2025/07/26

山林で溜め糞場の周辺を昼夜うろつくニホンカモシカ:6月中旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年6月中旬 

シーン0:6/14・午後12:14・晴れ(@0:00〜) 
明るい昼間にたまたま撮れた現場の様子です。 
里山の雑木とスギの混交林で、ニホンカモシカCapricornis crispus)の通う溜め糞場sr2を自動センサーカメラで見張っています。 
基本的に画面の左から右に向かって上り坂ですが、溜め糞場の付近はほぼ平坦になっています。 
画面の手前から奥に向かう獣道と左右に通る獣道の交差点になっています。 


シーン1:6/15・午前1:27・気温19℃(@0:04〜) 
深夜にカモシカが獣道を右から来て手前に曲がりました。 
林床のあちこちに散乱する溜め糞の匂いを嗅ぎながら、左下手前へ歩き去りました。 
今回は溜め糞場sr2で排便しないで素通りました。 


シーン2:6/19・午前11:34・晴れ・気温28℃(@0:19〜) 
監視カメラの画角が急に変わったのは、前日に来たクマが手で叩き落とそうとしたからです。 



溜め糞場sr2を監視できなくなりましたが、昼前にカモシカがスギ立木の奥を右から左に横切りました。 
1.5倍に拡大した上でリプレイ(@0:33〜)。 
藪の隙間から見えたのは、ニホンカモシカで間違いありません。 
ハリギリの巨大倒木の方に向かったようです。 
カモシカが溜め糞場の位置を変更したのかと思ったのですが、後に現場検証しても糞粒は見つかりませんでした。 


空のマヨネーズ容器に残る歯型の謎【フィールドサイン】

2024年6月中旬 

フィールド調査のついでに、平地のスギ防風林に散乱する不燃ゴミを拾って帰ります。 
林内には野生動物たちが長年通った獣道が何本も作られています。
発泡スチロールの破片などの他に、林床に転がっていたプラスチックの透明な容器が気になり、写真を撮りました。
この特徴的な形は、明らかにマヨネーズのプラスチック容器です。 
よく見ると、容器にはAJINOMOTOのロゴがあります。 
中身は空っぽなのに、動物の噛み跡が付いてボロボロになっています。 
マヨネーズの主成分は油なので、いかにも野生動物(タヌキやキツネなど)が好みそうです。 
美味しそうな匂いに惹かれてゴミ捨て場から持ち去り、獣道の途中で捨てた後も幼獣などが繰り返し遊び道具にしたようです。 
ちなみに以前、林内で見つけたポテトチップスの空き袋も同じ理由でしょう。(写真を撮り忘れました。) 

専門家は容器に残る歯型を調べれば、動物の種類を推定できるのかもしれません。 
ゴミの表面に唾液が残っていれば、DNAで鑑定できそうです。 

田舎の林内には多数の不燃ゴミが放置されています。 
私は初め、誰かが不法投棄したのかと憤慨していました。 
しかしトレイルカメラなどを使って野生動物の観察を進めるにつれて、実はタヌキなどが気になるゴミを拾ってきて林内に捨てている場合もあると分かりました。 
山林にゴミを撒き散らすタヌキはけしからん!とは必ずしも言い切れません。 
元々は近隣住民のゴミの捨て方に問題があるのが元凶です。 
ゴミ捨て場を荒らすカラスの問題と同じで、ゴミ収集車が来るまで、鍵付きの頑丈なゴミ捨て小屋にしまっておけば解決するでしょう。 

私は野生動物が好きなので、ゴミ問題で悪者扱いされないように、微力ながら少しでも環境美化に務めることにしています。 
一番の理由は、せっかく撮れた野生動物の生態動画の背景にゴミが写っていると興ざめだからです。 
野外に放置されたプラスチックのごみはいつまで経っても自然に分解されず、粉々になったマイクロプラスチックは深刻な環境汚染をもたらします。
プラスチックのゴミを誤食した野生動物が健康を害する可能性もあります。


関連記事(1年前の撮影)▶ 獣道に片方だけ捨てられた古い長靴の謎


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山中の水場に通うフクロウ【野鳥:トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年6月中旬〜下旬

シーン0:6/17・午後12:25・晴れ(@0:00〜) 
明るい昼間にたまたまフルカラーで撮れた現場の様子です。 
山林に少し開けた湿地帯があり、湧き水が滲み出した水溜りを野生動物や野鳥が水場として利用するので、自動撮影カメラ(旧機種)で見張っています。 

