2025/05/15

晩春の溜め糞場で大小便するニホンカモシカ♂【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年5月上旬

シーン0:4/28・午前7:56・晴れ(@0:00〜) 
明るい日中にたまたまフルカラーで撮れた現場の様子です。 
里山の雑木林(スギとの混交林)にあるニホンカモシカCapricornis crispus)の溜め糞場sr2をトレイルカメラで見張っています。 
左から右へ斜面を登る獣道と手前から奥へ向かう獣道が交差する地点になっています。 


シーン0:4/28・午前10:21・晴れ(@0:05〜) 
シーン0:4/28・午前11:33・晴れ(@0:11〜) 
木漏れ日の射し込む林床をよく見ると、カモシカの糞塊の周囲を数匹のハエが飛び回っています。 


シーン1:5/3・午前4:22(@0:16〜) 
未明に獣道を左から来ていたカモシカが、頭を下げて溜め糞場sr2の匂いを嗅いでいました。 
カメラの方に向き直り、じっと佇んでいます。 
立ったまま排便したと思うのですが、肝心の肛門やポロポロ落ちる糞粒が全く見えないため、定かではありません。 


シーン2:5/3・午前4:25(@1:16〜)
 数分後に監視カメラが再び反応したときには、同一個体のカモシカが獣道を右へ立ち去る途中でした。 首を上に伸ばしてスギ枝葉の匂いを嗅いだものの、眼下腺によるマーキングはしませんでした。 そのままゆっくりと斜面を登り、右へ向かいます。 


シーン3:5/5・午前2:16(@1:49〜) 
2日後の深夜も獣道を左からカモシカが溜め糞場sr2に来ていました。 
 顔はカメラ目線のまま、少しだけ枯死を落として排尿しています。 
ペニスの先端から前方に放出される小便が見えました。 
フィールドでカモシカの性別を見分けるのは至難の業なのですが、排尿シーンは数少ない絶好のチャンスです。 
今回もそのまま右に歩き去りました。 



【考察】
ニホンカモシカは決まった溜め糞場に通ってきて排便するだけでなく、排尿することも分かりました。
マーキング(匂い付け)の効果を高めているのでしょう。


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つづく→

倒木が散乱するスギ防風林を夜にうろつく早春の野ネズミ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年3月中旬 

シーン0:3/3・午後13:22・晴れ(@0:00〜) 
根こそぎ倒れた風倒木が散乱している平地のスギ防風林で、根返りスギの根元に掘られた巣穴bを自動センサーカメラで見張っています。 

新雪の雪面に野生動物の足跡はありません。 
今季(2023/24年)は記録的な暖冬で、積雪量が少なかったです。 

この時期に登場した野ネズミ(ノネズミ)の映像をまとめました。 


シーン1:3/16・午後20:21(@0:03〜) 
林床の残雪は完全に溶けて消えました。 
野ネズミがピョンピョン跳ねるように、林床を右から左へ横切りました。 
夜の森で餌を探しているのでしょう。 
巣口bのすぐ手前を通ったのですが、出入りすることはありませんでした。 

水平な倒木を野生動物が丸木橋のように渡るかな?と期待していたのですが、野ネズミは使いませんでした。


シーン2:3/17・午前0:08(@0:17〜) 
日付が変わった深夜にも野ネズミが登場。
右の太い倒木(根返りスギ)の上に乗って、巣口bを見下ろしていました。 
身軽な野ネズミでも、その高さから下の地面に飛び降りるのはさすがに躊躇するのかな? 

監視カメラの電池が消耗していて録画がすぐに切れてしまい、その後の行動を見届けられませんでした。

2025/05/14

昼間に旧営巣地を見回るニホンアナグマ♀【トレイルカメラ】

 



2024年5月上旬・午前11:40頃・晴れ・気温28℃ 

平地の二次林にある死んだアナグマの営巣地(セット)に、珍しく明るい昼間からニホンアナグマ♀(Meles anakuma)がやって来ました。 
林縁の獣道で立ち止まるとしゃがんで地面に尻を擦りつけ、スクワットマーキング(臭腺による匂い付け)したようです。(@0:06〜) 

再びセットに戻ってきたアナグマ♀は、巣口Lを覗き込んで匂いを嗅いだものの、中には入らず左へ立ち去りました。 

別アングルの監視カメラでも撮れていました。
アナグマ♀は巣口Lに顔を突っ込んで中の匂い(いざりタヌキの死臭?)を嗅いでいます。 
この巣穴(事故物件)に引っ越してくるつもりなら、内見するはずです。

獣道を通って帰る途中で立ち止まり、地面の匂いを嗅いでから、急に走り去りました。 
5月上旬から中旬にかけて、アナグマは夜に一度もここに登場しませんでした。 
夜這い♂が来なくなったということは、アナグマの交尾期が終わったのでしょう。 


つづく→

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