2017/12/16

ホオジロ♂が柳の枝先で鳴きつつ脱糞♪(野鳥)



2017年6月中旬

川原に生い茂ったススキの穂からホオジロ♂(Emberiza cioide)が少し飛んで、柳の灌木の細い枝先に止まり直しました。
そこでひたすら囀り続けます。
これまで私が(主に山地で)聞き馴染みのあるホオジロ♂の囀りと比べて、この個体はさえずりが少し独特だと感じました。
個体差や方言(地域差)がありそうですが、声紋解析したくてもこの日は川のせせらぎだけでなく風切り音のノイズが耳障りだったため、諦めました。

さえずりの合間に白い糞をポトリと排泄しました。(@1:54)

▼関連記事
オニグルミの樹上で鳴きながら♪脱糞するホオジロ♂(野鳥)

一向に飛び立たないので、最後は引きの絵で状況説明。



アカジソの花蜜を吸うホソヒラタアブの一種



2016年9月下旬

皆さんはシソの花を見たことがありますか?

天ぷらにすると美味しいですよね。
さて、シソの花の送粉者は誰でしょうか?

山麓の畑の隅に咲いたアカジソ(赤紫蘇)の薄い紫色の花にホソヒラタアブの一種が来ていました。
花蜜や花粉を舐めています。





2017/12/15

餌をねだる池の鯉



2017年7月下旬

蓮池の岸辺近くで黒くて大きなコイ(鯉;Cyprinus carpio)が悠然と遊泳していました。
水面近くを泳ぎ回る2匹の地味な鯉を私が岸から覗き込んでいると、一匹が近寄って来て水面で口をパクパク開けました。
人馴れしている鯉ですから、おそらく水中の酸素不足ではなく餌乞いの行動でしょう。

池の鯉にパンや麩などを給餌するヒトをたまに見かけています。
この池には色鮮やかな錦鯉も居たのですけど、うまく撮れませんでした。


※ 動画編集時に自動色調補正を施したら、やや不自然な色調になってしまいました。
レンズに偏光フィルターをかければ水面の乱反射を抑えて水中もきれいに写るのでしょうか。



尾状突起を破損したウラナミシジミの飛び立ち【HD動画&ハイスピード動画】



2017年8月中旬

川沿いの堤防を歩いていると、横の草むらでイネ科の雑草の茎に見慣れないシジミチョウが止まって休んでいました。
羽を閉じて止まり、後翅を互いに擦り合わせる動きをしています。
帰ってから図鑑と見比べてみると、ウラナミシジミLampides boeticus)と知りました。

後翅の肛角部に橙色と黒の小さな目玉模様および尾状突起があるはずですけど、この個体では欠損しています。
破損部が左右対称ですから、きっと翅を閉じていたときに野鳥に襲われて嘴で突かれたビークマーク(捕食痕)なのでしょう。
天敵から逃れるための眼状紋の有効性が証明されたことになります。

(ウラナミシジミの)後翅の後端には黒い斑点が2つあり、2つの斑点の間には細い尾状突起が突き出ている。この黒い斑点と尾状突起は複眼と触角に似ていて、頭部に似た模様をもつことで身体の方向や頭部の位置について敵の目をあざむいていると考えられている。(wikipediaより引用)

しかし、もし次回、野鳥に襲われた場合は確実に頭部を狙われてしまうでしょう。



どうしても翅表を撮りたくて、飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画に切り替えました。(@1:00〜)
しかし1/8倍速のスローモーションでも羽ばたきが速過ぎて翅表をしっかり見れませんでした。
なんとなく♂かな?と思うものの、定かではありません。
後翅の一部が欠損していても、飛翔能力に影響はありません。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

この後、同じ農道を更に進むと別個体がクズの群落に来ていたのですが、残念ながら撮り損ねました。
本種のホスト(幼虫の食草)はマメ科らしいので、もしかすると産卵していたのかもしれません。



【追記】
福田晴夫、高橋真弓『蝶の生態と観察』によると、
ウラナミシジミ類などの後翅には、糸のような尾状突起がある。このつけ根には赤斑や黒点などがあり、翅を閉じてとまると、ある種の昆虫の頭部に見えるのかもしれない。後翅をすり合わせるようにして動かすと、1対の尾状突起は、ちょうど昆虫の触角のように動くので、捕食者が偽の「頭部」を攻撃すると、蝶はそれを与えて反対側に飛び、難をのがれることになる。この場合、尾状突起の先端が白色となりめだちやすいことは注目される。 (p104より引用)





