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2026/06/24

池で単独打水産卵するシオカラトンボ♀を待ち伏せしていたトノサマガエルが捕食する決定的瞬間!【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2026年6月上旬・午後12:45頃・晴れ 

山麓の小さな池で、白っぽい体色のトンボ♀が岸辺に沿って忙しなくあちこちに打水産卵していました。 
単独打水産卵を、240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:23〜1:46) 
岸辺の水面に腹端を繰り返し打ち付けて、浅い水中に卵を産み落としているのです。 

おそらくシオカラトンボ♀(Orthetrum albistylum speciosum)だと思うのですが、 シオカラトンボ♀なら、複眼が緑色で、翅端に小さな褐色紋が縁紋とは別にあるはずです。(性的二型) 
しかし羽ばたきが早いせいか、スーパースローでも見えませんでした。 
他の候補として、シオヤトンボ♀(Orthetrum japonicum)と迷いました。 
しかし全身に白い粉を吹いていることから、シオカラトンボの成熟♀だろうと判断しました。 


その一方で、この池の岸辺には複数個体のトノサマガエルPelophylax nigromaculatus)が並んでいて、獲物を待ち伏せしていました。 
スーパースローの冒頭でも、画面の左下で水に浸っているトノサマガエルの姿が写っていました。(赤丸@0:23) 
このカエル個体は、飛来したシオカラトンボ♀とは逆を向いていたので、獲物に定位しませんでした。 
カエルが獲物に向き直った途端に、トンボは警戒して逃げてしまうでしょう。

同一個体のシオカラトンボ♀が別の地点に移動して、打水産卵を再開しました。 
このとき別個体のトノサマガエルが水際の陸地で待ち伏せしていて、しかも初めから獲物に定位していました。 
岸辺で静止しているトノサマガエルは見事な保護色で周囲に紛れ、撮影している私も存在にまったく気づきませんでした。 
つまり水辺のトノサマガエルの体色は、攻撃的擬態(ペッカム型擬態) の典型例です。
それと同時に、鳥などの捕食者に対して見つからないようにする身を隠す防御的保護色(隠蔽敵擬態)でもあります。

獲物が射程距離に入ると、トノサマガエルは一気に大跳躍して襲いかかりました。 
残念ながら後ろ姿のため、ジャンプしたカエルが舌を伸ばしていたかどうか見えませんでした。 

トノサマガエルが池の水面に落ちたときには、獲物を口に咥えていました。 
せっかく捕獲した獲物が逃げたり暴れないように、噛み付いたまま水中に沈めて溺れさせ、反撃を封じます。 
なぜか一旦、池の中央部に向きを変えたのですが、しばらくすると再び岸の方へ向き直りました。 

高画質のFHD動画に切り替えます。(@1:47〜) 
トノサマガエルは獲物を丸ごと口内に収めたまま、喉をヒクヒク膨らませ、鼻腔をスピスピ開閉して呼吸しています。 
カエルの口には歯がないので、獲物の翅をむしり取るなどの器用な食前処理ができません。 
ようやく獲物を丸呑みしました(@3:36〜) 
嚥下の瞬間に眼球を引っ込めるのが、カエルの特徴です。 
鳥とは異なり、カエルは消化の悪いペリットを後で口から吐き出すこともありません。 


食後のトノサマガエルは、しばらくすると池から出て元の岸に戻ったのですが、上陸の様子を撮り損ねてしまいました。 
ところで、今回のトノサマガエル個体の性別は♀ですかね? 


【考察】 
フィールドで捕食者のカエルが獲物に素早く跳びついて狩る決定的瞬間を観察できたのはこれが初めてで、とても興奮しました。 
しかもたまたまスーパースローで撮っていたので、見ごたえのある動画になりました。 
フライングゲット! 

♀が打水産卵するタイプのトンボは、水辺で待ち伏せするカエルなどに捕食されるリスクがあることを、フィールドで実感できました。 
捕食者に狙われにくい高さを飛びながら安全に産卵できるように、打空産卵が進化してきたのかもしれません。 


シオカラトンボの♀は、♂と尾繋がりの連結産卵ではなく、単独で飛びながら打水産卵します。 
♀の近くで警護しているはずのシオカラトンボ♂の姿を、不思議なことに今回は見ていません。 
この日は池の周囲を飛び回るトンボの数がいつもより少なかったです。 
近くにライバル♂が居なければ、浮気される心配がないので、シオカラトンボ♂は交尾後の産卵警護を手抜きするようになるのかもしれません。
つまり、♂は次の交尾相手を探し求めて、広範囲でパトロール飛翔していたのでしょう。 
♀よりも先にシオカラトンボ♂も既にカエルに狩られてしまった可能性もあります。 



