2026/09/16

ニホンカモシカの溜め糞場でオオセンチコガネを初めて見つけた!

 



2025年5月中旬・午前10:30頃・晴れ 

春の里山でカラマツの木の下にあるニホンカモシカCapricornis crispus)の溜め糞sr3を定点観察に来ました。 
前回から糞粒は増えておらず、どうやらカモシカは最近来ていないようです。 
本当は現場にトレイルカメラを設置してカモシカが排便に通ってくるか確かめたかったのですが、複数のプロジェクトをあちこちで同時進行しているため、撮影機材が足りませんでした。 

カモシカの焦げ茶色で古い糞粒にオオセンチコガネPhelotrupes (Chromogeotrupes) auratus auratus)が1匹だけ来ていました。 
オオセンチコガネは主に成虫で冬越しするらしく、この個体は無事に越冬できたようです。 
ニホンカモシカの古い糞粒の隙間に頭を突っ込んで静止しています。 
近づいた私を警戒しているのかな?(頭隠して尻隠さず) 
肝心の口元が見えず、獣糞を食べているのか不明です。 

数匹のクロヤマアリ♀?も辺りをうろついています。 
春になって山腹の残雪が溶けると、露出した地面から下草が青々と生え始めました。 
拾った小枝で下草やカモシカの糞粒をかきわけても、他に糞虫は見つかりませんでした。 
このときうっかり触れてしまったオオセンチコガネは、落ち葉の下に潜り込んで隠れました。 


【考察】
この糞粒はかなり古くて乾燥が進み、私の嗅覚では糞便臭も完全に失われていました。
それでもオオセンチコガネはしっかり嗅ぎつけて誘引されたことになります。
当地ではカモシカの溜め糞場に糞虫が全く集まらないことが以前から不思議だったのですが、ようやく発見できて興奮しました。




この問題について以前からブレインストーミングしていたPerplexity AIに今回の新情報を教えてみて、見解を訊いてみました。

Q1: 2025年5月中旬には、同じ里山の別の地点(カラマツ大木の下)に残されたカモシカの古い溜め糞場にて、オオセンチコガネを1匹見つけました。どうやら、これまで私の探し方が不十分だったのかもしれません。それでも、タヌキの溜め糞に比べてカモシカの溜め糞に来る虫が圧倒的に少ないという事実は変わりません。

A1: 

カモシカの糞と糞虫の関係:オオセンチコガネ発見の意義

1. 観察の進展

  • これまで「カモシカの溜め糞には糞虫が全く来ない」と感じていた中で、2025年5月中旬、カラマツ大木下のカモシカの古い溜め糞場でオオセンチコガネを1匹発見したことは、重要な新事実です。
  • この発見は、「カモシカの糞にも糞虫が全く来ない」という仮説を修正し、「非常に少ないが、訪れる個体がいる」ことを示しています。

2. オオセンチコガネの生態的背景

  • オオセンチコガネ(Phelotrupes auratus)は、広範な哺乳類糞を利用することが知られていますが、特にシカやイノシシなどの糞に多く集まる傾向があります。
  • カモシカの糞も利用可能な資源ではあるものの、「選好度」は高くないと考えられます。

3. カモシカ糞とタヌキ糞の比較

  • タヌキの溜め糞にはセンチコガネなどが多数集まり、分解が速やかに進むのに対し、カモシカの糞には糞虫が「非常に少ない」ことは、餌資源としての魅力や誘引力の違いを如実に示しています。
  • カモシカの糞は乾燥しやすく、臭気や水分が少ないため、糞虫にとって「魅力的な餌」ではない可能性が高いです。

4. 観察方法と発見率

  • 今回の発見から、「これまでの観察方法やタイミングによって、糞虫の存在を見逃していた可能性」も示唆されます。
  • 糞虫の活動は季節や天候、糞の鮮度などに大きく左右されるため、多様な条件下での継続的な観察が重要です。

5. 今後の展望

  • 今回の発見を踏まえ、**「カモシカの糞にも少数ながら糞虫が利用している」**という新たな視点で調査を続けることが有意義です。
  • 糞虫の種構成や利用頻度、季節変動などを定量的に記録することで、より正確な生態像が明らかになるでしょう。

まとめ

  • カモシカの糞にも糞虫が全く来ないわけではなく、ごく少数ながら利用する個体が存在することが確認できました。
  • それでも、タヌキや他の哺乳類糞に比べて「圧倒的に少ない」ことは変わらず、餌資源としての魅力や分解サイクルの違いが浮き彫りになっています。
  • 今後も観察を重ねることで、糞虫とカモシカ糞の関係性についてさらに深い理解が得られるはずです。


