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2024/11/18

羽ばたきながらヒャクニチソウの花で吸蜜・産卵するオオタバコガ♀(蛾)【FHD動画&ハイスピード動画】

 


2023年10月中旬・午後15:00頃・晴れ 

街なかの花壇に咲いたヒャクニチソウ(百日草)の群落でオオタバコガ♀(Helicoverpa armigera armigera)が訪花していました。 
この組み合わせは初見です。 
左前翅の翅頂が欠けた同一個体を撮り続けました。 

花弁が色とりどりの品種が咲いている中で、赤、白、黄色の花で吸蜜しました。 
筒状花から口吻を引き抜くと、オレンジ色の花粉が付着しています。 
次の花へと移動する前に、触角を前脚でぐいっと拭うことがありました。(身繕い) 
隣接する花に移動するときには、省エネのためにわざわざ飛ばずに歩いて行きました。 

くらべてわかる蛾 1704種』という図鑑でオオタバコガを調べると、
♀は(翅表が:しぐま註)橙褐色 
食草:イネ科、キク科、ウリ科、ナス科、バラ科など広食性 (p115より引用)

農薬メーカー?シンジェンタジャパンのサイトでは、次のように書いてありました。

前翅は雄は黄色味を帯び、雌は赤味を帯びる。 


この記述に従えば今回の個体は♂ということになるのですが、後に産卵したので♀と判明しました。
翅色の個体変異なのか、それとも強い日差しで翅の色が白飛びしてしまったのかな? 

訪花中も葉に止まっているときも、ほぼ休みなく翅を小刻みに震わせています。 
足を着地していますから、ホバリング(停空飛翔)ではなくて、いつでも飛び立てるように飛翔筋を震わせて体温を上げる準備運動(アイドリング)をしているのでしょう。 
暖かい日向ですから気温が低い訳ではないのですが、本種は寒がりなのか、特有の習性のようです。 
もしかして、捕食圧の高い地域なのでしょうか? 



オオタバコガがヒャクニチソウの花から飛び立つ瞬間を狙って、240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:08〜) 
撮影中は気づかなかったのですが、黄色い花の品種のヒャクニチソウで花蜜を吸いながら、腹端を前方に屈曲させて筒状花の側面に付けました。(@1:13〜) 
元の姿勢に戻るときに産卵管を伸ばしていたことから、産卵行動と判明しました。 
つまり、この個体は♀でした。 
準備運動していた羽ばたきが力強くなると、次の花に飛び去りました。 
前後の動画をじっくり見直しても、産卵していたのはこのときだけでした。 

オオタバコガ♀の産卵行動を観察できたのは、これが2例目です。 
関連記事(3年前の撮影)▶ ナスの葉に産卵するオオタバコガ♀(蛾) 

オオタバコガの産卵習性についてネット検索すると、石川県の病害虫防除室が公開しているPDF資料『オオタバコガ - 石川県 防除室だよりvol12』 がヒットしました。
雌は夜間に葉裏や新芽、花蕾付近等に1粒ずつ、一晩で200~300 粒、期間中に2000粒程産卵します。
卵を何個もまとめて産み付けるのではなく、1個ずつしか産まないというのは、私が観察した通りです。 
今回は花に産卵したので驚いたのですけど、オオタバコガ♀では珍しくないことを知りました。
撮れた写真や映像を改めて見直すと、ヒャクニチソウの群落で虫食い跡のある葉や花弁があちこちに見つかります。 
卵から孵化したオオタバコガ幼虫による食痕とは限りませんが、可能性はあります。 


2024/11/16

キツリフネの花の横でホバリングするホソヒラタアブ

 

2023年10月上旬・午後13:00頃・くもり 

山麓の道端の草むらに咲いたキツリフネの群落でホソヒラタアブEpisyrphus balteatus)の仲間が訪花していました。 
吸蜜シーンを撮りたかったのですが、キツリフネの花のすぐ手前でなぜか延々とホバリング(停空飛翔)しています。 

