2026/07/20

雪解けが進む春の休耕地の巣穴横で日光浴をして過ごすホンドタヌキの家族群【5倍速映像】

 


2025年4月上旬・午前7:25〜午後13:10頃・晴れ 

雪国の休耕地でホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)の家族が暮らす巣穴を自動センサーカメラで見張っています。 
健常な両親♀♂ペアと、ヘルパーの両目失明♀h個体から成る3頭の家族群です。 

ある晴れた日(4/8)の約6時間弱の様子を5倍速の早送り映像でご覧下さい。 
手前の林縁から巣穴にかけての雪解けが早く、枯れ草に覆われた地面が露出しています。 
その地面が乾くと、タヌキが座ったり寝そべったりして休む時間が長くなりました。
晴れた日中にはほぼ巣口の横で日光浴をして過ごしています。 
ときどき毛繕いしたり、巣穴に出入りしたりもしています。 
周囲を常に見張っていて、何か侵入者の姿を認めると、警戒して巣内に避難しました。 

その前の早春の時期がタヌキにとっては一番居心地が悪そうでした。 
溶けかけてビシャビシャになった残雪の上で休むと毛皮が濡れたり冷たくなったりして嫌なのでしょう。 
巣外で長時間突っ立ったまま暇そうに過ごしていたのです。 



↑【おまけの動画】
早回し加工していない映像素材をブログ限定で公開しておきます。


つづく→

池畔の泥を舐めてミネラル摂取するダイミョウセセリ♂

 

2026年5月中旬・午後12:15頃・晴れ 

山中にあるモリアオガエル繁殖池で、関東型のダイミョウセセリ♂(Daimio tethys)が、岸辺に堆積したスギの落葉落枝の上に留まっていました。 
翅を全開にしたまま黒い口吻を伸ばして、泥で汚れた落葉落枝の表面を舐めています。 
ダイミョウセセリの飲水行動は初見です。
(ダイミョウセセリは)各種の花を訪れるほか、吸水や獣糞での吸汁も行う。(フィールドガイド『日本のチョウ』p280より引用)

 多くの蝶では、♂が性成熟のためにミネラル摂取するのですが、ダイミョウセセリではどうなのでしょう? 
図鑑で性別の見分け方を調べると、
♂♀で色彩・斑紋はほぼ同様だが、♀の翅形はやや丸い、♂の後脚の脛節に長い毛束がある、♂の腹部は細く、♀はやや太く、腹端に毛が密生する。(フィールドガイド『日本のチョウ』p280より引用)
とのことでした。 
しかし今回の映像では、いずれの形質も隠れて見えません。 
後半にようやくダイミョウセセリが向きを変えてカメラに対して正対してくれたときに腹部をよく見ると、「♀は腹端が太く毛が密生」という特徴が当てはまらなかったので、どうやら♂のようです。 

長時間泥を舐めてミネラル摂取する蝶の中には、余分な水分をときどき排出したり、尿をかけてミネラル成分を溶かしてから吸い戻しをしたりする種類が知られています。
今回のダイミョウセセリ♂が吸水中に排尿しているかどうか、残念ながら腹端がよく見えませんでした。 

撮影中は気づかなかったのですけど、微小のハエ類(複数種、種名不詳)が辺りを徘徊したり、翅を開閉・誇示したりしています。 
微小なハエが歩いて近づいたり飛来して左翅に留まったりしても、ダイミョウセセリ♂はほとんど気にしませんでした。 
ビクッと翅を閉じかけても、しばらくすると全開に戻りました。 

ダイミョウセセリ♂は一心不乱に舐め続け、一向に飛び立とうとしません。 
自発的に飛び立つまで撮り続けるつもりだったのですが、さすがに痺れを切らしました。 
ズームアウトしてから歩いて蝶に近づき、強制的に飛び立たせました。 
飛翔能力は正常だったので、「飛べないダイミョウセセリが池の岸辺に不時着していた」という解釈を排除できます。

池ではモリアオガエルやアマガエルがひっそりと鳴いていました♪ 


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2026/07/19

雪解け水の貯まった早春の林内を夜な夜なうろつくニホンアナグマ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2025年4月上旬〜中旬

シーン0:4/7・午後13:37・くもり・気温15℃(@0:00〜) 
左側にあるスギ林の水はけを良くするために掘られたと思われる排水溝に雪解け水がたっぷり貯まりました。(幅は約2m) 
この一時的な止水に来る野生動物を見張るために、自動撮影カメラを設置してみました。 

ニホンアナグマMeles anakuma)の登場シーンを以下にまとめました。 


シーン1:4/9・午前2:23・気温5℃(@0:03〜) 
深夜にアナグマが左岸を手前に向かってノソノソ歩いて来ました。 


シーン2:4/11・午後20:26・気温11℃(@0:12〜) 
2日後の晩にもアナグマが登場。 
右から左へ水路を跳んで渡河した直後なのかな?
そのまま左へ向かい、スギの根元の匂いを嗅いでから、地面に尻を擦りつけてスクワットマーキングしています。 

アナグマが奥へ向かった先(スギの木の左下)には、ホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の通う溜め糞場WBCがあります。 


シーン3:4/12・午後20:11・気温10℃(@0:53〜) 
翌日の晩には、アナグマがスギ林内を歩き去る後ろ姿が写っていました。 
今回もスギの根元の匂いを嗅いでから、タヌキの溜め糞場wbcに向かったようです。 


シーン4:4/17・午後12:42・晴れ・気温23℃(@1:04〜) 
明るい昼間に見ると、林床の残雪は完全に溶けていました。 
それでも排水溝に雪解け水が貯まったままです。 
いずれ水が干上がってただの溝になり、野生動物が行き交う獣道となります。


シーン5:4/20・午前0:18・気温12℃(@1:11〜) 
深夜にスギ林内の獣道を通って左から来たアナグマ♂がスギの手前で立ち止まり、排水溝の手前で佇んでいました。 
なぜか身を翻すと、左下へ足早に立ち去りました。 
迂回して倒木の丸木橋を渡るのかな? 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


【考察】 
林内を夜にうろつくニホンアナグマが水路を跳び越えて渡るシーンは一度も写っていませんでした。 
もしかして、アナグマは水が苦手なのでしょうか? 
だとすると、このようなちょっとした水路や小川があるだけでアナグマの生息域が分断されることになります(移動阻害の要因)。 

他の地点の水場でも、アナグマが水を飲んだり水浴びするシーンを私はこれまで一度も撮れたことがありません。 
穴掘りで体毛が土で真っ黒に汚れても、しばらくするときれいに戻っているので、どこかで水浴していると思うのですけど…。
(まさか毛皮の手入れは毛繕いだけなのかな?)


つづく→

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