フクロウStrix uralensis)の登場シーンを以下にまとめました。 


シーン1:6/19・午後20:31(@0:04〜) 
晩に水溜りの対岸に来ていたフクロウが、キョロキョロと首を回して周囲を警戒しています。 
ようやく警戒を解くと、左にピョンと跳んでから入水しました。 


シーン2:6/19・午後20:33(@0:42〜) 
左手前にそびえ立つホオノキ高木の幹の陰にフクロウは隠れてしまいました。 
水浴びするのではなく、どうやら嘴を何度も水面に付けて、泥水を飲んでいるようです。 

やがて、音もなく羽ばたくと、右上へ飛び立ちました。(@1:29〜) 


シーン3:6/20・午後19:57(@1:36〜) 
翌日の晩にもフクロウが水溜りで足浴したまま、周囲を油断なく警戒しています。 
少し歩いて水溜まりの中を移動しました。 


シーン4:6/20・午後20:45(@2:07〜) 
対岸に降り立ったフクロウがカメラ目線で写っていました。 
キョロキョロと辺りを見回しています。 
左手前に少し飛んで、中洲へ移動しました。 
眼光鋭く水溜まりを凝視しているのは、水中のオタマジャクシや水生昆虫を狙っているのでしょうか? 
水面に浮かぶ落ち葉が風に吹かれて動いています。 


シーン5:6/20・午後20:47(@2:31〜) 
次に監視カメラが起動したときには、フクロウは左端の死角で水浴?していました。 
何をしているのか不明ですが、尾羽根が上下に動いていることから、洗顔や飲水かもしれません。 


シーン6:6/20・午後22:13(@2:49〜) 
いつの間にかフクロウは中洲に来ていました。 
もしかすると、左の死角で水浴した直後なのかもしれません。 
顔を左右に素早く振って水気を切ってから(身震い)、右上に飛び去りました。 


シーン7:6/21・午前3:52(@3:05〜) 
日付が変わった未明に、フクロウが左端の中洲に来ていたました。 
対岸へピョンと跳んで移動すると、軽く身震いしてから振り返ってカメラを凝視。 
やがて右奥へ飛び去りました。 


シーン8:6/21・午後22:37(@3:27〜) 
同じ日の晩に、フクロウが中洲の水際に来ていました。 
そのまま手前に歩いて水に脚を浸しました。 
周囲を警戒してから、左上へ飛び去りました。 


シーン9:6/22・午前4:09(@4:04〜)日の出時刻は午前4:14。 
日の出直前の薄明に大きな鳥?が左から右に素早く飛んで横切りました。 
右から飛来して中洲に着陸したのはフクロウでした。 
これまでフクロウが水場から飛び去るシーンばかりでしたが、水場に飛来した瞬間を撮れたのは珍しいです。 

薄明の時間帯に来たのも初めてです。 
日長が最も長いこの時期には、夜行性のフクロウにとっては活動可能な時間が最短になります。 (2024年の夏至は6/21。) 

周囲を見回し、足元の泥濘を嘴でつついています。 
手前に歩いて水溜まりに入水したところで、90秒間の録画が打ち切られてしまいました。 

常連のフクロウと比べると、今回の個体は体格が心なしか小さい気がします。 
性的二型による体格差なのか、それとも別種のフクロウなのかな? 
いつも見慣れた赤外線の暗視映像(モノクロ)とは、とにかく印象が違います。 


2025/07/25

アナグマの空き巣を内見、排尿マーキングするホンドタヌキ♀♂:6月中旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年6月中旬・午後21:45頃・気温19℃ 

シーン1:6/16・午後21:42・気温19℃(@0:00〜) 
自動撮影カメラで見張っているニホンアナグマの旧営巣地(セット)に、♀♂ペアと思われる2頭のホンドタヌキNyctereutes viverrinus)がやって来ました。 
アナグマの巣口Lに2頭が代わる代わる顔を突っ込んで匂いを嗅いでから、次は巣口Rに向かいます。 


シーン2:6/16・午後21:42・気温19℃(@0:14〜) 
別アングルで設置した監視カメラに続きが写っていました。 
先行個体aが巣穴Rに入ると、後続個体bも続けて潜り込みました。 
巣穴Rの内検を済ませると、bが頭から外に出てきました。 

巣口Rを塞ぐように伸びているマルバゴマキの根っこに、タヌキbは小便をかけて、マーキング(縄張り宣言)したようです。 
タヌキaが巣外に出てすぐ身震いすると、外で待っていたパートナーbも続けざまに身震いしました。 
親密な番つがい相手の行動を真似るミラーリングなのかな? 


