2026/10/17

水中で互いに噛み合って喧嘩するヤマアカガエルの幼生

 

2026年4月下旬・午後14:15頃・くもり 

山麓にあるヤマアカガエル(Rana ornativentris)の繁殖池Lで、育った幼生の大群が分散して暮らしていました。 

その中で、2匹のオタマジャクシが互いに口で噛み合ったまま、グルグル回るように泳いでいます。 
2匹は少し体格差がありました。 
ようやく離れた後は、何事もなかったように泳ぎ去りました。 
追撃して逃げた相手に襲いかかることはありませんでした。 

1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:22〜) 
水面に波紋が立っているせいで、水中のオタマジャクシがちょっと見えにくいですね。


【考察】 
私は初めて見る行動でしたが、オタマジャクシを水槽で飼育する人には、もしかすると珍しくない光景なのかもしれません。

まさか同種間の共食いなのでしょうか? 
共食いするなら、もっと弱った個体を狙うような気がします。 
ヤマアカガエルの幼生同士で喧嘩?したかと思うと、利他行動?も観察できて、なかなか面白い一日でした。

実はこの日、池に煮干しを給餌したので、その欠片に群がって食いついた際に、オタマジャクシの歯がたまたま互いに引っかかってしまったのではないか?と想像してみました。 


いつものように、Perplexity AIに色々と訊いてみました。 

Q1: オタマジャクシの口に歯はあるか? 

A1: はい、オタマジャクシの口には「歯」があります。ただし、これは厳密には哺乳類などの「本当の歯(石灰化した歯)」ではなく、表皮が角質化した**角質歯(かくしつし)**と呼ばれる構造です。 ja.wikipedia

オタマジャクシの「歯」の正体

オタマジャクシの口の周囲(上唇と下唇)には、黒っぽい小さな突起が何列も並んでおり、これが角質歯です。 ja.wikipedia

  • 材質: 人間の爪や髪の毛と同じく、上皮細胞が角質化したもので、象牙質やエナメル質などの石灰化組織は含みません。 kaeru-kan
  • 機能: 水中の藻類や水草、石に付いた苔などを削り取って食べるために使われます。 ja.wikipedia
  • 配置: 口の縁に複数の歯列として並び、種によってその配列や形が異なるため、種の識別にも利用されます。 ja.wikipedia

変態とともに消失

オタマジャクシがカエルに変態する際、この角質歯は抜け落ちます。 tokyo-zoo

  • 変態後、カエルは昆虫などを丸呑みする捕食スタイルになるため、かじり取るための歯は不要になります。 tokyo-zoo
  • 口も「おちょぼ口」から大きく裂けた口へと変化し、舌を使って獲物を捕らえるようになります。 dxlab

なお、一部の研究ではオタマジャクシの口腔内にも乳頭状の突起(後鼻孔乳頭や口蓋乳頭など)が存在することが指摘されていますが、これらも摂餌補助の構造であり、機能的な意味での「歯」とは異なります。 note

つまり、**「オタマジャクシには歯に似た構造(角質歯)があり、藻類などをかじるのに使われるが、カエルになると抜け落ちてなくなる」**というのが正確なところです。 kaeru-kan


Q2: オタマジャクシが共食いすることはあるか?

A2: はい、オタマジャクシは共食いをすることがあります。ただし、すべての種や状況で起こるわけではなく、餌不足や高密度環境、種によっては「肉食型(共食いモルフ)」が出現するなど、条件に強く依存します。[natureasia][dandy-animals][exoinfo][natgeo.nikkeibp.co]

共食いが起こる条件

  • 餌不足・飢餓状態: 餌が限られていると、同種の個体を栄養源として食べることが報告されています。[natureasia][dandy-animals][jmedia]
  • 高密度環境: 狭い水たまりに多くのオタマジャクシがいると、競争が激化し共食いの頻度が高まります。[dandy-animals][exoinfo]
  • 種による違い: 一般的な日本産のアカガエル類などでは、餌が十分あれば共食いはほとんど起きないという観察結果もあります。一方、ツノガエル類など肉食性が強い種では共食いが起きやすく、飼育下では単独飼育が推奨されることもあります。[dandy-animals][exoinfo]

「肉食型(共食いモルフ)」の出現

一部の種(スキアシガエルなど)では、同じ卵塊から生まれた兄弟の中に、頭や口が大きく鋭い角質歯を持つ「肉食型」が出現することが知られています。[natgeo.nikkeibp.co]

  • この肉食型は、雑食性の兄弟を捕食して急速に成長し、水たまりが干上がる前に早くカエルになることができます。[natgeo.nikkeibp.co]
  • これは「乾きやすい一時的な水たまりで生き残るための適応戦略」と考えられています。[natgeo.nikkeibp.co]

血縁認識と共食い回避

面白いことに、一部の種(ヒキガエルなど)では、オタマジャクシが血縁個体を認識し、兄弟を食べることを避ける傾向が観察されています。[jmedia]

  • 血縁認識により、共食いのリスクを減らしつつ、外部の個体や他の栄養源を優先的に利用する戦略をとっている可能性があります。[jmedia]

