2021年10月下旬・午後13:05頃・くもり
里山の細い山道の真ん中にホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)が残したと思われる溜め糞eを新たに見つけました。
泥状の新鮮な下痢便が一番上に残されています。
その上に乗って交尾中のベッコウバエ♀♂(Dryomyza formosa)の♀♂ペア2組を見つけました。
よく見ると、2組とも交尾器は結合していませんでした。
♀が溜め糞に産卵するまで♂は交尾後ガード(配偶者ガード)するのでしょう。
左側のペアに注目すると、♀♂ペアでかなり体格差があり、♂>>♀。
♀Lの背後にマウントした♂Lは、腹端から鍵状の交尾器を出し入れしています。
(マウントされた個体の腹背の色が見えないので、本当に♀なのかどうか定かではありませんが、一応♀としておきます。)
♀L,Rは静止してるだけで、獣糞を吸汁していませんでした。
♂Lは♀Lにマウントしたまま、前脚でゆっくり手招きするように空を切っていました。
単独時にときどき見られる不思議な行動で気になっていたのですが、交尾中も見られるとは意外でした。
▼関連記事(同時期に撮影)
これは♀を宥める催眠術のような行動なのかな?
前脚を置く場所が無いので探っているだけのような気もしてきました。
続けて♂Lは左右の前脚を擦り合わせ、口吻で舐めました。
暇つぶしで身繕いを始めたようです。
次に♂Lはパッパっと翅を素早く開閉して翅紋を誇示しました。(@1:04)
これも誰に対するアピールなのか不明です。
一方、右側のペアに注目すると、体格差はそれほど極端でないものの♀<♂。
やはり交尾器は未結合のまま、ただひたすらじっと静止していました。
交尾ペアが2組とも♀<♂だったのは、今回だけの偶然でしょうか?
雌雄の体格に極端な性的二型が見られる(♀<<♂)ということは、♂同士で♀を巡る激しい闘争行動があることを示唆しています。
残る課題としては、ベッコウバエの♀♂が出会ってから交尾を始める一部始終を見届けることです。
0 件のコメント:
コメントを投稿