シーン3:6/16・午後21:43(@1:02〜) 
再び巣口Lに戻っててきたタヌキの♀♂ペアが、連続して中に入りました。 
後続個体bは完全に中まで入らず、後退して外に出ました。 
獣道を左上奥へ立ち去りました。 


シーン4:6/16・午後21:43(@1:53〜) 
別アングルで設置した監視カメラに続きが撮れていました。 
後から巣穴Lから出て来た個体は、巣口Rに再度立ち寄って匂いを嗅いでから、パートナーの後を追って獣道を手前へ向かいます。 


干からびたヘビの死骸(ロードキル)

2024年6月下旬・午後15:20頃・晴れ 

郊外の車道でヘビの死骸を見つけました。 
車に轢かれたようで(交通事故)、踏み潰され、ぺしゃんこです。 
そのまま色あせた干物になってしまい、私には種類も見分けられませんでした。 
こんな状態でもヘビの種類が見分けられる方がいらっしゃいましたら、教えてください。

新鮮な死骸なら解剖したり骨格標本を作ったりできるのですけど、ここまで状態が悪いと、写真を撮るしかできません。 (※ 追記参照)

ハエやシデムシなどのスカベンジャーも全く来ていませんでした。 
舗装路は晴れると高温になり、死骸の水分もすぐに失われるからでしょう。 
カラスやトビなど大型のスカベンジャーが蛇の死骸を持ち去って、屍肉を食べそうなのに、魅力がなくて(見つからなくて?)放置されたようです。 


※ 【追記】
次にこのようなロードキルや死骸を見つけたらタヌキに給餌してみよう(獣道に置いてみよう)、と翌年になって思いつきました。 


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池の水面に溶け落ちたモリアオガエルの泡巣に集まり吸汁・交尾するアメンボ♀♂

 

2024年6月中旬・午後12:40頃・晴れ 

モリアオガエルRhacophorus arboreus)の繁殖池で定点観察しています。 
岸辺に自生する マユミ灌木の枝葉に毎年、白い泡巣がたくさん産み付けられています。 

昼間からマユミの樹上でじっとしているモリアオガエル成体は、産卵のために木登りしてくる♀を待ち伏せしている♂なのでしょう。 
(私にはモリアオガエルの性別を外見から自信を持って見分けられません。) 
泡巣の近くに先乗りしている個体と、少し下部の枝に留まっている個体と2匹の成体を見つけました。 

白い泡巣の一部が溶けて崩れ、下の水面に浮いていました。 
産み付けられてから約1週間で泡巣内の卵から幼生(オタマジャクシ)が孵化し、雨で溶け落ちた泡巣と一緒に幼生が池の水中に脱出するのです。 
しかし、今回は自然な融解ではありません。 
ニホンザルがモリアオガエルの泡巣を捕食に来ているシーンがタイムラプス動画で記録されていたのです。 
猿がマユミの枝を掴んで乱暴に引き寄せた際に、一部の泡巣は水中に没して崩れてしまったようです。



池の水面に溶け落ちた白い泡巣の上に、アメンボの一種が群がっていました。 
交尾中のペア♀♂と単独個体、それからアメンボの幼虫と思われる小型の個体もいました。 
アメンボの交尾ペア♀♂が白い泡の表面を歩いて少しずつ移動しています。 
泡の縁に到達するとしばらく静止し、交尾中の♀が左右の前脚を擦り合わせて身繕い。 

交尾中のアメンボ♀は細い口吻を伸ばして、融解した泡巣から吸汁しているように見えました。 
タンパク質が豊富な餌なのでしょう。 
一方、単独個体のアメンボは、泡巣の表面に付着した虫の死骸?から吸汁しているようです。 
しかしPerplexity AIに相談してみると、融解したモリアオガエルの泡巣には栄養がほとんどなく、アメンボは水面に浮かぶ筏としてたまたま乗っていただけだろう、という見解でした。 
確かに、水面に浮いているどの泡にもアメンボが群がっているという訳ではありませんでした。 
私としては納得できないので、次に機会があれば、アメンボの口吻を横からじっくり接写して、決着を付けるつもりです。 

