2026/07/03

【実録:猿も木から落ちる!】リンゴの樹上から落ちたニホンザル

 



2026年6月上旬・午前10:10頃・晴れ 

山麓の果樹園に群れで侵入した野生ニホンザルMacaca fuscata fuscata)を観察していると、「猿も木から落ちる」衝撃映像が撮れました。 

シーン1: 
リンゴの木に登って未熟な果実を食べている成獣♀が、隠し撮りする私に気を取られたのか、樹上でバランスを崩して落ちそうになっていました。 
足元の枝が不安定なようです。 
決まりが悪そうに樹上で向きを変えました。 


シーン2: 
なぜか毛皮が濡れている個体です。 
直前に小川で水浴びをしてきたのかもしれません。 
股間は見えませんでしたが、胸の乳首が小さいので、若い♀のようです。(♂の可能性は?) 

リンゴ灌木の梢でニホンザルが私を見つけて警戒していたら、座っていた細い横枝が猿の体重を支え切れずに、分岐点から折れてしまいました。 
この滑落事故は不可抗力です。 
咄嗟に下部の枝にしがみついてなんとか滑落を免れ、すぐに登り直しました。 
怪我はなかったようで、一安心。

樹冠部から大きく跳んで隣の木に移ると、青りんごの実った枝葉がしばらく上下に激しく揺れています。 


シーン3: 
「猿も木から落ちる」瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:51〜)
止まり木(横枝)の破断という不可抗力の墜落でした。
落ちていく猿に回転運動は見られず、折れた枝と一緒に自由落下しただけでした。

ついでに跳躍樹間移動もスローモーションで見直すと、激しく揺れた青リンゴ(未熟果)がいくつか落ちていました。(落果)


「猿も木から落ちる」様子は狙って撮れるものではないので、ラッキーでした。
次は、高所から落ちたネコが空中で自ら体をひねる有名な運動をスーパースローで撮ってみたいものです。


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サクランボの樹上で熟果をついばむスズメの群れ(野鳥)

 

2026年5月下旬・午後14:00頃・晴れ 

民家の庭で育ったサクランボの果樹にスズメPasser montanus)が賑やかに鳴き交わしながら群がり、赤く熟した果実を採食していました。 
枝葉の生い茂った中央部に隠れているスズメは撮影しにくいので、枝先部分スズメが来るまで待って撮影しました。 
青空を背景にすると、ピントを合わせやすいのです。 

スズメは、サクランボの果皮がまだしっかり赤く色づいていない果実を選んで食べることもありました。 
体の大きなムクドリとは違って、スズメはサクランボの果実を丸ごと飲み込めません。 
枝からぶら下がっているサクランボの果肉を、小さな嘴でちびちびと啄んでいます。 
熟果を枝からもぎ取って咥えた個体も、丸ごと飲み込まずに、果肉だけを器用に食べて種子は下に捨てました。 

サクランボの種子に注目すると、重力散布とほぼ変わりませんから、スズメはサクランボの被食型種子散布に寄与していると言えません。 
種子捕食者ではないものの、サクランボにとっては甘い果肉の食べられ損になります。 
ムクドリなどがサクランボの種子散布者を務めています。



離れた位置から撮影している私のことをスズメは明らかに警戒しているようで、横枝を伝って移動し、果樹の枝葉が生い茂った中央部に隠れてしまいました。


関連記事(7年前の撮影)▶ サクランボの熟果を食害するスズメ(野鳥)

2026/07/02

早春のホンドタヌキが林内の巣穴の横で暇を持て余し落葉灌木や落枝を何度も甘噛み【トレイルカメラ】

 



2025年3月中旬〜下旬 

落葉二次林でホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の越冬する巣穴を自動撮影カメラで見張っています。 
ここは以前、ニホンアナグマが掘った営巣地(セット)でした。 

シーン1:3/15・午前5:42・気温-1℃(@0:00〜)日の出時刻は午前5:48。 
日の出直前に右から来た先行個体のタヌキが、通りすがりに巣口Rをちらっと見下ろしてから、右から生えた落葉灌木の枝を甘噛みしました。 
後続個体は巣口Rに顔を突っ込んで匂いを嗅いでいます。 
巣口Rの窪みから左にピョンと飛び出して、先行個体の後を追います。 

シーン2:3/18・午後15:03・晴れ(@0:41〜) 
♀♂ペアと思われる2頭のタヌキが一緒に来ていました。 
左の個体Lが、巣口Rに生えた細い落葉灌木の枝先をガジガジと甘噛みしました。 
手前の個体Rが巣口Rを点検してから、横に並んだパートナーLに対他毛繕いしました。 

