2026/02/05

シラカシの堅果(ドングリ)を給餌箱から持ち去る野ネズミ【トレイルカメラ:暗視映像】貯食行動?

 



2024年11月中旬

シーン0:11/11・午後12:23・晴れ(@0:00〜) 
明るい昼間にたまたまフルカラーで撮れた現場の様子です。 
街路樹シラカシの堅果(いわゆるドングリ)を拾い集め、里山の朽ちた倒木に設置した給餌箱に入れてみました。 
野ネズミ(ノネズミ)の登場シーンを以下にまとめます。 

シーン1:11/12・午前1:46(@0:02〜) 
深夜に倒木を右から登ってきた野ネズミが、左端を調べてから引き返して給餌箱に入りました。 
ドングリを物色してから、倒木を右へ駆け下りました。 
動きが早すぎて、ドングリを運んでいるかどうか、いまいち不明です。 

シーン2:11/12・午前4:08(@0:13〜) 
約2時間20分後の未明に野ネズミが再登場。 
給餌箱に入るとドングリを咥えて?倒木を駆け下りたものの、右端で立ち止まりました。 
なぜか引き返して倒木を登り返すと、倒木をあちこち探索しています。 
途中でドングリを落としてしまった訳ではないので、不思議です。 
再び給餌箱の中に入ると、シラカシ堅果を咥えて?倒木を右へ駆け下り、姿を消しました。 

シーン3:11/13・午前2:51(@0:48〜) 
翌日も深夜に野ネズミが給餌場に来ました。 
倒木の右端から野ネズミが斜めの倒木を一気に左へ駆け上がり、左端から下の地面を覗き込んでから右に戻りました。 
朽ちた倒木を右往左往しただけで、餌箱にはなぜか入りませんでした。 

シーン3:11/13・午前3:50(@1:02〜) 
1時間後に野ネズミが倒木を右から左に駆け上がり、躊躇なく餌箱に飛び込みました。 
ドングリ(シラカシ堅果)を物色した後で、右へ立ち去ったのですが、頬袋にドングリを入れて持ち去ったかどうか、動きが早すぎて見えません。 
倒木の右端で立ち止まったときも、口元にドングリは見えませんでした。 

シーン4:11/13・午前4:03(@1:15〜) 
13分後に再び野ネズミが餌箱の中に入っていました。 
しばらくドングリを物色してから、倒木を右へ下りました。 

シーン5:11/16・午後13:40(@2:01〜) 
おまけの動画です。
3日後の昼間、木枯らしというほど強い風ではありませんが、秋風に吹かれてオニグルミ?の落ち葉が盛大に舞い散る様子がたまたま撮れていました。 

シーン6(@2:51〜)
給餌箱に野ネズミが来たシーンを1.5倍に拡大した上で1/3倍速のスローモーションでリプレイしてみましょう。 
野ネズミが給餌箱からシラカシ堅果(ドングリ)を頬袋に詰めて持ち去ったと思うのですが、説得力のある映像は撮れませんでした。 


【考察】 
野ネズミは餌箱に通ってシラカシの堅果(ドングリ)を持ち去りました。
ヒマワリの種子は殻を剥いて食べましたが、ドングリは冬越しに備えて貯食しているようです。

野ネズミはもっと喜んで足繁く餌箱に通ってくると予想していたのに、意外な反応でした。
シラカシ堅果は貯食する餌としてあまり気に入らないのでしょうか? 
他の堅果や種子を給餌したときよりも訪問頻度が低いことは確実です。 
餌箱の中身をヒマワリ種子から急にシラカシ堅果に変更したので戸惑っているのかな?
山中にシラカシが自生してないので、シラカシのドングリを野ネズミが食べ慣れてないのかもしれません。(食べず嫌い?) 

