2026/05/10

センニチコウの花で吸蜜するルリシジミ♂

 

2024年10月中旬・午前11:40頃・晴れ 

歩道の花壇に咲いたセンニチコウ(千日紅)の群落でルリシジミ♂(Celastrina argiolus)が訪花していました。 
翅裏の斑点模様をよく見ると、ヤマトシジミではありませんでした。 
マジェンタ(赤紫)色の花で口吻を伸ばして花蜜を吸っています。 
閉じていた翅を半開きにしてくれて、♂と判明。 

少し飛んで葉(咲きかけの蕾?)に移動すると、翅を全開にして日光浴を始めました。 

関連記事(7年前の撮影)▶ センニチコウの花蜜を吸うルリシジミ

2026/05/09

林内の越冬用巣穴に来て鳴く雪国のホンドタヌキ:1月下旬〜2月中旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 


2025年1月下旬〜2月上旬〜中旬 

シーン0:1/20(@0:00〜) 
雪深い落葉二次林でホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が越冬する巣穴を2台の自動センサーカメラで見張っています。 
ここは以前、ニホンアナグマの営巣地(セット)でした。 
巣穴Lは深雪の下にすっかり埋もれてしまい、どうやら使われていないようです。 
もう一つの巣穴Rの入口はまだ辛うじて開口しています。 

厳冬期に往来するタヌキの記録をまとめました。 
特筆すべき行動は個別の記事にしたので、残り物になります。 

大雪が積もったので、灌木の幹に固定してある監視カメラの高さが地面(雪面)に対して相対的に下がり、赤外線の暗視モードでもタヌキに存在を気づかれやすくなり、露骨に警戒されるようになりました。 
私がときどき現場入りする度に、カメラの固定位置を幹の上にどんどんずらしたのですが、記録的な積雪量にとても追いつきません。


シーン1:1/21(@0:48〜) 

シーン2:1/22(@1:07〜) 

シーン3:1/23(@1:34〜) 
夜霧が立ち込める未明にタヌキが登場しました。 

シーン4:1/25(@1:59〜) 

シーン5:1/27(@2:32〜) 
放射冷却現象で冷え込み、雪面がガリガリに硬く凍っています。 


シーン6:2/2(@2:53〜) 
巣口Rの匂いをしばらく嗅いでいましたが、中に入れたかどうか不明です。 


シーン7:2/10(@3:17〜) 
更にドカ雪が積もって、営巣地の景色が一変しました。 

雪が降り続く晩にペアで来たタヌキが巣口Rの近くで並んで佇み、顔を寄せ合っています。 
相互毛繕いを始めました。 
やがてペアの片方が右に立ち去り、残った個体は巣穴Rに入りました。 
巣穴Rで少なくとも2頭のタヌキが越冬していることが、監視カメラの映像でようやく確かめられました。 

巣口Rに独り佇むタヌキがクゥーンと小声で甲高く鳴きました。(@5:37〜) 
深雪をラッセルしながら右から来たペアが巣口Rを素通りして、左へ向かいました。 
後続個体は、巣口Rをちょっと覗き込んでから、先行個体の作ったラッセル跡を辿って左に進みます。 


シーン8:2/11(@6:44〜) 
右から独りで来たタヌキが巣口Rでクゥーン♪と呼びかけるように鳴くことが多いです。 
パートナーが留守で心配しているのかな?と(擬人化して)想像しているのですが、タヌキの個体識別できていないので定かではありません。 

シーン9:2/12(@8:55〜) 
未明に右から左へ巣口Rを通り過ぎました。 

シーン10:2/13(@9:34〜) 
みぞれが降る未明に左から来た単独タヌキが巣穴Rに入りました。 

シーン11:2/14(@9:52〜) 
珍しく明るい時間帯(夕方)にタヌキが写りました。 
おそらく巣穴Rから出た直後で、右に向かいます。 
右の死角からクゥーン♪と鳴く声が聞こえました。 

右から来たペアが、巣穴Rの状態を点検してから、左に立ち去りました。 
後続個体(♀?)はしばらく名残惜しそうに巣穴Rに留まっていましたが、尻尾を高々と上げたまま、左へ歩いて行きます。 
林床の雪面は溶けかけた湿雪で、歩きにくそうです。 

しばらくすると、なんと3頭目のタヌキが巣口Rから顔を出して、さっきの訪問者を見送りました。 

その日の深夜には、独りで左へ立ち去るタヌキが写っていました。 

シーン12:2/15(@12:04〜) 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 
※ 鳴き声が聞き取れるように、動画の一部は編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


つづく→

雪国の森で厳冬期も樹上にぶら下がっているキカラスウリの熟果

 



2025年2月中旬・午前11:25頃・くもり 

スギ防風林で定点観察に来ると、隣接する落葉灌木(樹種不明)からキカラスウリの果実がいくつもぶら下がっていました。 
厳冬期の吹雪や嵐の後でもキカラスウリの熟果が落ちずにしぶとく残っているということは、蔓がよほど丈夫なのでしょう。 
キカラスウリの葉はとっくに枯れています。 
鳥につつかれた食痕がある熟果もありました。 

キカラスウリの果実は、ウリ状果(瓢果、液果の一種)に分類されます。 
その種子散布は被食型の動物散布です。 
実はこのキカラスウリ群落はホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の溜め糞場wbcのすぐ横にあるので、種子散布の観点からも興味深いです。 
タヌキの溜め糞にキカラスウリの種子が未消化のまま含まれていることが実際に報告されているらしいのですが、私はまだ確かめていません。 

タヌキの溜め糞場wbcの近くで芽生えてスギ林床に蔓延り始めたキカラスウリ?の蔓や葉の写真を2023年7月下旬に撮り、この記事で紹介しています。

根雪が積もる前の初冬に見つけたキカラスウリの落果には野生動物の歯型が付いていました。 (前回の記事の写真を参照)
少し味見しただけで食べかけを捨てたということは、まだ不味かった(未熟果に多く含有するククルビタシンが苦かった)ようです。 
私としては、蔓にぶら下がっていたキカラスウリの熟果をもぎ取って味見したのはタヌキではなくニホンザルの仕業ではないかと疑っていて、いつかトレイルカメラに採食シーンが写るのではないかと期待しています。 


つづく→トレイルカメラで証拠映像を撮る 

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