2021/11/20

イチジクの熟果を舐め枝を登るシロテンハナムグリ

 

2021年8月下旬・午後14:30頃・くもり時々小雨 

道端の庭木として植栽されたイチジク(無花果)の果実が一部熟しました。 
様々な昆虫に食害を受けたイチジク熟果は発酵して干し柿のような茶色に変色しています。 
過熟した果実に数匹のシロテンハナムグリ(Protaetia orientalis submarumorea)が群がり、果肉を舐めていました。 
クロオオアリCamponotus japonicus)のワーカー♀も来ていますが、シロテンハナムグリを攻撃(占有行動)したりしませんでした。 
熟果にしがみついたシロテンハナムグリが鞘翅をヒクヒクと上下させている(軽く開閉)のは飛び立つ前の準備運動かと思ったのですが、結局飛びませんでした。 

やがて、1匹のシロテンハナムグリがイチジク熟果を上に移動し始め、枝を更に上へと登って行きます。 
小雨が降った後なので、鞘翅に水滴が付いています。 
赤く熟しかけたイチジク果実の横を通り過ぎると、それ以上枝を上に登っても未熟果しか無いので、何が目的なのか分かりません。 
枝の天辺から飛び立ったのかもしれませんが、他の虫の活動に気を取られた私は、その後シロテンハナムグリがどうなったのか、見届けられませんでした。

ヤマハギの花で採餌するツヤハナバチの一種

 

2021年8月下旬・午後14:10頃・晴れ 

里山の尾根道の横に咲いたヤマハギ(山萩)の群落でツヤハナバチの一種(Ceratina sp.)が訪花していました。 
同定するためにマクロレンズを装着してじっくり接写したかったのですが、この日は風が吹いて植物が揺れ続けるあいにくの悪条件で、諦めました。 
(無風の日に改めて撮り直します。) 
仕方がないので、通常マクロモードでカメラのレンズを被写体にそっと近づけて接写します。 
ヤマハギの枝を手でつまんで風揺れをなんとか少しでも抑えました。 

私には蜂の性別を見分けられませんでしたが、後脚のスコパ(花粉採集毛)は空荷でした。 
後半は正面を向いてくれ、頭楯の模様もちらっと見えました。 

訪花中に2匹がニアミスしたものの、誤認求愛で飛びかかったり占有行動の争いなどは見られませんでした。
1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@1:13〜)

2021/11/19

雨の日のノスリ(野鳥)

 

2021年8月下旬・午後17:00頃・小雨 

農村部でビニールハウスの骨組の骨組の天辺(棟)にノスリButeo japonicus)が止まっていました。 
小雨が降る中、ビニール傘を差しながら片手で撮影したため、上下の手ブレが酷いです。 
ノスリは雨宿りすることもなく、ずぶ濡れになっています。
左足だけで立っていました。 
片足立ちで交互に脚を休ませているのでしょう。 
冷えた足を片方ずつ温めているという可能性は、真夏なので無いと思います。
ときどき首を左右に振って遠くを見張っています。 

やがて右足も下ろして両足立ちに戻すと、翼を大きく広げました。 
このとき翼の下面の斑紋からノスリと判明。 
正面からしつこくカメラを向けている私を警戒したようで、ノスリは田園地帯の方へ飛び去ってしまいました。
肝心の飛び立つ瞬間に、私が差していた透明ビニール傘が前に傾いてしまい、被写体を隠してしまいました。

奴隷狩りで蛹を運ぶサムライアリ♀

 

