2022/09/17

川の護岸をホンドタヌキが深夜徘徊#2【暗視映像:トレイルカメラ】

 

2022年7月上旬 

コンクリートブロックが敷き詰められた川沿いの護岸を横切る獣道をトレイルカメラ(無人センサーカメラ)で監視しています。 
久しぶりにホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が登場しました。
前回の記事(撮影@5月下旬):▶ 川の護岸をホンドタヌキが深夜徘徊【暗視映像:トレイルカメラ】

シーン1:7/8・午前1:29 
雑草が生い茂るコンクリート護岸を左から右へトラバースしました。 
かなりゆっくり歩き、最後は護岸を斜めに登って右上の河畔林に姿を消しました。 
おそらく2頭ペアで行動するうちの後続個体と思われます。 
(先頭個体が通過してもカメラの起動が間に合わず撮り損ね。) 


シーン2:7/10・午後22:22 
2日後の晩に登場したタヌキは逆に右から左へ通過しました。 
これもペアのうち後続個体なのでしょう。 

直後にトレイルカメラのすぐ近くで夜蛾が乱舞しました。 
この古い機種はフレームレートが低い(15fps)ので、暗視映像ではスカイフィッシュとも異なる得体の知れない虫の奇妙な飛び方に見えます。

いずれも短い動画なので、1/3倍速のスローモーションでリプレイ。
動画の長さを単に水増ししたい訳ではなく、個体識別できる特徴が後に見つかるのではないか?という期待が込められています。
現時点では2頭が同一個体かどうかも私には見分けられません。

画面の上の奥にはニセアカシア河畔林が広がっています。
そこにタヌキの溜め糞場rvがあったのですけど、タヌキが全く来なくなってしまいました。
隠しカメラが気に入らずにどこか新しい場所で溜め糞場を作り直したと予想されるのですが、発見できていません。



昆虫ゼリーを舐めるコクワガタ♂【暗視映像】

前回の記事:▶ 柳の樹液に集まるコクワガタ♂♀、シロテンハナムグリ、コムラサキ♀♂
2022年7月上旬・午前0:20頃・室温28.2℃、湿度63% 

柳の樹液酒場で捕獲したコクワガタ♂(Dorcus rectus rectus)を持ち帰って飼育しています。 
止まり木を飼育容器内に斜めに立てかけ、その窪みに昆虫ゼリーを固定します。
しばらくするとコクワガタ♂は昆虫ゼリーを気に入ってくれたようです。 
口吻を伸縮させてゼリーの表面を一心不乱に舐め始めました。 
本来は夜行性との前評判通り、夜に室内の照明を点灯するとすぐに物陰に隠れてしまいます。(赤色灯なら平気。) 
仕方がないので、赤外線の暗視カメラで食餌シーンを記録しました。 
部屋を暗くしておけば、撮影のために飼育容器の蓋をそっと開けても逃げません。 

2022/09/16

山中の水場をじゃぶじゃぶ横断するツキノワグマ【トレイルカメラ】

 

2022年7月上旬・午前8:00頃・霧?・気温20℃ 

山中の泉を監視しているトレイルカメラ(無人センサーカメラ)に驚くほど至近距離でツキノワグマUrsus thibetanus)が写りました。 
朝から水場に入った熊がバシャバシャと右から左へ横切りました。 
直前に右岸の死角で水を飲んでいたのかもしれません。 
浅い池を渡渉しただけでは水浴とは呼べないかな? 
ちなみに、画面右下隅の更に奥からは、夏でも冷たい地下水の湧き水が流れ込んでいます。
左岸に上陸したシーンは画角の外で残念。 
1/3倍速のスローモーションでリプレイ。 

画面奥の山林を見ると、天気は晴れているようです。
しかし梅雨時の朝は湿度が特に高く、レンズに結露しています。 
(朝霧が立ち込めたのか、あるいは雨上がりかもしれません。)
曇ったレンズでも大迫力の映像が撮れて震撼しました。 

※ 動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 

ノブドウの花を舐めるアシブトハナアブ

 

2022年7月上旬・午後14:00頃・晴れ 

河原のコンクリート護岸を覆うように繁茂するノブドウのマント群落でアシブトハナアブHelophilus eristaloideus)が訪花していました。 
口吻を伸縮させて花蜜や花粉を舐めています。 
この組み合わせは初見です。
アシブトハナアブは♂も離眼的らしく、複眼を見ただけでは性別を見分けられないらしい。(木野田君公『札幌の昆虫』p213より) 

撮り始めた途端に飛び去ってしまったので、1/5倍速のスローモーションでリプレイ。 
その後は近くに咲いたヒメジョオンの花に止まったのですが、吸蜜せずにただ休んでいるだけだったので、その動画は割愛。

