2012/06/30
蜂蜜を舐めるスズバチ♀
スズバチ泥巣の飼育記録
2012年5月下旬・室温23.5℃
泥巣から脱出したばかりのスズバチ♀をプラスチック容器から出してやり、労をねぎらい給餌してみました。
本当は水で希釈すべきなのかもしれませんが、ハチミツの原液を白紙に一滴垂らして与えました。
触角で甘いハチミツに気づくとスズバチ♀は早速、吸蜜を始めました。
美味しそうに舐め続ける舌や口髭の動きを接写してみます。
ハチミツを舐めながら後脚を擦り合わせています。
未だ体中が泥だらけです。
撮影後は逃げないよう上から透明の苺パックを被せておきます。
しばらく後で様子を見ると、与えたハチミツの雫を舐め尽くしていました。
※ 水を入れたPETボトルのキャップも側に置いてやりました。
つづく→「羽化直後のドロバチヤドリニクバエが翅を伸ばす【微速度撮影case4】」
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ハチ・アリ(膜翅目),
食事
ゴマダラオトシブミの飛び立ちハイスピード動画
2012年5月下旬
里山の日当たりの良い尾根道で潅木の葉に一匹のゴマダラオトシブミ(Paroplapoderus pardalis)を発見。
ミズナラやカエデなどの低木の葉から葉へと忙しなく飛んで移動します。
隣の葉に移るのにもわざわざ飛んで行く元気者でした。
同一個体を追いかけて、飛び立つ様子をハイスピード動画(220 fps)に撮りました。
あまりにも落ち着きがないので、なんとなく♂が揺籃を作りに来る♀を探し求めている行動のような印象を受けたのですが、性別は定かではありません。
採集すれば良かったですね。
『オトシブミ・ハンドブック』p29によると、
ゴマダラオトシブミ♀の上翅前縁の肩部には斜め内側に突き出す突起があり、♂の前脛節端の鈎突起と対応した構造になっている。♂の前脚脛節は♀に比べて長い。
2012/06/29
スズバチ♀の羽化と泥巣からの脱出
スズバチ泥巣の飼育記録
2012年5月下旬・室温21℃
前年の11月中旬に山中の三角点からドーム状の泥巣を採集しました。
(詳細はこちらの記事参照。)
泥巣を室内で越冬させ飼育してきたものの、羽化してくるのは寄生者のドロバチヤドリニクバエ(Amobia distorta)ばかりでした。
明け方に飼育容器の方から聞こえるガリガリという音で目が覚めました。
このときはカタツムリ(ヒダリマキマイマイ)が餌を齧っているのかと思い、あまり気に留めずにまた寝てしまいました。
朝に飼育容器を覗くと、育房内でスズバチ(Oreumenes decoratus)の成虫が羽化していました。
泥巣を中から大顎でガリガリ齧って壊し、脱獄作業の真っ最中でした。
慌てて撮影開始。
無事に羽脱する瞬間を記録することができました♪
砂を噛むような生活? |
硬く乾いた泥巣を中から大顎で削り取り脱出を試みる。 |
羽脱直後のスズバチの体は土で汚れている。 |
容器の底には寄生者ニクバエの囲蛹が多数転がっている。 |
蜂はプラスチック容器の壁を登れないようです。
汚れた体をきれいにし始めました。
羽化したスズバチの性別は?(※)
標本にしないと分からないかも。
もう一つ育房が残っているのですが、多くのドロバチで見られるように雄性先熟なのだろうか?
