですが、調べてみるとアメリカナデシコ(別名ヒゲナデシコまたはビジョナデシコ)と判明。 
カーネーションもアメリカナデシコも同じナデシコ科ナデシコ属とのことで、私の当て推量もそれほど的外れではありませんでした。 
花弁の色が赤、白、ピンクと異なる3種類の品種が同じ花壇にまとまって咲いていました。 
観察できたのは短い訪花時間でしたが、クロホウジャクはピンク色の花を選択しました。 
多くの昆虫で赤い花は人気がない(昆虫の複眼の視細胞には見えにくい)というのは定説ですけど、薄暮性のクロホウジャクが白よりもピンクの花を選んだのは意外でした。 
(私が通りかかる前に、白い花で吸蜜していた可能性はあります。) 
アメリカナデシコの他には赤葉ケイトウの真っ赤な花も咲いていたのに、クロホウジャクはスルー(無視)しました。

2022/01/30

飛来したカワウが川岸の倒木に続々と着陸(野鳥)

 

2021年11月上旬・午後15:30頃・晴れ

川岸に並ぶ倒木にカワウPhalacrocorax carbo hanedae)の群れが止まって休んでいました。 
台風や大雨で川が増水すると、古い倒木が流失することがあります。 
今回は新しく長い倒木が川をまたぐように斜めに倒れていることに気づきました。 
川岸が侵食された結果、水際に生えていたニセアカシア(別名ハリエンジュ)の高木が2本新たに倒伏しかけているのです。 
対岸には届いていません。 
川岸の倒木が流失するとカワウが集まるお気に入りの止まり木が減ってしまう…と心配していたのですが、自然界では新たに倒木が供給されることが分かって一安心。 

 川の上流および下流から新たに飛来したカワウは滑空すると長い倒木に直接着陸し、仲間と合流しました。 
その様子を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@1:10〜) 
私にとってこれは珍しい着陸シーンです。 
ここで私がこれまで定点観察してきたカワウは、一旦着水してから川面を泳いで岸に近寄り、右岸の倒木に飛び乗っていました。 
新しく倒れた長い止まり木は川面から高い位置にある(倒れ切っていない)ので、カワウが川面から飛び上がっても届かないのでしょう。 
カワウは離陸するのも不格好(長い助走が必要)ですし、飛翔能力はあまり器用ではないという印象を持っていました。 
だからこそ、止まり木に直接着地できるのか!と今回は少し見直しました。 
忘れていたのですが、そう言えば、カワウが河畔林の集団塒に集まる際には直接樹上に着陸していたのを思い出しました。
▼関連記事(3年前の撮影) 
ダイサギとカワウが河畔林に続々と塒入りする定点映像(野鳥)
新たに2本倒れたニセアカシア高木のうち、なぜか画面奥(下流側)の長い倒木にだけカワウが計9羽ずらっと並んでいます。
そこで羽繕いしたり翼を広げて羽根を乾かしたりしていました。 
止まり木上で隣の個体と小競り合いにならないのは、間隔が空いていて未だ余裕があるためでしょう。 

右岸に並ぶ短い倒木群には計8羽のカワウが集まり、西日を浴びています。 
そのうちの1羽が白い液状便を勢い良く排泄してから欠伸しました。(@0:59) 

※ 2本続けて撮った動画を演出(状況説明)のため逆の順番で編集しました。


ヒャクニチソウの花粉・花蜜を舐めるオオハナアブ♂

 

2021年11月上旬・午後12:05頃・晴れ 

道端の花壇に咲いたヒャクニチソウ(百日草)の群落で オオハナアブ♂(Phytomia zonata)が訪花していました。 
左右の複眼が頭頂部で接しているので♂ですね。 
この組み合わせは初見です。 
花弁がピンク色の株で花蜜や花粉を舐めています。 
隣の花へ飛んで移動。

 

ランダムに記事を読む

  • 池の水面に何度も飛び込んで水浴びするツバメ(野鳥)04/08/2021 - 0 Comments
  • 産卵中のマイマイガ♀(蛾)19/12/2013 - 0 Comments
  • 水路の流水を飲みに来たキジバト(野鳥)03/05/2019 - 0 Comments
  • ツマジロカメムシの求愛行動(バッティング)13/02/2011 - 0 Comments
  • 雪道を歩き去るニホンザルの小群28/03/2012 - 0 Comments