2020年5月中旬・午後16:05
川岸に咲いたハルジオンの群落でコミスジ(Neptis sappho)が訪花していました。
翅を全開のまま吸蜜していました。
隣に咲いたヒメオドリコソウの群落には見向きもしないのが興味深く思いました。
コミスジと出会ったのは今季初です。
私は未だコミスジの性別を見分けられません。

桑の木に営巣したコガタスズメバチ#4
▼前回の記事
晩秋にコガタスズメバチの巣を桑の木から採集【暗視映像】
2020年5月上旬〜中旬
昨年の晩秋(11月中旬)に採集してきたコガタスズメバチ(Vespa analis insularis)の古巣を丸ごと記念品として保存することにしました。
防腐剤として、外側の外被全体に無色のクリアラッカー(ニス)をスプレー缶で散布します。
マスクを着用し、換気のため野外で作業しました。
営巣木ヤマグワの枝に残った枯葉は邪魔なので、予め取り除きました。
充分な乾燥期間をはさみつつ、計5回もクリアラッカーを塗り重ねました。
同じ作業の繰り返しなので、後半は10倍速の早回し映像でご覧ください。
完成したスズメバチの巣は、外被の表面にかなり光沢が出てきました。
パリパリと脆いパルプ製の外被が強化され、多少は防水・防虫加工されました。
動画撮影に気を取られてしまい、少し塗りムラができてしまったのが残念です。
もっと対象物から離れてスプレーをかけるべきでしたね。

少し大き目の透明フィギュアケースを買ってきてコガタスズメバチの古巣を中に入れました。
安かったせいか、アクリル板が極限まで薄くてペラペラなのが不満です。(箱の強度が足りない)
ナフタリンなどの防虫剤を一緒に入れておけば、標本を虫に食い荒らされることはないそうです。
ステイホーム期間中の暇つぶしでした。
そのうちに気が向いたら、巣をノコギリで切断して内部構造(巣盤や育房の様子)を調べるかもしれません。
シリーズ完。
2020年5月上旬・午後23:10頃
夜遅くに風呂に入ったら、浴室の窓枠にヤマトゴキブリ(Periplaneta japonica)の幼虫が1匹潜んでいました。
浴室の湿気を換気するために窓をいつも少し開けているので、そこから室内に侵入したのでしょう。
窓の外は庭木が生い茂っています。
これまでヤマトゴキブリの侵入経路は台所の排水口辺りだろうと予想していたのですが、浴室は盲点でした。
私はゴキブリを飼育したこともあるので、見つけただけでヒステリックに騒いだりしません。
もし本気で対策するのであれば、浴室の窓に網戸を付けるべきでしょう。
湿度の高い浴室内にゴキブリホイホイのようなトラップを仕掛けるのは無理でしょう。
▼関連記事(1年前の撮影)
夜、台所の流しにヤマトゴキブリ幼虫が出没
窓を締めてヤマトゴキブリを浴室内に閉じ込めてから、私はいそいそとハンディカムを持ってきました。
入浴直後の室温も湿度もかなり高いサウナ状態でゴキブリを動画に記録します。
レンズに結露しないか心配でしたが、大丈夫でした。
補助照明の白色LEDを点灯しながらビデオカメラを近づけてもヤマトゴキブリ幼虫は逃げませんでした。
(浴室のカビ汚れがお見苦しくて申し訳ありません。)
濡れた窓枠で水滴を飲んでいたのかもしれません。
周囲にあった白い円盤状の小物(直径約45mm)をそっと動かすとようやくゴキブリは鷹揚に歩いて逃げ出しました。
後半は照明がしっかり当たり、短翅のヤマトゴキブリ♀ではなく幼虫と判明。
ご覧の通り、半野生のヤマトゴキブリはかなり鈍感でヒトをあまり恐れません。
しかし撮影後に捕獲しようとしたら、さすがにゴキブリは私の殺気を感じたのか、サッシの隙間に潜り込んでしまいました。
つづく→ヤマトゴキブリ♀が夜の浴室から逃走
2020年1月上旬・午後15:05頃
真冬の蓮池はハスが枯れて寒々しい光景です。
水面の一部には薄氷が張るほど寒いのに、池の中を覗くと数匹の黒いコイ(鯉;Cyprinus carpio)が、石垣の岸壁付近をゆったりと泳ぎ回っていました。
池の岸には薄っすらと残雪が見えます。
鯉が寒い冬にも元気に活動するとは意外でしたが、考えてみれば当たり前ですね。
私は釣りをやらないので魚の習性を全く知りません。
なんとなく冬眠のように水底でじっとしているのかと思いこんでいました。
今年は暖冬で積雪も少なかったのですが、もし例年並みの寒さで池が完全に結氷したら鯉はどうするのでしょう?