大量のニクバエに寄生されて寄主は全滅かと諦めかけていたので一安心。
形状から予想した通り、スズバチの泥巣であることが確かめられました。
スズバチ羽化後の泥巣 |
側面に脱出口 |
3つある育房のうち、中央の育房から羽化していました。 |
残りの育房はニクバエに寄生されている? |
(つづく→「蜂蜜を舐めるスズバチ♀」)
【追記】
※ いつもお世話になっている「蜂類情報交換BBS」にて問い合わせたところ、青蜂@管理人さんから以下の回答を頂きました。
動画のスズバチの性別ですが、動画を確認したところメスのようですね。腹柄が第1節、それ以降の腹節を数えたところ腹柄を含めて6節でしたのでメスになります。
図鑑『札幌の昆虫』p352によると、蜂の♂と♀の区別は
ミツバチ、アナバチ、スズメバチ、ツチバチの仲間は、♂の触角は13節、♀は12節で、腹節の数も♂は♀より1節多い。
同一個体の標本 |
スズバチ♀顔 |
スズバチ♀右触角 |
スズバチ♀側面 |
腹柄が第1節、それ以降の腹節を数えたところ腹柄を含めて6節 |
腹端から毒針は伸びていなかった。 |
標本:腹面@方眼紙 |
標本:腹部腹面@方眼紙 |
【追記】
『とっくりばち (かがくのとも特製版)』によると、同じドロバチ科のキアシトックリバチは羽化の際に壺の泥壁を中から湿らせてから食い破って脱出するらしい。
唾液を吐き戻すのでしょうか。
次回はこの点に注目してドロバチの羽化を観察してみます。
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発生
2012/06/28
カエデの葉を食すドロハマキチョッキリ♂?
2012年5月下旬
渓流の岸に生えたカエデの若葉にミドリキンバエが飛来したと思ったら、小さなチョッキリの仲間でした。
緑色の金属光沢が美しい小さな甲虫です。
樹種はヤマモミジかな?
もしチョッキリの♀だとすると、これから葉を巻いて揺籃を作り始めるかと期待して見守りました。
しかし風で葉が揺れて、小さな虫の接写は困難を極めました。
モミジ葉表の主脈上に静止しています。
口吻を突き刺して葉脈を断ち切ろうとしているのかと思いきや、歩いて葉柄に移動。
どうやら摂食行動だったようです。
チョッキリが口を付けていた部分の葉がしばらくすると透けて見えるようになりました(虫食い穴)。
やがて再び葉柄をうろうろ歩き始めました。
葉の縁にてしばし静止。
葉裏から見上げるアングルなので、チョッキリのシルエットがちょっぴりフォトジェニック♪
葉先に移動すると食痕もよく見えるようになりました。
最後に飛び立つ瞬間は残念ながら撮り損ねました。
採集してないので、初めての私には同定は難しいです。
『オトシブミ・ハンドブック』を参照すると、カエデで揺籃を作るチョッキリで見た目が似ているのはドロハマキチョッキリ♂でした。
動画で前胸下部に鋭い刺状の突起が一瞬見えたことから♂と判明(@1:40付近)。
更にドロハマキチョッキリ♂の口吻は長く、触角付着点あたりで湾曲するらしい。
カエデをホストとしないサメハダハマキチョッキリは除外したものの、この推理が妥当かどうか自信ありません。
(サメハダハマキの♂成虫がカエデの葉を食べても不思議でないのかな?)
でもやはり、カエデの葉に卵を産みに来る♀と交尾しようと待ち構えているついでに食事をしたと考えるのが自然ではないかと思います。
※ 複数個体を区別せず撮ってしまった可能性もあります。
2012/06/27
アオダイショウの木登り
2012年5月下旬
岸から伸びた潅木に掴まりながら渓流を遡上していたら、手を伸ばした枝に蛇が居て目が合いました。
予想外のニアミスにどっきりしましたが、水音のせいで蛇も私の接近に気づかなかったのかもしれません。
目測で体長約2mの立派なアオダイショウ(Elaphe climacophora)でした。
アオダイショウは落ち着くと舌の出し入れを始めました。
なんとなく、これから脱皮するのかと思いました。
しかし横顔をクローズアップしても、目は特に白く濁っていません(脱皮の兆候なし)。
やがて蛇は向きを変え、枝を伝ってこちらに向かって来ました。
