2026/07/13

軒下の資材置き場で尿スプレーと爪研ぎでマーキングするキジサビ♀のイエネコ

 

2026年5月下旬・午後13:50頃・晴れ 

郊外の静かな裏通りでイエネコFelis silvestris catus)がうろついていました。 
このような焦げ茶色の毛並みはキジサビと呼ぶらしい。

車庫の軒下に雪囲い用の資材(スギの板)が積まれていました。
キジサビは、こちらを振り返りながら、その上を歩いて奥に向かいます。
以前は雪囲い資材をきれいに収納していたらしい棚(金枠?)が今や朽ち果てていました。 
錆びた支柱パイプの横で立ち止まると、尻尾をピンと立てて根元に尿スプレーしたようです。 

そのまま奥の原っぱへ突き進むのかと思いきや、雑草がぼうぼうに生い茂っている様子を見て、キジサビ猫は諦めたようです。 
方向転換して、こちらに戻って来ました。
途中で私を見上げながら、雪囲い資材の材木で前足の爪を研ぎました。(しっかり見えずに残念)

猫は草丈高く繁茂して見通しの悪い原っぱを歩くのが嫌い(面倒臭い)なのかと思ったら、資材置き場から逸れて草むらに突入し、自発的に薮漕ぎしたので驚きました。 
道端に突っ立って撮影する私を迂回しながら近道したのです。 
今は荒れ果てた原っぱですが、昔はきれいな裏庭だったようで、ジャーマンアイリス(ドイツアヤメ)の花が咲いていました。 
上の内花被片が白、下の外花被片(萼)が紫というツートンカラーの品種でした。 
キジサビは道端の融雪溝に沿って足早に歩き去り、隣家の庭に入って姿を消しました。 
この家の飼い猫なのかな? 

関連記事(2年前の撮影:同じ家系の猫?)▶ ブロック塀の下で昼寝するイエネコ(キジトラ)



【考察】
キジサビの個体は、遺伝的な理由で♀がほとんどらしい。 (三毛猫の性別と同じような話)
確かに排尿マーキングのシーンで股間をよく見ると、 陰嚢も去勢手術の跡も全く見えませんでした。
左の耳介にごく小さな切れ込みがあるのは、去勢猫の目印(サクラネコ)としてカットされたのではなく、自然な怪我の傷跡でしょう。 
イエネコの♀も尿スプレーするとは知りませんでした。 
爪研ぎもマーキングの一種です。 
どうやら軒下の資材置き場は、彼女の縄張りの境界になっているようです。 
トレイルカメラを設置してサインポストを見張ったら、面白そうです。

クリの枝に止まる雪国のカケス(冬の野鳥)

 

2026年1月上旬・午後13:10頃・晴れ 

山麓にあるクリ園にカケスGarrulus glandarius)が来ていました。 
落葉したクリ(栗)大木の冠雪した太い横枝に留まっていました。 
カケスは普段おそろしく警戒心が強くてすぐに逃げてしまうのに、今回は後ろ向きだったせいか、珍しくじっくり撮らしてくれました。 
ときどき振り返って見ていたので、カメラを構えた私に気づいていないはずはありません。 

やがてカケスはクリ林の奥へ飛び去り、姿を見失いました。 
飛び立つときも警戒声を発しませんでした。

2026/07/12

交尾期の日中に林内の巣内で休むホンドタヌキの両親♀♂と巣外で単独行動する娘【トレイルカメラ】

 


2025年3月下旬・午前8:55頃〜午後17:05頃・晴れ 

ある1日(3/23)の明るい日中の記録です。 
ホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の3頭からなる家族群が落葉二次林にある巣穴にやって来ました。 
ちょうど交尾期(発情期)の真只中で、一夫一妻の両親♀♂と両目の輝板(タペータム)を失明した娘♀h(ヘルパー)の家族です。 
明るい昼間には、輝板の反射による個体識別ができません。 
以下のもっともらしい解釈は、私の想像に過ぎません。

やがて両親♀♂が相次いで巣内に入り、娘♀hだけが巣外に取り残されました。 
もしかすると、この巣穴は狭くて、3頭のタヌキが同時に入ることは無理なのかもしれません。 
娘♀hは独りで二次林内をうろつき始めました。 
夜行性に必要な輝板が両目とも失明しているため、暗い夜にはあまり餌を摂ることができず、空腹なのかもしれません。 
つまり、夜目の効かない娘♀hは必要に迫られて昼行性になり、健常な両親(主に夜行性)とは生活リズムが違うのかもしれません。

しばらくして戻ってきた娘♀hが巣口Rでクゥーン♪と何度も鳴いて呼びかけても、両親は出てきません。 

15分以上も経ってから、ようやく両親が巣穴Rの外に出てきていました。 
しかし娘♀hは、すれ違いで外出していました。 
娘♀hの帰りを待っているのか、巣口Rでのんびり佇んだり、雪を食べたり、毛繕いしたりしています。 

9:30頃、両親は急に何者かの接近に怯えて巣内Rに慌てて逃げ込みました。(緊急避難) 
謎の侵入者の正体は不明です。 
そのまま巣内で眠ってしまったようです。 
いくら発情期の盛りでも、狭い巣内で交尾することはないはずです。 

何度か娘♀hが巣口Rまで戻って来たものの、ラブラブの両親♀♂に遠慮してか(狭くて入れないのか?)中に入ることはありませんでした。 
暇つぶしで周囲の落枝を甘噛みすることもありました。
諦めて再び独りでぶらぶらと立ち去ります。 
他の兄弟姉妹は両親の縄張りを離れて独立してしまったので、遊び相手がいないのです。 

ようやく家族全員(3頭)が合流できたのは、夕方の17:00過ぎでした。 
巣内で5.5時間も昼寝した両親♀♂は、巣口Rで欠伸をしたり、背中を弓なりに伸ばすストレッチ運動をしたり、身震いして土の汚れを振り落としたりしています。 
家族水入らずで対他毛繕いを始めました。 
立場の弱い娘♀hが発情期の両親♀♂から完全に疎外されている訳でもなさそうで、ほっとしました。 

その後にタヌキ一家がこの営巣地を立ち去るシーンがなぜか写っていませんでした。 


※ 鳴き声が聞き取れるように、動画の一部は編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 
ここは以前、ニホンアナグマが掘った営巣地(セット)でした。 


つづく→

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