2018/04/28

チャコウラナメクジとヒダリマキマイマイの競争 【10倍速映像】



2016年11月上旬・午前2:33〜2:36

ヒダリマキマイマイEuhadra quaesita)とチャコウラナメクジAmbigolimax valentianus)を同じ容器で飼い続けています。


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チャコウラナメクジに襲われ泡を吹くヒダリマキマイマイ 【10倍速映像】

プラスチック壁面にカタツムリのすぐ横にナメクジが居たので、またナメクジがカタツムリを捕食するのかと半ば期待し、微速度撮影で記録してみました。
10倍速の早回し映像をご覧下さい。

しかし、後から来たチャコウラナメクジがヒダリマキマイマイを追い抜いて行っただけで、何事もありませんでした。
殻を持たず身軽なナメクジの方が蝸牛よりも速く移動できることがよく分かります。
つまり、ナメクジに追われたらカタツムリはとても逃げられません。

タンパク質性の餌として煮干しを与えるようにしたら、ナメクジがカタツムリを襲うことは無くなったようです。

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煮干しを食べるチャコウラナメクジ 【10倍速映像】



野島智司『カタツムリの謎: 日本になんと800種! コンクリートをかじって栄養補給!?』によると、

巻き貝が進化の過程で殻をなくすことを「ナメクジ化」と言います。ナメクジ化は陸貝が進化する過程でいろいろなグループで起こっています。そのため、ナメクジを一つのグループにまとめることはできません。  (p37より引用)

陸貝にとって、ナメクジ化は(中略)大きく3つのメリットが考えられます。
(1)狭い隙間に入り込める(2)体重が軽くなる(3)カルシウムを節約できる。
タコやイカも、海の中でナメクジ化した生物の一種と言えます。 (p37-38より引用)



飛べ!キボシカミキリ♂



2017年9月中旬

飛来したキボシカミキリPsacothea hilaris hilaris)が用水路のフェンスの手すりに止まりました。
触角が長いのでおそらく♂だと思います。

カメラのレンズを近づけたら警戒され、すぐに横を向くと飛び立って逃げました。
開いた後翅が赤褐色で印象に残ります。
すぐ上のクリの木に着陸しました。
風が吹いてクリの枝葉が揺れてもあまり動きません。
本種のホストはイチジクや桑の木らしく、クリ(栗)は特に関係ないようです。


キボシカミキリ♂@用水路柵:鉄パイプ
キボシカミキリ♂@クリ葉

2018/04/27

電線を横歩きしながら脱糞するハシブトガラス(野鳥)



2017年7月下旬・午前8:14

街中に張り巡らされたハシボソガラスCorvus corone)が電線を横歩きしていました。
綱渡りの途中で白っぽい糞をポトリと排泄しました。(@0:04)
緊張からの脱糞かな?
電柱に到達すると水平支柱にピョンと跳び乗り、また次の電線を渡り始めます。
その行く手には別個体のカラスが電線に止まっていて、幼鳥が親鳥に追いついて並ぼうとしているのかな?と想像しました。
残念ながら手前に茂った木の枝葉が邪魔で、この後の展開を上手く撮れませんでした。(幼鳥、成鳥の区別も未確認)

電線を横歩きするカラスは以前も撮影していますが、なんともコミカルです。
飛んで移動するのは造作ないはずなのにわざわざ綱渡りしていたのは、一種の独り遊びなのかな?

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電線を綱渡りするハシボソガラス(野鳥)

今回登場した個体は頭部の額が出っ張っているのに嘴が細く、以前の私はハシボソガラスなのかハシブトガラスなのか見分けられず悩ましく思っていました。
しかしある時、頭頂部の羽毛を自在に逆立てられることを知り、ハシボソガラスなのだと確信を得ました。
嘴の太さは変えられませんから、まず第一に嘴が識別ポイントなのです。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


セイタカアワダチソウの花蜜を吸うオオバコヤガ(蛾)



2017年10月下旬

農道沿いに咲いたセイタカアワダチソウの群落で地味な蛾が訪花していました。
近くで吸蜜していたハナアブ(種名不詳)がバランスを崩して大きく動いたせいで、驚いた蛾が転がり落ちるように飛び立ちました。

同一個体を追いかけて、吸蜜シーンの撮影を続けます。
側面からのアングルだと口吻の動きがよく分かります。
花序の上を歩き回りながら口吻と触角を激しく動かし、かなりがっついて吸蜜していました。

