2018/09/22

シロツメクサを訪花するベニシジミ春型の羽ばたき【HD動画&ハイスピード動画】



2018年7月上旬

川沿いの農道に咲いたシロツメクサの群落でベニシジミLycaena phlaeas daimio)が訪花していました。
翅をしっかり閉じ、花の上で向きを変えながら吸蜜しています。
吸蜜の途中で翅が半開きになり、未だ春型の個体と判明しました。
夏型は未だ羽化していないのかな?

飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画で撮ってみました。(@〜)




ベニシジミ春型@シロツメクサ訪花吸蜜

池の畔で脱糞するヨシゴイ♂(野鳥)



2018年7月中旬

溜池でヨシゴイIxobrychus sinensis)が水際のヨシに止まって休んでいました。
その場で白っぽい軟便を排泄しました。(@0:09)
すると近くの線路で踏切が鳴り列車が通りました。
ヨシゴイは有名な擬態のポーズにはならず、芦原の奥に逃げ込んでしまいました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


ヨシゴイ♂(野鳥)@ヨシ原:池畔

2018/09/21

飛べ!ニホンカブラハバチ



2018年5月上旬

川沿いの土手の草むらでニホンカブラハバチAthalia japonica)がマメ科の葉(種名不詳)から飛び立ちました。
土手に咲き乱れるカキドオシの花で吸蜜するのかどうか気になりますが、見失ってしまいました。

ハバチについては全くの勉強不足です。
成虫で越冬するのだろうか?



【追記】
森林学の解説書、西口親雄『森はナゾがいっぱい』を読んでいたら、私の疑問が解決しました。
ハバチの仲間は、みんな、土中(落葉層)で、幼虫態で、越冬する。(中略)これは、蛾類の越冬の仕方と、おおいに異なる。
・ハバチでは、21種のうち、土中幼虫越冬が18種、樹上幼虫越冬が2種、樹上卵越冬が1種で、土中幼虫越冬が圧倒的(86%)に多かった。 @p206より引用)


ニホンカブラハバチ@葉上

高圧線鉄塔の巣で羽繕い、羽ばたき練習するハシボソガラスの雛鳥(野鳥)



2018年5月中旬


▼前回の記事
前年と同じ高圧線鉄塔の巣で抱卵を始めたハシボソガラス(野鳥)

定点観察の空白期間がかなり開いてしまいました。
今季は樹上に営巣したカラスの巣を優先して調べていたからです。

久しぶりに様子を見に行くと、高圧線鉄塔#19に作られた巣の中でハシボソガラスCorvus corone)の雛が留守番しながら羽繕いしていました。
このときは未だ1羽しか姿が見えません。
他の雛鳥は巣の中で座っていると、下からはなかなか見えないのです。

鉄塔に近づいてから続きを撮ろうとしたら、親鳥の帰巣および給餌シーンを撮り損ねてしまいました。
画面の左で鉄骨に止まって巣の外を見張っているのが親鳥です。
在巣の雛は少なくとも3羽いることが分かりました。
ときどき元気に羽ばたきの練習をしています。
親鳥が鉄骨から鉄骨へピョンと跳んで移動し、今度は逆の方角を見張っています。

最後にようやく親鳥が鉄塔から滑空し、巣を離れました。
雛に与える餌を探しに行ったのです。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→雛に給餌し糞を巣の外へ捨てに行くハシボソガラスの親鳥(野鳥


ハシボソガラス雛(野鳥)@巣:高圧線鉄塔#19+羽繕い
ハシボソガラス親鳥+雛(野鳥)@巣:高圧線鉄塔#19

2018/09/20

棚網に給餌したワラジムシを嫌うクサグモ(蜘蛛)



2018年7月上旬

農道と用水路の間に生えたタケニグサの群落でおそらくクサグモAgelena silvatica)と思われるクモの棚網を見つけました。
棚網の地上からの高さは約85cm。
クモを採集していないので、性別やステージ(幼体か成体か)については真面目に検討していません。

近くの杉の幹で見つけたワラジムシPorcellio scaber)をクサグモの棚網に給餌してみました。
雨の水滴が付いた棚網に生き餌を乗せると、管状住居からクサグモが素早く飛び出して捕獲しました。
このとき獲物に噛み付いたかどうかは不明ですが、糸でラッピングはしませんでした。
ところがこのクサグモは獲物を持ち帰らずすぐに住居へ戻ってしまいました。
ワラジムシを恐れているのか、それとも満腹なのかな?

