2026/10/29

シュレーゲルアオガエルの卵塊を見つけた!#2:山中にある池の岸辺のスギの根元

 

2025年6月中旬・午後14:20頃・晴れ 

里山のスギ植林地にあるモリアオガエルの繁殖池に定点観察にやって来ると、異常に増水していた池の水位が少し下がっていました。 
岸辺の灌木に産み付けられたモリアオガエルの泡巣が、今季はとても少ないのが気がかりです。 
トレイルカメラを設置するつもりで持参したのですが、諦めました。 
池のどこかでモリアオガエル♂の鳴く声♪が聞こえます。 

池の岸に生えたスギの木の根元にカエルが産み付けた真っ白な泡巣を見つけました。 
樹上と言っても地面に近いので、モリアオガエルではなくシュレーゲルアオガエル(Zhangixalus schlegelii)の泡巣だと思います。 
白い泡状の粘液の表面にカエルの卵が1個も露出していませんでした。 
シュレーゲルアオガエル♀♂が一体どんな体勢で垂直な幹に産み付けたのか、産卵シーンを観察してみたかったです。 

別の可能性として、池の水面に張り出したスギの横枝にモリアオガエル♀♂が集まって泡巣を作り始めたものの、途中でボトッと落ちて幹の下部に卵塊が付着したのでしょうか? 
それなら泡状の粘液がもっと広範囲に飛び散って付着したり垂れたりしているはずです。 

まず左手を卵塊の横にかざしたので、採寸しなくても大きさの目安になるでしょう。 
泡巣に素手で触ってみると、表面はすでにしっかり乾いていて、カサカサと発泡スチロールのような音がしました。 

モリアオガエルの新鮮な泡巣にはハエやシリアゲムシなど様々な昆虫が集まるのに、シュレーゲルアオガエルの泡巣には虫がほとんど来ていませんでした。 
1匹のクロアリ(種名不詳)が乾いた泡巣の表面をうろついているだけでした。 

この泡巣を産み付けたのはシュレーゲルアオガエルなのかモリアオガエルなのか、典型例ではないので確信が持てず、気になります。 
虫の卵なら気軽に採集して持ち帰り、飼育して正体を突き止めるのですが、カエルを卵から育てた経験がないので諦めました。 
色々と同時並行している他の撮影プロジェクトが忙しくて、新しいことにチャレンジする余力がなかったのです。 

今思えば、スギの幹の下部に産み付けられた問題の卵塊をトレイルカメラでタイムラプス撮影し、泡巣が溶けて幼生が孵化するまでの過程を記録すればよかったですね。 
もしかすると、通りかかった野生動物がこの卵塊を食べたかもしれません(食卵)。 

ブレインストーミング@ChatGPT

巣材集め担当のニホンアナグマ個体と手伝わずに採餌する個体:5月下旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2025年5月下旬 

シーン0:5/21・午後13:27・晴れ(@0:00〜) 
シーン0:5/21・午後14:03・晴れ(@0:03〜) 
二次林でニホンアナグマ(Meles anakuma)の営巣地(セット)を2台のトレイルカメラで見張っています。 
一時期はアナグマが撤退して代わりにホンドタヌキが住み着いていたのですが、またアナグマが戻って来そうな行動を繰り返しています。 
2頭のアナグマが同時に登場した巣材集めのシーンを以下にまとめます。 


監視カメラに直射日光が当たると過熱してしまい、気温のデータとして信頼できません。 


シーン1:5/26・午後21:52・気温11℃(@0:07〜) 
晩にセットの右奥の林床を2頭のアナグマがうろついていました。 
出会っても喧嘩にはならず、すぐに別れて各々が低木の茂みで何かガサゴソと活動しています。 
一体何をしているのかと思いきや、そのうちの1頭が巣材の落ち葉や生葉を掻き集めると、後ろ向きのまま巣穴へ運び始めました。 
巣材を巣穴Rへ搬入するまで見届ける前に、1分間の録画が終わってしまいました。 


シーン2:5/26・午後21:53(@1:07〜) 
次に監視カメラが起動したときには、作業を終えた2頭のアナグマが巣口Rで座って相互毛繕いしていました。 
この2頭は、顔見知りどころか家族だったようです。 
1頭が先に巣穴Rの中に入りました。 
巣外に残った個体は、仰向けになって自分の毛繕いをしています。 
開けっぴろげの股間をよく見ると、陰茎が見えるような気もするのですけど(だとすれば若い♂)、暗視映像が不鮮明のため定かではありません。 
少なくとも、腹面に乳房や乳首は見えませんでした(授乳期の♀ではない)。 
体格や顔つきから、♂成獣でもありません。 
やがて2頭目も巣穴Rに潜り込みました。 
巣内で新しい寝床を整えているはずです。 


シーン3:5/27・午前0:34・気温10℃(@2:01〜) 
日付が変わった深夜にも、1頭のアナグマがセット周辺の林床で新しい巣材を集めていました。 
掻き集めた落ち葉を後ろ向きで運んで行きますが、今回も巣穴Rに辿り着くまで見届けられませんでした。 


