2022/10/08

夏のスギ林でタヌキの溜め糞に群がるキンバエ他

前回の記事:▶ 夜の雪山でトレイルカメラを気にするも、日が経つと馴れるタヌキ【暗視映像:トレイルカメラ】

2022年7月中旬・午後14:50頃・くもり 

3月中旬までトレイルカメラで監視していた溜め糞場sに久しぶり(4ヶ月ぶり)に来てみると、ホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の新鮮な糞が残されていました。 
場所は里山にスギを植林した区画の林道で、林床は昼間も薄暗いです。 
晩秋から積雪期(冬〜春)はタヌキが全く排便しなかったので、てっきりもう溜め糞場として使われなくなったと私は思い込んでいました。 

「うんちレストラン」に来ていた昆虫は、主にメタリックグリーンのキンバエ(種名不詳)でした。 
他には別種の見慣れないハエが来ていました。 
平均棍の鱗片が茶色です。 
真面目に検討していませんが、ニクバエまたはフンバエの仲間なのかな? 

糞虫が下に潜り込んでいるようで、糞塊全体がときどき上下にモコモコと動きます。 
グラグラと地殻変動しても、糞に乗ったハエは平気で吸汁を続けています。 

糞をよく観察すると果実の種子が混じっていて、タヌキが種子散布に貢献していることが分かります。 
今回の古い糞に大量の白っぽい獣毛が混じっているということは、タヌキが何か小動物を捕食したのか、それとも死骸を食べたのでしょう。 

復活した溜め糞場sに再びトレイルカメラを設置し直すことにします。 
つづく→
右下の糞に獣毛が混じる。
糞の左端に黒くて小さな丸っこい糞虫?が来ていたのに、現場では気づかず。
採寸代わりにクマよけスプレーを並べて置く。
全景(溜め糞は手前中央)

トリアシショウマの花蜜を吸うキオビツチバチ♂

 

2022年7月中旬・午後14:05頃・晴れ 

里山の急斜面をつづら折れの細い山道で下山していると、道端に咲いたトリアシショウマの群落でキオビツチバチ♂(Scolia oculata)が訪花していました。 
この組み合わせは初見です。 
吸蜜する複数個体を撮影。 
雄蜂♂ばかりなのは、♂が♀よりも早く羽化する(雄性先熟)ためでしょう。 

ブーン♪という低い羽音を立てて飛び立つと、近くの別な花穂(総状花序)に着陸します。 
飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@1:30〜) 
しつこく追い回す私を警戒したのか、最後はトリアシショウマの花穂から慌てて転げ落ちて下の葉にぶつかりながら飛んで逃げました。(緊急避難) 

※ 蜂の羽音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 
私の背後からキツツキ(おそらくアカゲラ)の鳴く声がキョッ、キョッ♪とかすかに聞こえます。

2022/10/07

川沿いの獣道をミミズが深夜徘徊【トレイルカメラ:暗視映像:10倍速】

 

2022年7月中旬・午後23:27 

コンクリート・ブロックが敷き詰められた川沿いの護岸を監視しているトレイルカメラ(自動撮影カメラ)に意外な珍客が写っていました。 
真夜中に大きな(太い)ミミズの一種が右から左へ(川沿いを上流へ)蠕動運動でゆっくり移動していました。 
初めは10倍速の早回し映像をご覧ください。 
※ 動画編集時に自動色調補正を施して明るく加工しています。 
続けて等倍速でリプレイ(@0:12〜)。 
雑草に隠れてミミズの全身がなかなか見えません。 

ミミズは変温動物のはずなのに、どうしてトレイルカメラが熱源を動体検知して起動したのか不明です。 
野ネズミなどの恒温動物が走り去った後に一拍遅れて起動したカメラにたまたまミミズが写っただけだと思います。 
サーモグラフィカメラでミミズの蠕動運動を撮れば、実は発熱していると分かるかもしれません。 

