2026/04/25

厳冬期の夜のスギ林で奇妙な鳴き声で挨拶するホンドタヌキは発情期?【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2025年1月下旬〜2月上旬 

シーン0:1/28・午後13:31・くもり・気温12℃(@0:00〜) 
明るい日中にたまたま撮れた現場の状況です。 
鳥の羽根が捕食者に毟られ散乱していたスギ防風林を自動センサーカメラで見張っています。 

ホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の登場シーンをまとめました。 


シーン1:1/29・午前0:40・気温-2℃(@0:03〜) 
左の藪から登場した先行個体のタヌキが立ち止まって、監視カメラを見上げていました。 
尻尾をピンと真っ直ぐ上に向けた状態で右へ歩きながら、カカカッ♪と奇妙な鳴き声を小声で発しました。 

スギの根元の匂いを嗅いでから排尿マーキング。 
このとき右後脚をしっかり上げなかったので、♀ですかね? 
尻尾を高々と持ち上げながら歩くのは、発情した♀が性フェロモンを振りまいているのかな?(勝手な想像です)

左の藪の背後に別個体のタヌキが来ているようで、目が白く光って見えます。 
先行個体が藪を左に通り抜けると、しばらくしてから後続個体が左下から登場。 
藪を挟んで二頭のタヌキが対面しているらしく、空咳のように静かに吠えています。 
敵対しているのかと思いきや、藪の陰から姿を現した個体と一緒に、スギの背後を右へ立ち去りました。 
カメラの死角に入ってからも静かに吠える声が聞こえます。 

今までタヌキでは聞いたことのない鳴き声ですし、素人目には発情期に関連した行動のような気がします。 
Perplexity AIによると、
ホンドタヌキの発情期は主に1月から3月頃です[2][4]。ただし、地域によって多少の変動があり、一般的には2月下旬から4月頃にかけて交尾が行われると報告されています[3]。


シーン2:2/2・午前0:46・気温-5℃(@0:52〜) 
4日後の深夜、スギの林床にまた新雪が積もっていました。 
奥から単独で来ていたタヌキがスギの根元で立ち止まり、なぜか上を見回しながら風の匂いを嗅いでいます。 
監視カメラの存在を気にしながら、右奥へ立ち去りました。 
雪面はモナカ状に凍っていて、歩きにくそうです。 
途中で立ち止まって振り返り、再びしきりに見上げて風の匂いを嗅いでいます。 

タヌキの視線の先には、雪圧で幹の途中が直角に曲がったまま育った異形の杉の木があるのですが、その止まり木で何か鳥や獣が寝ているのかもしれません。 


シーン3:2/2・午前4:27・気温-6℃(@1:33〜) 
3時間40分後の未明に、ペアのタヌキが一緒に奥から左下手前にやって来ました。 
後続個体は、左の藪の奥を気にしています。 


※ 鳴き声が聞き取れるように、動画の一部は編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


つづく→

上層階のベランダの手摺で休むチョウゲンボウ♂(冬の野鳥)

 

2026年2月中旬・午前11:55頃・晴れ 

私が街なかの大通りで信号待ちをしていると、1羽の猛禽が飛来して12階建て高層マンションの上層階に吸い込まれるように姿を消しました。 
タワマンと言うほどではありませんが、田舎町ではひときわ高く聳え立っている高層ビルです。 
ふだん見慣れたトビやノスリではなく、やや小型の猛禽で翼の先が尖っていたので、ハヤブサの仲間だと気づきました。 

カメラを向けて上層階にズームインすると、謎の猛禽が11階の角部屋(北東)のベランダの手すりに留まって下界を見下ろしていました。 
 頭部が灰色だったので、チョウゲンボウ♂(Falco tinnunculus)のようです。 
時期が厳冬期なので、夏鳥のチゴハヤブサは否定できます。 

鋭い眼光で周囲をキョロキョロと見回し、獲物を探しているようです。 
頷くように頭部を上下に動かすのは、両眼視で遠くの獲物に狙いを定めているからです。 
温かそうな胸の羽毛が寒風になびいています。 
晴れているものの、雪が風に舞っています。 

残念ながら動画の撮影中にカメラのバッテリーが切れてしまい、チョウゲンボウ♂がバルコニーから飛び立つまで見届けられませんでした。 
チョウゲンボウは雪国でも通年見られる留鳥です。 
ドバトやスズメなどの獲物を狩って厳しい冬を乗り切るのでしょう。 

