2016/05/21

ノスリ?(野鳥)の求愛ディスプレイ飛行♪



2016年4月下旬・午後18:10〜18:13

風の強い夕方、山裾の上空で1羽の猛禽類が強風を利用して一点に留まり停空飛翔(ホバリング)していました。
風切り音に混じってピー、ピー♪という甲高く繰り返し鳴いている声もなんとか録音できました。
引きの絵にしないと空中に静止していることが伝わりませんね。
なんとなくノスリButeo japonicus)ではないかと思ったのですが、定かではありません。
遠過ぎて鳥の種類が見分けられないのですけど、この辺りでよく見かける猛禽類として他にトビ、サシバが挙げられます。
激しく羽ばたきながらの停空飛翔(ホバリング)ではなく、翼を広げたままの帆翔で停空していました。

帆翔はんしょう:翼をはばたかせず広げたまま気流を利用して飛ぶこと。(『夜鳥生態学入門』p77より)
ときどき強風で流されてしまっても、また同じ空域に戻ってきます。
強い逆風で行きたい所に行けなくて困っているのかもしれませんが、まるでウィンドサーフィンの遊びを楽しんでいるように見えました。

▼関連記事
台風の強風で遊ぶハシボソガラスの群れ【野鳥】



【追記】
関連記事(5年後の6月下旬に同じ山麓で撮影)▶ 対人威嚇の波状飛翔ディスプレイを繰り返しながら鳴くノスリ(野鳥)

一方で、この記事のノスリも同様の飛翔行動を繰り広げています。
しかし撮影時期が4月下旬なので、求愛のディスプレイ飛行と分かりました。
したがって、記事タイトルを「ウィンドサーフィン」から書き換えます。
上手く撮れずに不完全なしょぼい生態動画と思っても、とにかく何でも記録に残しておくことの大切さを改めて痛感しました。


屋根で鳴く♪ハクセキレイ♂(野鳥)



2016年4月下旬・午後18:30

夕方の住宅街で民家の屋根にハクセキレイ♂(Motacilla alba lugens)が止まって鳴いています。
裏の大通りを走る車の騒音がうるさくて、肝心の鳴き声が聞き取りにくいですね。
その直前には家庭菜園の耕した畑で単独採食していました。(映像なし)

この時期のハクセキレイは夜どこで寝るのでしょうか?
実は裏手の大通りに集団ねぐらがありました。
これから就塒前集合が始まります。
ちなみに、この日の日の入り時刻は午後18:21。

つづく→電柱に塒入りするハクセキレイ♂の群れ(野鳥)



ハサミムシ♂:逃走中!



2016年5月上旬

住宅地で路肩を疾走するハサミムシ♂(別名ハマベハサミムシ;Anisolabis maritima)を見つけました。
足早に逃げるハサミムシを尾行しながら動画撮影。
持久力がないのか、ハサミムシはときどき立ち止まって一休みします。
石の下など隠れる場所を必死で探しているのでしょうか。
目視の印象では立派な(大きな)個体でしたが、先を急ぐ用事があったので採寸しませんでした。
もし♀だったら飼育してみたいものです。



2016/05/20

杉林に響くフクロウ(野鳥)の鳴き声♪



2016年4月下旬・午後18:42

日が暮れてから山裾の杉林の樹冠の辺りからフクロウStrix uralensis)の鳴き声が断続的に反響して聞こえてきました。
どこにいるのか姿は見えませんが、鳴き声だけでも動画で録音してみます。
ちなみに、この日の日の入り時刻は午後18:26、撮影直後に測定した空の照度は2ルクスでした。
この杉林のどこかで営巣していたら嬉しいなー。

鳴き声だけでフクロウ(Strix uralensis)と決めつけるのは危険ですかね?
フクロウの鳴き声を声紋解析してみる?



