2026/02/15

カキノキの下で落果の山を見つけたホンドテンの反応【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2024年11月下旬・午前1:15頃・気温-3℃ 

平地でカキノキの下に散乱していた落果8個を拾い集めて1箇所にまとめて置き、自動センサーカメラで見張っています。 

気温が氷点下まで下がった深夜過ぎに冬毛のホンドテンMartes melampus melampus)が登場しました。 
恐る恐る給餌場に近づくと、匂いを嗅ぎ回ったものの、落柿を食べずに走り去りました。 
私の残り香を嗅ぎ取って警戒しているのでしょうか。 
せめてカキノキに登って樹上に残った熟柿を自力で食べるかと期待したのですが、いずれ木登りのシーンが撮れるかな? 


つづく→

イソギクの花を舐める合間に身繕いするイエバエ♂

 

2024年11月中旬・午前10:10頃・くもり(ただの日陰かも?) 

郊外の住宅地で道端の花壇に咲いたイソギクの群落で見慣れないハエが訪花していました。 
イエバエ♂(Musca domestica)ですかね? 
恥ずかしながらイエバエ科の見分け方をよく知らないので、普通種でも拙ブログでは初登場になります。 
翅は透明ではなく、茶色を帯びています。 
左右の複眼が頭頂で接しているので、♂と判明。 
イエバエの腹部の腹板は橙黄色。ノイエバエの腹部の腹板は橙黄色はすべて黒色。(『ハエハンドブック』p145より引用)

白く縁取られた葉の上に乗って身繕いしています。 
前脚で頭部の複眼を拭い、次は左右の前脚および後脚の先を擦り合わせました。 
 化粧が済むと隣の花序に歩いて登り、口吻を伸縮させてイソギクの筒状花を舐め始めました。 
花序から降りて下の葉をうろつくと、化粧を再開。 

この後は他の気になる被写体(訪花昆虫)を見つけたので目移りしてしまい、イエバエ♂が飛び立つまで見届けられませんでした。
左翅が少し破損していますが、飛ぶのに支障はないはずです。
交尾相手の♀が蜜源植物に飛来するのを待ち伏せしているのかもしれません。


【考察】
イソギクの葉の白い縁取りについて

Q1: ふと気になったのですが、白く縁取られたイソギクの葉は一種の斑入りなのでしょうか?
Perplexity AIに質問してみると、意外な答えが返ってきました。

A1: いいえ、イソギクの「白い縁取り」は、通常いうところの斑入りとは別物と考えるのが妥当です。zoezoe+2

イソギクの白い縁取りの正体

  • イソギクの葉は、裏面から縁にかけて銀白色の毛が密生しています。uekipedia+3

  • その葉縁が少し反り返るため、表側から見ると「白い縁取り」があるように見えるだけで、葉肉の色(クロロフィル分布)が抜けているわけではありません。jplants+3

  • したがって、これは毛の構造と葉の形態による視覚効果であり、葉組織の色素異常・キメラに基づく斑入りとは性質が異なります。zoezoe+2

斑入り品種との違い

  • 文献では「葉に斑が入る園芸品種がある」「フイリイソギク(葉に白い模様が入る園芸品種)」とされ、これは葉身内部に白い模様が現れる典型的な斑入りとして扱われています。ous+2

  • これに対し、野生型イソギクの白縁は毛によるもので、園芸上も別に「斑入り」として区別される品種(フイリイソギク)が立てられていることからも、両者は明確に区別されています。uekipedia+3

結論として、イソギクの白い縁取りそのものは斑入りというより「毛による白い縁取り」という形態的特徴であり、斑入りと呼ぶのは適切ではないと思ってよいです。jplants+2


Q2: 白く縁取られていることで葉の輪郭をくっきりさせていますが、その形質は何の目的があって進化したのか? 

A2: イソギクの葉の銀白色の毛(トメントース状の被毛)は、主に海岸崖地の乾燥環境への適応として進化したと考えられます。[www1.ous.ac]​

進化の主な目的

イソギクは千葉から静岡にかけての海岸崖地に生育し、風が強く乾燥しやすい立地です。この環境で葉裏の白毛が密生することで、水分の蒸散を防ぎ、葉の乾燥耐性を高めています。aiki-jumoku+1

葉の厚みと毛の組み合わせが、海浜特有の塩風・乾燥ストレスに対する保護機能として機能します。[aiki-jumoku]​

追加の効果

白い毛は葉の反射率を上げ、光の強さを和らげ、過熱を防ぐ可能性もあります。[plaza.rakuten.co]​

葉縁の毛が輪郭をくっきりさせる視覚効果は、花の目立ちやすさを間接的に助けますが、主目的は生理的耐性です。[plaza.rakuten.co]​


Q3: 海岸崖地など似たような乾燥環境には、イソギク以外にも同様に葉縁に白い毛が密生するよう収斂進化した植物はいるか? 


