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2026/07/20

池畔の泥を舐めてミネラル摂取するダイミョウセセリ♂

 

2026年5月中旬・午後12:15頃・晴れ 

山中にあるモリアオガエル繁殖池で、関東型のダイミョウセセリ♂(Daimio tethys)が、岸辺に堆積したスギの落葉落枝の上に留まっていました。 
翅を全開にしたまま黒い口吻を伸ばして、泥で汚れた落葉落枝の表面を舐めています。 
ダイミョウセセリの飲水行動は初見です。
(ダイミョウセセリは)各種の花を訪れるほか、吸水や獣糞での吸汁も行う。(フィールドガイド『日本のチョウ』p280より引用)

 多くの蝶では、♂が性成熟のためにミネラル摂取するのですが、ダイミョウセセリではどうなのでしょう? 
図鑑で性別の見分け方を調べると、
♂♀で色彩・斑紋はほぼ同様だが、♀の翅形はやや丸い、♂の後脚の脛節に長い毛束がある、♂の腹部は細く、♀はやや太く、腹端に毛が密生する。(フィールドガイド『日本のチョウ』p280より引用)
とのことでした。 
しかし今回の映像では、いずれの形質も隠れて見えません。 
後半にようやくダイミョウセセリが向きを変えてカメラに対して正対してくれたときに腹部をよく見ると、「♀は腹端が太く毛が密生」という特徴が当てはまらなかったので、どうやら♂のようです。 

長時間泥を舐めてミネラル摂取する蝶の中には、余分な水分をときどき排出したり、尿をかけてミネラル成分を溶かしてから吸い戻しをしたりする種類が知られています。
今回のダイミョウセセリ♂が吸水中に排尿しているかどうか、残念ながら腹端がよく見えませんでした。 

撮影中は気づかなかったのですけど、微小のハエ類(複数種、種名不詳)が辺りを徘徊したり、翅を開閉・誇示したりしています。 
微小なハエが歩いて近づいたり飛来して左翅に留まったりしても、ダイミョウセセリ♂はほとんど気にしませんでした。 
ビクッと翅を閉じかけても、しばらくすると全開に戻りました。 

ダイミョウセセリ♂は一心不乱に舐め続け、一向に飛び立とうとしません。 
自発的に飛び立つまで撮り続けるつもりだったのですが、さすがに痺れを切らしました。 
ズームアウトしてから歩いて蝶に近づき、強制的に飛び立たせました。 
飛翔能力は正常だったので、「飛べないダイミョウセセリが池の岸辺に不時着していた」という解釈を排除できます。

池ではモリアオガエルやアマガエルがひっそりと鳴いていました♪ 


【アフィリエイト】 

2026/07/17

早春の林内で雪解け水の貯まった排水溝を飛び越えるニホンザルの群れ【トレイルカメラ】キカラスウリ落果を採食?

 

2025年4月上旬 

シーン0:4/7・午後13:37・くもり・気温15℃(@0:00〜) 
この冬は記録的な大雪が降ったので、春の訪れが少し遅れましたが、平地の二次林で林床に積もっていた雪がようやくほぼ溶けました。 

林内に謎の溝が掘られていて、その目的が分かりませんでした。 
隣接する田畑を灌漑する農業用水路を掘りかけて止めたのかと思っていました。 
この溝に雪解け水が貯まって、満水になりました。 
ただし、小川として水が一方向に流れている訳ではなくて止水です。 
本来はハンノキが占有する湿地の森だったようですが、開墾して田んぼにしたり防風林としてスギを植林したようです。
スギの根腐れ対策で林内の水はけを良くするために排水溝を掘ったのでしょうか。 
(冬の積雪が少ない年は、春になっても溝に雪解け水は貯まりません。) 
やがて貯まった雪解け水が涸れると、この溝は野生動物が行き交う獣道となります。 

早春に出現した水場で野生動物がどんな行動をするのか知りたくて、自動センサーカメラを設置してみました。 
排水溝の左にはスギが植林されていて、防風林となっています。
画面に左端に写っているスギの木の左下にはホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が排便に通う溜め糞場WBCがあり、これまでトレイルカメラで長期間の定点観察をしてきました。 


シーン1:4/9・午前7:37・くもり・気温6℃(@0:03〜) 
朝からニホンザルMacaca fuscata fuscata)の群れが林床を遊動していました。 
どの個体も白っぽい毛皮で、まだ冬毛のようです。 
林内の残雪が消えると、逆に目立っています。 
白猿(アルビノまたは白変種)が右岸を歩き去る後ろ姿が写っていました。 

一方、画面の奥から親子(成獣1頭と子猿2頭)が右岸をこちらに向かって来ます。 
元気な子猿同士が岸辺でじゃれ合ったり、格闘遊びをしたり、追いかけっこ遊びをしたり、落葉灌木を登り下りしたりしています。 
猿たちが水路を跳んで対岸に続々と渡りました。 

画面の左端に奥から歩いて来た成獣個体に注目してください。 
タヌキの溜め糞場WBCに落ちていた黄色い物体に顔を近づけて何度も匂いを嗅いでいます。(@0:37〜) 
奥から走って来て合流した子猿も謎の黄色い物体に興味を示し、右手で触れました。 
残念ながら、せっかくいいところで録画が打ち切られてしまいました。 

この黄色い物体はおそらく、キカラスウリの落果だと思います。 
数日前には無かったので、誰かが運んできたのか、上から落ちたのでしょう。 

関連記事(同所で2、4ヶ月前の撮影)▶  

落葉樹に幾つもぶら下がっていたキカラスウリの黄色く熟した瓢果をニホンザルが冬に食べている(少なくとも味見している)ようなのですが、いまのところ状況証拠ばかりでした。


シーン2:4/9・午前7:40(@1:26〜) 
次に監視カメラが起動したときには、さっきのキカラスウリ落果が溜め糞場WBCから無くなっていました。 
強い興味を示したニホンザル母子のいずれかが持ち去ったようです。 
今回も採食シーンの決定的な証拠映像が撮れずに残念無念。 
キカラスウリの種子は被食型の動物散布で分布を広げます。
当地で種子散布者はニホンザルだろうと現時点では考えています。

排水溝の両岸で2頭の子猿が落葉灌木によじ登ったり、雪解け水を飲んだりしています。 


ニホンザルが排水溝を渡る跳躍シーンを1/3倍速のスローモーションでリプレイ。(@1:04〜1:25、@1:39〜1:50、@2:03〜2:09、@2:58〜3:42、@4:22〜4:31) 
一気に跳んで渡る個体もいれば、溝の中から生えていた落葉灌木(樹種不明)を経由して安全に渡る個体もいました。 
この灌木は、一時的に水没しても根腐れしない樹種なのでしょう。
ちなみに、第二の渡河法をやるのは、ニホンザルだけです。 
タヌキもアナグマもやらないのは、知能の問題というよりも、体の作りや運動能力の違いによるものでしょう。 
邪魔だからと言ってこの灌木を伐採してしまうと、サルは排水溝を渡りにくくなって困りそうです。 
ところが、現実の自然環境はもっと多様で、少し離れた位置で倒木が天然の丸木橋のようになっていて、野生動物が排水溝を渡れるようになっていました。(映像公開予定)


シーン3:4/9・午前11:00・くもり・気温9℃(@1:26〜)
2時間20分後にニホンザルの群れがまた戻って来ました。 


シーン4:4/9・午前11:10・くもり・気温12℃(@2:10〜) 


シーン5:4/9・午前11:14・くもり・気温11℃(@3:43〜) 
排水溝の水際で水面に口を付けて、雪解け水を飲んだようです。 
肝心の口元が見切れてしまって残念。 
灌木を経由せずに、右へ一気に跳んで渡りました。 
このニホンザル個体は右前足を怪我(手首の捻挫?)しているのか、着地しないように庇っているようです。 


シーン6:4/17・午後12:42・晴れ・気温23℃(@4:32〜) 
依然として排水溝に雪解け水が貯まったままです。


【考察】
ニホンザルがキカラスウリ落果を食べるかという問題と、猿が排水溝を跳び越える動画を2つに分割するべきでしたね。
次に機会があれば、冬の林内にぶら下がっているキカラスウリの熟した瓢果をトレイルカメラで見張って、説得力のある動画でニホンザルの採食シーンを撮ってみたいものです。
ヒヨドリなどの鳥が食べに来る可能性もありますが、どうもあまり人気がないようです。