枝伝いにゆっくり上へ移動していきます。
ヘビの木登りを目の当たりにするのは初めてでした。
下半身で体を支えたまま、持ち上げた上半身で行き先の経路を探索しています。
蛇腹だけを使った登り方は実にしなやかで美しく、惚れ惚れします。
樹上でも必ず枝の上面を伝って蛇行で移動するようです。
(枝の下面にぶら下がることはない。)
下から見上げると、アオダイショウの下面は白色でした。
野鳥の卵や雛を狙って、樹上に鳥の巣を探し回っているのかもしれません。
しばらく登ると疲れたのか、枝に顎を乗せて静止。
wikipediaの記述によると、
(アオダイショウが)樹上に上るときには枝や幹に巻きついて登っていくのではなく、腹盤の両端には強い側稜(キール)があり、これを幹や枝に引っかけることでそのまま垂直に登ることができ、樹上を移動する。壁をよじ登ることもできる。
次は、蛇が川面を泳ぐ様子を動画に撮りたいなー。
【追記】
内山りゅう『ヘビのひみつ (ふしぎいっぱい写真絵本)』によると、
アオダイショウみたいに、木登りをするヘビもいる。木登りができるのは、お腹にある鱗が角張っていて、引っかかるから。背中の表面には、つるつるした鱗がある。(p9-11より引用)
2012/06/26
オドリバエ科Empis sp.の交尾(求愛餌の完食、別れまで)
2012年5月下旬
渓流の岸辺に生い茂った潅木の辺りを、交尾中のハエが連結したまま落ち着ける場所を探してゆっくり飛び回っていました。
よく見ると獲物を抱えていたので、オドリバエの交尾か!とピンと来て撮影開始。
翔んだカップルは近くの枝に止まってくれました。
♂は枝先に前脚で器用にぶら下がり、中脚および後脚で♀を背後から抱え込んでいます。
交尾器の結合も確認しました。
♀が吸汁している獲物は渓流で羽化したカゲロウの仲間の成虫のようで、長い尾毛が3本見えます。
交尾器の結合部が撮れました。 |
♂が♀を中脚および後脚で抱える。 |
♀の脚だけに黒い剛毛が生えている。 |
獲物は渓流で羽化したカゲロウの仲間で、長い尾毛が3本。 |
背側はピンボケ。♂が前脚2本で♀と獲物の全体重を支える。 |
苦しい撮影体勢ながら、♂の背面も辛うじて撮れました。
風揺れを抑えるために左手で小枝を持ちながら接写していたのですが、急にポキッと折れてしまいました。しまった!と焦ったものの、連結したまま飛んで逃げたペアは幸い近くの小枝に再着陸してくれました。
接写を続行!
♂よりも♀の方がやや体格が良いようです。
♀の腹部が膨満しています。
捕食で満腹状態なのかもしれませんが、いかにも卵巣が発達していそうな様子。
♀の脚の剛毛がすごい。 |
吸汁が進むと♀は獲物をクシャクシャに丸めた。 |
前回の観察では採集を優先しましたが、今回は交尾を最後まで見届けることができました。
(その代わり、未採集、未採寸。)
吸汁し終わると♀は獲物を捨てました。
同時に交尾器の連結が外れ、ペアは別々に飛び去りました。
オドリバエ♀の婚活は現金というかシビアです。
求愛餌の大きさと交尾時間の長さとは比例するらしい。
「餌の切れ目が縁の切れ目」
ヒトの結婚で見られる結納とか引き出物の風習と似ていますね。
♀の脚に生えた黒い剛毛について
前回交尾を観察したオドリバエとは明らかに別種のようで、♀の中脚および後脚には長くて黒い毛が生え揃っています。
初めは獲物の毛なのかと思いましたが、よく見ると♀の脛毛(および腿の毛)でした。
性的二型の形質である点が非常に不思議です。
♀が無駄毛処理を怠った訳ではないでしょうが、♂の脛毛はこれほど発達していません。
肉食性キリギリスやトンボのように、狩りに使うのだろうか?
しかし♀は♂からの婚姻贈呈を期待して自らあまり狩りをしないのなら不要な気もします。
むしろ♂の方に必要となるはずです。
オドリバエは捕食性だが、求愛給餌の習性があるオドリバエの♀は自ら獲物を捕らない。(『ハエ学:多様な生活と謎を探る』第2章「結婚の贈り物をするハエ」p27より)あるいは蛾の一部に見られるヘア・ペンシルのように性フェロモンを放出する器官なのだろうか?
