2012年5月中旬
オオシモフリコメツキ(Actenicerus orientalis)の跳ね起き運動をハイスピード動画に撮った記事を先行公開しました。
パチンと弾ける音を録音するために、同一個体(体長18mm)でHD動画も撮っています。
卓上で仰向けにすると跳ね起きる際に弾けるような音が響きます。
コメツキムシの腹部を指で挟んで摘み上げると、跳ね起き機構(胸部と腹部をつなぐ関節)がカチカチ動く様子を観察することができました。
床など基質に打ち付ける音の方がパチンと大きく響きます。
摘み上げて虫体の動きだけだとカチカチという音はかすかに聞こえるだけです。
オオシモフリコメツキ跳ね起き音の声紋解析
意味があるか分かりませんが、お遊びでオオシモフリコメツキの跳ね起き音を声紋解析してみました。
元の動画ファイルから音声をWAVにデコードし、スペクトログラムを描いてみます。
仰向けから弾けて跳び上がり、落ちて転がるまでの約1秒間の音です。
試してませんが、床の材質を変えれば声紋も微妙に変わることが予想されます。
実はこのクリック音でコメツキムシ同士が何かコミュニケーションしてたりして…とあらぬ妄想を逞しくしてみます。
wikipediaによると、
(コメツキムシは)天敵などの攻撃を受けてすぐに飛び跳ねる場合もある。これは音と飛び跳ねることによって威嚇していると考えられている。
指で摘み上げた際のカチカチ音も同様に解析してみました(約8秒間)。
とにかく小さな音なので、スペクトログラムのSN比が悪いです。
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