2026/09/30

休耕地の巣穴横で昼間にのんびりくつろぐホンドタヌキの家族群:5月中旬【トレイルカメラ】

 



2025年5月中旬

シーン1:5/14(@0:00〜) 
休耕地にあるホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)の営巣地を自動撮影カメラで見張っています。 
少なくとも3つの巣穴が原っぱに点々と開口しています。 

両親♀♂と両目失明のヘルパー(娘♀)という家族構成の計3頭がここで暮らしています。 
明るい日中はタヌキの個体識別ができていません。 

巣内で母親♀が新たに幼獣を出産したかどうか、外から見ただけではまだ分かりません。 
私は巣穴には決して近づかないようにしているので、産室の巣穴がどれかも不明です。 

昼間のタヌキは、もっぱら巣口でのんびりと日光浴したり毛繕い・仮眠したりして、くつろいでいます。 
周囲を警戒していることもあります。 
映像としては退屈なので、5倍速の早回しでお届けします。 

営巣地の奥では、餌を探し歩くカラス(おそらくハシボソガラス)が写っていることがあります。 


シーン2:5/15(@1:59〜) 

シーン3:5/16(@3:48〜) 
早朝は霧が薄っすらと立ち込めていました。 

シーン4:5/17(@7:53〜) 

シーン5:5/18(@8:00〜) 

シーン6:5/19(@11:18〜) 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


つづく→

電柱の巣で育つハシボソガラスの雛3羽を世話する親鳥♀♂(野鳥)

 



2026年5月上旬・午後14:05〜14:30頃・晴れ 

郊外で交通量の多い車道の横に立つ電柱に営巣したハシボソガラス(Corvus corone)を観察しています。 
水平の腕金に乗せて作った巣で3羽の雛を育てているのです。 

1羽の親鳥が右から飛来し、巣の右に突き出たループ状のケーブルに留まりました。 
すると、巣内で待っていた雛が直ちに餌乞いを始めました。 
カラスの雛および幼鳥は口内が赤く目立つのが特徴で、親鳥はこれを目掛けて餌を与えるのです。 
親鳥は、右端の雛を選んで口移しで給餌しました。 

食後の雛が巣内で方向転換して親鳥に尻を向け、尾羽根を上げながら脱糞しました。 
普通なら雛の糞はゼラチン質の袋に包まれていて、親鳥が始末しやすいようになっています。
ひなの排せつ物は「ふんのう」という袋につつまれて出てくるので、親鳥はそれをくわえて捨てにいきます。 (『鳥の親子&子育て図鑑 おもしろふしぎ鳥類学の世界』p62より引用)
ところが今回はその袋が雛の体内で破けてしまったのか、白い液状便がそのまま排泄されました。 
背後で嘴を開けて待ち構えていた親鳥は雛の糞を受け止め損ね、ほとんどをこぼしてしまいました。 
なんとも汚い話ですが、排糞行動の失敗例は初見なので興奮しました。 
1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:41〜1:52) 
親鳥が飛び去る際にも隣の雛が餌乞いしました。 


この日はあいにく三脚を持参してなかったのですが、道端のゴミ捨て小屋の屋根にカメラを乗せて固定し、カラスの巣を長撮りで監視することが出来ました。 
撮影をカメラに任せてた私は、素知らぬ顔で巣の逆方向を眺めている方が、カラスの親鳥は安心して育雛を続けてくれます。 
10倍速で微速度撮影すると、親鳥が帰巣する間隔も記録できます。(@1:53〜) 
ただし、カメラの仕様で音声は録音できなくなります。 
給餌および排糞のシーンは1.5倍に拡大した上で、再生速度を落とした2.5倍速でリプレイしました。(@2:20〜) 

やがて親鳥が右から帰巣すると、雛が口を大きく開けて餌乞いしました。 
親鳥は2羽の雛に続けて給餌すると、食後に雛が排泄した糞を嘴で受取りました。 
今回の雛の糞は正常で、ゼラチン質の袋(膜)に包まれていたので、親鳥は嘴を汚さずに受け取って捨てに行くことができます。 
親鳥は、一旦電線に移動してから、左に飛び去りました。 
巣から離れたところで雛の糞を捨ててから(排糞)、次の餌を探しに出かけます。 

やがて別の親鳥が右手前から帰巣しました。 
雛に口移しで給餌した後、雛の糞を咥えて右手前へ飛び去りました。 

留守番する雛が巣内で伏せると、背が低いので姿がほとんど見えなくなりました。 
 親鳥を待っている間に、雛はまだ羽ばたき練習を一度もしていません。 
したがって、巣立ちまでまだ日数がかかりそうです。 


