2013/12/31

ナガボノシロワレモコウを訪花するフタスジスズバチ



2013年9月下旬

田園地帯を貫く農道の脇に背高く生えたナガボノシロワレモコウの群落でヤマトフタスジスズバチ(別名フタスジスズバチDiscoelius japonicus)が訪花していました。
忙しなく飛び回る様子を見ても、吸蜜が目的なのか獲物となるイモムシを探索中なのか、よく分かりませんでした。
そもそも蜂の性別を見分けられていないのですけど…。



私は初めこの花をヘラオオバコかと思い込んでいたのですが、訂正しておきます。

そう言えばオオバコは確か風媒花だった筈?…と思い出しネット検索してみると、ヘラオオバコも受粉に昆虫の助けを必要としないようです。

こちらのブログ記事がとても分かりやすくまとめられており参考になりました。→「ヘラオオバコの開花の仕方
となると花の蜜腺もほとんど発達していない筈で、やはり今回のフタスジスズバチは狩りモードだったのでしょう。

まさか、細長い花序が狩蜂に芋虫と誤認させる超正常刺激になっているとか?
だとしたら狩蜂がもっと殺到している筈ですね。
そもそもヘラオオバコが擬態する意味(目的)がいまいち分かりません。

【追記】
『昆虫の集まる花ハンドブック』p7によると、
動物媒花・流体媒花:同花受粉花の間に明確な区分はなく、風媒花として知られるオオバコの花にハナアブの仲間が来て花粉をなめ、花粉を体につけて雌しべに運ぶときもある。

▼関連記事

ヘラオオバコの実を襲うコガタスズメバチ♀


ナガボノシロワレモコウ花
ナガボノシロワレモコウ葉

ハルジオンの花蜜を吸うダイミョウセセリ



2013年6月中旬

参道の路傍に咲いたハルジオンの花でダイミョウセセリDaimio tethys)が吸蜜していました。



2013/12/30

ヤブガラシの花蜜を舐めるキアシナガバチ♀



2013年7月上旬

街路樹の根元に生い茂ったヤブガラシキアシナガバチPolistes rothneyi)のワーカー♀が飛び回り花蜜を吸っていました。
途中でニアミスした二匹は同じ巣から来たワーカーですかね。

隣でセイヨウミツバチ♀も訪花しています。



飛べ!プライアシリアゲ♀【ハイスピード動画】



2013年5月下旬

里山で下草に止まっていたプライアシリアゲ♀(Panorpa pryeri)が羽ばたいて飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画で撮ってみました。

ラストはNGシーン。
離陸に失敗して葉上で転び、慌てふためいて起き上がり葉裏に隠れる姿がなんとも可笑しいですね。

複数個体(3匹?)を撮影。



2013/12/29

ササコナフキツノアブラムシを捕食するアメイロアリ♀と兵隊カーストの反撃



2013年9月上旬

笹(アズマネザサ?)の葉裏に群がるササコナフキツノアブラムシCeratovacuna japonica)のコロニーを観察していると、アメイロアリParatrechina flavipes
)のワーカー♀が一匹やって来ました。
なんとなくヒメアリかなと思ったのですが、YouTubeにて、releasewindknotさんからアメイロアリParatrechina flavipes)だろうとご教示頂いたので訂正。
驚いたことに、アブラムシの若齢幼虫を選んで狩りを始めました。
獲物を咥えて巣に運ぶ途中、兵隊アブラムシと遭遇しました。
2本の角で攻撃されたのか、蟻が獲物を落としました。
更にもう一匹の兵隊アブラムシが寄ってきたので、殺されたアブラムシが警報フェロモンを発したのかもしれません。
ところが慌て者の兵隊アブラムシは落とした獲物(同胞)に対して攻撃を加えました。
その間にアメイロアリが別の兵隊アブラムシを狩りました。
蟻酸に頼らずその場で噛み殺し次々と捕食します。
アブラムシを殺さずに飼って守りお返しに甘露を貰う、という共生戦略を採るつもりは無いようです。

異変を感じて駆けつけた援軍の兵隊アブラムシがアメイロアリに反撃!
格闘になり葉から落ちました。

動きの敏捷性ではアリに敵いませんが、身を挺してコロニーを守ろうとする兵隊アブラムシの奮闘を目の当たりにして興奮しました。


雨の日のノスリ?(野鳥)



