2014/06/21
モンスズメバチ創設女王の探索飛行
2014年5月下旬
里山の林道脇の草むらをモンスズメバチ(Vespa crabro flavofasciata)が飛び回っていました。
時期的にワーカー♀ではなくて創設女王だと思われます。
枯草の付近を低空飛行しています。
おそらく獲物を探しているのでしょう。
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タネツケバナの花蜜を吸うキオビトビノメイガ(蛾)
2014年5月下旬
里山の草地に咲いたアブラナ科の白い可憐な花でキオビトビノメイガ(Pyrausta mutuurai)が吸蜜していました。
この花はタネツケバナかな?と思うのですがどうでしょうか。
この後、同一個体の蛾が飛び回る様子をハイスピード動画に撮りました。
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訪花
2014/06/20
タニウツギで採餌戦略(正当訪花/穿孔盗蜜)を切り替えるクロマルハナバチ♀
2014年5月下旬
平地の水辺に近い所に咲いたタニウツギの群落でクロマルハナバチ(Bombus ignitus)と思われる♀が訪花していました。
採餌行動をよく見ると、毎回花筒の外側から花弁の根元を突き刺して花蜜を吸っています。
これは穿孔盗蜜と呼ばれる行動で、花の受粉に関与しません。
舌の短い種類として知られるオオマルハナバチ♀がタニウツギの花で穿孔盗蜜するのは以前観察しましたが、クロマルハナバチも盗蜜の常習犯とは知りませんでした。
更に興味深いことに、同一個体が一度だけ正当訪花(花筒に頭から潜り込んで吸蜜し、その代わりに受粉を助ける)しました(@1:32〜1:35)。
ところがまたすぐに穿孔盗蜜に戻りました。
同一個体が正当訪花/穿孔盗蜜の採餌戦略を切り替える決定的瞬間を映像に記録することができました。
花筒の大きさに応じてスイッチするのでしょうか。
盗蜜行動は学習の産物なのかどうかも知りたいところです。
この個体は盗蜜ばかりしているのに、後脚の花粉籠には褐色の花粉団子を付けているのも不思議です。
タニウツギ以外の花の花粉なのかな?
(タニウツギの花粉は白いと思うのですが…?)
蜂を採集して花粉籠に付いた花粉を顕微鏡で調べれば、花の種類を突き止められるかもしれません。
穿孔盗蜜 |
正当訪花 |
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ヤマトゴキブリの飼育容器にはバターを塗ろう!(成虫♂)
2014年5月下旬
ゴキブリを飼育するなら脱走防止策をしっかり講じる必要があります。
ヤマトゴキブリ♂成虫(Periplaneta japonica)を用いてバター・トラップの原理および作り方を実演します。
▼前回の記事はこちら
ヤマトゴキブリの飼育容器にはバターを塗れ!(終齢幼虫)
ヤマトゴキブリはプラスチック容器の壁面を軽々と登ることができます。
壁面で下向きにも止まれます。
当然、この状態で蓋を開ければ脱出されてしまいます。
実際にこの♂は別の飼育容器の蓋まで登ってスリット状の換気口の細い隙間から脱獄した強者で、再捕獲したところです。
(スリット状の換気口にはセロテープを張ってしっかり塞ぎました。)
さて、バター・トラップの制作です。
プラスチック容器の縁の内側にバターを念入りに塗りつけましょう。
この容器にヤマトゴキブリ♂を戻してやると、バターで爪先が滑って壁面をよじ登れなくなります。
滑落してひっくり返ったゴキブリは諦めて、バターで汚れた触角を掃除し始めました。
こんな簡単な対策をするだけで、蓋を開けた状態で観察・撮影しても脱走の恐れがなくなりました。
ただしバターが古くなると効果が薄れるので、ときどき塗り直す必要があります。
容器内の視認性が悪くなるのは仕方がありません。
ただし成虫の♂は長い翅があるので、飛んで逃げる恐れがあります。
蓋を開けるときは目を離さないようにします。
ヤマトゴキブリは半野生でおっとりした性格(動きが遅い)なので、一度しか♂が飛ぶ姿を見たことがありません。
ちなみにバター・トラップはゴキブリを生け捕りにするための古典的な罠です。
ゴキブリの好む餌を容器内に入れておけば捕獲できるそうですが、私は試していません。
粘着式のゴキブリ・ホイホイが開発されてからは廃れてしまったそうです。
※ バターの代わりにマーガリンでも良いらしい。(古出俊子『ゴキブリを調べる』p12より)
2014/06/19
飛べ!キオビトビノメイガ【蛾:ハイスピード動画】
2014年5月下旬
里山の草むらで見つけたキオビトビノメイガ(Pyrausta mutuurai)。
飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画で撮影してみました。
赤い翅に散らした黄紋が飛んでいるときはチラチラと明滅して美しいですね。
2年前に220-fpsで撮ったときは物を投げつけて飛び立たせましたが、今回はミクロ蛾が葉表でしばらく休んでから(日光浴?)自発的に飛び立つまで待ちました。
▼関連記事前回の撮影とは異なり、今回の個体は着陸した葉裏に隠れる様子はありません。
キオビトビノメイガ(蛾)の飛び立ちハイスピード動画
短距離飛行を繰り返して草地を移動しています。
止まった草の茎に腹端を付ける行動を一度だけ観察したので、もしかすると♀が産卵していたのかと想像しました。
しかし飛び立った後の茎に卵は見えず、真相は藪の中。