厳冬期にこんな市街地の交通量の多い大通りの横に建つ高層マンションでチョウゲンボウが撮れるなんて、嬉しい発見でした。 
しかし予備知識があったので、さほど意外ではありません。 
チョウゲンボウなどのハヤブサ類は、本来は切り立った崖に営巣するそうです。 
開発などで住宅難となったチョウゲンボウは、都市部に進出・適応して、鉄筋コンクリートの高層ビルを断崖絶壁に見立てて営巣する♀♂つがいの例が知られています。 
一番有名なのは、北米ニューヨークのマンハッタンの摩天楼で毎年営巣するハヤブサの例で、テレビの動物番組で何度も取り上げられています。
YouTubeではマンハッタンでの営巣例の動画が見つからなかったので(削除された?)、代わりに豪州メルボルンの高層ビルで撮影された動画を掲載します。
ハヤブサに理解のあるマンション住人が、繁殖用の巣箱を用意しています。

【アフィリエイト】ハヤブサの都市 (森の新聞 2) 



もしかすると、今回のチョウゲンボウ♂も繁殖期に備えて営巣適地を探していたのかもしれない、と期待は高まるばかりです。 
もしも、この上層階の角部屋が空室なら、そしてマンションの住民やオーナーの理解があれば、ベランダでチョウゲンボウが巣を作って卵を産み、雛を育てるかもしれません。 
糞害の懸念も分かるのですが、できれば雛が巣立つまで温かく見守って欲しいと願うばかりです。


勝手な想像で先走りましたが、その後たまに現場を通りかかる度に見上げて探しても、その高層マンションに出入りするチョウゲンボウと再会できていません。 
見晴らしの良い高層マンションで翼を休めていただけだったのかもしれません。


【アフィリエイト】 

2026/04/24

厳冬期の雪国でオニグルミの木によじ登ってトレイルカメラを覗き込んだのはニホンザル?【トレイルカメラ】

 



2025年1月下旬

シーン0:1/20・午後12:59・晴れ(@0:00〜) 
明るい日中にたまたま撮れた現場の様子です。 
雪深い休耕地で、ホンドタヌキの家族が越冬する営巣地を自動撮影カメラで見張っています。 
気温29℃と記録されていますが、そんなはずはありません。 
黒っぽいトレイルカメラが雪原の照り返しと直射日光をダブルで浴びて過熱したようです。 


シーン1:1/22・午後15:04・くもり・気温22℃(@0:00〜) 
いきなり画面の右からニホンザルMacaca fuscata fuscata)と思われる野生動物の頬の毛(薄い黄土色)が至近距離で写りました。 
監視カメラを固定してあるオニグルミの落葉灌木によじ登り、興味津々でレンズを覗き込んだようです。 
1/3倍速のスローモーションでリプレイしても、猿の顔がしっかり写っていなかったのが残念です。 
その後も木登り(あるいは木下り)する物音がゴソゴソとかすかに聞こえました。 
ニホンザルの餌となるような物は、オニグルミの樹上に何もなかったはずです。

他に木登りできる野生動物として、冬毛のホンドテンMartes melampus melampus)が考えられますが、夜行性なので、明るい昼間に写る可能性は低いでしょう。 
ハクビシンも木登り出来ますが、顔の毛並みの色が全く違います。 


ブッドレアの花(紫)で仲良く吸蜜するウラギンスジヒョウモン♂たち【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2024年7月下旬・午後13:10頃・晴れ 

民家の庭の片隅に植栽されたブッドレアで紫色の花が咲いています。 
その花穂にウラギンスジヒョウモン♂(Argyronome laodice japonica)が訪れていました。 
風で揺れる花穂で翅を開閉しながら吸蜜し、次の花穂へ飛んで移動しました。 

しばらくすると、ブッドレアの同じ花穂で2頭の♂が仲良く並んで花蜜を吸っていました。 
花から飛び立つ瞬間を狙って、240-fpsのハイスピード動画でも撮り始めたのですが(@0:57〜)、なかなか飛んでくれません。 
同種の♂なのに、蜜源植物を占有する行動やライバルの♂に対して縄張りを張る行動はありませんでした。 
高画質のFHD動画モードに戻すべきか迷いながらも、撮影を続けます。 
ようやく奥の♂個体が飛び去ちましたが(@7:45〜)、手前の♂個体に追い払われた訳ではなさそうです。 
もう1頭が飛び立つまで待てず、撮影を打ち切りました。 