2022/09/15

路肩で採餌するスズメ親鳥につきまとい餌乞いする幼鳥(野鳥)

 

2022年7月上旬・午後16:50頃・晴れ 

川裏の道端でスズメPasser montanus)の親子が採食していました。
遠目にはスズメが交尾しているのかと思い、慌てて撮影を始めたのですが、ズームインしてみると親子でした。 
巣立ったばかりの幼鳥が翼を半開きにして細かく震わせながらチュンチュン♪鳴いて親鳥に空腹を訴えています。 
嘴の根元が黄色っぽく、頬斑の黒色が薄いのがスズメ幼鳥の特徴です。 
路肩で採餌している親鳥(頬斑が黒い)を幼鳥が追いかけ回して餌乞いを続けています。 
ここでは幼鳥に与える虫があまり取れないのか、巣外給餌のシーンがなかなか撮れません。 
痺れを切らした幼鳥は、自力で路面を啄んで採食の練習をしています。 

私の背後から車が通りかかり、スズメの親子は飛んで逃げてしまいました。 
幼鳥が先に反応して横の土手に飛び上がり、親鳥がついて行きました。 
邪魔が入って巣外給餌の行動を見届けられず、残念でした。
関連記事(2年前の撮影:現場近く)▶ 親鳥に給餌された甲虫をスズメの幼鳥が捕食(野鳥)

ナンテンの花で採餌するクマバチ♀

 

2022年7月上旬・午後13:10頃・晴れ 

民家の裏庭に植栽されたナンテンの灌木でキムネクマバチ♀(Xylocopa appendiculata circumvolans)が忙しなく訪花していました。 
この組み合わせは初見です。
吸蜜する蜂の後脚をよく見ると、花粉籠に黄色い花粉団子を少し付けていました。 
 残念ながらすぐに飛び去ってしまったので、1/5倍速のスローモーションでリプレイ。 

実はこの直前に、クマバチ♀は数m右にあるコムラサキの灌木で訪花していたのですが(動画撮り損ね)、ナンテンの花に移動して採餌を始めたのでした。

2022/09/14

山中の池で水を飲むニホンザル母子の群れ【トレイルカメラ】

 

2022年7月上旬・午後17:25頃・気温24℃ 

無人センサーカメラ(トレイルカメラ)で監視している山中の泉に野生ニホンザルMacaca fuscata fuscata)の群れがやって来ました。 
この水場でニホンザルを見かけるのは初めてです。 
母子を基本単位として、何組も次々に水場を訪れます。 
ニホンザルはトレイルカメラの存在を全く意識していません。 


シーン1: 
母猿♀が対岸から身を乗り出し、水面に口を付けて吸うように水を飲んでいます。 
犬のように舌を使ってピチャピチャと音を立てる飲み方ではありません。 
子ザルは喉が渇いていないようで、母親から少し離れて待っています。 
母親は子ザルを岸に残したまま、さっさと奥の林道へ遊動を始めました。 
子ザルは慌てて母親の後を走って追います。 
母親におんぶしたり抱っこしてもらわなくても自力で移動できるぐらい、子ザルは順調に発育しています。 

右岸に別個体の成獣(♀?)が登場しました。 
後ろから子ザルが付いて歩いています。 
子ザルが水辺に降りかけたのに、母親が構わず遊動するので慌てて追いかけて行きました。 

別の母子が水場には立ち寄らず、奥の林道を左から右へ遊動しています。 
この母子は子ザルが母親の腰にしがみついていました(おんぶによる運搬)。 


シーン2: 
右岸と左岸に別れて2頭の猿が泉の水を飲んでいました。 
岸から身を乗り出し、水面に口を付けて喉の乾きを癒やします。 
この群れのニホンザルは夏でも基本的に池に入って水浴することはないようです。 
左岸に登場した子ザルが飲水中の母親に合流しました。 
子ザルも母親の真似をするように並んで水を飲む様子が可愛らしいですね。 
次に子ザルが左手を水中に突っ込みました。(@1:10) 
もしかすると、左岸の浅瀬に集結している黒いオタマジャクシ(または水生昆虫)を見つけて手掴みで捕食しようと試みたのかもしれません。 
成獣は食わず嫌いなのか、新しい挑戦や遊び(オタマジャクシの掴み取り)をやりませんでした。 
横で待っていた母親の背中を飛び越えて子ザルは奥の林道へ元気に走り去りました。 

池の水面に波紋が次々に広がっているので、小雨がポツポツ降ってるようです。 
(それともアメンボが水面を滑走する動きによる波紋ですかね?) 