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2014/06/18
柳の葉を集団で蚕食するヒオドシチョウ幼虫【10倍速映像】
2014年5月下旬
湿地帯に生えた柳(種名不詳)の枝葉にヒオドシチョウ(Nymphalis xanthomelas japonica)の幼虫が大発生していました。
食欲旺盛に葉を食べ尽くすので、あっという間に丸坊主になってしまいます。
10倍速で微速度撮影した動画をご覧ください。
わずか数mの範囲で見られた複数の幼虫集団を記録した映像をまとめました。
カメラの仕様でタイムラプス動画は無音となり寂しいのですが、同じ日に同じ場所で別撮りした映像から音声(環境音)を流用しています。
いかにも水辺に近い雰囲気が伝わると思います。
齢数の若い幼虫ほど群れたがる習性が強い印象を受けました。
脱皮を繰り返して老熟すると分散する傾向にあるようです。
ただしヒオドシチョウ幼虫は群れるだけで、アメリカシロヒトリ等のように集団で糸を吐いて巣を作ることはありません。
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タニウツギを訪花するセイヨウミツバチ♀
2014年5月下旬
満開に咲いたタニウツギの花でセイヨウミツバチ(Apis mellifera)のワーカー♀が来ていました。
花筒に潜り込んで吸蜜すると体中が白い花粉まみれになります。
集粉した後に花の上で身繕い。
後脚の花粉籠にかき集めた白い花粉団子を付けて巣に持ち帰ります。
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2014/06/17
エゾタンポポの花蜜を吸うベニシジミ春型
2014年5月下旬
里山の麓の林縁で春型のベニシジミ(Lycaena phlaeas daimio)がタンポポの花蜜を吸っていました。
蝶が飛び去った後に花の付け根の総苞を調べると、嬉しいことに在来種のエゾタンポポでした。
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2014/06/16
ハシボソガラス(野鳥)が割ったクルミを半分食べ残りは持ち去る
2014年5月下旬
舗装路を歩いていると前方でカツン♪とクルミを落とす音がしました。
ハシボソガラス(Corvus corone)が空中からクルミを投げ落として割ったようです。
(映像はここから)
ひび割れた硬い殻を嘴できれいに二つに割ると、中の実を食べようとしています。
クルミが路上で転がらないよう右足で押さえながら啄んでいます。
片方の殻の中身を食べ終わると、もう片方を咥えて飛び去りました。
私に食事をじっと見られているのでは落ち着かないのでしょう。
どこか安全な場所で残りをゆっくり食べるつもりなのでしょう。
まさか巣に持ち帰って雛に与えるのかな?
直後に現場に行って食べ残しを調べると、クルミの殻の中身はきれいに無くなっていました。(下の写真参照)
カラスは賢くて器用ですね。
室内を飛ぶモンスズメバチ創設女王【HD動画&ハイスピード動画】
2014年5月中旬
室内に迷い込んだスズメバチが窓際で飛び回っています。
写真鑑定でモンスズメバチ(Vespa crabro)と判明。
時期的にワーカー♀ではなく創設女王でしょう。
明るい窓に向かって飛ぶ(走光性)ので動画ではどうしても逆光になり、特徴的な斑紋がよく見えません。
レースカーテンに止まって大顎で噛み切ろうとしています。
疲れると身繕い(化粧)。
重低音の羽音は恐ろしげですけど、攻撃性は全く感じられませんでした。
女王蜂は一般にとても臆病です。
飛翔シーンを240-fpsのハイスピード動画で撮影してみました。
撮影後は捕獲して窓から逃してやりました。
採寸すればよかったですね…。
どこか近くで巣を作ってくれないかな〜。
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2014/06/15
マッシュポテトを食べるヤマトゴキブリ♀
2014年5月中旬
飼育中のヤマトゴキブリ(Periplaneta japonica)にこれまではご飯粒やパンを主食として与えてきました。
それだけでは芸がないので、自家製のマッシュポテトを給餌してみました。
ゴキブリはふかしたジャガイモの方が生よりも好物なのだそうです。
皮を剥いたジャガイモを電子レンジで加熱してから潰すだけです。
ヒトの食用にポテトサラダを作るついでに、ゴキブリにも少しだけお裾分けしました。
飼育容器内を汚さないように、ペットボトルの蓋を皿としてよそいました。
これにもうひと手間、ホウ酸を混ぜればゴキブリ退治用の「ホウ酸団子」になります。
参考サイト
照明に慣れている成虫♀aの方が早速、マッシュポテトを見つけて(匂いに誘われて?)近寄ってきました。
確かに食いつきがよく、気に入ってくれたようです。
日にちが経つとマッシュポテトはカチカチに乾燥しますが、それでもゴキブリはガリガリと齧って食べます。
別の終齢幼虫♀bも喜んで食べています。 |
藤の花蜜を吸うセイヨウミツバチ♀
2014年5月中旬
クリの高木に巻きついたフジの花が咲き誇っています。
セイヨウミツバチ(Apis mellifera)のワーカー♀が花から花へ飛び回り花蜜を吸っていました。
後脚の花粉籠は空荷でした。
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