2013/10/12
ユリズイセンに訪花吸蜜するトラマルハナバチ♀
2013年8月中旬
交差点の花壇でトラマルハナバチ(Bombus diversus diversus)のワーカー♀がユリズイセンを訪花していました。
後脚の花粉籠は空荷ですけど、正当訪花していました。
花の奥に潜って吸蜜を始めるとなかなか出て来ません。
園芸植物の名前にはとんと疎いのですが、帰ってから調べてみるとユリズイセン(=アルストロメリア属、インカの百合)の仲間と判明。
この地域では流行っているのか、この時期あちこちの民家の庭で咲いています。
ところで、この花にはトラマルハナバチ♀の他に意外な蜂が盗蜜していました。(つづく)
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訪花
ホオアカの羽繕い【野鳥】
2013年8月中旬
河川敷でニセアカシアの枝にホオアカ(Emberiza fucata)を見つけました。
風で激しく揺れる細い枝先に止まり、羽繕いしながら辺りを見回しています。
最後は飛び去りました。
ホオアカはこれが初見になります。
性別は?
ゴマダラカミキリの擬死落下【ハイスピード動画】
2013年7月中旬
山地の道端に生えたクルミの幼木の葉にゴマダラカミキリ(Anoplophora malasiaca)を発見。
クルミはゴマダラカミキリのホストの一つらしい。
飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画に切り替えました。
枝葉の天辺まで登り切っても何故かなかなか飛んでくれません。
痺れを切らして指で軽く触れたら瞬間的に転がり落ちました(擬死?)。
カミキリは咄嗟に飛び立てませんから、危険が迫るとポロリもあるよ!
スローモーションで見ると、ゴマダラカミキリが身を守るために自ら意図的に(わざとらしく)葉から落ちていることがよく分かります。
2013/10/11
リョウブを訪花するコモンツチバチ♀
2013年8月上旬
里山の尾根道沿いに生えたリョウブにコモンツチバチ♀(Scolia decorata ventralis)が訪花していました。
触角が短いので♀です。
花の上をせかせかと歩き回り、最後は飛び降りました。
戻って来ることを期待してしばらく粘ったのですが、撮れたのはこの一回きりで、しかも旧カメラによる撮影です。
吸蜜シーンを動画に撮りたかったなー。
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マガタマハンミョウ♀?の身繕い、獲物探索
2013年8月上旬
林道で地味な色のハンミョウが徘徊していました。
立ち止まると立派な大顎を動かしています。
触角を前脚で拭ったり両足を擦り合わせたりして身繕い。
短距離の前進(疾走)と身繕いを交互に繰り返しています。
道中で何か小さな赤い虫を捕食したものの、不味かったのかすぐに吐き出しました。@2:15
水溜まりの水面に一瞬足を踏み入れたので、もしかすると水を飲んだのかもしれません。
同定するために撮影後になんとか採集しました。
標本の写真がこちら。
上唇がほぼ三角形で前端中央は歯状に突出するので、一旦はミヤマハンミョウだろうと判断しました。
なんとなく、♀かな?
- 素人目に産卵管らしきものが腹端に見える。
- ナミハンミョウの場合、♂は交尾の際に♀を確かめるため前脚が毛深いらしいが、この個体は毛深くない。(参考:『カラー自然シリーズ70:ハンミョウ』p13 他種でも当てはまる特徴なのかな?)
多降雪地帯を代表する飛べないハンミョウとして知られ、日本固有種らしい。(ソース1、2。交尾写真はこちらのサイトに。)
上唇はほぼ三角で前縁中央は鋭い歯があり、その両側に鈍い歯がある、とのこと。
私でも簡単に捕まえられたのは、後翅が退化して飛べないからか…と納得。
2013/10/10
葉上で身繕い後に飛ぶトモンハナバチ♂【HD動画&ハイスピード動画】
2013年7月下旬〜8月上旬
クサフジの群落でトモンハナバチ♂(Anthidium septemspinosum)がイネ科の草に乗って身繕いしていました。
♂は腹部の両側に計12紋あり、顔が白く、腹面にスコパがありません。
交尾相手の♀が飛来するまで暫しの休息です。
数日後に定点観察のため再訪すると、同様の光景が見られました。
♂が草葉から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画に撮ってみました。
同種の♀に限らず近くに何か虫が飛来する度に♂は敏感にスクランブル発進し、とりあえず何でも迎撃します。
ちなみに、このようにのんびり翅を休めている♀は見たことがなく、常に忙しく訪花しているか♂に追い回されていました。
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リョウブの葉を蚕食するヒメスジコガネ?【微速度撮影】
2013年8月上旬
里山の尾根道に生えたリョウブの潅木でヒメスジコガネ(Mimela flavilabris)らしき甲虫があちこちで葉を食べていました。
三脚を立て、最近覚えたジオラマモードで10倍速の微速度撮影を試してみました。
動画編集で更にスピードアップした30倍速の早回し映像をご覧ください。
ヒメスジコガネ?は途中で食べる場所を変え、葉の中央からいきなり食べ始めています。
途中から後脚を背中に持ち上げた奇妙な姿勢になりました。
辺りを徘徊するクロアリを嫌がっているのでしょうか?