シーン3: 
左岸で1頭が泉の水を飲んでいます。 
水を飲み終えたニホンザルはゆっくり歩いて奥の林道に向かいました。 
水場から流れ出た水溜まり(林道のわだち)で再び水を飲んだ気がしたのですが、林道に生い茂った雑草に隠れてよく見えません。 


シーン4: 
辺りが少し薄暗くなってきました。 
池の左岸で1頭の母猿が水を飲んでいます。 
左から登場した子ザルが母親に合流。 
急にカメラの上から土砂が落ちてきたのは、別個体の猿が此岸の崖を降りて来たのでしょう。 
子ザルも母親の真似して飲水を試みるものの、口がなかなか水面に届かないようで苦労しています。 
子ザルが左手を水に浸しました。 
夏でも冷たい湧き水(地下水)なので、暑い夏にはひんやりと気持ち良さそうです。
長いこと水を飲んでいた母猿が左岸を立ち去り、奥の林道へ移動開始。 
置いてきぼりにされそうになった子ザルは焦りながらも、どうしても水を飲みたいようです。
右手を伸ばして水に浸しました。(水中から何かを取ろうとした?) 
なんとか水面に口を付けて飲めたかな? 
母猿の後を慌てて追いかけようとした子ザルが池に落ちました。(@3:09) 
すぐに対岸に上陸しようとしたら、バランスを崩して対岸から再び池に転がり落ちてしまいました。 
浅い池なので落水しても子ザルは無事です。 
元気に走って母猿の後を追いかけて行きました。 
子ザルの行動は見ていて飽きません。

左岸に登場した若い個体(赤ん坊よりは年長)が右手で岸の水際から何かを拾い食いしました。(@2:58) 
左岸の浅瀬に大群で蠢いているオタマジャクシを捕食したのかと思ったのですが、植物質(水草?)のような気もします。 


ニホンザルの飲水行動をこれほど集中的に繰り返し観察できたのは初めてです。
関連記事(3年前の撮影)▶ 用水路内に降りて水を飲み苔を採食するニホンザルの群れ

 

※ 猿の鳴き交わす声(クーコール♪)や水音が聞き取れるように動画編集時に音声を正規化して音量を上げています。 

気温が24℃から28℃まで急上昇したように画面上では表示されますが、気温データの解釈には注意が必要です。
動画を連続で撮影するとカメラが発熱し内部温度が急上昇するのです。

オオウケマイマイを見つけた!

 

2022年7月上旬・午後15:40頃・くもり

タヌキの溜め糞場rvがあった河畔林でニセアカシア(別名ハリエンジュ)立木の根際(地上32cm)に見慣れないカタツムリを見つけました。 
白っぽくヒビ割れたニセアカシアの樹皮に対して、このカタツムリの茶色い殻は保護色になっていません。 
殻の周縁には毛が放射状に生えていて、殻の厚みが薄く、かなり平べったいことが分かります。
ノギスで採寸すると、殻径〜15cm。 

カタツムリハンドブック』で調べると、 東北地方(奥羽)特産のオオウケマイマイAegista pannosa pannosa) と判明。
殻径17mm、殻高9mm 
分布:東北地方 
殻は扁平で、周縁は著しく角張り、鱗片状の毛が放射状に生える。臍孔は広く、深い。オオケマイマイに類似するが小型。和名は奥羽地方のケマイマイの意味で、「オーウ」という発音に従ってオオウになってしまったものと思われる。 (p71より引用)
谷本雄治『週末ナチュラリストのすすめ(岩波科学ライブラリー) 』によると、
殻に毛が生えているオオケマイマイ。長生きすると、次第に毛が薄くなるらしい。 (p14より引用)
ちなみに、オオウケマイマイの隣にはマイマイガLymantria dispar japonica)の幼虫が2頭、樹皮の縦の割れ目に沿って静止していました。 

動きがないと動画ブログのネタになりませんから、採集シーンも動画に撮ってみました。 
地面に落とさないように手で受ける準備をしながら慎重にペリっと幹から剥がしました。 
殻の入口(正式名称は?)には透明な膜が張っていました。

殻に毛が生えたカタツムリの生体を見つけたのは初めてで、嬉しい収穫でした。 
採集したオオウケマイマイを飼育するつもりだったのですが、残念ながら家に持ち帰るまでの間にお亡くなりになってしまいました。 
乾燥防止のために生葉と一緒に入れたのですが、小さな採集容器の中は暑くて蒸れてしまったようです。 

