2026/01/24

ヒマワリ種子を入れた給餌箱に警戒して迂回するニホンカモシカ【トレイルカメラ】

 



2024年10月下旬・午前8:40頃 

里山でスギと雑木の混交林にあるニホンカモシカ(Capricornis crispus)の溜め糞場sr2を自動撮影カメラで見張っています。 
ミズナラの幹にプラスチックの給餌箱をぶら下げ、中にはヒマワリ(向日葵)の種子を詰めました。 
これはカモシカ用の餌ではなく、足繁く通ってくるニホンリスの貯食行動が観察できないかと期待して給餌したのです。 

明るい朝に左手前から登場したカモシカが、給餌箱に気づいて匂いを嗅いでいました。 
しかし、すぐに回れ左して、左手前に立ち去ってしまいました。 
今回は林床に残っている溜め糞の匂いを嗅いでチェックすることもなく、自ら排便することもありませんでした。 
不審な匂いのする給餌箱の存在に警戒したようです。 
慣れてくれたら、給餌箱に顔を擦りつけて眼下腺マーキングするかな? 


【考察】
今思えば、トレイルカメラで長期監視しているカモシカの溜め糞場sr2で、色々なテーマを狙い過ぎました。 
岩塩もリス用の給餌箱も、それぞれ別の地点に設置すべきでしたね。 
運用できるトレイルカメラの数に限りがあるので、ついついあれもこれもと欲張ってしまいました。 
カモシカにとってみれば、神聖な共同トイレに次々と見慣れないものが勝手に置かれて落ち着かなくなったようで、やがて足が遠のいてしまいました(ここに通わなくなった)。 


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 


つづく→

タイアザミ(トネアザミ)の花で採餌するトラマルハナバチ♀

 

2024年10月上旬・午後14:25頃・くもり 

山麓の道端に咲いたトネアザミ(別名タイアザミ)でトラマルハナバチ(Bombus diversus diversus)のワーカー♀が訪花していました。 
吸蜜する蜂の後脚を見ると、花粉籠に白い花粉団子を満載しています。 
この頭花は雄しべの花粉が豊富なようで、蜂はなかなか飛び立ってくれません。 
次の花に移動するまで見届けたかったのですが、たまたま近くを遊動していた野生ニホンザルの群れに気を取られてしまい、撮影を早々に打ち切りました。 (映像公開予定)

実は、同じトネアザミの群落で、ヒメクロホウジャク(Macroglossum bombylans)という昼行性の蛾が吸蜜ホバリングしているのをトラマルハナバチよりも先に見つけたのですが、残念ながら動画に撮り損ねてしまいました。


今回の植物名について。 
オヤマボクチ?…にしては葉の棘が痛そうで変だな?と思ったぐらいアザミ類に疎い私は、この植物の名前が分かりませんでした。 

関連記事(12年前の撮影)▶ オヤマボクチの花蜜を吸うトラマルハナバチ♀ 

撮影日や現場周辺の情報を教えつつGoogleレンズで画像認識してもらうと、トネアザミ(別名タイアザミ)だろうと教えてもらいました。 
ナンブアザミの変種なのだそうです。 
タイアザミのタイとは大薊の大らしい。(それならダイアザミと呼ぶべきだろ!と突っ込みたくなります)

いつもなら、気になるアザミがあったら総苞片に粘り気があるかどうか、葉の棘が痛いかどうか、必ず触れてみるようにしています。 
しかし今回は猿のせいで、じっくり調べるのを忘れました。 
「アザミは沼」と言われるほど、一度ハマると奥が深い世界なのだとか。 
山渓ハンディ図鑑のシリーズで、『日本のアザミ』というマニアックな植物図鑑を出してくれないかしらん? 
以前、私のフィールドでは結構普通に生えているのに一般的な植物図鑑に載ってない変なアザミを見つけました。
その名前を調べるのにとても苦労した挙句、山形県特産のマミガサキアザミと判明したことがあります。

2026/01/23

秋の営巣地に相次いで訪れスクワットマーキングする2頭のニホンアナグマ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年10月下旬・午後19:20頃・気温14℃ 

ニホンアナグマ(Meles anakuma)の営巣地(セット)がある平地の二次林を自動センサーカメラで見張っていると、ある晩久しぶりにアナグマが登場しました。 
巣穴Lから外に出てきた直後のようにも見えますが、手前から歩いてきたのかもしれません。 
そのまま獣道を右へ立ち去りました。 