ここは様々な野生動物が夜な夜な往来する獣道になっています。 
夜行性のタヌキやハクビシンが常に頭を下げて地面の匂いを嗅ぎながらパトロールしていますから、ミミズを見つけたら捕食しているはずです。 
ニホンアナグマはミミズが大好物らしいのですが、ここではトレイルカメラに写ったことはありません。 

【参考資料】 
・『谷戸山里山四季だより2001年3月号』PDF
タヌキは典型的な雑食性でネズミやカエル、ミミズ等の小動物やドングリ等の木の 実、野菜、人の出した残飯等の生ゴミも食べます。
・『ハクビシンの生態と対策』PDF
食性:果実が中心の雑食性で、果実の他に昆虫類、ミミズ、小魚、トカゲ、ネズミなどを捕食します。
・『熊について』2007.9.21 大友純平 PDF
 ツキノワグマの主な食べ物は、「山菜」「コナラ・ブナやクリなど木の実」「アケビや柿などの果樹」「カエルやミミズ」「アリ・ハチやカブトムシの幼虫などの昆虫」、動物やその死がいも食べますが、生きた動物を捕まえて食べることよりも植物に重点を置いた食生活です。

クルマバナの花で摂食するセマダラコガネ

 

2022年7月中旬・午前11:30頃・晴れ 

農村部の休耕地に咲いたクルマバナの群落でセマダラコガネAnomala orientalis)が訪花していました。
同じ株のクルマバナに2匹のセマダラコガネが上下に別れ、花蜜や花粉を食べているようです。

触角の先端部が見えた左の個体は♂と分かりました。

2022/10/06

川沿いの護岸で夜に下草を食べる夏毛のニホンノウサギ【トレイルカメラ:暗視映像】

前回の記事:▶ 川沿いの護岸を夜に駆ける夏毛のニホンノウサギ【暗視映像:トレイルカメラ】

2022年7月中旬・午後19:38 

トレイルカメラ(自動撮影カメラ)で監視している川沿いの獣道で夜に夏毛のニホンノウサギLepus brachyurus angustidens)が現れました。 
冒頭からコンクリート護岸の右上隅に座り込んで、下草を採食しているようです。(採食メニュー不明) 
ノウサギの採食シーンは初見で嬉しかったのですけど、肝心の口元が画角の外で残念無念。 
コンクリート・ブロックの隙間から生えた雑草の匂いを嗅いでいるだけかもしれません。 
そのままピョンと右へ跳んで川沿いを下流へ立ち去りました。
今思うと、現場でノウサギによる食痕の有無を探してみれば良かったですね。 

短い登場シーンを1/3倍速のスローモーションでリプレイ。



腐朽材に産卵するヨツスジハナカミキリ♀

 

2022年7月中旬・午後12:50頃・晴れ 

里山の湖畔に朽ちた丸太が並んでいました。 
伐採した枯木を玉切りにして一箇所に集めた木場のようです。 
そこへヨツスジハナカミキリ♀(Leptura ochraceofasciata)が飛来しました。 
(映像はここから。) 

長い触角で辺りを探りながら腐朽材の上をせかせかと歩き回り、立ち止まると腹端から産卵管を伸ばしました。 
産卵行動を始めたようです。 
初めは撮影アングルがいまいちだったのですが、ヨツスジハナカミキリ♀が少し歩いて移動してくれたので、産卵管がよく見えるようになりました。 
尖った産卵管を腐朽材に突き立ててグリグリ動かし、刺しています。 
♀は腐朽材のあちこちで産卵を繰り返していました。 
本種の産卵行動を観察するのは初めてです。

産卵を終えたヨツスジハナカミキリ♀が再び丸太の上を徘徊し始めました。 
急に鞘翅をパカッと広げると、飛び立ちました。 
飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。 
私に向かって飛んできたので、咄嗟に手掴みしたら、あっさり捕獲することができました。
体長はXmm。 

