2025/09/26

見通しの悪い山道を遊動中に立ち上がって警戒するニホンザルの群れ(首輪装着・アルビノ子猿など)

 



2024年7月上旬・午後13:45頃・晴れ 

野生ニホンザルMacaca fuscata fuscata)の群れが続々と山道を登って来ます。 
下山していた私の目線からはニホンザルの姿が見えたのですけど、四足歩行のニホンザルは体高が低いので、草丈が高く生い茂った雑草で見通しが悪く、私を発見するのが遅れました。 
ようやく私に気づくと猿たちは警戒し、後足で立ち上がって偵察・確認しました。 
ニホンザルの群れは次々に行軍停止して、山道に座り込みました。 

起立したときに胸に見えた乳首が小さい個体は若い♀で、経産婦♀の乳首は子猿に吸われて細長くなっています。 
先頭を歩く成獣(若い♀?)個体は、GPSの黒い首輪を装着していました。 

群れの中に、毛並みが白い子猿が混じっていました。 
この地方では「白猿」と言われて親しまれていますが、本当にアルビノなのか、それとも白変種なのか、瞳の色(メラニン色素の有無)を確認できませんでした。 
そのアルビノ?子猿aが文字通り道草を食いました。 
採食メニューは不明です。 
その背後から、別個体のアルビノ子猿bが山道を登ってきました。
初めのアルビノ個体aに比べて、やや年長の若い個体でした。 
2頭のアルビノは、同じ家系の兄弟姉妹なのかもしれません。 
どうも当地に生息するニホンザルは他の群れとの交流が乏しくて(孤立していて)血が濃いのか、アルビノ個体(白猿)が頻繁に現れやすい遺伝的集団になっているようです。 
アルビノの形質がメンデル型の劣性遺伝(潜性遺伝)なのかどうか調べるには、群れの全個体を個体識別して親子関係を把握しないといけません。 

私が山道でじっと立ち止まって撮影を続けると、安全にすれ違いたいニホンザルの群れは、山道から一旦外れて藪に入り、迂回してくれました。 
山中でよく出会う群れなので、私のことを人畜無害な奴だと個体識別してくれているようです。 
ニホンザルやニホンカモシカと出会ってもあまり怯えずに慣れてもらうために、私は毎回なるべく同じ服装で山に入るようにしています。


つづく→ 


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