すぐ後に左から後続個体がやって来ました。
しっかり個体識別ができていませんが、この短時間(40秒間)で同一個体がぐるっとひと回りして戻ってきた可能性は低いと思います。
巣口Lの横の地面に尻を擦りつけてスクワットマーキングしたようです(@0:55〜)。 
後続個体も獣道を右へ向かいました。 
先行個体とはどういう関係なのか、気になります。 


クリの樹上で枝を折り堅果を食べていたツキノワグマが慌てて逃げるまで

 

2025年10月上旬・午後12:40頃・晴れ 

里山の舗装された峠道を私が静かに歩いていると、前方の路上にクリの落果やイガが大量に散乱しています。 
立ち止まって見上げると、山側の雑木林にそびえ立つクリ(栗)高木の樹冠がガサガサと不自然に揺れています。 
隣の木々が揺れていないことから、無風であることが分かります。
何者かが栗の木に登って、枝を激しく揺すっているのです。 
ポキッ、バキバキと枝が折れる音♪が聞こえます。 
姿は見えませんが、ツキノワグマ(Ursus thibetanus)が食事中だと状況をすぐに悟りました。 
腰に携帯している熊よけスプレーを静かに取り出し、安全装置を外していつでも噴射できるように引き金に指を掛けながら、撮影を続けます。 

クリの木の手前はミズナラですが、枝にどんぐり(堅果)が全く実ってないということは、報道されている通りミズナラが凶作の年なのでしょう。 

クマが揺すった枝から大量のクリの実やイガ(棘のある総苞)が真下の路上にボトボトと降ってきます。 
直撃したら痛そうです。 
せっかくクリの木に登っても、堅果がほとんど落ちてしまうとしたら、なんとも無駄の多い採食法ですね。 
むしろ樹上で枝を激しく揺すってクリの実(堅果)を意図的に落としまくり、木から降りてきたクマが、路上に散乱した落果を後でまとめて食べるつもりなのでしょうか? 

なんとかクマの食事シーンを撮りたくて、路上の私が恐る恐る近づいたら、ようやく真っ黒なクマの姿を樹上に認めました。 
しかし警戒心の強いクマに気づかれてしまい、食餌を中断してこっそり木を下りているところでした。 
頭を上に向けたまま、スルスルとクリの幹を下りています。 
小枝がパキパキと折れる音がします。 
地上(林床)に降りたクマは、山の斜面を登って奥へと向かいました。 
雑木林の枝葉が鬱蒼と生い茂っていて、クマの姿を見失ってしまいました。 

クマが法面を駆け下りて私に襲いかかってくるようなことはありませんでした。 
もしも直後に私が路上のクリ落果をしめしめとばかりに拾い集め、その姿をクマが見ていたら、怒って攻撃した可能性がありそうです。 
山菜採りのヒトがクマに襲われるのと同じ理由です。(餌場からライバルを排除) 
「ドローンがあれば、逃げるクマを上空から追跡・監視できたかなー」と私は夢想しながら、静かに(ウキウキして)その場を離れました。 

ツキノワグマが栗の木から慌てて降りる様子を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@3:09〜) 
胸に白い三日月紋がちらっと見えました。 


※ 樹上でクマの立てる物音やクリが降り注ぐ音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。


【考察】 
ツキノワグマが樹上で採食するシーンを初めて垣間見れて興奮しました。 
冷静に撮影して無事に生還できたのはよかったのですが、どうしても欲が出てきます。 
我慢してその場から一歩も動かずに動画を撮り続けるべきだったのかもしれません。 
プロの動物カメラマンなら、クマに気づかれないようにその場から離れてから遠回りして、谷を挟んで反対側の山に登り直して望遠レンズで狙ったりするそうです。
しかし今回の現場の地形ではその作戦も無理でした。

クマは樹上で食餌をしながら次々に折った枝を尻の下に敷きつめ、熊棚(クマ棚)を作るのだそうです。 
その様子を撮影したかったのですが、今回は無理でした。 
クリの実を守る棘だらけのイガをクマがどうやって取り外すのか、手や口に棘が刺さっても平気なのか、実際に観察してみたいものです。 
神経質(臆病)なクマは、ヒトを見ると凶暴に襲ってくるどころか、すぐに逃げてしまいます。 
クマが次に食べに来るクリの木やドングリの木を予想できればトレイルカメラを設置して待つのですが、それも難しそうです(運任せ?)。 


2025年はツキノワグマが大量出没して不幸な人身事故も増え、大騒動になりました。 
2025年の世相を代表する漢字が「熊」になったと年末に発表されたぐらいです。
私のフィールドでもクマの個体数が増えているのか、痕跡(フィールドサイン)をあちこちで見かけるだけでなく、トレイルカメラにもクマの姿がちょくちょく写りました。 
最近も山中でクマの母子とニアミスし、貴重な撮影機会を得ました。 


