2010年8月中旬
里山の展望台でベンチに座って昼食を取っていたらミヤマクワガタ(Lucanus maculifemoratus)の♀を発見。
右前脚を欠損しています。
それでも仰向けにされると難なく起き上がれます。
体長34mm
体長34mm
梨の芯を与えてみたのですが、見向きもせず逃げ出しました(映像なし)。
イエバエ、アブラムシ、バッタ、ガの幼虫、ハチなど多くの種類の昆虫に糸状菌の一種、疫病菌(Entomophthora)が寄生します。(p68より引用)
分生子が成熟すると、分生子梗の内圧によって、ちょうどロケットのようにはじき出されて遠くに飛ばされます。同時に粘液状の内容物が分生子について飛ぶので、分生子は物体に付きやすいのです。(中略)(イエバエやバッタなどの)感染虫は致死直前になると死期を悟るのか、高い場所を求め、草の葉や木の枝、あるいは石壁などをゆっくり登りつめ、高い所でじっと静かに死を迎えるのです。不思議なことに、致死は夕方から午後7時までに起こりやすく、分生子が死体の表面に形成されるのは夜中で、翌朝つゆのあるうちに分生子が飛散するといわれています。 (p70より引用)
※ ベッコウバチ科の特徴として、死後触角の先がカールするのが♀、しないのが♂らしい。死骸を撮った写真を見直すと、最初に羽化した個体は♂で頭楯が白く、最後に羽化した4匹は♀で頭楯は黒だった。ヒメベッコウ属全てを検討した訳ではないものの、現時点ではヒメベッコウ(Auplopus carbonarius)の特徴と合っている気がします。翅に黒班が無くハナナガヒメベッコウ(A. constructor)は除外できます。あくまでも素人判断です。
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ヒメベッコウ♂羽 |
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ヒメベッコウ♀標本@ |
コモリグモ科のクモは、その名の通り子守をする。(中略)子供を体に乗せている間、♀はとりたてて子供の面倒は見ない。餌を分けるでもなく、脚で撫でて慈しむでもない。いわば勝手に子供たちにしがみつかれているだけの状態で、間違って子供が下に落ちても、特に拾うようなことはしないらしい。(p262より引用)
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2011年2月下旬 |
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2010年11月下旬 |
※1:♀は顔(頭楯)がオレンジで触角が真っ直ぐ。一方、♂は顔が白く触角がカールしていて体格も華奢。
※2:女王不在で未受精のワーカーが産卵し始めると以降は♂ばかりが生まれる。