2026/10/21

ホンドタヌキ2頭が休耕地の巣穴と林縁を結ぶ獣道を何度も走って往復する謎の夜【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2025年5月下旬

シーン0:5/21・午後14:57・晴れ(@0:00〜) 
初夏の休耕地でホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)の家族が暮らす営巣地を自動センサーカメラで見張っています。 

今回は謎の行動について報告します。

シーン1:5/23・午後19:34・気温15℃(@0:03〜) 
晩に2頭のタヌキが、巣穴と手前の林縁を結ぶ獣道をなぜか何度も走って往復していました。 
そのうちの1頭は、両目の輝板を失明したヘルパー♀hでした。 
素人目には2頭が興奮しているように見えますが、鳴き声は発しませんでした。 
両目失明個体♀hだけが巣穴Mに出入りしているものの、すぐに外に出てきてもう1頭の健常個体(親ダヌキ)を出迎えます。 
巣外に留まった健常個体(親ダヌキ)が、周囲を見回しています。


シーン2:5/26・午後19:52・気温12℃(@1:03〜) 
3日後の晩にも同様のシーンが繰り広げられていました。 
2匹のタヌキが相次いで巣穴と林縁を結ぶ獣道を走って往復しています。 
巣穴Mを少し覗き込んだだけで、再び夜の運動会(駆けっこ)が再開。 
相次いで巣穴Mに潜り込んだものの、健常個体(父親♂?)がすぐにまた出巣して周囲を警戒したり身震いしたりしています。 


【考察】 
夜の営巣地でホンドタヌキ2頭のこのような疾走シーンを繰り返し見たのは初めてです。 
1頭は両目のタペータムを失明したヘルパー♀hで、もう1頭の健常個体は父親♂ではないかと予想しています。 
幼獣なら暇さえあれば元気に追いかけっこ遊びをするのも分かるのですが、成長した成獣が初夏に体力を持て余しているのでしょうか? 
一体何に興奮しているのか不明です。 
いくつか仮説を立ててみました。
  1. 外敵が営巣地に近づこうとしていたのでしょうか? 
  2. 妊娠していた母親♀がついに巣内で幼獣を出産し、家族が喜んでいるのでしょうか? 
  3. 留守中に母親♀や幼獣が居なくなり、慌てて探しているのかな?
  4.  初夏の休耕地では雑草の繁茂が旺盛なので、獣道が途切れないように、頻繁に往来して踏み跡を残す必要があるのかもしれません。 
個人的には(2)ではないかと勝手に推測しているのですが、根拠はありません。
私はタヌキの家族を怖がらせないように、巣穴には絶対に近寄らないようにしているため、中の様子はさっぱり分かりません。
1回目の5/23の晩に出産したとしても、2回目5/26の興奮状態が説明できません。

つづく→

初夏になっても二次林でホンドタヌキの巣穴を覗いて鳴くカラス【野鳥:トレイルカメラ】

 



2025年5月中旬・午後16:20頃・晴れ・気温25℃ 

若葉が生い茂った二次林でホンドタヌキが使っている営巣地を見張っているトレイルカメラにハシボソガラス(Corvus corone)が写りました。 
ここは以前、ニホンアナグマが掘った営巣地(セット)でした。 

夕方に1羽のカラスが地上に降りて、巣口Lを覗き込んで鳴いていました。 
鳴きながらお辞儀をしたので、ハシボソガラスだと初めは思いました。
しかし、鳴き声が嗄れ声ではなかったので、ハシブトガラスっぽくもあって悩ましいです。 
(お辞儀をしたのではなくて、巣穴を覗き込んだだけかもしれません。) 
左に飛び去るときに横からちらっと見えた嘴が細かったので、やっぱりハシボソガラスなのかな? 
そもそも平地性のハシボソガラスが来るような環境ではないはずなので、森林性のハシブトガラスなのでしょうか? 
若いハシブトですかね? 




カメラの死角で鳴く声が聞こえ、別個体の影が右から左へ横切りました。 


つづく→

2026/10/20

シュレーゲルアオガエルの卵塊を見つけた!#1:山中にある池の岸辺の草むら

 

2026年5月中旬・午後13:25頃・晴れ 

里山の中腹に湧き水が溜まった小さな池EMがあります。 
水中に緑の藻が繁茂して濁り、水質が良さそうとは言えません。 
この池には岸辺に灌木がまったく生えていないので、モリアオガエルは産卵できなさそうです。 
池畔のシダ植物の葉裏に産卵するかと期待したのですが、後日に定点観察してもモリアオガエルの卵塊は産み付けられていませんでした。 

岸辺の草の根元にシュレーゲルアオガエル(Zhangixalus schlegelii)が産み付けたと思しき卵塊を発見しました。 
受精卵を保護する白い泡巣の塊が、水際に生えたシダの若葉が張り付いています。 
右手で卵塊に触れてみると、柔らかくて弾力性がありました。 
産み付けられたばかりのようで、泡巣の表面はカサカサに乾いてはいません。 
表面がペタペタと少し粘り気があったものの、手が汚れるほどではありませんでした。 
卵塊はグレープフルーツぐらいの大きさで、直径6〜8cmぐらいありそうです。 
中に含まれる卵そのものは全く見えませんでした。

シュレーゲルアオガエルは基本的に♀♂1ペアが水辺の地中に巣穴を掘り、その中で産卵するのだそうです。 
私が見つけた卵塊は、巣穴の中ではなくて池の岸(水辺)の草むらに産み付けられていました。 
つまり、その♀♂ペアは巣穴を掘らずに(省略して)産卵したと思われます。 
実際に産卵行動を観察するのが次の課題ですが、モリアオガエルよりも難しそうです。

池の水面には白い泡巣の断片がいくつも浮いていました。 
それを水面下で食べている水生生物はいませんでした。 
これは産卵後のシュレーゲルアオガエル♀♂ペアが別れるときに卵塊の本体から泡状粘液の一部が分離したのでしょう。 
岸辺に産み付けられた卵塊から幼生(オタマジャクシ)が孵化したときも、似たような状況になりそうですけど、私が見つけた卵塊は産卵直後と思われます。 


つづく→?

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