山にクマの餌がなくなったことが大量出没の原因です。
深刻なクマ問題を憂えた心優しい動物好きの人の中には「山にドングリの木をもっと植えるべきだ」と提案する方がいらっしゃいます。 
しかし(クリ以外の)ブナ科植物にはドングリ(堅果)の極端な豊凶を山全体で周期的に繰り返す性質がありますから、ドングリの木をいくら植樹しても、凶作の年に飢えたクマが里に降りて来るのは変わらないでしょう。 
それよりむしろ、樹種の多様性を増やし、具体的にはもっとクリを山に植樹する方が、クマにとっては餌が安定供給されて嬉しいはずです。 
そうなると今度は、里山の環境収容力いっぱいまでクマの個体数が増えてしまいます。 
縄張り争いで負けた個体が里に降りてきて、ヒトとのニアミスが増えるでしょう。 
生態学を学べば学ぶほど(理屈は分かっても)、それを応用してクマ問題を解決するのは難しいなー、と痛感します。 
それでも絶望しないで野生ツキノワグマの研究を地道に続け、科学と技術でヒトとの共存を模索するしかありません。 


 

 ↑【おまけの動画】 
【解明】クマの話は、日本の構造問題だった(小池伸介/ツキノワグマ/ヒグマ/出没/捕獲/駆除) by NewsPicks /ニューズピックス 


野生のクマを専門に研究している小池伸介先生の落ち着いた解説がすばらしいです。 
著作に書いてあることと同じですが、クマにはクマの事情があり、ドングリにはドングリの思惑があるのです。


この件について、Perplexity AIに相談相手になってもらいました。

クリ(Castanea crenata、日本グリ)の実も年によって多少の豊凶変動はありますが、ドングリやブナの実(堅果)に比べると、隔年結果(かくねんけっか)などを含めても豊凶の変動幅は小さく、比較的安定して毎年収穫が期待できます。[pref.fukushima.lg]​

クリの豊凶年変動

  • クリは、コナラやミズナラなど一部のドングリに比べて、年による不作・豊作の幅が小さく、毎年安定して実がなりやすい性質があります。[pref.gunma]​

  • 豊凶調査結果によると、調査木に占める「ほぼ安定して結実する」区分1の比率が、クリでは85%と非常に高いです。これは並作や安定した実りが続く傾向を示します。[pref.gunma]​

隔年結果・例外的現象

  • 一方で、クリにも「隔年結果」と呼ばれる現象があり、特に豊作だった翌年は結実が減る傾向も見られます。[farm-navi]​

  • これは果樹全般にみられる生理的現象ですが、クリの場合極端な不作年はまれで、適度な管理(剪定や間引き)で安定した収穫が得られるとされています。[shop.takii.co]​

比較:ブナ・ドングリとの違い

  • ブナの場合、5~8年に一度の「成り年(マスティング:masting)」で大豊作年が広域的に訪れ、その間は凶作が続く大きな年変動があります。[enyatotto]​

  • ミズナラやコナラなどのドングリも同様に数年置きに豊作と不作の差が大きく、一部では同調的な周期的現象がみられます。[pref.fukushima.lg]​

  • クリやコナラは、こうした大きな周期変動よりも安定して実がなる傾向が強いと評価されています。[pref.fukushima.lg]​

  • ​

 

クリの実に豊凶変動が少ないのは、必ずしも長年の品種改良だけによるものではなく、野生のクリでも比較的年ごとの実りの変動が小さい傾向があります。実際、野生クリの実は小さく、栽培種とは異なるものの、野生のクリでも豊凶変動はあまり大きくないとされていますクリは、ドングリなどに比べ年次変動が少ないという報告があります。[pref.fukushima.lg]​

一方で、栽培クリは江戸時代以降の品種改良や選抜によって実の大きさや収量が向上しています。縄文時代からクリの栽培が行われていた痕跡もあり、遺跡からは野生より大粒の実が出土する例もあり、これが栽培や保護の歴史を示します。現代のクリ品種は、自生する野生クリから選抜されたものや中国産との交雑種が含まれており、クリタマバチという害虫被害を受けて品種更新も進んでいます。[jstage.jst.go]​

したがって、豊凶変動の小ささに関しては、野生状態でも比較的安定した結実傾向があり、品種改良は実の大きさや品質向上のために大きく寄与していますが、豊凶変動そのものの安定化とは区別して考えるべきです。[m-sugi]​


