2026/08/18

カキノキの幹を登り脚立を使って下りる夏毛のホンドテン【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2026年5月上旬・午後22:40頃 

庭木カキノキの下に残されたホンドタヌキの小規模な溜め糞場を旧機種のトレイルカメラで見張っています。 

ある晩、ホンドテンMartes melampus melampus)が単独で現れました。 
モノクロの暗視映像では毛並みの色は不明ですが、この時期は夏毛に生え変わっていると思われます。 
左から来たテンはタヌキの溜め糞を匂いを嗅いだだけで左へ引き返しました。
タヌキに対抗してマーキングすることはありませんでした。
カキノキを見上げてから垂直な幹をよじ登りました。 
樹皮に爪を立てて、まるで駆け上がるように身軽に登りました。

しばらくすると、庭に放置してある脚立を使ってカキノキから地上に降りました! 
そのままホンドテンは板塀の下をくぐって隣家の庭へ向かいました。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


【考察】 
タヌキの溜め糞場にトレイルカメラを設置すると、本命であるタヌキの排泄行動だけ(映像公開予定)でなく、ついでに撮れた映像が面白いです。 
郊外とは言え、こんな住宅街にも野生のホンドテンが堂々と出没するとは意外でした。 

テンは一体なんのために柿の木に登ったのでしょうか?
このカキノキはまだ若くて細いので、テンが巣やねぐらとして使える樹洞はありません。 
この時期(5月上旬)カキノキ樹上の枝には若葉が生い茂っているだけで、前年の果実は残っていません。 
また、カキノキ樹上に鳥の巣は作られていませんでした。 
つまり、カキノキに登ったところで、テンの住処や食べ物はありません。 
カキノキ樹上にねぐら入りしていた鳥の寝込みを襲った可能性もありそうですけど、警戒心の強い鳥はすぐに気づいて逃げるはずです。
テンが木登りした直後に鳥が鳴き騒ぐ声は録音されていませんでした。
それでもテンは夜の庭で探索行動の一環として、試しに登ってみただけのようです。 

このカキノキに木登りしたのは、ホンドテン以外にはハクビシンだけでした。 


イエネコも頻繁に庭を往来していたものの(映像公開予定)、一度も木登りはしませんでした。 


テンは脚立という人工物を恐れるどころか、梯子をちゃんと使って樹上から降りてきたのも興味深いです。
テン自身が脚立を用意した訳ではありませんから、この行動を道具利用とは呼べません。
ただ与えられた環境や構造物を移動経路に利用したに過ぎません。

関連記事(4ヶ月前に別のカキノキで撮影)▶ 


秋に実ったカキノキ果実の多くはヒトが干し柿を作るために収穫してしまいます。
脚立を使っても採りにくい樹冠部などに残った一部の熟果は冬の間に鳥が少しずつ食べるのだと思っていました。
テンも果実が大好きで木登りが得意ですから、熟柿を食べに来るかもしれません。



つづく→?


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2026/08/17

雨が降る林内で雪解け水が貯まった排水溝から水を飲むハシブトガラス【野鳥:トレイルカメラ】

 



2025年4月中旬・午前11:45頃・気温17℃ 

春の林内で雪解け水が貯まった排水溝の岸にハシブトガラスCorvus macrorhynchos)がやって来て、水際の落枝に乗りながら水を飲み始めました。 
雨が降る日にカラスが水を飲む行動は初見かもしれません。 
飲水の合間に止まり木で身震いして、羽根の水気を切りました。 
喉の乾きを癒やすと、ハシブトガラスは歩き去りました。 


※ 雨音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


つづく→

マメグンバイナズナの葉に次々と産卵するモンシロチョウ♀【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2026年6月中旬・午前10:25頃・くもり 

田んぼの農道に点在するアブラナ科の帰化植物マメグンバイナズナの群落でモンシロチョウ♀(Pieris rapae)が飛び回っていました。 
白くて小さな花も咲いていますが、モンシロチョウ♀は吸蜜目的で訪花を繰り返しているのではありません。 
卵をひと粒ずつあちこちの食草に産みつけています。 
この農道にはシロツメクサの花が咲いているものの、モンシロチョウ♀は見向きもしないでマメグンバイナズナに産卵を繰り返しています。 

モンシロチョウ♀が食草の茎にしがみついても葉が細いので、腹端を葉裏に上手く擦りつけられないでいます。 
腹端を曲げても葉裏を探り当てにくいようです。 
しがみついている茎が細くて産卵姿勢が安定しないのも問題です。 
蝶はすぐにバランスを崩してぐらぐら動いてしまい、そよ風が吹いただけでも揺れています。 

食草の探索飛翔および産卵行動を240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:34〜) 
この♀個体は、産卵に失敗した卵を腹端に付着したまま飛び回っていることに気づきました。 


軍配のような円盤状の実をつけるペンペン草と言えばグンバイナズナしか私は知りませんでした。
念のために『帰化&外来植物 見分け方マニュアル950種』という図鑑を紐解いてみると、何種類もあることが分かりました。(p399 〜401)
今回の種類は、葉の基部が茎を抱かず、茎に毛が生えておらず、葉に深い切れ込みがないことなどから、マメグンバイナズナのようです。
ちなみに、アブラナ科植物の果実は角果(蒴果の一種)に分類されるそうです。
グンバイナズナの果実に見られる翼は、種子の風散布に寄与する可能性があるとは言え、翼果とは言えないのだそうです。(Perplexity AIより)


【考察】 
モンシロチョウ♀はアブラナ科の植物に産卵します。
食草となった植物側も様々な対抗策を進化させているはずです。 
孵化した幼虫(いわゆる青虫)の食害を阻害する防御策についてはよく調べられていますが、成虫♀に産卵されにくくする進化もありそうです。 
同じアブラナ科でもキャベツのような幅の広い葉とは違って、マメグンバイナズナの葉は細長く、そのせいで明らかにモンシロチョウ♀は産卵しにくく手間取っていました。 
また、葉の表面をワックスなどでコーティングして卵が付着しにくくしているのかもしれません。

関連記事(5、10、12年前の撮影)▶ 



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