アングルを変更して住居内のクサグモの顔を正面から狙うと、恐ろしげな牙が動いていました。
歩脚の先(跗節)を甘噛みしているので、一種の身繕いなのでしょう。
住居の背後で、さきほど給餌したワラジムシが逃げようと棚網を横断しています。
棚網の振動を感知したクサグモが反応し、獲物に向き直ると再び獲物に駆け寄りました。
獲物を噛んだかどうか、今回もよく見えません。(触肢の先で触れただけ?)
またもや獲物をすぐに手放してしまい、その場に残したままクサグモは住居に帰ってしまいました。
難を逃れたワラジムシは棚網を逃げ始めたので、どうやら体を麻痺させる毒液を注入されていないようです。
必死で逃げるワラジムシが棚網の端のタケニグサの葉に到達し、一息つきました。
虎口を逃れたワラジムシはその後、網から地面に落ちて逃げて行きました。(無事に生還!)

一方、トンネル状の住居に戻ったクサグモは何か食べ残しを食べ始めました。
体外消化された獲物は黒い物体と化していて、同定不能です。

今回どうしてクサグモはワラジムシを捕食しなかったのか、とても気になります。
幾つか思いついた仮説を検討してみます。

(1)棚網の振動で反射的に反応したものの、たまたまこのときは満腹状態だったのでしょうか?
隠れ家に戻って食餌を再開しましたし、後で別の獲物(昆虫)を棚網に給餌したら捕食しました。(映像公開予定)
したがって、この可能性は否定できます。

(2)天敵(捕食者)に襲われたワラジムシは何か忌避物質を出すのでしょうか? 
そんな話は聞いたことがありませんが、もし本当なら面白いですね。
親戚のダンゴムシをもしクサグモに給餌したらどうなるでしょうか?

ダンゴムシのように体を丸めて自衛できないワラジムシが長い進化を経て生き残ってこれたのは、何か秘密があるはずです。

(3)ワラジムシはクモ毒に対して免疫があるのでしょうか?

以前、飼育下で別種の徘徊性クモにワラジムシを給餌したら問題なく捕食したので、仮説(2)(3)の可能性も低いと思います。

▼関連記事
ワラジムシを捕食するエビチャコモリグモ♀



※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


このクサグモは食欲が無いのかどうか、別の獲物を与えてみましょう。


つづく→クサグモ(蜘蛛)の棚網から脱出するセマダラコガネ黒色型


イチョウ並木に塒入りするカワラヒワの群れ(野鳥)



2018年7月上旬・午後18:45〜19:05・気温28℃(日の入り時刻は19:04)

市街地の大通り沿いに植栽されたイチョウの樹冠とすぐ横を走る電線に2羽のカワラヒワCarduelis sinica)が止まっていました。
嘴を足元の電線やイチョウの枝に擦り付けています。
大型トラックが通りかかったせいか、急に飛び立つと左隣に立つ別の街路樹(樹種不明)の梢に移動しました。

日没直後に現場を再訪すると、更に薄暗くなった大通りの電線に止まっていたカワラヒワが、真下にあるイチョウ街路樹の青々と繁った枝葉に飛び込みました。
カワラヒワの塒入りは初見で、本でも読んだことがありません。
ハクセキレイの就塒前集合とは異なり、カワラヒワは鳴き交わしてはいませんでした。(群れと呼ぶには数が少な過ぎるから?)

このイチョウ並木は昨年、ハクセキレイの集団塒でした。
▼関連記事
イチョウ並木に塒入りするハクセキレイの群れ(野鳥)
イチョウの街路樹を塒とするハクセキレイ♀♂の群れ(野鳥)
しかし、今回ハクセキレイの姿はなぜかほとんど見かけませんでした。
数の少ないカワラヒワにお気に入りの塒を追い出されたとは思えないのですが、ハクセキレイの群れは集団塒の位置を変えたのでしょう。


※ 実際はもっと薄暗いのですが、動画編集時に自動色調補正を施しています。


カワラヒワ2(野鳥)@電線/イチョウ樹冠

2018/09/19

羽化直前のキアゲハ帯蛹b【40倍速映像】

▼前回の記事
キアゲハの蛹化【10倍速映像】


キアゲハの飼育記録(2018年)#5


キアゲハ前蛹b:水平@蛹化前日
キアゲハ帯蛹b:水平@蛹化直後

飼育していたキアゲハPapilio machaon hippocrates)の1頭がプラスチック容器の天井から帯糸たいしでぶら下がり水平に蛹化しました。
容器内には足場用に割箸を何本か入れておいたのですが、ワンダリング中のキアゲハ終齢幼虫は気に入らなかったようです。


日が経つとこの帯蛹bは薄い褐色になりました。

羽化前日の帯蛹b:側面@水平
羽化前日の帯蛹b:腹面@水平



2018年7月中旬・午前6:57〜7:51

この帯蛹bが蛹化してから8日後。
色づいた翅芽が透けて見えるようになりました。

キアゲハ帯蛹b:水平(側面)@羽化直前

いよいよ羽化しそうなので、微速度撮影で記録してみます。
40倍速の早回し映像をご覧下さい。
時々かすかに蠕動、伸縮動しています。
午前7:01に測った室温は27.2℃、湿度62%。