日向の強い日差しで水面に浮かぶ白い泡が白飛びしてしまい、日陰と入り混じって、コントラストの差が大きくなっています。 
見えにくい被写体を動画編集時でHDR風に加工したら、だいぶ改善されました。 
(具体的な方法はChatGPTに指南してもらいました。) 


【追記】 
動画を撮影した時の私は、水面に浮かぶ白い泡はてっきりモリアオガエルの泡巣がマユミ樹上から溶け落ちたのだろうと思い込んでいました。 
ところが、同じ池の岸辺の水際にはシュレーゲルアオガエルRhacophorus schlegelii)の泡巣も同時期に産み付けられていました。 
1週間前に撮った写真を載せます。






シュレーゲルアオガエルの幼生(オタマジャクシ)も既に卵から孵化して水中に脱出したらしく、白い泡巣が溶けていました。 
もしかすると、アメンボが乗っていたのはシュレーゲルアオガエルの融解した泡巣だったのかもしれません。
以下の写真は、動画を撮った同じ日の記録です。



2025/07/24

飛びながら山中の水溜りに着水するコウモリの謎【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年6月中旬〜下旬

シーン0:6/17・午後12:25・晴れ(@0:00〜) 
明るい日中にたまたまフルカラーで撮れた現場の様子です。 
山林の中に少し開けた湿地帯があり、湧き水が滲み出した水溜りを野生動物や野鳥が水場として利用するので、自動センサーカメラ(旧機種)で見張っています。 

夜な夜な飛来するコウモリの登場シーンを以下にまとめます。 
飛びながら夜蛾などの獲物を空中で捕食していると思うのですが、低く飛びながら、ときどき一瞬だけ着水するのが気になります。 


シーン1:6/19・午前0:46(@0:04〜) 
深夜に湿地帯の上空をグルグルと飛び回っています。 


シーン2:6/19・午後23:52(@0:14〜) 


シーン3:6/20・午前1:42(@0:31〜) 


シーン4:6/20・午後22:39(@1:07〜)


シーン5:6/22・午後21:27(@1:16〜) 


【考察】
トレイルカメラで撮れた暗視動画の25fpsのフレームレートでは、たとえスローモーションに加工しても、敏捷なコウモリが着水の瞬間に何をしているのか分かりません。
以下のような複数の可能性が考えられます。
  • 飛びながら水面に口を浸けて素早く水を飲んでいる飲水行動。
  • 飛びながら体を濡らす水浴行動。
  • 水面に浮かぶアメンボなどを飛びながら狩っている捕食行動。
フレームレートの高い上位機種のトレイルカメラは値段も張り、なかなか導入できません。


つづく→

カジカガエル♂の鳴き声♪(昼と夜)

 

2024年6月上旬〜中旬

シーン1:6/8・午後14:40・晴れ(@0:00〜) 
河原からフィリリリリ…♪という鈴の音のような高音の優しい鳴き声が聞こえてきました。 
まさかとは思いますが、カジカガエル♂(Buergeria buergeri)の鳴き声でしょうか。 
少なくとも2匹の♂が鳴き交わしている印象です。 
♂が縄張りを宣言し、交尾のため♀を呼び寄せる求愛の鳴き声なのだそうです。 
この辺りは川の上流域の後半で、流れは落ち着き、岸は丸みを帯びた石だらけです。 

オスは水辺にある石の上などに縄張りを形成し、繁殖音をあげる[2]。鳴くのは、繁殖期の4月から7月の夕方から明け方までである。和名の「河鹿」はこの鳴き声が雄鹿に似ていることが由来[3]。(wikipedia:カジカガエルより引用) 

姿を確認できていませんが、こんな街なかを流れる川にカジカガエルが生息しているとは予想外で驚きました。 
カジカガエルは、もっと上流域の渓流に住んでいるとばかり思い込んでいました。 
もしかすると、最近降った大雨のせいで増水した渓流のカジカガエルが流され、この地点に漂着したのでしょうか? 