つづく→

ホンドタヌキの越冬用巣穴が気になって何度も調べる早春のハシブトガラス【冬の野鳥:トレイルカメラ】

 


2025年3月中旬〜下旬 

シーン0:3/10・午後16:40・晴れ・気温13℃(@0:00〜) 
雪国の落葉二次林でホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)が越冬する巣穴Rをトレイルカメラで見張っています。 
ここは以前、ニホンアナグマが掘った営巣地(セット)でした。 
ハシブトガラスが登場したシーンをまとめました。 


シーン1:3/12・午前9:27・晴れ(@0:03〜) 
ハシブトガラスCorvus macrorhynchos)が単独で巣口Rに来ていました。 
巣口Rを覗き込んでから、右横の雪面をつついた(食べた?)ようですが、後ろ姿でよく見えません。 
溶けかけた残雪の上を右へトコトコ歩いて(ウォーキング)から、右へ飛び去りました。 


シーン2:3/26・午前9:45・くもりのち晴れ・気温16℃(@0:34〜) 
2週間後、ハシブトガラスが雪原を左から歩いて登場しました。 
タヌキの巣口Rを覗き込んでから、土で汚れた残雪をひとくち啄みました。 
(雪を食べたのではなく、雪面に落ちていた小さな餌を拾い食いしたのかもしれません。) 
株立した落葉ミズキの枝をピョンピョン伝って移動すると、止まり木で身震いしてから低空で右へ飛び去りました。 


シーン3:3/26・午前9:45・くもり・気温13℃(@1:25〜)
別アングルの監視カメラでも撮れていました。 
雪を食べたかどうか、このアングルでもカラスが巣口Rの窪地に隠れて見えませんでした。 

途中でシジュウカラParus minor minor)と思しき小鳥が飛来し、画面の右上に伸びたミズキの細い横枝に留まりました。(@1:50〜) 
カラスの様子を見に来たのでしょう。(野次馬) 
カラスが止まり木で少し上の枝に移動したら、シジュウカラは右に飛んで逃げました。 
ハシブトガラスがシジュウカラを追い払ったようには見えません。 


シーン4:3/28・午後14:27・くもり・気温10℃(@2:15〜) 
2日後、珍しく2羽のハシブトガラスが一緒に来て、タヌキの巣口Rを覗き込んでいました。 
近くに別個体がいるようで、カラスの鳴き声が聞こえました。 
まず1羽が左上奥に飛び去りました。 
居残った個体が雪面を歩きながら、カァー、カァー♪と澄んだ声で鳴きました。 

定説ではハシブトガラスの歩き方はホッピングなのに、まるでハシボソガラスのように雪面でウォーキングしています。 

雪面から飛び上がって株立したミズキの落葉灌木に留まりました。 今回のカラスは2羽とも雪を食べませんでした。 


シーン5:3/28・午後14:29・くもり・気温9℃(@3:15〜) 
つづきが別アングルの監視カメラに写っていました。 
ミズキの止まり木からハシブトガラスが左下手前に飛び去りました。 


シーン6:3/30・午前9:52・晴れ・気温10℃(@3:32〜) 
さらに2日後にもハシブトガラスが単独で登場。 
セットの雪面から飛び立つと、低空で右上奥へ飛び去りました。 
しばらくすると、カメラの死角からハシブトガラスが澄んだ声で3回鳴く声が聞こえました。 


シーン7:3/30・午前9:54・晴れ・気温12℃(@3:49〜) 
別のカラス個体が同じルートで飛び去る後ろ姿が写っていました。 


シーン8:3/31・午前11:48・くもり・気温12℃(@3:56〜) 
林床の雪解けが進み、巣口Rの手前の地面も丸く露出しました。 
いったん黒い地面が露出すると、その周囲の残雪も昼間の太陽熱でどんどん溶けていきます。 
林内では樹々の根元から雪解けが進みます(根開き)。 


【考察】 
登場したカラスはすべて森林性のハシブトガラスでした。 
近縁種のハシボソガラスは平地性と言われていて、確かに同じカラス科の留鳥でもニッチを棲み分けているようです。


つづく→



2026/07/12

交尾期の日中に林内の巣内で休むホンドタヌキの両親♀♂と巣外で単独行動する娘【トレイルカメラ】

 


2025年3月下旬・午前8:55頃〜午後17:05頃・晴れ 

ある1日(3/23)の明るい日中の記録です。 
ホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の3頭からなる家族群が落葉二次林にある巣穴にやって来ました。 
ちょうど交尾期(発情期)の真只中で、一夫一妻の両親♀♂と両目の輝板(タペータム)を失明した娘♀h(ヘルパー)の家族です。 
明るい昼間には、輝板の反射による個体識別ができません。 
以下のもっともらしい解釈は、私の想像に過ぎません。

やがて両親♀♂が相次いで巣内に入り、娘♀hだけが巣外に取り残されました。 
もしかすると、この巣穴は狭くて、3頭のタヌキが同時に入ることは無理なのかもしれません。 
娘♀hは独りで二次林内をうろつき始めました。 
夜行性に必要な輝板が両目とも失明しているため、暗い夜にはあまり餌を摂ることができず、空腹なのかもしれません。 
つまり、夜目の効かない娘♀hは必要に迫られて昼行性になり、健常な両親(主に夜行性)とは生活リズムが違うのかもしれません。

しばらくして戻ってきた娘♀hが巣口Rでクゥーン♪と何度も鳴いて呼びかけても、両親は出てきません。 

15分以上も経ってから、ようやく両親が巣穴Rの外に出てきていました。 
しかし娘♀hは、すれ違いで外出していました。 
娘♀hの帰りを待っているのか、巣口Rでのんびり佇んだり、雪を食べたり、毛繕いしたりしています。 

9:30頃、両親は急に何者かの接近に怯えて巣内Rに慌てて逃げ込みました。(緊急避難) 
謎の侵入者の正体は不明です。 
そのまま巣内で眠ってしまったようです。 
いくら発情期の盛りでも、狭い巣内で交尾することはないはずです。 

何度か娘♀hが巣口Rまで戻って来たものの、ラブラブの両親♀♂に遠慮してか(狭くて入れないのか?)中に入ることはありませんでした。 
暇つぶしで周囲の落枝を甘噛みすることもありました。
諦めて再び独りでぶらぶらと立ち去ります。 
他の兄弟姉妹は両親の縄張りを離れて独立してしまったので、遊び相手がいないのです。 

ようやく家族全員(3頭)が合流できたのは、夕方の17:00過ぎでした。 
巣内で5.5時間も昼寝した両親♀♂は、巣口Rで欠伸をしたり、背中を弓なりに伸ばすストレッチ運動をしたり、身震いして土の汚れを振り落としたりしています。 
家族水入らずで対他毛繕いを始めました。 
立場の弱い娘♀hが発情期の両親♀♂から完全に疎外されている訳でもなさそうで、ほっとしました。 

その後にタヌキ一家がこの営巣地を立ち去るシーンがなぜか写っていませんでした。 


※ 鳴き声が聞き取れるように、動画の一部は編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 
ここは以前、ニホンアナグマが掘った営巣地(セット)でした。 


つづく→

2026/07/09

二次林内の巣穴に出入りする雪国のホンドタヌキ:3月中旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 

前回の記事:▶ 夕方にホンドタヌキ♂がパートナー♀の尻の匂いを嗅いで発情チェックしたら怒られた:3月中旬【トレイルカメラ】 


2025年3月中旬 

シーン1:3/10(@0:00〜) 
ホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)が落葉二次林で越冬する巣穴を2台の自動撮影カメラで見張っています。 
ここは以前、ニホンアナグマが掘った営巣地(セット)でした。 

この冬は記録的な大雪が積もりました。 
この時期に撮れた映像記録の残り物詰め合わせです。 
せっかく編集したのにお蔵入りにするのも勿体ないので、ブログ限定で公開します。 
1〜3頭のタヌキが昼も夜も代わる代わる往来しています。 
この3頭は家族群で、両親♀♂と両目の輝板を失明した娘(ヘルパー)で構成されています。 
個体識別できていないので、他にもよそ者のタヌキが登場しているかもしれません。

