2025年4月下旬・午後12:30頃・晴れ・29℃
春の林内で雪解け水が溜まった排水溝に倒木が丸木橋のように架かっています。
昼下がりに1羽のハシブトガラス(Corvus macrorhynchos)が丸木橋に乗って、何度も水を飲んでいました。 その合間に、濡れた嘴を足元の倒木に擦りつけて拭っています。
喉の乾きを癒やしたカラスが、丸木橋を歩いて右岸へ渡りながら短く嗄れ声でガララ…♪と低い音を2回発したのは、鳴き声でなくて、飲水後にゲップしたようです。
1.5倍に拡大した上で、ゲップのシーンをリプレイ。(@1:01〜)
※ カラスのゲップが聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。
ちなみに、このカラスが本当にハシブトガラスなのかどうか、いまいち自信がありません。
嘴が細いですし、ハシボソガラスですかね?
つづく→
【考察】
カラスのしゃっくりを以前観察したことがありますが、ゲップは初めてです。
ChatGPTに質問してみました。
Q1: 鳥はゲップをするか?
A1: はい、鳥でも「口からガスを出す」現象自体は起こり得ますが、ヒトや反芻動物のような典型的な「ゲップ」はあまり見られません。
理由はいくつかあります。
* 鳥には哺乳類のような横隔膜がない
* 胃腸内発酵が比較的小さい種が多い
* 食道の構造や消化様式が異なる
* 多くの鳥は空を飛ぶため、消化管内に余分なガスをためにくい
そのため、哺乳類のように頻繁に「げふっ」と空気を吐き戻す行動は一般的ではありません。
ただし、完全にゼロではありません。
例えば:
* 餌と一緒に飲み込んだ空気を吐き出す
* そのう(crop)内のガスを排出する
* 消化不良や感染で異常発酵が起きる
* 雛への給餌時に食道内容物を逆流させる
などで、結果的に「ゲップっぽい」動作が見られることがあります。
特に、ハト類や猛禽類のように食物を一時的にそのうに貯める鳥では、空気調整のために小さく空気を戻すことがあるとされています。ただし、これは日常的な生理現象としての「ゲップ」というより、食道・そのうの内容調整に近いです。
一方で、反芻動物(ウシなど)のゲップは、胃内発酵ガス(メタンなど)を大量に排出する重要な生理機能です。鳥ではそこまで大規模な発酵槽を持たないため、事情がかなり異なります。
なお、鳥で「口を開けて変な動きをする」場合でも、実際には:
* あくび
* 吐き戻し(regurgitation)
* 求愛給餌
* 呼吸器症状
* そのうの異常
であることも多く、見た目だけでは区別しにくいです。
Q2: カラスが水を飲んだ後に、軽くえずくように、短く鳴き声を発したのが、ゲップのように見えたのです。トレイルカメラによる記録映像です。
A2: その状況なら、「飲水時に一緒に入った空気や水を、食道・そのう側で軽く調整した動き」がかなりあり得ます。見た目としては、確かに“ゲップっぽく”見えることがあります。
カラス類は水を飲むとき、嘴ですくった水を比較的まとまった量で飲み込みます。飲水直後に:
* 首を伸ばす
* 喉を動かす
* 軽くえずくような動きをする
* 短い声を出す
ことがあります。
特に、短い発声が混じると、哺乳類のゲップにかなり似て見えることがあります。
ただし、鳥の発声器官は哺乳類の喉頭ではなく、気管分岐部の鳴管(syrinx)です。そのため、空気の流れが少し乱れただけでも、短い「クッ」「ガッ」のような音が偶発的に出ることがあります。
また、カラスは飲水後にしばしば:
* 嚥下調整
* そのうへの送り込み
* 気道への誤侵入回避
* 嘴内の水の排出
を行います。トレイルカメラだと、この一瞬の動作が「えずき+短い声」に見えやすいです。
もし映像で、
* 飲水直後
* 1回だけ
* 苦しそうではない
* すぐ通常行動に戻る
のであれば、病的というより生理的な調整動作の可能性が高いと思われます。
逆に注意が必要なのは、
* 繰り返しえずく
* 頻繁に首を振る
* 口を開け続ける
* 食物を吐く
* 呼吸音がある
* 飲み込み困難
などが続く場合で、そのう炎・寄生虫・気道異常なども考えます。
野外のカラス観察では、こうした「一瞬だけの喉調整動作」は意外と見逃されがちで、トレイルカメラだからこそ気づきやすい現象かもしれません。