2020/12/21

クモの網を調べに来たヤマトシリアゲ♀

 

2020年8月中旬・午前8:45頃・晴れ 

山間部の道端に咲いたホツツジの花の周囲にクモの網が張り巡らされていて(棚網?)、非粘着性の糸に ヤマトシリアゲ♀(Panorpa japonica)が止まっていました。 
体色が黄色っぽい個体で、右の触角がなぜか曲がっています。 

ホツツジの花粉や花蜜を目当てに訪花したというよりも、クモの網にかかった虫の死骸を盗もうとしているように見えたので、急いで動画に撮り始めました。 
慌てていたので、なかなか被写体にピントがしっかり合いません。 
網を張った主(クモ)は隠れ家に潜んでいるのか、姿が見当たりませんでした。 
 『日本動物大百科9昆虫II』でシリアゲムシの食性を調べると、
シリアゲムシ科の成虫は傷ついたり死んだ昆虫をおもに餌とするが、果実を吸汁することもある。時にはクモの巣にかかった獲物をくすねることもある。(p170より引用)
「雑食性で、花粉や他の昆虫の死体などを食べる。シリアゲムシはクモの網に引っかかった虫を横取りする」ことが知られています(wikipediaより引用)。  

▼関連記事(8年前の撮影)

しかし横の道を車が走り去ると、驚いたヤマトシリアゲ♀は飛び去ってしまいました。 
少し飛んだだけで近くのイタヤカエデ幼木の若葉に着陸し、翅の黒紋を誇示するように翅を動かしています。

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