2013年6月上旬
里山の林道脇の潅木に咲いた花に小型のマルハナバチが採餌に来ていました。
白い花粉団子を後脚の花粉籠に付けています。
似た外見のクロマルハナバチと迷うのですが、同じ時期に見掛けるクロマルハナバチ創設女王はもっと大型の気がします。
またコマルハナバチの方がクロマルハナバチよりも早く営巣開始するらしいので、今回の個体はおそらくコマルハナバチ(Bombus ardens ardens)のワーカー♀ではないかと思います。
(形態での区別は自信がありません…)
後半は忙しなく訪花する一瞬の飛翔シーンを1/4倍速のスローモーションで示しました。
潅木の樹種について
図鑑を見るとドウダンツツジに似ているものの、この花は薄いピンク色です。
昨年撮った花の写真を樹木の掲示板に投稿して問い合わせたところ、鳥平さんよりウラジロヨウラクの変異種であるガクウラジロヨウラクとご教示頂きました。
1年越しの疑問が解決してすっきりしました。
撮影:2012年6月下旬 |
萼が長いのが特徴 |
【追記】
田中肇『花と昆虫、不思議なだましあい発見記』を読むと、このような花の形状に進化した意味合いについて解説がありました。
スズランやドウダンツツジなどのように垂れ下がって下向きに咲く白い花がある。これは止まるのが上手なハナバチのための花だ。飛んで来てそのまま下向きの花に止まる高度な技が使えるのは、ハナバチ類だけだからだ。これらの花は、花から花へと素早く移動できる性質を持つハナバチ類だけに蜜や花粉を提供しようとしている。そのために、ほかの昆虫が来ないよう止まりにくい下向きになっているとも言える。ただ止まりにくいだけではハナバチが花を訪れる効率も悪くなるので、花びらの先は必ずちょっと反り返って、ハチたちの足場を提供している。 (p187より引用)
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