いつもの私だったら、飛び立つ瞬間のスローモーションだけを切り取って動画編集するのですが、今回は2頭の♂が仲良く並んで同じ花序から吸蜜していたという事実も興味深いので、カットせずに残しました。 

今回撮れた蝶はウラギンスジヒョウモンの♂ばかりで、♀の姿を見かけませんでした。 


2026/04/23

厳冬期にスギ林の落ち葉を掘って餌を探す雪国のホンドタヌキ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2025年1月下旬・午後22:00頃・降雪・気温-1℃ 

スギ防風林にある晩単独でやって来たホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が、雪にうっすらと覆われたスギの落ち葉を前足で掘っていました。 
掘り返した穴に鼻面を突っ込んで、餌を探したものの、空振りだったようです。 
ゆっくり立ち去りました。 

ここは何者かが狩りの後で鳥の羽根を毟り取った地点なのですが、タヌキは林床に散乱していた鳥の羽根にすっかり興味を失っています。 


精米所の横に散乱した屑米を採食するスズメの群れ(冬の野鳥)

 

2025年1月下旬・午後14:00頃・くもり 

この冬は記録的な大雪が積もりましたが、車道の舗装路はしっかり除雪されています。 
除雪車が道端に寄せた雪山にスズメPasser montanus)の群れが集まっていました。 

警戒を解くと、道端でスズメたちが路面を啄み始めたのはなぜでしょうか? 
奥にある謎のプレハブ小屋がヒントです。
窓に選挙ポスターが貼られているので分かりにくいのですが、その小屋はコイン精米所(無人精米所)です。 
誰か利用者が精米した米粒をスズメに少しおすそ分け(給餌)したのか、あるいは捨てられた屑米が散乱しているのでしょう。 

奥の路地から車が走って来ると、スズメは飛んで逃げました。 
スズメの群れは、コイン精米所の屋根に積もった雪の上や、右隣の落葉したオオヤマザクラの樹上に一時避難しています。
しばらくしたら、また路上に戻って屑米を拾い食いするのでしょう。 

撮影後に通りを渡って、採食メニューをしっかり現場検証すべきでしたね。 

2026/04/22

厳冬期の雪深い落葉二次林内を夜な夜なうろつくニホンノウサギ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2025年1月下旬〜2月中旬

シーン0:1/20・午後13:38・晴れ・気温21℃(@0:00〜) 
シーン0:1/20・午後14:21・晴れ・気温20℃(@0:03〜) 
明るい昼間にたまたま撮れた現場の様子です。 
根雪が積もり落葉した二次林で、ホンドタヌキが越冬する営巣地を自動撮影カメラで見張っています。 
ここは以前、ニホンアナグマの営巣地(セット)でした。 

冬毛のニホンノウサギLepus brachyurus angustidens)が登場したシーンをまとめました。 


シーン1:1/26・午前4:50・気温-6℃(@0:07〜) 
かなり冷え込む未明に、雪深い奥の林内を右から左へぴょんぴょん跳んで横切りました。 


シーン2:1/26・午前後・気温-5℃(@0:13〜) 
約15分後に、ノウサギが再登場。 
右奥の林内で立ち止まって、落葉灌木の幹の匂いを嗅いでいます。 
奥の林内を右から左へぴょんぴょん跳んで横断。 
ノウサギが飛び跳ねても足が雪面にまったく潜っていません。 
雪面が固く凍っているのもありますし、足裏の面積がかんじきのように広いので、雪に潜りにくいのです。 


シーン3:2/15・午後1:48・気温-5℃(@0:43〜) 
20日後の晩にもノウサギが現れました。 
奥の林内を右から左へ軽快に横切りました。
雪面の匂いを嗅ぎながら、緩急を付けて跳躍移動しています。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


【考察】 
実は、この地点でニホンノウサギの姿が撮れたのは初めてです。 
この二次林にはノウサギの餌になりそうな笹薮さえも自生していないからです。 
登場した3回とも、セットに立ち入りませんでした。 
この冬は記録的な大雪が積もり、常緑灌木のヒメアオキ群落も雪の下に埋もれました。 
ノウサギは枝先を齧って飢えをしのいでいるのでしょうか。 
天敵のキツネやテンもときどき獲物を求めてうろついていますから、ノウサギも油断は出来ません。 