硬くて頑丈な外骨格(クチクラ)で守られた甲虫の中には、カエルに捕食されても消化されても排泄されてもしぶとく生き残る者が居ることが、最近の研究で明らかになりました。
しかしトンボ♀がカエルに丸のみで捕食された場合、トンボの受精卵は無防備なので、カエルの消化管を通過する間にすべて消化されてしまうはずです。

産卵中にカエルに捕食されてしまったシオカラトンボ♀を可哀想に思う人も多いでしょう。
しかし、死ぬ直前に産み付けた卵から1週間後に孵化してくるシオカラトンボのヤゴは、水中のオタマジャクシ(カエルの幼生)も獲物として次々に捕食して育つはずです。
つまり、この池では、食うか食われるかの生存競争が静かに繰り広げられているのです。


今回の件で思いついた素朴な疑問をいくつか、Perplexity AIに質問してみました。

Q1: トノサマガエルが池でトンボを捕食する様子を観察した。獲物を口の中に入れてから嚥下するまでしばらく時間がかかったのはなぜか? カエルの口には歯が生えていないので、咀嚼は不要のはずです。唾液をたくさん分泌して飲み込みやすくしていた?

A1: 主な理由は、「飲み込み」そのものが単純ではないからです。カエルは歯で咀嚼しない代わりに、獲物を口腔内で位置調整し、眼球や舌骨まわりの動き、顎と喉の協調で少しずつ食道へ送ります 。[toho-u.ac]

口の中で起きていること

カエルは獲物を丸呑みしますが、実際には獲物を口の奥にしっかり収めてから、舌や顎、頭部の動きで嚥下を進めます 。そのため、口に入ってからすぐに飲み込めないことがあります。[sciencemuseum]
特にトンボのように脚や翅が引っかかりやすい獲物は、向きが悪いと喉へ送りにくく、いったん口内で保持する時間が長くなりえます。

唾液の役割

唾液を「たくさん出して溶かす」というより、滑りをよくして通しやすくする補助と考えるのが自然です。カエルの嚥下では、粘液状の分泌物が獲物表面や口腔内をぬらし、摩擦を下げるのに役立つと考えられますが、鳥のような“飲み込み前の処理”が主役ではありません 。[sciencemuseum]
したがって、観察された「しばらく時間がかかる」は、唾液を大量に分泌していたというより、獲物の位置決めと嚥下動作の調整に時間がかかった可能性が高いです。

トンボで起こりやすいこと

トンボは翅が大きく、脚や腹部も硬く、しかも暴れると口内でずれやすいので、カエルは飲み込みを複数回に分けたように見えることがあります。獲物が生きて動いている間は、口の中で保持してから、頭を使った押し込みや顎の再配置が必要になります。
また、獲物が大きめだったり、乾いていたり、口の中で姿勢が悪かったりすると、嚥下に数秒からそれ以上かかることがあります。




Q2: カエルが昆虫を丸呑みで捕食した後、糞には未消化の虫の断片が含まれているか? 糞内容物を調べれば、どんな虫を狩ったか推定できるか? 特にトノサマガエルについて知りたい。

A2: はい。糞には未消化の虫の断片が含まれることが多く、そこから「何を食べたか」をある程度推定できます。ただし、トノサマガエルでは食後すぐの糞よりも、通常は食後24時間以降に未消化物が排出されるため、消化が進むと同定可能な断片は減ります 。[kaken.nii.ac]

トノサマガエルの糞内容物

トノサマガエルの糞や胃内容物の調査では、甲虫類、ハサミムシ類、双翅類幼虫、ヤマタニシなどが確認されています 。また別の調査では、カエル類の糞から昆虫類を含む未消化物が広く見つかり、特にアリ類やゴミムシ類なども含まれていました 。つまり、糞内容物の観察は、少なくとも「どの目・科の餌を食べたか」の手がかりになります 。[esj.ne]

どこまで推定できるか

糞からは、硬い外骨格をもつ虫ほど推定しやすいです。甲虫類は消化されにくく、翅、上翅、脚、頭部、顎などの断片が残りやすいので、比較的よく同定できます 。一方で、軟らかい幼虫や小型昆虫は形が崩れやすく、目レベル以上に絞れないことも多いです 。[nature.museum.city.fukui.fukui]

実務上の見方

糞内容物で狩った虫を推定するなら、次の順が現実的です。

  • まず、硬い断片の有無を見る。

  • 次に、翅脈、脚の棘、上翅の彫刻、口器などを手がかりに分類する。

  • 最後に、その地域でカエルが利用しやすい餌生物群と照合する。

この方法なら、「甲虫を多く食べた」「ハサミムシを食べた」「双翅類幼虫を食べた」といった推定はかなり有効です 。ただし、丸呑み後に消化が進むため、種までの特定は難しく、胃内容物の方が糞より情報量は多いです 。[kaken.nii.ac]

