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2026/10/18

林内の排水溝に架かる丸木橋で小競り合いを繰り広げるカラスのペア【野鳥:トレイルカメラ】

 



2025年4月下旬 

春の林内で雪解け水が溜まった排水溝を自動撮影カメラで監視中です。 
水路に倒木が架かった丸木橋で勃発したカラス同士の小競り合いをまとめました。 


シーン1:4/25・午後16:53・くもり・気温17℃(@0:00〜) 
丸木橋に居る個体aが右に少し歩いて渡り、足元の倒木に嘴を擦りつけました。 
次に細い落枝を咥えて拾い上げようとしています。 

画面右で同じ倒木に留まっていた別個体bが近づいてきて、丸木橋で仲間と合流しました。 
カラスbもカラスaがいじっていた落枝に興味を示したようです。 
すると、丸木橋で並んだ2羽のカラスのうち、左の個体aが聞き取れないほど掠れた声で鳴きました。 
このとき尾羽を扇状に広げ、お辞儀をしながら鳴いたので、ハシボソガラス(Corvus corone)と判明しました。 
そして左の個体aが横の個体bにちょっかいを出しました。 (抗議した?)
右の個体bがちょっと反撃する素振りを見せたら、カラスaは慌てて飛び退いて攻撃を交わしました。 
再び小競り合いしながら、2羽共に左岸に飛んで上陸。 
カラスbが丸木橋の左端(倒木の根本)に戻ると、排水溝の水を飲み始めました。

2羽の小競り合いを1.5倍に拡大した上でリプレイ。(@1:00〜1:23) 


シーン2:4/28・午後13:30・くもり・気温25℃(@1:24〜) 
3日後も2羽のカラスが小競り合いをしていました。 
1羽のカラスcが丸木橋を使わず、その手前で落枝の上に乗って水を飲んでいました。 
次に、排水溝の右岸に堆積した落枝を嘴で引っ張り出そうとしています。 
カラスcが丸木橋にひょいと飛び乗ると、奥から別個体dが飛来し、丸木橋の左端で水を飲み始めました。 

先客cが丸木橋をぴょんぴょん跳ぶように駆け寄って、dの横に並びました。 
すると「近い近い、近づき過ぎだ!」と言わんばかりに、カラスdがカラスcを左足で軽く蹴って牽制しました。 
小声でグーグー♪鳴きながらの小競り合いが勃発し、2羽は離れました。 
2羽の小競り合いを1.5倍に拡大した上でリプレイ。(@2:24〜1:23) 
このペアはハシブトガラス(Corvus macrorhynchos)でした。 


※ 鳴き声が聞き取れるように、動画の一部は編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


【考察】
シーン1、2で別種のカラスだったので、動画を切り分ければよかったかもしれません。

じっくり観察すると、構ってちゃんの性格のカラスがいたりして、面白いですね。


つづく→

2026/10/16

山中の水溜りに飛来して水を飲み顔を洗うフクロウ【野鳥:トレイルカメラ:暗視映像】

 



2025年5月下旬・午後20:55頃・気温17℃ 

里山の湧水湿地にある水溜りを見張っている自動撮影カメラに、ある晩フクロウ(Strix uralensis)が写りました。 
飛来して水溜りのほとりに着地するシーンが撮れたのは珍しいです。(初めてかも?) 
監視カメラを頻りに気にしています。 
やがて警戒を解くと、慎重に歩いて入水して、水を飲み始めました。 
ときどき上を見上げて、嘴ですくった水を喉に流し込んでいます。 
次に顔を水に漬けたまま左右に振り、顔を洗っているようです。 

これから本格的に水浴びに移行しそうだったのに、飛び去るまで見届けられず、2分間の録画が打ち切られました。 


※ 遠くてカメラの赤外線があまり届かず暗い映像なので、動画編集時に自動色調補正を施しています。 


つづく→

2026/10/09

水を飲んだ後にゲップするハシブトガラス【野鳥:トレイルカメラ】

 



2025年4月下旬・午後12:30頃・晴れ・29℃ 

春の林内で雪解け水が溜まった排水溝に倒木が丸木橋のように架かっています。 

昼下がりに1羽のハシブトガラス(Corvus macrorhynchos)が丸木橋に乗って、何度も水を飲んでいました。 
その合間に、濡れた嘴を足元の倒木に擦りつけて拭っています。 

喉の乾きを癒やしたカラスが、丸木橋を歩いて右岸へ渡りながら短く嗄れ声でガララ…♪と低い音を2回発したのは、鳴き声でなくて、飲水後にゲップしたようです。 
1.5倍に拡大した上で、ゲップのシーンをリプレイ。(@1:01〜) 


※ カラスのゲップが聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 

ちなみに、このカラスが本当にハシブトガラスなのかどうか、いまいち自信がありません。
嘴が細いですし、ハシボソガラスですかね?






【考察】 
カラスのしゃっくりを以前観察したことがありますが、ゲップは初めてです。 


ChatGPTに質問してみました。 

Q1: 鳥はゲップをするか? 