飼育・観察での注意点

飼育下では、特に以下の点に注意が必要です。

  • 餌を十分に与える(不足すると共食いのリスク上昇)。[dandy-animals][exoinfo]
  • 飼育密度を下げる(過密は共食いを誘発)。[exoinfo]
  • ツノガエル類などは単独飼育が望ましい。[exoinfo]

つまり、オタマジャクシは条件次第で共食いをするものの、それは「生き残るための戦略的行動」であり、すべての種や状況で無条件に起こるわけではありません。[natureasia][dandy-animals][natgeo.nikkeibp.co]



早朝に落ち葉をせっせと集めて巣穴に運ぶニホンアナグマ♀:5月下旬【トレイルカメラ:暗視映像】巣材集め

 


2025年5月下旬

シーン0:5/7・午後14:25・晴れ・気温26℃(@0:00〜) 
二次林でニホンアナグマ(Meles anakuma)の営巣地(セット)を2台の自動センサーカメラで見張っています。 
一時期、アナグマが放棄した巣穴をホンドタヌキが使っていたのですが、春になってまたアナグマがときどき戻って来るようになりました。 


シーン1:5/21・午前4:31・気温14℃(@0:03〜)日の出時刻は午前4:21。 
日の出直後の早朝からアナグマ♀が巣材集めをしていました。 
すぐに巣外に出て来ると、林床のリター(落葉落枝、主に腐葉土)を掻き集めながら、手前から巣口Rへ後ろ向きで戻ります。 
マルバゴマキ(別名マルバゴマギ、ヒロハゴマキ、オオバゴマキ)低木の若葉が生い茂っているのに、巣材としてその青葉(生葉)を積極的に採取することはありませんでした。 


シーン2:5/21・午前4:33(@1:03〜) 
薄暗い早朝なので(薄暮)、今度はモノクロの暗視モードで起動しました。(赤外線は照射せず。) 

アナグマは巣材の搬入を繰り返しています。 


シーン3:5/21・午前4:35(@1:33〜) 
フルカラーの映像に戻りました。 
トレイルカメラが暗視モードに切り替わるかどうかという閾値の照度(周囲の明るさ)になっている薄明薄暮の時刻に連続して起動すると、フルカラーとモノクロで交互に録画されるという症状が起こります。 

今回アナグマ♀が本入した巣材には緑の葉も少し混じっていました。 
巣材を集める地点を毎回変えています。 
巣口Rを中心として四方八方に出かけて行き、巣材を集めて帰ります。 


シーン4:5/21・午前4:37(@1:33〜) 
モノクロの映像に切り替わりました。 
巣口Rを塞ぐ落枝に巣材の一部が搬入中にいつも引っかかり、残ってしまいます。 


シーン5:5/21・午前4:39(@2:30〜) 
周囲がだいぶ明るくなり、フルカラーの映像になりました。 
左手前に来たアナグマ♀がマルバゴマキ低木の陰で身震いしてから、痒い体を掻きました。 

一休みしてから、左下隅で巣材集めを再開。 
リターと一緒に林床の下草も集めています。 
巣材に青葉も含まれているものの、後ろ向きで運ぶ途中でほとんど落としてしまいます。 


シーン6:5/21・午前4:41(@3:30〜) 
アナグマ♀が身震いしてから左へ立ち去り、しばらくセットには戻りませんでした。 


シーン7:5/21・午後12:36・晴れ・気温31℃(@3:39〜) 
同じ日のすっかり明るくなった昼下がりにたまたま撮れた現場の様子です。 
林床に木漏れ日が落ちています。 


※ アナグマ♀がガサガサと落ち葉を集める物音が聞き取れるように、動画の一部は編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


【考察】 
ニホンアナグマの巣材集め行動の一部始終をようやく撮れました。 
アナグマが落葉掻きをした結果、巣穴の周囲は林床の落ち葉がほとんど無くなり、地面が露出していることになります。 

このアナグマ♀は、どこか別の場所にある巣穴で今季産まれた幼獣を連れて、このセットに転入(引っ越し)するつもりなのかな? 


つづく→

2026/10/16

山中の水溜りに飛来して水を飲み顔を洗うフクロウ【野鳥:トレイルカメラ:暗視映像】

 



2025年5月下旬・午後20:55頃・気温17℃ 

里山の湧水湿地にある水溜りを見張っている自動撮影カメラに、ある晩フクロウ(Strix uralensis)が写りました。 
飛来して水溜りのほとりに着地するシーンが撮れたのは珍しいです。(初めてかも?) 
監視カメラを頻りに気にしています。 
やがて警戒を解くと、慎重に歩いて入水して、水を飲み始めました。 
ときどき上を見上げて、嘴ですくった水を喉に流し込んでいます。 
次に顔を水に漬けたまま左右に振り、顔を洗っているようです。 

これから本格的に水浴びに移行しそうだったのに、飛び去るまで見届けられず、2分間の録画が打ち切られました。 


※ 遠くてカメラの赤外線があまり届かず暗い映像なので、動画編集時に自動色調補正を施しています。 


つづく→

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