2025年1月下旬〜2月上旬〜中旬
シーン0:1/20・午後13:38・晴れ・気温21℃(@0:00〜)
シーン0:1/20・午後14:21・晴れ・気温20℃(@0:03〜)
明るい日中にたまたま撮れた現場の状況です。
根雪が積もった平地の落葉二次林で、ホンドタヌキが越冬する営巣地を自動センサーカメラで見張っています。
ここは以前、ニホンアナグマの営巣地(セット)でした。
冬毛のホンドギツネ(Vulpes vulpes japonica)が登場するシーンをまとめました。
シーン1:1/28・午前11:29・くもり・気温12℃(@0:07〜)
昼前に、林床の凍った雪面を歩いて左奥に立ち去るキツネの後ろ姿が写っていました。
硬く凍結した雪面を歩いても、キツネの足跡が残りません。
途中で立ち止まって振り返ってくれました。
尻尾の毛並みが悪くて、抜け毛のある疥癬個体でした。
関連記事(同時期の撮影)▶ 尻尾の毛がまだらに抜けたホンドギツネが雪国のホンドタヌキが越冬する営巣地をうろつく【トレイルカメラ:暗視映像】
シーン2:2/3・午後13:23・くもり・気温7℃(@0:49〜)
3日後の昼過ぎに、左からキツネが登場。
この個体は冬毛の尻尾がふさふさしています。
雪面はいわゆる腐れ雪(溶けかけたシャーベット状)で、キツネは足がズボズボ潜って歩きにくそうです。
開口しているタヌキの巣口Rを跨いでから匂いを嗅ぐと、手前へ立ち去りました。
シーン3:2/3・午後22:11・降雪・気温-1℃(@1:23〜)
約9時間後の湿った雪(みぞれ?)が降る晩に、キツネがまた現れました。
腐れ雪を踏みしめ左から来ると、巣口Rに立ち寄り匂いを嗅いでから手前へ向かいます。
ホンドギツネは、前脚の前面に黒い毛による縦すじがよく目立ちます。
監視カメラの存在に気づいていないのか、真下を通ってもカメラに目もくれません。
シーン4:2/14・午前7:32・気温-1℃(@1:40〜)
11日後の朝、冬毛のホンドギツネが久しぶりにやって来ました。
雪原に付けられた獣道を辿って左から来たフサ尾のキツネが、タヌキの巣口Rに顔を突っ込んで匂いを嗅いでいます。
巣内のタヌキが毎回追い払っているのかどうか不明ですけど、キツネは巣穴の中には侵入しませんでした。
巣口Rから外に出て身震いすると、新雪をラッセルしながら手前に向かってまっすぐ歩いてきました。
キツネは一度もカメラ目線をくれたことがありません。
シーン5:2/14・午前9:25・気温2℃(@2:21〜)
約2時間後に同一個体と思われるキツネが右から戻って来ました。
タヌキの巣口Rを調べているときは、尻尾を高々と上げています。
身震いしてから左へ立ち去りました。
雪国のキツネは、林内の深雪ラッセルを苦にしていません。
【考察】
尻尾の特徴を頼りにした個体識別しかできていませんが、少なくとも2頭のホンドギツネがタヌキの越冬地に通って来ていることになります。
春の繁殖期に備えて、タヌキが越冬する巣穴を乗っ取ろうとする意図は、今のところ感じられません。
縄張りを巡回するルートの途中で立ち寄っているだけなのでしょう。
むしろ、獲物となる野ネズミやノウサギを探し歩いているはずです。
つづく→