しかも、カジカガエル♂が鳴くのは夜(夕方から明け方まで)とされているのに、今回は真っ昼間から鳴いていて、異例なことばかりです。 

慌てて動画で鳴き声を録音してみたのですが、周囲のノイズ(※)が耳障りです。 
(※ 風切り音、手前のヨシ原が風でざわざわ揺れる音と、土木工事する重機の騒音など) 

シーン2:6/16・午前2:45(@0:35〜) 
静かな深夜に現場を再訪して、美しい鳴き声を録音し直すべきだと思い立ちました。 
1週間も間隔が開いてしまうと、カジカガエルの繁殖期は下火になったのか、期待したほど鳴き声は聞こえませんでした。 
しかも、しばらくすると鳴き止んでしまいました。 
私が来た時間帯が遅過ぎたのかもしれません。 

深夜は深夜で、別のノイズが賑やかでした。 
街なかの川は、どうしても騒音だらけです。
(※ カルガモの鳴き声♪、オオヨシキリ♂の囀りさえずり♪、川のせせらぎ♪、空調エアコンの巨大な室外機のノイズ♪など )

赤外線でナイトビジョン(暗視動画)が撮れるハンディカムを持参したのですが、今回も石だらけの河原に降りてのカジカガエル探索はできませんでした。 
私が耳を澄ませて川沿いの遊歩道を歩いていたら(鳴き声によるラインセンサス)、野生動物が河川敷から草むらに慌てて逃げ込む物音がしました。 
タヌキなら良いのですが、ツキノワグマとニアミスする可能性もあり、私は怖気づいてしまいました。 

念のために護身用の熊よけスプレーを携帯していたのですが、無理せずに撤退しました。 

川沿いをラインセンサスしてみた結果、カジカガエル♂が鳴いているのはごく一部の区間だけのようです。 


【考察】 
カジカガエル♂が鳴いていない退屈な部分を動画編集でカットするべきか迷いました。 
ChatGPTに質問してみると、時間的に間隔を開けて鳴くという点が生態学的に重要な意味があるらしいので、そのまま公開することにしました。
実は**「間隔を開けて鳴く」という特徴そのものに意味がある**と考えられています。理由は以下の通り: 
🔍 生態学的な意味 縄張りアピール:  他のオスとの競合を避けるため、間を空けて鳴き、自分の存在を静かに示す。休まず連続して鳴くと疲労し捕食リスクも増すため、間隔をあけて持続する戦略と考えられています。 
メスへのアピールの工夫:  間隔を空けて鳴くことで「長時間、安定して鳴ける=体力があるオス」だと示せる場合があります(これを「スタミナのシグナル」と呼ぶ場合も)。 
渓流環境への適応:  水音のある場所で連続音だと埋もれてしまうため、「間を空けて、目立つように」鳴くとも考えられています。

今季はまるで中途半端な結果に終わりましたが、憧れだったカジカガエルを調べる糸口が得られたので、来年以降の宿題として持ち越します。 


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2025/07/23

ニホンカモシカが溜め糞場を素通りした後に林床をうろつく野ネズミ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2024年6月中旬

シーン0:6/14・午後12:14・晴れ(@0:00〜) 
明るい日中にたまたま撮れた現場の状況です。 
里山の雑木とスギの混交林で、ニホンカモシカCapricornis crispus)の通う溜め糞場sr2を自動撮影カメラで見張っています。 
基本的に画面の左から右に向かって上り坂ですが、溜め糞場の付近はほぼ平坦になっています。 
画面の手前から奥に向かう獣道と左右に通る獣道の交差点になっています。 



シーン1:6/15・午前1:27・気温19℃(@0:04〜) 
深夜にカモシカが獣道を右から来て、林床に散乱する溜め糞の匂いを嗅ぎながら左下手前へ歩き去りました。 
今回は溜め糞場sr2で排泄しないで素通りました。 

しばらくすると、林床を左から野ネズミ(ノネズミ)が登場しました。 
この地点で野ネズミは初見ですし、ニホンカモシカとニアミスした事例も初めてです。 
野ネズミは獣道を辿って右へ向かっていましたが、途中で方向転換して手前へ。 
野ネズミの探餌徘徊を1.5倍に拡大した上で5倍速の早回し。(@0:42〜) 
等倍速。(@1:01〜) 
1.5倍に拡大した上でリプレイ。(@2:29〜) 


野ネズミの動き(軌跡)を見る限り、カモシカの溜め糞に誘引されてはいないようです。 
タヌキの溜め糞なら、植物の種子が含まれていますし、糞虫などの虫を捕食するために野ネズミがやって来ることがあります。 
しかし、当地のカモシカ溜め糞場には分解者の虫がほとんど集まらず、カモシカの糞粒には種子も含まれていないため、野ネズミにも立ち寄る理由がないのでしょう。 




つづく→

ウツギの花で採餌するオオマルハナバチ創設女王

 

2024年6月上旬・午前10:55頃・くもり 

川沿いに咲いたウツギの花でオオマルハナバチ♀(Bombus hypocrita)が訪花していました。 
この時期はまだ創設女王のはずですが、体格が小型の個体なので、早く羽化したワーカー♀なのかな?