2026/09/15

スギ防風林の溜め糞場にホンドタヌキ1〜2頭が通って排泄:5月上旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2025年5月上旬

シーン1:5/2(@0:00〜) 
スギ防風林で近所のホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が排泄に通う溜め糞場wbcを自動センサーカメラで見張っています。 
そのうちの1頭は赤外線の暗視カメラで見ると、両目のタペータム(輝板)が失明していて、夜限定で個体識別できます(両親と同居するヘルパー♀h)。 

晩に2頭(片親と両目失明♀h)が同時に来て排便。 


シーン2:5/3(@0:39〜) 
翌日も晩に2頭(片親と両目失明♀h)が続けて来て排便。 

1時間半後に♂が単独で登場。 
クゥーン♪と甲高い声で鳴きました。 
立ち去る際に右後脚を上げながら林床の下草に排尿マーキングしたように思ったのですけど、改めて見直すといまいち自信がありません。 
1/3倍速のスローモーションでリプレイ。(@2:07〜) 


シーン3:5/4(@2:20〜) 
小雨が降る未明にタヌキが単独で登場。 
溜め糞場WBCには立ち寄らず、右から左へ横切りました。 
後ろ姿だったので、タペータムの反射の有無が不明です。 

昼前にも単独タヌキが排便に来ていました。 
クゥーン♪とか細く鳴いて右上奥に立ち去りました。 


シーン4:5/5(@3:05〜) 
晩にタヌキが溜め糞場WBCを左から右へ横切りました。 
タペータムが光っているかどうか、横顔ではよく見えません。 
監視カメラの死角から、 クゥーン♪というタヌキの鳴き声が2回聞こえました。 


シーン5:5/7(@3:32〜) 
明るく晴れた日中にたまたま撮れた現場の様子です。 
溜め糞が少し増えて(大きくなって)います。 


シーン6:5/8(@3:35〜) 
未明に2頭のタヌキが続けて登場。 
両目失明個体♀hが先行して排便。 
後続の健常個体(親タヌキ)はその横を素通りしました。 

53分後に健常個体が単独で右から来たものの、溜め糞場を素通り。


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 
※ 雨音やタヌキの鳴き声が聞き取れるように、動画の一部は編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


【考察】 
これまでは1〜3頭のタヌキが溜め糞場WBCに来ていました。 
今回は3頭が同時に登場することはなく、多くても2頭でした。 
しかも、そのうち1頭が両目失明個体♀hです。 
一素人の想像ですが、この時期(5月上旬)はもしかすると、母親♀タヌキは休耕地の巣穴に籠もって出産・授乳に専念しているのかもしれません。 
だとすれば、両目失明のヘルパー♀と行動を共にしているのは父親♂タヌキではないかと想像しています。 


つづく→

水田で激しい縄張り争いを繰り広げる2組のハシボソガラス♀♂(野鳥)

 

2025年5月下旬・午後12:30頃・くもり 

水が張られた田植え前の水田で、計4羽のハシボソガラスCorvus corone)が鳴き騒ぎながら激しい空中戦を繰り広げていました。 
強風を利用した遊びのウィンドサーフィンや追いかけっこなのかと初めは思ったのですが、どうやら本気で喧嘩しているようです。 
おそらく、それぞれの巣を中心とした縄張りが隣接している2組の♀♂ペアが不仲で、この辺りが係争中の縄張り境界なのでしょう。 
喧嘩中もハシボソガラスに特有の嗄れ声(ガラガラ声)で鳴いていました。 

2羽のカラスが空中で互いに足を絡み合い、回転しながら落ちています。 
地上(水面)に墜落する寸前で相手を離しました。 

水田の畦道に着陸してからも2羽の格闘が続き、横の田んぼに落水しました! 
溺れそうになっても喧嘩を止めずに翼を相手に打ち付けているので驚きました。 
ようやく畦道に上陸しました。 
畦道から1羽が飛び立っても、もう1羽が追いかけます。 
♀♂つがいのパートナーが加勢に来ることもありました。 

ハシボソガラス♀♂2組の大喧嘩を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:53〜) 
細く尖った嘴で互いにつつくことはほとんどなくて、翼を打ち付けたり足で攻撃しているのが興味深く思いました。 
同種間の縄張り争いでは、「危険な武器は使わず相手に致命傷を与えない」という喧嘩の作法(不文律)があるようです。


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