2026/08/21

春の池で水中を泳ぐ合間に水面に浮上して息継ぎするクロゲンゴロウ

 

2026年4月下旬・午後13:55および14:35頃・晴れ 

沢の水を一時的に貯める山麓の池HでクロゲンゴロウCybister brevis)の定点観察をしています。 

複数個体のクロゲンゴロウが水中を敏捷に泳ぎ回っています。 
ときどき浮上して水面に腹端を露出し、息継ぎをしています。 
鞘翅の下に空気を貯めると再び潜水します。 
この携帯ボンベを使って、水中でも気門から呼吸できるのです。 
深く潜る際に、腹端から小さな気泡を放出していました。 

ゲンゴロウ類の呼吸について、wikipediaによると、
酸素消費量・運動量が少ない冬季はガス交換のため水中に上がってくる頻度が低下する一方[57][70]、水温が高く水中酸素溶存量が少ない夏季は頻繁に水面でガス交換を行う[57]。


つづく→

モリアオガエル繁殖池がある林内を遊動・木登りするニホンザルの群れ【トレイルカメラ】

 

2026年7月中旬・午後17:00頃・晴れ・気温26℃ 

モリアオガエルRhacophorus arboreus)の繁殖池を梅雨の時期に自動撮影カメラで見張っています。 
岸辺から池の上に張り出したマユミ灌木の枝葉に毎年モリアオガエルが白い泡巣を産み付けるのですが、野生動物が食卵しに来る可能性があるからです。 
特にニホンザルがモリアオガエルの泡巣を食べる証拠映像を撮りたいのです。 



ある日の午後、待望のニホンザルMacaca fuscata fuscata)が群れで登場しました。 
動画の冒頭から対岸のマユミ灌木が激しく揺れていますけど、木登りした猿の映像は撮り損ねました。 
しかも、モリアオガエルの繁殖期はもう終わりかけで、マユミ樹上に産み付けられた泡巣はもう溶け落ちた後です。 

奥の林内を左から右へニホンザルの群れが歩いて次々に横切りました。 
母親♀のニホンザルが幼い子猿を腰に乗せて運びながら、対岸の土手を降りてきました。 
母猿が立ち止まって周囲を警戒する間、子猿が自発的に地上に降りました。 
母子が水際に降りかけたものの、なぜか慌てて引き返すと、幼獣を胸に抱えながら細いスギ灌木をよじ登りました。 
同時に奥の林内でも別個体の子猿が近くのスギの木に慌てて登りました。 
おそらく危険な天敵(ツキノワグマ?)の接近に気づいて、安全な樹上に避難したのでしょう。 


群れの誰かが警戒声を発したはずですが、動画では聞き取れませんでした。 
しばらくすると木から下りてきたニホンザルが、林内を続々と走り去りました。


【考察】 
今年も残念ながら、モリアオガエルの泡巣を食べるニホンザルの証拠映像をものにできませんでした。 
監視カメラにニホンザルが写ったのはこの一度だけです。 
この池でニホンザルが水浴したり水を飲んだりするシーンも撮れていません。

雑食性のニホンザルは、旬の餌資源が山林内のどこに出現するか学習していて、季節消長に合わせて群れが遊動することが知られています。 
今年もモリアオガエルが産卵する最盛期にニホンザルが食卵に来るかと期待したのですけど、外れました。 
機材トラブルで撮り漏らした期間が若干あるので、また来年に持ち越しです。 
初めから2台以上のトレイルカメラを設置して、池の両岸を狙うべきでした。 

しかし、予想外の野生動物が撮れるのがトレイルカメラの醍醐味です。 
実は、別の哺乳類がモリアオガエルの泡巣を食べに来ていました。(映像公開予定)

2026/08/20

電柱の天辺にある巣でハシボソガラスの雛が羽繕いし、親鳥が近くで見守り周囲を警戒

 

2026年5月上旬・午後14:00〜14:30頃・くもり 

交通量の多い街なかでハシボソガラスCorvus corone)が電柱に営巣していました。 
上から2段目の水平な腕金に多数の小枝を密に組み上げた巣が架けられています。 
街中なのに、巣材に針金ハンガーなどの人工物は含まれていませんでした。 
カラスの巣が電線そのものには触れていないので、漏電事故の心配はなさそうです。 

巣内には3羽の雛が留守番していました。 
採餌に出かけた親鳥を待っている間、雛鳥たちはのんびり羽繕いしたり、昼寝したりしています。 
もう既に黒い羽根が生え揃っていますが、巣内で羽ばたきの練習をしていないので、まだ巣立ちそうな成長段階ではありません。 
巣の上には強い日差しや雨を遮る屋根がなく、晴れた日は暑くなりそうです。 

帰巣した親鳥が雛に給餌する合間に、巣の横にループ状に突き出した黒いケーブルによく留まっていました。 
お気に入りの止まり場から周囲を油断なく見張っています。 
親鳥が巣の方に向き直ると、巣内の雛は餌乞いを始めました。 
やがて親鳥は、次の採餌へと出かけました。 

コンクリート製の電柱の下部には、黄色く目立つテープが巻かれていました。 
テープには「カラスの巣監視中」と黒字で書かれていて、注意喚起しています。 
巣の真下を往来する歩行者や自転車に対して、ハシボソガラスの親鳥が攻撃することは幸いありませんでした。 
駆除業者がカラスの巣を強引に撤去しようとしなければ、親鳥も意外に寛容になってヒトと共存できるようです。 

糞害が心配かもしれませんが、カラスの巣の下の路上には雛の糞はまったく落ちていませんでした。 
(電柱の側面に鳥の白い糞が少し垂れているだけです。)
育雛中の親鳥は、給餌の直後に必ず雛が排泄した糞を咥えて持ち去り、遠くに捨てに行くからです。(映像公開予定) 
巣の真下を糞で汚すと、ネコやヘビなどの捕食者を誘引してしまうので、親鳥は細心の注意を払って排糞しているのです。 
路面が鳥の糞でひどく汚れている地点をあちこちで見かけると思いますが、真上にある電線が鳥のねぐらになっている場合であって、カラスの巣の有無とは独立の事象です。 
ただし、カラスの親鳥が巣から持ち去った雛の糞を毎回同じ場所で捨てていれば、その下の路上が鳥の糞で汚れてしまいます。

後日、この巣からハシボソガラスの雛鳥が無事に巣立っていました。
今回、繁殖中のカラスの巣を安易に撤去しないで静観した関係各位(行政および東北電力)の対応を私は高く評価します。 
以前はカラスの巣を見つけ次第片っ端から撤去していたのに、最近になって対応の方針が変わったのでしょうか?
近隣住人の愛鳥意識が高いのかな?
もちろん、親鳥が通行人に対して攻撃的になっている場合や、漏電のリスクが高い位置にカラスが巣作りした場合は、ケースバイケースで巣を撤去しているはずです。 


つづく→ 


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