ツキノワグマは秋に主にブナやミズナラなどのドングリ類の堅果を食べますが、それらが不作の年にはクリの実を好んで食べることが知られています。クリはデンプン質が多く消化されやすいため、ツキノワグマにとって重要な冬眠前のエネルギー源の一つとなっていますクリは秋の主要な餌資源の一つとして、ドングリやブナが不作の年の代替食として機能しているのです。[islandbearproject]​

そのため、山にクリの木を多く植樹することは、ドングリやブナが不作の年でもツキノワグマの食料資源を補完し、人里への出没リスクを減らす潜在的な効果が期待できます。ただし、クリの実の収量や豊凶も年によって多少変動するため、単一樹種だけでは安定供給が難しいことや、クリの木による生態系全体への影響も考慮が必要です。[eco-museum]​

さらに、ツキノワグマは雑食性であり、季節ごとに様々な植物や昆虫、時には死肉を食べるため、多様な食物資源がある環境の方が人里への接近も減る可能性が高いです。クリの植樹はあくまで総合的なエサ資源対策の一つとして有効と考えられますが、単独での解決策とは言い切れません。[tsukuba-sci]​

まとめると、クリの植樹はツキノワグマの秋の食料基盤を強化し、人里への出没減少に寄与する可能性があるが、他の樹種との組み合わせや生態系全体のバランスも考慮しつつ、総合的に対応することが望ましいです.[pref.fukushima.lg]

​


【アフィリエイト】 

2026/01/22

トチノキの種子を入れた餌箱を警戒して近寄らないニホンリス【トレイルカメラ】

 

2024年10月下旬・午前10:50頃 

里山で倒木の端に給餌箱をくくりつけ、中にトチノキの種子を一杯に入れてみました。 
リスが栃の実を持ち去って貯食する行動が自動センサーカメラで撮れるでしょうか?

すると期待通り、ニホンリス(Sciurus lis)が現れました。 
画面右下隅の林床で立ち止まっています。 
この地点でリスは初見です。 
しかし、リスは倒木の下をくぐって奥へ走り去ってしまいました。 
給餌箱が見えているはずなのに、警戒しているのでしょうか? 
実はすぐ近くにオニグルミの古い大木がそびえ立ち、いかにもリスが暮らしていそうな場所を選んで木の実を給餌したのです。 
場所を変えたり餌を変えたり色々と試行錯誤しても、今のところリスへの給餌実験は失敗続きです。 


ハナトラノオの花で吸蜜ホバリングするヒメクロホウジャク(蛾)

 

2024年10月中旬・午後13:10頃・晴れ 

道端の花壇に咲いたハナトラノオ(別名カクトラノオ)の群落でヒメクロホウジャク(Macroglossum bombylans)が忙しなく訪花していました。 
猛烈な勢いで休みなく羽ばたき続けるので、まず1/2倍速のスローモーションをお見せしてから等倍速の映像でリプレイ(@0:30〜)。 
停飛しながら細長い口吻を花筒の開口部に器用に差し込んで花蜜を吸って回ります。 

ハイスピード動画や同定用のストロボ写真も撮りたかったのですけど、私がカメラのモードを切り替える間もなくヒメクロホウジャクはどこかに飛び去ってしまいました。 
うーん、残念。

この花壇では前年にホトトギスの花が大群落で咲き乱れていました。
今年も期待して来てみたら、ホトトギスの群落はかなり縮小していました。



【考察】
ホウジャク類は薄暮性が多い印象だったのですが、この個体は明るい真っ昼間なのに、活動していました。 
ヒメクロホウジャクは薄暮性ではなく昼行性なのかな? 

2026/01/21

雨夜に湿地を横切りトレイルカメラに興味を示すニホンカモシカの幼獣【暗視映像】

 


2024年10月下旬・午後20:55頃・気温14℃ 

山中の湿地帯にある水溜りSを自動センサーカメラで見張っていると、小雨の降る晩にニホンカモシカ(Capricornis crispus)の幼獣が対岸に来ていました。 
辺りにはホオノキの大きな落ち葉が散乱しています。 
干上がりかけた水溜りSの泥濘を横切って此岸へ来ました。 
足が泥だらけになったら冷たいはずですが、角がまだ生えていないカモシカ幼獣は気にしません。 

ホオノキ幹の匂いを嗅いでから、監視カメラに興味を示しました。 
カメラの近くでしばらく匂いを嗅いでいたようですが、何かに驚いたのか(この匂いはヒトだ!と気づいたのか)、方向転換して対岸へ一目散に走り去りました。 
今回も母親♀は同伴しておらず、子別れが進行しているようです。