シーン3:3/18・午後15:31・晴れ(@1:42〜)
ペアで来ていたタヌキのうちの1頭が、巣口Rの縁から奥の雪面に出てから、眼の前にあった落葉灌木を甘噛みしました。 
手前の個体は自分で毛繕いを始めました。 

シーン4:3/18・午後15:47・晴れ(@2:42〜)
1頭が再び巣口Rの灌木を甘噛みしました。 
左の個体Lは右の個体Rの尻の匂いを隙きあらば嗅ごうとしているようです。 
♂がパートナーの♀の発情状態をチェックしているのでしょう。 

シーン5:3/23・午前9:05・晴れ(@3:24〜) 
今回はタヌキが単独で巣穴Rに来ていました。
(この個体は、両目を失明したヘルパー♀ではないかと思います。) 
横から巣口Rを塞ぐように伸びている落葉灌木を甘噛みしてから、クゥーン♪と甲高い声でかすかに鳴きました。 
巣口Rの上の縁の残雪を前脚で何度も掻きました。 
もう本格的に雪かきをする必要がないので、ただの暇つぶしでしょう。 
手前に回り込んでから巣口Rに顔を突っ込んで、再び鳴きました♪ 

シーン6:3/23・午前9:27・晴れ・気温24℃(@4:24〜) 
♀♂ペアで来ていたタヌキの1頭が、巣口Rで落葉灌木を甘噛みしました。 
ときどき身震いしています。 

シーン7:3/23・午後16:56・晴れ・気温13℃(@5:24〜) 
両目を失明したヘルパー♀と思しき単独個体が、巣口Rで暇つぶしに落葉灌木や落枝を甘噛みしました。 
ようやく雪面に座り込んで、休んでいます。 

シーン8:3/23・午後17:02・晴れ・気温13℃(@6:10〜)
立ち上がったタヌキが巣口Rに顔を突っ込んで覗き込みながら、クゥーン♪と鳴きました。 
巣口Rの上を塞ぐように倒れている落葉灌木を甘噛みしました。 
小声で鳴いてから、巣穴Rに潜り込みました。 

シーン9:3/25・午後18:12・気温8℃(@7:03〜)日の入り時刻は午後17:58。 
日が暮れた晩に、奥から来たタヌキのペアが監視カメラを見上げていました。 
このペアのタペータム(輝板)は正常に赤外線を反射しています。 

左の個体Lが自分で毛繕いをしたり、欠伸や身震いをしました。 
体を少し掻いてから、目の前の落葉灌木を甘噛みしました。 
その後、背中を弓なりに伸ばすストレッチ運動をしました。 
これは出巣直後のタヌキによく見られる行動ですけど、今回の文脈とは合いません。 
再び落葉灌木に甘噛みしました。 


※ タヌキの鳴き声が聞き取れるように、動画の一部は編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。


【考察】 
この時期のホンドタヌキは営巣地でもとにかく退屈そうです。
巣口R付近で落葉灌木や落枝を何度も甘噛みする謎の行動が見られました。

邪魔な枝を折ろうとしている訳でもありません。 
冬の積雪で押しつぶされた灌木をぐいぐい引っ張って掘り出そうとしている訳でもありません。

これは空腹しのぎの行動なのでしょうか? 
 食べられる餌かどうか調べる探索行動なのかもしれません。 
しかし、タヌキはたとえ厳冬期でもニホンザルのように樹皮を食べることはありません。
私には手持ち無沙汰の暇つぶしに見えました。

営巣地の残雪が完全に溶ければ、タヌキは露出した地面に寝そべってのんびり日向ぼっこをするようになるのですが、早春の溶けかけた残雪に座ると毛皮がビシャビシャに濡れて(冷たくて)嫌なのかもしれません。

タヌキは主に夜行性なので、昼間は巣穴で寝ていることが多いはずです。
しかし、雪国のタヌキはこの時期、滅多に巣穴に入らなくなりました。
早春の時期は巣穴の中に雪解け水がしみ出しくる結果、敷き藁(寝床)も濡れて居住環境が劣悪になるのではないかと予想しています。
春の到来はタヌキにとって嬉しいことだけではないのかもしれません。
タヌキが居ないときに巣内にカメラを突っ込んで中の様子を撮影し、確認してみないといけません。



つづく→

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