最後は手持ちカメラに切り替え、撮影アングルを変更しました。(@2:54〜) 
逆光のアングルですけど、どうせ黒いカラスが被写体なので、シルエットしか写らなくても問題ありません。 

左から親鳥が飛来し、腕金の左端から突き出たループ状のケーブに留まりました。 
ここが親鳥のお気に入りの留まり場になっているようです。 
帰巣した親鳥の喉袋が膨らんでいるのは、そこに餌を入れて運んで来たからです。 
餌乞いした雛に口移しで給餌しました。 
巣の反対側に座っていた雛は満腹なのか、餌の催促をしませんでした。 
食後の雛が排泄するまで親鳥が横で待っています。 
雛が排便したかどうか、近くから巣を見上げるアングルでは巣材が邪魔で見えませんでした。 
親鳥は巣の横にあるループ状のケーブルに一旦戻ってから、飛び去りました。 


直後に至近距離からハシボソガラスの鳴き声がするので見上げると、巣のある電柱から1本離れた別の電柱近くの電線に別個体の親鳥が留まっていました。 
私を見下ろしながら嗄れ声で鳴いています。 
尾羽根を開閉しているのは、興奮や警戒の現れでしょうか。 
親鳥をこれ以上刺激しないように、撮影を打ち切って営巣地を離れました。 
長時間しつこく巣を撮影している私に対して、カラスの親鳥は急降下の攻撃や糞爆弾の投下などはしませんでした。 
これだけ交通量の多い車道の電柱で営巣しているハシボソガラスは、人馴れしているのか通行人に対しても寛容でした。 


この後は忙しくて定点観察に通えませんでしたが、雛は無事に巣立ったようです。


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【考察】
Perplexity AIに排糞行動の失敗について色々と訊いてみました。

Q1:「カラスの雛は親鳥から給餌された直後に排泄する。その糞はゼラチンのような膜で包まれているため、親鳥が捨てに行くときに運びやすくなっている。」というのが定説です。ところが今季、ハシボソガラスの雛が給餌直後に白い液状便(ゼラチン膜なし)を排泄したので、待ち構えていた親鳥が受け取れない、という事例を観察した。これはよくあることなのか?

A1:観察されたような「給餌直後にゼラチン様膜なしの白い液状排泄をし、親鳥が受け取れない」というケースは、少なくとも一般的な「定説」にはほとんど言及がなく、日常的に頻発する現象としては扱われていないようです。 pref.fukui.lg

野鳥の雛の「くそ袋」と定説

多くの小型鳥類の雛では、巣内の衛生保持のため、糞が薄い膜で包まれた「糞嚢(くそ袋)」として排泄され、親鳥がそれを嘴で受け取り、巣外に運搬したり摂食したりする行動が広く知られています。 detail.chiebukuro.yahoo.co
この「袋状にすることで運びやすくする」という説明は、カラスを含めた野鳥一般の解説でよく見られますが、具体的な種別(ハシボソ/ハシブト/ミヤマガラスなど)ごとに詳細に記載した文献や、例外的排泄形態の頻度を定量的に示した資料は見当たりません。 pref.fukui.lg

白い液状排泄の生理的な意味合い

鳥類の排泄物は、便(茶色・緑色)と尿酸(白色固形分)と水分尿が総排泄腔から同時に出るのが基本です。 pref.fukui.lg
白一色で液状に近い排泄は、「便成分がほとんど含まれず、尿酸+水分尿が主体」になっている状態を示すことがあり、飼育鳥では消化不良・絶食・膵臓機能未熟などが原因でみられると、鳥類専門病院が解説しています。 osaka-bird-clinic
オカメインコの雛のさし餌時など、消化機能が未熟な段階では白色便様の排泄が見られることがあり、それが「常に」ではなく一時的に出る場合もあるとされています。 osaka-bird-clinic

このような生理的変動は、野外のカラス雛にも起こり得ると考えるのが自然で、便の物理的性状(固さ・膜の形成)も、そのときの水分量や消化状態によって変動しうると推測されます。 pref.fukui.lg

「膜なし白色液状便」がよくあるかどうか

検索範囲では、「ハシボソガラス雛が白い液状便を給餌直後に排泄し、親が受け損ねた」といった具体的なフィールド観察事例に言及した資料は得られませんでした。 kitakaruizawa
飼育下の小型鳥類では、白色で固まらない排泄物が続く場合は異常の可能性が高いという注意喚起が多く、正常例として「頻繁に出る」と説明している資料はほとんどありません。 yokohamabirdclinic

