2026/08/13

ホンドタヌキ1〜3頭が林内の営巣地をうろつき、巣口で互いに毛繕いしながら♀の発情チェック:4月中旬【トレイルカメラ】

 



2025年4月中旬・午前5:15頃〜14:20頃・くもり 

まだ残雪がある落葉二次林でホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の営巣地を自動撮影カメラで見張っています。 
ここは以前、ニホンアナグマの掘った営巣地(セット)でした。 
ある日の曇った昼間に出没したタヌキ1〜3頭の動向をまとめました。 

雨上がりの早朝に単独で来たタヌキが、営巣地を横切りました。 
1時間半後には、3頭の家族群がやって来ました。 
巣口Lの匂いを嗅ぎながら通り過ぎました。 

45分後には、再びセットに3頭のタヌキ一家が戻ってきていました。 
1頭はすぐに立ち去ったものの、残る2頭が巣口Rに並んで立っています。 
互いに逆を向いており、相互毛繕いというよりも、どうやらパートナーの尻の匂いを嗅いでいるようです。 
交尾期はもう終わったと思っていたのですが、まだ♂が♀の尻の匂いを嗅いで発情状態をチェックしています。
別アングルの監視カメラで撮れていないのが残念です。 

その後、♀はさっさと右へ立ち去り、♂はその場に座り込んで♀を見送ると、自分で毛繕いしました。 

約1分後に、1頭のタヌキが戻ってきて、巣口Rで合流しました。 
仲間と毛繕いを始めました。 

残りの1頭(♂)が外出から戻ってきて、巣口Rの2頭(♀母娘)と合流しました。 
左の個体♂が右隣の♀個体の尻の匂いを嗅ぎながら舐めました。 
発情期の♂に見られる、発情チェック行動です。(@2:10〜) 
その刺激に反応して♀は尻尾を少しずつ段階的に持ち上げたことから、♀も性的に興奮しているようです。 
前戯かと思いきや、その後に交尾を始めることはありませんでした。 


いつの間にか、セットには1頭しか残っていませんでした。 
巣口Rに座って毛繕いしています。 

しばらくすると、3頭の家族群が勢揃いしました。 
巣口Rで相互毛繕いを開始。 
遅れて来た3頭目の個体は巣口Rの少し奥の広場に座り込むと、独りで毛繕いしています。 

8時すぎにはセットに2頭しか残っていませんでした。 
なぜか右を凝視警戒しています。 
1頭が右へ足早に立ち去り、1頭が巣口Rで留守番しています。 

2時間40分後の昼前には、2頭が巣口Rで合流すると、巣穴Rに同時に慌てて潜り込みました。 
おそらく林内を侵入者が近づいてきたので、警戒・避難したようです。 

午後にはセットで2頭が座り込んで、のんびり毛繕いしていました。


つづく→

エゾタンポポ種子の風散布を実演【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2026年5月上旬・午後14:50頃・くもり 

田んぼの農道にエゾタンポポの小群落があり、花が咲いていました。 
一部の花はもう咲き終わり、白い冠毛(綿毛)がきれいな放射状に広がっていました。 
タンポポの果実は痩果そうかです。 
その冠毛を指で軽くなぞったり茎を揺すったりするだけで、ほぐれた(分離)痩果が風に乗って飛散します。 
空気抵抗の大きな冠毛のおかげで地面に落下するまでの滞空時間が長くなり、その間に遠くまで移動できるのです。
つまり、タンポポの種子は、風の力で分布を広げます。(風散布)

エゾタンポポの種子が風散布される実演を、240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:43〜) 
昔BBCが制作した自然番組のオープニングを真似して、息を強く吹き付けてタンポポの綿毛を飛ばすシーンもスーパースローで撮りたかったのですが、三脚がないと無理でした。 
(エアダスターのスプレー缶を使えば、独りでも綿毛を吹き飛ばす撮影が可能になりそうです。) 

最後に頭花をめくって総苞片の形状を確認し、エゾタンポポであることを示しました。 
総苞片が反り返っていれば、帰化植物のセイヨウタンポポです。 



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2026/08/12

春の雪山でニホンカモシカの溜め糞を見つけた!

 

2025年4月中旬・午後13:20頃・晴れ 

春の雪解けが進む里山で雪崩が収まった頃に、通い慣れたルートを久しぶりに歩いてみました。 
雪崩の多発する急斜面には、毎年の撹乱のせいで木がほとんど生えません。 
その急斜面の直下で平坦になった山腹にカラマツの大木が2本並んでいます。 
カラマツの真下の残雪にニホンカモシカCapricornis crispus)の溜め糞sr3を見つけました。 
俵型の茶色い糞粒が雪面に薄く(一層で)広く散布されていました。 
これは1頭のカモシカによる1回分の排泄物なのかな? 
(糞粒を数えるべきかもしれません。)
古い溜め糞だったようで、周囲の雪面にカモシカの歩いた蹄跡は残っていませんでした。 
雪の下に埋もれていたカモシカの糞粒が、春の雪解けで露出したのかもしれません。 

ハエや糞虫などの昆虫はまだ休眠越冬中のようで、溜め糞には全く来ていませんでした。 
採寸代わりに、熊よけスプレー(長さ20cm)を溜め糞の横に並べて置いてみました。 
糞粒の他にはカラマツの細い落枝が一緒に散乱しています。 

関連記事(3、13年前の撮影)▶ 


【後日談】
この溜め糞場sr3にその後も通って定点観察してみたのですが、季節が進んで草木が生い茂っても、新鮮な糞粒が追加されることはありませんでした。
したがって、これはやはり1回限りのトイレであって、「溜め糞」と呼ぶのは不適当かもしれません。


つづく→



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