2020/01/25

エンジュに訪花中のクマバチ♀に誤認求愛するオオハキリバチ♂



2019年8月中旬・午後13:05

公園にそびえ立つエンジュ大木の梢でキムネクマバチXylocopa appendiculata circumvolans)が訪花していました。(性別不明)

その横をオオハキリバチ♂(Megachile sculpturalis)が高速で通り過ぎました。
交尾相手を探しているようです(探雌飛翔)。
吸蜜中のクマバチの背後から再びオオハキリバチ♂が飛来しました。
オオハキリバチ♂はホバリング(停空飛翔)で狙いを定めると、クマバチの背後から勢い良く飛びつきました。
そのまま2匹ともエンジュの花から転がり落ちました。
オオハキリバチ♂は空中でクマバチをすぐ離したので、解放されたクマバチはすぐに花へ戻って来ました。

探餌飛翔中のオオハキリバチ♂が焦ってクマバチを同種の♀と誤認して求愛したのでしょう。
反射的にしがみついたものの、すぐに誤りに気づいて離したようです。
それとも、蜜源の縄張りから他種のハナバチ類を追い払う占有行動という可能性はどうでしょうか?
それならエンジュの花に戻って来たクマバチにオオハキリバチ♂が執拗に攻撃を繰り返すはずです。

1/5倍速のスローモーションでリプレイ。


クマバチ@エンジュ訪花vsオオハキリバチ♂@誤認求愛

ジャノメチョウ♀:日光浴からの飛び立ち【HD動画&ハイスピード動画】



2019年8月下旬・午後12:15頃・晴れ

堤防沿いの草地でジャノメチョウ♀(Minois dryas bipunctata)が翅を半開きにして日光浴していました。

少し飛んでムラサキツメクサ(=アカツメクサ)の花に着陸したので、ちょっと驚きました。
ジャノメチョウの仲間はほとんど訪花しないからです。
しかし本当に口吻を伸ばして吸蜜しているかどうか確認することはできませんでした。
やはり、ただの日光浴だったのかな?
連日の酷暑(雨不足)でムラサキツメクサの花も葉も萎れかけているように見えます。


※ 後日、別の植物でジャノメチョウの吸蜜シーンをしっかり観察できました。

▼関連記事
ニラの花蜜を吸うジャノメチョウ♀



同一個体を追いかけて、飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@2:26〜)


ジャノメチョウ♀@ムラサキツメクサ訪花+日光浴

2020/01/24

田んぼの稲穂を鳥害から守る目玉風車



2019年9月上旬・午後17:40頃

稲穂が実る田んぼの畦道に木製の小さな風車が並んで設置され、風が吹くとクルクルと回っていました。
スズメPasser montanus)など種子食性の野鳥に食害されないように怖がらせる防鳥グッズのようです。

ホームセンターなどで売られている商品なのか、自作なのか、不明です。

2枚の回転翼の内側は白、外側は赤色のペンキで塗り分けられていて、先端付近には銀色の大きな目玉模様が描かれています。
目玉模様の外側はアイシャドウのように黒く縁取られています。
風向きが変わっても自然に風車の向きが変わるように、垂直尾翼も付いています。
その垂直尾翼にも銀色に光る目玉模様が貼られていました。
無風のときには大きくて光る目玉(眼状紋)による忌避効果を期待しているのでしょう。
風車が回っているときは、ギラギラ光る模様が激しく動くことで鳥を脅かす作戦のようです。
電源などの動力も不要です。

これでちょっとした風力発電もしていたら一石二鳥ですね。
あの手この手の創意工夫に感心します。
鳥が馴れてしまうまでの有効期間はどれぐらいなのでしょう?