2017/12/14

イチョウ並木に塒入りするハクセキレイの群れ(野鳥)



2017年7月下旬・午後19:03〜19:12 (日の入り時刻は18:57)

最近新たにハクセキレイMotacilla alba lugens)の集団塒を見つけました。
市街地の大通りに沿って植栽されたイチョウの街路樹です。
この大通りはすぐ近く(〜150m)で川を横切るので、昼間はその川沿いや市街地で暮らしているハクセキレイが夕方になるとこのねぐらに集まって来るのでしょう。
塒入りの様子を見に行くと、一番ピークであるはずの日没直前には間に合いませんでした。

青々と生い茂ったイチョウの枝葉に飛び込む前に、その手前でホバリング(停空飛翔)する個体がいます。
画質が荒いのは薄暗いせいです。
左手にある高い建物の屋上とイチョウ並木を興奮したように行ったり来たり飛んでいます。
近くで見ている私の存在を警戒しているのかな?
イチョウの真上の電線にも1羽止まっていますし、就塒前集合の名残りなのでしょう。
塒入りした後もしばらくの間は、イチョウの枝から枝へ元気に飛び回ります。

注目すべき点は、集団塒には♂(背中が黒色)も♀(背中が灰色)も居ることです。
おそらく繁殖期を終えた♀が塒に合流しているのでしょう。
これまで私が観察してきた別の集団塒では、繁殖期の間はハクセキレイの♂しか居ませんでした。

大通りを流れる車のテールランプやヘッドライトが光り、商店街のネオンサインが輝いています。
こんなに人工的な都市環境でもハクセキレイは平気で夜を過ごすようです。
むしろ天敵が少なくて安心するのかもしれません。
忙しい現代人は野鳥の動向に無関心です。
ちなみに月齢は28.0で、月は既に沈んだ後でした。

『まるごと発見!校庭の木・野山の木〈2〉イチョウの絵本』によれば、

国土交通省の調査(道路緑化樹木の統計)では、全国に街路樹などとしてもっとも多いおよそ60万本が植えられている。(p39より引用)



※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。(実際はもっと薄暗い)
ハクセキレイのプライバシーを守るために、一部の背景にモザイク処理をしました。



つづく→1ヶ月後



車道の反対側からストロボを焚いたらハクセキレイは警戒し、群れの一部は塒から(隣のイチョウの木へ?)移動した。

跳べ!コバネササキリ♀



2016年9月下旬

平地の草むらで長い産卵管を有するコバネササキリ♀(Conocephalus japonicus)がヨモギを食べていました。
葉ではなく実をムシャムシャ食べていたような気もするのですが、摂食シーンをじっくり撮らせてもらえず、すぐに跳んで逃げられました。

跳ぶと分かっていればハイスピード動画に切り替えたのに、残念!


▼関連記事
ススキの種子を食すコバネササキリ♀



2017/12/13

トウモロコシ畑で雄花を啄むスズメの群れ(野鳥)



2017年8月上旬

平地のトウモロコシ畑にスズメPasser montanus)が群がっていました。
嘴の根元が黄色く、頬の黒班が薄い個体は、巣立ったばかりの幼鳥です。
トウモロコシ株の上部にある雄穂に止まって採食しています。
雄花で花粉の詰まった葯を食べているのでしょうか?
あるいは雄穂に発生したアブラムシなどの害虫を捕食している可能性もありますが、遠くてよく見えません。

▼関連記事
トウモロコシ畑の害虫アブラムシを捕食するスズメ(野鳥)

頬の黒班が濃い成鳥も飛来して同様に採食しました。
トウモロコシの茎の下部には雌穂の実が育っているのにスズメが決して実を食べない(一羽もトウモロコシの実に口を付けない)ということは、きっと未熟なのでしょう。

▼関連記事
トウモロコシ畑で実を採食するスズメ(野鳥)
ここの農家は鳥獣による食害を防ぐために、トウモロコシ畑全体を電気柵で囲んでいる上に、オレンジ色の防鳥ネットを上から被せてありました。
しかし、スズメの群れは平気でネットを出入りしています。(防鳥ネットの効果なし)
ネットを張る意図がよく分かりませんが、ムクドリやカラスなど大型の野鳥を排除しているのでしょうか?
防鳥ネットを張りかけの段階(未完成)なのかもしれません。
そもそも私は防鳥ネットについて疎いのですけど、素朴な疑問として、カスミ網とどう違うのですかね?
色付きなら違法なカスミ網ではなくなるのかな? (農家の防鳥ネット使用を問題視している訳ではありません。ただの素朴な疑問です。)