(マルハナバチの威嚇姿勢を連想しました。)
この個体は左後脚の先が欠損しています。
オリジナルの10倍速映像もついでに載せておきます(ブログ限定公開)。
ときどき風が吹くと三脚が振動したり葉が揺れたりするので、アップロードした映像に手ブレ補正処理を施してあります。
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2013/10/09
ママコナを訪花するトラマルハナバチ♀
2013年8月上旬
里山の明るい道端に生えたママコナの群落でトラマルハナバチ(Bombus diversus diversus)のワーカー♀が訪花していました。
後脚の花粉籠に少量の白い花粉団子を付けています。
このピンクの花は知らない植物でした。
もう少し花がしっかり咲いた1か月後に再訪し、同定用の写真を撮って来ました。
花の下唇の斑点が白なのでママコナですかね?
黄色を帯びればミヤマママコナらしい。(『野草見分けのポイント図鑑』p124より)
ネットで更に調べると、エゾママコナかもしれません。
【追記】
ママコナ類の見分け方が載っている図鑑をもう一冊手に入れたので、改めて調べてみると、今回の植物はママコナと分かりました。
ピッキオ『花のおもしろフィールド図鑑:夏』p24より
唇形花の根本にある苞葉に鋸歯があるのが特徴のひとつです。(無ければミヤマママコナ)
エゾママコナは道東地方固有種でしかもレッドデータブックの準絶滅危惧種(NT)に指定されています。
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2013/10/08
草むらで獲物を探すエントツドロバチ♀
リョウブを訪花するカラスアゲハ♂の羽ばたき【ハイスピード動画&HD動画】
2013年8月上旬
山道の脇に咲いたリョウブにカラスアゲハ♂(Papilio bianor)が訪花していました。
花から花へと忙しなく飛び回り、花に止まっている間も羽ばたいていることが多いので、性斑や識別点が見えにくいです。
そこで240-fpsのハイスピード動画で羽ばたきや飛翔シーンを撮影してみました。
同一個体の吸蜜シーンを通常のHD動画でも撮っています。
【追記】
初めはミヤマカラスアゲハ♂としていたのですけど、YouTubeのコメントでご指摘を頂きましてカラスアゲハ♂に訂正します。
図鑑『札幌の昆虫』p243で「ミヤマカラスアゲハ後翅の裏には白帯があるが、夏型では消えかける個体もある」との記述を読み、迷いが生じてしまいました。
素直に考えることにします。
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2013/10/07
吸水に通うスズバチ
2013年8月上旬
林道の轍の水溜まりにスズバチ(Oreumenes decoratus)が何度も通っていました。
水溜まり自体に口を付けることはしないで、横の泥から吸水しています。
側面から見ると、明らかに巣材の泥玉作りではありません。
水を飲み終えるとスギの植林地を飛び越えて飛び去ります。
私にスズバチの性別は見分けられないのですけど、行動から営巣中の♀である気がします。
(♂がこれほど頻繁に吸水に来る理由が思いつきません。)
この水場と巣材を集める採土場、そして営巣地の三角形を順にスズバチ♀が行き来しているのでしょうか。
採土場では水を吐き戻しながら泥玉を作って巣に持ち帰ることが知られています。
この時期に林道を歩くと多数のスズバチに出会いますけど、吸水する場所が毎回ほぼ同じ場所なので、通って来る蜂は同一個体ではないかという気がしてきました。
本当に同一個体が通って来ているのかどうか、確証を得るためには個体標識が必要です。
油性ペンで蜂を直接マーキングしようと試みたのですが、採土中とは違い吸水中の蜂は神経質で逃げられてしまいました。
有機溶剤の刺激臭を嫌ったのかもしれません。
関連記事→「エントツドロバチ♀の集団採土場(蜂を個体標識してみる)」蜂を一時捕獲して麻酔下でマーキングを施すしかないか…と考えていたら、その後はしばらく水場に近寄らなくなってしまいました。
林道のあちこちに幾らでも水溜まりはあるので、蜂にしてみれば一箇所の水場に固執する必要はありません。
余計なことをしなければ…と後悔し、諦めかけた頃にようやくスズバチが戻って来て吸水を再開してくれました。
実はすぐ横で同時並行して毛虫の食事風景を微速度撮影していました。
関連記事→「タニウツギの葉を蚕食するオビガ(蛾)幼虫【微速度撮影】」食害を受けているタニウツギ潅木の下にこの水溜まりがあるため、オビガ幼虫の排泄した大きな糞が幾つも水溜まりに転がっています。