この河畔林にはカタツムリを捕食するマイマイカブリが生息しています。
その上に、オオウケマイマイという珍しい種類のカタツムリも居たことから、陸貝を巡ってそこそこの生物多様性が辛うじて保たれていることが分かります。
しかし河畔林の伐採が年々進んでいるので、風前の灯です。

2022/09/13

水場の周囲を夜な夜な活動する野ネズミ(その3)【トレイルカメラ:暗視映像】

 


2022年7月上旬 

山中の泉を監視しているトレイルカメラ(無人センサーカメラ)に今季も夜行性の野ネズミ(ノネズミ)が写りました。
前回の記事(8か月前の撮影):▶ 崖の巣穴に夜な夜な出入りする野ネズミ【暗視映像:トレイルカメラ】

カメラの至近距離で赤外線を反射して明るく光り、撮影の邪魔をしているのは、木の細根または細い落枝です。 
2晩連続で登場した記録をまとめました。

シーン1:7/1 午後23:08・気温21℃ 
水場の此岸を野ネズミがウロウロと徘徊しています。 
レンズに近過ぎてピンぼけですが、長い髭と顔がチラッと見えました。 

余談ですが、冒頭でカマドウマ?が水面をピョンピョン跳ねて移動し、落枝に辿り着きました。 
樹上から池に落ちてしまい、泳げないので途方に暮れているようです。 


シーン2:7/2 午前1:11・気温20℃ (@0:22〜) 
此岸で野ネズミが齧られた木の葉を運んでいます。 
まさか落ち葉を食べているのか、それとも巣材を搬入する途中なのか?と意外に思いました。 
しかしスロー再生で確認すると、たまたま野ネズミの足が踏んだ落ち葉が動いているだけかもしれません。 
 残念ながら、至近距離過ぎて全身像が写っていません。 


シーン3:7/2 午前1:46・気温20℃ (@0:37〜) 
野ネズミが此岸の左から右へ横切ったようです。 


シーン4:7/2 午前1:57・気温20℃ (@0:49〜)
野ネズミが此岸を右から左へ横切った際に、辛うじて顔の一部(耳)が見えました! 
アカネズミかヒメネズミか、動画で見分けられる方がいらっしゃいましたら、教えてください。


シーン5:7/2 午後19:24・気温23℃ (@0:59〜) 
画面の左下隅を野ネズミがチョロチョロと徘徊しています。 
此岸の崖を登りカメラの直近を登りました。 
ガサゴソと物音が聞こえますが、カメラに対して近過ぎて全身像が写りません。 
此岸で活動する野ネズミをしっかり撮影するには、別アングルのトレイルカメラをもう1台設置しないといけません。

余談ですが、赤外線の暗視映像でも池の水中(手前の此岸付近)に黒いオタマジャクシが遊泳しているのが見えます。 
明るい昼間は木陰に隠れるように左岸付近に密集しているオタマジャクシは、夜になると活動域を広げて自由に泳ぎ回るようです。 
池内でのオタマジャクシの分布が日中は極端に偏っていたのは、昼行性の捕食者を恐れていたのだろうと分かりました。 

ガガンボや蚊が夜の水辺を盛んに飛び回っています。


 

オカトラノオの花蜜を吸うウラギンヒョウモン♀

 

2022年7月上旬・午後14:05頃・くもり 

つづら折れの山道沿いに咲いたオカトラノオの群落でウラギンヒョウモン♀(Fabriciana adippe)が訪花していました。 
翅を開閉しながら吸蜜しています。 
この組み合わせは初見です。 

翅表をしっかり見せてくれる前に飛び去ってしまいました。 
翅表に性標の有無を確かめたかったのですけど、この撮影アングルでははっきりしません。 
フィールドガイド日本のチョウ』でウラギンヒョウモンを調べると、「♀の裏は♂よりも銀白斑が大きく、地色もより濃色」とのこと。(p200より引用) 

1/5倍速のスローモーションでリプレイ。 
冒頭のスローモーションは、別種のヒョウモンチョウの一種が飛び去った様子です。 
訪花中のウラギンヒョウモン♀にちょっかいをかけているように見えたので、異種間の誤認求愛かと思って撮り始めたのですが、間に合いませんでした。

2022/09/12

ノブドウの花蜜を吸うハラアカヤドリハキリバチ

 

2022年7月上旬・午後14:05頃・晴れ 

河川敷のコンクリート護岸を覆うノブドウのマント群落でハラアカヤドリハキリバチ(旧名ハラアカハキリバチヤドリ)Euaspis basalis)が訪花していました。 
この組み合わせは初見なので、いそいそと撮り始めたら、すぐに飛び去ってしまいました。
1/5倍速のスローモーションでリプレイ。