直後に飛来した蛾に目移りして、そっちを撮り始めてしまったので、ホソヒラタアブがキツリフネの花に着陸するまで見届けられませんでした。 
キツリフネの蜜腺は細長い距の奥に隠されているので、花蜜を舐めたければホソヒラタアブは花のかなり奥まで潜り込まないといけません。
雄しべの花粉が目当てなら、手前にあります。

2024/11/14

ヒャクニチソウの花蜜を吸い飛び回るモンシロチョウ♀夏型【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2023年10月中旬・午後15:00頃・晴れ 

街なかで道端の花壇に咲いたヒャクニチソウ(百日草)の群落でモンシロチョウ♀(Pieris rapae)夏型が訪花していました。 
この組み合わせは初見です。 
秋晴れの陽射しを浴びたモンシロチョウ♀は、翅を半開きにしたままヒャクニチソウの花蜜を吸っていました。 

同じヒャクニチソウでも舌状花の花弁が色とりどりの品種が同じ花壇に咲き乱れています。 
私が見た限り、このモンシロチョウ♀個体は黄色または白(花弁の根元が赤)の花を選んで次々に吸蜜していました。 
花弁が真っ白な品種の花よりも、白い花弁で根元が蜜標のように赤い品種の花を好んで訪れていました。 
どうやらモンシロチョウは花の色に好みがあるようです。(赤色は認識しにくい?) 
品種改良の結果、花弁の色が違う品種では分泌する花蜜の量が異なる可能性も考えられます。

ヒャクニチソウの花から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:57〜) 
花から花へ飛び回るだけでなく、羽ばたきながら歩いて移動することもありました。

2024/11/12

イモカタバミの花で採餌して飛び回るニホンミツバチ♀【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2023年10月中旬・午後15:10頃・晴れ 

街なかの猫の額ほどの庭に咲いたイモカタバミの群落でニホンミツバチApis cerana japonica)のワーカー♀が訪花していました。 
意外にもこの組み合わせは初見です。 


ニホンミツバチ♀はイモカタバミに正当訪花を繰り返して吸蜜・集粉しています。 
後脚の花粉籠に付けて運んでいる橙色の花粉団子はまだ少量だけでした。 

花から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:24〜)

2024/11/10

フレンチ・マリーゴールドの花蜜を吸うシロオビノメイガ(蛾)

 

2023年10月中旬・午後15:40頃・晴れ 

街なかの花壇(ホテルの駐車場の隅)に咲いた八重咲きのフレンチ・マリーゴールドの群落でシロオビノメイガSpoladea recurvalis)が訪花していました。 
この組み合わせは初見です。 

通常マクロモードで正面からカメラのレンズをそっと近づけて接写しても逃げませんでした。 
やがて口吻を伸ばすと、吸蜜を始めました。 
私が太陽を背にしてしまったので、カメラの影が被写体に落ちないよう撮影アングルに苦労しました。 
花から飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。 

少し離れた別の花で見つけたシロオビノメイガは、日陰に咲いた花の上で休んでいるだけでした。 
左右の触角を交互に振り立てているものの、口吻は縮めたままです。 
しばらくすると、自発的に飛び立って別の花に移動しました。 
実は、フレンチ・マリーゴールドの花で吸蜜する個体よりも、葉裏などに隠れているシロオビノメイガの方が多数いました。 

余談ですが、前半の撮影中に、別の蛾が手前から飛来して、隣に咲いたフレンチ・マリーゴールドの花に止まりました。 
しかし花の下に隠れるように止まったので、翅裏しか見えません。 
シロオビノメイガとは別種の蛾だと思うのですけど、どなたか見分けられる達人がいらっしゃいましたら教えて下さい。(シャクガ科ですかね?) 
シロオビノメイガにしては、止まったときの翅の広げ方が違います。 
蝶や蛾の翅の裏面だけを撮った写真を集めた図鑑やウェブサイトがあれば役立つのですけど、マニアック過ぎますね。 
着陸直前の飛翔シーンの動画から翅表が辛うじて移っているフレームから切り抜いてみたのですけど、羽ばたきが早すぎて、しっかり開いた状態の翅表が写っていませんでした。