※ トレイルカメラで録画すると、いつも音声にザザザザ…という定間隔の内部ノイズが混入します。 
今回は試しに、音声編集アプリaudacityを使ってノイズを除去してみました。


カモシカの溜め糞場でスギの樹皮をつついて虫を探すトラツグミ【野鳥:トレイルカメラ】

 

2024年10月下旬・午前7:10頃・日の出時刻は午前5:54 

里山の混交林でニホンカモシカ(Capricornis crispus)の溜め糞場sr2を自動撮影カメラで見張っていると、朝から地味な迷彩模様の鳥が写っていました。 
林床を動き始めるまで、静止状態では全く気づけません。
トラツグミ(Zoothera aurea)は留鳥なのに、この地点では初見です。 

トラツグミは林床を奥に少し歩くと、スギの根本で剥がれかけた樹皮の隙間を嘴でついばみました。 
何か白い幼虫のような物を咥えると奥の細い横枝(落枝?)に移動しました。 
1.5倍に拡大しても、獲物かどうかはっきりしません。 
捕食するまで見届けられませんでした。 
白っぽい樹皮を剥ぎ取っただけかもしれません。 


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 


【考察】
ミズナラの幹にはヒマワリの種子を入れた給餌箱を吊り下げてあるのに、トラツグミは近寄りませんでした。 
気づいていないだけなのか、警戒しているのかな?
トラツグミの食性からして、種子にはあまり興味がないのかもしれません。 
Perplexity AIに聞いてみましょう。
Q: 森に給餌場を設置して、例えばヒマワリなどの種子を給餌しても、トラツグミは食べに来ないと予想されるか?

A: トラツグミはヒマワリなどの種子給餌にはほとんど反応しないと予想され、来ても種子そのものを積極的には食べない可能性が高い。[][]

トラツグミの採食スタイル

  • トラツグミは落ち葉の積もった林床でミミズ・昆虫を探す「地上採食型」で、地中・落ち葉内の動物質が主なターゲット。[]

  • 給餌台に来るツグミ類でも、ヒマワリの種より地面に落ちた餌や虫をついばむ様子が報告されており、台上の種子を器用に割って食べるタイプとは行動が異なる。[]

ヒマワリ種子との相性

  • ヒマワリの種は、一般にヤマガラ・シジュウカラ・カケスなど「穀粒・堅い種子を嘴で割るのが得意な種」がよく利用し、いわゆるソフトビル(soft bill:柔らかい餌主体)の鳥は利用しにくい餌とされる。[][]

  • トラツグミは動物質・果実主体の雑食で、ヒマワリ種子を好む種として挙げられることはなく、ヒマワリ中心の給餌場を設置しても、カラ類やカケス・リスなどが主役になり、トラツグミが種子を割って食べる場面は期待しにくい。[][]

森でトラツグミを引き寄せるなら

  • トラツグミを「給餌」で狙うなら、種子よりもリンゴなどの果実片やミミズ・昆虫類に近い高タンパク餌(ミールワーム等)を地面に直接置く方が行動特性には合致すると考えられる。[][]

  • とはいえ、トラツグミは人為的な給餌よりも自然な林床環境に依存する傾向が強いため、観察目的なら落ち葉層や湿った場所を保全しつつ、周辺に一般的なバードフィーダーを併設して「他種の動きにつられて姿を見せる」程度を期待するのが現実的と思われる。[][]



つづく→?

2026/01/20

ホンドタヌキがアナグマの巣穴を覗き込んだ直後に中から続々と脱出するカマドウマ幼虫の群れ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年10月下旬・午前4:55頃・気温9℃・日の出時刻は午前5:59 

平地の二次林でニホンアナグマ(Meles anakuma)の営巣地(セット)に設置した自動撮影カメラに野生動物が写ったのは1週間ぶりです。 
雨が降る未明に単独のホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)がやって来ました。
アナグマの巣口Lの匂いを嗅いだだけで、中には侵入せずにあっさり帰りました。 

タヌキが立ち去った直後から、巣口Lから無数の虫が外に続々と脱出してきました。 
おそらく中に潜んでいた穴居性のマダラカマドウマ(Diestrammena japanica)の幼虫と思われます。 

関連記事(同所同時期の撮影)▶ ニホンアナグマの巣穴に潜むカマドウマの群れを直接撮影してみる【暗視映像】 


カマドウマは夜行性のはずですが、雨が降る日は自発的に外出することはないのでしょう。 
しかし外からの振動を危険と感じて、雨天でも脱出行動しました。 

一方タヌキは雨夜の暗闇で虫の存在に気づいておらず、獲物として捕食しませんでした。 

1.5倍に拡大した上で5倍速の早回し映像でリプレイ。(@0:20〜) カマドウマの脱出行動は、早送りにしないと分かりにくいのです。 


余談ですが、画面の右端手前でぶらぶら揺れているのは、クモの粘球(またはクモの本体?)でしょう。 
トレイルカメラの照射する赤外線を至近距離から反射して、眩しく光っています。 


