2015/04/18

アカタテハがミズナラの樹液を吸汁



2014年10月中旬

里山の雑木林でミズナラの樹液酒場にアカタテハVanessa indica)が来ていました。
翅を開閉しながら幹を歩いて下りて来ると、樹液が滲むスポットを探り当てて吸汁開始。



道端の雪面を歩くハシボソガラス【冬の野鳥】



2014年12月下旬

車道を除雪した後の道端にうず高く積み上がった雪の上をハシボソガラスCorvus corone)が元気に歩いて来ます。
新雪を蹴立ててこちらへ向かって来たカラスはフワリと飛び上がって近くの生け垣のヒバの枝に止まりました



2015/04/17

稲穂に離着陸するナツアカネ♂の羽ばたき【HD動画&ハイスピード動画】



2014年9月中旬

黄金色の稲穂が実った田んぼで赤トンボが飛んでいます。
農道から秋の風物詩を撮影しました。

写真鑑定でナツアカネ成熟♂(Sympetrum darwinianum)と判明。
顔色が赤いです。

ある稲穂に止まって休んでいるナツアカネ♂に注目すると、ときどきパッと飛び立っては近くを一回りしてから元の稲穂に戻る、という行動を繰り返していました。
トンボでよく見られるこの行動は「縄張りを張っている」と表現して良いのでしょうか?

稲穂を中心とした縄張りのパトロール飛行を休み休み行っているのでしょうか?
どうも交尾相手の♀または獲物の昆虫が飛来するのを待ち伏せしているようです。
後半は240-fpsのハイスピード動画に切り替えて撮ってみました。(@0:32〜)

スローモーション映像で分かったこと。

  • 飛び立つ直前に首をひねって巨大な複眼の視線を変えることがよくありました。スクランブル発進したものの、再着陸した際に獲物を捕らえていないので狩りには失敗したのでしょう。
  • 離陸直後に空中で急旋回したりフェイントのような変な(複雑な)動きをすることがありました。獲物と空中戦の追いかけっこをしているのでしょう。しかし引きの絵にすると、獲物の虫は小さ過ぎるのか映像に写っていませんでした。
  • 飛行中は着陸の直前まで脚を胴体に引きつけていました。空気抵抗を減じるためでしょう。



小川で餌を探すチュウサギ(野鳥)



2014年11月下旬

チュウサギArdea intermedia)が上空を旋回してから用水路の水門近くに着陸しました。
私の存在に気づいていない様子。
丁度別の虫を撮影中だったので望遠レンズを外していました。
望遠レンズを装着すべきなのですが、下手に動いて気づかれたら逃げられるので我慢しました。
仕方なく、画質の劣化に目を瞑ってデジタルズームを駆使して撮りました。

チュウサギは何か小魚を狙っているのでしょうか?
小川の中を歩いて少しずつこちら(下流)に近づいて来ます。
水中には流木などが転がっていて歩きにくそう。
それにしても、用水路がゴミだらけで見苦しい…。(不法投棄のテレビが見えます。)
岸辺の乱雑に入り組んだ灌木枝に首を突っ込んでいるのは虫を探しているのかな?
やがてガードレールの陰から飛び立ち、用水路を上流に戻りました。
初めに着陸した所から採餌を再開。



2015/04/16

リョウブの花蜜を吸うカラスアゲハ♀



2013年7月下旬

里山の山頂のリョウブは未だ蕾が多く、咲きかけの花が多い印象。
カラスアゲハ♀(Papilio dehaanii)が翅を羽ばたかせながら吸蜜していました。
前翅表に性斑が無いので♀ですね。


ハイスピード動画に撮っていれば、ミヤマカラスアゲハと見分けるポイントである後翅裏面が見れたかもしれません。



【追記】
YouTubeのコメント欄にて、横室稜さんよりカラスアゲハ♀であるとご教示頂きました。
翅表だけでも区別できるのだそうです。
簡単な見分け方は前翅の白い帯が下から上に行くにつれて太くなるのがカラスです。一方ミヤマでは白い帯が太くならず直線状になります。翅の裏側も同じです。