A1: はい、鳥でも「口からガスを出す」現象自体は起こり得ますが、ヒトや反芻動物のような典型的な「ゲップ」はあまり見られません。

理由はいくつかあります。

* 鳥には哺乳類のような横隔膜がない
* 胃腸内発酵が比較的小さい種が多い
* 食道の構造や消化様式が異なる
* 多くの鳥は空を飛ぶため、消化管内に余分なガスをためにくい

そのため、哺乳類のように頻繁に「げふっ」と空気を吐き戻す行動は一般的ではありません。

ただし、完全にゼロではありません。

例えば:

* 餌と一緒に飲み込んだ空気を吐き出す
* そのう(crop)内のガスを排出する
* 消化不良や感染で異常発酵が起きる
* 雛への給餌時に食道内容物を逆流させる

などで、結果的に「ゲップっぽい」動作が見られることがあります。

特に、ハト類や猛禽類のように食物を一時的にそのうに貯める鳥では、空気調整のために小さく空気を戻すことがあるとされています。ただし、これは日常的な生理現象としての「ゲップ」というより、食道・そのうの内容調整に近いです。

一方で、反芻動物(ウシなど)のゲップは、胃内発酵ガス(メタンなど)を大量に排出する重要な生理機能です。鳥ではそこまで大規模な発酵槽を持たないため、事情がかなり異なります。

なお、鳥で「口を開けて変な動きをする」場合でも、実際には:

* あくび
* 吐き戻し(regurgitation)
* 求愛給餌
* 呼吸器症状
* そのうの異常

であることも多く、見た目だけでは区別しにくいです。


Q2: カラスが水を飲んだ後に、軽くえずくように、短く鳴き声を発したのが、ゲップのように見えたのです。トレイルカメラによる記録映像です。 

A2: その状況なら、「飲水時に一緒に入った空気や水を、食道・そのう側で軽く調整した動き」がかなりあり得ます。見た目としては、確かに“ゲップっぽく”見えることがあります。

カラス類は水を飲むとき、嘴ですくった水を比較的まとまった量で飲み込みます。飲水直後に:

* 首を伸ばす
* 喉を動かす
* 軽くえずくような動きをする
* 短い声を出す

ことがあります。

特に、短い発声が混じると、哺乳類のゲップにかなり似て見えることがあります。

ただし、鳥の発声器官は哺乳類の喉頭ではなく、気管分岐部の鳴管(syrinx)です。そのため、空気の流れが少し乱れただけでも、短い「クッ」「ガッ」のような音が偶発的に出ることがあります。

また、カラスは飲水後にしばしば:

* 嚥下調整
* そのうへの送り込み
* 気道への誤侵入回避
* 嘴内の水の排出

を行います。トレイルカメラだと、この一瞬の動作が「えずき+短い声」に見えやすいです。

もし映像で、

* 飲水直後
* 1回だけ
* 苦しそうではない
* すぐ通常行動に戻る

のであれば、病的というより生理的な調整動作の可能性が高いと思われます。

逆に注意が必要なのは、

* 繰り返しえずく
* 頻繁に首を振る
* 口を開け続ける
* 食物を吐く
* 呼吸音がある
* 飲み込み困難

などが続く場合で、そのう炎・寄生虫・気道異常なども考えます。

野外のカラス観察では、こうした「一瞬だけの喉調整動作」は意外と見逃されがちで、トレイルカメラだからこそ気づきやすい現象かもしれません。

2026/09/27

丸木橋に乗って排水溝の水を飲み、目の前に飛来した昆虫を捕まえようとするハシブトガラス【野鳥:トレイルカメラ】

 



2025年4月下旬・午後17:40頃・くもり・気温18℃ 

春の林内で雪解け水が溜まった排水溝に来る野生動物を自動撮影カメラで見張っています。 

夕方に1羽のハシブトガラス(Corvus macrorhynchos)が水路に架かる丸木橋(倒木)に乗って、下の止水から何度も水を飲み始めました。 

しばらくすると、水辺に飛来した昆虫をとっさに嘴で捕食しようと試みました。 
高く飛び上がって空中で捕虫(フライングキャッチ)した訳ではなく、その場で背伸びをしただけです。

最後に、水で濡れた嘴を足元の丸太で拭きました。
虫の捕食に失敗した照れ隠しの転移行動だったりするのかな? 


2026/09/06

丸木橋に乗って求愛給餌する春のハシブトガラス♀♂【野鳥:トレイルカメラ】

 



2025年4月下旬・午後12:40頃・くもり・21℃ 

春の林内で雪解け水が貯まった排水溝を自動撮影カメラが見張っています。 
ある日の昼下がりに、1羽のハシブトガラス(Corvus macrorhynchos)が細い丸木橋(自然の倒木)に乗っていました。 
水面まで頭を下げて水を飲んでいると、カメラの死角から別個体の澄んだ鳴き声♪が聞こえます。 

やがて左から別個体が飛来すると、短くカァ♪と鳴きながら丸木橋に着地しました。
すると先客のカラスが後から来た個体ににじり寄りました。 
この2羽は♀♂番(つがい)のようで、アウアウアウ♪…と奇妙な鳴き声を発しながら互いに嘴を触れ合いました。 
愛情表現のキスを交わしたというよりも、口移しでパートナーに餌を与える求愛給餌をしたようです。 
だとすれば、左の個体が♂で後から合流した右の個体が♀になります。
しかし、求愛給餌に先立って♀は催促(餌乞い)しませんでした。 
♂は直前に水を飲んでいた訳ですから、パートナーの♀に口移しで水を与えたのでしょうか?
♂が予め喉袋に貯めていた餌を水で湿らせてから分け与えたのかと思ったのですが、映像を見直しても素人目には♂の喉袋が給餌前に膨らんでいませんでした。

関連記事(2、8年前の撮影)▶ 

先に来ていた個体(♂?)が先に奥へと飛び去りました。 
1.5倍に拡大した上でハシブトガラスの求愛給餌をリプレイ(@1:04〜)。


※ カラスの鳴き声が聞き取れるように、動画の一部は編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


2026/09/04

田んぼの用水路で水を飲むキジ♀(野鳥)

