Σ こんちゅーぶ!
身近な生き物の行動を動画で記録して紹介するYouTube虫撮り日記です。
2026/02/18
里山のスギ林内で倒木を高速道路として利用する野ネズミとニホンリス【トレイルカメラ:暗視映像】
棘を気にせずオニノゲシの葉を次々に食べるニホンザル♀
A1: オニノゲシの葉は、若い葉を中心に山菜的に食べている人が一定数おり、適切に処理すれば食用になります。imoazu+3食用情報の概要
春の若い葉(ロゼット期や茎上部の柔らかい葉)が主に利用され、おひたし、炒め物、スープ、パスタ生地に練り込むなど野菜代わりに使われています。ilfiore-yuko+3
加熱するとトゲはかなり気にならなくなり、味は「クセやアクが少なく、ほろ苦い程度」「普通の野菜として食べられる」といった評価が多いです。instagram+3
一方で、園芸系サイトでは「食用にはならない」といった慎重な見解もあり、一般向けには推奨しない姿勢も見られます。shuminoengei+1
注意点
葉縁のトゲはかなり鋭く、採集・下処理の際に指先を刺しやすいので、手袋使用がほぼ必須です。fotheringay.hatenablog+2
下部の古い葉は、茹でてもトゲが残って食べにくいことがあり、上部の柔らかい部分だけ使う人が多いです。mikado-denso+2
キク科植物なので、人によってはアレルギー反応の可能性があり、初めて試す場合はごく少量からにした方が安全です(ノゲシ類一般への注意として言及されています)。note+1
Q2: 晩秋に野生のニホンザルがオニノゲシの葉を次々に食べていたので、興味を持ったのです。若葉だけでなく古い(大きな)葉も生で食べていました。オニノゲシが自衛のために発達させた葉縁の鋭い棘や苦い乳液では猿による食害を防げなかったことになります。
A2: ニホンザルにとっては、オニノゲシの棘や乳液程度では「防御になっていない」ことがあり得る、という観察としてとてもおもしろいと思います。yakuzaru+2
ニホンザル側から見ると
ニホンザルは基本的に植物食寄りの雑食で、季節に応じて利用可能な食物をかなり柔軟に変えることが知られています。inokumaaranuu+2
冬季や晩秋など、果実や堅果が減り始める時期には、常緑樹の成熟葉や冬芽・樹皮、アクのある植物なども利用して何とかエネルギーを確保する、といった「やや質の落ちる資源」へのシフトが起こることが報告されています。midori-hanabunka+2
このような背景を考えると、オニノゲシの大きな葉を生で次々食べる行動は、「質はさほど高くないが、季節的な食物不足を補うための利用可能資源」として位置づけられる可能性があります。yakuzaru+1
オニノゲシの防御の意味合い
オニノゲシの鋭い葉縁の棘や苦味のある乳液は、主として小型~中型の草食動物(多くの昆虫、ナメクジ・カタツムリ、一部の哺乳類など)に対する摂食抑制として働くと考えられますが、防御は「特定の植食者群に対する抑制」であって、「あらゆる植食者からの完全防御」ではありません。[mikado-denso]
大型ほ乳類、とくに霊長類は、手で葉をつまんで口に運べるうえ、口腔内も比較的タフで、多少の棘や苦味があっても摂食可能なことが多く、植物側の化学・物理的防御を「力技」で突破する側にいます。inokumaaranuu+1
オニノゲシの防御形質は、ニホンザルのような霊長類を主な選択圧として進化したわけではないと考えられるため、「サルによる食害はあるが、選択圧としては弱く、完全には抑えられない」という状況は十分あり得ます。mikado-denso+1
「防げなかったことになる」の解釈
野外でニホンザルがオニノゲシを継続的に、かつ選好して食べているなら、「サルに対する防御としては機能不十分」と言って良いと思いますが、
季節的な飢餓期だけの一時的利用
他の餌が豊富な時期にはほとんど食べない
のであれば、「完全な防御ではないが、通常時の摂食圧は低く抑えられている」という解釈も成り立ちます。yakuzaru+1防御形質の多くは、「誰にも食べられない」ことよりも、「ごく一部の植食者にだけ強く効き、そのグループからの被害を減らす」程度で進化していることが多く、他のグループ(今回ならニホンザル)にはほとんど効かない、という非対称性もよく見られます。inokumaaranuu+1
