2022/09/07

山の泉で育つオタマジャクシの大群をすくって見る

 

2022年7月上旬・午後15:30頃・晴れ 

トレイルカメラで監視している山中の水場でオタマジャクシが大発生していることに気づきました。 
なぜか分布に偏りがあり、特に南の岸辺付近に集結していました。 
夥しい数の黒いオタマジャクシが岸辺で尾をくねらせています。 
素人目には過密状態で、水中を活発に泳ぎ回っている訳ではありません。 
池底の落葉やプランクトンなどを食べて育つのでしょう。 
この泉は湧き水の水温が低く日当たりが悪いために、山麓にある別のカエル池よりもオタマジャクシの成長が著しく遅れているようです。 


100円ショップで買ってきた「お魚観察ケース」でオタマジャクシの群れを掬って一時捕獲してみました。 
水温が低いために、透明プラスチックの表面がすぐに結露してしまいます。 
バンダナで水滴を拭きながら動画撮影しました。 
容器に定規のように目盛りが刻まれているので、オタマジャクシの大きさが分かります。 
容器のサイズは13.5×3.5×7.0cm。 
肝心の水温を測り忘れてしまいました…。 
湧き水(地下水)が流れ込む辺りに素足で入水すると、夏でも冷たくて長時間は我慢できないほどでした。 

お魚観察ケースを持つ私の左手から出血しているのが気になるかと思いますが、指先を少し切っただけです。 
水場に辿り着く前の激しい運動(登山)中にうっかり指先を負傷したら、びっくりするぐらい出血しました。 
体温と心拍数が上がった状態で指先を切ったからでしょう。
破傷風予防のために、とりあえず清潔なビニール袋を手にかぶせて傷口が汚れないようにしました。 

修行不足の私はオタマジャクシの種類をしっかり見分けられません。 
トレイルカメラの映像にヒキガエル成体がたまに写るので、おそらくアズマヒキガエルBufo japonicus formosus)の幼生だと思います。
関連記事(5日前の撮影)▶ 山中の池から岸に上陸したアズマヒキガエル【トレイルカメラ】
もうひとつの候補であるヤマアカガエルは、ここのトレイルカメラに一度も写ったことがありません。 
池畔の枝先にモリアオガエルの泡巣を見かけないので、モリアオガエル幼生の可能性は除外しました。
春の繁殖行動(カエル合戦・産卵)を観察して確かめるのが来季以降の課題です。 
本来ならば、採取したオタマジャクシを飼育して何ガエルに育つか調べるのが手っ取り早くて確実でしょう。 
しかし忙しくて、飼育する余力がありません。 
長谷川雅美『カエルの田んぼ (森の新聞)』によると、オタマジャクシの種類によって顔つきが違うらしい。




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