2021年8月下旬・午前10:30頃・晴れ 

里山の山道(標高約600m地点)で大きな白い蛹を運んでいるアリを2匹見つけました。 
前後にアリの大行列は形成されていなかったのですが、これはサムライアリPolyergus samurai)のワーカー♀が奴隷狩りをしている現場なのでしょうか?
サムライアリはクロヤマアリなどの巣を攻撃して働きアリやその蛹を攫い、奴隷として働かせることが知られる。奴隷とする為の蛹を連れる「奴隷狩り」は、主に夏の蒸し暑い日の午後に行われる。サムライアリの働きアリは奴隷狩りに特化しており、女王の世話、卵や幼虫の世話、餌の回収なども行わない。また、奴隷狩りと結婚飛行以外はほとんど地上にも出ない。こうした奴隷狩りの習性は、アカヤマアリのようなヤマアリ属の一部の種やヤドリムネボソアリなど、いくつものアリで知られている。しかしそれらの働きアリは同時に通常の労働にも従事することが多く、自分でほとんど働かないサムライアリやその同属近縁種とは異なる。(wikipediaより引用)

(サムライアリは)巣からマユ(サナギ)と大きくなった幼虫を持ち帰る「奴隷狩り」を行う。主にマユを持ち帰り、マユから成虫になった働きアリは、サムライアリの巣で一生働く。奴隷刈りは午後行われることが多く、1日に2度、3度出撃することも珍しくない。(文一総合出版『アリハンドブック』p68より引用)
道中で仲間とすれ違いました。
落枝に隠れてサムライアリ♀の行く先を見失ってしまいました。 
今回の奴隷狩りはあまりにも小規模ですけど、寄主の巣穴を襲撃して奴隷の蛹をほとんど狩り尽くした後なのか、それとも未だ午前中なので、これから午後にかけて奴隷狩りが本格化するのでしょうか? 

このとき私は他に用事があって急いでいたので、サムライアリの巣穴も、寄主(クロヤマアリ?)の巣穴も見つけられませんでした。 
すぐ近くの地面に(蟻の巣口にしては大き目の)穴が開いていたのですけど、アリは出入りしていませんでした。

2021/11/18

タヌキ溜め糞の横で縄張りを張るキイロコウカアブ♂の飛び立ち【HD動画&ハイスピード動画】

 

2021年8月下旬・午後14:25頃・晴れ 

里山の尾根道に残されたホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の溜め糞を観察していたら、糞塊の近くで見慣れないアブが思わせぶりに居座っていました。 
溜め糞でよく見かけるベッコウバエではなく、初見の種類です。 
帰宅してから調べてみると、どうやらミズアブ科のキイロコウカアブPtecticus aurifer)らしい。 
溜め糞そのものには一度も着陸せず、近くの木の葉に止まります。 
飛び立ってもすぐに同じ葉または近くの別な木の葉に舞い戻りました。 
止まる植物の種類にこだわりは無いようです。 
溜め糞に集まる昆虫を狙う捕食性のアブなのか、あるいは♂が縄張りを張って♀を待ち伏せしているのだろうと予想しました。 
キイロコウカアブは湿地や便池べんちでよく見られるらしいので、♀はおそらくタヌキの溜め糞に産卵しに来るのでしょう。 

腹部に横縞模様があるらしいのですが、止まっているときは翅を閉じているため隠れて見えません。 
 飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:35〜) 
羽ばたいた際に、腹部背面の黒い横縞模様がしっかり見えました! 
ラストシーンでは離陸直後に急速左旋回しています。 

コウカアブの仲間は複眼の形状では性別を見分けられないのかな? 
行動から、この個体は♀を待ち伏せする♂と言い切って大丈夫でしょうか。 
残念ながら交尾シーンは見ていません。

キイロコウカアブについてネット検索していたら、面白そうな論文を見つけました。
櫻庭知帆, 小林秀司, and 髙﨑浩幸. "キイロコウカアブはニホンアナグマを対象とした自動撮影カメラの設置適地を教えてくれる." Naturalistae 20 (2016): 57-60.
巣穴周辺の定期的な観察から,キイロコウカアブがアナグマの新鮮な糞のにおいに反応し,巣穴の入口付近や溜め糞に,オスが繁殖縄張りを形成することがわかった. すなわち,「入口周辺にキイロコウカアブが飛び回る巣穴は、高確率でアナグマが利用中である」と判断できる.付近にトレイルカメラを設置することによって,キイロコウカアブの成虫期には効率的なアナグマの調査が可能となる.(和文要約より引用)
アナグマだけでなく、どうやらタヌキの溜め糞にもキイロコウカアブ♂が縄張りを形成するようです。
私も実際にこの溜め糞に狙いを定めてトレイルカメラを設置したところ、見事にタヌキの脱糞シーンを動画で記録することに成功しました。
関連記事(同じ日の夜に撮影)▶ 夜の山道で溜め糞に排便するホンドタヌキ【トレイルカメラ:暗視映像】


