2026/10/27

林内で排水溝の水を飲んでから岸の石をめくって虫を探すハシボソガラス【野鳥:トレイルカメラ】

 



2025年4月下旬・午後13:20頃・くもり・気温24℃ 

春の林内で雪解け水が溜まった排水溝に来る野鳥や野生動物を自動撮影カメラで見張っています。 

昼過ぎに、1羽のハシボソガラス(Corvus corone)が天然の丸木橋に乗って水を飲んでいました。 
濡れた嘴を足元の倒木で拭きます。 

次にカラスは左岸に上陸し、嘴を使って土手の石をゴロンとひっくり返しました。 
石の裏側に隠れている虫を探していたようですが、何も見つからなかったようです。
トコトコ歩いて(ウォーキング)から、奥へ飛び去りました。

画面の左奥で別個体が落枝に乗って鳴いています。♪ 


つづく→


【考察】 
カラスが石をめくる探餌行動は、本で読んで知ってはいたものの、初見でした。
松原始『カラスの教科書』によると、
・「探りを入れる」行動はプロービングと呼ばれるが、くちばしでかきわける、くちばしを差し込んで押し開く、上を覆っているものをどける、ひっくり返す、と多岐にわたる。草の間には昆虫が潜んでいることがあるし、落葉の下には種子や昆虫やミミズ、石をひっくり返せばその下に何かがいる、かもしれないからである。ハシボソガラスの行動の基本は「かもしれない」なのだ。 (p148-149より引用) 
・ハシボソガラスの文字通り「草の根分けても探し出す」というテクニックは農耕地や河川敷では大きな武器となる。 (p152より引用) 
・こういう職人芸的なテクニックを身につけるには時間がかかる。特に河川で石をめくる「ターニング」と呼ばれるテクニックは難易度が高いらしく、巣立ち雛は最初のうちは全くこれができない。 (p152より引用)

排水溝に来るカラスの種類を見分けるのに自信がなくなっていたのですが、このターニング行動は主にハシボソガラスがやるらしい。
ちなみに、ホッピングではなくウォーキングで歩行するのもハシボソガラスの特徴です。(例外あり)

ChatGPTが教えてくれました。 
Q: ハシボソガラスは河原などで嘴を使って石をめくり、裏側に隠れている虫を探す探索行動が知られている。ハシブトガラスも同様の石めくりをするか? 

A: 結論から言うと、ハシブトガラスでも石をめくる行動自体は起こり得ますが、
ハシボソガラスほど典型的・頻繁に観察される行動ではありません。

両種の違いは、採食ニッチと行動傾向の差で説明できます。

ハシボソガラスは、河原・農耕地・干潟のような開けた地表環境での採食に強く適応しており、
地面を歩きながら「探してめくる(turning over)」型の探索行動をよく行います。
石や落ち葉、木片の下にいる無脊椎動物を探す行動は、その文脈で非常に典型的です。

一方、ハシブトガラスはより森林性が強く、都市でも立体的(樹上・構造物上)な採食を多用します。
雑食性はさらに広く、果実・人為由来の食物・小動物など多様な資源に依存するため、
地表で石を系統的にめくって餌を探す行動は、相対的に重要度が低いと考えられます。

ただし例外的に、

* 河原や海岸などで地表採食をしている個体
* 餌資源が乏しく、探索行動の幅が広がっている状況

では、ハシブトガラスでも石や物体を動かして下を調べる行動は観察され得ます。
カラス類全般に共通する高い操作能力(嘴で物をどける・持ち上げる)を考えれば、能力的には十分可能です。

要するに、

* 「できるか?」→できる
* 「よくやるか?」→ハシボソほどではない

という整理になります。

2026/10/26

林道脇を流れる沢から聞こえるタゴガエル♂の鳴き声♪

 

2026年5月下旬・午後14:45頃・晴れ 

里山の林道脇を側溝のように流れる小川が茂みに覆われていて、そこからタゴガエル♂(Rana tagoi)の鳴き声が聞こえます。 
鳴いているのは、おそらく1匹だけのようです。 
至近距離で鳴いているようですけど、水流音や風切り音などのノイズが多いので、鳴き声の声紋解析は無理そうです。 

居場所を突き止めて実際に鳴いている様子を動画に撮りたくても、私が音源に近づくと鳴き止んでしまうので、難しいのです。 
うーむ、何かコツがあるのだろうか? 


関連記事(2年前の撮影)▶ 涸れ沢で聞こえるタゴガエル♂の鳴き声♪

山中の湿地周辺の草むらで夜に餌を探し歩くニホンアナグマ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2025年5月下旬 

シーン0:5/24・午前10:53・晴れ・気温25℃(@0:00〜) 
低山の湧水湿地で水溜りに来る野生動物を自動センサーカメラで見張っています。 

ニホンアナグマ(Meles anakuma)の登場シーンをまとめました。 


シーン1:5/29・午後21:10・気温18℃(@0:03〜) 
晩に画面の右下手前から来たアナグマが下草の匂いをかぎながら左へ歩いて行きます。 
林床のあちこちを爪のある前足で軽く掘り返したりして、餌となる虫を探しているのです。 


シーン2:5/29・午後22:11・気温17℃(@0:57〜) 
ちょうど1時間後、同一個体と思われるアナグマが左から戻って来ました。 
餌を探しながら右手前へ立ち去りました。 


実はこの時期、手前に隣接するスギ植林地の獣道で大きな糞塊を見つけたのですが、それがアナグマの溜め糞なのかどうか、別の監視カメラを設置して調べています。 (映像公開予定)


つづく→

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