鈴木知之『新カミキリムシハンドブック』でヨツスジハナカミキリを参照すると、
成虫は6〜8月に出現し、本州では両部やノリウツギ(中略)の花を訪れる他、朽ちた広葉樹の立ち枯れや倒木にも集まる。幼虫は腐朽材を食べて成長する。腐朽タイプを問わず、褐色腐朽材・白色腐朽材のどちらからも見つかる。幼虫で越冬し、春に材内で蛹化・羽化する。(p41より引用)
ちなみに、オオヨツスジハナカミキリという別種がいるらしい。 
ヨツスジハナカミキリとは別属で、幼虫の食樹が違います。 
今回の現場の周囲は雑木林で、スギやアカマツ以外の針葉樹(モミなど)を見かけたことはありません。


鈴木知之『朽ち木にあつまる虫ハンドブック』を紐解くと、「白色腐朽材内のヨツスジハナカミキリの前蛹」と題した写真が掲載されていました。
一般に朽ち木は、外見の色や状態によって3つに区別できます。腐朽タイプのちがいによって、それを利用する昆虫の種は微妙に異なります。(中略)

 

白色腐朽(白腐れ)
 白色腐朽菌には、カイガラタケやカワラタケなど多くの担子菌や、マメザヤタケなどの子嚢菌が知られています。広葉樹を腐朽させるものが多く、リグニンも分解するため、腐朽材の色は白っぽくなります。 (以上、p3より引用)

2022/10/05

後脚が生えてきたオタマジャクシの大群

前回の記事:▶ 山の泉で育つオタマジャクシの大群をすくって見る

2022年7月中旬・午後13:30頃・晴れ・水温17〜18℃ 

トレイルカメラで監視している山中の泉に10日ぶりにやって来ました。 
電池交換のついでに、池で育つ黒いオタマジャクシを観察します。 
アズマヒキガエルBufo japonicus formosus)の幼生ではないかと予想しているのですけど、どうでしょうか? 
今回は横着して、観察容器にすくうサンプリングをやりませんでした。

地下水の湧き水が溜まっている泉は水温が低く、そのためにオタマジャクシの発育が他の池よりもかなり遅れているようです。 
それでもオタマジャクシの変態が進行中で、後脚が伸びた個体が混じっていました。 
私が裸足で池に入水すると、長時間は浸かっていられないぐらいの冷たさです。 
赤外線レーザーの非接触式温度計で池の水温を測ると、17〜18℃でした。
 

ところが今回はうっかり気温を測り忘れてしまいました。 
オタマジャクシの大群が蠢いている岸辺は、日の当たらない木陰なのに水温が少し高いのが不思議でした。
冷たい地下水が湧き出してくる地点を避けてオタマジャクシは集結しているのでしょうか? 
変温動物のはずですが、オタマジャクシの大群の呼吸熱で周囲の水がわずかに温まるのかな? 

動画にたまたま写ったように見えたアメンボ(種名不詳)は、まさかオタマジャクシを襲って吸血するのでしょうか? 
この池ではアカショウビンという鳥がオタマジャクシを捕食しに通っていましたが、数で圧倒することでオタマジャクシの多くが無事に生き残りました。
▼関連記事 
山中の池に飛び込んで獲物を捕食するアカショウビン【野鳥:トレイルカメラ】

つづく→オタマジャクシの群れが池の中で日陰に偏って分布する謎

モクゲンジの花で採餌するクマバチ♀【HD動画&ハイスピード動画】

 

2022年7月中旬・午前11:15頃および午後15:50頃・晴れ 

民家の裏庭で満開に咲いたモクゲンジキムネクマバチ♀(Xylocopa appendiculata circumvolans)が重低音の羽音♪を響かせながら訪花していました。 
次々に吸蜜するクマバチ♀の後脚を見ると、花粉籠に赤い花粉を少量集めて運んでいます。
顔や腹面も赤い花粉で汚れています。 

