2026/11/04

キイトトンボ♂の巡回飛翔

 

2026年7月上旬・午後12:15頃・晴れ 

山麓にある池でキイトトンボ♂(Ceriagrion melanurum)が忙しなく飛び回っていました。 
スロー再生すると、腹端が黒いので♂と見分けられます。 
岸辺に生えた草の葉に翅を閉じて留まったときにも、腹端の黒い♂でした。 

同じコースを何度も往復しているので、池および沢の上空に縄張りを張って巡回(パトロール)しているようです。 
交尾相手の♀が飛来するのを待ち伏せているのでしょう。 
つまり、探雌飛翔でもあります。 
同種の♂が来たら追い払って縄張りを防衛するはずです。 (映像公開予定)

この繁殖池L、Hについて、まず説明します。 
山麓に大小2つの池が上下2段に並んでいて、つながっています。 
上の池の方が大きくて、L<Hです。
まず山から沢の水が池Hにチョロチョロと流れ込み、次に池Hからチョロチョロと流れ出た水が下の池Lに入ります。 
池Lから流れ出る水は沢となって、麓へ流れ下ります。 
その沢の両岸には雑草が草丈高く生い茂り、水面はほとんど隠れてしまっています。 

キイトトンボ♂の縄張りには池L、Hだけでなく、前後の沢も含まれていて、往復していました。 
ただし、個体識別をしていないので、もしかすると池Hおよびその上流を縄張りとする個体aと、池Lおよびその下流を縄張りとする個体bは別の♂かもしれません。 
キイトトンボ♂が沢の草むらに飛び込むと保護色となってしまい、どうしても見失ってしまいます。 
(池Lには池Hだけでなく別の沢からも水が流れ込んでいます。) 

キイトトンボ♂の巡回飛翔を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@1:49〜) 
ふわふわと上下に波打つ飛び方が独特です。 
キイトトンボがこんな飛び方をするとは知りませんでした。 
ヒヨドリやセキレイ類の飛び方(波状飛翔)を連想しました。 
ハイスピード動画でも撮りたかったのですけど、他の被写体が気になって後回しにしていたら、飛んでいるキイトトンボ♂を見かけなくなりました。 
♂が巡回飛翔する時間帯が午前中だけと決まっているのか、それとも昼過ぎになるとパートナーの♀を見つけて交尾、産卵に移行するのかもしれません。 

撮影中は気づかなかったのですが、池Lの浅瀬で獲物を待ち伏せするトノサマガエルが映像に写っていました。 
その上をキイトトンボ♂が何度も飛び交っているのに、トノサマガエルは一度も狩りを試みませんでした。 
(満腹だったのかな?)



(1)もしかして、キイトトンボ♂の上下に波打つ独特な飛び方は、対捕食者戦略なのでしょうか? 
つまり、水辺で待ち伏せするカエルのなどの捕食者に狙いを付けられにくくするための飛び方を進化させたのかもしれません。 
♂腹端の黒紋は背側だけにあるので、カエルが下から見上げても、それは見えません。
(2)あるいは、腹端の黒紋と併せて同種の♀にアピールする飛び方なのかもしれません。
キイトトンボの♀が単独で飛ぶ様子を私はまだ観察したことがないので、それがひとつの宿題です。 
(3)羽ばたきを断続的に止めて休みながら飛ぶことで、省エネしながら長時間飛び続けられるのかもしれません。
セキレイやヒヨドリのように飛ぶ軌跡が上下に波打つのはその結果でしかない、という仮説です。
ハイスピード動画で飛翔シーンを撮影すれば、何か秘密が見えてくるかもしれません。
左右2枚の翼で飛ぶ鳥と違ってトンボは4枚の翅を独立に動かせるので、波状飛翔を実現する仕組みがもしかすると違うかもしれません。


つづく→同種間♂の縄張り争い

雨の降る日に営巣地で活動するニホンアナグマ:5月下旬〜6月上旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2025年5月下旬〜6月上旬 