トノサマガエルでの注意点

トノサマガエルは摂食後、未消化物の排出までに時間がかかるため、糞は「かなり前の食事」を反映している可能性があります 。また、マメガムシのように消化管を通過して生きて出る例もあり、糞からは“食べられた証拠”は得られても、必ずしも“完全に消化された証拠”にはなりません 。したがって、糞分析は食性の大づかみには向きますが、捕食直後の厳密な獲物特定には限界があります 。[hitohaku]

必要なら次に、トノサマガエルの糞から虫の目・科を推定するための形質チェック表を作れます。



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2025/11/30

ツキノワグマの糞に産卵するコウカアブ♀

 

2024年9月上旬・午後14:10頃・くもり 

平地の農道からヨシ原・湿地帯へ降りるスロープの端に巨大な黒い獣糞が残されていました。 
15cmの白いプラスチックの定規を並べて置いて、獣糞を採寸しました。 
山から降りてきたツキノワグマUrsus thibetanus)がこんな所で脱糞したとは驚きです。 
糞をほぐして、何を食べていたのか調べるべきでしたね。 

触角が短く全身が真っ黒なコウカアブPtecticus tenebrifer)が獣糞の縁をせかせかと歩き回っています。
(コウカアブは)腐食物に集まる。かつては便所に普通に見られたが、水洗トイレが普及し減少。(『ハエハンドブック』p70より引用)
どうやらコウカアブ♀は産卵に適した位置を探して歩いているようですが、獣糞の上には決して乗らないのが不思議です。 
下が地面ではなくコンクリートの路面なので、昼間の直射日光に照らされた獣糞は乾燥が進んでいます。 
おそらく獣糞の路面に接した縁だけが、適度な湿り気が残っているのでしょう。 
やがてコウカアブ♀が腹端を曲げて獣糞の縁に何度か触れたので、おそらく産卵したようです。 
産卵シーンを側面からしっかり撮りたいのですが、私がいくら粘っても、糞塊の反対側から回り込んでも上手く撮れませんでした。 
私が獣糞に近づいただけでも、コウカアブ♀は警戒するのかもしれません。 

獣糞の表面は乾きかけていて艶があります。 
白い糸くずのような物が獣糞に付着しているのは、キンバエやコウカアブの卵や幼虫なのでしょうか? 
マクロレンズで接写すべきでしたが、少なくとも動いてはいないようなので、蛆虫ではなさそうです。
クマの消化管から排泄された体内寄生虫(ぎょう虫など)なのかな?

コウカアブの他には、キンバエLucilia caesar)の仲間が数匹、獣糞に飛来していました。 

近くで別の用事を済ませた私が30分後にまた様子を見に戻って来ると、相変わらずキンバエ類が獣糞に居座っていた一方で、コウカアブは糞塊から少し離れた路上に居ました。 


※ 動画素材の順序を編集時に変更しました。 


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2025/10/27

スギの丸太を調べて飛び去るアカハナカミキリ

 

2024年7月下旬・午後12:30・くもり 

里山で伐採されたスギが山麓の入山口に(ベンチ代わりに?)2本並べて放置されています。 
スギの丸太にアカハナカミキリStictoleptura (Aredolpona) succedanea)が来ていました。 
丸太の側面をせかせかと歩いてから、すぐに飛んで逃げました。 

飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:19〜) 
丸太の側面を横向きで歩いていたアカハナカミキリが、上向きになってから翅を広げて飛び立っていました。 
滑落したのではないことが分かります。 

私には外見でアカハナカミキリの性別を見分けられないのですが、おそらく産卵適地を探索していた♀だと思われます。 
産卵シーンを撮り損ねた?
あるいは、♂が交尾相手を待ち伏せしていた可能性もありそうです。 

新カミキリムシハンドブック』を紐解いてアカハナカミキリの産卵習性や寄生植物について調べると、
・♀は、針葉樹の立ち枯れや倒木、切り株などに集まり、亀裂や他の昆虫が空けた脱出孔などに産卵します。 
・幼虫は赤っぽく朽ちた材(褐色腐朽材)を食べて成長します。(p3より引用)

Perplexity AIに相談すると、

確認できる資料によると、アカハナカミキリ(Stictoleptura dichroa)はスギ(Cryptomeria japonica)の倒木にも産卵することがあります

記録・根拠

詳細な観察記録では、本種はマツ科やトウヒ属などの針葉樹の倒木・立ち枯れ木をよく利用し、エゾマツ、アカトドマツ、トウヒ、カラマツ、アカマツ、クロマツなどに加え、スギの倒木でも交尾・産卵行動が観察されることが報告されています。スギは他の針葉樹材と比べてやや乾燥が早く腐朽が進みにくいため、アカハナカミキリが利用するのは伐採後1〜2年程度の材や部分的に腐朽の進んだ倒木が多いと考えられます。roki.main