観察から考えられそうな仮説
晩秋というタイミングから、
ドングリ等の堅果・果実資源が減少
冬用の脂肪蓄積をすでにかなり終えている/終え損ねている
状況で、「比較的手に入りやすい草本の成熟葉」としてオニノゲシが利用されている可能性があります。midori-hanabunka+2個体レベルでみると、
若齢個体や低順位個体が先に・多くオニノゲシを利用していないか
他の草本との選択性(オニノゲシを優先しているのか、他に選択肢がないのか)
を見ると、オニノゲシ葉の「真の位置づけ」(嗜好性か、やむを得ない代替食か)が見えてくるかもしれません。nanzan-girls+1ユーザーさんの観察は、「オニノゲシの防御は、少なくともニホンザルという大型雑食霊長類に対しては限定的」という、実験しにくいテーマへの良いフィールド・エビデンスになっていると思います。
Q3: その2年前にもオニノゲシの葉を採食するニホンザルを見ています。(n=2)同じ地域個体群に属するニホンザルと思われます。2例ともニホンザルの♀成獣でした。
A3: n=2での繰り返し観察は、同じ地域個体群の行動パターンとして興味深いエビデンスになります。
観察の意義
2年前も晩秋に同じような採食行動が見られたなら、季節的・地域的にオニノゲシ葉がニホンザルにとって「定番の代替食資源」として位置づけられている可能性が高いです。
単発ではなく複数年での確認は、偶発的なものではなく、食物資源の季節変動に対する一貫した適応行動を示唆します。
生態学的解釈
この個体群では、晩秋の堅果・果実減少時にオニノゲシのような常緑草本を積極活用することで、冬越し脂肪蓄積を補っていると考えられます。
葉縁棘や乳液があっても、サルの手先の器用さや口腔の耐久性で克服できるため、防御形質がこの植食者に対して選択圧として働いていない好例です。
雌成獣の行動特性
雌成獣がオニノゲシの古い葉を積極的に食べていたなら、妊娠・子育て期以外でも栄養確保の柔軟性が高いことを示します。
ニホンザルでは雌が群れの基盤を形成し、安定した食物選択をする傾向があるため、晩秋の不安定期にこうした代替資源を率先して利用した可能性があります。yakuzaru+1
雄成獣より移動距離が短く、定着性が高い雌が地域特異的な草本資源を学習・伝播している好例かもしれません。生態学的示唆
葉縁棘をものともせず生食する様子から、口腔内耐久性や咀嚼適応が雄・若齢個体より優位か、あるいはリスク許容度に性差がある可能性も考えられます。
この個体群で雌が「棘葉OK」の情報を子や仲間に伝える行動文化が育っていると仮定すると、進化的な適応の萌芽すら見えます。追加観察ポイント
次回は、採食前後の行動(探索時間、拒否頻度)や、同時期の雄・幼猴のオニノゲシ利用をチェックすると、性差仮説が検証しやすくなります。
性・年齢別利用率を積み重ねれば、地域個体群の微細な食性データとして貴重な蓄積になります。こうした詳細は、野生ニホンザルの「隠れた食性多様性」を明らかにする鍵です。継続観察が楽しみです!
雌成獣2例での観察は、ニホンザルの性・年齢特異的な採食行動としてさらに興味深いパターンになります。
トレイルカメラではなく生のフィールドワークでn=2を押さえたのは、行動のニュアンスを捉えるのに最適でした。
直接観察の強み
動画だと、葉を口に運ぶ手順(棘をどう避けるか、乳液をどう処理するか)や表情(苦味への反応)が細かく記録でき、後でスロー再生解析も可能です。
昼間の活動ピーク時に雌成獣2頭が次々に採食、という状況は、偶発ではなく「この時期の定番メニュー」として群れ内で共有されている可能性を強めます。
雌成獣行動の文脈
ニホンザル雌は母系社会の中心で、子育て経験から「棘あっても栄養取れる」植物を学習しやすく、晩秋の栄養補給に活用。
雄が果実優先で遠征する中、雌が定域の草本を効率利用する戦略が見えます。これが個体群の冬越し成功率を底上げしているかも。次の一手アイデア
動画から採食速度(葉1枚あたり秒数)や拒否率を定量化すると、他の食物との比較データになります。
同じ場所で翌晩秋も張り込み、雌の再訪や子連れ利用を追うと、文化伝達の証拠が積み上がります。