2026/10/18

獲物のヘビを巣穴に持ち帰り家族と分け合うホンドタヌキ【トレイルカメラ】

 



2025年5月下旬 

初夏の休耕地でホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)の親子3頭が暮らしている営巣地を自動撮影カメラで監視中です。 
両親♀♂のペアと、両目の輝板を失明したヘルパー♀から成る家族群です。 
母親♀が今季の幼獣を出産したかどうか、まだ不明です。 


シーン1:5/23・午後12:33・晴れ・気温30℃(@0:00〜) 
左から帰巣したタヌキが口に何か細長い獲物を咥えていました。 
生きたヘビを狩ってきたのか、あるいはロードキルなどの死骸を拾ってきたようです。 

巣口で寝そべって日光浴していた2頭が起き上がって出迎えました。 

獲物(ヘビ)の激しい争奪戦にはならず、2頭のタヌキが獲物をシェアして食べているようです。 
手前で生い茂る雑草が邪魔で、食事シーンがよく見えません。 


シーン2:5/23・午後12:35・晴れ・気温30℃(@1:05〜) 
最後まで獲物を食べている個体は、おそらく母親♀ではないかと推測しています。 
食べてない2頭もリラックスした状態で体を掻いたり、巣口付近をうろついたりしています。 


シーン2:5/23・午後12:36・晴れ・気温29℃(@2:05〜) 
右の巣口M付近で対面した2頭が口移しで獲物をシェアしました。 
ヘルパーもようやく分け前をもらったのかな?(個体識別できてない) 

その後は3頭が巣口Mに集まって対他毛繕いしています。 


シーン3:5/23・午後12:38・晴れ・気温30℃(@3:05〜) 
2頭のタヌキがまだ獲物の残り物を食べているようです。 
1頭が身震いしてから入巣Mしかけたところで、録画終了。 


シーン4:5/23・午後12:38・晴れ・気温30℃(@4:05〜) 
最後まで巣外に残っていた個体が、左の巣穴Lに潜り込みました。 


【考察】
ホンドタヌキの父親♂またはヘルパー♀が繁殖期の母親♀に給餌するかどうか、一番の注目ポイントなのですけど、残念ながら明るい昼間は個体識別できていません。 
タペータムの反射の有無でヘルパー♀を見分けられる夜に同様の給餌シーンが写ることを期待して、待つしかありません。


休耕地の雑草が草丈高く繁茂すると、タヌキの姿が隠れて見えなくなってしまうので、観察できる期間は限られています。

つづく→

林内の排水溝に架かる丸木橋で小競り合いを繰り広げるカラスのペア【野鳥:トレイルカメラ】

 



2025年4月下旬 

春の林内で雪解け水が溜まった排水溝を自動撮影カメラで監視中です。 
水路に倒木が架かった丸木橋で勃発したカラス同士の小競り合いをまとめました。 


シーン1:4/25・午後16:53・くもり・気温17℃(@0:00〜) 
丸木橋に居る個体aが右に少し歩いて渡り、足元の倒木に嘴を擦りつけました。 
次に細い落枝を咥えて拾い上げようとしています。 

画面右で同じ倒木に留まっていた別個体bが近づいてきて、丸木橋で仲間と合流しました。 
カラスbもカラスaがいじっていた落枝に興味を示したようです。 
すると、丸木橋で並んだ2羽のカラスのうち、左の個体aが聞き取れないほど掠れた声で鳴きました。 
このとき尾羽を扇状に広げ、お辞儀をしながら鳴いたので、ハシボソガラス(Corvus corone)と判明しました。 
そして左の個体aが横の個体bにちょっかいを出しました。 (抗議した?)
右の個体bがちょっと反撃する素振りを見せたら、カラスaは慌てて飛び退いて攻撃を交わしました。 
再び小競り合いしながら、2羽共に左岸に飛んで上陸。 
カラスbが丸木橋の左端(倒木の根本)に戻ると、排水溝の水を飲み始めました。

2羽の小競り合いを1.5倍に拡大した上でリプレイ。(@1:00〜1:23) 


シーン2:4/28・午後13:30・くもり・気温25℃(@1:24〜) 
3日後も2羽のカラスが小競り合いをしていました。 
1羽のカラスcが丸木橋を使わず、その手前で落枝の上に乗って水を飲んでいました。 
次に、排水溝の右岸に堆積した落枝を嘴で引っ張り出そうとしています。 
カラスcが丸木橋にひょいと飛び乗ると、奥から別個体dが飛来し、丸木橋の左端で水を飲み始めました。 

先客cが丸木橋をぴょんぴょん跳ぶように駆け寄って、dの横に並びました。 
すると「近い近い、近づき過ぎだ!」と言わんばかりに、カラスdがカラスcを左足で軽く蹴って牽制しました。 
小声でグーグー♪鳴きながらの小競り合いが勃発し、2羽は離れました。 
2羽の小競り合いを1.5倍に拡大した上でリプレイ。(@2:24〜1:23) 
このペアはハシブトガラス(Corvus macrorhynchos)でした。 


※ 鳴き声が聞き取れるように、動画の一部は編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


【考察】
シーン1、2で別種のカラスだったので、動画を切り分ければよかったかもしれません。

じっくり観察すると、構ってちゃんの性格のカラスがいたりして、面白いですね。


つづく→

2026/10/17

水中で互いに噛み合って喧嘩するヤマアカガエルの幼生

 