生息環境と選好傾向

アカハナカミキリは広葉樹でも発生例がありますが、基本的には針葉樹材での繁殖が中心です。温暖地域ではスギ人工林や伐採地に出現し、倒木や伐木の皮下に幼虫が穿入して成長することが知られています。mushi-blog.seesaa+1

したがって、現地でスギ倒木上にメス成虫が歩き回っていたり、産卵動作(腹部を材にあてて押し付ける)が見られる場合、それは実際に産卵活動中である可能性が高いです。

 


アカハナカミキリ(Stictoleptura dichroa)は、典型的なハナカミキリ類(Lepturinae)と同様に、成虫が花上だけでなく、枯木や倒木にも出現します。これには性別によるはっきりした行動分化が見られます。

メスの行動

メス成虫は主に針葉樹(マツ類など)の枯木や倒木に産卵します。かなり古くなって腐朽が進んだ木にも卵を産みつけることがあり、産卵管を使って材内部に1粒ずつ卵を産み込みます。観察例では、倒木上を活発に歩き回り、適地を見つけて腹部先端を押しつけるようにして産卵する様子が報告されています。komoro-diary+2

オスの行動

オスはこのような材にも現れますが、それは交尾相手(メス)を探す目的による場合が多いと考えられています。ハナカミキリ類全般では、オスがメスの発する性フェロモンや行動(産卵活動など)を手がかりに接近し、交尾を試みる習性が知られています。実際に花上や材上で交尾が観察された例もあります。coleoptera.sakura+1

要約

  • 枯木や倒木上のアカハナカミキリのメスは主に産卵目的。

  • 同じ場所のオスは、メスを探すための交尾待機(探索)行動をとることが多い。

  • 結果として、こうした材の周辺は繁殖行動の重要場所(交尾・産卵サイト)として機能しています。


関連記事(12年前の撮影)▶ アカハナカミキリの飛び立ち 


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2025/10/21

ミズナラ幼木の葉から葉に飛び回り産卵するムラサキシジミ♀【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2024年7月中旬・午後12:30頃・晴れ 

里山の遊歩道沿いで翅が青く輝く美しい蝶が飛び回っていました。 
ムラサキシジミNarathura japonica)を見たのは生まれて初めてです。 

葉から葉へと忙しなく飛び回り、ミズナラ幼木の先端部にある葉芽に触角や足で触れてみて次々に調べているようです。 
撮影中は、てっきりアブラムシの甘露を舐めているのかと想像したのですが、映像を見直してもアブラムシは写っていません。 
翅表の斑紋から、この個体は♀であることが分かりました。 
どうやら産卵に適した食樹植物(ブナ科の常緑樹または落葉樹)を探索しているようです。 
ミズナラ以外の別の樹種(フジですかね?)の葉にも留まったのですが、すぐにミズナラの葉に戻りました。 
やはりミズナラが好みのようですが、なぜか産卵してくれません。
おそらく産卵に適した葉芽がなかなか見つからないのでしょう。 

横に咲いたリョウブの花で吸蜜するかと期待したのですが、一度も訪花しませんでした。
後で調べると、ムラサキシジミの成虫は花蜜をほとんど吸わず、樹液やアブラムシの甘露などを摂取するのだそうです。 

ムラサキシジミ♀の探索および産卵行動を240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:27〜) 
いつもなら、飛び立つ瞬間だけを編集で切り取ります。
今回は意味のある探索行動も含まれていたので、カットしませんでした。 

ハイスピード動画モードに切り替えると固定焦点になるので、蝶が前後に動き回るとピンぼけになるのは仕方がありません。 
(撮りながらカメラを前後に動かしてピントを合わせる必要があるのですが、私が下手に動くと蝶が怖がって逃げてしまうので、静止して撮り続けました。) 

忙しない行動もスーパースローでじっくり観察することができました。 
羽ばたくと翅表のメタリックな青色が日光に輝いて、息を呑むほど美しいですね。 
ミズナラの葉から少し飛んでは近くの葉に移動し、足先や触角で葉芽に触れて調べています。 
葉から葉へ伝い歩いて移動することもありました。 

遂に、ムラサキシジミ♀は腹端を曲げて葉の根本の裏面に産卵したようです。(@1:34〜) 
卵から幼虫が孵化したら、すぐ近くにミズナラの葉芽があることになります。※ 
産卵行動が撮れたのはこの1回だけでした。 

※ ミズナラの芽形成サイクルを考えると、7月中旬の枝先に見られる芽は、基本的にすべて「葉芽」です。 
初夏~夏(6~8月)の時期は、すでにその年の新梢(当年枝)が伸び切りつつあり、先端や葉の付け根に次年度の葉芽が形成されつつある段階です。 
ミズナラの花は春に当年枝上に形成されるため、この時期に花芽は存在しません。 



