2026/06/26

雪原の営巣地でホンドタヌキ♂が♀の発情状態をチェック・家族団らんの相互毛繕い:3月中旬【トレイルカメラ】

 



2025年3月中旬

冬は雪原となる休耕地で、ホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)の営巣地を2台のトレイルカメラで見張っています。 
いよいよ交尾期が始まるので、撮り漏らしを減らすために、トレイルカメラをもう1台増やしました。 

遂に、この日は重要な出来事が起こります。 


シーン1:3/12・午前7:10・晴れ・気温0℃(@0:00〜) 
朝からなぜか画面全体がぼんやり曇っています。 
レンズに霜が付着したのか、朝霧が発生しているのかもしれません。 
※ このシーン1だけ編集時に自動色調補正を施し、5倍速にしました。
(早回し映像にしたほうが、霧の中でも行動を読み解きやすくなるのです。)


右から3頭のタヌキが次々と帰巣しました。 
そのまま入巣するかと思いきや、巣口の手前で別々に立ち止まっています。 
先行の2頭が入巣した後も、最後尾の3頭目が巣外に留まっています。 
これまでの行動パターンでは、先行する2頭が♀♂ペア(両親)で、殿しんがりを務めているのが両目失明個体(ヘルパー♀h)と予想しています。 


シーン2:3/12・午前7:36・晴れ・気温2℃(@0:12〜) 
約25分後、レンズがクリアになっていました。 

巣穴から外に出てきたばかりの♀♂ペアが雪原を右に移動していました。 
先行個体♀が雪面の匂いを嗅ぎ回ってから、体をねじって毛繕いを始めました。 
後続の♂個体が立ち止まったまま身震いしました。 

♂が♀に近づくと、♂から♀への対他毛繕いを始めました。 
その流れで♂は♀の尻の匂いを嗅いで、発情状態をチェックしています。 
尻や陰部を舐められた♀は尻尾をピクピク持ち上げました。 
素人目には、♀も発情しかけているような気がします。 
(発情チェックの行動でようやくペアの性別が確定したので、遡って性別を記したのです。) 

その間に、ヘルパー個体(両目失明♀h)が巣口から顔を出して、♀♂ペアの様子を眺めています。
(タペータムの反射機能が消失していても、明るい昼間の視覚は問題ないと推測しています。)


シーン3:3/12・午前8:36・晴れ・気温9℃(@1:12〜) 
1時間後にも、3頭の家族群が営巣地の雪原をうろついていました。 
巣穴へ向かって右から順番に(1頭ずつ)歩いてきます。 
個体識別ができていませんが、先行する2頭が両親♀♂ペアで、いつも最後尾を歩いているのがヘルパー個体(両目失明♀h)なのでしょうか。 


シーン4:3/12・午前8:37・晴れ(@2:12〜) 
狭い巣口に3頭の家族がひしめき合っていました。 
三つ巴で対他毛繕い、相互毛繕いしてるようです。 



つづく→いよいよ交尾が始まります。

タネツケバナの花蜜を吸い飛び回るツマキチョウ♂【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2025年5月中旬・午前10:15頃・晴れ 

里山の山腹をトラバースする山道に咲いたタネツケバナの小群落で、ツマキチョウ♂(Anthocharis scolymus)が訪花していました。 
この組み合わせは初見です。 
そもそもツマキチョウを見かけたのもかなり久しぶりでした。
興奮のあまり焦ってカメラ操作をミスってしまい、だいぶタイムロスしました。 

翅をほぼ全開にしたまま、口吻を伸ばして吸蜜しています。 
少し飛んで別の花序に移動し、吸蜜を再開。 

ツマキチョウ♂がタネツケバナの花から飛びたつ瞬間を狙って、240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:33〜) 
力強く羽ばたいて飛び去りました。 

ちなみに、ツマキチョウ(シロチョウ科)幼虫の食草はアブラナ科で、その中にはタネツケバナも含まれていました。 (フィールドガイド『日本のチョウ』p82より) 


関連記事(13,17年前の撮影)▶  

2026/06/25

タヌキが越冬する林内の巣穴に立ち寄る雪国のホンドギツネ:3月中旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 




2025年3月中旬 

シーン0:3/10・午後16:40・晴れ・気温13℃(@0:00〜) 
雪国の二次林で、ホンドタヌキが越冬する巣穴を自動撮影カメラ2台で見張っています。 
ここは以前、ニホンアナグマが掘った営巣地(セット)でした。 

ホンドギツネVulpes vulpes japonica)の登場シーンを以下にまとめます。

シーン1:3/15・午後17:16・くもり・気温5℃(@0:03〜) 
夕方に右奥からセットにやって来たフサ尾のキツネが、巣口Rの手前で立ち止まって顔を上げ、風の匂いを嗅いでいました。 
カメラ目線ではなく、右奥の林内を凝視警戒しています。 
巣口Rには近寄らず、奥の林内へ向かいました。 
気温が高いのに、キツネが歩いても雪面に足があまり潜っていません。 

シーン2:3/15・午後17:16・くもり・気温4℃(@1:03〜) 
別アングルで設置した監視カメラでも撮れていました。 

シーン3:3/20・午後21:09・気温-2℃(@1:39〜) 
5日後の晩に、右奥の暗い林内を足早に立ち去るキツネの後ろ姿がチラッと写っていました。 
タヌキの営巣地には立ち寄りませんでした。 

シーン4:3/31・午前11:48・くもり・気温-2℃(@1:46〜) 
ようやく雪解けが進み、巣口Rの周辺および樹々の根回りで地面が露出しています。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


つづく→

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