 

2025年6月中旬・午後15:15頃・晴れ 

水田で農道を単独で歩くキジ♀(Phasianus versicolor)を見つけました。 
キジ♀も私の存在に気づいていて、どんどん奥へと逃げて行きます。 
田植え前に除草剤を撒いた農道の区画では枯草が広がっています。 
褐色系の迷彩模様を身にまとったキジ♀にとっては、緑の草地を歩くよりも保護色になっています。 
それを自覚していてキジ♀は奥へ奥へと逃げていたのかもしれません。 

逃げる途中で、畦道の横を流れる細い農業用水路からキジ♀が水を飲みました。 
よほど喉が渇いていたようで、私から逃げつつ場所を変えながら、何度も水を飲んでいます。 
用水路をピョンと飛び越えました。 
畦道を右に曲がると、最後は水田の中に入って水を飲んだようです。 

水飛沫を上げながら水を飲んだり、用水路を飛び越えたりする様子を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@1:21〜) 
キジ♀が流水の水面から顔を上げたら、嘴ですくい上げた水滴が前方に飛びました。 
もし私が怖がらせなければ、キジ♀は用水路内で落ち着いて水浴したのかな? 


キジが水を飲むシーンを初めて動画で記録できて嬉しかったのですが、デジカメ(Panasonic LUMIX DC-FZ85D-K)の手ブレ補正機能の副作用が酷いです。 
撮影を始めるまで私はカメラを起動したまま首からぶら下げて農道を歩いていました。 
私の歩行リズムを打ち消すようにカメラが手ブレを補正しようとするので、私が立ち止まって動画を撮り始めても横方向の不自然な振動が続いてしまうのです。 
動画を撮りながら私が画角の振動を打ち消そうとカメラを手で動かすほど逆効果で、不自然な振動が長く続くことになります。 
カメラの電源を一度切ってから再起動すればこの症状が直ることは分かっているのですが、再び動画が撮れるようになるまでかなりのタイムラグがあります。 
その間に生き物の面白い行動の決定的な瞬間を撮り逃がしてしまいがちで、これまで何度も悔しい思いをしてきました。 
そのため、私は我慢して動画を撮り続けるようにしています。 
何も撮れないよりも、ぶれている動画の方がはるかにマシだからです。(Better than nothing.)
別の裏技として、カメラの電源を切らずに、写真・動画をバックモニターで見る再生モードに切り替え、再び撮影モードに戻すと、手ブレ補正の暴走がリセットされることを後に知りました。 
カメラメーカーのPanasonicには、(電源を切らずに)この症状だけを素早く止める緊急リセットボタンを特別に用意してもらいたいものです。


2026/08/26

林内の雪解け水が貯まった排水溝で一緒に水を飲むヒヨドリとアトリ【冬の野鳥:トレイルカメラ】

 

2025年4月下旬・午後16:45頃・くもり・気温22℃ 

春の林内で雪解け水が貯まった排水溝を自動撮影カメラで見張っています。 
丸木橋のように倒木が水路を跨いでいる地点に監視カメラを設置し直しました。 
私が人為的に丸木橋を架けたのではなく、これが自然な状態です。 


夕方に1羽のヒヨドリ(Hypsipetes amaurotis)が丸木橋に乗っていました。 
手前の水際に降りたヒヨドリが、雪解け水を飲み始めました。 

一方、画面手前の岸に別種の小鳥が冒頭から来ていました。 
アトリ(Fringilla montifringilla)が水を飲むシーンは初見です。 
すっかり春になった4月下旬に冬鳥のアトリを見かけるのも珍しいのですが、渡去前の冬鳥が当地に立ち寄ってくれたのでしょう。 
アトリは同種の群れで行動しているはずなのに、単独で写ったのは不思議です。 
留鳥ヒヨドリと冬鳥アトリの混群なんて、珍しい取り合わせです。 
監視カメラの死角(右下手前)には仲間のアトリがもっと多く来ていたのかもしれません。 

最後はヒヨドリとアトリが同時に飛び去りました。 
小さなアトリがよく見えるように、1.5倍に拡大した上でリプレイ(@0:23〜)。

2026/08/25

林内の排水溝で雪解け水を一緒に飲む2羽のハシブトガラス【野鳥:トレイルカメラ】

 



2025年4月中旬・午前5:40頃・くもり・気温11℃・日の出時刻は午前4:56 

春の林内で雪解け水が貯まった排水溝を自動撮影カメラで見張っています。 

早朝に2羽のハシブトガラス(Corvus macrorhynchos)が岸辺に来ていて、並んで水を飲んでいました。 
♀♂番(つがい)なのでしょうか?  
喉の乾きを癒やすと、岸の切株に乗って嘴を拭いました。 
他のカラスの鳴き声♪が遠くから聞こえます。 

しばらく休んでから、奥の農地に向かって同時に飛び去りました。 


2026/08/22

春の林内をうろつき排水溝を飛び越えたり水を飲んだりするキジバト【野鳥:トレイルカメラ】

 

2025年4月中旬 

林内に掘られた排水溝に雪解け水が貯まっています。 
この春限定の止水を自動撮影カメラで監視して、キジバト(Streptopelia orientalis)の登場シーンをまとめました。 


シーン1:4/11・午後12:39・くもり・気温17℃(@0:00〜) 
左のスギ植林地の林床をキジバトがうろついていました。 
スギの枯れた落ち葉の上で静止すると、地味な模様の羽根は見事な保護色となり、全く目立ちません。 