タヌキの溜め糞をめぐる生き物たちの営み(生態系)がますます面白くなってきました。 


 

クリ樹洞の巣口を守りキマワリを追い払うモンスズメバチ♀門衛

前回の記事:▶ 早朝からクリ樹洞の巣口を守るモンスズメバチ♀門衛

2021年8月中旬・午後15:45頃・くもり 

珍しく明るい昼間に様子を見に来ました。 
クリ樹洞の巣口で1匹のモンスズメバチVespa crabro)のワーカー♀が門衛を務めています。 
縦に裂けた樹洞の割れ目に陣取って周囲を常に警戒しています。 
門衛役は特定の同一個体が専任しているのか、個体標識して調べてみたいものです。 
なんとなく、羽化後の日齢が若い個体の役割ではないかと個人的には想像しています。 

冒頭で帰巣した外役ワーカーを門衛が誰何しました。 
まずは1/5倍速のスローモーションでご覧ください。 
直後に等倍速でリプレイ。 
同じ巣の仲間だと(おそらく匂いで)認識したようで、外役ワーカーは無事に入巣しました。 

続けて1匹のキマワリPlesiophthalmus nigrocyaneus)がクリの太い幹を上から歩いて降りて来ました。 
キマワリがモンスズメバチの巣口にうっかり近づくと、門衛がすぐに気づいて撃退しました。 
侵入者に噛み付いたかどうか、1/5倍速のスローモーションで見ても死角で写っていませんでした。 
キマワリは慌てて逃走。 
キマワリは朽木やキノコを食べるらしいのですが、スズメバチにとっては無害です。 
たまたま通りかかっただけのキマワリは災難でした。
関連記事(3年前の撮影@今回と同じクリの木)▶ クリの樹皮を噛り幹を登るキマワリ
外役ワーカーが出巣しようとしただけでも門衛は喧嘩腰に素早く振り返り、警戒を怠りません。 
誰何を受けた外役ワーカーが無事に外出しました(出巣)。 


 

2021/11/17

跳べ!ヤマアカガエル【HD動画&ハイスピード動画】

 

2021年8月下旬・午後12:35頃・晴れ 

里山の林道上でヤマアカガエルRana ornativentris)の成体を見つけました。 
(ヤマアカガエルにしては)巨大な個体で、一瞬ヒキガエルかと思いました。
 (採寸できなかったのが残念です) 
草や苔で覆われた林床にじっとしていて、私がそっと近寄ってもなぜか逃げませんでした。 
背景は緑の草地ですから、茶色のヤマアカガエルは保護色にはなっていません。 

跳躍の瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画で撮ってみました。(@0:24〜0:43) 
左足の爪先で蹴るそぶりをすると、ヤマアカガエルは前方に大きく跳んで逃げました。 
跳躍力が高く、着地は画角の外でした。 

そっと追いかけて続きを撮ります。 
今度は褐色に枯れかけた苔の上にじっとしていました。(保護色) 
ようやく折れ曲がった背側線がしっかり見えました。(ヤマアカガエルの特徴) 
カメラのレンズをズームアウトしかけた途端に、ヤマアカガエルは再び跳んで逃げました。 
1/5倍速のスローモーションでリプレイ。
前方の窪地(沢?)へ向かって連続して跳ぶと、見事に姿をくらましました。

現場は私が早春に観察したヤマアカガエルの繁殖池から直線距離で265m離れた地点でした。
おそらく、その池で育ったオタマジャクシがカエルに変態して上陸・分散した個体ではないかと想像しました。
(もちろん、どこか近くに別の繁殖池があるのかもしれません。)