このことから、

  • 「膜に包まれた糞嚢」が巣内の雛で一般的な様式として語られている
  • 一方で、白色液状排泄は主に異常例・未成熟例として記載されている

という傾向があり、少なくとも解説ベースでは「よくある通常パターン」とは扱われていないと解釈してよいと思われます。 pref.fukui.lg

現場の解釈の方向性(研究者視点)

今回の観察事例については、

  • 一時的な消化状態や水分バランスによる「例外的な排泄形態」
  • 雛の消化機能の個体差・発達段階に由来する一過性現象
  • あるいは、軽度の消化器・膵臓機能不全など、健康状態の揺らぎ

といった可能性を考える余地がありますが、野外のハシボソガラス雛について系統的なデータがほぼ存在しないため、「よくあること」とも「極めて稀」とも断定はできません。 pref.fukui.lg

現状の公開情報から言えるのは、

  • 「膜付き糞嚢」が定説として語られる一方で
  • フィールドで観察された膜なし白色液状排泄は、少なくとも文献・一般解説にはほとんど出てこない

という点で、観察としてはかなり貴重で記録・継続観察する価値が高い事例だということになります。 detail.chiebukuro.yahoo.co



Q2:観察したのは5月上旬。巣内の雛は3羽で、親鳥を待つ間に羽ばたきの練習をしてなかったので、巣立ちまではまだ早い段階でした。

A2:5月上旬で羽ばたき練習もなく、3羽が巣内にいた段階であれば、一般的なハシボソガラスの繁殖サイクルから見て「巣立ち前かなり初期〜中期の育雛段階」に相当すると考えられます。[www13.plala.or][city.sapporo]

時期と発育段階の整理

環境省や自治体の資料では、カラス類は3月頃から営巣し、産卵から約20日前後で孵化、その後おおむね1か月ほどで巣立つとされています。[city.sapporo][city.tsuruoka.lg][www13.plala.or]
東北地方の例では、ハシブト/ハシボソともに巣立ちは5月下旬〜7月上旬が中心とされており、5月上旬は「孵化後10〜20日前後」の雛が巣内にいる時期に重なることが多いと説明されています。[city.tsuruoka.lg][city.sapporo]

札幌カラス研究会の解説でも、孵化後10日を過ぎると羽軸が出始め、全身に羽が生えてくるにつれて雛が自力で体温維持できるようになり、やがて巣立ちが近づくとされています。[www13.plala.or]
この文脈から、羽ばたき練習がまだ見られない5月上旬の巣内3羽という状況は、巣立ちまでにはまだ余裕があり、消化機能や排泄様式も発達途上の可能性が高い段階とみなせます。[city.sapporo][www13.plala.or]

観察された排泄との関係

消化器官や膵臓機能が未成熟な雛では、飼育鳥の例で白色液状寄りの排泄が一時的に見られることがあるとされており、これは必ずしも重度病的とは限らず「発達途上の生理変動」として説明される場合があります。[osaka-bird-clinic]
今回のような「ゼラチン様膜の形成が不十分で、白い液状便が出て親が受け取り損ねる」という事例は、まさにこうした発達段階での排泄機能の揺らぎや個体差が現れた可能性があり、巣立ち直前の整った糞嚢形成パターンとは異なる「早期段階の例外的パターン」と位置づけるのが妥当だと思われます。[detail.chiebukuro.yahoo.co][pref.fukui.lg]

研究的な視点での意味

時期・発育段階から考えると、この観察は「巣立ち前の比較的幼いハシボソガラス雛で、糞嚢形成がうまくいかない局面がある」ことを示唆する材料になりえます。[www13.plala.or][city.sapporo]
糞嚢形成が常に一定ではなく、発育ステージや栄養状態・水分バランスによって可塑的である可能性があり、そのとき親鳥は必ずしも巣内排泄物を効率良く処理できない場面が生じることを、あなたの観察は具体的に示していると言えます。[pref.fukui.lg][detail.chiebukuro.yahoo.co]



Q3:そもそも雛の腸内で糞がゼラチンの膜で包まれるという生理現象はどのように行われているのか? 雛が成長すると、その生理現象がなくなるのですよね?