シーン2:4/12・午前9:55・くもり・気温13℃(@0:15〜) 
排水溝の方を向いてしばらくじっと警戒してから、水際まで土手を歩いて下りてきました。 
途中でスギの落葉をあちこち啄んでいます。 

短く飛んで水路の対岸へ渡り、林床を右へ歩き去りました。 
排水溝を飛び越える瞬間を1/3倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:44〜) 


シーン3:4/17・午前9:14・晴れ・気温13℃(@0:55〜) 
林床を歩いて来たキジバトが排水溝の水際で立ち止まり、何度も頭を下げています。 
雪解け水を飲んでいるようですが、土手の陰でよく見えません。 

関連記事(同所同時期に直接撮影)▶ 春の林内で排水溝に貯まった雪解け水を飲むキジバト(野鳥) 


喉の乾きを癒やすと、再びキジバトは餌を探し歩き始めました。 


つづく→

2026/08/17

雨が降る林内で雪解け水が貯まった排水溝から水を飲むハシブトガラス【野鳥:トレイルカメラ】

 



2025年4月中旬・午前11:45頃・気温17℃ 

春の林内で雪解け水が貯まった排水溝の岸にハシブトガラス(Corvus macrorhynchos)がやって来て、水際の落枝に乗りながら水を飲み始めました。 
雨が降る日にカラスが水を飲む行動は初見かもしれません。 
飲水の合間に止まり木で身震いして、羽根の水気を切りました。 
喉の乾きを癒やすと、ハシブトガラスは歩き去りました。 


※ 雨音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


2026/08/12

春の林内で排水溝に貯まった雪解け水を飲むキジバト(野鳥)

 

2025年4月中旬・午後13:00頃・晴れ 

春の林内で素掘りの排水溝(幅は2m弱)に雪解け水がなみなみと貯まっています。 
久しぶりに現場入りした私が、そこに設置していたトレイルカメラの保守作業をしていると、飛来したキジバト(Streptopelia orientalis)が近くに舞い降りました。 

水際まで土手を降りると、水を飲み始めました。 
岸の手前に生えたシダ(種名不詳)の葉が邪魔で、肝心の口元が見えないのが残念です。 
他の鳥と違ってハト類は頭を下げたままゴクゴクと水を飲めるはずなのに、このキジバト個体が頻繁に頭を上げているのは、周囲を警戒しているのでしょう。 
体をねじって無理な体勢で隠し撮りしている私の存在に気づいているのかもしれません。 

春風で水面が軽く波打っています。 
小川に見えるかもしれませんが、流水ではなく止水です。 

続けて水浴びもするかと期待したのですが、喉の乾きを癒やすとキジバトは方向転換して土手を登り、春の林床をトコトコ歩き去りました。 
キジバトの羽根の模様は、林床の落ち葉や落枝に紛れて見事な保護色になっています。 
パタパタと羽音を立てて林床から飛び去るシーンは撮り損ねました。


2026/08/11

林内の排水溝に貯まった雪解け水を飲む春のホンドタヌキ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2025年4月中旬・午前5:05頃・気温8℃・日の出時刻は午前5:06 

春の林内で雪解け水が貯まった排水溝を自動センサーカメラで見張っています。 
小川に見えるかもしれませんが、流水ではなく止水です。 
左に見えるスギ植林地の水はけを良くしないと、根腐れするのでしょう。
やがて雪解け水は干上がってただの溝になり、野生動物が往来する獣道となります。

ちょうど日の出直前にホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)のペアがやって来ました。 
先行個体が水際まで降り、舌を出し入れして水を飲んでいます。 
1.5倍に拡大した映像をまずご覧いただき、次にオリジナルの等倍でリプレイ。
音量を上げてもピチャピチャという水音は聞き取れませんでした。 
タヌキは喉を潤すと、ぐるっと手前に回り込んで対岸に向かいました。 

後続個体は渡河地点を探しながら岸辺を歩いてきました。 
排水溝を対岸に跳び越えるには幅が広すぎるようです。 
先行個体と同様に、迂回するようです。 


関連記事(1、2、4年前の撮影)▶ 


つづく→

2026/08/10

春山の雪解け水で溢れた水溜りで水を飲むフクロウ【野鳥:トレイルカメラ:暗視映像】

 



2025年4月中旬・午前0:10頃・気温6℃ 

里山の湧水湿地にある水溜りを自動センサーカメラで再び見張り始めました。 
春になって雪解けが進むと、辺り一面が水浸しになりました。 
画面の手前から奥に向かって山の斜面を見上げるアングルなのですが、山腹でこの区画だけが平坦になっているのです。 

深夜にフクロウ(Strix uralensis)が登場しました。 
フクロウは留鳥ですけど、今季初見になります。 
記録的な大雪が降った冬を無事に越してくれて一安心。 

水溜りの右端に降り立っていたフクロウが辺りをキョロキョロ見回すと、大きな目の輝板(タペータム)が赤外線を反射して白く光って見えます。 
やがて警戒を解くと、羽ばたきながら少し歩いて後ろ向きになり、水面に嘴を浸して雪解け水を飲んだようです。 

春の水場に集まるカエル(ヒキガエル?)を捕食しに来た可能性もありますかね? 