交尾しながらホツツジの花蜜を吸うスズバチ♀♂

 

2021年8月下旬・午後15:40頃・晴れ 

里山の山頂付近に咲いたホツツジの群落で交尾中のスズバチ♀♂(Oreumenes decoratus)が飛び回っていました。 
♂を背負ったまま♀は次々に訪花・吸蜜しています。 
 1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:24〜) 
スズバチ♀の頭楯は鮮やかな橙色なのに♂の頭楯は白っぽいことが分かります。(性差) 
腹端の交尾器は未だ結合しておらず、♂は♀の背後からしがみついてマウントしているだけでした。 
したがって、トンボ♀♂のように尾繋がりとか連結飛翔とは言えません。
羽ばたいているのは♀だけで、2匹分の体重を支えて飛び回っています。

撮影アングルを確保しようと私が横に移動したら、飛んで逃げてしまいました。

関連記事(4年前の撮影@ナガボノシロワレモコウ)▶ 交尾を迫るスズバチ♂を背負ったまま飛び回る♀【HD動画&ハイスピード動画】
 

2021/11/16

ミズヒキの花でスズキハラボソツリアブが吸蜜ホバリング

 

2021年8月下旬・午前9:15頃・晴れ 

山道の横に咲いたミズヒキの小群落でスズキハラボソツリアブSystropus suzukii)が訪花していました。 
ホバリング(停空飛翔)を続けながら吸蜜しています。

虫も植物も細長い形状という、カメラのAF(オートフォーカス)が苦手とする被写体のため、撮影に苦労しました。

オミナエシの花蜜を吸うフタモンアシナガバチ♀【HD動画&ハイスピード動画】

 

2021年8月下旬・午後14:20頃・くもり 

畑の片隅の花壇に咲いたオミナエシの小群落でフタモンアシナガバチPolistes chinensis antennalis)のワーカー♀が訪花していました。 
花序を歩き回り次々に吸蜜しています。 
少しだけ飛んで隣の花序に移動しました。
関連記事(3年前の撮影)▶ オミナエシの花蜜を吸うフタモンアシナガバチ♀とブチヒゲカメムシ
今回は花から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@2:05〜)

2021/11/15

夜の山道を歩くハクビシン【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2021年8月下旬・午後22:42・気温15℃
前回の記事:▶ 夜の山道で溜め糞に排便するホンドタヌキ【トレイルカメラ:暗視映像】

タヌキが溜め糞を使ってから3.5時間後、夜の獣道(尾根道)を今度はハクビシン(白鼻芯、白鼻心;Paguma larvata)が通りかかりました。 
起動したトレイルカメラ(無人センサーカメラ)の存在に気づいて立ち止まると、風の匂いを嗅いで警戒しています。 
タヌキが残した新鮮な軟便の匂いがしているはずなのに、ハクビシンは溜め糞の横を匂いも嗅がずに素通りしました。 

この里山にハクビシンが生息しているとは知りませんでした。 

スキバツリアブ♀が砂利道で産卵前の尾端接地行動【HD動画&ハイスピード動画】

 

2021年8月下旬・午前8:40頃・晴れ 

山道を登り始めたばかりの地点でスキバツリアブ♀(Villa limbata)を発見。
砂利道の上を超低空でホバリングしています。 
夏の強い日差しを浴びて、羽ばたく影もはっきり見えます。 
着地すると腹端を曲げて地面に擦りつけます。 
その間は羽ばたきを止めていました。 
ツリアブの仲間は産卵前に♀が腹端の砂室に砂粒を取り込んで卵を予め砂でまぶしておく習性があるらしい。 
尾端接地行動を何度も繰り返してから山道の小石の上で少し休み、すぐにまた飛び去りました。 

関連記事(1年前の撮影)▶ スキバツリアブ♀:産卵前の尾端接地行動

スキバツリアブ♀の尾端接地行動を240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:11〜)
 腹端を地面に擦りつけながら体を左右に細かく揺らしていました。 
砂地を腹端でグリグリと掘っているようにも見えます。 