シーン4:5/27・午前0:36(@3:01〜) 
次はセットの右上奥へ向かいました。 
2回目の巣材集めをするのかと思ったのですが、しばらく戻って来ませんでした。


シーン5:5/27・午前3:23・気温13℃(@3:14〜) 
2時間50分後の未明に、2頭のアナグマがセットで別行動していました。 
巣口Rで仰向けになり体を掻いていた個体が立ち上がり、巣材を集めに出かけました。 

その間、もう一頭は巣口Lの近くで林床を嗅ぎ回り、餌を探しています。 


シーン6:5/27・午前3:26・気温13℃(@4:14〜) 
林床の落ち葉を両腕いっぱいに掻き集めて、後退しながら巣穴Rへ搬入するシーンがようやく撮れました。 


シーン7:5/27・午前3:29・気温13℃(@4:38〜) 
巣穴Rから出てきた個体が、次の巣材を集めるため、セットの右奥へ向かいます。 

手前で採餌していた個体の姿は見えなくなりました。 


シーン8:5/27・午前3:31(@4:45〜) 
掻き集めてきた落ち葉を両腕に抱えたまま、巣穴Rへ後ろ向きで入りました。 


シーン9:5/27・午後19:12・気温16℃(@5:08〜) 
同じ日の晩にも再び2頭のアナグマが同時に登場しました。 
巣口Rで小競り合いがあったのか、カッ♪と短い鳴き声を発しました。(@5:11〜) 
1頭が走ってセットの右奥へ向かい、再び巣材を集め始めました。 
巣穴Rへの搬入シーンは撮れていません。 

もう一頭も後からついて行ったものの、巣材集めを手伝わずに林床で餌を探しているようです。 


シーン10:5/27・午後19:15(@5:33〜) 
巣材集め担当の個体が、再びセットの右奥へ向かいました。 


シーン11:5/27・午後19:17(@5:47〜) 
しばらくすると、巣穴Rから別個体が外に出てきて、先行個体を追うようにセットの右上奥へノソノソと歩いて向かいました。 
そもそも、この個体が巣穴Rにいつ入ったのか、そのシーンを撮れていません。 
まさか3頭目のアナグマが同居しているなのかな?


シーン12:6/6・午後12:39・晴れ・気温27℃(@6:03〜) 
シーン12:6/6・午後13:41・晴れ・気温27℃(@6:06〜) 
明るい日中にたまたま撮れたセットの様子です。 
初夏の二次林では樹々の枝に葉がびっしり生い茂っています。 
その結果、林床に木漏れ日が落ちています。 
これから夏になると、昼間でも林内はもっと暗くなります。 




※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 
※ 鳴き声が聞き取れるように、動画編集で音声を正規化して音量を強制的に上げています。 

せっかく2台の監視カメラを設置したのに、なぜか1台しか撮れていませんでした。 
(全く撮れないより全然ましですけど。)
撮れた映像でも、画面左手前に生い茂った灌木マルバゴマキの枝葉が赤外線を強く反射してしまい、奥の巣穴Rが暗く写ってしまいます。 
この葉っぱを剪定すれば、すっきり見やすい映像になるのは分かっているのですけど、営巣地(セット)の環境を私の勝手な都合で撹乱して良いものか迷います。 
アナグマやタヌキが警戒してセットに寄り付かなくなるのでは本末転倒です。 


【考察】 
同時に登場した2頭のアナグマの個体識別ができていないのが残念です。 
喧嘩して追い払わないので家族のようですが、どのような血縁関係なのか不明です。 
素朴な解釈として♀♂ペアと呼びたくなるのですけど、定説では、アナグマの♂成獣は♀と早春に交尾するだけで、同居しないことになっています。
この点が一夫一妻のタヌキと違うところです。
せめて動画から性別を見分けたいのですけど、素人目にはいまいちはっきりしません。 
2頭が協力して巣材集めをすることはありませんでした。 
分業があるようです。(性差なのかな?) 

アナグマが巣材の落ち葉を搬入したのは巣穴Rだけで、もう一つの巣穴Lはほったらかしでした。
今のところ2つの巣穴L、Rは内部でつながっておらず、独立していると考えています。

新しい寝床を整えたので、このままアナグマが巣穴Rに住み着くのかと予想したのに、まだどんでん返しが待っていました。 

つづく→

2026/10/28

水田の畦道で採食するキジバトの♀♂ペア(野鳥)

 

2026年6月中旬・午前10:40頃・くもり 

田植えが終わった水田の畦道で、♀♂ペアと思われる2羽のキジバト(Streptopelia orientalis)が採食していました。 
ペアでつかず離れず行動し、畦道のあちこちで地面を啄んでいます。 
キジバトが畦道で静止すれば、見事な保護色のため、見つけるのは非常に困難です。 
田んぼに降りて水を飲んだり水浴したりすることはありませんでした。 

警戒心の強いキジバトにしては珍しく、私が横の車道を歩いても、しつこく長撮りしても、飛んで逃げませんでした。 
車道を車が通っても気にせず採食を続けています。 
どんどんこちらに近づいて来るので、もしかして誰かが餌付けして人馴れしているのではないか?と疑ったぐらいです。 
私も用事があるので、撮影を打ち切って、その場を立ち去りました。

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