モクゲンジの花から花へ飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@2:20〜) 
枝先に並ぶ花を上に上に登りながら効率的に採餌しています。 
なるべく飛ばずに歩いて隣の花に移動しようと試みているようです。 (省エネ戦略)
前脚で隣の花を手繰り寄せ、届かなければしかたなく飛びます。 

同じ日の午後に現場を再訪すると、風揺れに悩まされました。 
この日はもう既に花粉を採餌し尽くした後のようで、後脚の花粉籠は空荷でした。

2022/10/04

トリアシショウマの花から花へ飛び回るヒメトラハナムグリ

 

2022年7月下旬・午後12:25頃・晴れ 

里山の細い林道を登っていると、道端に咲いたトリアシショウマの群落でヒメトラハナムグリLasiotrichius succinctus)が訪花していました。 
花粉や花蜜を食べに来たのでしょう。 
セマダラコガネAnomala orientalis)の左に居るのがヒメトラハナムグリです。 
マクロモードで接写しようとレンズをそっと近づけると、ヒメトラハナムグリはトリアシショウマの花穂から飛び立ち、離着陸を繰り返しています。 
外見が蜂に似ているベーツ擬態というだけでなく、羽音も蜂に似てブーン♪と軽快な羽音を立てて飛び回ります。 
すると先客のオオハナアブ♂が遠慮して逃げました。 
その間、セマダラコガネは後脚を高々と持ち上げて威嚇・牽制しています。 

飛び立ちおよび飛翔シーンを1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみると(@0:40〜)、ヒメトラハナムグリは鞘翅を閉じたまま後翅を広げて羽ばたいていることが分かります。 
実際には鞘翅は半開きで建付けが悪く、飛翔中はガタついていました。 
脚を左右に大きく広げて飛んでいます。 
240-fpsのハイスピード動画でも飛翔シーンを撮ってみたかったのに、カメラの撮影モードを切り替えたらもう飛んでくれなくなりました…。 

※ 羽音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。

2022/10/03

川沿いの獣道を夜に歩くツキノワグマ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2022年7月中旬・午後19:13頃(日の入り時刻は午後19:06) 

コンクリートブロックで護岸された川岸の獣道を自動撮影カメラ(トレイルカメラ)で監視してみて、一番驚愕したのはツキノワグマUrsus thibetanus)が登場したことです。 
暗闇の暗視映像で一瞬、黒猫かと思ったのですが、かなりの大型獣なので熊と判明しました。
当地は山に囲まれているため、西の山の陰に日が沈むと暗くなり始め、日の入り時刻の直後(黄昏時)にはもうだいぶ暗いです。

カメラを固定したニセアカシアの木の幹の根際の匂いを嗅いでいました。 
トレイルカメラの高さは地上から約150cm 。
爪研ぎなどはしないで、すぐに右へ(川岸を下流へ)立ち去りました。 
熊の鼻息がかすかに聞き取れます。 
短い登場シーンを1/3倍速のスローモーションでリプレイ。 

※ 動画編集時に自動色調補正を施して明るく加工しています。 
※ 音声を正規化して音量を強制的に上げています。 

こんな平地の河畔林にツキノワグマが生息するとは知りませんでした。 
しかも日没の直後(7分後)に現れました。 
こんな貧弱な(ニセアカシアばかりの幅の狭い)河畔林に迷い込んだ熊が気の毒です。 
植生を見る限り、ツキノワグマを養えるほど豊かな環境とは思えません。 (ドングリの木が少ない)
おそらく山では強い個体に負けて縄張りを持てずに、低地の川沿いに押し出された(進出する羽目になった)若くて弱い個体ではないかと想像します。 
あるいは繁殖期に♀を探し歩く♂なのかもしれません。
ヒトと不幸なニアミスを起こさないように祈ります。
トレイルカメラの電池を交換する際に、撮れた映像を現場でチェックするのですが、熊が写っていたので戦慄しました。
これ以降、私は平地の河畔林でも油断せずに護身用の熊よけスプレーを必ず持参するようになりました。