離陸後は空中で左右の脚を擦り合わせています。 
ホバリング中は後脚を腹部よりも高く斜めに上げて飛んでいる姿勢が面白く思いました。 
地上スレスレでホバリングすると、小さな砂粒や落ち葉の欠片が吹き飛びます。 

1匹の♀が尾端接地行動中に背後から同種の別個体が飛来しました(@4:25)。 
交尾を挑まずにそのまま通り過ぎたので、2匹目も♀だと思われます。 
同種の♀が集団で集まり尾端接地行動するのかな? 
現場は日当たりの良い林縁なので、もしかすると寄主の集団営巣地が近く、寄生性のスキバツリアブ♀にとって産卵適地なのかもしれません。 
しかし私にはこの山道でコハナバチ類の集団営巣地を見つけることは出来ませんでした。 

※【追記】 
諸先輩方のブログなどでは「尾端接触行動」と呼んでおられますが、何に接触するのか曖昧なので、「接地行動」と呼ぶことを勝手ながら提唱します。

 

2021/11/14

クマイチゴの葉を食べる尺取虫(蛾)【名前を教えて】

 

2021年8月下旬・午前10:00頃・晴れ 

山間部の道端に生えたクマイチゴの群落で細長い黄緑色の尺取虫(シャクガ科の幼虫:種名不詳)を見つけました。 
既に食痕がある葉の上面で活動しています。 
下半身(腹脚)を固定したまま上半身だけ動かし、葉表のあちこちに胸脚で触れて慎重に調べています。 
次の足場がなかなか決まりません。 
葉の中央部に開いた小さな虫食い穴(食痕)を見つけると、その周囲を重点的に探索し始めました。 
視覚に頼っているのか触覚なのか分かりませんが、いずれにしても少数の単眼しか持たない幼虫の視力はあまり良くないようです。
結局、尺取虫はその小さな虫食い穴の縁を広げるように食べ始めました。 
私は尺取虫の飼育経験がないのですが、食べる姿勢が独特ですね。 

こんなに目立つ葉表で白昼堂々と食事して、天敵(捕食者や寄生者)が怖くないのでしょうか? 
よほど自分の保護色や隠蔽的植物擬態に自信があるのかな? 
確かにクマイチゴの葉に絡みついた蔓植物の細い蔓が風に揺れているように見えます。

このシャクトリムシの名前を見分けられる達人がいらっしゃいましたら、是非教えて下さい。 
キイチゴを食餌植物(食草)とするシャクガ科の幼虫を検索しても、見た目が似ている尺取虫は見つかりませんでした。 
食草クマイチゴで検索すると全くヒットしません。 

尺取虫がクマイチゴの葉を蚕食する様子を長時間の微速度撮影で記録しようと私が三脚を立て始めたら、事件が起こりました。 

イチジクの熟果を舐めるセグロアシナガバチ♀

 

2021年8月下旬・午後13:40頃・小雨 

民家の庭に植栽されたイチジク(無花果)で果実が熟すと今年も様々な昆虫がやって来ます。 
熟果の甘い芳香に誘われたのか、セグロアシナガバチPolistes jokahamae)のワーカー♀がパラパラと小雨が降る中を飛来しました。 
雨の雫で濡れた葉の上に初めは止まりました。 (水滴を舐めていたかどうか不明。) 
葉から葉へと飛び回ってから、ようやく熟果に止まりました。
これは熟し過ぎて(あるいはスズメバチの食害を受けて)枝から千切れ落ちたもののようです。 
セグロアシナガバチ♀は口吻でイチジクの果肉を舐め始めました。 
この組み合わせは初見です。 
オオスズメバチのように果肉を大顎で噛み切ることはしませんでした。 

熟果上でクロオオアリCamponotus japonicus)のワーカー♀とニアミスすると、アリの方が慌てて逃げ出しました。 
セグロアシナガバチ♀は翅を半開きに立てて一瞬だけ警戒態勢になりました。 

※ 演出のため、動画の順番を入れ替えました。

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