2020年5月上旬・午前11:50頃・晴れ
池の畔に植栽されたドウダンツツジが白い花を咲かせました。
そこにクロマルハナバチ♀(Bombus ignitus)が訪花していました。
時期的にワーカー♀ではなく創設女王だと思います。
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ドウダンツツジ花+盗蜜痕 |

ドウダンツツジの白い花弁をよく見ると小さな穴が多数開いており、これはおそらく蜂が食い破った盗蜜痕だろうと予想しました。
(あるいは蜂がしがみついた爪痕かな?)
クロマルハナバチは穿孔盗蜜の常習犯として悪名高いので、現行犯の証拠映像を撮りたかったのですが、意外にもこの個体は正当訪花を繰り返して吸蜜しています。
後脚の花粉籠に白い花粉団子を付けていました。
茂みの奥の花で吸蜜することが多いためにカメラのピントが合わせられず、途中で盗蜜行動に切り替えたかどうかしっかり確かめられませんでした。
ドウダンツツジの花はあまり深くないので、舌が短い種類のハナバチでも正当訪花で舌が蜜腺まで充分届くような気がします。
特に体の大きな(舌の長い)女王蜂では盗蜜行動は不要?
実は同じ場所でほぼ1年前(5月中旬)にドウダンツツジの花から盗蜜するミツバチをちらっと目撃しています。
(証拠映像がうまく撮れずに悔しい思いをしました。)
1年ぶりの再チャレンジに来たのですが、この日はなぜかミツバチの姿がありませんでした。
暖冬だったせいか、例年よりもドウダンツツジの開花が早いようです。
田中肇『花と昆虫、不思議なだましあい発見記』を読むと、ドウダンツツジの花の形とハチの共進化について興味深い解説がありました。
スズランやドウダンツツジなどのように垂れ下がって下向きに咲く白い花がある。これは止まるのが上手なハナバチのための花だ。飛んで来てそのまま下向きの花に止まる高度な技が使えるのは、ハナバチ類だけだからだ。これらの花は、花から花へと素早く移動できる性質を持つハナバチ類だけに蜜や花粉を提供しようとしている。そのために、ほかの昆虫が来ないよう止まりにくい下向きになっているとも言える。ただ止まりにくいだけではハナバチが花を訪れる効率も悪くなるので、花びらの先は必ずちょっと反り返って、ハチたちの足場を提供している。 (p187より引用)
実際にこの動画をスロー再生してみると、ドウダンツツジの花に止まったクロマルハナバチ♀が花筒の先端(開口部)の反り返った部分に足を掛けていることが確認できました。
しかし同時に花筒の中央付近も爪先で少し引っ掻いています。
▼関連記事(7年前の撮影)
コマルハナバチ♀がガクウラジロヨウラクに訪花
2019年9月中旬
野菜を栽培する畑に設置された黄色い風車が風を受けて勢いよく回っていました。
二枚羽の翼に銀色の目玉模様が描かれているので、野菜を食害に来る野鳥を怖がらせるための鳥害対策グッズなのでしょう。
しかし素人目には黄色と銀色という配色がいまいちで、あまり目立っていない気がします。
(鳥の目には怖く見えていたらそれで良いのですけど…。)
銀色の部分は鳥の目を眩しがらせる反射板のつもりなのか、それとも直射日光に晒されて退色したのかもしれません。
翼の内側には黒い線も書かれていて、風車が回ると黒い円の残像が描かれます。
黄色と黒の組み合わせは目立つ警告色ですが、もっと黒を太くすれば目玉模様になると思います。
風車には方向舵も付いているので風向きが変わっても対応できます。
方向舵の翼にも銀色の目玉が描かれていました。
風車の周りにスズメなどの野鳥は見当たりませんでした。
こうした鳥害対策グッズには、どうしても次第に野鳥が慣れてしまうという問題があります。
風車の近くで鳥が平気で農作物を食害していたという証拠映像を撮れたら動画ブログのネタとしてニュースバリューがあるでしょう。
商品の営業妨害になってしまうかもしれませんが、メーカー側も鳥に慣れが生じるまで時間の問題だというのは分かっているはずです。