同定してもらうために写真を撮ったら、おそらくストロボの閃光に驚いたのでしょう。
セイタカアワダチソウの花から少し飛んで近くの葉に移動しました。
やがて翅を細かく震わせて本格的に飛び立つ前の準備運動を始めました。
残念ながら飛び立つ瞬間は撮り損ねてしまいました。
どうやらこの蛾は暖かい昼間でも急には飛び立てず、準備運動で体温を上げる必要がある種類のようです。
(気温を測るべきでしたね…)

さて、問題はこの蛾の名前です。
ヤガ科だと思うものの、それ以上は私には分かりませんでした。
いつもお世話になっている「新・蛾像掲示板」に投稿して問い合わせたところ、ニセタマナヤガも候補に挙がったのですが、川北和倫さんよりオオバコヤガDiarsia canescens)ではないかとご教示を頂きました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


オオバコヤガ?(蛾)@セイタカアワダチソウ訪花吸蜜
フラッシュを焚かない方が翅の模様がよく写りました。(色調補正後)
オオバコヤガ?(蛾)@セイタカアワダチソウ葉(色調補正後)

2018/04/26

ガードレールの枯れ蔓に初期巣を作るフタモンアシナガバチ創設女王



2016年5月上旬・午前9:08〜9:24

平地の池に近いガードレールを前の年に覆い尽くしたクズの蔓が枯れたまま残っていました。
そこにフタモンアシナガバチPolistes chinensis antennalis)の創設女王も営巣していました。

帰巣した女王蜂が口元に咥えた巣材(パルプ)の団子を更に噛みほぐし薄く引き伸ばして育房を増設します。
育房壁を伸長する造巣作業が一段落すると、巣盤の天井部で小休止。
作ったばかりの育房は唾液で濡れて黒っぽく見えます。
やがて出巣して次の巣材を集めに行きました。

ガードレールの南東面に営巣していたのは、やはり日当たり良好な物件を作っているのでしょう。
育房内に産卵済みだと思われますが、ガードレールに絡み合ったクズの蔓が邪魔で撮影アングルが確保できず、写真に撮れませんでした。


フタモンアシナガバチ初期巣:ガードレール枯蔓
フタモンアシナガバチ創設女王@初期巣:ガードレール枯蔓+育房増設
フタモンアシナガバチ創設女王@初期巣:ガードレール枯蔓+育房増設
フタモンアシナガバチ創設女王@初期巣:ガードレール枯蔓・全景

リンゴの果実を食害するモンスズメバチ♀と待ち伏せるニホンアマガエル



2017年10月上旬

山麓のリンゴ園の樹上で赤く熟した果実に大きな食痕があり、そこに一匹のモンスズメバチVespa crabro)のワーカー♀が止まっていました。
大顎で果肉を噛んでいます。
白い果肉の塊をかじり取っても、獲物の肉団子のように巣へ持ち帰るのではなく、しばらくするとその場に吐き捨てました。
果肉を咀嚼してリンゴの果汁を絞りとるように飲んでいるだけと判明。
食事の合間に身繕いしています。

モンスズメバチ♀が食べたリンゴの切り口が茶色く変色していないので(白いまま)、新鮮な食痕なのでしょう。

リンゴ果実中心付近の糖度の高い部分(俗に言う蜜が入った部分)には到達していませんでした。(蜜が入らない品種なのかな?)
モンスズメバチ♀は赤い果皮も齧って、丸い食痕をどんどん大きくしています。
果樹園にとっては、もしかすると野鳥による食害よりもスズメバチの方が深刻かもしれません。
しかしスズメバチ類はリンゴの葉を食害する害虫(イモムシ、毛虫に限らず甲虫も)を大量に捕食してくれる益虫でもあります。
特にモンスズメバチは、リンゴの幹から吸汁するセミもよく狩るはずです。
したがって、果樹園でスズメバチを安易に駆除すると必ずや酷いしっぺ返しに会うでしょう。
枝に生ったリンゴ果実を直接食害するスズメバチは今回初めて見ましたし、近くのリンゴの木を見て回っても他にはいませんでした。
果樹園の中には入らず周囲の道から見て回っただけですが、リンゴ園の地面に散乱する落果には意外にも昆虫は来ていませんでした。



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飼育チャイロスズメバチ♀にリンゴを与えてみる
剥いたリンゴの皮や芯を吸汁するシダクロスズメバチ♀ 
剥いたリンゴの皮や芯を吸汁するクロスズメバチ♀ 