つづく→

クマイチゴの花蜜と花粉を集めるオオマルハナバチ創設女王

 

2024年5月下旬・午後13:00頃・晴れ 

里山で谷沿いのハリギリ大木の下に咲いたクマイチゴの群落でオオマルハナバチBombus hypocrita)の創設女王♀が忙しなく訪花していました。 
花蜜を吸って回る蜂の後脚を見ると、後脚の花粉籠に白い花粉団子を満載しています。

『日本産マルハナバチ図鑑』p84でオオマルハナバチの巣外活動時期を調べると、この時期(5月下旬)は越冬明けの創設女王がまだ独りで外役もこなしているはずです。 
しかし、暖冬で春の訪れも早かった上に小型の♀だったので、最近羽化したばかりの初ワーカーかもしれません。 


関連記事(1ヶ月前、10年前の撮影)▶  


※ 蜂の羽音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。

2026/04/21

越冬地の二次林で落葉灌木に小便でマーキングするホンドタヌキ♂【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2025年1月下旬・午後19:50頃・気温-2℃ 

平地の落葉した二次林でホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が越冬する巣穴を自動センサーカメラ見張っています。 
ここは以前、ニホンアナグマの営巣地(セット)でした。 

静かな晩に、タヌキの単独個体が営巣地から奥へと立ち去る後ろ姿が写っていました。 
通りすがりに細い落葉灌木(樹種不明)に排尿マーキングして行きました。 
右後脚を上げながら小便したので♂と判明。 
初めは1.5倍に拡大して再生し、次に等倍のオリジナル動画でリプレイ。 

もう1台の監視カメラの赤外線LEDも点灯していますが、起動が遅れたのか何も写っていませんでした。


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


雪国のスギ林床で採食するシジュウカラのペア【冬の野鳥:トレイルカメラ】

 

2025年1月下旬 

シーン0:1/20・午後12:17・晴れ・気温9℃(@0:00〜) 
明るい昼間にたまたま撮れた現場の様子です。 
狩られた鳥の羽根が毟り取られスギ防風林の雪面に散乱していた地点を自動撮影カメラで見張っています。 


シーン1:1/20・午前8:58・晴れ・気温2℃(@0:03〜) 
画面左にある藪の近くの林床で2羽の小鳥が採食していました。 
どうやらシジュウカラ♀♂(Parus minor minor)のようです。 
細い灌木や落枝の上に留まり、小さな種子?を足で押さえつけながら嘴で叩き割っています。 
食べ終えると林床での餌探しに戻ります。 
スギの球果から雪面にこぼれ落ちた種子を丹念に拾って食べているのでしょうか。 
2羽が鳴き交わす声は聞き取れませんでした。

猛禽?に狩られて羽根を毟られた獲物は、シジュウカラよりも大きな鳥でした。
主に灰色の羽根(一部は茶色の縁取りあり)だったので、ヒヨドリではないかと想像しています。

2026/04/20

タヌキが越冬する林内の巣穴に立ち寄る雪国のホンドギツネ:1月下旬〜2月中旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 




2025年1月下旬〜2月上旬〜中旬

シーン0:1/20・午後13:38・晴れ・気温21℃(@0:00〜) 
シーン0:1/20・午後14:21・晴れ・気温20℃(@0:03〜) 
明るい日中にたまたま撮れた現場の状況です。 
根雪が積もった平地の落葉二次林で、ホンドタヌキが越冬する営巣地を自動センサーカメラで見張っています。 
ここは以前、ニホンアナグマの営巣地(セット)でした。 

冬毛のホンドギツネVulpes vulpes japonica)が登場するシーンをまとめました。 


シーン1:1/28・午前11:29・くもり・気温12℃(@0:07〜) 
昼前に、林床の凍った雪面を歩いて左奥に立ち去るキツネの後ろ姿が写っていました。 
硬く凍結した雪面を歩いても、キツネの足跡が残りません。 
途中で立ち止まって振り返ってくれました。 
尻尾の毛並みが悪くて、抜け毛のある疥癬個体でした。 



シーン2:2/3・午後13:23・くもり・気温7℃(@0:49〜) 
3日後の昼過ぎに、左からキツネが登場。 
この個体は冬毛の尻尾がふさふさしています。 
雪面はいわゆる腐れ雪(溶けかけたシャーベット状)で、キツネは足がズボズボ潜って歩きにくそうです。 
開口しているタヌキの巣口Rを跨いでから匂いを嗅ぐと、手前へ立ち去りました。 