少し意地悪な期待を持って私は田畑を見て回ってるのですが、今のところ忌避効果が持続しているようです。
▼関連記事
田んぼの稲穂を鳥害から守る目玉風車
2020年5月上旬・午後12:10頃・晴れ
庭に植栽されたナツグミでモンシロチョウ(Pieris rapae)が訪花していました。
ナツグミの樹冠をヒラヒラと飛び回り、高い枝に咲いた花にしか止まりません。
下の枝(私の目線の高さ)に咲いた花にも来て欲しいのですけど、辺りを忙しなく飛び回るクマバチ♂(映像公開予定)に追い払われてしまいます。
高所で翅をしっかり閉じた状態で吸蜜するので、翅裏を斜め下から見上げるアングルしか撮れません。
翅の表面に黒っぽいスジが見えるので、もしかすると山地性のスジグロシロチョウの仲間かもしれない…という気もしてきます。
撮影地は平地ですけど、周囲の植生は山地とみなせそうなぐらい豊かです。
近隣にモンシロチョウが好むキャベツ畑や菜の花畑はありませんでした。
同じ日に山地性のオオマルハナバチ♀もナツグミに訪花していたのに、平地性のクロマルハナバチの姿を1匹も見かけなかったのが不思議です。
なんとかして翅表の斑紋を見れないかと思い、飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみたら、おそらくモンシロチョウで良さそうです。。
2020年1月上旬・午後15:28〜15:42 および 15:47〜15:50・晴れ
▼前回の記事
川に佇み羽繕いする2羽のダイサギ(冬の野鳥)
川が堰に落ち込む少し手前で2羽のダイサギ(Ardea alba)がいました。
互いに少し離れて川の中に立ち尽くしています。
一見すると動きが乏しいようですが、長撮りして10倍速の早回し映像にすると、ちょっと面白くなります。
画角を引いたジオラマモードで撮ったので、ミニチュアみたいなコミカルな風景に見えます。
2羽の白鷺は足で頭を掻いたり羽繕いしたりしています。
やがて左の個体が白っぽい糞を排泄しました。(@1:20)
画面の左上奥には魚道が見えます。
実は初めの目論見としては、夕方になってダイサギの群れがここに続々と飛来して就塒前集合する様子を微速度撮影で記録したかったのです。
これは前々から撮りたいテーマでした。
▼関連記事(4年前の撮影)
・白鷺が集団就塒する川【前編:冬の野鳥】
・白鷺が集団就塒する川【後編:冬の野鳥】
ところが撮影中に私がどうしてもトイレに行きたくなり、結局日没の塒入りまで見届けられませんでした。
冬になると川沿いの公衆トイレが雪囲いで閉鎖されてしまうのが困ります。
紙オムツを履いてまで撮影に挑む根性は未だありません。
2019年11月上旬・午前11:20頃・くもり
広大な農耕地(畑)の上空でトビ(Milvus migrans)が帆翔していました。
上昇気流に乗って曇り空にクルリクルリと輪を描いています。。
風向きが安定しないようで、三角形に広げた尾羽根を絶えず左右に傾けてバランスを取ったり方向転換したりしています。
お馴染みのピーヒョロロ♪という鳴き声を全く発することなく、黙って飛んでいました。
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トビ(野鳥)上面@帆翔 |
2020年5月上旬・午後12:20頃・晴れ
鎮守の森に咲いたウワミズザクラにキムネクマバチ♀(Xylocopa appendiculata circumvolans)が訪花していました。
忙しなく吸蜜して回るクマバチ♀の後脚をよく見ると、花粉籠は空荷でした。
意外にも、この組み合わせは初見です。
2019年11月下旬・午後15:30頃・くもり
川岸でほぼ落葉したオニグルミ灌木の横枝に冬鳥のジョウビタキ♂(Phoenicurus auroreus)が止まっていました。
後ろ姿を撮り始めたらすぐに、川の方へ飛び降りました。
飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。