この花壇では他にセセリチョウの仲間もフレンチ・マリーゴールドに訪花していたのですが、撮り損ねてしまいました。 


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2024/11/08

白梅の花でニホンミツバチ♀が採餌

 

2023年3月下旬・午後13:30頃・晴れ 

民家の庭木として植栽されたウメ(白梅)にニホンミツバチApis cerana japonica)のワーカー♀が訪花していました。 
意外にもこの組み合わせは初見です。 
吸蜜中に身繕いもしています。 
後脚の花粉籠が空荷の個体と少量の白い花粉団子を付けた個体がいました。 

実はセイヨウミツバチもニホンミツバチも両方来ていたのですが、訪花ワーカーの個体数はセイヨウ>ニホンでした。 


2024/11/06

ヤマハッカの花蜜を吸うウラナミシジミ♂

 

2023年9月下旬・午後12:00頃・くもり後晴れ 

山腹の草地に咲いたヤマハッカの群落でウラナミシジミ♂(Lampides boeticus)が訪花していました。 
この組み合わせは初見です。 
初めは翅をしっかり閉じて吸蜜していました。 
閉じた後翅を互いに擦り合わせて、尾状突起を触角のように動かして自己擬態しています。 
鳥などの捕食者に対して「偽の頭部」を体の反対側にも見せることで、眼状紋をつつかれても本当の急所に致命傷を負う確率を半分に減らす自衛の作戦なのです。

少し飛んで次の花穂に移動すると、半開きにしてくれた翅の隙間から翅表が見えて、♂と判明しました。

2024/11/04

ヤツデの花蜜を舐めて飛び回るオオハナアブ♀【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2023年11月中旬・午後13:45頃・晴れ 

民家の裏庭に咲いたヤツデオオハナアブ♀(Phytomia zonata)が訪花していました。 
ヤツデの散形花序を歩き回りながら、口吻を伸縮させて花蜜や花粉を舐めています。 
左右の複眼が離れていることから、♀と分かります。 
もっと多数が集まっていたのですが、撮影できたのは2匹の♀です。 

今回のヤツデは両性花だったのに、オオハナアブ♀の体にヤツデの花粉が全く付着していませんでした。 
訪花昆虫が雄しべの葯から花粉を全て取り尽くした(食べ尽くした)後だったのでしょう。 

関連記事(6年前の撮影)▶ ヤツデの雄花で吸蜜するオオハナアブ♀


ヤツデの花序に離着陸する瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:06〜)
訪花中に別個体のオオハナアブが飛来して目の前でホバリング(停空飛翔)すると、平気なときもあれば、ラストシーンのように慌てて花から滑落するように逃げる(飛び去る)ときもあるのが興味深く思いました。
蜜源植物をめぐる占有行動があって体格差で勝負が決まる、という単純な話ではなさそうです。

 

2024/11/02

セイヨウタンポポの花蜜を吸い飛び回るキタキチョウ【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2023年10月中旬・午後14:30頃・晴れ

農村部の道端に咲いたセイヨウタンポポの群落でキタキチョウEurema mandarina)が訪花していました。 
翅をしっかり閉じて吸蜜しています。
共にありふれた普通種ですが、意外にもこの組み合わせは初見です。 
車が横の車道を通りかかるとキタキチョウは飛んで逃げるものの、タンポポの同じ頭花にすぐに舞い戻って来ます。

花から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:44〜)


【追記】
恥ずかしながら投稿時にはこの蝶をモンキチョウ♂だと思いこんでいました。
YouTubeのコメント欄でBeeChさんからキタキチョウの間違いだとご指摘を頂きまして、訂正しておきます。
陽射しが強くて翅裏全体が白飛びしたせいで、キタキチョウに特有の斑点が見えませんでした。
ハイスピード動画で翅表の斑紋も撮っておきながら、翅裏だけで判断してしまいました。
思い込みは怖いです。
キタキチョウとセイヨウタンポポの組み合わせは何度か撮っているのに、モンキチョウとの組み合わせはなぜか未だに撮れたことがありません。
たまたまなのか、それとも何か理由があるのか、不思議でなりません。