2022/09/11

山中の池で水浴するカケス【野鳥:トレイルカメラ】

 

2022年7月上旬・午後17:54・晴れ・気温22℃ 

トレイルカメラ(無人センサーカメラ)で監視している山中の泉でカケスGarrulus glandarius)が夕方に水浴していました。 
羽ばたいてバシャバシャ♪と水飛沫を上げながら池の中央部から左岸へ移動すると、そのまま上陸し、左岸から池に張り出した止まり木(イロハモミジの灌木)に飛び乗りました。 
画角の外で羽繕いしているようです。 
やがて画角内に戻ってきてくれて、足元のモミジの枝で嘴を拭いました。 

カケスは止まり木から再び池の中央に飛び込み、二度目の水浴を始めました。 
池の中央部でも浅くてカケスの足がつくようです。 
ピョンピョン跳んで左岸に上陸すると、最後は画面奥の森へ飛び去りました。 

今回は新しいトレイルカメラを使い、高画質のフルカラーでカケスの行水を動画に記録することが出来ました。 

※ 動画編集時に音声を正規化して音量を上げています。

 
関連記事(1年前の撮影:モノクロ映像)▶ 山中の水場で水浴するカケス(野鳥)【トレイルカメラ】
ちなみに、このときも夕方でした。



柳の樹液に集まるコクワガタ♂♀、シロテンハナムグリ、コムラサキ♀♂

 

2022年6月下旬・午後12:20頃・晴れ
前回の記事:▶ 柳の葉から飛んで樹液酒場に辿り着いたコムラサキ♀

川沿いで柳(樹種不詳)の樹液酒場を立派なコクワガタ♂(Dorcus rectus rectus)が守っていても3頭のコムラサキ♀♂(Apatura metis substituta)が怯まずに長くて黄色い口吻を伸ばして樹液を吸汁しています。
1匹のシロテンハナムグリ(Protaetia orientalis submarumorea)もコクワガタ♂に追い払われること無く、樹液を舐めていました。 

翅を開閉しながら樹液を吸っているコムラサキは、翅表がメタリックな紫色に輝く♂と地味な♀と、両方いました。 
しかしなぜか、樹液酒場でコムラサキの配偶行動(求愛・交尾)に発展することはありませんでした。 
ライバルに追い払われて飛び去っても、すぐに舞い戻ってきます。 

コクワガタ♂は茶色いブラシ状の口吻を伸ばして樹液を舐めています。 
大顎を素早く跳ね上げて、目の前に居るシロテンハナムグリを牽制しました。 
シロテンハナムグリは少し身を引いて、コクワガタ♂が居なくなるまでおとなしく待っています。 
やがてコクワガタ♂が身繕いを始めました。 
樹液でべたつく左中脚と後脚を互いに擦り合わせています。 
横から見ると、コクワガタ♂の体の薄さがよく分かります。 

虫たちが集まる樹液酒場をよく見ると、柳の枝の古い損傷部がえぐれていて、その中に別の甲虫が潜んでいました。 
動画撮影中は日陰になっていて穴の奥がよく見えず、ストロボを焚いて撮った写真を後で見て初めて真っ黒な甲虫だと気づきました。 
(現場では、もう1匹のシロテンハナムグリが潜んでいるのかと予想していました。)
謎の甲虫がミニ樹洞から一度だけ顔を出した際に、短い大顎が白い樹液の塊に覆われていました。(@3:19) 
これはおそらくコクワガタの♀で、コクワガタ♂は上に覆い被さるように配偶者ガードしていると状況が飲み込めました。 
コクワガタ♂は単に樹液酒場の最高のポイントを占有(独り占め)しているだけではなく、ライバルの同種♂が交尾相手の♀に近づかないようにしっかり守っているのでしょう。 



撮影後にコクワガタ♂を手掴みで捕獲することができました。 
(ミニ樹洞の奥に潜むコクワガタ♀の存在には気づきませんでした。) 
持ち帰って飼育開始。 
実は恥ずかしながらクワガタムシ類の飼育をまともにやったことがないので、何事も経験です。 
普通種のコクワガタは飼育しやすい種類らしく、クワガタ飼育の入門用としてうってつけです。
帰り道に100円ショップに立ち寄って、昆虫ゼリー、昆虫マット、昆虫ゼリーホルダーを買い揃えました。 
水を飲ませる代わりに、昆虫マット(雑木林の落ち葉と朽木を粉砕したもの)に予め水を霧吹きして湿らせる必要があるらしい。 
容器内に放すと、コクワガタ♂はすぐに昆虫マットの下に潜り込みました。 
本来は夜行性らしい。

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