※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 
フクロウまでやや遠くて、監視カメラの照射する赤外線が届かず、かなり暗い映像です。 
前半では自動色調補正し、後半ではオリジナルの動画でリプレイ。 


2026/07/22

山中で池の水を飲みに通うコガタスズメバチ創設女王

 

2026年5月中旬・午前11:45頃〜午後12:45頃・晴れ 

里山のスギ植林地に囲まれた池の岸辺でコガタスズメバチ(Vespa analis insularis)が低空で飛び回っていました。 
この時期はワーカー♀ではなく、創設女王が単独で活動している時期です。 
静かな池に重低音の羽音が響きますが、女王蜂の攻撃性はかなり低いので、無闇に怖がる必要はありません。 

スギの落葉落枝が泥濘に大量に散乱している岸辺の泥濘にようやく着地すると、泥水を飲み始めました。 
飲水中も腹式呼吸しています。 
一旦、飲み始めたら、私が撮影アングルを求めて岸を歩いて近づいても逃げませんでした。 
水を飲み終えると、どこかに飛び去りました。

正午前後の1時間で4回も飲水シーンが撮れました。 
おそらく同一個体のコガタスズメバチ創設女王が何度も通って来ているのでしょう。 
毎回岸辺のほぼ同じ地点で水を飲んでいます。 
越冬後の女王蜂はワーカーの助けを借りずに独りで巣を作るため、水を吐き戻しながら樹皮を噛みほぐしてパルプの巣材を次々と作る必要があるのです。 
そのためすぐに喉が乾くのでしょう。 
夏の酷暑日になるとスズメバチ♀は巣の冷却のために水を汲んでくることもあるのですが、まだ5月ですからそれほど暑くありません。 

もしかして、他の昆虫のように、ミネラル摂取のために泥を舐めている可能性もありますかね? 
それなら1日に何度も通って来ることはない気がします。 
吸水中に腹端から余分な水分を排泄することもありませんでした。 


関連記事(5、18年前の撮影)▶ 


【アフィリエイト】
スズメバチの生物学 環境ECO選書⑲



コガタスズメバチの撮影に集中しているときは全く気づかなかったのですが、池の浅瀬の泥濘にメタリックグリーンの微小なハエが集まっていました。
謎のハエは口吻を伸縮させていないので、何をしているのか分かりません。
『ハエハンドブック』を眺めてみると、p137-139に掲載されたミギワバエ科やニセミギワバエ科の種類が似ています。

関連ブログ(ムシをデザインしたのはダレ?)▶ ビオトープの生き物 ?ヒラウキフネミギワバエ



2026/07/21

春の雪山で雪解け水を飲みホオノキの幹にマーキングするニホンカモシカ【トレイルカメラ】

 



2025年4月上旬〜中旬

シーン0:3/27・午後13:04・晴れ・気温26℃(@0:00〜) 
里山の湧水湿地を自動撮影カメラで再び監視することにしました。 
この冬は記録な大雪が降ったので、まだ積雪量は多いです。
早春になると雪解け水が沢からどんどん流れ込んでくるので、一部露出した地面は水溜りが溢れて水浸しになっています。 
画面の上から下に向かって山の斜面が下がっている地形で、この水場付近だけが局所的に平坦になっています。 

ニホンカモシカ(Capricornis crispus)の登場シーンをまとめました。 


シーン1:4/5・午後13:24・晴れ・気温7℃(@0:03〜) 
左からカモシカが水溜りの岸に来ていました。 
ユキツバキ群落の常緑の葉の匂いを嗅いだだけで、採食しませんでした。 
角がまだ細いので、若い個体のようです。 
カモシカは頭を下げて水溜りの雪解け水を少し飲んだようですが、手前に自生するユキツバキの茂みが邪魔で、肝心の口元がよく見えませんでした。 
立ち去る前に、落葉したホオノキ大木の幹の匂いを嗅いでから、角と眼下腺を擦りつけてマーキングしました。 

奥にある林道に向かって残雪の斜面を直登する途中で、1分間の録画が終わりました。 


シーン2:4/11・午前11:24・くもり・気温8℃(@1:07〜) 
6日後にカモシカが再び現れました。 
奥の林道から降りてきたと思われるカモシカが、ユキツバキ群落の横で立ち止まり、細い灌木の枝先を少し食べました。 
ただし、ユキツバキの葉は食べなかったようです。 
左下手前へ立ち去りました。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。


【考察】
ニホンカモシカがユキツバキの葉を食べるかどうか、Perplexity AIに問い合わせてみました。

ニホンカモシカ(Capricornis crispus)は、主に落葉広葉樹の葉や広葉草本を好んで食べる草食性動物です45。具体的には、消化しやすく栄養価の高い植物を選り好む傾向があり、冬季にはシダ類も採食します5。また、地域や季節によって常緑針葉樹やササ類なども食べることがあります4。

ユキツバキ(Camellia rusticana)の葉については、直接的な記録は見当たりませんが、ニホンカモシカはその生息環境内で利用可能な植物を幅広く採食するため、ユキツバキの葉も食べる可能性があります。ただし、具体的な研究や観察データが必要です。




2026/07/20

池畔の泥を舐めてミネラル摂取するダイミョウセセリ♂

 

2026年5月中旬・午後12:15頃・晴れ 

山中にあるモリアオガエル繁殖池で、関東型のダイミョウセセリ♂(Daimio tethys)が、岸辺に堆積したスギの落葉落枝の上に留まっていました。 
翅を全開にしたまま黒い口吻を伸ばして、泥で汚れた落葉落枝の表面を舐めています。 
ダイミョウセセリの飲水行動は初見です。
(ダイミョウセセリは)各種の花を訪れるほか、吸水や獣糞での吸汁も行う。(フィールドガイド『日本のチョウ』p280より引用)