2羽のホオジロ♂が…【冬の野鳥】



2014年12月上旬

山際の集落で2羽のホオジロ♂(Emberiza cioides)が落葉した樹上に止まっていました。
冠雪した樹冠の枝から辺りをキョロキョロ見渡しています。
採食するでもなく枝から枝へ元気に飛び回り、2羽は付かず離れずの位置を保っています。
喧嘩でもなさそうですし、何をしてるんですかね?
鳴き交わしているのかもしれませんが、遠くて鳴き声は聞き取れませんでした。


【追記】
ホオジロは図鑑で留鳥とされていますが、ここ雪国では冬になるとあまり見られなくなります。

冬、少数の個体は、雪の多い山地にも残る(高木清和『フィールドのための野鳥図鑑:野山の鳥』p117より引用)

多雪地のものは、冬季は暖地に移動する。(山渓カラー名鑑『日本の野鳥』p498より引用)





2015/04/15

シロツメクサで吸蜜するコマルハナバチ♂



2007年6月中旬

シロツメクサの群落でコマルハナバチ♂(Bombus ardens)が訪花していました。
同一個体を追い回して撮りました。
腹端以外はレモン色で印象的なマルハナバチでした。

えらい昔の動画ですが、ブログに移行し忘れていました。


飛べ!シロオビクロナミシャク【蛾:ハイスピード動画】



2014年8月下旬

里山の雑木林の下草にシロオビクロナミシャクTrichobaptria exsecuta exsecuta)という黒い小さな蛾が翅をやや半開きにして止まっていました。
飛び立ちの瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画に撮ってみました。
物を投げつけたら完全に逃げられてしまい、撮れたのはワンチャンスだけでした。
短い映像を水増しするために、動画の後半は更に1/5倍速のスローモーションでリプレイ。
素早い羽ばたきに伴いチラチラと明滅する翅の白紋が印象に残ります。



▼関連記事
シロオビクロナミシャク(蛾)@渓流横


スズメ(野鳥)の対他羽繕い(蚤取り?)



2014年11月中旬

落葉したシダレザクラの枝にスズメPasser montanus)が3羽止まって各々が羽繕いしていました。
一羽が先に飛び立ち、枝に並んだ2羽が残りました。
左のスズメLが右の個体Rの羽毛を嘴で2回軽く啄みました。(@0:43〜0:48)
スズメの
対他羽繕い(allo-grooming;対他毛づくろい)を見たのは初めてかもしれません。
蚤などの寄生虫を取ってやったのですかね?
ニホンザルの相互毛繕いのように群れのメンバー間で親愛の情を示す社会的行動もしくは求愛的な行動だとしたら面白いのですが、私にはスズメの性別が見分けられません。
実を言うと初め離れた枝に止まっていたLが、映像の冒頭で自ら移動してRに擦り寄って来たのです。
Rは急につつかれても別に驚かず受け入れ、かと言ってお返しに羽繕いすることはありませんでした。
つづいてLは自分でも腹部の羽繕いを行いました(self-grooming;ひとり毛づくろい)。
最後は何かに驚いたように皆飛び去ってしまいました。



2015/04/14

倒木で寄主を探索するキスジクチキヒメバチ?♀



2014年6月下旬

里山(雑木林)の山道に転がっていた倒木で、長い産卵管を有する寄生蜂(ヒメバチ科?)を見つけました。
朽ちた倒木の表面を触角で探りつつ歩き回っているので、おそらく寄主探索行動でしょう。
長い産卵管を突き立てて産卵するシーンを期待したのですが、空振りに終わりました。
後半、不意に飛び立つもホバリングしてから元の倒木に戻りました。
少し休息しただけで飛び去ってしまい、採集の機会を逸しました。

うろ覚えの記憶から現場ではキアシオナガトガリヒメバチ♀(Acroricnus ambulator ambulator)かと思ったのですが、『ハチハンドブック』の写真と見比べた限りではキスジクチキヒメバチ♀(Cnastis vulgaris)と似ている気がしました。(ヒメバチの掲載種数が少ない上に、私の写真は動画のスナップショットしか無くてやや不鮮明なので、あてになりません)
だとすれば、寄主はカミキリムシの幼虫なのだそうです。