実はこのトウモロコシ畑には収穫直後の区画があり、スズメの群れは最初そこに集まって地上採食していました。(映像無し)
トウモロコシを根本の茎ごと刈った後の畑でおそらく虫を探しては食べていたのでしょう。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。




ヤナギハナガサの花蜜を吸うツマグロヒョウモン♀



2017年8月中旬

平地の民家の裏庭に咲いたヤナギハナガサ(別名サンジャクバーベナ)の群落でツマグロヒョウモン♀(Argyreus hyperbius)が訪花していました。
開いた翅を軽く上下しながら吸蜜しています。

本来ツマグロヒョウモンは南方系の蝶ですけど、近年の地球温暖化の影響で、ここ北国(豪雪地帯)でも毎年平地で普通に見かけるようになりました。
幼虫の食草になるパンジーを庭で栽培している家が増えたのかもしれません。
これまで♂は何度か撮影してきました。

▼関連記事 
セイヨウタンポポの花蜜を吸うツマグロヒョウモン♂ @2016年11月上旬 
ツマグロヒョウモン♂がリョウブで訪花吸蜜 @2012年8月下旬 
飛べ!ツマグロヒョウモン♂【ハイスピード動画】 @2012年10月下旬

一方「ツマグロ」の名前の通り翅表が美しい♀を見るのはこれが初めてで、とても嬉しい出会いでした。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


【追記】
 前翅の端が黒色の(ツマグロヒョウモン:しぐま註)♀は、毒をもつカバマダラというマダラチョウに擬態しているといわれる。どちらも比較的暖かい地域に生息する。(p97より引用)
近年の温暖化でツマグロヒョウモンの生息域が北進していますが、カバマダラは当地で一度も見たことがありません。
したがって、ここ北国の野鳥は毒蝶を食べたことがないので、ツマグロヒョウモン♀も平気で捕食してしまうと考えられます。


2017/12/12

モミの樹幹で羽繕いするアオサギ(野鳥)



2017年8月上旬・午後17:35〜17:49

池の畔の崖の上におそらくモミと思われる針葉樹の高木がそびえ立っていて、その樹冠に一羽のアオサギArdea cinerea jouyi)を発見。
樹上で池を見下ろしながら、念入りに羽繕いしたり、足で頭を掻いたり(@4:19、5:35、7:49)していました。
風でなびく羽毛が夕日を浴びて美しいですね。

枝上でゆっくりと向きを変えた後で、目の前のモミの葉の束を嘴の先で甘噛みしました。(@5:05)
何か虫を捕食しようとしたのかもしれませんが、手持ち無沙汰の暇つぶしかもしれません。

鷺山やコロニーという感じではなく、近くに他の個体は見当たりませんでした。
アオサギがこのままここに塒入りして夜を過ごすのか興味があったのですけど、他に用事があったために観察を打ち切りました。

※ 動画編集時に冒頭のみ自動色調補正を施しています。



ミゾソバを訪花するイネキンウワバ?(蛾)の羽ばたき【ハイスピード動画】



2016年10月上旬


▼前回の記事ニホンハッカの花蜜を吸うイネキンウワバ?(蛾)

湿地帯の遊歩道沿いに咲いたミゾソバの群落で夕方に、おそらくイネキンウワバPlusia festucae)?と思われる蛾が訪花していました。

羽ばたきながら吸蜜する様子を240-fpsのハイスピード動画で撮ってみました。
吸蜜中も休みなく羽ばたき続けていますが、花に足がかかっているので、ホバリング(停空飛翔)ではありません。

蛾を同定するためにはストロボを焚いて羽ばたきを止めた写真を撮る必要があります。
しかし、シャッタースピードの設定を間違えてブレブレの写真しか撮れず逃げられてしまいました。
私の撮影スタイルはどうしても動画優先なので、被写体に逃げられないうちにいつ写真を撮るか、採集すべきか、動画を切り上げるタイミングの見極めにいつも悩みます。



2017/12/11

列車の通過音に驚いて逃げるキジ♂(野鳥)



2017年5月中旬・午後18:21〜18:29

広大な湿地帯で枯れた葦原をキジ♂b(Phasianus versicolor)が闊歩していました。
広い縄張りをパトロールしているのでしょう。
ときどき立ち止まって辺りを警戒しています。
実際はじっと佇んでいる時間が長いのですが、退屈なシーンは編集でカットしました。