一枚目の写真に見える黄土色で手榴弾のような形の物が糞です。
芋虫を狩るカリバチは先ず獲物の糞の匂いを頼りに獲物の居場所の見当を付けるらしいので、吸水中のスズバチはオビガ幼虫の糞にも気づいているはずです。
しかし巨大な毛虫であるオビガはスズバチの狩りの対象にはならないようです。
造巣中のスズバチは狩りモードのときとは違い、たとえ獲物に出会っても反応しないのかもしれません。
長時間の微速度撮影の間は退屈なので、2台目の古いカメラで時間潰しに撮った映像です。
吸水を撮り損ねた回もあります。
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飲水
ムラサキツメクサに訪花吸汁するブチヒゲカメムシ
2013年8月上旬
ムラサキツメクサ(=アカツメクサ)の群落でブチヒゲカメムシ(Dolycoris baccarum)をよく見かけます。
今回も咲き終わって茶色に枯れかけた花を選んで吸汁しています。
花蜜目当てと言うよりも実や種子から吸汁するのでしょうか。
関連記事→「ブチヒゲカメムシの交尾」
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2013/10/06
リョウブを訪花するスミスハキリバチ♀
2013年8月下旬
山地の道端に生えたリョウブの群落でスミスハキリバチ♀(Megachile humilis)と思われるハキリバチが訪花していました。
腹部下面のスコパ(花粉刷毛)に白い花粉を付けています。
花から花へと飛び回る羽音はかすかに聞こえるものの、花に止まった時にマルハナバチ類が行うような振動集粉の音は聞きとれませんでした。
(セミのコーラスにかき消された?)
ハキリバチ類は花粉を集める際に振動集粉をやらないのかな?という点がずっと気になってます。
つまり、振動集粉はマルハナバチの専売特許なのでしょうか?
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訪花
山道で虫を捕食する子ダヌキ3頭
2013年8月上旬
山間部の細い舗装路でホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)の幼獣3頭と遭遇しました。
子ダヌキの兄弟と思われます。
親ダヌキの姿は無く、子別れした後なのでしょうか?(※追記参照)
撮影者の存在に気づくと、ある程度より近くには寄って来ません。
警戒して道端の草むらにすぐ身を隠します。
路上に落ちた枯れ枝を咥えたりして遊んでいます。
道の両脇は草むらが生い茂っており、ときどきフキバッタやヒメギスなどが車道に出てきて跳びはねています。
子ダヌキはこれらの虫を追いかけて走り回り、盛んに捕食しています。
やがて山道の向こうから一台の軽トラックが坂道を下って来ました。
2頭は慌てて道端の草むらへ逃げ込んだものの、残る1頭は路上の虫に気を取られて逃げ遅れました。
目の前で轢き殺されるのではないかと緊張が走りましたが、幸い車がブレーキをかけてくれて(徐行してくれて)難を逃れました。
幼い子ダヌキは未だ車というものの危険性を知らないのか、警戒心に乏しいようです。
危険が迫っても狸寝入り(擬死)することはありませんでした。
しばらくすると懲りずにまた子ダヌキ3兄弟が車道に現れました。
1頭は車道の真ん中に座り込んで毛繕い。
少しずつこちらに近づいて来るので、望遠レンズでは逆に撮り難くなり外しました。
まさか誰かに餌付けされているタヌキなのかな?とさえ疑い始めました。
最後はなぜか3頭が一斉に走って道端の草むらに逃げ込みました。
車は来ていないのに、一体何に驚いたのか不明です。
ときどき子ダヌキ達はとても静かな鳴き声で鳴き交わしていました。
ニホンザルのクーコール(コンタクトコール)を思わせます。
声紋解析してみる?
※【追記】
『現代日本生物誌3:フクロウとタヌキ』p87によると、
新しく産まれたタヌキの子供は生後100日頃、すなわち晩夏から、親とのつながりが弱くなり、そして徐々に子どうしのつながりも弱くなり、一頭ずつ独立していく。
クサフジを訪花するトモンハナバチ♂の飛翔【ハイスピード動画】
2013年7月下旬
クサフジの群落でトモンハナバチ♂(Anthidium septemspinosum)が何匹も訪花していました。
吸蜜後に花から飛び立つ瞬間を240-fpsのハイスピード動画で撮ってみました。
♂の腹部両側には12紋があり、顔も白く、腹面にスコパが無い点が♀との違いです。
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