A3:雛の糞がゼラチン様の膜で包まれる現象は、「雛が専用の器官(糞嚢)で便を薄い膜に包んでから排泄する」という形で概説されていますが、その膜生成の詳細な生理メカニズムは、一般向け・研究向け資料ともにほとんど具体的に記載がなく、発生学的・組織学的レベルでの理解はまだ不十分です。 esj.ne

一方、この糞嚢形成は「巣内雛の時期の特徴的機能」であり、成長して巣立ち後の幼鳥・成鳥では見られなくなる(=膜に包まれた糞を排泄しなくなる)と説明されています。 nazology.kusuguru.co

糞嚢(fecal sac)の仕組みとして分かっていること

一般的な説明では、雛は体内に「糞嚢(ふんのう、fecal sac)」と呼ばれる器官または構造を持ち、ここで糞が薄い膜に包まれて袋状になってから排泄されるとされています。 nazology.kusuguru.co
この膜はゼラチンのように見えるものの、実体は粘性のある粘膜・分泌物の層で、便を一単位にまとめて親鳥がつまみやすくする「天然オムツ」として機能すると説明されています。 nazology.kusuguru.co
生態学的には、親鳥がこの袋を咥えて巣外に捨てたり摂食したりすることで、巣内の衛生維持・捕食者誘引の低減・寄生虫リスクの軽減といった利点があるとされています。 esj.ne

ただし、

  • 糞嚢がどの腸区画(直腸・総排泄腔付近)で形成されるのか
  • どの組織が膜成分を分泌しているのか
  • 雛の成長に伴ってその組織がどのように退縮・機能変化するのか

といった「機構レベル」の情報は、少なくとも公開されている総説や一般解説にはほぼ見当たらず、詳細な解剖・組織学研究はまだ乏しいか、特定の鳥種に限られていると考えられます。 agriknowledge.affrc.go

成長による糞嚢形成の消失

糞嚢は「巣内雛の時期に特有の仕組み」であり、雛が成長して巣立ちを迎える頃には、この仕組みは機能しなくなり、便は膜に包まれず通常の鳥の糞(便+尿酸+水分尿)として排泄されるようになるとされています。 nazology.kusuguru.co
これは、巣立ち後の幼鳥・成鳥の巣周辺や休息場所に、糞嚢状の排泄物が見られない現象とも整合的です。 nazology.kusuguru.co

生理的な観点からは、

  • 巣内生活期:巣の衛生維持が重要で、親による糞処理行動と糞嚢形成が適応的
  • 巣立ち後:雛は巣外で生活し、排泄物が巣に集中しないため、「袋にして親に処理してもらう」機能は不要になり、コストに見合わなくなる

というライフステージごとの選択圧の違いが背景にあると考えられます。 esj.ne

現状の知識からの整理

したがって、

  • 「雛の腸内で糞がゼラチン膜で包まれる」という現象は、糞嚢という専用構造(器官+分泌物)によるものであり、単に内容物の水分量だけでは説明できない「膜生成機能」を含んでいる
  • ただし、その膜の組成(粘液成分・タンパク質など)や形成過程(どの腸区画で、どの細胞型が分泌しているか)については、現時点で一般公開されている情報はほとんどなく、詳細な生理機構は未解明に近い
  • 糞嚢形成は巣内雛期に特化した機能で、雛が成長し巣立ちを迎える頃には失われ、成鳥では通常の糞排泄様式になる

というところまでが、公開資料から確実に言える範囲になります。 esj.ne

あなたが観察された「膜なし白色液状便」は、この糞嚢形成機能がまだ未熟、あるいは一時的にうまく働いていない局面を捉えた可能性があり、成長段階や消化状態に伴う可塑性を示す貴重なフィールドデータと位置づけられると思います。 nazology.kusuguru.co


2026/09/29

民家の軒先で飛び回り、獲物となるアシナガバチの巣を探すヒメスズメバチ♀

 

2025年8月中旬・午前8:05頃・晴れ 

郊外にある2階建て木造家屋の1階の軒下をヒメスズメバチ(Vespa ducalis pulchra)のワーカー♀がゆっくり飛び回っていました。 
ホバリング(停空飛翔)しながら、獲物となるアシナガバチの巣を探しているようです。 
アシナガバチの巣を襲って幼虫や蛹を専門に狩るという特殊な食性がヒメスズメバチにはあるのです。
軒下の奥にはクモ(種名不詳)の垂直円網が張られていましたが、ヒメスズメバチ♀はそれに捉えられるようなヘマはしないで飛び去りました。 
ヒメスズメバチ♀の探餌飛翔を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:26〜) 

いかにもアシナガバチが営巣しそうな場所をヒメスズメバチが知っているのは、自分で学習した成果なのでしょうか? 
生得的な本能だとしたら、アシナガバチの巣に特有の匂いを敏感に嗅ぎつけているのかもしれません。

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