夕暮れの原野に佇むキジ♂がいかにも鳴きそうな(母衣打ち♪)雰囲気だったのに、私の存在に気づいた瞬間に、羽毛で膨らませていた体が一気に萎んだのが興味深く思いました。
鳴く気が失せたのでしょう。

私から逃れようとしてか、左へ左へと移動しています。
葦原から水浸しの遊歩道に降りて足早に逃げていきます。

近くの線路で踏切が鳴り列車が通ると、その通過音に驚いたキジが慌てて走り去りました。
テレビの動物番組で見たのですが、キジ♂は縄張りに侵入した郵便配達員の赤いバイク(深緑の制服)に対して果敢に攻撃を加えることがあるそうです。
さすがに鉄道の列車に対してキジ♂が挑みかかることはないでしょう。(ドン・キホーテもびっくり!)

▼関連記事
線路を歩くキジ♂(野鳥)

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



つづく→枯れ葦原で母衣打ち♪するキジ♂(野鳥)

ウンモンスズメ(蛾)の準備運動と飛翔



2017年8月上旬・午前6:05〜6:10

山麓のキャンプ場のログハウスで早朝、翅も胴体も緑色のスズメガが外壁に止まっていました。
ウンモンスズメCallambulyx tatarinovii gabyae)を見つけたのは、これが初めてです。
外灯のすぐ下でしたが、既に消灯していました。
夜の灯火に誘引されて(山から?)飛来したのでしょう。
横からみると、腹部が海老反り姿勢になっていました。

静止蛾を撮るだけでは動画ブログのネタにならないので、手を伸ばして蛾を摘み下におろしました。

地面に落ちた蛾の翅に触れるとパッと広げて赤い後翅を誇示しました。
眼状紋ではありませんが、緑と赤という補色関係にある色のコントラストで捕食者をたじろがせる威嚇効果が多少はあるかもしれません。
更にしつこく触れると慌てて走って逃げ始めました。
私の手に乗せようとしても、暴れてすぐに落下してしまいます。
羽ばたいて体温を上げる準備運動を始め、最後は飛び去りました。
大型の蛾はすぐには飛び立てないのです。

ウンモンスズメの性別の見分け方が分かりません。
触角の形状から♀なのかな?
♀にしては腹部が細い気がします。
それとも腹端に一対の突起があるので、バルバ(把握器)だとすれば♂ですかね? 
どなたかお分かりの方は教えて下さい。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

余談ですけど10時間後、数キロ離れた自宅の庭に緑色のウンモンスズメが静止していました。
初見の蛾なのに、同じ日に別の場所で2頭続けて出会えたのは幸運でした。



2017/12/10

アキノノゲシの実を食べるカワラヒワ(野鳥)



2017年8月上旬

市街地の空き地が草ぼうぼうの原っぱになっています。
そこで一羽のカワラヒワCarduelis sinica)がアキノノゲシの細い茎に足で器用に掴まり、実を喋んでいました。
綿毛の付いた種子だけでなく、もう少し若い実を主に食べています。
風が吹いて茎が激しく揺れても平気で食事を続けていました。
敷地を囲む金網のフェンスの隙間に止まって、横に生えたアキノノゲシの実を啄むこともありました。
白い花が咲いているヒメジョオンの茎に止まっても、食べているのは隣に生えたアキノノゲシの実でした。
種子食性のカワラヒワの面目躍如です。
数日前にテレビ番組「鉄腕!DASH!」にて、家庭菜園のカブの種子を食べに来たカワラヒワの生態映像を見たばかりだったので、とてもタイムリーでした。

救急車がサイレンを鳴らしながら近くを通りかかってもカワラヒワは逃げませんでした。
どうやらフェンスに囲まれていればヒトは入って来られず安全だと知っているようです。




原っぱ全体を見渡しても花が全て咲き終わった後なので、その場ではキク科植物としか分かりませんでした。
数日後に現場へ戻り一株を丸ごと採集し、持ち帰って検討したところ、アキノノゲシと判明。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


アキノノゲシ実・全景
アキノノゲシ葉
アキノノゲシ実

野菊の花蜜を吸うキンケハラナガツチバチ♂



2016年9月下旬

川沿いの民家の花壇に咲いた紫色の野菊?(種名不詳)でキンケハラナガツチバチ♂(Megacampsomeris prismatica)が訪花していました。

どなたか花の名前をお分かりの方は教えて下さい。
当てずっぽうですけど、ノコンギクの仲間ですかね?
花壇なので、もしかすると野菊ではなく園芸種かもしれません。



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