メハジキの花で吸蜜するキタキチョウ

 

2024年10月上旬・午後13:30頃・くもり 

峠道の道端に咲いたメハジキの群落でキタキチョウ(Eurema mandarina)が訪花していました。 
口吻を伸ばして花蜜を吸っています。 
少し飛んで奥の花へ移動しました。 

関連記事(8年前の撮影)▶ メハジキの花蜜を吸うキタキチョウ

2026/01/19

ニホンイノシシ4頭の群れが夜の水場を迂回し三脚にぶつかる【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年10月下旬・午後17:20頃・気温14℃・日の入り時刻は午後16:55 

自動センサーカメラで山中の湿地帯にある水場を見張っていると、日がとっぷり暮れた晩に、ニホンイノシシ(Sus scrofa leucomystax)の群れが登場しました。 
水溜りSの対岸を右から左へ続々とやって来ます。 
奥の林道を移動する個体もいました。 
水場には立ち寄って飲み食いしたりヌタ打ち(泥浴び)したりすることもなく、計4頭の群れがなぜか足早に通り過ぎました。 

画面の左端に写り込んでいるのはホオノキの大木です。 
しばらくすると、イノシシのある個体がホオノキを回り込んで左の死角から戻って来たようで、トレイルカメラを固定した三脚にゴンゴンぶつかる物音がしました。 
暗闇で林床の匂いを嗅ぎ回りながら採餌しているときに、鼻面が三脚の脚にぶつかったのでしょう。 
三脚が少しずれたものの、壊れることはありませんでした。 


※ イノシシが歩く物音が聞き取れるように、動画の一部は編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


つづく→

山中にこだまする猿害対策の空砲

 

2024年7月中旬・午前10:50頃・くもり 

里山の入山口から登り始めたら、麓の方からパーン♪と爆竹(空砲?)のような破裂音が反響しました。 
田畑や果樹園で農作物を食い荒らすニホンザルの群れを追い払っているのでしょう。 
群れの中には首輪でGPSや電波発信機を装着した個体が含まれています。 
その信号で猿の群れが麓の集落に近づいていることを検知すると、専門の業者(ボランティア?)が駆けつけて空砲を撃ち、山に追い払う体制ができているようです。 

山道で立ち止まって振り返り、麓を向いて録音しました。 
間隔を開けて何発も空砲を撃っていたのですが、今回は1発しか動画で録音できませんでした。
すぐに録画を停止するのではなく、しばらく長撮りすればよかったですね。

その後しばらく待っても、山に逃げてくるニホンザルの群れとは遭遇できず、鳴き声も聞こえませんでした。 


関連記事(2,5,10,11年前の撮影)▶  

2026/01/18

倒木の先端に眼下腺でマーキングするニホンカモシカ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2024年10月下旬

シーン0:10/25・午後12:43・晴れ(@0:00〜) 
里山に転がっているスギの古い倒木に給餌場を設置して、今回は拾い集めたトチノキの種子(栃の実)を入れてみました。 
リスや野ネズミが貯食のために通ってくることを期待して、自動撮影カメラで給餌箱を見張ることにします。 


ここは獣道になっているので、色々な野生動物が往来します。
この記事ではニホンカモシカ(Capricornis crispus)の登場シーンをまとめました。 


シーン1:10/26・午前9:34・晴れ(@0:02〜) 
旧機種で挙動に癖のあるトレイルカメラなのに、珍しく明るい昼間からフルカラーで録画されていました。 

奥から手前へ向かってカモシカが歩いて来ます。 
倒木の手前で立ち止まると、先端部の匂いを嗅いでから眼下腺を擦りつけて分泌物でマーキングしました。 
ちなみに、倒木先端部の地上からの高さは95cmだったので、この個体の体高が推定できそうです。。
角が立派に成長した成獣ですが、性別は不明です。 

反対側から給餌箱の匂いを嗅ぎつけたかもしれませんが、当然ながらカモシカは栃の実に興味を示しません。 
そのまま手前に歩き去りました。


シーン2:10/29・午後19:12(@0:49〜) 
3日後の晩にカモシカが再び登場しました。 
同一個体が戻ってきたのでしょうか? 
倒木の根元を跨いで右奥から左下手前にカモシカが歩いて横切りました。 
そんな所にもカモシカの獣道があるとは知りませんでした。 