風車の周囲に野鳥が居ないのは、時間帯が遅かったせいかもしれません。
念の為に明るい昼間に撮り直すつもりが忘れてしまいました。


クロマルハナバチ♀がクサフジの花で採餌中に脱糞【HD動画&ハイスピード動画】



2019年7月中旬・午後18:05〜18:19

平地で川沿いの道端に咲いたクサフジの群落でクロマルハナバチBombus ignitus)のワーカー♀が訪花していました。
正当訪花を繰り返し、花蜜と花粉を採餌しています。
後脚の花粉籠はほとんど空荷でした。
余談ですが、クサフジの花に潜んでいた真っ赤なタカラダニがクロマルハナバチ♀に乗り移ることはありませんでした。(@2:42〜2:55)


▼関連記事(4年前に撮影)
クサフジの花で採餌するクロマルハナバチ♀

クサフジの花から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@3:56〜)
次の花へ飛んでいる間も長い舌を伸ばしたままで前脚で拭っていました。
空中でクロマルハナバチ♀が白い液状便をピュッと勢い良く排泄した瞬間が偶然撮れていました。(@6:02)
蜂の脱糞シーンは狙ってもなかなか撮れるものではないので、嬉しい収穫です。
複数個体(2匹)を撮影。

過去に撮ったマルハナバチ類の脱糞シーンは6年前で、
タケニグサの花で振動集粉するクロマルハナバチ♀
キバナイカリソウに訪花するトラマルハナバチ創設女王【HD動画&ハイスピード動画】



2020/01/23

池の岩場に集まる生き物の営み【10倍速映像】亀・鯉・鴨



2019年8月下旬・午後13:57〜14:32


▼前回の記事
岩場でクサガメ♀の甲羅に乗る♂


蓮池の岩場で甲羅干しに来る亀(カメ類)の離合集散を微速度撮影で35分間記録してみました。
10倍速の早回し映像をご覧下さい。
今回の撮影目的のためには晴れて欲しいのですが、雲がときどき太陽を遮り風が適度に吹いてくれたおかげで、暑くても過ごしやすい天気でした。(晴れときどき曇り)

大きなミシシッピアカミミガメが一番活発に岩場への上陸・入水・遊泳を繰り返していました。
クサガメMauremys reevesii)の大型♀が居る平らな岩に巨大なミシシッピアカミミガメTrachemys scripta elegans)が右から上陸すると、先客のクサガメ♀が(遠慮して?)向きを換えました。(@0:43)
そのミシシッピアカミミガメもしばらくすると水中に戻ってしまいました。(@1:20)
他のカメを強引に押しのけてまで日当り良好の岩場を強奪することはありませんでした。
激しい争いにはならず、今のところ亀は平和主義者という印象です。

1羽のカルガモAnas zonorhyncha)が周囲の蓮池を泳ぎ回り、空いていた岩に一度だけ上陸しました。
少し休んだだけですぐに池に戻りました。
亀との諍いや岩場の争奪戦は全くありませんでした。

池の水中には多数のコイ(鯉;Cyprinus carpio)が活発に泳ぎ回っています。


この日初めて非接触式型の赤外線温度計を使ってみたら、岸からでも簡単に測定できて大活躍しました。
微速度撮影を終了する間際に温度を測定すると、
池の水温は約22℃。
日向にある平らな岩の表面温度は27.9℃。
日向にある細い岩は22.8℃。
ハスの葉は22.7℃。
水面に浮かんだミシシッピアカミミガメの甲羅は21.4℃でした。
明るい日向だと測定地点を示す赤いレーザーポイントが見えにくいことが分かりました。
赤外線レーザーを1点に長く当て続けると熱くなるので、亀の甲羅には長く当てないように注意しました。




これは以前からやってみたかった撮影テーマです。
亀のスローライフを知るには微速度撮影に限ります。
今後はもっと長時間の微速度撮影(インターバル撮影)に挑戦してみたいのですが、炎天下でカメラがオーバーヒートしないように、何か対策を考えないといけません。(日傘を持参?)


つづく→池の岩場でのんびり休むクサガメ♀♂とカルガモの群れ(野鳥)


ノブドウを訪花するコアシナガバチ♀の羽ばたき【ハイスピード動画】



2019年8月下旬・午前9:50・晴れ

川沿いに蔓延るノブドウの群落でコアシナガバチPolistes snelleni)のワーカー♀が訪花していました。
吸蜜すると飛び去りました。


▼関連記事(9年前の撮影)
コアシナガバチ♀がノブドウを吸蜜


実はゴマダラカミキリAnoplophora malasiaca)がノブドウの葉から飛び立つのを期待して240-fpsのハイスピード動画で撮っていたら、たまたまコアシナガバチ♀が飛来したのです。