2013年6月下旬

小雨が降る中、田園地帯の電線に猛禽類が止まっています。
水田を見下ろし獲物を探しているのかもしれません。

私が少しずつ近づきながら望遠で狙うと、ときどきこちらを向いて眼光鋭く睨みます。
欲張って更に距離を詰めたら警戒して逃げて行きました。
少し飛んだだけで田んぼの奥の電線に止まり直しました。
飛翔シーンを1/8倍速のスローモーションでリプレイしてみると、この鳥はノスリButeo japonicus)ですかね?(自信なし)
飛び立つ瞬間を撮り損ねて残念。




単独で徘徊するオビカレハ幼虫(蛾)



2013年5月下旬

里山の山道を歩いていると、笹の葉にオビカレハMalacosoma neustrium testaceum)の幼虫を発見。
いくら広食性とは言え、笹は本種の食草では無いので、上にある木の枝葉から落下したようです。
群れから離れる分散期なのかもしれません。
本種の幼虫は5令幼虫になるとおのおのが巣を出て単独で行動するそうです。(wikipediaより)
笹の葉を横断した毛虫は、更に茎を下り始めました。



2013/12/28

ヒエンソウの花で吸蜜するクマバチ♀



2013年9月下旬

道端の花壇でキムネクマバチ♀(Xylocopa appendiculata circumvolans)が飛び回り、花蜜を吸っていました。
後脚の花粉籠は空荷のようです。
重量級のクマバチが花に止まると茎が大きくしなります。

蜂は青や紫色の花を好む傾向があるとよく言われますが、このクマバチは白も紫も両方続けて訪花しました。



どなたかこの花の名前をご存じの方は教えて下さい。
確か交差点にある美容室?の駐車場の端で小洒落た花壇に植えられていたので、私の苦手な園芸種だと思います。
なんとなくハーブの仲間でしょうか?(当てずっぽう)
青い花と白い花が混在していますけど、同じ種類?
急いでいたので、花の写真もあまりちゃんと撮れてません…。


【追記】
ようやく花の名前が分かりました。
おそらくヒエンソウ(別名チドリソウ)ですね。
花の後方に長い距があるのですが、穿孔盗蜜の常習犯であるクマバチでも正当訪花で舌が蜜腺まで届くようです。




水溜まりで独り遊びするハシボソガラス(野鳥)



2013年7月中旬

新興住宅地の水溜まりでハシボソガラスCorvus corone)が独り遊びしていました。
遠くてよく見えませんが、採食行動…ではなさそうです。
嘴を水に浸けて飲んだようにも見えますけど、確かカラスは水をすくう度に上を向かないと飲み込めない筈です。
泥の付いた嘴を水洗いしただけでしょう。
泥水に沈んでいる謎の物体を再びいじり始めました。
脚で押さえつけて動かないようにしてから嘴でつついています。
最後は諦めたのか(飽きた?)小走りで退場。



ムクゲを訪花するホシホウジャク(蛾)の停空飛翔【ハイスピード動画】



2013年9月上旬

墓地の近くでムクゲの花にホバリングしながら吸蜜中の蛾を夕刻に発見。

240fpsのハイスピード動画で停空飛翔をじっくり撮りたかったのですけど、あっという間に逃げられてしまいました。
長い口吻で花蜜を吸い終えると、身を翻して飛び去りました。
映像の後半は更に1/5倍速のスローモーションでリプレイ。

たぶんホシホウジャクMacroglossum pyrrhosticta)だと思うのですが、どうでしょう?
(参考サイト:ホシホウジャクとクロホウジャクの見分け方)


2013/12/27

ササコナフキツノアブラムシ兵隊の誤認攻撃



2013年9月上旬

笹の葉裏(アズマネザサ?)に密集するササコナフキツノアブラムシCeratovacuna japonica)のコロニーを観察してみました。
接写の大敵である風揺れを防ぐため、葉柄を切り落とし笹の葉を地面に置いて接写しました。
そのためアブラムシは吸汁できなくなり、異変を感じて徘徊運動(分散行動)が次第に活発になりました。

このとき、たまに出会い頭で兵隊カーストが味方を軽く攻撃することもありました。
反射的に反応したものの、誰何(すいか)してすぐに誤認(敵ではない!)と気づくようです。
兵隊アブラムシの頭部にある一対の角で本気になって突き刺す行動は見られませんでした。

誤認の同士討ちで兄弟殺しにまで至ることがあるのでしょうか?
本当に兵隊アブラムシが血縁認識しているのかどうか、興味があります。
(敵味方の識別はどこまで厳密なのか?)
同種なら全く違うコロニーの個体を混在させても意外に平和に共生できたりして…?