撮影していると、上の枝からニホンアマガエルHyla japonica)がのっそりと降りて来ました。(@2:20)
喉をヒクヒクさせながら蜂を見下ろしています。
リンゴ熟果に誘引された昆虫を待ち伏せして捕食するのでしょう。
モンスズメバチを捕食する狩りの瞬間が見れるか?と期待しつつ固唾を飲んで見守りました。
しかし、ニホンアマガエルの舌が届く射程距離まで獲物が近づきませんでした。
強力な毒針を持つスズメバチは手出しするべきではない危険な獲物だとアマガエルは認識しているのでしょうか?
だとすればモンスズメバチの黄色と黒の縞模様は、捕食者に対する警告色(警戒色)として見事に機能したことになります。(ミューラー型擬態)
やがて諦めたカエルが枝を登って居なくなってしまいました。
普段このニホンアマガエルはリンゴ熟果で待ち伏せしてハエなどを捕食しているのでしょう。
単に今回のアマガエルは空腹ではなかったのか、獲物としてモンスズメバチは大き過ぎたのかもしれません。



【追記】
松浦誠、山根正気『スズメバチ類の比較行動学』という専門書の第12-3章で、「果樹害虫としてのスズメバチ」についてまとめてありました。
 (リンゴ果樹の)被害の発生は年によって差がある。渡辺(1949)は北海道におけるリンゴの被害について、200品種以上の植栽された園で'シキシマ’が9月中旬頃からV. crabroV. mandariniaの(モンスズメバチとオオスズメバチ:しぐま註)集中加害を受け、30%の果実が表皮と果芯を残しことごとく食害されたと報告している。この品種は表皮は比較的薄く、果実は軟質で酸味がやや強く9月下旬頃成熟する。しかし、表皮が厚く、果肉の硬い晩生品種にはまったく被害がみられなかったという。(p325より引用)



モンスズメバチ♀@リンゴ果実+食害吸汁+ニホンアマガエル@待ち伏せ

2018/04/25

巣内から砂粒を搬出するクロヤマアリ♀の群れ



2017年5月上旬

郊外を走るバイパスの歩道でクロヤマアリFormica japonica)の巣穴を発見。
ワーカー♀が地中から砂粒を運び出し、巣口の外にせっせと捨てていました。
捨てられた土砂が巣口の周囲にクレーター状に(すり鉢状に)積まれています。
地下の様子は分かりませんが、春になって巣穴を拡張しているのでしょう。

このまま三脚を立ててクロヤマアリの巣作りを微速度撮影(タイムラプス)で長撮りすればちょっと面白い映像になったかもしれませんが、この日は時間がありませんでした。
引きの絵で全景を撮ると、歩道を舗装したアスファルトのヒビ割れた部分にアリの巣口が並んでいました。


クロヤマアリ巣口@歩道+♀@砂粒搬出
クロヤマアリ巣口@歩道+♀@砂粒搬出
クロヤマアリ巣口@歩道
クロヤマアリ巣口@歩道・全景

トンネル天井から次々に飛び立つユビナガコウモリ?群塊【暗視映像】



2017年9月中旬・午後17:46〜17:47(日の入り時刻は午後17:43)

野生のコウモリが昼塒として使っているトンネルの探検を続けます。
山形県の某山麓に埋設されたボックスカルバートには浅い水が流れていました。

▼前回の記事
昼塒で休むユビナガコウモリの群塊と鳴き声♪【暗視映像と声紋解析】

トンネルの中ほどで天井からぶら下がる群塊を見つけたものの、鳴き騒いでいるコウモリ群塊の下をくぐって通り過ぎるのは躊躇われました。
寝ていたコウモリの生活をなるべく乱したくなかったからです。
そこで一旦トンネルを引き返し、トンネルの外を回り込んで逆側から入洞し直しました。
群塊を作らず単独で寝ていたコウモリを観察しつつ奥に進むと、天井に最大の群塊を発見しました。(映像はここから)

これは先ほど(約50分前に)トンネルの逆側から観察したのと同じユビナガコウモリMiniopterus fuliginosus)の群塊なのでしょうか?
だとすれば、このトンネルにコウモリの群塊は一つしか無いことになります。
よく見ると天井で左右2群に別れているように見える点も似ていました。
トンネル内ではGPSも使えないので、チョークで壁や天井に目印を書いておけば良かった、と後で思いました。
(目印としてコンクリートにビニールテープを貼っても、トンネル内の湿気ですぐに剥がれてしまいそうです。)