A3: はい、海岸崖地などの乾燥・強風環境では、イソギクのような葉縁に白い毛(トメントース状被毛)が密生する形質が、複数の非関連植物で収斂進化しています。digirika.tym.ed+2

代表的な収斂進化例

  • ハマヒルガオ(ヒルガオ科): 葉裏に白い毛が密生し、葉縁が白く見える。砂浜の乾燥・塩風耐性に寄与。digirika.tym.ed+2

  • ハマゴウ(クマツヅラ科): 葉全体に白っぽい毛が生え、強い日差し反射と水分保持を担う。digirika.tym.ed+1

  • ハマニガナ(キク科): 葉に毛が多く、厚葉と相まって海浜乾燥適応。イソギクと同じキク科だが別属で独立進化。kusumachi+1

共通の適応意義

これらの白毛は、海浜の高温・乾燥・塩害環境で蒸散抑制と光反射を行い、葉温上昇を防ぎます。e-amco+2
葉縁特化は葉の反り返りと毛の視覚効果で輪郭強調し、種子散布時の視認性を高める副次的効果も考えられます。[kamakura.beststravel]

海から離れた山地で暮らす私にとって知らないことばかりで勉強になりました。

しかし、Perplexityの回答A3には末尾にハルシネーション(AIの誤り)が含まれています。

イソギクなどキク科植物の種子は動物散布ではなく、綿毛で飛散する風散布です。

そもそも山形県の内陸部でイソギクは自生しておらず、園芸植物として植栽された国内外来種なのです。

2026/02/14

シラカシ堅果の給餌箱を無視して貯食物を探すニホンリス【トレイルカメラ】

 



2024年11月下旬・午前9:40頃・晴れ 

里山の林縁に転がっている年季の入った倒木の端に給餌箱を設置し、拾い集めたシラカシの堅果(ドングリ)を一杯に入れておきました。 

昼行性のニホンリスSciurus lis)が給餌場に現れたのは、1週間も経ってからのことでした。 
倒木のほぼ中央に乗って奥の方を眺めているリスの後ろ姿が写っていました。 
倒木から林床にスルリと降りると、しばらく地面の下草(落ち葉?)を調べてから、再び倒木の同じ位置に登り直しました。 
今度は向きを変え、監視カメラの方を向いてくれました。 
倒木を伝って少し左へ移動すると、座って再び奥を見つめています。 

ちょっと高い展望台から周囲を警戒すると、再び倒木から地面に飛び降りました。 
手前の下草が邪魔でよく見えないのですが、どうやら地面を掘っているようです。 
倒木に登り直すと、後足で立ち上がりました。
このとき空荷だったので、過去に隠した貯食物を掘り出した訳ではなさそうです。 
お立ち台(倒木)から再び地面に飛び降り、手前の地面の同じ地点を何度も掘り返しています。 
最後は手前に立ち去りました。 

一連の行動を1.5倍に拡大した上でリプレイ。(@1:32〜) 


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 


【考察】 
ニホンリスは見慣れない給餌箱に対して警戒しているのか、ドングリの詰まった給餌箱に一度も入ってくれませんでした。 
そもそもあまり好きでもないドングリなんか眼中になくて、過去に貯食物(オニグルミの堅果?)を埋めた場所を思い出すのに苦労していたのかもしれません。

今季試した給餌実験の結論として、シラカシのドングリは野ネズミにもニホンリスにも人気がありませんでした。 
念のために、もう一度ぐらい追試すべきかもしれません。 
どうしてシラカシ堅果がリスに不人気だったのか、Perplexity AIに質問してみました。 

Q1: ニホンリスがシラカシの堅果(ドングリ)を食べたり貯食したりする観察記録はあるか? 

A1: ニホンリスがシラカシ堅果(ドングリ)を食べたり貯食したりしたという、種を特定した詳細な観察記録は、少なくとも公開された代表的な資料の範囲では確認されていません。buna+1

1. ニホンリスのドングリ利用に関する一般論

  • 解説記事では、日本のニホンリスやキタリスは「タンニン含有率が高く渋みの強いドングリ類(カシ類)をあまり貯食しない」とされており、代わりにタンニンの少ないスダジイなどを好んで食べると書かれています。[buna]​

  • ニホンリスの食性と貯食を調べた古典的研究(加藤 1985)では、主要食物としてオニグルミ、アカマツ種子、カラマツ種子などが挙げられており、利用樹種は22種報告されていますが、要約部にはシラカシ(あるいはカシ類堅果)への直接の言及はありません。[cir.nii.ac]​

2. 「シラカシ限定」の記録が見当たらない理由の可能性

  • 報告論文では、多くの場合「カシ類」「ブナ科常緑広葉樹」といった群として扱われ、個々のカシ種(シラカシ・アラカシ等)まで同定・記載していないことが多いと考えられます。[cir.nii.ac]​

  • また、前述のようにカシ類ドングリは「ニホンリスはあまり貯食しない」とされ、研究者もクルミ類やマツ類など主要資源に焦点を当ててきたため、シラカシ利用があっても詳細に報告されていない可能性があります。[buna]​

3. 現時点で言えそうなこと

  • 公開されている代表的な研究・解説レベルでは、「ニホンリスがシラカシ堅果を食べる・貯食する」という種まで特定した観察記録は確認できませんでした。cir.nii+1

  • 一方で、「カシ類のドングリは渋みが強いため、ニホンリスはあまり貯食しない」という記述があり、少なくとも「主要な貯食対象ではない」という方向の一般的見解は示されています。[buna]​

4. フィールドで確認したい場合のヒント

  • シラカシ林・混交林で、リスが残した食痕(殻の割れ方、齧り痕の位置・パターン)を系統的に記録する。クルミやクリの食痕と比較すると識別しやすくなります。[iwate-shizen]​

  • 秋~初冬のリスの行動を継続追跡し、「運搬 → 埋設/樹上隙間への押し込み」といった貯食行動がシラカシ堅果で起きているかどうかを、個体ごと・樹種ごとに記録するのが有効です。[parks.or]​

まとめると、「シラカシのドングリをニホンリスが利用するか」という点は、少なくとも文献上では空白に近く、「あまり貯食しないカシ類」の中の一例として扱われている可能性が高い、という状況だと考えられます。cir.nii+1


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つづく→

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