▼前回の記事
ゴマダラカミキリがアリに咬まれてノブドウから追い払われる訳とは?【HD動画&ハイスピード動画】


2匹は互いに無関心でした。
カミキリムシはアシナガバチの獲物としては巨大過ぎて、狩られる心配はないようです。


2020/01/22

繁殖期のハシブトガラス♀♂に「出て行け!」と怒られた(野鳥)



2019年5月中旬・正午12:00頃

住宅地に建つ高圧線鉄塔#M27に営巣しているハシブトガラスCorvus macrorhynchos)の♀♂つがいです。
この営巣地は撮影に不向きなので、定点観察の対象外にしています。
たまたま近くを通りかかっただけなのに、私に対して敵対心を顕にして親鳥が追いかけて来ました。

電線に番が並んで止まり、私を見下ろしながら鳴き騒いでいます。
嘴を足元の電線に擦り付けたりコツコツとつついたりと、かなり苛立っている様子。
普段はカーカー♪と済んだ声で鳴くハシブトガラスも、怒っているときはガラガラ声(嗄れ声)です。
開いた嘴の中が黒いので成鳥と分かります。

私が縄張りの外に出るまでこんな調子でしつこく追いかけてきました。
しかし親鳥に背後から頭を蹴られたり嘴でつつかれたりという過激な直接攻撃を受けたことは今まで一度もありません。
繁殖期のハシブトガラスはかなり凶暴で危険だと本やテレビで散々言われていますけど、私にはあまりピンときません。(そこまで怖いと思ったことはありません。)
ストレスでギスギスした都会のハシブトガラスに比べて、田舎のハシブトガラスは多少のんびりしているのかもしれません。


ハシブトガラス♀♂(野鳥)@電線♪

ナガボノシロワレモコウの花で吸蜜するキイロスズメバチ♀



2019年9月上旬

家庭菜園の隅に咲いたナガボノシロワレモコウの群落でキイロスズメバチVespa simillima xanthoptera)のワーカー♀が訪花していました。
次々と花蜜を舐めています。




▼関連記事(3年前の動画は40秒間だけなので、撮り直しました。)
ナガボノシロワレモコウの花蜜を吸うキイロスズメバチ♀



キイロスズメバチ♀@ナガボノシロワレモコウ訪花吸蜜
キイロスズメバチ♀@ナガボノシロワレモコウ訪花吸蜜

2020/01/21

鳴きながら♪飛び回るチゴハヤブサ(野鳥)【HD動画&ハイスピード動画】



2019年8月中旬・午前11:50頃


▼前回の記事
チゴハヤブサとカラスの縄張り争い?(野鳥)

いつも定点観察している地点とは違うのですが、数百m離れた小さな鎮守の森でもチゴハヤブサFalco subbuteo)の聞き慣れた鳴き声をときどき耳にしたり飛ぶ姿を一瞬ちらっと目撃したりして、ずっと気になっていました。
遂にこの日、決定的な証拠映像を物にすることが出来ました!
おそらく同じ♀♂つがいの縄張り圏内なのでしょう。

スギの神木がそびえ立つ上空をキィキィ♪甲高い声で鳴きながら素早く飛び回っています。
青空を背景に滑翔と羽ばたきを繰り返しています。
複数個体が鳴いているような気もするのですが、何羽飛んでいるのか不明です。
周囲を鎮守の森に囲まれた中で撮影を試みても空があまり見えず、断片的な映像しか撮れません。
私も近くの空き地(広場)を目指して急行します。

ようやく鎮守の森を抜けて見晴らしの良い空き地に着くと、飛んでいるチゴハヤブサも私に気づいて警戒したのか鳴かなくなりました。
ポプラ(=セイヨウハコヤナギ)高木の周囲を黙って飛び回っています。
ポプラの樹冠に着陸しそうになったチゴハヤブサがなぜか思い直し、左隣りの電柱の天辺に着陸しました。
見張り台ならポプラの梢の方が見晴らしが良いはずなのに、それより低い電線に止まったのはどうしてでしょう?
風が強いと未だ上手く飛べない幼鳥の飛行訓練中なのかと思いきや、下腹部の赤茶色が見えたので成鳥でした。
辺りを見回しながら、電線から鋭くキィキィ♪と鳴き続けています。