【追記】
後澤正知『初夏の使者アオバズク』によると、(『雪国上越の鳥を見つめて』p66-68より抜粋して引用)
・アオバズクが上越地方に渡ってくるのは4月下旬です。最初は♂が飛来します。日が沈みあたりが暗くなる頃、♂は境内にある木の高い所に止まって「ホッホー、ホッホー」と二声ずつの高い音色の鳴き声で、♀を呼ぶようになります。 
・アオバズクが活動を始めるのは、日没が過ぎ、あたりが暗くなる頃からです。(中略)求愛給餌の餌はコウモリがほとんどです。 
・アオバズクの(雛の)餌は主に昆虫
今回私が聞いた鳴き声がアオバズクと決めつけるには早計なのになぜこの記述(下線部)に注目したかというと、撮影地点の近くにコウモリが出入りする昼塒があるからです。
もしかすると、コウモリとフクロウの空中戦が夜な夜な繰り広げられているかと想像すると興奮します。


ヤナギハムシ♀♂の交尾



2016年5月上旬

湿地帯に生えた柳の灌木で交尾中のヤナギハムシChrysomela vigintipunctata)の♀♂を発見。
若葉の葉柄に止まっています。
そのままでは撮影アングルがうまく確保できなかったので、 左手で持った枝を回すようにして背側と側面を接写しました。
意外にも逃げず交尾を続けてくれて、交尾器の結合も確認できました。




2016/05/19

餌を運ぶミソサザイ(野鳥)



2016年4月下旬

渓流沿いのスギ倒木にミソサザイTroglodytes troglodytes)が乗っていました。
映像の冒頭、後ろ姿でポトリと排便。
嘴に何か虫を数匹咥えていますね。
自分で食べるのであれば直ちに捕食するはずですから、誰かに給餌するのでしょう。
ミソサザイが求愛給餌する習性は聞いたことがありません。
親鳥が雛に給餌するために川虫を捕っていたと考えられます。
本種の産卵期は5~8月らしいのですけど、今年は暖冬の影響で少し早まったのかな?
最後はどこかへ(巣へ?)飛び去りました。

鳴き声は聞き取れませんでした。
横を流れる渓流の水音でかき消されたのかもしれません。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



瀕死のクリストフコトラカミキリ



2016年4月下旬

郊外の路上で美しいカミキリムシがひっくり返っていました。
黄色と黒の模様で蜂っぽく、なかなか見事なベーツ擬態です。
腰に一対の黄紋があるので、フタモンアシナガバチにしては変だな?と一瞬騙されかけました。
見たことのないカミキリムシなので帰ってから調べてみると、クリストフコトラカミキリPlagionotus christophi)と判明。
接写するために静かな場所に持って行きました。
地面に置くとアリが集ってくるので、望遠レンズを台として横倒しで置きました。
死骸かと思いきや、摘み上げると弱々しく脚を動かしました。
顔を見ると、大顎があまり発達しない種類のようです。
ときどき脚がぴくぴくと動くだけで、死にかけています。
飛んでいるときに車に衝突されたのでしょうか?



2016/05/18

ニホンカモシカとの出会い:鼻息威嚇♪



2016年4月下旬

下山していると、私の足音に驚いた野生ニホンカモシカCapricornis crispus)が林道の前方に現れました。
カモシカは振り返って静止したまま、こちらの様子を窺っています。
本当は身動きせずに撮影するのが鉄則ですけど、手前の灌木でカモシカの顔が隠れていたので、撮りながらそっと横にずれました。
個体識別できる特徴の有無をチェックしたかったのです。
私の動きに反応したカモシカは鼻息を鋭く吐いて威嚇しつつ、林道の脇の茂みへ逃げ込みました。
斜面を下って行った模様。

夕方で薄暗い時間帯なので(午後17:08)、直前に望遠レンズを外していたのが残念。



カメノコテントウ♀♂の交尾と食卵



2016年4月下旬

柳の枝でカメノコテントウAiolocaria hexaspilota)の♀♂ペアが交尾していました。
側面から接写すると、交尾器の結合を確認できました。
交尾しながら♀が柳の葉表に付着した何か真紅のゼリー状の塊を食べています。
手前にある葉が邪魔で捕食メニューがよく見えないのですけど、これはクルミハムシの卵ですかね?
本種はクルミハムシの幼虫を捕食することが知られています。
クルミハムシの卵の色を知らない私は「クルミハムシの産卵」でインターネット検索してみると、白色であることがわかりました。(参考サイト1
柳でよく見かけるヤナギハムシの卵も白色でした。(参考サイト2
一方、カメノコテントウの卵塊がこのような赤色をしているそうです。(参考サイト3
一種の共食いになりますが、別個体の♀が産んだ卵なら構わずに見つけ次第、食べてしまうのでしょうか。(食卵)