関連記事(10年前の撮影)▶ ウツギの花で採餌するオオマルハナバチ♀ 

正当訪花を繰り返して吸蜜しています。 
ウツギの雄しべの葯は黄色で、まだ花粉がありそうなのに、オオマルハナバチ♀の後脚の花粉籠はほぼ空荷でした。 

近くでオオヨシキリ♂の囀りさえずりが聞こえます。♪

2025/07/22

呼吸困難のニホンカモシカ|努力呼吸【トレイルカメラ】

 



2024年6月中旬・午後12:00頃・晴れ・気温29℃ 

翌日も正午にニホンカモシカCapricornis crispus)が平地の二次林にあるニホンアナグマの旧営巣地(セット)に歩いてやって来ました。 
アナグマの2つの巣口L、Rの間を通り抜け、巣口Rに回り込むと、前日と同じ位置に座り込みました。
休息場所としてすっかり気に入ったようです。 

木陰で前足を畳んで座った直後に、首を伸ばして頭を大きく上下に振る謎の行動を繰り返しました。 
深呼吸しているのでしょうか。
巣口Rの匂いが気になって、大きく吸い込んでいるのかと思ったのですが、フレーメン反応しているようには見えませんません。 
終わるとペロペロと舌舐めずりしました。 

前日のような乾いた空咳はしてないものの、呼吸が苦しいのかもしれません。 
コロナウイルスなど感染症による肺炎で呼吸困難なのでしょうか? 
他の原因としては、山から平地に降りてきた際に交通事故で車とぶつかり、外傷性の気胸で呼吸困難になっているのかもしれません。 


【考察】 
今回の記事を書くために、ChatGPTとブレインストーミングして診断してもらいました。 


座った後に首を伸ばし、鼻から荒く吸気するのは呼吸困難の兆候で、特に努力性呼吸(苦しさから意識的に吸おうとする)です。

咳だけでなく「座った直後に症状が強くなる」のは、胸腔内圧変化によって苦しさが増す肺疾患の典型パターンです。

頭の上下動は、気道開通性を改善しようとする無意識的な補助動作であり、人でいうオーソプネア(起座呼吸)に類似します。


謎の深呼吸が努力呼吸らしいと分かったのは大きな収穫です。

しかし、なぜ息が苦しいのに、カモシカは口呼吸ではなく鼻呼吸を続けているのでしょうか?


■ 鼻呼吸にこだわった理由について

動物は通常、口呼吸よりも鼻呼吸を優先します。これは:


鼻腔が加湿・加温・濾過の役割を果たすため(特に乾燥時や気温が高いときに重要)


口呼吸は**異常時(熱中症、重度の呼吸困難、ストレス)**に限られる


カモシカが一生懸命鼻で吸おうとするが、吸い切れずに口を軽く開けていたという描写は、呼吸補助筋を使って努力呼吸していた状態と合致します。


逆に明らかな喘鳴や開口呼吸がなかったことは、気道閉塞よりも、胸郭や肺自体の一過性の問題(外傷性、あるいは感染性)を示唆します。


気温が高くなるとカモシカも口呼吸するのでは? 
少し古い資料ですが、以下の記述を見つけました。 
カモシカの場合、皮膚に汗を出す汗腺がないので、体温の調節は犬と同じように口からの呼吸でする。夏に体重が減少した主な要因は、8月の気温が30度を上回ることにより、体温を調節するための呼吸に多くのエネルギーが消費された結果ではないかと考えられる。(大町山岳博物館編『カモシカ:氷河期を生きた動物』p98より一部引用。) 

今回の動画撮影時の気温は30℃でしたが、カモシカは体温調節のための荒い口呼吸(パンティング)をしませんでした。

 

喘鳴がないということは、気道が完全に閉塞しているわけではなく、部分的な炎症や軽度の呼吸困難が関与している可能性が高いです。これを踏まえて、以下の疾患が引き続き有力です:

マイコプラズマ性肺炎(特に乾いた咳と呼吸困難)

肺虫症(線虫)(特に進行の初期段階)

軽度の気道刺激(花粉や粉塵など)

