2026/06/03

年齢の離れたニホンザルの幼獣2頭が用水路岸壁の梯子を登り降りして遊び、ときどき小競り合い

 

2024年9月中旬・午前11:20頃・晴れ 

山麓を流れる用水路に沿って若いニホンザルMacaca fuscata fuscata)が左に歩いて行きます。 

水路内に出入りするための赤い梯子がコンクリートの岸壁に設置されています。 
梯子のたもとで幼い子猿と遭遇すると、年の差があるのに相撲のような小競り合いをして遊び始めました。 
2頭の子猿は赤い梯子を登り降りして、アスレチック施設のように遊んでいます。 

しばらくすると、年長の子猿がコンクリート板の橋に座って、何か丸くて白っぽい餌を食べていました。 
どうやら、クリ(栗)の堅果を拾い食いしたようです。 
その間に、幼い子猿が赤い梯子の段にぶら下がったりして独りで遊んでいます。 
餌を完食した年長の子猿が梯子の最上段に座ると、股間に小さな陰茎が見えたので、♂と判明。 

幼い子猿が梯子をよじ登って来ると、最上段に居た兄(姉)がモグモグと餌を咀嚼しながら、弟(妹)の頭髪を右手で乱暴に鷲掴みにしました。 
群れ内の順位をわきまえさせるために(親しき仲にも礼儀あり)、手加減しつつも優位行動(制裁、牽制)をしたのでしょうか。 
下の子は短い頭髪を引っ張られても別に痛くないのか、抵抗も抗議もしませんでした。 (悲鳴も上げず)
2頭は仲良く遊びながら梯子を下り、涸れた水路の底を探索に向かいました。 

私としては早く水路内を覗き込んで続きを撮りたいのですが、猿たちを怖がらせないように、焦らずゆっくりゆっくり近づくのが観察のコツです。 
ようやく水路内で遊ぶ2頭の子猿を発見。 
秋の用水路内には水が流れていないものの、わずかに残った水溜りでニホンザルの毛皮が濡れています。 
子猿たちが相次いで梯子の下段に跳びつき、よじ登り始めました。 

幼い子猿は梯子を登り切ると、コンクリート板の橋まで移動し、プルプルと身震いし、濡れた毛皮の水気を切りました。 
コンクリート板の橋の上に散乱している食べ残しを、幼い子猿が拾い食いしました。 
私に気づくと怖がって山側へ走って逃げました。 


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


掠れた声で鳴いて♪母衣打ちするキジ♂(野鳥)

 

2026年4月中旬・午後15:55頃・晴れ 

春の休耕田で1羽のキジ♂(Phasianus versicolor)が畦道に登って、枯草を啄んだり、嘴で枯草をかき分けたりしていました。 
虫や草の種子を食べてるようです。 
その奥には民家の庭があって、草※が青々と生えているのに、なぜかキジ♂は近寄りませんでした。 
(※ スギナやヒメオドリコソウ、ナズナ、スイセンなどが見えます。) 

採食中にキジ♂が急に立ち止まって背伸びし、縄張り宣言の母衣ほろ打ちを披露しました。 
母衣打ちの際は、目立つように(声が通るように)周囲よりも一段高いお立ち台で鳴くことが多く、今回も畦道に登ってやりました。 

ケンケーン♪という鳴き声が、この個体では掠れていた(ハスキー・ボイス)ので、俄然興味がわきました。 
こんな掠れ声のキジ♂を今まで聞いたことがありません。 
現場で聞いた生の鳴き声の印象と、動画で録音された鳴き声は少し違っています。 
音割れしないようにカットされた音声成分があるのかもしれません。 

母衣打ちを1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみましょう。(@1:14〜1:28) 
ケン、ケーン♪と2声鳴くのに合わせて、その場で2+8回素早く翼を羽ばたき、ドドドドド…という重低音のドラミングを発していました。 
このとき目の瞬膜が何度か閉じていたのは、激しい羽ばたきで舞い上がるゴミが眼球に入らないようにしているのでしょう。 