参考:海野和男のデジタル昆虫記より
ヤナギハムシの卵を食べるカメノコテントウ
ヤナギハムシとカメノコテントウの卵



赤い卵を食べ終えた♀は♂を背負ったまま(交尾器を結合したまま)、柳の小枝をウロウロし始めました。
「色気より食い気」の♀は次の獲物を探しているのでしょう。

※ 逆光気味の接写パートのみ、動画編集時に自動色調補正を施しています。



2016/05/17

ホオアカ?(野鳥)の地鳴き



2015年10月下旬

峠道の脇の藪に隠れながら、時折チッチッ♪と鳴いている(警戒声?)野鳥がいます。
足元の枝に嘴を擦りつけているのは転移行動でしょうか。
なかなか全身像を見せてくれずもどかしいのですが、これは冬羽のホオアカEmberiza fucata)ですかね?
頬が赤くないのが悩ましい…。
若鳥はこういう色なのかな?
もし間違っていたらご指摘ください。
私も我慢比べでじっと動きを止めて撮影していると、ようやく警戒を解いた鳥が飛んで移動しました。



2016/05/16

柳の枝を歩き回るカメノコテントウ



2016年4月下旬

カメノコテントウAiolocaria hexaspilota)が柳の枝をせかせかと登り下りしていました。
かなりの早足で徘徊しています。
獲物を探索しているのかな?
日本最大のテントウムシで、クルミハムシの幼虫を捕食するらしい。



2016/05/15

落ち葉をめくって獲物を探すスズメ(野鳥)



2016年4月上旬

耕作前の畑で
スズメPasser montanus)が珍しい採食法をしていました。
落ち葉を嘴で跳ねあげて、食べる虫が隠れていないか探しています。
途中で体を足で掻きました。
もう一羽がその様子を近くで見ているものの、真似したりしませんでした。
落ち葉めくりは生得的な行動なのか、それとも学習によって習得するのかな?

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


巣内で休眠越冬するノシメマダラメイガ(蛾)老熟幼虫



2015年12月上旬

ノシメマダラメイガの飼育記録#30


ノシメマダラメイガ
Plodia interpunctella
飼育容器の蓋代わりに観察しやすいようにサランラップを張っています。
その裏面に3匹の終齢幼虫がいつの間にか絹糸を紡いで薄い繭のような巣を作り、その中で越冬していました。
本種は幼虫のステージで冬越しすることが知られています。
ピンセットでサランラップ越しに幼虫に触れると動いたので、休眠状態で生きていることが分かります。
しつこく刺激しないと反応しません。
うっかり、室温を測り忘れました。
冒頭は大きさの比較として1円玉を写しました。

実は、この容器はカシノシマメイガを飼育していたものでした。
当然、カシノシマメイガの幼虫が越冬しているのだと初めは思い込んでいました。
カシノシマメイガの飼育は大失敗に終わったはずなのに、放置していたらようやく幼虫が発生したのかと無邪気に喜んでいました。
ところが春になり、蛹化を経て次々に羽化してきた成虫はなんとノシメマダラメイガでした。
事態は混乱していますが、次のように考えました。
チョコレートなど餌の匂いに誘引されて、ノシメマダラメイガ幼虫が外からカシノシマメイガの密閉飼育容器内に侵入した可能性は低いでしょう。
室内でノシメマダラメイガやカシノシマメイガの成虫を見つける度に、ポケットに忍ばせておいたビニール袋で採集して、それぞれの飼育容器に追加投入していました。
同じビニール袋を捕虫網代わりに使い回していたのが問題です。
おそらく採集時にノシメマダラメイガ♀の受精卵が袋内に零れ落ち、カシノシマメイガの飼育容器にノシメマダラメイガの卵が混入したと推測されます。
以上、お恥ずかしい裏話でした。
ノシメマダラメイガの成虫は口吻が退化しているため、幼虫の餌だけを与えればよく、飼育はとても簡単です。
その一方で、カシノシマメイガは成虫をいくら容器に集めても成虫の餌を与えなければ産卵する前に死んでしまいます。



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