カモシカは暗闇でトレイルカメラにも給餌箱にも気づきませんでした。 
画面の左下でしばらく立ち止まり、短い尻尾を上下にピクピク動かしました。 
もしかすると排泄したのかもしれませんが、現場でカモシカの溜め糞を見た記憶がありません。 
その後も死角からゴソゴソと物音がします。 


ニホンアナグマの巣穴に潜むカマドウマの群れを直接撮影してみる【暗視映像】

 

2024年10月下旬〜11月上旬

地の二次林にあるニホンアナグマ(Meles anakuma)の営巣地(セット)をトレイルカメラを使って長期間の定点観察をしています。 
独立した2つの巣穴L、Rの入口付近に(秋になると?)現れる小さな徘徊性昆虫の正体がずっと気になっています。 
アナグマの巣穴に居候している謎の虫は、夜になると活動が活発になるようです(夜行性)。 

アナグマ以外の野生動物(タヌキなど)がここに通って来るのは、居住空間をアナグマから乗っ取るのが目的ではなく、穴居性の虫を捕食するためだということが分かってきました。 
アナグマや他の野生動物が巣穴に入ると、その虫の大群が入れ替わるように巣穴からピョンピョン跳んで脱出するのです。 


シーン1:10月下旬・晴れ(@0:00〜) 
暗いトンネルの内部を観察できる内視鏡(スネークカメラ)を持ってないので、手持ちの撮影機材でなんとか方法を考えました。 
赤外線の暗視映像が撮れるハンディカムを伸ばした一脚に取り付けて、巣穴の奥に差し込むことにしました。 
このアイディアの実行になかなか踏み切れなかったのは、もしもアナグマが巣内に居た場合、怖がってこの営巣地から逃去してしまうのではないかと恐れたからです。 
現場入りしてトレイルカメラの電池を交換するときも、巣穴の入口に私の足跡や匂いを付けないように、必要以上には決して近寄りませんでした。 
しかし、どうしても巣内に居候する謎の虫の正体を確かめたくて(好奇心に負けて)、決行することにしました。 

直前に監視カメラをチェックして、おそらくアナグマは留守だろうと確かめました。 
作業中にハンディカムの液晶モニターは見れませんから、手探りで(勘で)一脚を突っ込み、撮れた動画をその場で再生して確かめます。 
確かに留守だったようで、ハンディカムを突っ込んでも巣内のアナグマが怒ってカメラに噛み付いたり、外に飛び出して来たりすることはありませんでした。 


まず初めに、巣穴Rを調べます。 
巣口Rから斜め下にトンネルが伸びてから、向きが変わっているようです。 
途中ですぐにハンディカムを付けた一脚が引っかかってしまい、奥まで撮れませんでした。 
真っ直ぐで剛性のある一脚は、柔軟に曲げることが出来ないのです。 
坑道には落枝が散乱していました。 
やや下向きに固定したハンディカムでトンネルの床面を撮っても、虫は写っていませんでした。 

次に、別の巣穴Lを調べてみましょう。 
入口Lには落ち葉が散乱しています。 
ハンディカムを暗視モードに切り替えてから、巣穴Lの奥に突っ込んでも、羽アリ?が1匹写っていただけでした。 
巣穴Lは入口から斜めに降りた後は南に向かってまっすぐ伸びているようですが、奥までハンディカムが届きませんでした。 



シーン2:11月上旬・晴れ(@3:52〜) 
2週間後に、同じ作戦で再挑戦してみました。 
謎の穴居性昆虫はおそらくカマドウマだろうと予想しているのですが、前回は時期が少し早かったのかもしれません。 
しかし、トレイルカメラに撮れた映像では、アナグマやタヌキが巣穴に潜り込むと、それと入れ替わるようにカマドウマ?の群れが中からワラワラと外に逃げ出して来る様子が何度も写っていました。 
謎の穴居性昆虫はトンネルの床面ではなく天井面に居るのだとしたら、前回は撮影アングルの問題で写っていないだけかもしれません。 
これ以上先延ばしにすると、謎の虫が連日のように野生動物に捕食されて全滅するかもしれません。 

そこで今回はハンディカムをポールに固定する際に水平よりも少し上を向けて、坑道(トンネル)の天井部を狙って撮ることにしました。 
前回は一脚がやや太すぎたので、それよりも細いスキーのストックを使ってみたら、だいぶスムーズにカメラを出し入れできました。 
スキーのストックは細くても十分な剛性があります。