シーン2:3/11(@0:07〜) 
巣口Rの雪かき。 

シーン3:3/12(@5:23〜) 
♀♂ペア間で対他毛繕い。 

シーン4:3/13(@10:18〜) 
両目失明個体♀hが夜に単独で登場。 

シーン5:3/14(@11:18〜) 

シーン6:3/17(@11:44〜) 
朝霧。 

シーン7:3/18(@12:03〜) 
昼間に雪舐め。 
ペアで相互毛繕い。 
巣口Rの雪面に座って日光浴。 

シーン8:3/19(@19:17〜) 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


2026/07/05

凍った雪原を食べホンドタヌキの巣穴を覗き込むハシブトガラス【冬の野鳥:トレイルカメラ】

 



2025年3月中旬・午前7:10頃・晴れ・気温4℃ 

雪深い休耕地にあるホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)の巣穴をトレイルカメラで見張っていると、朝にハシブトガラスCorvus macrorhynchos)が登場しました。 
朝日でオレンジ色に染まった雪原に佇み、タヌキの巣口の方を見ていました。 
凍った雪面をガリガリと一口食べてから、右へトコトコ歩いて巣口に近づき、奥をしげしげと覗き込みました。 
さすがのカラスも、タヌキの巣内に侵入する度胸はありません。 
巣口の縁にピョンと飛び上がると、凍った雪面を再びガリガリと食べました。 
嘴で雪面を何度も啄んだので、よほど喉が渇いていたようです。 
最後にハシブトガラスはピョンと跳ねてから、左へ飛び去りました。 


【考察】
我々ヒトの衛生感覚では、「雪を食べて喉の乾きを癒やしたいのであれば、きれいな部分の積雪(新雪)を食べればよいのに…」と思ってしまいます。 
わざわざタヌキの巣穴付近の汚れた雪をカラスが平気で食べるのは、いつも不思議に思います。 


タヌキは営巣地周辺に尿でマーキングします。 
もしもビタミンBを含むタヌキの尿が日中の紫外線で蛍光を発するのなら、カラスの目は紫外線も見えるらしいので、尿で光る雪面をカラスが食べたのかもしれません。 

誰かこの仮説を検証(反証)してみてください。 


つづく→


【追記】
ChatGPTに気になる質問をしてみました。

Q1: ヒト以外の哺乳類や鳥類でもアイスクリーム頭痛はあるか?

A1: 可能性はありますが、現時点では、ヒト以外の哺乳類や鳥類に「アイスクリーム頭痛(cold-stimulus headache)」が起こることを示した確かな研究はほとんどありません。 つまり、「ある」とも「ない」とも結論できないのが現状です。

ヒトのアイスクリーム頭痛は、冷たいものが口蓋や咽頭を急激に冷やすことで起こる一過性の頭痛です。有力な説では、

  • 三叉神経の冷刺激受容器が急激に刺激される

  • 頭蓋内外の血管径が急速に変化する

  • その刺激が前頭部などに関連痛として感じられる

という機序が考えられています。

この機構に必要な要素(三叉神経、冷覚受容器、血管反応)は、多くの哺乳類にも存在します。そのため、生理学的には起こり得ると考えられます。

しかし、問題は「頭痛」を確認できないことです。

ヒトなら「頭が痛い」と自己申告できますが、動物ではそれができません。もし起こっていても、

  • 冷たいものを食べた直後に一瞬動きが止まる

  • 頭を振る

  • 顔を前足でこする

  • 食べる速度が急に落ちる

といった行動しか観察できず、それが本当に頭痛なのか、単に口や歯が冷たいだけなのか区別できません。

哺乳類では

犬や猫がアイスクリームを勢いよく食べた後に一瞬動きを止める動画などは見られますが、これをアイスクリーム頭痛と証明した研究はありません。むしろ、口腔内の冷刺激への反応と解釈する方が慎重です。

一方で、実験動物(ラットやマウス)は三叉神経性疼痛の研究に広く使われています。冷刺激によって三叉神経が活性化すること自体は知られていますが、それをヒトのアイスクリーム頭痛と同じ現象とまでは言えません。

鳥類では

鳥類も三叉神経と温度受容器を持っていますが、

  • 冷たい餌を丸飲みすることが多い

  • 咀嚼がほとんどない

  • 口蓋の構造が哺乳類とかなり異なる

ため、ヒトと同じ条件でアイスクリーム頭痛が起こるかはさらに不明です。

野生動物では

野生では、口の中だけを急激に0 ℃近くまで冷やすような状況はほとんどありません。

  • 雪を食べる

  • 氷を舐める

  • 冷たい沢の水を飲む

ことはありますが、これらは通常、アイスクリームのような大量の冷刺激を一気に口蓋へ与える状況とは異なります。そのため、仮に生理学的能力があっても、自然界では発現する機会は少ないと考えられます。

総合すると、

  • 生理学的には、哺乳類では起こる可能性は十分あります。

  • 鳥類でも完全には否定できません。

  • しかし、ヒト以外でアイスクリーム頭痛を実証した信頼できる研究はほぼなく、現在のところ「未確認の現象」と考えるのが最も正確です。


Q2: お察しの通り、冬の雪国で水を飲む代わりに雪を食べて喉の乾きを癒やす野鳥や野生動物をよく観察するので、疑問に思ったのです。

A2: その観察目的であれば、とても興味深い疑問です。雪国の野生動物という文脈では、アイスクリーム頭痛よりも「冷刺激への適応」の方が重要かもしれません。

野鳥や哺乳類が雪を食べる様子を見ると、人間なら「頭がキーンとしないのだろうか」と思いますが、いくつか理由から、ヒトほど起こりにくい可能性があります。

  • 雪を一気に大量摂取しないことが多い。 野鳥は少量ずつついばみ、哺乳類も舐めたり少しずつ口に入れたりすることが多く、口蓋への急激な冷却が起こりにくいと考えられます。

  • 雪は見た目ほど冷却能力が高くありません。 雪は密度が低く空気を多く含むため、口の中で溶けながら熱を奪いますが、0 ℃の氷塊を勢いよく口蓋に押し当てる場合とは刺激の与え方が異なります。

  • 冬季の口腔温度自体がやや低い可能性があります。 外気温が氷点下の環境で生活する動物では、口腔粘膜と雪との温度差が、人間が暖かい室内でアイスクリームを食べる場合ほど極端ではないかもしれません。

一方で、雪を大量に丸飲みするような場面では、口腔や咽頭の冷刺激はかなり強くなるはずです。しかし、そのような行動をとる野生動物はあまり多くありません。もし雪だけで水分補給しているように見えても、多くは少量ずつ繰り返し摂取しています。

あなたが山形県の多雪地帯で観察されているのであれば、次のような点を記録すると、この疑問に関する間接的な手掛かりになるかもしれません。

  • 雪を連続して食べる時間

  • 一度に口へ入れる雪の量

  • 雪を食べた直後に頭を振る、口を開ける、採食を中断するといった行動があるか

  • 気温や雪質(乾雪・湿雪)

もしアイスクリーム頭痛に相当する不快感があるなら、雪を口に入れた直後に一瞬採食を止めたり、頭部に違和感を示す行動が繰り返し観察される可能性があります。しかし、そのような行動を系統的に報告した研究は、私の知る限り見当たりません。

むしろ野生動物の行動を見ていると、「雪を食べる」という行動が冬季にごく普通に行われていること自体が、少なくとも雪を少量ずつ摂取する限りでは、強い苦痛を伴う現象ではないことを示唆しているように思われます。ただし、これは行動からの推測であり、アイスクリーム頭痛が存在しないことを証明するものではありません。


Q3: フワフワの雪では確かにChatGPTの言う通りです。私が問題にしたいのは、固く凍った雪面をガリガリかじって食べている場合です。これはヒトがカキ氷やアイスキャンディーを食べているのとほぼ同じでしょう。