※ 動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。
肝心のチゴハヤブサの鳴き声をしっかり聞き取りたいのですけど、風切り音と周囲の蝉しぐれ(ミンミンゼミ♪)が耳障りですね。
私も小走りで追いかけたので息が切れました。

(チゴハヤブサが)鳴くことは稀である。繁殖期には、親鳥は「キュッキュッキュッ」と警戒鳴きをする。若鳥も同じような声で鳴くが、少し声が弱い感じであるという。(『山渓カラー名鑑:日本の野鳥』p166より引用)



チゴハヤブサが電線から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画(無音)でも撮ってみました。(@3:29〜3:59)
嬉しいことに、力強い羽ばたきで私の方に向かって飛んで来てくれました!
飛翔時は後脚を胴体に引きつけて空気抵抗を減らしています。

再び通常のHD動画に切り替えましたが、すぐに見失ってしまいました。
今回はカラスと大喧嘩している様子も無かったのに、チゴハヤブサが飛び回りながら頻りに鳴いていた理由は不明です。
私に対する警戒声だったのかな?

今季2019年に私がチゴハヤブサの姿を見たのは、この日が最後でした。(終見日)
繁殖期を終えて南方へ渡去したのでしょう。
チゴハヤブサのプロジェクトは撮影の難易度が高いために遅々として進みませんが、それでも毎回ささやかながら新しい発見がありました。


【追記】
山形新聞社『やまがた野鳥図鑑』でチゴハヤブサについて調べると、意外なことが分かりました。
県内で初めて繁殖が確認されたのは1989年。以来、チゴハヤは少しずつ増え始め、近年は内陸一円の市町村に最低1つがいはいる勢いだ。(中略)
空中でセミやトンボを捕るため繁殖時期は遅く、巣立ちはお盆前後が多い。(中略)野鳥の繁殖がほとんど終わる真夏は、観察できる野鳥が少ないのだが、この時期に楽しめるのがチゴハヤだ。(p75より引用)



チゴハヤブサ(野鳥)@電線

連結打空産卵するノシメトンボ♀♂ペアとあぶれ♂の小競り合い【HD動画&ハイスピード動画】



2019年8月下旬・午前10:40頃


▼前回の記事
スギゴケ?の上で連結打空産卵するノシメトンボ♀♂【HD動画&ハイスピード動画】

雨上がりで湿ったスギゴケ群落で連結打空産卵しているノシメトンボSympetrum infuscatum)の♀♂ペアを撮影していると、あぶれ♂(独身♂)がときどき飛来してちょっかいをかけます。
しかし、それほど激しい縄張り争いや♀の強奪は起こりませんでした。
連結ペア♀♂は華麗に身をかわすと、少し場所を変えるだけで平然と産卵を続けています。
同様のシーンは240-fpsのハイスピード動画でも捉えられていました。(@0:40〜)

♂は♀の首根っこを掴んでしまえば、ライバル♂に奪われる心配は無いのでしょう。
交尾後も連結態で産卵する種類のトンボは、♂が♀を交尾後ガードしているのです。
(♀が単独で産卵する間、♂が少し離れたところで見守り警護する種類のトンボもいます。)

ノシメトンボのあぶれ♂は疎らに生えた背の高い草のてっぺんに止まって周囲を見張っているようです。
縄張りへの領空侵犯があるとすかさずスクランブル発進して追い払いに来るのでしょう。
次回はあぶれ♂の行動に注目して撮影してみるつもりです。

それにしても、湿った苔に産み付けられた卵から孵化してもヤゴが育つのか、呼吸可能なのか、心配になります。
もっと水量が多くないとこんなコケ群落に産卵しても無駄死にではないか?と思ってしまいます。
卵の捕食者は水中よりも苔群落の方が少なくて安全なのでしょう。
トンボについて未だ色々と勉強不足なので、ヤゴの飼育をしてみたいものです。


