2026/08/09

飛べ!ギンボシリンガ【蛾:FHD動画&ハイスピード動画】

 

2025年6月上旬・午後13:50頃・くもり 

里山の山道の横で見慣れない蛾を見つけました。 
タニウツギっぽい幼木(樹種不明)の葉表に乗ってじっとしています。 
保護色どころか、かなり目立っています。 
白地に描かれたオレンジ色の模様が、黒で縁取られています。 
なかなかセンスの良いデザインですね。 

電子版の図鑑『くらべてわかる蛾 1704種』を眺めると、絵合わせでかんたんに名前が判明しました。 
コブガ科のギンボシリンガAriolica argentea)です。 

本種のホスト(食樹植物)はミツバツツジとのことで、タニウツギは無関係でした。 
そもそもミツバツツジは東日本に自生していませんから、おそらく当地ではツツジ科の別の植物を食べて育つのでしょう。 

飛び立つ瞬間を狙って、240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:08〜) 
私が長靴を履いた右足で軽く蹴って下生えを揺らすと、ギンボシリンガは準備運動なしで慌てて飛び去りました。 

2026/08/08

春の夜にカキノキを登り降りするハクビシンのペア【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2026年4月中旬・午後23:00頃 

民家の庭でカキノキの下にホンドタヌキの小規模な溜め糞場(赤丸@0:05)を見つけたので、旧機種のトレイルカメラを設置させてもらって監視することにしました。 

晩遅くにハクビシン(白鼻芯、白鼻心;Paguma larvata)がペアで登場しました。 
郊外の住宅地で外来種のハクビシンが出没するのは、予想されることとは言え、映像を見るとビックリします。 

関連記事(13年前の撮影)▶ ハクビシンの早朝散歩 


まず先行個体が、カキノキの垂直の幹に爪を立ててよじ登っていました。 
長くて黒い尻尾から、ハクビシンと分かります。 
しばらくすると、左から後続個体がやって来て、そのまま躊躇なくカキノキに木登りしました。 
ハクビシンの木登りシーンは初見です! 

やがて、カキノキから地上に降りた1匹が、地面の匂いを嗅いでいました。 
もう1匹のハクビシンが、カキノキの垂直な幹を頭を下にして真っ逆さまに降りてきました。 
四足で幹をやや抱くようにして爪を立てています。 
ハクビシンの木下りシーンを見るのは2回目です。 



先行個体と地上で合流すると、暗闇で鼻面を突き合わせて挨拶しました。 
最後は隣家の庭へ向かったようです。

タヌキの溜め糞にハクビシンは全く興味を示さず、対抗してマーキング(匂い付け)することもありませんでした。


【考察】 
行動を共にしている2匹のハクビシンの性別を映像で見分けられませんでしたが、♀♂ペアなのかな? 
民家の庭にあるカキノキの樹上でハクビシンのペアは一体何をしているのでしょう? 
仮説をいくつか検討してみます。

まず、このカキノキは、ハクビシンが巣穴やねぐらとして使える樹洞ができるほど立派な古木ではありません。 
4月中旬という撮影時期が重要なポイントです。 
秋にヒトが収穫しなかった柿の実(熟柿)は、冬の間にカラスやヒヨドリなどの野鳥に食べ尽くされてしまいますから、春には全く残っていませんでした。 
まだ若葉も芽吹いておらず、完全に落葉した状態です。 
ちょうど1週間後の4/19にはカキノキの若葉が冬芽から展葉し始めていました。 

落葉したカキノキ樹上に鳥が巣を作り、それをハクビシンが襲ったのかと思って探してみたのですが、鳥の巣はありませんでした。 
カキノキの枝葉が生い茂った時期ならともかく、こんな目立つ場所に営巣する鳥はいないはずです。 
つまり、カキノキ樹上にハクビシンの食べる餌はありません。

現場検証をしたら、他の可能性に気づきました。 
カキノキの隣にメタセコイア(=アケボノスギ)が植栽されていて、そのうちの1本の梢にハシボソガラスが春から営巣を始めていました。 
ハクビシンは、その巣を襲ってカラスの卵や雛を捕食するつもりで、メタセコイア高木の天辺までなんとかよじ登る方法を検討してみたのかもしれません。 
ただし、メタセコイア高木のほぼ真下から暗い夜に見上げてもカラスの巣はまったく見えないはずなので、ハクビシンが存在に気づいたかどうか疑わしいです。
逆に、親鳥のカラスが天敵(ハクビシン)の接近に気づいて鳴き騒ぐ鳴き声は動画に録音されていませんでした。

別の仮説として、住宅の屋根裏に忍び込む経路をハクビシンは偵察していたのかもしれません。 
幸い、カキノキから家屋まで充分に離れていますし、電線の引込線などはカキノキの樹上に張り巡らされていません。
したがって、カキノキに登ったところでハクビシンは家屋まで辿り着けず、すごすごと地上に戻るしかありません。 

この後もしばらく自動撮影カメラが壊れる(旧機種の寿命)まで監視を続けたのに、ハクビシンは二度と現れませんでした。 

秋〜冬になったら、熟柿を食べにハクビシンが再び来るかもしれません。
住民が干し柿を作るためにほとんどの果実を収穫しますし、樹上にわずかに残った熟柿は鳥が食べるので、早い者勝ちになります。 



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線路で仁王立ちして親鳥を待つスズメの幼鳥(野鳥)

 

2026年5月中旬・午後15:35頃・晴れ 

郊外の田園地帯を通る単線の線路の上にスズメPasser montanus)の幼鳥が独りで乗って佇んでいました。 
巣立ったばかりで、ヒト(私)をあまり恐れていないようです。 
レールの上に乗って一丁前に仁王立ちしている様が可愛らしいですね。 
周囲をキョロキョロ見回しながら、ときどき小声で何やら呟いています。 
目つきが少し眠そうで、小さく欠伸あくびしました。 

いずれ親鳥が飛来して巣外給餌するだろうと期待して待ったのですが、スズメ幼鳥は前触れもなく飛び去ってしまいました。 
親鳥が呼びに来たかどうか不明です。
同時期に巣立った兄弟姉妹が近くにいたのかな?
 
スズメの幼鳥が飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@1:41〜) 
軽く身を屈めてジャンプしながら羽ばたいて離陸していました。 

線路の奥にはヨシ原や田んぼが広がっています。

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