侵入者(=私)に対する警戒声なのか、群れ内でのコミュニケーション・コール(ソーシャル・コール)なのか分かりませんが、キキキ♪という可聴域の鳴き声が絶え間なく発せられトンネル内に反響しています。(動画再生時に音量ボリュームを上げて下さい。)
私が赤外線の暗視カメラを群塊に向けているだけで、群塊の全個体が次々に飛び去ってしまいました。
コウモリが天井から一斉に飛び降りて軽やかに羽ばたく様子は圧巻でした。

ねぐらから外に出て採餌活動を始める活動時刻(だいたい日没30分後が離塒のピーク)が近づいているため、眠りが浅かったのでしょう。
コウモリを同定するためにストロボを焚いて写真に撮りたいところですが、暗視動画の撮影を優先したために、残念ながら今回はコウモリ群塊の写真はありません。

トンネルの天井にコウモリピット¶のような構造物は設置されていませんでした。
¶(コウモリ保全のために設置される専用の止まり木)
コウモリが群塊を形成していた天井の写真だけでも撮るべきでしたね。
天井はそこだけひどく汚れていますが、コウモリに体外寄生するクモバエの蛹が写っていたかもしれません。

▼関連記事
ユビナガコウモリの体表に寄生するケブカクモバエ?

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


2018/04/24

オオハンゴンソウの花蜜を吸うハナアブの一種【名前を教えて】



2016年10月上旬

道端に咲いたオオハンゴンソウの群落で、あまり見慣れない感じのハナアブの一種が訪花していました。
口吻を伸ばして吸蜜しています。
花粉も舐めているようです。
左右の複眼が離れているので、性別は♀ですかね?

ハナアブの世界は種数が膨大で奥が深く、苦手意識の強い私はもう名前を調べるのを諦めています。
もしお分かりの方がいらっしゃいましたら、ご教示願います。


【追記】

この花はハチミツソウではなくてオオハンゴンソウでした。
遅まきながら訂正します。

YouTubeのコメント欄でsatoko kurodaさんからご指摘頂きました。



熟したイチジクの果実を食害するコガタスズメバチ♀とニホンミツバチ♀



2017年10月上旬

民家の庭に植栽されたイチジク(無花果)の果樹にコガタスズメバチVespa analis insularis)とニホンミツバチApis cerana japonica)のワーカー♀が来ていました。

熟した果実や腐りかけの果実を大顎で齧り美味しそうに食べています。
(果肉を噛みしめて果汁を飲んでいるのかも)
熟したイチジクの実がスズメバチにかじられて穴が開き、食痕では腐敗も進行します。
樹液酒場で見られるように、発酵した果実を食べた蜂がアルコールで酔っ払うのかどうか、興味があります。
イチジクの実からよく滑落するのは酩酊の現れですかね?

ニホンミツバチやハエはコガタスズメバチが来ると追い払われてしまいます。
餌場を独り占めにしようとする占有行動なのでしょう。
コガタスズメバチ♀同士は喧嘩しなかったので、おそらく同じコロニー出身ですね。

食痕からボロボロ落ちた赤い果肉片が下に茂ったイチジクの葉に散乱しています。
これはスズメバチの食べかすでしょうか?

むしろ最初は野鳥がつついたような気がします。
もしかすると、果実内に産卵されて育ったハエの幼虫が蛹になるために果皮を食い破って脱出したときに果肉が落ちたのかもしれません。

▼関連記事 
イチジクの未熟果を舐める謎の黒い蝿はクロツヤバエの一種か? 【名前を教えて】


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


コガタスズメバチ♀@イチジク熟果+食害・吸汁
コガタスズメバチ♀@イチジク腐果+食害・吸汁

2018/04/23

キヅタの花蜜を吸うハナアブの一種♀【名前を教えて】



2017年9月中旬

駐車場の隅のブロック塀を覆い尽くしたキヅタ(別名フユヅタ)のマント群落でハナアブの仲間♀も訪花していました。
地味な体色(模様)なので、一瞬ニホンミツバチかと間違えそうになりました。

雄性期の花で口吻を伸ばし花蜜を舐めています。
雄しべの葯を舐めて花粉を食べるのではなく、蜜腺を舐めていました。
最後に一瞬だけ顔を正面から拝むことができました。
左右の複眼が離れていたので♀だと思います。
ハナアブの世界は奥が深くて、私はもう見分けるのは諦めています。
もし名前が分かる方がいらっしゃいましたら、ご教示願います。