つづく→#6:羽化の途中で蛹便を排泄してしまったキアゲハ【10倍速映像】


ハシボソガラスが川の中洲で採食後に電線で脱糞(野鳥)



2018年4月中旬

街中を流れる川の、草が生えた小さな中洲でハシボソガラスCorvus corone)が歩き回っていました。
水際の泥の中で何かを見つけて食べたようですが、手前の雑草に隠れてしまい、気になるメニューは不明です。
川の水を飲んでいるのではありません。
ハトと違ってカラスは頭を下げたまま水をゴクゴク飲むことが出来ないからです。

やがて飛び立つとコンクリートの岸壁を軽有してから近くの電柱、電線へと次々に移動しました。
最後は電線から脱糞(@3:06)しましたが、電柱の陰に隠れて、あまりよく見えません。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



2018/09/18

モナルダを訪花するクロマルハナバチ♀の羽ばたき【HD動画&ハイスピード動画】



2018年7月上旬・夕方

民家の花壇に咲いたモナルダ(別名ヤグルマハッカ、ベルガモット)にクロマルハナバチBombus ignitus)のワーカー♀が訪花していました。
胸背が禿げた個体で、後脚の花粉籠は空荷です。

吸蜜後に花から花へ飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:47〜)

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


クロマルハナバチ♀@モナルダ訪花吸蜜

交尾中に連結飛翔で逃げるモンキチョウ♀♂



2018年7月上旬

川沿いの農道を私が歩いていたら交尾中のモンキチョウColias erate poliographus)の♀♂ペアが驚いて少し飛び、道端のクズの葉裏に翅を閉じて止まりました。
(映像はここから。)
翅が黄色の個体が♂で、白色の個体が♀です。
交尾器の連結部は閉じた翅に隠れて見えません。

撮りながら茂みに近づくと、危険を察知した♀♂ペアが連結したまま飛び立ち、柳の灌木を越えて飛び去りました。
連結飛翔中に♀♂はどのように意思疎通をしているのでしょうか?
トンボの尾繋がりとは異なり蝶は互いに逆向きに連結していますから、飛ぶ方向を決めないと交尾器の連結が外れてしまうでしょう。
飛び立ちを1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみると(@0:32〜)、連結飛翔の後半は♀(翅が白色)が羽ばたきを止めて翅を閉じました。
その結果、♂が主導権を握り安全な場所まで♀をぐいぐい引っ張って飛んで行きます。

古い図鑑ですが、保育社『原色日本昆虫生態図鑑IIIチョウ編』を紐解くと、

 蝶の交尾は草上、草間ときに樹上などで行なわれ、一般にこのときは活動しない。しかし刺激が加わったり、驚いたりすると交尾したまま飛び立つことがある。このときすぐ飛ぶのをやめてしまうが、交尾したまま飛翔する場合は、♂、♀のどちらか一方が飛び、他方はぶら下がっている。♂も♀も翅を使って同時に飛ぶことはない。
このように交尾しながら飛ぶときに♂が飛ぶか、♀が飛ぶかは種によって一定していて、属や科についても通則がある。(中略)ここで←♀+♂の記号は、♀が飛翔し、♂は交尾したまま♀に連行され飛翔しないことを示す。 (p88より引用)


スローモーション映像を手軽に撮れない時代の鋭い観察眼に脱帽します。
今回の観察で、モンキチョウの連結飛翔は「←♂+♀」のタイプだと分かりました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


モンキチョウ♀♂@クズ葉+交尾

2018/09/17

水を飲み毛繕いする猫



2018年6月中旬

民家の玄関先でイエネコFelis silvestris catus)が水の入ったボウルをピチャピチャ舐めてを飲んでいました。
軽くカールした尻尾の先を水を飲みながら左右に振っています。
首輪は付けていませんが、ここで飼われている猫なのでしょう。(野良猫に給餌しているのかな?)

時々こちらを振り返り、舌舐めずりしてから飲水を再開。
身震いすると、段差を降りて座り込みました。
揃えた前足を舐め、毛繕いを始めました。
こちらを見据えたままで、尻尾をくねらせています。

撮っている私の背後にクーラーの室外機があるためファンの騒音がうるさいのですが、コムクドリSturnus philippensis)の親鳥が警戒声♪をずっと発しています。
実は、近くにコムクドリの営巣木があるのです。
猫が雛鳥を襲って捕食するのではないかと私も心配です。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



2018/09/16

ムラサキツメクサの花蜜を吸うモンシロチョウ



2018年7月上旬

川沿いの農道に咲いたムラサキツメクサ(=アカツメクサ)の群落でモンシロチョウPieris rapae)が訪花していました。
吸蜜中は翅をしっかり閉じています。
前後半で別個体を撮影。

つづく→訪花中のモンシロチョウに誤認求愛するモンキチョウ♂


モンシロチョウ@ムラサキツメクサ訪花吸蜜

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