2020/01/19

警戒心の薄い鈍感なオナガサナエ成熟♀【ハイスピード動画】



2019年8月下旬・午後14:05頃


▼前回の記事
離着陸を繰り返すオナガサナエ成熟♀【HD動画&ハイスピード動画】

道端の笹薮で見つけたオナガサナエMelligomphus viridicostus)の成熟♀が飛び立つシーンを240-fpsのハイスピード動画で撮ろうとしたら、とても鈍感なので驚きました。

笹の枯れ葉に止まって個体を飛び立たせようと私が右手の指をそっと伸ばしても逃げません。
それどころか、腹端や翅に繰り返し触れたり押し上げたりしても飛び立たないのです。
かなりしつこく指で翅を擦り上げるように触れたら、ようやく前方に飛んでくれました。
さすがに同じ場所には戻って来ませんでした。

少し飛んだだけで近くの笹の葉に止まり直したので、同一個体でもう一度やってみましょう。
指でオナガサナエ♀の翅や後脚に触れても、やはりなかなか飛んでくれませんでした。
ようやく飛び立つと、同じ場所には舞い戻って来ませんでした。

オナガサナエと出会ったのはこの日が初めてだったので、たまたま(個体差)なのかと思いました。
酷暑で夏バテ(衰弱)しているのでしょうか?
帰宅してから調べてみると、オナガサナエは鈍感なのだそうです。

(オナガサナエの)成熟個体は河川中流域の河原の石の上や枝の先などにじっと静止していることが多い。本種は警戒心が薄く、かなり至近距離に近づくまで逃げないことが多い。wikipediaより引用)


こんなおっとりした性質が弱肉強食の自然界で淘汰されずに残っているのが不思議です。
鳥などの捕食者に襲われたらひとたまりもないでしょう。
物陰に隠れたり擬態している訳でもありませんし、一体どうやって身を守っているのかな?


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