 多くの蝶では、♂が性成熟のためにミネラル摂取するのですが、ダイミョウセセリではどうなのでしょう? 
図鑑で性別の見分け方を調べると、
♂♀で色彩・斑紋はほぼ同様だが、♀の翅形はやや丸い、♂の後脚の脛節に長い毛束がある、♂の腹部は細く、♀はやや太く、腹端に毛が密生する。(フィールドガイド『日本のチョウ』p280より引用)
とのことでした。 
しかし今回の映像では、いずれの形質も隠れて見えません。 
後半にようやくダイミョウセセリが向きを変えてカメラに対して正対してくれたときに腹部をよく見ると、「♀は腹端が太く毛が密生」という特徴が当てはまらなかったので、どうやら♂のようです。 

長時間泥を舐めてミネラル摂取する蝶の中には、余分な水分をときどき排出したり、尿をかけてミネラル成分を溶かしてから吸い戻しをしたりする種類が知られています。
今回のダイミョウセセリ♂が吸水中に排尿しているかどうか、残念ながら腹端がよく見えませんでした。 

撮影中は気づかなかったのですけど、微小のハエ類(複数種、種名不詳)が辺りを徘徊したり、翅を開閉・誇示したりしています。 
微小なハエが歩いて近づいたり飛来して左翅に留まったりしても、ダイミョウセセリ♂はほとんど気にしませんでした。 
ビクッと翅を閉じかけても、しばらくすると全開に戻りました。 

ダイミョウセセリ♂は一心不乱に舐め続け、一向に飛び立とうとしません。 
自発的に飛び立つまで撮り続けるつもりだったのですが、さすがに痺れを切らしました。 
ズームアウトしてから歩いて蝶に近づき、強制的に飛び立たせました。 
飛翔能力は正常だったので、「飛べないダイミョウセセリが池の岸辺に不時着していた」という解釈を排除できます。

池ではモリアオガエルやアマガエルがひっそりと鳴いていました♪ 


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2026/07/17

早春の林内で雪解け水の貯まった排水溝を飛び越えるニホンザルの群れ【トレイルカメラ】キカラスウリ落果を採食?

 

2025年4月上旬 

シーン0:4/7・午後13:37・くもり・気温15℃(@0:00〜) 
この冬は記録的な大雪が降ったので、春の訪れが少し遅れましたが、平地の二次林で林床に積もっていた雪がようやくほぼ溶けました。 

林内に謎の溝が掘られていて、その目的が分かりませんでした。 
隣接する田畑を灌漑する農業用水路を掘りかけて止めたのかと思っていました。 
この溝に雪解け水が貯まって、満水になりました。 
ただし、小川として水が一方向に流れている訳ではなくて止水です。 
本来はハンノキが占有する湿地の森だったようですが、開墾して田んぼにしたり防風林としてスギを植林したようです。
スギの根腐れ対策で林内の水はけを良くするために排水溝を掘ったのでしょうか。 
(冬の積雪が少ない年は、春になっても溝に雪解け水は貯まりません。) 
やがて貯まった雪解け水が涸れると、この溝は野生動物が行き交う獣道となります。 

早春に出現した水場で野生動物がどんな行動をするのか知りたくて、自動センサーカメラを設置してみました。 
排水溝の左にはスギが植林されていて、防風林となっています。
画面に左端に写っているスギの木の左下にはホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)が排便に通う溜め糞場WBCがあり、これまでトレイルカメラで長期間の定点観察をしてきました。 


シーン1:4/9・午前7:37・くもり・気温6℃(@0:03〜) 
朝からニホンザル(Macaca fuscata fuscata)の群れが林床を遊動していました。 
どの個体も白っぽい毛皮で、まだ冬毛のようです。 
林内の残雪が消えると、逆に目立っています。 
白猿(アルビノまたは白変種)が右岸を歩き去る後ろ姿が写っていました。 

一方、画面の奥から親子(成獣1頭と子猿2頭)が右岸をこちらに向かって来ます。 
元気な子猿同士が岸辺でじゃれ合ったり、格闘遊びをしたり、追いかけっこ遊びをしたり、落葉灌木を登り下りしたりしています。 
猿たちが水路を跳んで対岸に続々と渡りました。 

画面の左端に奥から歩いて来た成獣個体に注目してください。 
タヌキの溜め糞場WBCに落ちていた黄色い物体に顔を近づけて何度も匂いを嗅いでいます。(@0:37〜) 
奥から走って来て合流した子猿も謎の黄色い物体に興味を示し、右手で触れました。 
残念ながら、せっかくいいところで録画が打ち切られてしまいました。 

この黄色い物体はおそらく、キカラスウリの落果だと思います。 
数日前には無かったので、誰かが運んできたのか、上から落ちたのでしょう。 

関連記事(同所で2、4ヶ月前の撮影)▶  

落葉樹に幾つもぶら下がっていたキカラスウリの黄色く熟した瓢果をニホンザルが冬に食べている(少なくとも味見している)ようなのですが、いまのところ状況証拠ばかりでした。


シーン2:4/9・午前7:40(@1:26〜) 
次に監視カメラが起動したときには、さっきのキカラスウリ落果が溜め糞場WBCから無くなっていました。 
強い興味を示したニホンザル母子のいずれかが持ち去ったようです。 
今回も採食シーンの決定的な証拠映像が撮れずに残念無念。 
キカラスウリの種子は被食型の動物散布で分布を広げます。
当地で種子散布者はニホンザルだろうと現時点では考えています。