A3: その条件であれば、ご指摘はもっともです。私の前回の説明は「新雪」を暗黙に想定していましたが、固く締まった雪や氷化した雪面については事情が異なります。

積雪が圧密されてザラメ雪や氷板状になったものをガリガリとかじる場合は、

  • 密度が高い

  • 空気をあまり含まない

  • 0 ℃付近の氷を直接歯や口蓋に押し当てる

という点で、確かにヒトがアイスキャンディーやかき氷を食べる状況にかなり近づきます。

そのため、生理学的には、ヒトでアイスクリーム頭痛を引き起こすような急激な冷刺激が、野生動物でも口腔や口蓋に加わる可能性は十分あります。

ただし、それでも「起こるはずだ」とまでは言えない理由がいくつかあります。

  • 口腔解剖の違い:ヒトでは口蓋の正中付近は粘膜が薄く、三叉神経の枝が比較的近い位置を走ります。哺乳類では種によって口蓋の厚さや血管・神経の配置が異なるため、同じ冷刺激でも受け方が違う可能性があります。

  • 摂食様式の違い:多くの哺乳類は、雪をかじってもすぐに飲み込むというより、歯で砕いて口腔内を移動させながら食べます。ヒトのように「口蓋に冷たい塊を押し付けたまま保持する」時間は比較的短いかもしれません。

  • 冬季への適応:寒冷地に生息する動物では、口腔や鼻腔の血流調節や温度受容の閾値がヒトとは異なる可能性がありますが、この点を直接調べた研究はほとんどありません。

逆に、もし野外でアイスクリーム頭痛が生じているなら、行動学的には次のような予測が立てられます。

  • 雪をかじった直後に一瞬動作が止まる。

  • 口を開閉したり頭を振ったりする。

  • しばらく待ってから再び雪をかじる。

  • 同じ個体が一度に大量にかじらず、小分けにする。

これらが一貫して観察されれば、口腔内の強い冷刺激による不快感を示唆する証拠にはなります。ただし、その不快感が「ヒトのアイスクリーム頭痛」と同じ頭痛なのか、それとも歯や口腔粘膜の冷痛なのかは、行動だけでは区別できません。

あなたのように雪国で野生動物を継続的に観察されている立場からすると、むしろ興味深いのは種間比較です。例えば、シカやウサギ、キツネ、カラス類などが固い雪面をどのようなリズムでかじるかを比較すると、「冷刺激を避けるような行動パターン」が存在するかどうかを検討できるかもしれません。

私の知る限り、このような観点から野生動物の雪食行動を解析した研究はほぼなく、観察事例を積み重ねる価値のあるテーマだと思います。


Q4: アイスクリーム頭痛が起こらないように、口腔内に特殊な血管網(奇網)を発達させている生き物はいるか?

A4: 私の知る限り、「アイスクリーム頭痛を防ぐ目的で口腔内に特殊な血管網(奇網、rete mirabile)を発達させている動物」は知られていません。

ただし、この発想自体は生理学的には非常に面白いものです。

奇網は、動脈と静脈が密接に絡み合って熱交換を行う構造で、動物界ではさまざまな目的で進化しています。例えば、

  • 脳を冷却・保護する。

  • 四肢からの熱損失を抑える。

  • 鼻腔で熱や水分を回収する。

といった役割があります。

もし口腔内に発達していれば、冷たい雪や氷による急激な温度低下を和らげる効果は理論上考えられます。しかし、そうした構造は報告されていません。

その理由としては、アイスクリーム頭痛が(ヒトであっても)数秒~数十秒で終わる一過性の現象であり、そのためだけに特殊な解剖学的構造を進化させる選択圧は小さいと考えられます。

一方で、寒冷地の動物には口腔ではなく鼻腔に優れた熱交換機構があります。

例えば、イヌ科やシカ科などでは、鼻甲介(鼻腔内の複雑な骨構造)と豊富な血管によって、吸い込む冷気を温め、吐く空気から熱や水分を回収しています。これは冬の寒冷環境への重要な適応ですが、雪を食べる際の口腔冷却を直接防ぐものではありません。

また、水生哺乳類や偶蹄類などでは、頭部の静脈叢や奇網が脳の温度調節に寄与することが知られています。しかし、これらは脳全体の温度管理を目的としたものであり、口蓋や咽頭の急激な冷刺激を局所的に緩和する構造ではありません。

むしろ、雪を常食するような動物が実際に採っている対策は、解剖学的な特殊構造よりも行動的なものである可能性が高いと考えられます。例えば、

  • 少量ずつかじる。

  • 雪を口の中で砕きながら食べる。

  • 飲み込む前にわずかに口内で温める。

といった行動だけでも、口蓋への急激な冷刺激はかなり弱まります。

ただし、あなたが提起された「口腔内の局所的な熱交換機構」という着眼点は、実際にはほとんど研究されていないテーマです。少なくとも現在の比較解剖学では、そのような適応構造は報告されておらず、「存在しない」のではなく「知られていない」と表現するのが最も慎重でしょう。今後、寒冷地の哺乳類を対象に口蓋粘膜やその血管分布を比較する研究が行われれば、新たな知見が得られる可能性はあります。


Q5: ヒトと解剖学的構造が似ているサルにアイスクリームを給餌しても、慌ててたくさん食べた後に苦悶の表情になる、などの事例が報告されていないのは、ちょっと意外でした。

A5: 私も、その点は意外に感じます。

もしサルにもヒトと同じアイスクリーム頭痛が頻繁に起こるなら、

  • 動物園や研究施設で冷たい果汁やアイスを与えた際に、

  • 「急に食べるのをやめて額を押さえるような仕草をした」

  • 「苦悶の表情を浮かべた」

  • 「毎回同じような反応を示した」

といった逸話がもっと知られていてもよさそうです。しかし、少なくとも霊長類の行動学や獣医学の文献では、そのような記載はほとんど見当たりません。

ただし、これにはいくつか理由が考えられます。

まず、そもそもそのような状況がほとんど作られないことです。動物園では、霊長類にアイスクリームを与えることは栄養管理上あまり行われません。冷凍フルーツや氷入りのおもちゃ(エンリッチメント)は使われますが、ヒトがアイスキャンディーを急いで食べるような条件とは異なります。

次に、表情から頭痛を読み取るのが難しいことです。サル類には痛みの表情を評価する「グリマススケール(grimace scale)」という研究がありますが、これは主に術後痛や慢性痛を対象としています。アイスクリーム頭痛のような数秒で終わる一過性の痛みは、仮に起きても見逃されやすいでしょう。

さらに興味深いのは、ヒトがアイスクリーム頭痛を起こしやすいこと自体が、霊長類の中でも特殊なのではないかという可能性です。

ヒトは、

  • 口蓋の形状

  • 血管の反応性

  • 三叉神経系の感受性

の組み合わせによって、この現象が起きやすいのかもしれません。アイスクリーム頭痛は片頭痛になりやすい人で頻度が高いことも知られており、神経系の個体差が大きく影響すると考えられています。つまり、「霊長類一般の性質」ではなく、「ヒトで顕著な性質」である可能性もあります。

一方で、あなたの疑問からすると、最も説得力があるのは野生のサルの冬季行動でしょう。例えば、積雪地に生息するニホンザルが雪を食べる場面を高速度撮影し、

  • 一度にどれくらいの量を口に入れるか

  • 連続して食べるか、一旦休むか

  • 食べた直後に頭部や口元を気にする動作があるか

を解析すれば、この問題に間接的な証拠を与えられるかもしれません。

実際には、「アイスクリーム頭痛が他の動物にもあるか」という問いは、比較生理学や比較神経科学として十分に面白いテーマであるにもかかわらず、ほとんど研究されていません。研究者にとっては医学的な重要性が低く、動物本人に症状を尋ねられないため、研究対象になりにくかったのでしょう。

その意味では、「サルでさえほとんど報告がない」という事実は、「起きないことの証拠」というよりも、「誰も本格的に調べてこなかった現象」と解釈するのが適切だと思います。


Q6:野生動物にも虫歯はあるはずだが、知覚過敏で雪を食べにくくなったり、冷水を飲むのを嫌がったりする事例はあるか?