まずは、巣穴Rの内部を調べます。 
すると予想通り、カマドウマの群れがトンネルの天井部に逆さまになって蠢いていました。 
白黒の暗視映像ですが、どうやらマダラカマドウマ(Diestrammena japanica)のようです。 
大小様々の個体が集結しています。 
腹端に産卵管を持つ♀成体も混じっていました。 
小さい個体は幼虫なのでしょう。 

ハンディカムを盲滅法に動かしているので、映像が見にくいのは仕方がありません。 
見やすくするために、1/3倍速のスローモーションでリプレイ。 

次は、もう一つの巣穴Lの中を覗いてみましょう。 
巣口Lには落ち葉が大量に溜まっています。 
ハンディカムを差し込むと、トンネルの天井部に逆さまに止まって居たカマドウマが奥に逃げて行きます。 
撮れた映像を見比べる限り、巣穴Rよりも巣穴Lの方がカマドウマの生息数が多いようです。

巣穴に突っ込んだポールを引き出してハンディカムを回収すると、ボディもレンズも土で汚れていました。 
撮影機材の角でトンネル内部を擦ってしまったようです。 
こういう過酷な撮影環境では、GoProなど小さなアクションカメラの方が適していそうですが、予算不足で持っていません。 


※ 動画編集時に暗視映像をモノクロに加工しています。 

撮影直後にカマドウマが1匹だけ巣外に跳び出してきました。
しかし、私がもたついている間に逃げられてしまい、証拠の写真や動画を自然光下で撮ることができませんでした。 


【考察】 
試行錯誤で悪戦苦闘した結果、前年からの謎が解けてスッキリしました。 
百聞は一見に如かず、案ずるより産むが易し、という諺の通りでした。 

夜行性のカマドウマは、隠れ家としてアナグマの巣穴を昼間に利用しているだけなのでしょうか?
アナグマは寝床として大量の植物(落ち葉だけでなく緑の生葉も含む)を巣内に持ち込みます。
古くなった巣材は巣穴の外に捨てられますが、巣穴の中には腐葉土になりかけた落ち葉が大量に溜め込まれているのです。
カマドウマは雑食性ですから、そのような有機物(リター)そのものを食べたり、そこに集まる土壌生物を捕食したりして成長するのかもしれません。

ちなみに、巣穴Lの横に生えたミズキ灌木の幹に粘着トラップを設置したところ、マダラカマドウマの触角や自切した脚が大量に付着していました。
つまり、カマドウマは木登りもするのです。

関連記事()▶ 


トレイルカメラの記録によると、野ネズミがアナグマの巣穴に居候していた時期もあったのですが、今回の撮影では野ネズミについての手がかりを得られませんでした。 

アナグマの巣穴の内部を非破壊でもっと詳しく調べるには、ファイバースコープ(スネークカメラ、内視鏡)を導入すべきでしょうか?
売られているファイバースコープの多くは、細いパイプの中を調べることを想定して作られています。 
アナグマの巣穴はファイバースコープの太さに対してだいぶ広いのが問題になります。 
入口から送り込むファイバースコープにある程度の剛性がないと、フニャフニャでは曲がりくねったトンネルの奥まで差し込めないはずです。 
リアルタイムで画面を見ながら挿入する向きを手元で細かく操作できる高級品のファイバースコープが必要になりそうです。 

写真家の福田幸広氏による名著『アナグマはクマではありません』を読むと、ラジコンのキャタピラ車にCCDカメラを取り付けて巣穴の奥を撮影してみたいという構想が確かあとがきに書いてありました。 
私の予想では、おそらく筆者はファイバースコープを使っても上手く撮れなかったのでしょう。 
ラジコンカーの作戦が成功したのかどうか、気になります。(首を長くして続編をお待ちしています。) 


秋になると様々な野生動物(タヌキ、キツネ、テン、ハクビシン、イタチ、野ネズミなど)がアナグマの巣穴(空き巣)に足繁く通ってくるのは、穴居性のカマドウマを獲物として捕食するためだったようです。
カマドウマは、何か対捕食者戦略を進化させていないのでしょうか? 
群れを作り、ピョンピョン跳んで逃げ惑うだけなのかな? 
カマドウマの長い後脚は、強い跳躍力を得るためだけでなく、捕食者が噛みつきにくいように嵩張り、口に刺さるように棘を生やしているのだそうです。 

Gemini AIによれば、 
カマドウマの脚には鋭いトゲ(棘)がたくさん生えており、特に後脚の脛節(細長い部分)に集中していて、これで跳躍したり、捕食時に獲物を捕らえたり、外敵から身を守ったりするのに役立っています


【アフィリエイト】

ランダムに記事を読む