排水溝の両岸で2頭の子猿が落葉灌木によじ登ったり、雪解け水を飲んだりしています。 


ニホンザルが排水溝を渡る跳躍シーンを1/3倍速のスローモーションでリプレイ。(@1:04〜1:25、@1:39〜1:50、@2:03〜2:09、@2:58〜3:42、@4:22〜4:31) 
一気に跳んで渡る個体もいれば、溝の中から生えていたマルバゴマキ(別名マルバゴマギ、ヒロハゴマキ、オオバゴマキ)の落葉灌木を経由して安全に渡る個体もいました。 
この灌木は、一時的に水没しても根腐れしない樹種なのでしょう。
ちなみに、第二の渡河法をやるのは、ニホンザルだけです。 
タヌキもアナグマもやらないのは、知能の問題というよりも、体の作りや運動能力の違いによるものでしょう。 
邪魔だからと言ってこの灌木を伐採してしまうと、サルは排水溝を渡りにくくなって困りそうです。 
ところが、現実の自然環境はもっと多様で、少し離れた位置で倒木が天然の丸木橋のようになっていて、野生動物が排水溝を渡れるようになっていました。(映像公開予定)


シーン3:4/9・午前11:00・くもり・気温9℃(@1:26〜)
2時間20分後にニホンザルの群れがまた戻って来ました。 


シーン4:4/9・午前11:10・くもり・気温12℃(@2:10〜) 


シーン5:4/9・午前11:14・くもり・気温11℃(@3:43〜) 
排水溝の水際で水面に口を付けて、雪解け水を飲んだようです。 
肝心の口元が見切れてしまって残念。 
灌木を経由せずに、右へ一気に跳んで渡りました。 
このニホンザル個体は右前足を怪我(手首の捻挫?)しているのか、着地しないように庇っているようです。 


シーン6:4/17・午後12:42・晴れ・気温23℃(@4:32〜) 
依然として排水溝に雪解け水が貯まったままです。


【考察】
ニホンザルがキカラスウリ落果を食べるかという問題と、猿が排水溝を跳び越える動画を2つに分割するべきでしたね。
次に機会があれば、冬の林内にぶら下がっているキカラスウリの熟した瓢果をトレイルカメラで見張り、説得力のある動画でニホンザルの採食シーンを撮ってみたいものです。
ヒヨドリなど果実食性の鳥が食べに来る可能性もありますが、どうもあまり人気がないようです。


つづく→


4月下旬に現場入りした際に、スギ林床で見つけたキカラスウリ落果の残骸を写真に撮りました。
これが野生動物や鳥の食べ残しなのか?という点が問題になります。









ホンドタヌキの越冬用巣穴が気になって何度も調べる早春のハシブトガラス【冬の野鳥:トレイルカメラ】

 


2025年3月中旬〜下旬 

シーン0:3/10・午後16:40・晴れ・気温13℃(@0:00〜) 
雪国の落葉二次林でホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)が越冬する巣穴Rをトレイルカメラで見張っています。 
ここは以前、ニホンアナグマが掘った営巣地(セット)でした。 
ハシブトガラスが登場したシーンをまとめました。 


シーン1:3/12・午前9:27・晴れ(@0:03〜) 
ハシブトガラス(Corvus macrorhynchos)が単独で巣口Rに来ていました。 
巣口Rを覗き込んでから、右横の雪面をつついた(食べた?)ようですが、後ろ姿でよく見えません。 
溶けかけた残雪の上を右へトコトコ歩いて(ウォーキング)から、右へ飛び去りました。 


シーン2:3/26・午前9:45・くもりのち晴れ・気温16℃(@0:34〜) 
2週間後、ハシブトガラスが雪原を左から歩いて登場しました。 
タヌキの巣口Rを覗き込んでから、土で汚れた残雪をひとくち啄みました。 
(雪を食べたのではなく、雪面に落ちていた小さな餌を拾い食いしたのかもしれません。) 
株立した落葉ミズキの枝をピョンピョン伝って移動すると、止まり木で身震いしてから低空で右へ飛び去りました。 


シーン3:3/26・午前9:45・くもり・気温13℃(@1:25〜)
別アングルの監視カメラでも撮れていました。 
雪を食べたかどうか、このアングルでもカラスが巣口Rの窪地に隠れて見えませんでした。 

途中でシジュウカラ(Parus minor minor)と思しき小鳥が飛来し、画面の右上に伸びたミズキの細い横枝に留まりました。(@1:50〜) 
カラスの様子を見に来たのでしょう。(野次馬) 
カラスが止まり木で少し上の枝に移動したら、シジュウカラは右に飛んで逃げました。 
ハシブトガラスがシジュウカラを追い払ったようには見えません。 


シーン4:3/28・午後14:27・くもり・気温10℃(@2:15〜) 
2日後、珍しく2羽のハシブトガラスが一緒に来て、タヌキの巣口Rを覗き込んでいました。 
近くに別個体がいるようで、カラスの鳴き声が聞こえました。 
まず1羽が左上奥に飛び去りました。 
居残った個体が雪面を歩きながら、カァー、カァー♪と澄んだ声で鳴きました。 

定説ではハシブトガラスの歩き方はホッピングなのに、まるでハシボソガラスのように雪面でウォーキングしています。 

雪面から飛び上がって株立したミズキの落葉灌木に留まりました。 今回のカラスは2羽とも雪を食べませんでした。 


シーン5:3/28・午後14:29・くもり・気温9℃(@3:15〜) 
つづきが別アングルの監視カメラに写っていました。 
ミズキの止まり木からハシブトガラスが左下手前に飛び去りました。 


シーン6:3/30・午前9:52・晴れ・気温10℃(@3:32〜) 
さらに2日後にもハシブトガラスが単独で登場。 
セットの雪面から飛び立つと、低空で右上奥へ飛び去りました。 
しばらくすると、カメラの死角からハシブトガラスが澄んだ声で3回鳴く声が聞こえました。 


