2025年3月中旬
冬は雪原となる休耕地で、ホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)の営巣地を2台のトレイルカメラで見張っています。
いよいよ交尾期が始まるので、撮り漏らしを減らすために、トレイルカメラをもう1台増やしました。
遂に、この日は重要な出来事が起こります。
シーン1:3/12・午前7:10・晴れ・気温0℃(@0:00〜)
朝からなぜか画面全体がぼんやり曇っています。
レンズに霜が付着したのか、朝霧が発生しているのかもしれません。
※ このシーン1だけ編集時に自動色調補正を施し、5倍速にしました。
(早回し映像にしたほうが、霧の中でも行動を読み解きやすくなるのです。)
右から3頭のタヌキが次々と帰巣しました。
そのまま入巣するかと思いきや、巣口の手前で別々に立ち止まっています。
先行の2頭が入巣した後も、最後尾の3頭目が巣外に留まっています。
これまでの行動パターンでは、先行する2頭が♀♂ペア(両親)で、殿 を務めているのが両目失明個体(ヘルパー♀h)と予想しています。
シーン2:3/12・午前7:36・晴れ・気温2℃(@0:12〜)
約25分後、レンズがクリアになっていました。
巣穴から外に出てきたばかりの♀♂ペアが雪原を右に移動していました。
先行個体♀が雪面の匂いを嗅ぎ回ってから、体をねじって毛繕いを始めました。
後続の♂個体が立ち止まったまま身震いしました。
♂が♀に近づくと、♂から♀への対他毛繕いを始めました。
その流れで♂は♀の尻の匂いを嗅いで、発情状態をチェックしています。
尻や陰部を舐められた♀は尻尾をピクピク持ち上げました。
素人目には、♀も発情しかけているような気がします。
(発情チェックの行動でようやくペアの性別が確定したので、遡って性別を記したのです。)
その間に、ヘルパー個体(両目失明♀h)が巣口から顔を出して、♀♂ペアの様子を眺めています。
(タペータムの反射機能が消失していても、明るい昼間の視覚は問題ないと推測しています。)
シーン3:3/12・午前8:36・晴れ・気温9℃(@1:12〜)
1時間後にも、3頭の家族群が営巣地の雪原をうろついていました。
巣穴へ向かって右から順番に(1頭ずつ)歩いてきます。
個体識別ができていませんが、先行する2頭が両親♀♂ペアで、いつも最後尾を歩いているのがヘルパー個体(両目失明♀h)なのでしょうか。
シーン4:3/12・午前8:37・晴れ(@2:12〜)
狭い巣口に3頭の家族がひしめき合っていました。
三つ巴で対他毛繕い、相互毛繕いしてるようです。
つづく→いよいよ交尾が始まります。