シーン3:2/3・午後22:11・降雪・気温-1℃(@1:23〜) 
約9時間後の湿った雪(みぞれ?)が降る晩に、キツネがまた現れました。 
腐れ雪を踏みしめ左から来ると、巣口Rに立ち寄り匂いを嗅いでから手前へ向かいます。 
ホンドギツネは、前脚の前面に黒い毛による縦すじがよく目立ちます。 
監視カメラの存在に気づいていないのか、真下を通ってもカメラに目もくれません。 


シーン4:2/14・午前7:32・気温-1℃(@1:40〜) 
11日後の朝、冬毛のホンドギツネが久しぶりにやって来ました。 
雪原に付けられた獣道を辿って左から来たフサ尾のキツネが、タヌキの巣口Rに顔を突っ込んで匂いを嗅いでいます。 
巣内のタヌキが毎回追い払っているのかどうか不明ですけど、キツネは巣穴の中には侵入しませんでした。 
巣口Rから外に出て身震いすると、新雪をラッセルしながら手前に向かってまっすぐ歩いてきました。 
キツネは一度もカメラ目線をくれたことがありません。 


シーン5:2/14・午前9:25・気温2℃(@2:21〜) 
約2時間後に同一個体と思われるキツネが右から戻って来ました。 
タヌキの巣口Rを調べているときは、尻尾を高々と上げています。 
身震いしてから左へ立ち去りました。 
雪国のキツネは、林内の深雪ラッセルを苦にしていません。 


【考察】 
尻尾の特徴を頼りにした個体識別しかできていませんが、少なくとも2頭のホンドギツネがタヌキの越冬地に通って来ていることになります。 
春の繁殖期に備えて、タヌキが越冬する巣穴を乗っ取ろうとする意図は、今のところ感じられません。 
縄張りを巡回するルートの途中で立ち寄っているだけなのでしょう。 
むしろ、獲物となる野ネズミやノウサギを探し歩いているはずです。 


ミゾソバの花で吸蜜、日光浴するウラナミシジミ♂

 

2025年10月上旬・午前11:45頃・晴れ 

道端に咲いたミゾソバの群落でウラナミシジミ♂(Lampides boeticus)が訪花していました。 
翅をしっかり閉じて花に留まっているウラナミシジミ♂の口吻は縮めたままでした。 
警戒しているのでしょうか。 
しばらくすると、目が覚めたように動き始めました。 
後翅を互いに擦り合わせ、尾状突起を触角のように見せています。 
天敵の捕食者に弱点(急所)の頭部を狙われる確率を半減するための自己擬態です。 

ゼンマイ状の口吻をクルクルと伸縮させ、隣の花に歩いて移動すると、吸蜜しました。 
正面を向いたときにようやく翅を半開きにしてくれて、翅表の黒い縁が狭いことから♂と判明しました。 
口吻を縮めて、翅を半開きのまま、しばらく日光浴しています。 
最後は手前に飛んでくれました。 


2026/04/19

カキノキ大木からニホンザルが下りる方法(4)木登りに使った竹竿を経由する場合【トレイルカメラ】

 

前回の記事:▶ カキノキ大木からニホンザルが下りる方法(3)幹にしがみついてずり落ちる場合【トレイルカメラ】 


2025年1月下旬 

厳冬期に果実を食べ尽くしてもカキノキ巨木に頻繁に登るニホンザルMacaca fuscata fuscata)の群れを自動撮影カメラで見張っています。 


シーン1:1/24・午前10:36・晴れ(@0:00〜) 
カキノキの樹上からスルスルと幹を下ってくるニホンザル個体に注目して下さい。 
幹の根元に立て掛けてある竹竿を経由して、雪面に慎重に降りました。 
頭を上にした体勢のまま、竹竿を手足で握って梯子のように降りていきます。 



シーン2:1/24・午前11:22・晴れ(@0:49〜) 
約50分後。 
監視カメラの起動が遅れてしまいましたが、ニホンザルが竹竿を伝って雪面に降り立つところでした。 
最後も竹竿から飛び降りずに、慎重に降りました。 