【考察】 
(1)ムラサキシジミはゼフィルスの仲間ではない。
雑木林に生息する金属光沢が美しいシジミチョウだったので、てっきりムラサキシジミはゼフィルスの仲間だと思い込み、知ったかぶりで筆がすべりそうになりました。
念のために確認すると、ゼフィルスはミドリシジミ族の愛称であって、ムラサキシジミ族のムラサキシジミは含まれないそうです。
(危ない、危ない…。)
翅脈構造に注目した形態分類だけでなく、生活史もゼフィルスとは全く違うそうです。 
ゼフィルス類が年一化で卵越冬型であるのに対し、ムラサキシジミは多化性(年数回発生)で成虫越冬を行います。


(2)今回ムラサキシジミ♀がほとんど産卵しなかった理由についてPerplexity AIに相談してみると、他の可能性も提示してくれました。

産卵条件の未成立

ムラサキシジミは新芽や柔らかい葉柄基部を好むため、ミズナラの新芽が適度に展開していない場合は産卵を見送ることが多い。7月中旬はミズナラ新梢の成長期が過ぎて葉が硬化していることが多く、産卵に適する状態ではない可能性が高い。実際、観察例では「近くに新芽が控えていない枝では探索のみで去る」行動が確認されている。

成熟段階と時期の問題

ムラサキシジミは多化性で、7月個体群の一部は羽化直後でまだ成熟期に達していない雌が多い。産卵器官が完全に成熟する前は、産卵行動の探索だけを繰り返すことがある。そのため、見かけ上「産卵探索のようで産卵しない」行動が頻発する。気温が高い時期は交尾や体内卵形成が遅れる場合もある。


(3)南方性のチョウの分布拡大について。 
私のフィールド(山形県の多雪地帯)でムラサキシジミを見たのは生まれて初めてで、興奮しました。
本種はもともと南方系の蝶らしいです。
近年の温暖化の影響で、分布が北進しているのでしょうか?
当地で食樹探しには苦労しませんから、積雪量が減って成虫が無事に越冬できれば、もっと個体数が増えるはずです。

ムラサキシジミ(Narathura japonica)はもともと九州・四国・本州中部以南の暖地性樹林性シジミチョウだが、近年では明確に北方へ分布を拡大しており、山形県での記録も珍しいながら定着しつつあるとされる。nacsj+4

山形県での記録

山形県では2010年代以降に複数の観察が報告されており、山形市や鶴岡市など県内各地で確認例がある。特に2015年には山形市で雌の採集記録が報告され、これが「温暖化に伴う北進例」として全国的に注目された。従来、ムラサキシジミの分布北限は宮城県南部付近とされていたが、現在は山形県内にも不定期に出現している。nanyodoshoten+3

北進と温暖化の関係

日本全体でみると本種は1990年代以降に急速に北上しており、その要因として地球温暖化による冬季気温上昇が主要因と考えられている。越冬は成虫で行うため、厳しい寒さが続く地域では生存が難しかったが、近年は冬季の最低気温が上昇し、北方でも越冬可能になったとみられる。また、寄生蜂などの天敵が分布北限では未到達であり、これが繁殖成功率を高めているという研究結果もある。kpu+3

まとめ

  1. 山形県でのムラサキシジミ記録はまだ多くはないが、2010年代以降しばしば確認されるようになった

  2. その要因は、温暖化による冬の気温上昇と寄生者不在による生存率上昇が主と考えられている。

  3. 現状では散発的な発生段階だが、今後定着が進む可能性が高い。

したがって、山形県での出現はかつては稀であったが、 近年の地球温暖化と気候緩和の影響を受けた北進個体群の一部であるとみるのが妥当である。



(4)学名のシノニムについて
英語版wikipediaでは、ムラサキシジミの学名はArhopala japonicaとなっています。 
日本語版wikipediaに載っている学名(Narathura japonica)と違います。
ともに(Murray, 1875)と同じ分類学者が同じ年に発表している場合、どちらのシノニムが優先されるのでしょうか?
Perplexityに質問すると、ややこしい事情があって現在も確定していないようです。

ムラサキシジミの学名については、Narathura japonica (Murray, 1875) が現在の日本国内の分類体系(たとえば日本鱗翅学会・日本チョウ類保全協会など)で主に採用されているが、Arhopala japonica (Murray, 1875) も依然として国際的な文献では通用しており、両者は**同じ種を指すシノニム(異名)**である。digital-museum.hiroshima-u+4

分類学的経緯

もともとMurrayが1875年に発表したときはArhopala japonicaとして記載され、その後、Arhopala属を細分する見解の中でNarathura属が独立され、日本の研究者によって本種がNarathura属に移された。両属の区別点は翅脈や♂交尾器などに基づくとされるが、明確な形態的境界がないため、近年もどちらの属に置くかは研究者の体系によって異なるpteron-world