今回の症状は「呼吸器感染症または軽度の外傷(肺損傷)による一過性の呼吸障害」が最も可能性が高いように思われます。寄生虫性疾患の可能性も否定できません。 気胸であっても軽症であれば行動は維持されますが、野外で2日連続で見られること自体が**「体調不良で行動範囲が狭くなっている」サイン**とも受け取れます。 

喘鳴が聞こえなかったとのことですが、トレイルカメラの集音能力によっては聞こえないだけの可能性があります。 

気胸(pneumothorax)とは、肺から漏れた空気が胸腔にたまることで、肺が圧迫されて十分に膨らめなくなる状態です。これにより、呼吸困難や呼吸音の変化、乾いた咳などの症状が出ます。

■ 野生動物における気胸の原因
① 外傷性気胸(traumatic pneumothorax)
これは外傷によって肺や胸壁が損傷されることで起きるもので、野生動物では比較的あり得るパターンです。

車との衝突:ニホンカモシカは時に道路に出てくることがあり、自動車事故により胸部を打撲することで、肺に損傷が生じ、気胸になる可能性があります。

転倒や落下:山地斜面で滑落した場合なども胸部外傷の原因になります。

狩猟や銃創の名残(過去の違法行為含む):ごく稀ですが、弾丸や鋭利な外傷が過去にあった個体では慢性化した気胸のリスクも考えられます。

② 自然発生性気胸(spontaneous pneumothorax)
健康そうに見える動物でも、肺の嚢胞(ブラ)が破裂したりして起こる場合もありますが、野生動物ではあまり報告されていません。

 

③ 他個体との闘争

オス同士の縄張り争いは繁殖期(秋)に多いですが、5月〜7月の滞在中に他個体が侵入して体当たりや角突きなどの接触があれば、胸部に外傷を負った可能性は否定できません。 



現場は平地なので、滑落事故はありえません。
そもそも山地性のニホンカモシカが、平地のパッチ状の二次林で見かけること自体がとても珍しいので注目しています。
同一個体と思われるカモシカが、5月中旬から7月中旬までこの二次林を縄張りとして留まっていたようです。


チャットのやり取り(テキスト情報)だけでAIがここまで診断できるとは驚きです。
もし内容にハルシネーション(生成AI特有の自信満々の知ったかぶり)がありましたら、ご指摘ください。
ただし、ChatGPTは私の動画を直接視聴した上で解析・診断している訳ではないという点に注意が必要です。




↑【おまけの動画】 
この地点で6/14に録画されたニホンカモシカの行動を時系列順に全てまとめ直しました。 
これまでカモシカの行動別に動画を細かく切り分けて紹介していたのですが、通して見ると印象が変わるかもしれません。

近隣の田畑への食害が心配になりますけど、カモシカは草本よりも木本植物の葉の方が好きですから、餌の豊富な初夏にわざわざ森から出て農作物を食害することはことはないでしょう。

ニホンアナグマの家族が旧営巣地(セット)に転入して賑やかになると、カモシカはほとんど寄り付かなくなってしまいました。


つづく→

初夏の川で行水するセグロセキレイ(野鳥)

 

2024年6月中旬・午後14:40頃・晴れ 

郊外を流れる川で、セグロセキレイ♂(Motacilla grandis)が下流から飛来すると、流れの早い階段式落差工(階段工)のすぐ下で水浴びを始めました。 
水浴シーンを1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:22〜) 

川の水で常に濡れているコンクリートの段差は、苔むしています。 


関連記事(5、16年前の撮影)▶  

2025/07/21

初夏のリンゴ園で未熟な果実を食べるニホンザル♀

 



2024年6月中旬・午前10:55頃・晴れ 

山麓の果樹園に侵入したニホンザル♀(Macaca fuscata fuscata)がリンゴの木陰に座り込んで、何か緑色の固形物を食べていました。 
手前の草が邪魔でよく見えないのですが、おそらくリンゴの果実が未熟なまま自然に落ちた生理的落果でしょう。 

このニホンザル個体は、胸に赤い乳首がありますから、出産・授乳経験のある成獣♀です。 
私が隠し撮りしていることに気づくと、警戒して立ち上がり、左に移動して茂みに陰に隠れてしまいました。 