素人による別の解釈として、兵隊アブラムシはコロニー内で見張り役(歩哨)を務め、群れから勝手に外れようとする個体をたしなめて、羊飼いや牧羊犬のようにコロニーをまとめようとしているようにも見えます。
兵隊アブラムシは積極的にパトロール(徘徊)するよりも、有事に備えて普段はじっとしている印象。

つづく→「ササコナフキツノアブラムシを捕食するアメイロアリ♀と兵隊カーストの反撃


ケヤキ樹上のキジバト(野鳥)



2013年7月下旬

朝からケヤキの樹上でキジバトStreptopelia orientalis)が鳴いていました。
隠し撮りを試みると警戒して鳴き止んでしまい、結局飛び去りました。
木陰で逆光となり、映像では羽根の色や鱗模様がよく分かりませんね…。






2013/12/26

イモカタバミに訪花吸蜜するモンシロチョウ



2013年9月下旬

道端の花壇?に咲いたイモカタバミの群落でモンシロチョウPieris rapae)が飛び回り花蜜を吸っていました。



アレチウリを訪花するエントツドロバチ♀の飛翔【ハイスピード動画】



2013年9月中旬

河原の堤防に繁茂したアレチウリの群落でエントツドロバチ♀(Orancistrocerus drewseni)が花蜜を吸っていました。
花から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画で撮ってみました。
映像の後半では、コガタスズメバチ♀が飛来したので慌てて逃げて行くエントツドロバチの姿が写っています。


2013/12/25

ササコナフキツノアブラムシの群れ(兵隊アブラムシ、有翅型)



2013年9月上旬

笹の葉裏(アズマネザサ?)に密集するササコナフキツノアブラムシCeratovacuna japonica)のコロニーを接写してみました。
※ 風揺れ防止のため、笹の葉柄からコロニーごと切り落とし地面に置いて接写しました。

定点観察のため再訪したのですが、これを捕食するゴイシシジミの幼虫は今回見つかりませんでした。
既に大きく育ってどこかで蛹化したのでしょう。

一方、アブラムシのコロニーでは様々な成長段階の個体が混在していました。
兵隊カーストの一齢幼虫の頭部には1対の小さな角が生えています。
有翅のアブラムシに黒色と褐色の2タイプ居ました。
これは両性世代の性差なのでしょうか?(有翅型同士の交尾行動は見ていません。)
それとも、褐色型が更に成熟すると黒化するのでしょうか?
徘徊中の有翅型に出会っても兵隊カーストは攻撃しないことから、別種のアブラムシではない気がします。 
有翅型が羽ばたいて飛ぶ姿を見てみたいものです。

ところで、葉裏の所々に付着しているトローチみたいな白くて薄いリング状の物体は何ですかね?
真ん中に穴が開いていて気になります。
アブラムシが分泌したワックスがミステリーサークルのようになっている?
ゴイシシジミの卵は白くて扁平な円盤状らしいので、その抜け殻とか?

アブラムシに関する予備知識がほとんど無いので、手探り状態(五里霧中)の観察が続きます。
つづく→「ササコナフキツノアブラムシ兵隊の誤認攻撃


有翅型(黒色)
有翅型(褐色)
兵隊アブラムシ

雨の日のトビ(野鳥)



2013年6月下旬

田園地帯で小雨が降りしきる中、電柱の天辺に止まり辺りを睥睨しているトビMilvus migrans)が居ます。
望遠で撮ると、時折カメラ目線をくれました。

欲を出して私が更に近づいたら警戒して飛び立ち、少し離れた木の上に止まりました。
すぐにまた飛び立ち、勇壮に羽ばたいて杉の大木の天辺に止まり直しました。

後半の飛翔シーンは映像編集時に自動色調補正を施し、コントラストを上げています。





2013/12/24

ミヤギノハギの花蜜を吸うセイヨウミツバチ♀



2013年9月下旬

平地の道端に咲いたミヤギノハギの群落でセイヨウミツバチApis mellifera)のワーカー♀が飛び回り訪花していました。
後脚の花粉籠は空荷です。

逆光のシーンはYouTube上で動画編集する際に自動色調補正を施してあります。




ニホンカナヘビの舌舐めずり【ハイスピード動画&HD動画】



2013年9月下旬

里山の林道脇でニホンカナヘビTakydromus tachydromoides)が枯れ枝に登って日光浴していました。
二又の舌を出し入れする様子を240-fpsのハイスピード動画で撮ってみました。
やがて警戒を解くと、舌舐めずりしながら枝の上をぺたぺたと歩き始めました。
舌舐めずりすることで周囲の匂いを口蓋のヤコブソン器官(鋤鼻器)に送り込み嗅いでいるのは蛇と同じです。

横顔をアップにして白い瞬膜が瞬く様子のハイスピード動画を撮るのも面白そうです。



通常のHD動画でも撮っています。
呼吸する胸の動きが激しいですね。




2013/12/23

ミヤギノハギを訪花するスミスハキリバチ?