命名上の優先順位

両方とも同じ記載者Murrayおよび同年(1875)であるため、国際動物命名規約(ICZN)上では「記載時の原属名」――すなわちArhopala――が名義上の原組み合わせとして優先されるが、実際の「有効名(valid combination)」としては分類体系で採用される属名に従う。そのため、分岐学的にNarathuraを独立属と認める場合にはNarathura japonicaが有効名となり、そうでない体系ではArhopala japonicaが使用される。mizumoto-koen.blogspot+1

現行の整理

  • 日本鱗翅学会や広島大学デジタル博物館など国内主要機関では Narathura japonica (Murray, 1875) を採用。wikipedia+1

  • 海外のデータベース(EoL, GBIF, LepIndexなど)では Arhopala japonica (Murray, 1875) が主流。sugisaka.sakura+1

結論として、どちらも正しいが、属の扱いが異なるだけで同一種を指す。命名規約上の原記載は Arhopala japonica、しかし日本国内の現行標準は Narathura japonica である。



以上の調べ物でPerplexity AIをフル活用し、とても勉強になりました。(スレッド12




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2025/10/03

ヤマザクラの樹洞の縁に産卵するフタガタハラブトハナアブ♀

 

2024年7月中旬・午前11:10頃・くもり 

低山の樹林帯を抜ける山道の横に立派なヤマザクラの老木があり、幹に開口した小さな樹洞(開口部の直径は約2cm)の手前でフタガタハラブトハナアブ♀(Mallota eristaliformis)がホバリング(停空飛翔)していました。 
樹洞の縁に停まると、樹皮に腹端を何度も接触させています。 
このとき卵を産み付けているのでしょう。 
飛び立っても少しホバリングするだけで、同じ地点に着陸し直し、産卵を繰り返しています。 

夏の樹林帯は、林冠の葉が鬱蒼と茂って昼間でもかなり薄暗いです。 
初めは黄色い蜂に見えたので、てっきりマルハナバチ類の雄蜂♂が帰巣したか、あるいは交尾のために他のコロニーの樹洞巣に飛来した(探雌飛翔)のかと思いました。 
動画とは別に同定用に撮ったストロボ写真を見直すと、マルハナバチにベーツ擬態したフタガタハラブトハナアブ♀と判明しました。



産卵直後の写真を見ても、卵は微小なのか、どこか分かりません。


樹洞開口部の直径は約2cm。



このハナアブの詳しい生態や生活史を知らなかったのですが、Perplexity AIに問い合わせると、蜂の巣に寄生するのではなく、ファイトテルマに産卵するらしい。
フタガタハラブトハナアブ(Mallota eristaliformis)の雌は、主に樹木の洞(クヌギ等)の水の溜まった部分に産卵します。幼虫はその洞の水中に存在する腐植質(腐った植物片など)を食べて育ちます。

【参考サイト】 


ちなみに、樹洞、葉腋、食中植物の壺など植物上に保持される小さな水たまりは「ファイトテルマータ」(複数形:Phytotelmata、単数形は「ファイトテルマ」Phytotelma)と呼ばれ、そこだけで興味深いミニ生態系になっています。 

ヤマザクラの細い横枝が根元から折れた後に傷口が腐り、樹洞が形成されたのでしょう。
樹洞入口の右上部分には白い糸が密に張り巡らされています。
樹皮の欠片(木屑)や虫の糞?が大量に付着しているので、クモの網ではなくて蛾の幼虫が絹糸を紡いだ巣のようです。
今回見つけた小さな樹洞の奥がどうなっているのか調べていませんが、横向きに開口しているので、中に雨水が溜まっているとは思えません。 
それでもフタガタハラブトハナアブの幼虫は、樹洞内部の湿って腐った木屑などを食べて育つのでしょう。 

今回フタガタハラブトハナアブ♀は樹洞の縁に産卵したので、幼虫は孵化直後に自ら樹洞内の水溜り(ファイトテルマータ)など餌がある安全な場所を求めて移動しなくてはなりません。 
1齢幼虫にそのような運動能力があるのであれば、♀成虫はファイトテルマータに近づきすぎてうっかり溺死するリスクを回避できそうです。 
フタガタハラブトハナアブ♀が産卵のために樹洞内に侵入しなかったのは、暗闇では目が見えず、中に潜む捕食者に襲われても逃げ遅れるからだろうと推測しました。 


※ オリジナルの映像があまりにも暗かったので、動画編集時に自動色調補正を施しています。 
※ 羽音が聞き取れるように、音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


この小さな樹洞に小鳥や小動物が出入りしていそうな気がします。
しかしトレイルカメラを設置して確かめたくても、他のプロジェクトもいくつか同時進行しているために機材の数が足りず、後回しになっています。 