ネット検索すると「一寸のハエにも五分の大和魂」掲示板の過去ログに興味深い議論が残っていました。
オドリバエ♀が長く群飛して数の少ない♂を待つ間はエネルギー消費が大きい。これを防ぐために♀は脚に羽状剛毛を発達させて空中に留まりやすくしているのではないか、という仮説です。
一方、『ハエ学:多様な生活と謎を探る』第2章「結婚の贈り物をするハエ」によると、求愛給餌するオドリバエの中には♂が♀を選り好みする種類がいるそうです。
♀の極端に毛深い脚は群飛の中で腹部を大きく見せて、求愛餌を持つ♂にアピールする役目があるらしい。
交尾後の♀:脚の剛毛 |
交尾後の♀ |
別れたペアのうち一匹が近くの枝に再び止まってくれました。
脚に黒々とした剛毛があるので、♀のようです。
♂の姿は見失いました。
【追記1】
いつもお世話になっている「一寸のハエにも五分の大和魂」掲示板にて写真鑑定してもらったところ、三枝豊平さんより以下の回答を頂きました。
あなたの撮影したオドリバエは,Empis (Polyblepharis)の1種で,未記載種です.同じ亜属のE. (P.)comsogyneに近似した種です.この掲示板のワード検索でPolyblepharisで検索すれば,私が示した本亜属の検索表があるので,検索を試みてみたらいかがですか.
日本産Empis (Polyblepharis)亜属の種の検索表(カムチャツカ産P. sjoestedtiを含む)
1.脚は部分的ないし全体的に黄褐色;雄は合眼的;雌の脚には羽状剛毛がある;acrostichalsがある.中型ないし大型種・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
脚は全面的に黒色;雄は離眼的;雌の脚に羽状剛毛を欠く;acrostichalsを欠く.大型種・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11
2.雄の第7腹節後縁は正常で,第6腹節腹板と大差なく,通常の刺毛を生じる;雌の中脛節には羽状剛毛を生じる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
雄の第7腹節腹板の後縁は第6腹節腹板のそれと異なり,第8腹節腹板前縁との間に顕著な段差があり,後縁亜側部に上(第8腹板前縁方向)を向く強い剛毛群を生じる;雌の中脛節は羽状剛毛を欠く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P. multinodosa Frey・・・・・・3
3.Dorsocentralsは前端部を除いて1列;雄の後腿節の前腹刺毛は疎ら・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P. multinodosa (北海道集団)
Dorsocentrals不規則に2列;雄の後腿節の前腹刺毛は密・・P. multinodosa(カムチャツカ集団)
4.小楯板剛毛は4本以上;雄の後腿節はその全長にわたって前腹剛毛を生じる(moiwasanaの対馬集団では基半部に剛毛を欠く);雌の後脚第1付小節は羽状剛毛を欠く・・・・・・・・・・・5
小楯板剛毛は2本;雄の後腿節の基部1/3から1/2には前腹剛毛を欠く;雌の後脚第1付小節には羽状剛毛を生じる…・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 未記載種A(本,四,九)
5.雄・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
雌・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9
6.付節は黄褐色;presutural dorsocentralsは前半部で不規則な2列;アエデアグスの先端部にある第一湾曲内縁の先半部に1個の小形突起を生じる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
付節は暗褐色ないし黒褐色;presutural dorsocentralsはその前端部を除いて1列;アエデアグスの先端部にある第一湾曲内縁は突起を欠き,一様・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
7.前腿節背面は暗色;中胸背のpollinosityの地色は黄褐色・・・P. compsogyne Frey(本,四,九)
前腿節は一様に黄褐色;中胸背のpollinosityの地色は灰褐色・・P. sjoestedti Frey(カムチャツカ)