A6: これは非常に興味深い視点ですが、私の知る限り、野生動物で「知覚過敏のために冷たい雪や水を避ける」ことを実証した報告はありません。

ただし、これも「存在しない」のではなく、「判定が極めて難しい」問題です。

まず、野生動物にも虫歯はあります。ただし、頻度は種によって大きく異なります。

  • 肉食獣では比較的少ない。

  • 雑食性のクマやサルではみられることがあります。

  • ヒトの近縁種や飼育下の動物では、糖分の多い餌の影響で虫歯が増えることもあります。

一方、知覚過敏は虫歯だけでなく、

  • 歯の摩耗

  • エナメル質の欠損

  • 歯根の露出

などでも起こります。野生動物では高齢個体ほど歯が摩耗しているため、条件としては十分あり得ます。

しかし、ヒトのように「冷たいものがしみる」という症状を確認する手段がありません。

仮にシカが知覚過敏だったとしても、

  • 雪を食べる量が減った。

  • 日なたで雪を舐める。

  • 流水より日中に温まった水たまりを選ぶ。

といった行動を示す可能性は考えられますが、それを知覚過敏の結果だと証明することはほぼ不可能です。飲水場所の選択には、水質、捕食リスク、社会関係など多くの要因が絡むからです。

一方で、飼育動物では歯痛による行動変化はよく知られています。

例えば、

  • 硬い餌を避ける。

  • 片側だけで噛む。

  • 食べる速度が遅くなる。

  • 採食を途中でやめる。

などは歯科疾患の重要なサインです。

しかし、「冷たい水だけを嫌がる」という報告は、少なくとも獣医学では一般的ではありません。理由の一つは、犬や猫などは人間ほど極端に冷たいものを日常的に摂取する機会が少ないためです。

あなたの質問からさらに発展させると、雪国の野生動物では、

歯に問題を抱えた個体ほど、冬の水分補給が不利になるのではないか。

という仮説も立てられます。

もし知覚過敏や歯痛によって雪をかじることが苦痛になるなら、

  • 融雪水が得られる場所をより利用する。

  • 氷化した雪ではなく柔らかい雪を選ぶ。

  • 摂食時間や行動範囲が変化する。

といった影響が現れる可能性があります。

ただし、現在の野生動物学では、このような「歯科疾患が冬季の水分摂取行動に与える影響」を扱った研究はほとんどありません。

むしろ、このテーマで最も現実的に調べられるのは、あなたが普段活用されているトレイルカメラです。もし個体識別できる動物について、

  • 高齢で歯の摩耗が疑われる個体と若齢個体とで雪の食べ方に違いがあるか。

  • 固い雪面をかじる際に途中でやめたり、頭を振ったりする個体がいるか。

といった行動を比較できれば、知覚過敏や歯科疾患の影響を示唆する貴重な観察になるかもしれません。現時点では、こうした行動生態学的な観察はほとんど蓄積されていない分野です。








2026/06/20

湿地を舐めてミネラル摂取するマツムラハラブトハナアブ♀?【ベーツ型擬態】

 

2026年5月中旬・午後13:00頃・晴れ 

春の里山のジメジメした林道の横の草むらで、低く飛び回っている虫がいました。 
てっきりクロマルハナバチBombus ignitus)の創設女王が営巣地を探索中なのかと思い、季節の風物詩を動画に撮ったつもりです。
ところが映像を見直すと、マルハナバチにベーツ擬態したハナアブ科の仲間と判明しました。 

山腹をトラバースする林道のこの区画は、沢からの水が流れ込み、年中湿って泥濘になりがちです。 
このハナアブ♀は口吻を伸縮させて湿った地面を舐めていました。
吸水しつつミネラル成分を摂取しているのでしょう。 
ミゾソバやヘビイチゴ、スギナなど湿地性植物の茂みの奥にどんどん潜り込んでしまい、姿を見失いました。 

関連記事(同所で3年前の撮影)▶ 山道の水溜まりに集まって産卵するオオハナアブ♀ 


今回の個体は、左右の複眼が離れているので♀ですね。 
翅先が擦り切れているので、越冬明けの個体なのかな? 
羽化直後にしては翅の損傷が激しいです。 (※ 後述の考察を参照)

いつもお世話になっている「ハナアブの世界」サイトで標本写真を見比べると、Mallota属(ハラブトハナアブ属)のようですが、種までは絞り込めませんでした。 
素人目には、マツムラハラブトハナアブ♀(Mallota rubripes)やミケハラブトハナアブ♀(=アシボソミケハラブトハナアブ;Mallota munda)などが似ている気がします。 
現場で私が騙されたように、ベーツ型擬態のモデルは、クロマルハナバチ♀(Bombus ignitus)だと思われます。


※【考察】
ハラブトハナアブ属の越冬態について、ChatGPTに質問してみました。

Q1: Mallota属(ハラブトハナアブ属)のハナアブ類は成虫で越冬するのか? 越冬態について調べて

A1: ハラブトハナアブ属(Mallota)の越冬態については、日本語文献では情報が少ないのですが、現在得られる情報を見る限り、

少なくとも日本産のタカサゴハラブトハナアブ(Mallota takasagoensis)は成虫越冬とされています。 (Insect)

ただし、属全体としては少し注意が必要です。

Mallota属全体の生活史

Mallota属の幼虫は、樹洞(うろ)や腐朽木の水たまりに生息する、いわゆる「ラットテイルマゴット(尾呼吸管をもつ幼虫)」です。(ウィキペディア)

ヨーロッパや北米の種については、

  • 幼虫は樹洞の腐植質や微生物を食べる

  • 成虫の出現期間は短い

  • 多くの種は春から初夏に見られる

ことが知られています。(ウィキペディア)

一方で、Mallota属全体について「成虫越冬が一般的」と明記した信頼できる総説は見つかりませんでした。

成虫越冬の可能性

日本の昆虫図鑑ではタカサゴハラブトハナアブについて

冬は成虫で過ごす

と記載されています。(Insect)

また、ヨーロッパ産の近縁種では春のかなり早い時期(4月頃)から成虫記録があり、成虫越冬を示唆する場合があります。(ResearchGate)

ハナアブ科全体で見ると、成虫越冬する種は珍しくありません。たとえばホソヒラタアブ類やナミホシヒラタアブ類では、受精雌成虫が物陰で越冬します。(RHS)

結論

現時点で言えるのは、

  • 日本産のタカサゴハラブトハナアブは成虫越冬とされる。 (Insect)

  • Mallota属全種が成虫越冬とは断定できない。

  • ただし、少なくとも一部のMallotaでは成虫越冬が行われている可能性が高い。

ということです。

もしお調べの対象が日本産のハラブトハナアブ類(タカサゴハラブトハナアブ、アシブトハナアブ類など)であれば、学術論文や『日本産ハラブトハナアブ属の再検討(Hirooka & Maruyama, 2015)』などをさらに追って、種ごとの越冬態を調べることもできます。現状では「属としては不明だが、日本で普通に見られるタカサゴハラブトハナアブは成虫越冬」というのが最も確実な答えです。


Q2: 5月中旬に低山で観察したハラブトハナアブ属の成虫は、翅先が擦り切れていました。羽化直後にしては翅の損傷が激しいので、越冬明けの個体だろうと推測したのです。


A2: その推測は十分に合理的だと思います。

ハナアブ類では、羽化直後の個体は通常、

  • 翅縁が滑らかで欠損がない

  • 翅膜にしわや摩耗がない

  • 体毛がよく残っている

という状態です。

一方、成虫越冬した個体では、

  • 翅先や翅縁の欠損

  • 翅膜の擦れ

  • 胸部や腹部の毛の脱落

  • 体色の退色

などがしばしば見られます。

5月中旬という時期も興味深い点です。もしその種が春に羽化するのであれば、新成虫が出始めていてもおかしくありません。しかし、「翅先が明らかに擦り切れている」という観察事実は、単なる春羽化個体よりも、前年から生存している成虫を示唆します。

特にMallota属は一般的なヒラタアブ類のように何世代も繰り返すタイプではなく、幼虫期間が長く、樹洞環境に依存する種が多いため、春先に見られる個体が越冬成虫である可能性は十分考えられます。

もちろん、翅の損傷だけでは確定できません。例えば、

  • 羽化後しばらく活動した個体

  • 鳥やクモの攻撃を受けて逃れた個体

  • 樹枝や下草との接触が多かった個体

でも翅は傷みます。

ただし、

「5月中旬」
+
「翅先の摩耗が顕著」
+
「Mallota属の一部で成虫越冬が知られている」

という3点を合わせると、その個体が越冬明けの成虫だったという仮説はかなり説得力があります。

もし記録写真が残っていて、胸部や腹部の毛並みも確認できるなら、毛の摩耗状態も重要な手掛かりになります。ハラブトハナアブ類は本来かなり毛深いので、越冬個体では「全体にくたびれた印象」になることが少なくありません。翅だけでなく体毛まで摩耗していれば、越冬成虫説はさらに強まるでしょう。 


