2026年4月中旬・午後15:15頃・くもり
雪国にも春が訪れ、畑の土をトラクターが耕していました。
トラクターの後部に取り付けられた回転刃で畑の表土を掘り起こした上で、フカフカの土壌をきれいに均しています。
♀♂番と思われる2羽のハシボソガラス(Corvus corone)がトラクターの近くに集まり、地中から掘り出されたミミズなどの土壌生物を次々に捕食していました。 カラスは、トラクターの動きや騒音をあまり恐れていません。
手前の農道を軽トラが走っても、ハシボソガラスは逃げませんでした。
おそらくこの辺りを縄張りとするカラスの♀♂ペアは、農家の老夫婦やトラクターに馴れているのでしょう。
動画をよく見ると、畑の奥にハクセキレイ(Motacilla alba lugens)も来ていましたが(@1:30〜)、ハシボソガラスに比べてトラクターをまだ怖がっているようです。
田畑で見られる鳥のオートライシズムを撮影したくて、毎年注目しているのですが、ようやく明確な事例を観察することが出来ました。
鳥類生態学(バードウォッチング)の本や写真集などに載っているオートライシズム行動がなぜか当地ではほとんど見られなくて、その理由が分からず首をひねっていました。
爆音機や防鳥グッズなどを駆使して、作物を食害する鳥を追い払っているため、当地の鳥は農民を恐れて近づかないのでしょうか?
(銃やカスミ網で鳥を駆除していた時代の名残り?)
それとも、強力な農薬(殺虫剤)を毎年使っているために田畑の土壌生物が激減しているのでしょうか?
今回の撮影成功で、後者が理由だと私は確信しました。
(もちろん実証するには、農家の協力を得て土壌生物の数や種類をしっかり調べる必要があります。)
農薬の使用を最小限に控えた有機農法が行われている農地では、今でも鳥と農耕機械の密接な関係が残っているのでしょう。
逆に、農作業中に鳥のオートライシズムが見られる田畑は土壌が肥えている(生物多様性が高い)という間接的な指標になるかもしれません。
※ プライバシー保護のため、トラクターを運転する農夫の顔に動画編集でモザイク処理を施しました。
元々の映像素材をYouTubeにアップロードした上で、自動処理でモザイクをかけてもらおうとしたら、ヒトの顔が認識されなかったので、仕方なく自分でちまちまとやりました。
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