2024/10/31

ハナズオウの花で採餌するハキリバチの一種♀

 

2023年4月下旬・午後15:10頃・晴れ 

川沿いの農村部で民家の裏庭に咲いたハナズオウハキリバチの一種が訪花していました。 
ハナズオウの蝶形花に止まったまま、後脚を擦り合わせています。 
腹部下面にオレンジ色のスコパがちらっと見えたので、♀と判明。 

1/5倍速のスローモーションでリプレイ。
ハキリバチの種類を見分けられる方がいらっしゃいましたら、教えてもらえると助かります。 
他にも多数のハキリバチが忙しなく訪花していたのですけど、動画を撮り損ねました。 
余談ですが、このときハナズオウの枝に産み付けられたオオカマキリTenodera sinensis)の卵鞘を見つけました。 
無事に越冬できたようです。 
その写真を撮った1枚に、たまたまハキリバチが写り込んでいました。 
胸部の体毛が明るい茶色で、動画に登場した黒っぽいハキリバチとは明らかに別種です。 


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2024/10/29

ノジギク?の花蜜を吸う合間に花弁を舐めるキタテハの謎(蝶の花粉食?)

 

2023年10月上旬・午前10:35頃・晴れ 

民家の裏庭の花壇に咲いたノジギク?で多数の秋型キタテハPolygonia c-aureum)が集まって訪花していました。 
翅をゆるやかに開閉しながら吸蜜しています。 
強い日差しを浴びて暑くなった個体は、翅を閉じたままにして体温を調節します。 
キタテハ同士は互いに干渉しないで、別々の頭花で吸蜜しています。 

キタテハをしばらく観察していると、ノジギク?の筒状花ではなく舌状花の花弁を舐める謎の行動が気になりました。 
伸ばした口吻の先端で蜜腺がある筒状花を探り当てるのに手間取っているだけなのでしょうか? 
これが意味のある意図的な摂食行動だとして、自分なりに考察してみました。 
吸蜜の合間の口直しなのかな? 
花弁に落ちた花粉を舐め取っているとしたら、非常に面白いです。
日本の蝶では珍しい花粉食(※追記参照)なら、なぜ筒状花の雄しべから直接舐め取らずに、わざわざ花粉密度の低い舌状花の花弁を舐めているのか、不思議です。 
ストロー状の口器で花粉を摂取するには、微量の水分(唾液?)を吐き戻して花粉を溶かしてから吸い込む必要があるはずです。
雄しべの葯から大量の花粉を直接吸い込もうとすると、花粉の懸濁液が濃すぎて口吻の内部で詰まってしまうのかもしれません。
チョウの胃内容物を詳しく調べてみた結果、花蜜だけでなく花粉も意外に多く見つかれば、花粉食が一般的だということが分かるかもしれません。
花粉という固形物を食べるのであれば、蝶は糞も排泄するはずですね。
チョウ成虫の胃内容物や糞からDNAメタバーコーディングによって植物由来のDNAが検出されたら、花粉を食べたと考えられます。

キク科植物の花弁に花外蜜腺があるという話は聞いたことがありません。 
アブラムシの甘露で花弁が汚れているようにも見えません。 
花弁は乾いているので、朝露を吸水している可能性もなさそうです。 
花弁が雨水で濡れた後に乾き、微量に残留したミネラル成分をキタテハ成虫が摂取しているのでしょうか? 

