2026/11/08

巣穴がある休耕地で夜警に立つホンドタヌキ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2025年5月下旬

シーン0:5/21・午後14:57・晴れ(@0:00〜) 
雑草の生い茂る休耕地でホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)の家族が暮らす営巣地を自動センサーカメラで見張っています。 

シーン1:5/22・午前2:20・気温19℃(@0:04〜) 
未明に巣口Mから背伸びして監視カメラの方を見たのは、両目の輝板を失明したヘルパー♀h個体でした。 
その後に外出したのか、警戒しただけで巣穴Mに戻ったのか、雑草の草丈が高いためによく分かりません。 

シーン2:5/28・午後22:37・気温15℃(@0:11〜) 
6日後の遅い晩に、出巣直後と思しきタヌキが原っぱに佇み、右を凝視していました。 
風の匂いを嗅いでから、慎重に休耕地をうろついています。 
ピョンと何か障害物を跳び越えて獣道に出てきました。 
一回りして巣口に戻ると、奥を向いて座り込みました。 
この個体のタペータムは両目共に正常なので、親ダヌキのうちのどちらかです(おそらく父親♂?)。

後に分かったことですが、この時期は巣穴の中で母親♀が出産し、授乳や育児を始めていたはずです。

つづく→

ソバ収穫跡地で春に落粒を採食するキジ♂(野鳥)

 

2025年4月下旬・午後12:10頃・晴れ 

郊外に広がるソバ畑の残雪が完全に溶けました。 
前年に収穫したソバの茎が枯れたまま残っていて、今季はまだ耕されていない状態です。 

ここに縄張りを持つキジ♂(Phasianus versicolor)が単独で採食していました。 
ゆっくり歩き回りながら、雑草の若葉が青々と生えかけた地面をあちこち啄んでいます。 
前年に脱粒したソバの実(痩果)を拾い食いしているようです。 
ソバにとってキジは種子捕食者です。 

春の強い日差しに照らされて、キジ♂の羽毛の構造色が美しく輝いています。 
羽毛を逆立てて身震いしました。 
ときどき立ち止まって辺りを警戒するものの、この♂個体は撮影中に一度も縄張り宣言の母衣(ほろ)打ちをしませんでした。 


【考察】 
Perplexity AIに訊いてみると、鳥以外でソバ畑の落粒を食べに来る野生動物(哺乳類)としては、ネズミ類とシカがいるらしい。 
当地にシカは幸いまだ生息していないことになっています。(多雪地帯では越冬できないため。) 
本当に野ネズミがソバの落粒を食べているのかどうか、収穫後のソバ畑にトレイルカメラを設置してみるのも面白そうです。 
野ネズミはドングリなどの木の実(堅果)を貯食しますが、ソバの実(痩果)も拾い集めて貯蔵するでしょうか? 
野ネズミの巣穴を発掘調査したときに、貯蔵庫にソバの実が大量に見つかることはあるのかな? 
それがもし実際に確かめられれば、自然界でソバの種子散布は重力散布だけでなく、貯食型の動物散布でもあることになります。

2026/11/07

キイトトンボ♂同士の縄張り争い

 



2026年7月上旬・午後12:15頃・晴れ 

山麓の池Lに縄張りを張ったキイトトンボ♂a(Ceriagrion melanurum)が巡回飛翔中に、同種の別個体♂bと出会いました。 
短い小競り合いの末に、あっさり別れました。 

1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみましょう。(@0:46〜) 
特に空中戦をじっくり見直すと(@2:12〜)、♂aは縄張りに侵入した♂bをしばらく追尾して右に追い払ってから左に引き返し、巡回飛翔に戻りました。 
侵入者bも腹端の背面に黒斑があったので、性別は♀ではなく♂でした。 (♀bなら♂aが捕獲して交尾を挑んだはずです。)
この2匹は激しい空中戦を繰り広げたという訳でもなく、ずいぶん淡白な縄張り争いでした。
もしかすると♂は同種と認識して相手に正面から近づいてから性別を見分けて、同性(♂同士)だったので別れただけかもしれません。 
個体識別のマーキングを施して、♂同士の縄張り争いを長時間観察すれば面白そうですが、この日は一度しか見れませんでした。 


つづく→産卵行動

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