屋根の雪を食べるハシボソガラス【冬の野鳥】



2015年3月上旬

川沿いに建つ民家の屋根で2羽のハシボソガラスCorvus corone)が積もった雪を頻りに食べているようです。
下から見上げる撮影アングルでは、肝心のカラスの口元が屋根の雪に隠れて見えません。
この個体は直前には橋の下に佇んで居ました。(編集で映像をカット)
空荷で屋根に降り立ったのを見ているので、何か足元に掴んでいる餌を屋根の上で食べているのではありません。
頭を上下しているのは雪を掘って食べているのでしょう。
左の個体が飛び立つ前に嘴で雪を左右に掻き分けるように掘って嘴を掃除しました。
(そのついでに雪を食べた?)
雪国の住人にとって屋根の雪下ろしは重労働ですから、カラスが食べてくれるのなら大歓迎でしょう。
「もっと食え! たんと食え!」

▼関連記事
雪を食べるハシボソガラス【冬の野鳥】



2015/04/13

オオフタオビドロバチ♀の採土を邪魔するアリ【HD動画&ハイスピード動画】



2014年7月下旬
▼前回の記事
巣材を採土するオオフタオビドロバチ♀

低山の山頂広場にオオフタオビドロバチ♀(Anterhynchium flavomarginatum)が巣材集めにせっせと通っていました。
採土ポイントは毎回変わり、飛来した蜂は忙しなく移動しながらあちこちで試掘して回ります。
土質が気に入ると大顎で掘った赤土を丸めて泥玉を作り、帰巣します。

オオフタオビドロバチ♀が泥玉作りに熱中している間に通りすがりのクロアリ(種名不詳)に脚や腹部を噛まれ、蜂が飛んで逃げ出すことがありました。
アリとの対決を240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@2:06〜)
採土作業を中断させられた蜂はしばらくホバリング(停空飛翔)してからそのまま巣材を抱えて帰巣しました。
体格では圧倒的に勝るのに、オオフタオビドロバチがお邪魔虫のアリに怒って反撃することはありませんでした。


桜の幹で虫を捕食するシジュウカラ♀♂(冬の野鳥)



2014年12月上旬

蔓植物に覆われた桜(ソメイヨシノ)の大木でシジュウカラ♀♂(Parus minor)が採食行動をしていました。
幹を嘴でつついて回り、越冬している虫を探し出して捕食しています。
蔓植物(種名不詳)になっている紫色の実は口にしませんでした。
後半は小枝に乗って羽繕い。

初めに注目しているのは♀で、最後上にパンしたら別個体♂も同様の採食行動をしていました。
人馴れしているのか、逃げずに撮らせてくれました。
フェンス越しに撮っているので安心しているのかもしれません。



2015/04/12

稲穂の田んぼを移動する白鷺(野鳥)



2013年9月下旬

稲刈り直前の田圃にシラサギ(白鷺)の仲間が舞い降りました。(撮り損ね)
なんとなくチュウサギかな?と思うものの、遠過ぎて同定は無理でした。
稲穂が育った田んぼを長い脚で歩き回っています。
この時期の田んぼは既に水を抜いているので、小魚などは捕れないはずです。
サギの嘴の形状から見て、スズメのように米粒を食べに来たとは考えられません。
イナゴなど昆虫を捕食するのでしょうか?
少しだけ飛んで隣の田圃に移動しました。
この日は先を急ぐ用事があり、採食シーンを見届けること無く撮影終了。







タヌキの溜め糞で身繕いするベッコウバエ♂



2014年11月下旬

水路の脇に溜め糞を見つけました。
2日前に近くで見た足跡はタヌキのものでしたので、これはホンドタヌキの溜め糞でしょう。
実はこの近くで一度だけアナグマをちらっと見かけたことがあります。
アナグマの溜め糞かもしれないと内心期待していたのですけど、糞を嗅いでみても「黄土色の絵の具」のような匂いはしませんでした。
糞の中に柿の種が混じっています。(※追記参照)

その溜め糞に一匹のベッコウバエ♂(Neuroctena formosa)が乗って身繕いしていました。

以前見られたような思わせぶりな翅の誇示行動はしていません。
両脚を擦り合わせているベッコウバエの側面から見ると腹部が黄色っぽいので♂ですかね?
採集を試みたものの、私の気配(殺気?)に敏感で逃げられてしまいました。



※【追記】
余談ですが、『種子散布―助けあいの進化論〈2〉動物たちがつくる森』によると、
カキの種子はぬるぬるしたゼリー状の物質に覆われ、ケモノの歯を容易にすりぬける。




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