2020/01/20

ウコギの若葉を食べる子ヤギ♂♀



2015年5月上旬

2頭の子ヤギ(山羊)♀♂(Capra hircus)がウコギ(おそらくヒメウコギ)の生垣に生え始めた新芽を貪るように食べています。
枝に鋭い棘があってもヤギは全く気にせず、唇と舌で器用に新芽や若葉を食べてしまいます。

頭から角が生えかけている個体は♂なのでしょう。


ミゾソバの花で食餌するコアオハナムグリ



2019年8月下旬・午前11:05頃

道端のガードレール沿いに咲いたミゾソバの群落でコアオハナムグリGametis jucunda)が訪花していました。
花粉や花粉を食べてから茎を昇り降りして隣の花へ移動しました。



2020/01/19

チゴハヤブサとカラスの縄張り争い?(野鳥)



2019年7月下旬・午後16:20頃・くもり


▼前回の記事
止まり木で羽繕い中のチゴハヤブサと並ぶ恐れ知らずのカワラヒワ(野鳥)

定点観察に来てみると、この日はお気に入りの止まり木(ヒノキ枯枝)にチゴハヤブサの姿はありませんでした。
しかし近くでチゴハヤブサFalco subbuteo)とカラスがときどき空中戦を繰り広げていました。
チゴハヤブサは甲高い声でキィーキィーキィー♪と鳴きながら素早く飛び回っています。
近くでカラス(ハシブトガラス?)が鳴き騒いでいる声は聞こえるものの、周囲に木々が多いためにどうしてもカラスとチゴハヤブサの空中戦を同じ画面に捉えることはできませんでした。

カラスの群れが寄って集って猛禽類をモビング(擬攻撃)しているのではなく、逆にチゴハヤブサが縄張り(巣の近く)からカラスを追い払おうとしている威嚇飛翔ではないかと考えています。
チゴハヤブサの営巣木が近くにあるはずだと睨んでいるものの、依然として見つけられていません。
1/5倍速のスローモーションでチゴハヤブサの飛翔をリプレイ。

▼関連記事(9日前の撮影)
チゴハヤブサとカラスが空中戦の大喧嘩(野鳥)
※ 曇り空でも逆光気味なので、動画編集時にコントラストではなく彩度を上げました。
音声を正規化して音量を強制的に上げています。


つづく→鳴きながら♪飛び回るチゴハヤブサ(野鳥)【HD動画&ハイスピード動画】


警戒心の薄い鈍感なオナガサナエ成熟♀【ハイスピード動画】



2019年8月下旬・午後14:05頃


▼前回の記事
離着陸を繰り返すオナガサナエ成熟♀【HD動画&ハイスピード動画】

道端の笹薮で見つけたオナガサナエMelligomphus viridicostus)の成熟♀が飛び立つシーンを240-fpsのハイスピード動画で撮ろうとしたら、とても鈍感なので驚きました。

笹の枯れ葉に止まって個体を飛び立たせようと私が右手の指をそっと伸ばしても逃げません。
それどころか、腹端や翅に繰り返し触れたり押し上げたりしても飛び立たないのです。
かなりしつこく指で翅を擦り上げるように触れたら、ようやく前方に飛んでくれました。
さすがに同じ場所には戻って来ませんでした。

少し飛んだだけで近くの笹の葉に止まり直したので、同一個体でもう一度やってみましょう。
指でオナガサナエ♀の翅や後脚に触れても、やはりなかなか飛んでくれませんでした。
ようやく飛び立つと、同じ場所には舞い戻って来ませんでした。

オナガサナエと出会ったのはこの日が初めてだったので、たまたま(個体差)なのかと思いました。
酷暑で夏バテ(衰弱)しているのでしょうか?
帰宅してから調べてみると、オナガサナエは鈍感なのだそうです。

(オナガサナエの)成熟個体は河川中流域の河原の石の上や枝の先などにじっと静止していることが多い。本種は警戒心が薄く、かなり至近距離に近づくまで逃げないことが多い。wikipediaより引用)


こんなおっとりした性質が弱肉強食の自然界で淘汰されずに残っているのが不思議です。
鳥などの捕食者に襲われたらひとたまりもないでしょう。
物陰に隠れたり擬態している訳でもありませんし、一体どうやって身を守っているのかな?


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