2013年9月下旬

平地の道端に咲いたミヤギノハギの群落でスミスハキリバチMegachile humilis)らしき蜂が訪花していました。
花に止まって吸蜜する際に腹部を反らし気味にしていますね。

逆光気味で良く見えませんが、腹部腹面のスコパは空荷かな?


河川敷で虫を取るハクセキレイ親子【野鳥】



2013年8月中旬

河川敷の歩道(ジョギングコース)を2羽のハクセキレイMotacilla alba lugens)が前後して小走りに歩き、草むらの虫を捕食しています。
♂♀のつがいかと思いきや、親子のようです(♂と幼鳥のペア)。
その奥に更にもう一羽居ますね(遠くてよく見えません…。)

『山渓フィールドブックス4野鳥』p274によると、

♂の夏羽は頭から背中が黒く胸に大きな前掛けのような黒斑があり、幼鳥では全体にぼやけた灰色で胸の黒斑は小さい。雌雄、年齢によってこの中間の様々な色合いの個体がある。




ヒゲナガカミキリ♂を捕獲!



2013年9月下旬

山裾で見慣れないカミキリムシが地面を歩いていました。
体長よりも長い触角が印象的ですが、右の触角の先が欠損しています。

調べてみるとヒゲナガカミキリ♂(Monochamus grandis)と判明。
本種のホストは「モミ属、トウヒ属、ツガ属、マツ属、カラマツ」とのことで、アカマツの並木道で見つけたことも合点がいきます。

枯れた松葉が散乱する地面をせかせかと歩き回るだけで、一向に飛び立つ気配がありません。
もしかすると後翅が退化して飛べない徘徊性のカミキリムシなのかな?と思ったりしました。
ところが一週間後にこの近くで本種と思われるカミキリが飛ぶ勇姿を目撃しました。(映像なし)

また、捕まえてもキーキーと鳴き声を発することはありませんでした。



2013/12/22

カメバヒキオコシ?を訪花するトラマルハナバチ♀



2013年9月下旬

山間部の道端に咲いた青い花の群落でトラマルハナバチ♀(Bombus diversus diversus)が飛び回り花蜜を吸っていました。
忙しなく飛び回り見えにくいのですが、後脚の花粉籠は空荷のようです。

シソ科だろうと予想は付くものの、名前を知らない花でした。
図鑑を眺めるとアキチョウジと似ている気がします。
しかしアキチョウジは東北地方には自生しないらしく、違うようです。
どなたかご存じの方は教えて下さい。
カメバヒキオコシ??



スギの梢で羽繕いするアオサギ(野鳥)



2013年9月下旬

溜池の畔を歩いていると、アオサギArdea cinerea)が驚いて池から飛び立ちました。
近くのスギの高木のてっぺんに着陸。
樹冠までクズに覆われています。

アオサギは嘴を使い念入りに羽繕いを始めました。
足の指で首を掻く際には冠羽を逆立てました。
近くでカラスが鳴くと、辺りをキョロキョロ見回しました。
アオサギも一声鳴いたのですが、撮り損ねました。




アレチウリを訪花するコガタスズメバチ♀の飛翔【ハイスピード動画&HD動画】



2013年9月中旬

堤防に生い茂ったアレチウリの群落には様々な種類の蜂が訪花していました。
その中でも一番目に付いた(数の多い印象)蜂はコガタスズメバチ♀(Vespa analis insularis)でした。
花蜜を求めて飛び回る様子を240-fpsのハイスピード動画で撮ってみました。
複数個体を撮影。

同じ日にコガタスズメバチ♂もアレチウリを訪花していました。(→関連記事
生殖虫が羽化し始めたということは、♀は必ずしもワーカーとは限らず新女王の可能性もありますね。
(私には見分けられません…。)
ただし交尾中のペアを見ていないので、やはり♀はワーカーなのかな?