ノジギク?の花から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@4:01〜) 
手をかざして蝶の上に影を作っても、その影を動かしても、食事に夢中のキタテハはなかなか飛んでくれませんでした。 

ノジギク?に訪花している微小な昆虫も気になりますが、マクロレンズで接写しないと正体不明です。 


※【追記】
今流行りの人工知能ChatGPT(Microsoft Copilot)にチョウの花粉食について質問してみると、次のように回答してくれました。
はい、チョウが花粉を食べることはあります。特に、ドクチョウ属(Heliconius)の一部の種は、花の蜜だけでなく花粉も食べることが知られています²。彼らはストローのような口(口吻)を使って花粉を吸収し、唾液酵素を使って花粉を消化します²。

ソース(情報源)として、中米コスタリカの昆虫を紹介したナショナルジオグラフィックの記事を紹介してくれました。
 ドクチョウの特徴のひとつが、その食事にある。一般的なチョウのように花の蜜を吸うだけでなく、なんと花粉も食べるのだ! ただし、食べると言っても、チョウにはアゴや歯はない。どうやって食べるのかと言うと、まずストローのような口(口吻)の中央から根もと辺りに花粉をつけ、ストローを丸めたり伸ばしたりしながら唾液酵素を出すことで、少しずつ吸収するという。
私が今回観察したキタテハは、花粉食の方法がドクチョウとは明らかに違います。
日本にドクチョウの仲間は生息していません。
YouTubeでドクチョウの花粉食シーンを探してみました。



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2024/10/27

ヤツデの花蜜を吸い飛び回るシマハナアブ♂【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2023年11月中旬・午後13:45頃・晴れ 

民家の裏庭に咲いたヤツデシマハナアブ♂(Eristalis cerealis)が訪花していました。 
口吻を伸縮させて花蜜や花粉を舐めています。 
微小のアリ(種名不詳)も3匹ヤツデの花で吸蜜していました。 
アリとのニアミスを嫌ったシマハナアブ♂が飛び立っても、近くの花にすぐ舞い戻ってきます。 

飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:49〜) 

オオハナアブも一緒に訪花していました。(動画公開予定) 
気温を測るべきだったのに、この日に限って温度計を持ってくるのを忘れてしまいました。

2024/10/25

野菊の花蜜を吸うウラギンスジヒョウモン♀

 

2023年9月下旬・午前9:30頃・晴れ 

線路沿いの土手に咲いた野菊(種名不詳)の群落でウラギンスジヒョウモン♀(Argyronome laodice japonica)が訪花していました。 
この組み合わせは初見です。 

半開きの翅を緩やかに開閉しながら吸蜜しています。 
秋風に煽られそうになると、翅を閉じました。 
翅の縁が破損している個体でした。 
ヒョウモンチョウの仲間を同定するには翅裏の斑紋をしっかり観察する必要があるのですが、翅表の斑紋が裏面まで透けてしまい見づらくなっています。 

蝶が飛び去った後は、野菊の花と葉を接写しました。 
この野菊の名前を分かる方がいらっしゃいましたら教えて下さい。 


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2024/10/21

センニチコウの花で吸蜜後にツバメシジミ♀が日光浴

 

2023年10月上旬・午前10:20頃・晴れ 

家庭菜園の花壇エリアに咲いた色とりどりのセンニチコウ(千日紅)の群落の中で、ツバメシジミ♀(Everes argiades hellotia)がマジェンタ(赤紫)色の品種に訪花していました。 
この組み合わせは初見です。 
ヒメシジミ♀かと思いきや、後翅に尾状突起があったのでツバメシジミ♀と判明。 

初めツバメシジミ♀は翅を半開きにして吸蜜していたのですが、動画を撮り始めたら口吻をクルクルと縮めてしまいました。 
センニチコウの花の上を歩き回って向きを変えたのは、暗褐色の翅表に日光がよく当たるようにしたのでしょう。 
日光浴で体温を上げてから、次の花に飛び去りました。
 

2024/10/19

ノジギク?の花を舐めて飛び回るオオハナアブ♀【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2023年10月上旬・午前10:40頃・晴れ 

民家の花壇に咲いた見慣れない白菊の花に多数のオオハナアブPhytomia zonata)が群がっていました。 
1匹の♀に注目して訪花シーンの動画を撮りました。

口吻を伸縮させて花蜜や花粉を舐めています。 
少し飛んで白菊の花から花へと移動します。 
オオハナアブ♀の脚や口吻、腹部下面は黄色い花粉にまみれているので、送粉者として働いているようです。 

花から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:22〜) 
左手をかざして影を作ったら身の危険を察知したオオハナアブ♀は飛んで逃げたものの、やがて同じ花に舞い戻ってきました。