ちなみに、ハラブトハナアブ属の♀が樹洞に産卵する様子を以前、観察しています。



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2026/06/17

山中の泉で水を飲むニホンリス【トレイルカメラ】

 

2026年5月中旬・午前9:55頃・晴れ・気温20℃ 

里山で湧き水が溜まった泉を見張っている自動撮影カメラにニホンリスSciurus lis)が写っていました。 
草の生えた岸辺から身を乗り出して水を飲んでいるようです。 
手前へ立ち去る際に、ふさふさの尻尾が見えました。 

1.5倍に拡大した上で、リプレイ。

※ 水音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


【考察】 
この水場にリスが登場したのは初めてですし、リスの飲水行動も初見です! 
今後も同一個体のニホンリスが水場に通ってくるでしょうか? 
リスの水浴行動も見てみたいものです。 

以前、夏の山森に塩場(岩塩プレート)を設置したら、ニホンリスが病みつきになって何度も塩分摂取に通っていました。 
岩塩を舐めたり齧ったりした後はそうとう喉が渇いたはずですが、当時の私はリスがどこで水を飲んでいるのか突き止められませんでした。 
この泉は塩場からかなり離れているので、あのときのリスではなさそうです。 


つづく→

2026/06/09

秋に涸れた水路内を探索し残った水を飲むニホンザルの群れ

 

2024年9月中旬・午前11:45頃・晴れ 

秋になると田んぼの水を抜くために、山麓を流れる農業用水路には水を流さなくなります。 
野生ニホンザルMacaca fuscata fuscata)の群れが涸れた水路内に続々と侵入し、探索していました。 

水路の底に残った浅い水たまりに口を付けて飲んでいます。 
底に繁茂する藻や虫などをたまに食べていますが、味見程度です。 

水路の両岸はコンクリートの垂直な絶壁(高さ1.7m)ですが、梯子を使わなくてもニホンザルは軽々とよじ登ることができます。 
パルクールのような登攀シーンを1/5倍速のスローモーションでリプレイ。

2026/06/01

昼間に池の水を飲みに来たニホンカモシカ

 

2026年5月中旬・午前10:40頃・晴れ 

里山で私が突っ立って、ある生き物の撮影に集中していたら、背後の山側(アカマツの幼木林)からガサガサと獣が近づく物音が聞こえました。 
「クマだとやばいなー」と思いつつ振り返ると、ニホンカモシカCapricornis crispus)が池に降りて来ました。 
黒い舌を出してハァハァと暑さに喘いでいます。 
角や耳に目立った特徴はありませんでした。 
白いフワフワした冬毛が抜け落ちる季節です。(換毛期)

カモシカは池の水面に口を浸して水を飲み始めました。 
この池には山から沢の水が流れ込んでいるのです。
途中で身震いし、前脚だけ水に浸しました。 
水浴するかと期待したのですが(ニホンカモシカでは未見です)、一心不乱に水を飲むだけでした。 
暑くてよほど喉が渇いていたようです。 

このとき、カモシカと私の距離はわずか5mぐらいでした。 
私が風下にじっと立っていたので、カモシカにまったく気づかれませんでした。
カモシカはかなり近視なのでしょう。 
それとも私の存在に気づいていたのに、私が立ち去るまで待てずに水場にやって来たのかな? 
体をねじって苦しい体勢で動画を撮り続けます。 
私が足踏みして方向転換(カモシカに正対)すると、足音でカモシカに気づかれそうなので、我慢しました。 

ようやく水を飲み終えたカモシカが顔を上げて身震いし、草地を歩いて立ち去りました。 
初夏になっても毛皮を身にまとっていて暑そうですが、池に入って濡れた脚だけが、細く見えます。 

途中でササ(種名不詳)の葉の匂いを嗅いでから顔の眼下腺を擦りつけてマーキング(縄張り宣言の匂い付け)したようです。

無人カメラ(トレイルカメラ)でニホンカモシカの飲水シーンを何度も撮れているのですけど、こんな至近距離から直に観察できたのは初めてで、感動しました。

2026/05/23

ホンドタヌキの帰巣を見届けた後で巣口を覗き込み雪を食べるハシブトガラスの謎【冬の野鳥:トレイルカメラ】

 



2025年2月下旬〜3月上旬 

雪深い落葉二次林で、ホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が越冬している巣穴を自動撮影見張っています。
ここは以前、ニホンアナグマの営巣地(セット)でした。

シーン1:2/26・午前10:40頃・降雪・気温3℃ (@0:00〜) 

小雪がちらつく日中に、外出から戻ったタヌキが二次林内の巣穴Rに潜り込みました。 


ハシブトガラス(Corvus macrorhynchos)が澄んだ声でカーカー♪鳴く声が断続的に聞こえます。 
しばらくすると、ようやく1羽のハシブトガラスが(勇気を出して?)飛来し、巣口Rの雪面に着地しました。 
その後の展開が気になりますけど、ここで1分間の録画が終わっていました。 


シーン2:3/10・午前6:33・晴れ・気温-1℃(@0:28〜) 
朝日が射し始めた営巣地にタヌキが右から真っ直ぐ帰巣すると、巣口Rで左右を警戒しています。 
ようやく巣穴Rに潜り込みました。 
周囲でカラスが鳴いています♪ 


シーン3:3/10・午前6:36・晴れ(@0:28〜) 
監視カメラが次に起動したときには、2羽のハシブトガラスCorvus macrorhynchos)がタヌキの巣口Rから慌てて飛び去るところでした。 
巣内のタヌキがカラスに威嚇したのかな? 

しばらくすると、1羽のハシブトガラスが舞い戻って来て、巣口Rの雪面に着地しました。 
トコトコ歩いて巣口Rに近づき、中を覗き込んでから、右上に飛び去りました。 


シーン4:3/10・午前7:37・晴れ・気温3℃(@0:28〜)
1時間後にハシブトガラスが再登場。 
タヌキが越冬する巣口Rを覗き込んだものの、さすがに巣内に侵入することはありませんでした。 
右の林内へトコトコ歩いて立ち去りました。

そこへ別個体のハシブトガラスが飛来し、タヌキ営巣地の雪面に着陸しました。 
2羽目の個体も同様に、巣口Rをしげしげと覗き込み、窪地にまで入りました。 
巣口Rの窪地から出てきたカラスが、雪面で何かを繰り返し啄みました。 
水を飲む代わりに、ガリガリに凍った雪を食べたようです。 
直後にカラスの喉袋が膨らんでいました。 

パートナーの後を追って、ホッピングとウォーキングを交えた足取りで立ち去りました。 
「森林性のカラスであるハシブトガラスの歩行は、両足を揃えて跳び歩くホッピング」というのが定説なのに、今回のペアは雪面でウォーキングもしていました。 

ハシブトガラスが雪を食べるシーンを、1.5倍に拡大した上でリプレイ(@2:37〜)。 


シーン5:3/10・午前7:38・晴れ・気温2℃(@2:52〜)
別アングルの監視映像にも写っていました。 
朝日が射して、落葉樹の影が雪面に伸びている様がフォトジェニックです。 
左端の雪面にハシブトガラスが佇んでいます。 

そこへ別個体が飛来し、雪面に着陸。 
このアングルから見ると、2羽目のハシブトガラスは、タヌキの抜け毛を産座用の巣材として集めたのではなく、やはり凍った雪を食べたようです。 

凍った雪面をカラスが歩き回っても足が潜りません。 
後続個体はホッピングで先行個体を追いかけ、左上奥の林内へ向かいました。 




【考察】 
晩冬から早春にかけて、ホンドタヌキが越冬している巣穴をハシブトガラスが繰り返し覗き込みに来るのは、ただの好奇心なのか、それともタヌキへの嫌がらせ(モビング)や偵察の意味合いがあるのでしょうか? 
林内をうろつくタヌキをカラスが巣穴まで追跡してきたようにも見えます。

Perplexity AIでブレインストーミングしてみました。 

Q1: 冬の雪国でトレイルカメラを設置し、ホンドタヌキの巣穴を観察している。昼間にタヌキが帰巣した直後にカラスが飛来して鳴き騒いだり、巣穴を覗き込んだりすることがよくある。これはカラスがタヌキに対して軽いモビング(擬攻撃、嫌がらせ)を行っているのだろうか? 