8.雄の後腿節は全長に亘って前腹剛毛を生じる・・・・・・P. moiwasana Matsumura(北海道集団)
雄の後腿節の前腹剛毛は先半部にほぼ限定される・・・・・・・・・・P. moiwasana (対馬集団)
9.後脛節は部分的に黄褐色;presutural dorsocentralsは不規則な2列・・・・・・・・・・・10
後脛節はほとんど全面的に黒色;presutural dorsocentralsはほとんど1列・・・P. moiwasana (北)
10.中胸背のpollinosityの地色は黄褐色・・・・・・・・・・・P. compsogyne Frey(本,四,九)
中胸背のpollinosityの地色は灰褐色・・・・・・・・・・・・P. sjoestedti Frey(カムチャツカ)
11.雄の第3-6腹節背板は全面的に黄褐色のpollinosityで覆われる;雌の中・後腿節は細く,円筒型,小棘を生じる顕著な隆起を欠く・・・・・・・・・・・・・・ 未記載種B (日本アルプス)
雄の第3-6腹節背板中央部は光沢のある黒色;雌の中・後転節は著しく肥大して紡錘型,腹面特に基部近くに小棘を生じる顕著な小隆起を生じる・・P. cylindracea Frey(北関東,南東北)
【追記2】
『ハエ学:多様な生活と謎を探る』第2章「結婚の贈り物をするハエ」p17より
(オドリバエ属のほとんどの種の)♂は前脚で枝等を掴み、中、後脚で♀を支える。さらに♂の後脚はその膝関節で♀の腹部をはさみつつ、♀の胸部下まで伸ばされそこにある求愛餌をつかんでいる。(中略)♀は♂に抱きかかえられてもらう一方で、求愛餌をしっかりと脚で掴み、口吻を刺してそれを摂食する。
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アブ・ハエ・カ・ガガンボ(双翅目),
給餌,
配偶行動
2012/06/25
オオシモフリコメツキの跳ね起き機構と声紋解析♪【HD動画】
2012年5月中旬
オオシモフリコメツキ(Actenicerus orientalis)の跳ね起き運動をハイスピード動画に撮った記事を先行公開しました。
パチンと弾ける音を録音するために、同一個体(体長18mm)でHD動画も撮っています。
卓上で仰向けにすると跳ね起きる際に弾けるような音が響きます。
コメツキムシの腹部を指で挟んで摘み上げると、跳ね起き機構(胸部と腹部をつなぐ関節)がカチカチ動く様子を観察することができました。
床など基質に打ち付ける音の方がパチンと大きく響きます。
摘み上げて虫体の動きだけだとカチカチという音はかすかに聞こえるだけです。
オオシモフリコメツキ跳ね起き音の声紋解析
意味があるか分かりませんが、お遊びでオオシモフリコメツキの跳ね起き音を声紋解析してみました。
元の動画ファイルから音声をWAVにデコードし、スペクトログラムを描いてみます。
仰向けから弾けて跳び上がり、落ちて転がるまでの約1秒間の音です。
試してませんが、床の材質を変えれば声紋も微妙に変わることが予想されます。
実はこのクリック音でコメツキムシ同士が何かコミュニケーションしてたりして…とあらぬ妄想を逞しくしてみます。
wikipediaによると、
(コメツキムシは)天敵などの攻撃を受けてすぐに飛び跳ねる場合もある。これは音と飛び跳ねることによって威嚇していると考えられている。
指で摘み上げた際のカチカチ音も同様に解析してみました(約8秒間)。
とにかく小さな音なので、スペクトログラムのSN比が悪いです。
2012/06/24
トラフシジミが渓流の石を舐める
2012年5月下旬
渓流で石の上に止まっているトラフシジミ(Rapala arata)春型を発見。
翅を閉じたまま後翅を擦り合わせるような動きをしています。
尾状突起で虫の触角のような動きをすることで、捕食者に前後逆に思わせる擬態の作戦だろうか。
川縁の石は乾いて見えますが、トラフシジミはときどき口吻を伸ばして石の表面を舐めています。
水を飲みたいのかと思いきや、なぜか渓流から離れる方向に歩いて行きました。
ミネラル摂取かな?
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チョウ・ガ(鱗翅目),
擬態,
食事
ゴマフカミキリ@土場
2012年5月中旬
雑木林の土場で見つけたゴマフカミキリ(Mesosa (Msesosa) japonica)。
地面に積まれた枯れ枝を歩き回ります。
摘み上げてもキーキー鳴くことはありませんでした。
オオゾウムシを連想させる体色。
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