2025年3月下旬
シーン0:3/21・午後14:39・くもり・気温25℃(@0:00〜)
広い雪原と化した休耕地でホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)家族の営巣地を自動撮影カメラで見張っています。
シーン1:3/23・午前8:22・晴れ・気温14℃(@0:03〜)
ニホンザル♀♂(Macaca fuscata fuscata)
朝にタヌキ3頭の家族群が手前から走って帰巣しました。
ここ 数日間留守にしていたのですが、採餌からようやく戻ってきたのです。
タヌキの家族は巣口を背にして振り返ると、手前を見上げて警戒しています。
臆病な1頭は巣内にこもり、2頭が巣口に踏みとどまって警戒しています。
一体、何事でしょうか?
動画の冒頭から、画面の右手前の落葉灌木の横枝に1頭のニホンザルが腰掛けていました。
樹上で痒い体を掻いたようですが、後ろ姿でよく見えません。
体を左にねじって、巣口のタヌキ家族を見下ろしています。
シーン2:3/23・午前8:23・晴れ(@1:07〜)
ニホンザルは単独ではなく群れで林縁まで来ていたようです。
やがて、若くて大胆なニホンザル個体が、雪原を歩いてタヌキの巣穴に少し近づき、採食を始めました。
林縁の雪面に散乱していた蔓植物クズの豆果を拾い食いしています。
右手前のオニグルミ樹上にも別個体の子猿が登り、落葉した横枝を伝ってタヌキの巣口を見下ろす位置まで移動しました。
その子猿が手前に駆け戻り、幹にしがみついたままスルスルと雪面まで滑り降りました。
その様子を見た2頭のタヌキは、慌てて巣穴に逃げ込みました。
もう1頭のニホンザル個体も続けて木から下りました。
監視カメラを固定しておいたオニグルミ落葉灌木にニホンザルがよじ登り、トレイルカメラに興味を示したようです。(@1:40〜)
猿が手でカメラを悪戯したので、画角が少し斜めにずれてしまいました。
その間に1頭のタヌキが巣口から顔を出して、外を警戒しています。
近くの雪面で採食しているニホンザル個体が横に少し歩いて移動すると、タヌキの警戒が高まりました。
雪原でクズ落果を採食するニホンザルの様子を1.5倍に拡大した上で、リプレイ(@2:07〜)。
ニホンザルたちは一応林縁に留まり、雪原に開口したタヌキの巣穴には近づき過ぎないようにしているようです。
シーン3:3/23・午前8:24・晴れ(@3:07〜)
タヌキの姿が巣口から居なくなっていました。
猿が近づいてきたので、巣内に籠城したようです。
ニホンザルの小群は計4頭でした。
大胆なニホンザル個体がタヌキの巣穴の入口まで行って中をしげしげと覗き込んでから、雪原を左へ歩き去りました。
子猿もその後を続々と追いかける途中で、中腰になってタヌキの巣穴を覗き込みました。
ニホンザルの群れが居なくなってほとぼりが冷めると、ようやく巣口にタヌキが顔を出して周囲を見回しました。
営巣地に侵入したニホンザルの群れに吠えたり走って追い払ったりすることは最後までしませんでした。
シーン4:3/23・午前8:42・晴れ・気温16℃(@3:53〜)
17分後、タヌキ家族のうちの2頭が警戒を解いて巣穴から外出しました。
猿の遊動ルートとは逆の右へ向かって1頭ずつ雪原を歩いて行きます。
どうやら採餌に出かけるようです。
残りの1頭は巣内で留守番するのでしょうか。
(この後の帰巣シーンがなぜか撮れていません。 )
【考察】
ニホンザルとホンドタヌキとの異種近接遭遇(ニアミス)は初見です。
ホンドタヌキはイヌ科ですが、よく言われる「犬猿の仲」とは違って、ニホンザルに対して一切吠えませんでした。
縄張りどころか営巣地に白昼堂々と侵入されたのに、タヌキがこれほど穏健な対応をするとは意外でした。
「狸猿の仲」は敵対関係ではないことが分かりました。
つづく→
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