2024年7月中旬
シーン1:7/16・午前11:45・晴れ・気温32℃(@0:00〜)
山林にある湿地帯で湧き水や雨水が溜まった水溜りを無人センサーカメラで見張っています。
シーン2:7/20・午後13:15頃・晴れ・気温27℃(@0:04〜)
画面の右上奥、水溜まりNから溢れた水が流れ出る地点(湿地帯の泥濘)で、トンボ♀(種名不詳)が単独で飛びながら打水産卵を繰り返していました。
トンボ♀は場所を変えて更に産卵してから、最後は右上に飛び去りました。
その間、♀の近くで産卵警護する♂の姿は写っていませんでした。
謎のトンボ♀の単独打水産卵を1.5倍に拡大した上でリプレイ。(@0:34〜)
遠くてトンボの種類を見分けられず、大型のヤンマ類なのかそれより小型のトンボ類なのかも不明です。
オニヤンマ♀の単独打泥産卵(挿泥飛翔産卵)は体をもっと垂直に立てた姿勢でホバリングしながら上下動して産卵するので、今回の産卵動画の動きとは違います。
関連記事(2、15年前の撮影)▶
井上清、谷幸三『トンボのすべて(第2改訂版)』によると、
オニヤンマの♀は浅くて細い流れの上にやってくると、空中で少しホバリングしたあと、突っ立った姿勢のままストンと落下し、腹の先より突き出ている生殖弁を砂泥底に突き立てて産卵し、すぐ飛び上がり、また落下して産卵する。この動作をリズミカルにストンストンと繰り返します。(p69より引用)
同時期に別の池で見かけたオオシオカラトンボ♀の産卵行動と似ていますが、他にも候補がいるので決めつけることはできません。
関連記事(同月の撮影)▶ 池で単独連続打水産卵するオオシオカラトンボ♀と警護飛翔する♂【FHD動画&ハイスピード動画】
しばらくすると、手前の水溜まりSに右奥から1匹のトンボが飛来しました。
水溜りSの上空を一回りしただけで、右奥の水溜まりNに戻りました。
1.5倍に拡大した上でリプレイ。(@1:26〜)
更に1/3倍速のスローモーションでもう1回リプレイしてみましょう。
残念ながらトンボの種類や性別を外見で見分けることはできませんでしたが、その行動から推理すると、おそらくトンボ♂が縄張りを張って占有飛翔しているのでしょう。
交尾相手の♀を探し回り(探雌飛翔)、ライバルの♂が来たら縄張りから追い払うと思われます。
動画の前後半で登場したトンボは同種とは限らず、別種かもしれません。
そもそも今回、監視カメラが何に反応して起動したのか不明です。
トンボは昆虫で変温動物のはずなのに、トレイルカメラの熱源センサーが反応したということは、飛翔筋の激しい運動により、気温よりも高く発熱しているのかもしれません。
トレイルカメラに飛んでいるトンボが写っていたことがこれまでに何度もあるので、サーモグラフィカメラでトンボの体温を知りたいものです。
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あるいは、たまたま飛来した鳥が高速で横切った結果、偶然トンボの産卵シーンが撮れたという可能性もあります。
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