2024年12月下旬
シーン0:12/21・午後13:18・くもり・気温20℃(@0:00〜)
細長い樹形に育ったカキノキ全体を画角に収めるために、トレイルカメラを90°傾けて設置してみました。 いわゆる縦型動画です。
タブレットやスマホで試聴している方は、ご自分で画面を回転してご覧ください。
PCで視聴していてメンタルローテーションに苦労する人は、ブラウザの拡張機能を導入すれば、画面を回転した状態で再生可能です。
カキノキの樹冠部には熟した果実(熟果)がまだ実っていて、木の下の雪面には落果が大量に散乱しています。
ニホンザル(Macaca fuscata fuscata) の登場シーンをまとめました。
シーン1:12/24・午後16:46・吹雪・気温-1℃(@0:03〜)
激しい吹雪が降っていて、カキノキや左隣りのアンズの木にも冠雪しています。
シーン2:12/26・午前9:02・晴れ・気温1℃(@0:12〜)
せっかく縦向きで設置したのに、いつの間にかカメラの画角が少し斜めになってしまいました。
ニホンザルが悪戯したのか、ワイヤーロックのせいかもしれません。
吹雪が止んで穏やかに晴れた朝、4頭のニホンザルがカキノキ樹上で熟柿を採食していました。
新雪の雪面に手前からカキノキに向かって新しい足跡が真っ直ぐ残っています。
樹上の猿は、食べかけや果皮をどんどん下に捨てました。
カキノキの右下奥の雪原に子猿が座っていました。
落柿を拾い食いしているのかと思いきや、手に持っていた白い雪玉?を下に置きました。
その子猿は、左奥に向かって雪原を歩き始めました。
道中で何やら採食しているようですが、遠くてメニューの詳細は不明です。
シーン3:12/26・午前9:10・晴れ・気温4℃(@2:12〜)
猿たちは全員、カキノキから下に降りていました。
カキノキの奥のスギ林縁には少なくとも4頭以上の母子の群れがいました。
子猿2頭が母親♀の近くで落葉灌木に登って独り遊びしています。
カメラに背を向けて雪原に座っていた母親♀が立ち上がると、子猿が登っていた細い落葉灌木に自分も強引に登りました。(@3:55〜)
その細い落葉低木は成獣の体重が加わってしなりながらも、折れませんでした。
雪面に尻を直接付けて座るのが冷たくなったのかもしれません。
ニホンザルは自前の座布団(尻ダコ)があるので、冷たい雪面に座り続けても平気なのかと思っていました。
しかし座る場所を変えたということは、雪国のニホンザルでも雪面に付けた尻が冷たくなり、樹上に座るようにしたのでしょう。
その間に、別個体の成獣♀が手前から奥へ、雪に覆われた獣道をゆっくり歩いて来ました。
顔が真っ赤なので、発情した成獣です。
カキノキの真下で雪面に落ちていた柿の実を次々と拾って採食しました。
しばらくすると、その成獣がカキノキで木登りを開始。
熟柿が残っている樹冠部を目指して一気に幹をよじ登りました。
横枝を手繰り寄せて、枝先に残った熟柿を採食しています。
果皮は食べながら下に捨てます。
シーン3:12/26・午前9:16・晴れ・気温7℃(@4:13〜)
カキノキ樹上で採食していた個体aは、更に上の梢まで移動していました。(赤丸○)
別個体bの成獣が、雪面に残る足跡を辿って、左下手前へ歩き去りました。
やがて、猿aがカキノキの木から下り始めました。
逆さまになって幹をするすると身軽に下り、最後は細い横枝を経由してから雪面に降りました。
無鉄砲な子猿と違って体重の重い成獣は、地上へ一気に跳び下りて足を怪我しないように注意している印象です。
奥に向かって少し歩き、カキノキの根元で落柿を拾い食い。
しかし落柿も選り好みしています。
拾ってすぐ背後に捨てたのは、果皮だけだったのでしょう。
(渋くて不味い柿は、見ただけで分かるのかな?)
落柿を片手に持ったまま、なぜか後足で立ち上がってカメラ目線になると、立ったまま中腰の姿勢で落柿を食べました。
やがて四足歩行で雪原を奥へ歩き去ります。
林縁の落葉灌木を経由して、右のスギ防風林へ向かいました。
そこで遊んでいた子猿たちはもう居なくなっていました。
「そして誰も居なくなった」かと思いきや、右奥のスギ林縁から1頭の猿が雪原を手前に戻って来ます。
シーン4:12/26・午前10:18・くもり・気温6℃(@4:13〜)
1時間後、いつのまにかカキノキに登っていた成獣(発情して顔が真っ赤)が、下部の横枝にぶら下がってから雪面に跳び下りました。
枝が激しく揺れたはずみで、樹上に残っていた熟柿が雪面に落ちました。
猿は獣道を通って手前へ歩いて来ます。
シーン5:12/31・午前9:24・晴れ・気温12℃(@9:24〜)
5日後の大晦日にたまたま撮れた現場の様子です。
落柿は積もった雪の下にすっかり埋もれました。
カキノキ樹上に熟果はもう1個も残っていません。
熟柿を食べ尽くすと、この餌場にニホンザルもカラスも来なくなりました。
つづく→
【考察】
珍しく、カラスの群れは来ていません。
「猿が柿の実を食べ尽くした」とタイトルに書きましたが、この地域の柿の実を全て食べ尽くしたという意味ではありません。
この特定のカキノキをトレイルカメラで監視するプロジェクトが終了した、という意味です。
様々な生きものが入れ代わり立ち代わりやって来て、餌資源を巡る種間競争が面白かったです。
これに味をしめて(二匹目のどじょうを狙って)、まだ樹上に果実が残っている別のカキノキ大木にトレイルカメラを設置し直すことにしました。
↑【おまけの動画】
見やすいように、画面の向きを修正してみたのですが、オリジナルの動画よりも画質が落ちてしまった(情報量が減った)ので、ブログ限定で公開しておきます。
このようなおしゃれ?な画角の映像を、ダッチアングル(斜め) と呼ぶのだそうです。