2026年4月下旬・午後14:15頃・くもり 

山麓にあるヤマアカガエル(Rana ornativentris)の繁殖池Lで、育った幼生の大群が分散して暮らしていました。 

その中で、2匹のオタマジャクシが互いに口で噛み合ったまま、グルグル回るように泳いでいます。 
2匹は少し体格差がありました。 
ようやく離れた後は、何事もなかったように泳ぎ去りました。 
追撃して逃げた相手に襲いかかることはありませんでした。 

1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:22〜) 
水面に波紋が立っているせいで、水中のオタマジャクシがちょっと見えにくいですね。
偏光フィルターを装着すれば、ましになるのかもしれません。


【考察】 
私は初めて見る行動でしたが、オタマジャクシを水槽で飼育する人には、もしかすると珍しくない光景なのかもしれません。

まさか同種間の共食いなのでしょうか? 
共食いするなら、もっと弱った個体を狙うような気がします。 
ヤマアカガエルの幼生同士で喧嘩?したかと思うと、利他行動?も観察できて、なかなか面白い一日でした。

実はこの日、池に煮干しを給餌したので、その欠片に群がって食いついた際に、オタマジャクシの歯がたまたま互いに引っかかってしまったのではないか?と想像してみました。 


いつものように、Perplexity AIに色々と訊いてみました。 

Q1: オタマジャクシの口に歯はあるか? 

A1: はい、オタマジャクシの口には「歯」があります。ただし、これは厳密には哺乳類などの「本当の歯(石灰化した歯)」ではなく、表皮が角質化した**角質歯(かくしつし)**と呼ばれる構造です。 ja.wikipedia

オタマジャクシの「歯」の正体

オタマジャクシの口の周囲(上唇と下唇)には、黒っぽい小さな突起が何列も並んでおり、これが角質歯です。 ja.wikipedia

  • 材質: 人間の爪や髪の毛と同じく、上皮細胞が角質化したもので、象牙質やエナメル質などの石灰化組織は含みません。 kaeru-kan
  • 機能: 水中の藻類や水草、石に付いた苔などを削り取って食べるために使われます。 ja.wikipedia
  • 配置: 口の縁に複数の歯列として並び、種によってその配列や形が異なるため、種の識別にも利用されます。 ja.wikipedia

変態とともに消失

オタマジャクシがカエルに変態する際、この角質歯は抜け落ちます。 tokyo-zoo

  • 変態後、カエルは昆虫などを丸呑みする捕食スタイルになるため、かじり取るための歯は不要になります。 tokyo-zoo
  • 口も「おちょぼ口」から大きく裂けた口へと変化し、舌を使って獲物を捕らえるようになります。 dxlab

なお、一部の研究ではオタマジャクシの口腔内にも乳頭状の突起(後鼻孔乳頭や口蓋乳頭など)が存在することが指摘されていますが、これらも摂餌補助の構造であり、機能的な意味での「歯」とは異なります。 note

つまり、**「オタマジャクシには歯に似た構造(角質歯)があり、藻類などをかじるのに使われるが、カエルになると抜け落ちてなくなる」**というのが正確なところです。 kaeru-kan


Q2: オタマジャクシが共食いすることはあるか?

A2: はい、オタマジャクシは共食いをすることがあります。ただし、すべての種や状況で起こるわけではなく、餌不足や高密度環境、種によっては「肉食型(共食いモルフ)」が出現するなど、条件に強く依存します。[natureasia][dandy-animals][exoinfo][natgeo.nikkeibp.co]

共食いが起こる条件

  • 餌不足・飢餓状態: 餌が限られていると、同種の個体を栄養源として食べることが報告されています。[natureasia][dandy-animals][jmedia]
  • 高密度環境: 狭い水たまりに多くのオタマジャクシがいると、競争が激化し共食いの頻度が高まります。[dandy-animals][exoinfo]
  • 種による違い: 一般的な日本産のアカガエル類などでは、餌が十分あれば共食いはほとんど起きないという観察結果もあります。一方、ツノガエル類など肉食性が強い種では共食いが起きやすく、飼育下では単独飼育が推奨されることもあります。[dandy-animals][exoinfo]

「肉食型(共食いモルフ)」の出現

一部の種(スキアシガエルなど)では、同じ卵塊から生まれた兄弟の中に、頭や口が大きく鋭い角質歯を持つ「肉食型」が出現することが知られています。[natgeo.nikkeibp.co]

  • この肉食型は、雑食性の兄弟を捕食して急速に成長し、水たまりが干上がる前に早くカエルになることができます。[natgeo.nikkeibp.co]
  • これは「乾きやすい一時的な水たまりで生き残るための適応戦略」と考えられています。[natgeo.nikkeibp.co]

血縁認識と共食い回避

面白いことに、一部の種(ヒキガエルなど)では、オタマジャクシが血縁個体を認識し、兄弟を食べることを避ける傾向が観察されています。[jmedia]

  • 血縁認識により、共食いのリスクを減らしつつ、外部の個体や他の栄養源を優先的に利用する戦略をとっている可能性があります。[jmedia]

飼育・観察での注意点

飼育下では、特に以下の点に注意が必要です。

  • 餌を十分に与える(不足すると共食いのリスク上昇)。[dandy-animals][exoinfo]
  • 飼育密度を下げる(過密は共食いを誘発)。[exoinfo]
  • ツノガエル類などは単独飼育が望ましい。[exoinfo]

つまり、オタマジャクシは条件次第で共食いをするものの、それは「生き残るための戦略的行動」であり、すべての種や状況で無条件に起こるわけではありません。[natureasia][dandy-animals][natgeo.nikkeibp.co]



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