シーン0:5/21・午後13:27・晴れ(@0:00〜) 
シーン0:5/21・午後14:03・晴れ(@0:03〜)
二次林にあるニホンアナグマ(Meles anakuma)の営巣地(セット)に2台の自動センサーカメラを設置して長期監視しています。 ]
一時期はホンドタヌキが巣穴を乗っ取って暮らしていたのですが、再びアナグマがよく出没するようになりました。 

雨天のアナグマ登場シーンをまとめました。 


シーン1:5/25・午前4:21・雨天・気温11℃(@0:07〜) 
雨が降る未明に東から来たアナグマが獣道で立ち止まり、身震いして濡れた毛皮の水気を切りました。 
小走りで巣口Rまで来ると、再び身震いしました。 
この後、巣穴Rに入ったのかどうか、手前に生えたマルバゴマキ灌木の茂みが邪魔でよく見えませんでした。 


シーン2:5/31・午後19:13・雨天・気温12℃(@0:23〜) 
6日後の小雨が降る晩に、アナグマが登場。 
林床で餌を探しながら、獣道を東へ向かいました。 

レンズが雨で濡れているため、ほぼ画面全体に靄(かすみ)がかかっています。 
アナグマが居る画面の右半分だけ、ぼやけた映像を編集で強調しました。 
画面全体に対して強調すると、左手前にあるマルバゴマキの枝葉の白飛びがより強調されてしまうので、工夫しました。 


シーン2:6/3・午後14:13・雨天・気温18℃(@0:43〜) 
3日後の激しい雨が降る昼間に、アナグマが獣道を東からやって来ました。 
ブルブルッと身震いしてから巣穴Rに潜り込みました。 
レンズの一部に雨の水滴が付いてます。 


シーン3:6/3・午後14:14・雨天・気温18℃(@0:43〜) 
別アングルの監視カメラでも入巣Rシーンが写っていました。 
こっちのレンズは幸い乾いていて、クリアに撮れています。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 
※ 雨音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。


【考察】
雨宿りのために巣穴Rに入ったように見えるかもしれませんが、アナグマは雨に濡れても別に気にしていません。 


つづく→

2026/11/03

電線に離れて止まり脱糞してから飛び去るモズ♀♂(野鳥)

 

2026年9月下旬・午後15:30頃・晴れ 

農村部の路地裏でモズ(Lanius bucephalus)の鳴き声がするので辺りを探すと、電線にモズ♂が留まっていました。 
過眼線が黒いのが♂の特徴です。 
しかし、どうも鳴いているのはこの個体ではなさそうです。 
(∵嘴の動きと鳴き声が一致しない。) 
青空を背景に、モズ♂が電線から白い糞をポトリと落としました。 
その後は奥に広がる田んぼを眺めたり、青空を飛び回るトンボを見上げたり、キョロキョロしています。 
尾羽根を上下に振っています。 
やがて電線上で方向転換して、左向きになりました。 
胸の鱗模様がよく見えます。 

同じ電線でモズ♂から少し離れた左に♀が留まっていることに気づきました。 
♀の過眼線は黒ではなく茶色です。 
さっき鳴いていたのは、この♀個体かもしれません。 
やがて♀も白い糞をポトリと落としてから、左に飛び去りました。
飛び立つ直前に軽量化したようです。 

モズ♀♂が鳴く様子を撮りたかったのに、カメラを向ける私を警戒して次々と左に飛び去ってしまいました。 
そのまま流し撮りすると、路地を挟んで反対側に生えた木の枝葉に飛び込んで隠れてしまいました。 

脱糞および飛び立ちの瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@1:19〜) 
モズ♂は排泄の直前に腰を少し落としていました。(排便姿勢) 
一方♀は、まず背伸びをして腰を少し屈みながら脱糞していました。 


※ 鳴き声が聞き取れるように、動画の一部は編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。


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