A1: はい、ご観察されている行動は、カラスがタヌキに対して軽いモビング(擬攻撃、嫌がらせ)を行っている可能性が高いです。

モビングは、鳥類が捕食者や潜在的な脅威に対して行う一般的な行動ですdiscovermagazine。カラスは特にモビング行動で知られており、より大きな捕食者に対しても積極的に行いますallaboutbirds+1

カラスがタヌキの巣穴を覗き込んだり、鳴き騒いだりする行動には、いくつかの理由が考えられます:

  1. 縄張りの防衛:カラスはタヌキを潜在的な脅威と認識し、自分たちの縄張りから追い出そうとしている可能性がありますbirdwatchersgeneralstore

  2. 警告:他のカラスや周辺の動物に対して、潜在的な捕食者の存在を知らせている可能性がありますbirdwatchersgeneralstore

  3. 練習:若いカラスが、将来必要となるスキルを練習している可能性もありますstartribune

  4. 資源競争:冬季には、カラスとタヌキが限られた食料資源をめぐって競争している可能性がありますallaboutbirds

カラスのモビング行動は季節によって変化することが知られており、繁殖期(3月〜5月頃)に最も頻繁に観察されますallaboutbirds+1。しかし、冬季にも観察されることがあり、これは資源競争や、将来の繁殖期に向けた予防的な行動である可能性がありますsemanticscholar

タヌキのような地上性の哺乳類に対するカラスのモビング行動は、空中の捕食者(フクロウやタカなど)に対するものほど激しくない可能性がありますがallaboutbirds+1、同様のメカニズムで説明できるでしょう。



Q2: 問題の行動を観察したのは、2月下旬から3月上旬にかけてです。タヌキの営巣地はまだ深い雪で覆われていました。タヌキはすでに発情期に入っているようでした。タヌキにモビング?するカラスの種類はハシブトガラスで、1羽または2羽(♀♂ペア?)が参加していました。


A2: 観察されたハシブトガラスの行動は、モビングの一種である可能性が高いですが、いくつかの要因が絡んでいると考えられます。以下にその背景を整理します。

行動の背景

  1. 繁殖期の影響

    • ハシブトガラスは3月頃から繁殖期に入り、縄張り意識が強くなりますrescue.epark。2月下旬から3月上旬という時期は、繁殖準備が進む段階であり、巣穴を守るために周囲の動物に対して攻撃的になることがあります。

  2. タヌキの発情期との関係

    • タヌキが発情期に入っている場合、巣穴周辺で活発な行動を見せることがあり、それがカラスにとって目立つ存在となり、注意を引いた可能性があります。

  3. ペア行動

    • 観察されたハシブトガラスが1羽または2羽(ペア)で行動している点も重要です。繁殖期を迎えるカラスのペアが協力して縄張りを守るため、タヌキに対して威嚇行動を取った可能性がありますrescue.epark

  4. 餌資源の競合

    • 冬季は餌資源が乏しくなるため、タヌキとカラスが同じ資源を巡って競争している可能性もありますmidori-ikimono。巣穴周辺に餌や残渣がある場合、それを巡る競争がカラスの行動を引き起こしたかもしれません。

モビング行動としての解釈

  • モビングは通常、カラス自身やその巣への脅威となる捕食者(猛禽類など)に対して行われますnote+1。しかし、今回のケースではタヌキが直接的な脅威ではないため、「軽度なモビング」または「威嚇・監視行動」と解釈する方が適切かもしれません。

  • 特にハシブトガラスは知能が高く、環境や状況に応じて柔軟な行動を取ることで知られています。そのため、タヌキへの興味や警戒心から擬攻撃的な行動を取った可能性があります。

まとめ

観察された行動は、カラスの繁殖期前の縄張り防衛や警戒心、あるいは餌資源を巡る競争によるものと考えられます。これらは軽度なモビング行動として解釈できます。また、このような異種間の相互作用は自然界でよく見られる現象であり、今後も観察を続けることでより詳細な理解につながるでしょう。


Q3: タヌキの巣穴周辺に餌や食べ残しはありませんでした。カラスはタヌキの巣穴を覗き込んだ後に、周辺の凍った雪をガリガリと食べることがありました。

A3: 観察されたカラスの行動は、タヌキの巣穴を覗き込むだけでなく、周辺の凍った雪をガリガリと食べることもあります。これは、カラスがタヌキに対してモビングを行うだけでなく、環境に応じて食料を探している可能性も示唆しています。

行動の分析

  1. モビング行動

    • カラスがタヌキの巣穴を覗き込む行動は、前述のように繁殖期の縄張り防衛や警戒心によるものと考えられます。特に、巣穴周辺に餌や食べ残しがない場合でも、カラスはタヌキを潜在的な脅威と認識している可能性があります。

  2. 凍った雪の摂取

    • 凍った雪を食べる行動は、カラスが水分を補給している可能性があります。特に冬季には、水源が凍結していることが多く、カラスが雪を利用して水分を摂取していることが考えられます。また、雪の中に微生物や昆虫が含まれている場合、それらを摂取するためでもあるかもしれません。

  3. 環境適応

    • カラスは非常に知能が高く、環境に応じて柔軟な行動を取ることができます。タヌキの巣穴周辺でモビング行動を行う一方で、周囲の環境を利用して食料や水分を確保することも可能です。

まとめ

観察されたカラスの行動は、モビング行動と環境適応の両方を含む複雑な行動と考えられます。特に冬季には、カラスが限られた資源を活用して生存するために、さまざまな行動を取ることがあります。さらに観察を続けることで、カラスとタヌキの相互作用や環境適応についての理解が深まるでしょう。


Q4: タヌキは木登りできませんから、カラスの巣を襲って卵や雛を捕食する心配はありません。それなのに、タヌキに対してカラスが何度もモビングしたのが興味深く思いました。

A4: タヌキに対するカラスのモビング行動は、確かに興味深い現象です。タヌキが木登りできず、カラスの巣を直接襲う可能性が低いにもかかわらず、このような行動が観察されることには、いくつかの理由が考えられます。
  1. 予防的行動:
    カラスは非常に知能が高く、潜在的な脅威に対しても予防的に行動することがありますnote。タヌキが直接巣を襲うことはできなくても、地上でのカラスの活動や、巣から落ちた雛に対する脅威となる可能性があります。

  2. 縄張り意識:
    カラスは強い縄張り意識を持っており、特に繁殖期には自分たちの生活圏に入ってくる他の動物に対して攻撃的になることがありますnote+1。これは、直接的な脅威でなくても、潜在的な競争相手や不快な存在を排除しようとする行動と解釈できます。

  3. 学習と経験の共有:
    カラスは社会性が高く、群れで情報を共有する能力に長けていますsf-japan。過去にタヌキによる何らかの脅威を経験したカラスがいた場合、その情報が群れ内で共有され、タヌキに対する警戒行動として定着した可能性があります。

  4. 環境変化への適応:
    都市化や環境変化により、カラスとタヌキの生息域が重なる機会が増えている可能性があります。このような状況下で、カラスが新たな潜在的脅威としてタヌキを認識し、予防的にモビング行動を取るようになった可能性も考えられます。

  5. 練習と社会的結束:
    モビング行動は、群れの結束を強めたり、若いカラスが防衛行動を学ぶ機会となったりする可能性がありますsf-japan。タヌキのような比較的大きな動物に対するモビングは、より危険な捕食者に対する防衛行動の練習となるかもしれません。

このようなカラスの行動は、彼らの高度な知能と社会性を示すものであり、生態系における複雑な種間関係を理解する上で重要な観察となります。今後の研究により、カラスとタヌキの相互作用についてさらなる洞察が得られることが期待されます。



Q5: カラスの視覚は紫外線も見えると聞きました。タヌキは営巣地周辺に尿でマーキングします。もしもカラスの尿が日中の紫外線で蛍光を発するのなら(ビタミンBが含まれる場合など)、光る尿が残った雪面をカラスが食べたかもしれません。この仮説についてどう思うか?