シーン7:3/30・午前9:54・晴れ・気温12℃(@3:49〜) 
別のカラス個体が同じルートで飛び去る後ろ姿が写っていました。 


シーン8:3/31・午前11:48・くもり・気温12℃(@3:56〜) 
林床の雪解けが進み、巣口Rの手前の地面も丸く露出しました。 
いったん黒い地面が露出すると、その周囲の残雪も昼間の太陽熱でどんどん溶けていきます。 
林内では樹々の根元から雪解けが進みます(根開き)。 


【考察】 
登場したカラスはすべて森林性のハシブトガラスでした。 
近縁種のハシボソガラスは平地性と言われていて、確かに同じカラス科の留鳥でもニッチを棲み分けているようです。


つづく→



2026/07/12

交尾期の日中に林内の巣内で休むホンドタヌキの両親♀♂と巣外で単独行動する娘【トレイルカメラ】

 


2025年3月下旬・午前8:55頃〜午後17:05頃・晴れ 

ある1日(3/23)の明るい日中の記録です。 
ホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)の3頭からなる家族群が落葉二次林にある巣穴にやって来ました。 
ちょうど交尾期(発情期)の真只中で、一夫一妻の両親♀♂と両目の輝板(タペータム)を失明した娘♀h(ヘルパー)の家族です。 
明るい昼間には、輝板の反射による個体識別ができません。 
以下のもっともらしい解釈は、私の想像に過ぎません。

やがて両親♀♂が相次いで巣内に入り、娘♀hだけが巣外に取り残されました。 
もしかすると、この巣穴は狭くて、3頭のタヌキが同時に入ることは無理なのかもしれません。 
娘♀hは独りで二次林内をうろつき始めました。 
夜行性に必要な輝板が両目とも失明しているため、暗い夜にはあまり餌を摂ることができず、空腹なのかもしれません。 
つまり、夜目の効かない娘♀hは必要に迫られて昼行性になり、健常な両親(主に夜行性)とは生活リズムが違うのかもしれません。

しばらくして戻ってきた娘♀hが巣口Rでクゥーン♪と何度も鳴いて呼びかけても、両親は出てきません。 

15分以上も経ってから、ようやく両親が巣穴Rの外に出てきていました。 
しかし娘♀hは、すれ違いで外出していました。 
娘♀hの帰りを待っているのか、巣口Rでのんびり佇んだり、雪を食べたり、毛繕いしたりしています。 

9:30頃、両親は急に何者かの接近に怯えて巣内Rに慌てて逃げ込みました。(緊急避難) 
謎の侵入者の正体は不明です。 
そのまま巣内で眠ってしまったようです。 
いくら発情期の盛りでも、狭い巣内で交尾することはないはずです。 

何度か娘♀hが巣口Rまで戻って来たものの、ラブラブの両親♀♂に遠慮してか(狭くて入れないのか?)中に入ることはありませんでした。 
暇つぶしで周囲の落枝を甘噛みすることもありました。
諦めて再び独りでぶらぶらと立ち去ります。 
他の兄弟姉妹は両親の縄張りを離れて独立してしまったので、遊び相手がいないのです。 

ようやく家族全員(3頭)が合流できたのは、夕方の17:00過ぎでした。 
巣内で5.5時間も昼寝した両親♀♂は、巣口Rで欠伸をしたり、背中を弓なりに伸ばすストレッチ運動をしたり、身震いして土の汚れを振り落としたりしています。 
家族水入らずで対他毛繕いを始めました。 
立場の弱い娘♀hが発情期の両親♀♂から完全に疎外されている訳でもなさそうで、ほっとしました。 

その後にタヌキ一家がこの営巣地を立ち去るシーンがなぜか写っていませんでした。 


※ 鳴き声が聞き取れるように、動画の一部は編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 
ここは以前、ニホンアナグマが掘った営巣地(セット)でした。 


つづく→

2026/07/09

二次林内の巣穴に出入りする雪国のホンドタヌキ:3月中旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 

前回の記事:▶ 夕方にホンドタヌキ♂がパートナー♀の尻の匂いを嗅いで発情チェックしたら怒られた:3月中旬【トレイルカメラ】 


2025年3月中旬 

シーン1:3/10(@0:00〜) 
ホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)が落葉二次林で越冬する巣穴を2台の自動撮影カメラで見張っています。 
ここは以前、ニホンアナグマが掘った営巣地(セット)でした。 

この冬は記録的な大雪が積もりました。 
この時期に撮れた映像記録の残り物詰め合わせです。 
せっかく編集したのにお蔵入りにするのも勿体ないので、ブログ限定で公開します。 
1〜3頭のタヌキが昼も夜も代わる代わる往来しています。 
この3頭は家族群で、両親♀♂と両目の輝板を失明した娘(ヘルパー)で構成されています。 
個体識別できていないので、他にもよそ者のタヌキが登場しているかもしれません。

シーン2:3/11(@0:07〜) 
巣口Rの雪かき。 

シーン3:3/12(@5:23〜) 
♀♂ペア間で対他毛繕い。 

シーン4:3/13(@10:18〜) 
両目失明個体♀hが夜に単独で登場。 

シーン5:3/14(@11:18〜) 

シーン6:3/17(@11:44〜) 
朝霧。 

シーン7:3/18(@12:03〜) 
昼間に雪舐め。 
ペアで相互毛繕い。 
巣口Rの雪面に座って日光浴。 

シーン8:3/19(@19:17〜) 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


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