母衣打ちの直後は興奮状態なのか、全身の羽毛が逆立っていました。 
身震いすると鳥肌が収まり、採食を再開しました。 
畦道から左の休耕地に降りると、足早に枯野を横切り始めました。 
流し撮りする私を警戒したのか、後半は走って逃げています。 
途中で急に立ち止まったので、もう一度母衣打ちするかと期待したのですけど、結局鳴かずに左へ立ち去りました。 
逆光になると、キジ♂の色鮮やかな羽毛がほぼ黒色(シルエット)にしか見えなくなります。 


【考察】 
キジ♂の母衣打ちには、ドラミングの回数に個体差があることが分かっています。
掠れ声(ハスキーボイス)の♂個体と今回初めて出会いました。
♀へのセックスアピールに♂の声質が影響するでしょうか? 
つまり、このハスキー♂は同種の♀に対して人気(魅力)があるのかないのか、気になります。
繁殖期のキジ♂は母衣打ちで隣の♂と張り合って縄張り争いをしている訳ですが、ハスキー♂は良い縄張りを持てているのでしょうか?
掠れ声は♂にとってハンディキャップになっているのか知りたいところですが、実際にフィールドで調べるのは大変そうです。


掠れ声の母衣打ちを声紋解析してみる

オリジナルの映像ファイルから音声をWAVファイルに抽出し、母衣打ちの部分を編集で切り取ってから、スペクトログラムを描いてみました。
あいにく、大声で絶叫する直前に春風の風切り音(ノイズ)がマイクに入ってしまっています。



2026/06/02

雪原の巣穴に1〜2頭で出入りする雪国のホンドタヌキ:2月中旬〜下旬【トレイルカメラ:暗視映像】




2025年2月中旬〜下旬 

シーン0:2/16(@0:00〜) 
雪深い休耕地でホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)の家族が越冬する巣穴をトレイルカメラで見張っています。 

タヌキの往来をまとめました。 
興味深い事件や行動は個別の記事にしたので、残り物になります。 


シーン1:2/17(@0:03〜) 
雪がしんしんと降る夕方にペアで外出する前に大口を開けて欠伸したり、背中を弓なりに伸ばすストレッチ運動をしたりしています。 


シーン2:2/19(@0:43〜) 
晩の外出時にクゥーン♪と小声で鳴きました。(@0:52〜) 
新雪の積もった雪原をラッセルして歩きます。 


シーン3:2/21(@1:25〜) 


シーン4:2/22・(@2:33〜)日の入り時刻は午後17:28。 
夕方に出巣した後続個体が、なぜか全身雪まみれでした。 
まさか巣内に入らず外で(巣口で)丸くなって寝ていたのでしょうか? 
雪かきしながら巣の外に出てきたのかもしれません。 

外出から戻ると、巣口の雪かきをしてから中に入りました。 
除雪作業で顔が新雪まみれになりました。 

晩に外出したタヌキがクゥーン♪と甲高く鳴きました。(@4:44〜) 


シーン5:2/23(@4:47〜) 
晩に外出した先行個体が、後続個体を呼ぶようにクゥーン♪と甲高く鳴きました。(@4:58〜) 
独りで帰巣してからも、パートナーの帰りを巣口で待ちながら、少し掠れた声で何度もクゥーン♪と鳴きました。(@5:14〜) 
後続個体が帰巣したときも、クゥーン♪と甲高く鳴きました。(@6:07〜) 

残念ながら、これ以降は記録がありません。 
レイルカメラのアルカリ電池が低温で消耗したのか、あるいは大雪が更に積もって雪面が上昇した結果、雪原を往来するタヌキが監視カメラの画角に収まらなくなったせいだと思われます。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 
※ ホンドタヌキの鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


つづく→

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