通常のHD動画でも訪花吸蜜シーンを撮ってみました。



2013/12/21

マルバハギの花蜜を吸うハラアカヤドリハキリバチ



2013年9月下旬

山間部の道端に咲いたマルバハギの群落の花期はもうそろそろ終わりのようです。
ハラアカヤドリハキリバチEuaspis basalis)が飛び回り、花蜜を吸っていました。
目測では小さな個体という印象。
本種の性別判定法を知らないのですが、♂なのだろうか。



ニホンリスの樹冠移動



2013年9月下旬

里山のスギ林でニホンリスSciurus lis)と遭遇。
初めは林床で見つけたのですが、撮り損ねてしまいました。
私がもたついている間に、リスは走って逃げて近くの杉の木を登りました。
複数の個体が樹冠を走り回っているようですが、下から見上げても茂みに隠れてほとんど見えません。


アキノノゲシを訪花するセイヨウミツバチ♀



2013年9月下旬

平地の草むらでアキノノゲシの小群落だけが草刈り後に残っていました。
そこでセイヨウミツバチApis mellifera)のワーカー♀が花から花へと飛び回り吸蜜していました。
後脚の花粉籠には橙色の花粉団子を付けています。




2013/12/20

ミヤギノハギを訪花するクロマルハナバチ♀



2013年9月下旬

平地の道端に咲いたミヤギノハギクロマルハナバチ♀(Bombus ignitus)が訪花していました。
後脚の花粉籠は空荷のようです。

撮影条件はやや薄暗く、今にも雨が降り出しそうな生憎の曇り空でした。
逆光気味で動画が撮り難いので、後半は諦めてストロボ写真撮影に切り替えました。



シオヤアブ♀の交尾拒否?【ハイスピード動画】



2013年8月上旬

満開に咲いたリョウブの花の横でシオヤアブ♀(Promachus yesonicus)がミズナラの葉表に静止していました。
飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画に撮り始めたら、予想外のちょっと面白いシーンが偶然撮れました。

尾端に白い毛束を持つ♂が飛来しました。
葉上の♀は腹端を軽く持ち上げ、慌てて葉の縁にぶら下がり身を隠しました。
♂との交尾を回避する拒否行動でしょうか?
♂はそのまま上空を通過しました。
普段、虫を狩って捕食しているシオヤアブが♀の存在に気づかなかったとは思えません。
♀の交尾拒否のシグナルを読み取った紳士的な対応なのかもしれません。

求愛の成功例も見れたら良かったのですけど、♂が♀にいきなり飛びついてすぐに交尾を始めるのか、それとも何か儀式的な求愛行動があるのか、興味があるところです。

昔の観察記録を遡ってみても、交尾中のペアを撮っただけで、交尾を始める瞬間(求愛行動)は見ていません。

関連記事→「シオヤアブの交尾

2013/12/19

産卵中のマイマイガ♀(蛾)



2013年8月上旬

某山寺の板壁の隅にマイマイガ♀(Lymantria dispar japonica)がじっと止まっていました。
飛び立つ瞬間の動画を撮るつもりで翅に触れたのですが、全く動じません。
翅をめくると卵塊が見えたので、産卵中だったようです。
♀は死んでいるのかと思いきや、かすかに動きました。
「卵塊には産卵時に♀が植えた毛がある」らしいので、接写すればよかったですね。

ドクガ科でもマイマイガの成虫に毒毛はないので、触れてもかぶれたりする心配は無用です。

【追記】
英語版wikipediaの解説によると、マイマイガの♀は飛べないので羽化した場所の近くに産卵するらしい。


ただし、日本産のマイマイガについては当てはまらず、交尾を終えた♀は日没後に歩行や飛翔が活発になり産卵場所へ移動することを後に知りました。
マイマイガを研究した小汐千春『じらすメスと離れないオス―昼行性のガの場合』によると、
アジアやヨーロッパの♀は飛ぶらしいが、アメリカの♀は飛ばないようだというのである。もともとヨーロッパから人工的に持ち込まれた個体群であるのに、アメリカの個体群に飛翔能力がないらしいことは、一種のボトルネック効果ともいうべき現象で興味深い。 (『虫たちがいて、ぼくがいた:昆虫と甲殻類の行動』第2-2章p69より引用)


【追記2】
『繭ハンドブック』p107によれば、
(マイマイガ)卵塊の表面に♀成虫腹部の鱗毛を付着させている。





ウドの花蜜を吸うコガタスズメバチ♀



2013年9月下旬

畑の道端に咲いたウドの潅木でコガタスズメバチ♀(Vespa analis insularis)が吸蜜していました。



打ち上げ花火が放射状にパッと弾けたようなこの花を、見覚えがあるようで名前を知りませんでした。
うろ覚えの知識ではヤツデやハリギリの花に似ている気がしたのですけど、明らかに葉の形状が違います。
畑なので何か作物の花かな?と思いつつ調べてみると、こちらのサイト(ヤツデと似ている花を調べよう)で独活の花と判明しました。


【追記】
『昆虫の集まる花ハンドブック』p67によると、「スズメバチ類は(ウドなど)緑色の花が好き」とのこと。

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