最後に、Perplexity AIに問い合わせた回答を引用しておきます。
この時期には、リンゴの木で「生理的落果」と呼ばれる自然な落果が起こります。これは、開花後20~40日頃(多くは6月上旬~中旬)に見られる現象で、未熟な青い果実が地面に落ちることが普通にあります。 したがって、6月中旬にリンゴ園の地面に未熟な青いリンゴの果実が落ちている状況は十分に考えられます。このため、ニホンザルが園内で食べていた果実が、落下した未熟リンゴであった可能性は高いです。
ニホンザルは未熟で青いリンゴのような渋い果実も食べることがあります。 ニホンザルは人間とは異なり、苦味や渋味に対して鈍感であることが複数の飼育・観察記録から示されています。たとえば、人間には渋くて生食できない渋柿を、ニホンザルは好んで食べるという事例が報告されています。 野生下でも、ニホンザルは利用可能な果実や種子を選好する傾向があり、果実の質よりも入手しやすさが食物選択に大きく影響する場合があります。したがって、他に食べやすい果実が少ない時期や、目の前に未熟果が豊富にある場合、渋みがあっても食べることが十分に考えられます。 ニホンザルはもともと雑食性で、季節によってさまざまな植物の部位や未熟な果実も食べることが知られています。 よって、未熟で甘みが少なく渋いリンゴの落果であっても、ニホンザルが食べることは十分にあり得ます。

ノアザミの花から花へ飛び回り吸蜜するミヤマカラスアゲハ春型♀【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2024年6月上旬・午前11:20頃・晴れ 

山麓を流れる用水路沿いに咲いたノアザミの群落で春型のミヤマカラスアゲハ♀(Papilio maackii)が訪花していました。 
広げた翅を小刻みに開閉しながら、口吻を伸ばして吸蜜しています。 

カラスアゲハと違って後翅の翅裏に明瞭な白帯があるのが、ミヤマカラスアゲハの特徴です。 
前翅表に黒いビロード状の性斑(性標)がないので♀と分かります。 
腹部が太く、腹端の形状(尖っていない)からも♀と確認できます。 

ノアザミの花から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:10〜) 
訪花中はバランスを取るために軽く羽ばたいています。 
スーパースローで見ると、後翅を広げっぱなしで、前翅のみを羽ばたかせていることが分かりました。 
Perplexity AIとの問答で教えてもらったのですが、
アゲハチョウ科(Papilionidae)では、前翅と後翅は基本的に連結していません。 鱗翅目(チョウ目)の中でも、アゲハチョウ科を含む多くの「チョウ類」では、ガ類に見られる「フレネュラムとレティナクル(frenulum and retinaculum)」による前翅と後翅の連結機構が退化または消失しています。そのため、アゲハチョウ科の蝶は前翅と後翅が独立して動きます。
撮影後にノアザミの総苞片が粘ることを確認しました。 


関連記事(7、18年前の撮影)▶  

2025/07/20

夜になってようやくアナグマの旧営巣地から立ち去るニホンカモシカ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年6月中旬・午後19:25頃・気温25℃・日の入り時刻は午後19:06 

平地の二次林にあるニホンアナグマの旧営巣地(セット)に入り浸って夜まで寛いでいたニホンカモシカCapricornis crispus)がようやく立ち去りました。 
採餌活動に出かけるのでしょうか。 

別アングルに設置した監視カメラでも写っていました。 
アナグマの掘った2つの巣口R、Lの中間地点を通り、ミズキの左横から奥の林内へ、ゆっくり歩いて姿を消しました。 
途中で立ち止まって眼下腺マーキングまたは角研ぎをしているようですが、茂みの陰でよく見えません。 

この地点でカモシカの夜行性活動が記録されたのは初めてかもしれません。 




 

↑【おまけの動画】 
この地点で6/13に録画されたニホンカモシカの行動を時系列順に全てまとめ直しました。 
これまで行動別に動画を切り分けて紹介していたのですが、通して見ると印象が変わるかもしれません。

山中の水溜りで水を飲むフクロウ【野鳥:トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年6月中旬・午後21:25頃 

山中の湿地帯にある浅い水溜りに、ある晩フクロウStrix uralensis)が来ていました。 

足を水に浸したまま、何度も泥水を飲んでいるようですが、後ろ姿でよく見えません。 
頭を下げて嘴が着水する度に、水面に波紋が広がります。 
(YouTubeに投稿したら、再エンコードされた動画では波紋が見にくく加工されてしまいました。)
顔を水面に付けながら激しく左右に振っていないので、洗顔の水浴行動とは違います。 


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