A5:  ご提案の仮説は興味深く、カラスの行動を説明する可能性のある観点を提供しています。この仮説について以下のように考察できます。

  1. カラスの紫外線視覚
    カラスは人間よりも優れた色彩感覚を持ち、近紫外線領域の波長を見ることができますcarasblog。これにより、人間には見えない紫外線で蛍光を発する物質を識別できる可能性があります。

  2. タヌキの尿のマーキング
    タヌキが営巣地周辺に尿でマーキングすることは知られています。尿に含まれる物質が紫外線下で蛍光を発する可能性は十分にあります。

  3. 尿の蛍光と栄養価
    ビタミンBなどの栄養素が尿に含まれ、紫外線下で蛍光を発する可能性があります。カラスがこれを識別し、栄養源として認識している可能性は考えられます。

  4. カラスの適応能力
    カラスは非常に知能が高く、環境に応じて柔軟な行動を取ることができます。紫外線で蛍光を発する物質を識別し、それを食料源として利用する能力を持っている可能性は十分にあります。

  5. 冬季の資源利用
    観察された時期(2月下旬から3月上旬)は、まだ餌資源が限られている時期です。カラスが雪面に残された尿の痕跡を栄養源として利用しようとしている可能性は、生存戦略として理にかなっています。

この仮説は、カラスの高度な視覚能力と適応能力を考慮すると、十分に可能性のあるものだと言えます。ただし、この仮説を検証するためには、以下のような追加の研究が必要でしょう:

  1. タヌキの尿の紫外線下での蛍光特性の分析

  2. カラスが実際に紫外線で蛍光を発する物質に反応するかどうかの行動実験

  3. 雪面に残された尿の痕跡とカラスの採餌行動の関連性の観察

この仮説は、カラスとタヌキの相互作用や、冬季の生態系における資源利用について新たな視点を提供する可能性があり、さらなる研究価値があると考えられます。



Q6: 我々ヒトの衛生感覚では、「雪を食べて喉の乾きを癒やすのであれば、きれいな部分の積雪を食べればよいのに…」と思ってしまいます。わざわざタヌキの巣穴付近の汚れた雪をカラスが平気で食べたのが、少し不思議に思ったのです。


A6: カラスが一見汚れた雪を食べる行動は、人間の衛生感覚からすると確かに不思議に感じられますが、これには複数の理由が考えられます。

  1. 栄養価の認識:
    カラスは非常に知能が高く、環境から得られる情報を巧みに利用します。タヌキの尿が含まれる雪には、ミネラルやビタミンなどの栄養素が含まれている可能性があり、カラスはこれを栄養源として認識している可能性があります。特に冬季は食料が乏しいため、このような付加的な栄養源は貴重かもしれません。

  2. 紫外線視覚の利用:
    カラスは紫外線を見ることができるため、タヌキの尿に含まれる物質が紫外線下で蛍光を発している可能性があります。これにより、カラスは栄養価の高い部分を識別し、選択的に摂取している可能性があります。

  3. 水分補給:
    冬季は水源が凍結していることが多く、雪を食べることで水分を補給している可能性があります。タヌキの尿が含まれる雪は、純粋な雪よりも融点が低く、より容易に水分を摂取できる可能性があります。

  4. 微生物の利用:
    タヌキの尿が含まれる雪には、様々な微生物が存在する可能性があります。カラスの消化系はこれらの微生物を処理できる可能性があり、むしろ有益な腸内細菌叢の形成に寄与している可能性もあります。

  5. 好奇心と学習:
    カラスは好奇心が強く、新しい食料源を常に探索しています。タヌキの尿が含まれる雪を食べることで、何らかの利益を得た経験があれば、その行動を繰り返す可能性があります。

これらの要因により、カラスは人間の衛生感覚とは異なる基準で食料を選択している可能性があります。カラスの高度な適応能力と知能を考慮すると、一見不衛生に見える行動も、実は彼らの生存戦略の一部である可能性が高いです。


Q7: タヌキは溜め糞場で糞だけでなく尿も排泄する。その溜め糞場にもトレイルカメラを設置して見張っているのだが、そこにカラスが来たことも尿で汚れた雪を食べたことも一度もありませんでした。ただし、溜め糞場は常緑のスギ林の中にあり、日照が乏しい可能性があります。一方、タヌキの営巣地は落葉樹林の中にあり、冬は晴れれば日当たり良好です。


A7: この観察結果は、カラスの行動と環境条件の関係について興味深い洞察を提供しています。以下の点が考えられます:

  1. 紫外線の重要性:
    カラスは紫外線を認識でき、物の識別に重要な役割を果たしていますweathernews+1。タヌキの営巣地が日当たりの良い落葉樹林にあることで、紫外線が十分に当たり、カラスにとって興味を引く要素が存在する可能性があります。

  2. 光の反射と識別:
    カラスは紫外線反射を利用して物を識別していますdiamond。日当たりの良い営巣地では、タヌキの尿が雪面で反射し、カラスの注意を引く可能性があります。一方、日照の乏しい溜め糞場では、この反射が少ないため、カラスの関心を引かなかった可能性があります。

  3. 視覚的な手がかり:
    カラスは優れた視力を持ち、遠くからでも細かい物を識別できますasoppa。日当たりの良い場所では、タヌキの活動や尿の痕跡がより明確に見える可能性があります。

  4. 栄養価の認識:
    カラスは4種類の色覚センサーを持ち、人間よりも優れた色覚を持っていますweathernews。日光の当たる環境では、尿に含まれる栄養素や微量元素がカラスにとって視覚的に識別しやすくなる可能性があります。

  5. 環境の違い:
    常緑のスギ林と落葉樹林では、光の透過率や地表の状態が異なります。これがカラスの行動に影響を与えている可能性があります。

結論として、カラスの行動の違いは、主に環境の光条件の違いによるものと考えられます。日当たりの良い営巣地では、カラスの優れた視覚能力と紫外線認識能力が活かされ、タヌキの尿に含まれる物質を識別しやすくなっている可能性が高いです。一方、日照の乏しい溜め糞場では、これらの視覚的手がかりが不足しているため、カラスの関心を引かなかったと推測されます。  



Q8: もう1ヶ所、別な地点のタヌキ営巣地でもハシブトガラスが巣口付近の凍った雪面をガリガリ削って食べていた。この営巣地は休耕地に雪が積もっていて、見晴らしの良いopen fieldです。3月中旬の山形県で、トレイルカメラによる動画記録。この事例では、カラスは単独で現れ、鳴き騒ぐことはなく巣口を覗き込んで偵察していた。


A8:  ハシブトガラスがタヌキ営巣地の凍った雪面を削る行動は、冬季の食料探索と環境条件が組み合わさった特殊な採食行動と考えられます。以下の要素が相互作用している可能性があります:

環境要因と行動特性

  1. 紫外線視覚の活用

    • ハシブトガラスは紫外線を感知できるため、タヌキの尿に含まれるビタミンB群などの成分が雪面で蛍光反応を示す場合、これを視覚的に識別している可能性がありますpref.nagasaki+1

    • open fieldの日照条件(3月中旬の山形県)が紫外線反射を促進し、カラスの注意を引いたと考えられます。

  2. 冬季の栄養戦略

    • 検索結果maff.goで指摘されるように、冬季はカラスの死亡率が高まる時期です。タヌキの尿に含まれるミネラルや窒素化合物が、貴重な栄養源として利用されている可能性があります。

    • 雪中の微量栄養素(塩分やミネラル)を摂取するため、凍った雪面を削る行動が見られますpref.nagasaki+1

  3. 単独行動の背景

    • 繁殖期前(3月中旬)のハシブトガラスは、ペア形成前の個体が単独で行動する傾向がありますcity.kawasaki+1

    • open fieldという見通しの良い環境では、外敵の接近を早期に察知できるため、警戒鳴きが必要ない状況だったと推測されます。

他の事例との比較

特徴従来のモビング事例本ケース(山形県)
参加個体数1-2羽(ペア可能性)単独
鳴き声頻繁な威嚇鳴き無し
行動の主目的縄張り防衛/威嚇採食
環境条件落葉樹林(日当たり良好)休耕地(開放環境)
時期2月下旬-3月上旬3月中旬

この行動は、カラスが季節や環境に応じて柔軟に採食戦略を変化させる能力を示す事例です。紫外線視覚と冬季の栄養要求が組み合わさり、人間の衛生観念とは異なる基準で食料源を選択していると考えられますpref.nagasaki+2

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