2025年5月中旬
休耕地に営巣するホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)の家族群を自動センサーカメラで見張っています。
両親♀♂および両目のタペータムを失明したヘルパー♀(娘)から構成する3頭の家族群です。
巣内で母親♀が当歳仔を出産したかどうか、まだ確認できていません。
明るい日中は基本的に巣内で寝ているか、巣口でのんびり日光浴や昼寝をしているだけなのですが、今回はタヌキが周囲の原っぱで餌を探し回って虫を捕食するシーンだけをまとめました。
シーン1:5/14・午前9:29・晴れ・気温25℃(@0:00〜)
手前から帰巣したタヌキが、途中の草むらで何か虫を捕食しました。
シーン2:5/14・午前10:19〜10:24・晴れ・気温29℃(@0:53〜)
真っ昼間から家族総出で(3頭が同時に)巣外で活動するのは珍しいです。
休耕地の原っぱに散開して、各々が餌を探しているようです。
もしかすると、奥に見える農道から手前の営巣地に向かって帰って来る途中なのかもしれません。
巣口に着いた個体は、いつものように寝そべって毛繕いしたり日光浴をしたり、くつろぎ始めました。
昼間は個体識別ができないのですが、巣口に並んで横たわって毛繕いしている2頭がおそらく♀♂ペアで、殿 を務めながら探餌行動しているのが両目失明のヘルパー♀hではないかと推測しています。
シーン3:5/14・午前10:26・晴れ・気温32℃(@1:41〜)
巣口の草むらでタヌキが何か虫を見つけたようです。
左に歩き去る黒い昆虫を捕食せずに見逃したということは、毒のある不味い虫なのかな?
シーン4:5/16・午後13:21・晴れ・気温34℃(@2:41〜)
2日後の昼下がりに手前から営巣地に戻ってきたタヌキが、途中の草むらで何か虫を見つけたようです。
シーン5:5/16・午後13:26・晴れ・気温34℃(@3:41〜)
2頭のタヌキが巣口で日光浴しています。
左の個体が、巣口を飛び回る昆虫(ハエ類?)を目で追い、噛み付いて捕食しようとしています。
タヌキはヒトのように手を振って飛んでいるハエを追い払うことができないので、その代わりでしょう。
ハエは素早く飛んで逃げるのですが、狩りの成否は不明です。
シーン6:5/19・午前9:48〜9:56・晴れ・気温31℃(@4:15〜)
3日後も日中にタヌキが巣口で日光浴しています。
立ち上がると、右の草むらに移動して虫採りを始めました。
獲物を見つけると、高くジャンプしてから前脚を揃えて着地し、獲物に飛びかかっています。
これはキツネやテンが冬の雪原で野ネズミを狩るときと同じでした。
食肉目に共通した狩りの行動なのでしょう。
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しかし、今回のタヌキが狙っているのは、野ネズミではなくて昆虫だと思います。
鈍臭いタヌキが素早く逃げる生きた野ネズミを狩るのは無理でしょう。
やがて左から別個体のタヌキが帰巣し、虫採りに夢中な個体と合流しました。
しかし、タヌキは群れで協同して獲物を追い詰めて狩りをするような高度な作戦は(私の知る限り)やりません。
各自で餌を探し虫を捕食するだけです。
最後は、右奥の巣口R付近の原っぱでも虫採りをしています。
つづく→
【考察】
ChatGPTを相手にブレインストーミングしてみました。
観察した例数が全然少ないのに大風呂敷を広げるのは時期尚早なのは重々承知です。
これから行動のどこに注目して観察すべきか、と頭を整理しておく必要があるのです。