2026/06/18

雪深い二次林の巣穴で越冬するホンドタヌキ:3月上旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 

前回の記事:▶  


2025年3月上旬 

シーン1:3/1(@0:00〜) 
雪深い落葉二次林でホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が冬越しする巣穴をトレイルカメラ2台で見張っています。 
ここは以前、ニホンアナグマの営巣地(セット)でした。 

この時期の昼夜に1〜3頭で代わる代わる登場したタヌキのシーンをまとめました。 
面白い行動は個別の記事ですでに紹介したので、その残り物です。 

話が遅々として進まないので、この動画はブログ限定で公開します(手抜き)。


シーン2:3/2(@2:10〜) 

シーン3:3/4(@4:02〜) 

シーン4:3/5(@5:33〜) 

シーン5:3/6(@5:43〜) 
雨が降る未明に3頭の家族群が登場し、いつものように巣口Rを点検して行きました。 
殿しんがりを務める個体は、両目を失明していました。 

シーン6:3/9(@7:42〜) 

シーン7:3/10(@9:11〜) 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


つづく→

アカウラカギバ(蛾)幼虫の隠蔽擬態と威嚇、擬死落下

 

2025年8月中旬・午前11:15頃・くもり 

里山で山道の横に生えたエゾユズリハ灌木の葉の上に気になる幼虫を見つけました。 
カールした枯葉(茶色の落ち葉)が常緑の葉に乗っているのかと初めは思ったのですが、腹端に細長い突起があるので芋虫と気づきました。 
長い尾状突起と連続して背中の正中線が茶色なのは、枯葉の葉柄および主脈を模しているようです。 
尾状突起を摘んでみると意外に固く、本当に枯れ葉の葉柄のようでした。 
幼虫は上半身を左右に振って威嚇してきます。 
今回これを自衛の武器に使うことはありませんでした。
さらにしつこく触り続けると、最後は擬死(死んだふり)して葉から転げ落ち、地味な幼虫を林床で見失いました。 

アカウラカギバ幼虫が天敵から身を守る防御戦略は何段構えにもなっていることがよく分かりました。 
もしも私が尾状突起ではなく急所の頭部を狙って触れたら、違う反応をしていたかもしれません。 
(いきなり擬死落下したのでは?) 


かなり特徴のある芋虫だったので、状況を説明しつつ撮れた写真をGeminiに見せて画像認識で同定を依頼すればすぐに名前が分かるかと思ったのですが、意外に手こずりました。 
腹端にある長い突起の名称を私が初め「尾角」と間違って呼んで質問文に書いてしまったことが原因です。 
テキストベースのAIは私の誤用語(知ったかぶり、ハルシネーション)に引きずられてしまったようで、Geminiはスズメガ科の幼虫だろうと回答しました。 
Geminiの回答を裏取りして違和感を覚えた私が反論しても、頑として譲りません。 
その後、カギバガ科アカウラカギバOreta insignis)の幼虫だろうと、自力でなんとか辿り着くことができました。 
「尾角」はスズメガ科幼虫の用語であり、カギバガ科やシャチホコガ科の幼虫では、「尾状突起」と呼ぶのだそうです。 

アカウラカギバ幼虫の食樹はユズリハ科とされているので、今回エゾユズリハで見つかったのも納得です。 
動画をよく見ると、幼虫が乗っていたエゾユズリハの葉の先端部はかじられた食痕(虫食い跡)がありました。 
どうやら私が近づいたことで幼虫が警戒してしまい、摂食シーンを見逃してしまったようです。 
さらに、下の葉には幼虫が排泄した黒い糞粒が数個、残されていました。 

アカウラカギバの成虫を私は未見です。 
幼虫を採集して、成虫が羽化するまで飼育すればよかったですね。 
この時期の私は多忙で、とても飼育する余力がありませんでした。 


余談ですが、アカウラカギバの学名について。
いつもお世話になっている「みんなで作る日本産蛾類図鑑」サイトでは、
アカウラカギバ Hypsomadius insignis Butler, 1877
となっていました。
一方、英語版wikipediaでは、
Oreta insignis (Butler, 1877)
と書いてあります。
学名の表記は、
属名 種小名 著者 , 発表年
の順に記載する決まりになっています。
今回の場合、後半に付記された著者と発表年に括弧の有無が問題となります。
(Butler, 1877) が括弧に入っているのは、国際動物命名規約の慣例で、「現在の属は原記載時の属と異なる」ことを意味します。
GBIFデータベースで検索してみると、Hypsomadius insignisという学名は、最近の分類学者の再検討によってOreta属に移され、Oreta insignisのシノニムに格下げされていました。
もしかすると、日本の蛾の分類学者は保守的というか見解が異なるので、学名がHypsomadius insignisのままになっているのかもしれません。
学名についての余談は、ChatGPTに教えてもらいながら書きました。


【追記】
くらべてわかる蛾1704種』という図鑑でアカウラカギバの幼虫について調べると、
冬は若齢が葉の表面を食べながら育つ
とのことでした。(p133より引用)
雪国でもエゾユズリハの葉は常緑なので、雪の下に埋もれながら幼虫越冬するのでしょうか。




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2026/06/17

山中の泉で水を飲むニホンリス【トレイルカメラ】

 

2026年5月中旬・午前9:55頃・晴れ・気温20℃ 

里山で湧き水が溜まった泉を見張っている自動撮影カメラにニホンリスSciurus lis)が写っていました。 
草の生えた岸辺から身を乗り出して水を飲んでいるようです。 
手前へ立ち去る際に、ふさふさの尻尾が見えました。 

1.5倍に拡大した上で、リプレイ。

※ 水音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


【考察】 
この水場にリスが登場したのは初めてですし、リスの飲水行動も初見です! 
今後も同一個体のニホンリスが水場に通ってくるでしょうか? 
リスの水浴行動も見てみたいものです。 

以前、夏の山森に塩場(岩塩プレート)を設置したら、ニホンリスが病みつきになって何度も塩分摂取に通っていました。 
岩塩を舐めたり齧ったりした後はそうとう喉が渇いたはずですが、当時の私はリスがどこで水を飲んでいるのか突き止められませんでした。 
この泉は塩場からかなり離れているので、あのときのリスではなさそうです。 


つづく→

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