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2025/09/28

山中の水溜りで♂の警護なしで単独打水産卵する謎のトンボ♀【トレイルカメラ】

 

2024年7月中旬 

シーン1:7/16・午前11:45・晴れ・気温32℃(@0:00〜) 
山林にある湿地帯で湧き水や雨水が溜まった水溜りを無人センサーカメラで見張っています。 


シーン2:7/20・午後13:15頃・晴れ・気温27℃(@0:04〜) 
画面の右上奥、水溜まりNから溢れた水が流れ出る地点(湿地帯の泥濘)で、トンボ♀(種名不詳)が単独で飛びながら打水産卵を繰り返していました。 
トンボ♀は場所を変えて更に産卵してから、最後は右上に飛び去りました。 
その間、♀の近くで産卵警護する♂の姿は写っていませんでした。 

謎のトンボ♀の単独打水産卵を1.5倍に拡大した上でリプレイ。(@0:34〜) 
遠くてトンボの種類を見分けられず、大型のヤンマ類なのかそれより小型のトンボ類なのかも不明です。 
オニヤンマ♀の単独打泥産卵(挿泥飛翔産卵)は体をもっと垂直に立てた姿勢でホバリングしながら上下動して産卵するので、今回の産卵動画の動きとは違います。

関連記事(2、15年前の撮影)▶ 

井上清、谷幸三『トンボのすべて(第2改訂版)』によると、
オニヤンマの♀は浅くて細い流れの上にやってくると、空中で少しホバリングしたあと、突っ立った姿勢のままストンと落下し、腹の先より突き出ている生殖弁を砂泥底に突き立てて産卵し、すぐ飛び上がり、また落下して産卵する。この動作をリズミカルにストンストンと繰り返します。(p69より引用)

同時期に別の池で見かけたオオシオカラトンボ♀の産卵行動と似ていますが、他にも候補がいるので決めつけることはできません。 



しばらくすると、手前の水溜まりSに右奥から1匹のトンボが飛来しました。 
水溜りSの上空を一回りしただけで、右奥の水溜まりNに戻りました。 

1.5倍に拡大した上でリプレイ。(@1:26〜) 
更に1/3倍速のスローモーションでもう1回リプレイしてみましょう。 
残念ながらトンボの種類や性別を外見で見分けることはできませんでしたが、その行動から推理すると、おそらくトンボ♂が縄張りを張って占有飛翔しているのでしょう。 
交尾相手の♀を探し回り(探雌飛翔)、ライバルの♂が来たら縄張りから追い払うと思われます。 
動画の前後半で登場したトンボは同種とは限らず、別種かもしれません。


そもそも今回、監視カメラが何に反応して起動したのか不明です。
トンボは昆虫で変温動物のはずなのに、トレイルカメラの熱源センサーが反応したということは、飛翔筋の激しい運動により、気温よりも高く発熱しているのかもしれません。 
トレイルカメラに飛んでいるトンボが写っていたことがこれまでに何度もあるので、サーモグラフィカメラでトンボの体温を知りたいものです。

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あるいは、たまたま飛来した鳥が高速で横切った結果、偶然トンボの産卵シーンが撮れたという可能性もあります。 


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2025/09/19

単独産卵中のオオシオカラトンボ♀が捕食者に襲われると警護飛翔中の♂は身を挺して守るのか?

 



2024年7月上旬・午前11:40頃・晴れ 

低山の池でオオシオカラトンボ♀♂(Orthetrum triangulare melania)の産卵行動を観察していると、捕食者が現れました! 
トンボの撮影に集中していた私は気づかなかったのですが、トノサマガエルPelophylax nigromaculatus)が池で獲物を待ち伏せしていたようです。 
単独で飛びながら岸辺の水面に打水産卵を繰り返すオオシオカラトンボ♀に気づいたトノサマガエルが左からピョンピョン跳んできました。 
そのまま獲物に襲いかかろうとしたものの、オオシオカラトンボ♀は気づいて素早く飛んで逃げ、トノサマガエルの狩りは失敗しました。 

緊迫の瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:18〜) 
トノサマガエルが獲物を狩れる射程距離に入る前に、オオシオカラトンボ♀は逃げていました。 
このトノサマガエルはまだ若いのか、やや小さ目の個体でした。 

ここで興味深いのは、♀を産卵警護していた♂の反応です。 
産卵中の♀のすぐ上空でホバリング(停空飛翔)していたオオシオカラトンボ♂は、捕食者の接近を♀に警告したり、身を挺して♀を守ったりすることはありませんでした。 
カエルから逃げた♀の後を追いかけて♂も飛び去りました。 

警護飛翔する♂はあくまでも♀が浮気しないようにライバル♂から♀を守るだけであって、捕食者から配偶者をガードすることはないようです。 
(捕食者の接近を見張るための哨戒飛翔ではないようです。)
もしもカエルの待ち伏せ猟が成功していれば、オオシオカラトンボ♂はあっさり♀を見殺しにしたと思われます。