動画の画質が色々と残念なのですが、もしかして、この個体は黒い首輪を装着していますかね? 
雪原を奥へ歩き去る途中で何度もカキノキを振り返っています。 


※ 旧機種のトレイルカメラで撮った映像の色味が異常だったり明滅したりと、あまりにも見苦しいので、動画編集時にモノクロ加工を施しました。 


つづく→ 


【考察】 
初めて見る木下り法で、感動しました。
この竹竿は、木登りする際にもニホンザルがよく利用していた物です。 

2本の竹竿が並べて置いてあるのですが、上端がカキノキ幹の又の部分にしっかり挟まるように立て掛けてある右の竹竿(安定した足場)を選んで、ニホンザルはカキノキの登り降りに使っていました。 
この木下り法(4)が最も高度な知性を感じます。

竹竿を経由して木下りしたニホンザルが同一個体なのか別個体なのか、私には自信を持って見分けられませんでした。
(首輪の有無で別個体?)
少なくとも、幼獣ではなさそうです。

竹竿は明らかに誰かヒトが立て掛けておいた人工物なので、「もしや野生ニホンザルによる道具使用なのか?」と興奮しました。
しかし、ニホンザルが野生の樹木に巻き付いている太い蔓を経由して登り下りに使う行動の自然な延長でしょう。 



ChatGPTに相談してみました。 

Q1: 同じカキノキ大木で、樹上で過ごしたニホンザルが地上(雪面)に下りる際に、様々な降り方をしていた。一部の個体は、木登りに使った竹竿(カキノキの幹に立て掛けてある)を逆に辿って慎重に降りていた。

A1: とても筋の通った観察です。この場合のニホンザルの行動は、前に議論した枠組みで言えば

use of environmental structures(環境構造の利用)

にきれいに収まります。


1. 上りと下りで同じ構造を使う意味

竹竿を

  • 上りで使う

  • 下りでも逆に辿る

というのは、

「通路(route)」として一貫して認識されている

ことを示唆します。

単なる偶然の足場ではなく、

  • そこが安全に通れる経路である
    という理解がある可能性が高いです。


2. 下りで使うことの重要性

むしろ注目すべきは「下り」です。

樹上からの下降は:

  • 重力方向で制御が難しい

  • 滑落リスクが高い

そのため

安全な支持構造の選択がより重要になる


3. 行動の解釈

竹竿を使って慎重に降りる個体は:

  • 把持しやすい細さ

  • 連続した支持点

  • 安定性

を利用して

リスクを下げる経路を選択している

と考えられます。


4. 個体差の意味

「様々な降り方」があるのも重要です。

例えば:

  • 竹竿を使う個体

  • 幹を直接降りる個体

  • 枝伝いに降りる個体

これは

リスク許容・経験・身体能力の差

を反映している可能性があります。


5. これが示すこと

この観察は、

  • 竹竿=単なる偶然の足場ではなく

  • 行動選択の中で評価される構造

であることを補強します。

しかも

  • 上りだけでなく下りにも使われる

ことで、

機能の一般化(双方向利用)

が見えてきます。


まとめ

このケースは:

  • 道具使用ではないが

  • 安定した構造を選び、経路として利用する高度な環境利用

の良い例です。


もしさらに見るなら、

  • 下りで竹竿を使う個体は毎回同じか

  • 幼獣がいつ竹竿で降りられるようになるか

といった点が分かると、行動の発達や学習の側面まで見えてきます。

厳冬期に落葉樹林内の凍った雪面を日の出前にうろつくキジ♀【冬の野鳥:トレイルカメラ】

 



2025年1月下旬・午前6:30頃・気温-4℃・日の出時刻は午前6:47 

落葉した二次林でホンドタヌキが越冬する営巣地を自動撮影カメラで見張っています。 
ここは以前、ニホンアナグマの営巣地(セット)でした。 
雪国の積雪期は、日が昇る前から雪明りで充分に明るくなります。 
タヌキの巣穴Lは深い雪の下に完全に埋もれてしまっています。 

日の出前に活動を始めたキジ♀(Phasianus versicolor)が凍った雪面を左から右へ足早に歩いて横切りました。 
短い登場シーンを1/3倍速のスローモーションでリプレイ。 
地味なキジ♀は冬に複数個体で群れを形成するはずなのですが、写っていたのは1羽だけでした。

この地点でキジが写ったのは、なんと9ヶ月ぶりです。 
山地性のヤマドリに対してキジは平地(草原性)の鳥なので、二次林の葉が鬱蒼と生い茂る夏には、林内に立ち入らなくなります。 
冬に落葉して林内が明るくなると、餌を探し求めて雪深い林内をうろつくようになるのです。 


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