山形県が公式にまとめている「令和4年ツキノワグマ目撃マップ~やまがたクマっぷ2022~」(Googleマップへのリンク)を参照すると、現場の近くで目撃例があるようです。

ヤマケイ新書 田口洋美『クマ問題を考える:野生動物生息域拡大期のリテラシー』を読んで、勉強になった箇所を抜き書きさせてもらいます。
・東北地方の山岳帯では4月下旬から5月中旬頃になると、成獣のオスの行動範囲が広がりはじめ、動きに落ち着きがなくなってくる。それは5月中旬頃から7月下旬頃にかけて交尾期を迎えるため

・山形や宮城などの南奥羽地域では、ツキノワグマが人間を襲い捕食するという話はほとんど耳にすることができない

・ツキノワグマは河川をまったく怖がらない。平然と渡り、平然と泳ぎもする

・都市を貫流する河川は大型獣の移動路であり、泳ぎ下るものすらある。




クルマバナの花蜜を吸うイチモンジセセリ♀

 

2022年7月中旬・午前11:30頃・晴れ 

農村部の休耕地に咲いたクルマバナの群落でイチモンジセセリ♀(Parnara guttata)が訪花していました。 
翅をしっかり閉じたまま、口吻を伸ばして吸蜜します。 
花から花へ忙しなく飛び回っているということは、花蜜の量が少ないのでしょう。 

飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:12〜)


2022/10/02

舌を出し入れしながら蛇行して逃げるニホンマムシの幼蛇

 

2022年7月中旬・午後12:40頃・くもり 

里山の急斜面をつづら折れの細い山道で登っていると、ニホンマムシGloydius blomhoffii)の幼蛇を見つけました。 
久しぶりに出会ったので、「シマヘビの幼蛇だっけ?」と迷いましたが、銭形模様の中心に濃い斑点があるので、マムシと判明。 
暑さと急登でへばっていた私はカメラの操作を焦ってしまい、動画の冒頭は細切れの映像になってしまいました。 
タイムロスの間にも蛇行してどんどん逃げて行くので、ますます焦ります。 
下草に隠れていた幼蛇がニョロニョロと這い出して来ました。 
やがて山道から外れて、ユキツバキなどの低木が生い茂る斜面を登って行きます。 
最後は落葉の下(斜面にオーバーハングした隙間)に潜り込みました。 

手持ちカメラで接写する際は、マムシの毒牙に噛まれないように、くれぐれも注意しましょう。 

1/5倍速のスローモーションでリプレイ(@1:01〜)すると、マムシ幼蛇は蛇行中にときどき細い舌を高速で直線状に出し入れしていました。 
周囲の空気を鋤鼻器に送り込んで嗅ぎ取っているのです。
出産直後の幼蛇は全長20センチメートル、体重5グラム[2]。幼蛇は尾の先端が橙色[3]。 (wikipedia:ニホンマムシより引用)
今回は体長を採寸する余裕がありませんでした。

ノギランの花蜜を吸うキイロスズメバチ♀

 

2022年7月中旬・午後13:40頃・くもり 

里山の廃道となった山道にひっそりとノギランの花が群落をなして咲いていました。 
キイロスズメバチVespa simillima xanthoptera)のワーカー♀がノギランに訪花し、吸蜜していました。 
探餌飛翔ではなく、花蜜を目当てに繰り返し訪花しています。 
これは意外な組み合わせで、もちろん初見です。 
蜂が離着陸する度に、ノギランの花穂が大きく揺れます。 

クロアリ(種名不詳)♀が集っている花穂にはキイロスズメバチ♀も嫌がって近づかないようです。(アリによる蜜源の占有行動)

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