2026/11/05

二次林内の営巣地で灌木の根元に尿でマーキングするホンドタヌキ♂:5月下旬【トレイルカメラ】

 



2025年5月下旬 

二次林にあるホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)の巣穴を2台の自動センサーカメラで見張っています。 
ここは以前、ニホンアナグマが掘った営巣地(セット)でした。 


シーン1:5/30・午前7:24・晴れ・気温15℃(@0:00〜) 
朝にタヌキが単独で営巣地から獣道を通って右へ立ち去る途中、通りすがりに右後足を上げて灌木の根元に尿をかけてマーキングしました。 

シーン2:5/30・午前7:24・晴れ・気温15℃(@0:08〜) 
別アングルの監視カメラでも撮れていました。 

シーン3:5/30・午前8:16・晴れ・気温15℃(@0:16〜) 
約50分後に来たタヌキ♂も、同じ地点で灌木の匂いを嗅いでから根元に小便をかけました。 

シーン4:5/30・午後13:24・晴れ・気温16℃(@0:39〜) 
約5時間後の昼過ぎにも単独タヌキが登場。 
手前から来て巣口Lを乗り越え、灌木の根本にマーキングしたようです。 
獣道の分岐点でも排尿マーキングしたかもしれません。 
右上奥の林内に姿を消しました。 
このシーンだけ、マーキングした地点がそれまでと違います。 

シーン5:5/31・午後13:32・晴れ・気温14℃(@0:59〜) 
8分後、営巣地を通り過ぎたタヌキが獣道を右へ向かいます。 
獣道の横に生えた例の灌木で立ち止まったものの、今回はマーキングせずに素通りしました。 


【考察】 
登場したタヌキの個体識別ができれば、話の面白さがまるで違ってくるのですが、どうも私は自信がありません。 
同一個体が林内を何度も巡回して同一地点に排尿マーキングを強化しているのか、それとも別個体が代わる代わる登場して尿によるマーキング合戦を繰り広げているのか、知りたいところです。 


つづく→

走って逃げたキジ♂の羽繕い、採食(野鳥)

 

2025年4月中旬・午前9:50頃・くもり 

私を警戒し、慌てて走り去るキジ♂(Phasianus versicolor)を動画に撮りました。 
土手を降りて、用水路をピョンと左に飛び越えると、対岸の土手を走って登りました。 
砂利の敷かれた農道を横切ると、ようやく足取りが落ち着きました。 
雪解け水が流れる小川に向かって土手を降りて行くかと思いきや、農道に引き返しました。 
立ち止まって羽繕いをしてから身震い。 
農道の轍(わだち)の間に生えた草をたまに啄んでいます。 
小川と農道の間の土手をなぜか右往左往しています。 

縄張り宣言の母衣(ほろ)打ちをするかと期待したのに、最後までしてくれませんでした。 
私に見られているのを意識して、警戒してるのかもしれません。

2026/11/04

波打つように飛ぶキイトトンボ♂の巡回飛翔

 

2026年7月上旬・午後12:15頃・晴れ 

山麓にある池でキイトトンボ♂(Ceriagrion melanurum)が忙しなく飛び回っていました。 
スロー再生すると、腹端が黒いので♂と見分けられます。 
岸辺に生えた草の葉に翅を閉じて留まったときにも、腹端の黒い♂でした。 

同じコースを何度も往復しているので、池および沢の上空に縄張りを張って巡回(パトロール)しているようです。 
交尾相手の♀が飛来するのを待ち伏せているのでしょう。 
つまり、探雌飛翔でもあります。 
同種の♂が来たら追い払って縄張りを防衛するはずです。 (映像公開予定)

この繁殖池L、Hについて、まず説明します。 
山麓に大小2つの池が上下2段に並んでいて、つながっています。 
上の池の方が大きくて、L<Hです。
まず山から沢の水が池Hにチョロチョロと流れ込み、次に池Hからチョロチョロと流れ出た水が下の池Lに入ります。 
池Lから流れ出る水は沢となって、麓へ流れ下ります。 
その沢の両岸には雑草が草丈高く生い茂り、水面はほとんど隠れてしまっています。 

キイトトンボ♂の縄張りには池L、Hだけでなく、前後の沢も含まれていて、往復していました。 
ただし、個体識別をしていないので、もしかすると池Hおよびその上流を縄張りとする個体aと、池Lおよびその下流を縄張りとする個体bは別の♂かもしれません。 
キイトトンボ♂が沢の草むらに飛び込むと保護色となってしまい、どうしても見失ってしまいます。 
(池Lには池Hだけでなく別の沢からも水が流れ込んでいます。) 

キイトトンボ♂の巡回飛翔を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@1:49〜) 
ふわふわと上下に波打つ飛び方が独特です。 
キイトトンボがこんな飛び方をするとは知りませんでした。 
ヒヨドリやセキレイ類の飛び方(波状飛翔)を連想しました。 
ハイスピード動画でも撮りたかったのですけど、他の被写体が気になって後回しにしていたら、飛んでいるキイトトンボ♂を見かけなくなりました。 
♂が巡回飛翔する時間帯が午前中だけと決まっているのか、それとも昼過ぎになるとパートナーの♀を見つけて交尾、産卵に移行するのかもしれません。 

撮影中は気づかなかったのですが、池Lの浅瀬で獲物を待ち伏せするトノサマガエルが映像に写っていました。 
その上をキイトトンボ♂が何度も飛び交っているのに、トノサマガエルは一度も狩りを試みませんでした。 
(満腹だったのかな?)



(1)もしかして、キイトトンボ♂の上下に波打つ独特な飛び方は、対捕食者戦略なのでしょうか? 
つまり、水辺で待ち伏せするカエルのなどの捕食者に狙いを付けられにくくするための飛び方を進化させたのかもしれません。 
♂腹端の黒紋は背側だけにあるので、カエルが下から見上げても、それは見えません。
(2)あるいは、腹端の黒紋と併せて同種の♀にアピールする飛び方なのかもしれません。
キイトトンボの♀が単独で飛ぶ様子を私はまだ観察したことがないので、それがひとつの宿題です。 
(3)羽ばたきを断続的に止めて休みながら飛ぶことで、省エネしながら長時間飛び続けられるのかもしれません。
セキレイやヒヨドリのように飛ぶ軌跡が上下に波打つのはその結果でしかない、という仮説です。
ハイスピード動画で飛翔シーンを撮影すれば、何か秘密が見えてくるかもしれません。
左右2枚の翼で飛ぶ鳥と違ってトンボは4枚の翅を独立に動かせるので、波状飛翔を実現する仕組みがもしかすると違うかもしれません。


つづく→同種間♂の縄張り争い

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