【考察】 
擬人化すると、今回オオシオカラトンボ♂の行動を見て騎士道精神に欠ける(甲斐性がない、頼りない)と憤慨・失望する人がいるかもしれません。 
しかし、利己的遺伝子の観点からは容易に説明できます。 
♂は命を賭して捕食者に立ち向かったり身を挺して♀を守るよりも、さっさと逃げて生き残れば、新しい♀と交尾して自分の子孫をもっと増やせるチャンスがあるからです。 
そもそもトンボは天敵(捕食者)に立ち向かえる武器を何も持っていません。 


この疑問をPerplexity AIに質問すると、以下の回答を得ました。 (参考文献へのリンクは割愛。)

オオシオカラトンボの♂が行う「警護飛翔」は基本的にライバルとなる他の♂トンボに対する縄張りや交尾相手(♀)の独占を目的とした行動であり、捕食者から♀を守るための直接的な防衛行動や警告行動ではありません。

理由と背景

  1. 警護飛翔の目的
     ♂は産卵中の♀を他の♂が奪うことを防ぐために♀の周囲を飛び回り、ホバリングしたり威嚇したりします。これは「産卵相手の独占」と「ライバルの排除」が主目的です。

  2. 捕食者に対する反応
     トノサマガエルやカエル類、クモ、カマキリなどの捕食者に対して、トンボの♂が積極的に捕食者を追い払ったり警告を発したりする報告は一般的に少なく、むしろ捕食者に気付いた♀や♂自身が素早く逃避飛翔します。
     ♂は捕食者に対して防御的に護衛する行動はとらず、攻撃的な防衛は行いません。

  3. 捕食者が近づいた際のトンボの行動
     捕食者の接近は非常に危険なため、♀も♂も逃げることが多く、♂の警護飛翔は捕食者認知や防御の役割は持たないと考えられています。

まとめ

  • オオシオカラトンボ♂の警護飛翔は「競争相手の♂トンボへの排除・威嚇行動」であり、

  • 捕食者からの防衛や警告ではない。

  • 捕食者接近時は♀自身が逃げるか、周囲のトンボも飛び去るなどして回避する。

よって、今回のトノサマガエルに♀が跳びつかれた場合に♂が防御的な行動をとらず、逃げて無事だったというのは、オオシオカラトンボの自然な行動パターンとして符合します。


 
ところで、トンボの中にはノシメトンボのように♀が打空産卵する種類もいます。 
打水産卵と打空産卵で産み分けているのはなぜでしょうか?  
オオシオカラトンボのように打水産卵する方が、産卵する地点の狙いを付けやすいのですかね?

トンボの「打水産卵」と「打空産卵」は、どちらも飛翔中に腹端をリズミカルに振る動作をとりますが、前者は腹端で実際に水面を叩き卵を水中や水面直下に産みつけるのに対し、後者は空中から卵をばら撒き水面や湿地、泥などに着地させる方法です。たとえばノシメトンボやナツアカネなど、同じアカネ属でも種や状況によって使い分けることがあります。dragonflykumamoto.fc2+1

なぜ産み分けるのか?

  • 産卵環境の多様化(=卵の生存戦略の幅)と、捕食リスク・生息地特性への適応が主な理由と考えられています。

    • 打泥産卵は泥の中、打水産卵は直接水中、打空産卵は水・湿地・泥の上など、卵を分散させて環境の変動や捕食からより多くの子孫を残す可能性を高めます。dragonflykumamoto.fc2

    • 打空産卵は捕食者(カエルなど)に狙われにくい高さを飛びながら産卵できる反面、卵が正確に水中に落ちないリスクがあります。global

打水産卵の狙い付けについて

  • 打水産卵は自分の腹端で「ここだ」と狙いを定めて直接水面を叩きつけるため、卵の投入位置をかなりコントロールしやすい利点があります。kobe-c+1

  • 一方、打空産卵では相対的に「着地する地点」が卵ごとにムラが生じやすく、特に風や空中の姿勢で散布状態になります。ただし「湛水域の安定」「季節的な水たまり」など長期的な生存戦略としては有効な場合も多いです。

まとめ

  • 打水産卵は「確実に水中へ」、打空産卵は「リスク回避&卵の分散」を組み合わせた適応行動です。とくに打水産卵は「狙いをつけやすい」産卵法に該当しますが、その分、捕食リスクもやや高くなります。kobe-c+2

  • 種や産卵場所、環境条件に応じて両法を使い分けるトンボもいます。

参考:トンボの産卵方法の多様性と戦略

 
確かに、打水産卵するトンボはカエルなどに捕食されるリスクがあることを今回まざまざと教えられました。

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