反省としては、今回給餌したシラカシ堅果は小粒のドングリが多かったのが問題かもしれません。
小粒のドングリだと野ネズミが口に咥えて運ぶのではなく、頬袋に詰めて運ぶため、運搬してるかどうか映像でしっかり見極められません。
小粒のドングリを予め取り除いて、大粒のシラカシ堅果のみ給餌すべきでしたね。
給餌箱に残ったドングリの数を数えていくつ減ったか調べるべきだったのですが、忙しくてつい横着してしまい、初めに入れた数も不明です。
 
ドングリの大きさとタンニンという毒の含有量には一般的な相関関係は認められないらしい。

樹種タンニン含有量 (g/100g乾燥)ドングリサイズ例 (長さ×幅 cm, 重量目安)備考 jspp+1
ミズナラ6.71.5-2.5 × 1-1.5 (中型)タンニン最多、中型
コナラ4.81.6-2.2 × 0.8-1.2 (小型-中型)タンニン高、小型
シラカシ4.51.5-2.0 × 1.0-1.5 (小型)タンニン高、小型
アラカシ4.41.5-2.0 × 1.0-1.5 (小型)タンニン高、小型
クヌギ1.32.0-2.5 × 1.5-2.0 (大型)タンニン中、大型
イチイガシ1.21.5-2.0 × 1.0-1.5 (小型-中型)タンニン中
スダジイ1.01.0-1.5 × 0.8-1.2 (小型)タンニン低、小型
マテバシイ0.52.0-3.0+ × 1.5-2.0 (大型)タンニン最低、大型

この表は、Perplexity AIがまとめたものです。
私はこれまで、ミズナラとシラカシの堅果で野ネズミに給餌実験の真似事をしました。
当地の野ネズミはシラカシよりもミズナラ堅果の方が好きなようです。
(きっちり定量的に調べてはいませんし、シラカシについては追試が必要かもしれません。)

島田卓哉『野ネズミとドングリ: タンニンという毒とうまくつきあう方法 』p147に掲載された図5.1によると、「栄養学的な観点からドングリは大きく3つのタイプに分けられる」そうです。
タイプ2のドングリは、(タンニンなどの:しぐま註)総フェノール量は多く、代謝エネルギーは低いという特徴を持ち、コナラやミズナラ、(シラカシ:しぐま註)などが含まれる。


つづく→ 


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スッポンタケのグレバに集まり交尾するベッコウバエ♀♂

 

前回の記事:▶  


2024年11月上旬・午後13:40頃・晴れ 

落葉した二次林の林床にニョッキリ生えたスッポンタケを見つけたとき、直前まで別の撮影で使っていたハンディカムを手に持っていました。 
古いハンディカムなので画質も手ブレ補正機能もいまいちなのですが、グレバに誘引されたハエを接写してみました。 

グレバに留まって交尾していたベッコウバエ♀♂(Dryomyza formosa)に注目しました。 
動画をじっくり見直すと、交尾器はまだ結合していませんでした。
♀の背後からマウントした♂は交尾器を伸ばして結合しようと悪戦苦闘しています。 
その間、♂を背負った♀は口吻を伸縮させてグレバの粘液を一心不乱に舐めています。 

ハンディカムをそっと近づけても、ベッコウバエ♀♂は逃げませんでした。 
スッポンタケの悪臭に誘引されて別種のハエが次々に飛来する羽音♪が聞こえます。 
飛来したキンバエが交尾中のベッコウバエにぶつかっても、ベッコウバエ♀♂は飛んで逃げることはありませんでした。 

残念ながら、高画質のデジカメではベッコウバエ♀♂の交尾シーンを撮れませんでした。(逃げてしまった?)

2026/02/04

水場近くの山林を深夜うろつくホンドテン【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年11月中旬・午前0:30頃・気温10℃ 

山中の湿地帯にある水溜りSをトレイルカメラで見張っていると、晩秋の深夜にホンドテンMartes melampus melampus)が現れました。 
おそらく冬毛に生え変わっていると思われますが、赤外線の暗視映像では白黒に写るだけで分かりません。 
テンは水溜りSには立ち寄らず、奥の緩斜面に生えた下草をうろついて獲物を探しているようです。 

※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 
監視カメラのレンズの近くにクモの網が張られていて、夜風にたなびく糸が目障りですね。 


つづく→

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