キヅタの花には他にも様々ハエ類が多数来ていました。
キンバエやニクバエの仲間だと思うのですが、これまた私の苦手な分類群で、はなから見分けるのは諦めています。



コウモリの寝起き@トンネル壁面【暗視映像】(名前を教えて)



2017年9月中旬・午後17:33(日の入り時刻は午後17:43)

コウモリが昼塒としているトンネルの探検を続けます。
コンクリート壁面の高い位置にまた1頭のコウモリを発見しました。
ボックスカルバートの面取りされた角のすぐ下に単独でへばりついていて、背中しか見えません。
頭は下向きですが、後脚でぶら下がるだけではなく、壁面を水平に走る割れ目を前脚で掴んでいるようです。
外から飛んで戻って来たコウモリがどうやって塒のトンネルにぶら下がるのか、その様子をいつか観察してみたいものです。

私がそっと近づいてしゃがみ、コウモリの顔を見上げたらようやく覚醒しました。
ブルブル小刻みに震えています。
結局この個体jは飛び立たず、私はその場を離れました。
何というコウモリか、お分かりの方がいらっしゃいましたら、教えて下さい。
山形県の某山麓に埋設されたボックスカルバートには浅い水が流れていました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

同じ洞窟やトンネルを複数種のコウモリが塒として利用していることがあるそうです。
しかし、コウモリ観察初心者の私は未だ種類を見分けられません。
自分で同定できれば同じ種類のコウモリを一本の動画にまとめて編集するのですが、1頭ずつ分けて紹介しています。
専門家に種名を教えてもらえる機会があれば随時、書き直します。


2018/04/22

翅を閉じたまま日光浴するキタキチョウ



2016年11月中旬

民家の庭でキタキチョウEurema mandarina)がカキノキの落ち葉に乗って休んでいました。
キタキチョウはいつも翅をしっかり閉じて止まる習性があり、翅を開いている姿を見たことがありません。
今回も閉じた翅の面を太陽に向けて日光浴しているようです。

動きがないと動画ブログの意味がありません。
私が撮りながら近づくとキタキチョウはすぐに飛び立ち、庭を飛び回りました。



熟したイチジクの果実を食害するキイロスズメバチ♀とニホンミツバチ♀



2017年10月上旬

民家の庭に植栽されたイチジク(無花果)の果樹で熟して腐りかけの果実にキイロスズメバチVespa simillima xanthoptera)とニホンミツバチApis cerana japonica)のワーカー♀が吸汁に来ていました。
収穫期を過ぎても放置されているため、食害を受けています。

キイロスズメバチは果肉を大顎で齧っているものの、団子にして巣に持ち帰ることはなく、その場で貪るように食べています。
同じ果実でニホンミツバチが果頂部の目からこっそり吸汁しても、キイロスズメバチからは見えない死角のようで、追い払ったり狩ったりしませんでした。

※ 逆光対策のため、動画編集時に自動色調補正を施しています。

かぶもとてるひさ『イチジクの絵本』によれば、

・イチジクは寒さに弱く、成木で-8〜12℃が限界とされ、幼木はさらに弱い。(中略)北陸地方以北や寒冷地では、寒さに強い蓬莱柿、ブラウン・ターキー、セレストなどや、寒さにやや強いホワイト・ゼノア、ブルンスウィック、カドタなどの品種を選んで植えるといいね。  (p12より引用)
・イチジクは亜熱帯性の果樹で乾燥した半砂漠地帯の原産だから、栽培地は夏の高温より冬の低温によってきまるんだ。日本では北海道をのぞき、どこでも栽培できる。でも、経済栽培の北限は、東北地方南部(新潟、福島、宮城をむすぶ線)にあるとみなされている。  (p13より)
・果頂部の目も、幼果や未熟果では上を向いているけれど、熟度が進むにつれて下向きになり、適熟果〜完熟果ではななめからほとんど下向きになる。 (p34より)

ここ山形県は雪国なので、特に耐寒性の強い品種が植えられているのでしょう。


ニホンミツバチ♀+キイロスズメバチ♀@イチジク熟果吸汁
キイロスズメバチ♀@イチジク熟果吸汁
ニホンミツバチ♀@イチジク腐果吸汁

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