この菊は見慣れない種類で、園芸植物に疎い私は名前を知りませんでした。 
草丈がとても低いので、矮小化された園芸品種なのでしょうか? 
素人目にはノジギクの仲間かな?と思うものの、今回撮影したのは日本海側に属する山形県の内陸地方なので、ノジギクの自然分布域から全く外れています。
・本州(兵庫県以西)・四国・九州の瀬戸内海・太平洋沿岸近くの山野などに自生する(wikipedia:ノジギクより引用) 
・主に海岸の岩場に生えるが、少し内陸に入った道ばたや耕地周辺に生えていることもある。(山渓ハンディ図鑑11『日本の野菊』p24より引用)

それでも園芸植物としてノジギク(野路菊)が流通しているらしく、たまたま路地裏(道端の花壇)で見つけたこともあり、ここではノジギク?としておきます。 
草丈が低い(茎が短い)のは、海岸の岩場のような風の強い場所に適応進化したのでしょう。
もしも外来植物(海外から輸入された園芸品種の菊)だとしたら、私にはお手上げです。 




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2024/10/17

ニラの花蜜を吸い飛び回るミドリヒョウモン♀【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2023年10月上旬・午前11:30頃・晴れ 

郊外の道端に咲いたニラの群落でミドリヒョウモン♀(Argynnis paphia)が訪花していました。 
本種♀との組み合わせは初見です。 

関連記事(7年前の撮影)▶ ニラの花蜜を吸うミドリヒョウモン♂ 


羽ばたきながら口吻を伸ばして吸蜜しています。 
しばらくすると落ち着いて、翅をほぼ全開にしてくれました。 
左後翅の肛角付近が大きく破損した個体でした。 左右対称なので、鳥に襲われかけたビークマークなのでしょう。 

ニラの花から花へ忙しなく飛び回ります。 
 力強く羽ばたいて飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:48〜) 
ミドリヒョウモン♀と入れ替わるように、飛来したツチバチの一種♂が横切りました。


2024/10/15

シャクの花蜜を吸うセグロカブラハバチ?

 

2023年5月中旬・午後15:50頃・くもり 

初夏の河畔林に咲いたシャクの群落で毒々しい警告色のハバチが訪花していました。 
素人目にはセグロカブラハバチAthalia infumata)ではないかと思うのですが、どうでしょうか? 
  • 頭部と腹部が赤い(オレンジ色)。 
  • 複眼と単眼は黒い。 
  • 翅は黒い。 

 望遠マクロでズームインしたら、寄り過ぎてピンぼけになってしまいました。 
その間にハバチはシャクの花序の背後に隠れてしまい、花から飛び立つまで見届けられませんでした。 

ニセアカシアなどの樹々が展葉した林床は薄暗い上に、激しい風揺れに悩まされました。 
虫撮りには最悪の条件です。 
風揺れの影響を少しでも抑えるために、1/5倍速のスローモーションでリプレイ。 


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2024/10/13

ナギナタコウジュの花蜜を吸い飛び回るウラナミシジミ♀【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2023年10月上旬・午後14:25頃・晴れ 

里山の峠道の傍らに咲いたナギナタコウジュの群落でウラナミシジミ♀(Lampides boeticus)が訪花していました。 
意外にも、この組み合わせを撮れたのは初めてです。 
翅をしっかり閉じて口吻を伸ばし、吸蜜していました。 

ウラナミシジミの後翅には尾状突起があるはずなのに、この個体は失っていました。 
左右対称の損傷なので、鳥につつかれたビークマーク(食痕)と思われます。 
鳥を騙す自己擬態の作戦が奏功して、命からがら生き延びたことになります。
後翅の後端には黒い斑点が2つあり、2つの斑点の間には細い尾状突起が突き出ている。この黒い斑点と尾状突起は複眼と触角に似ていて、頭部に似た模様をもつことで身体の方向や頭部の位置について敵の目をあざむいていると考えられている。(wikipedia:ウラナミシジミより引用)
ウラナミシジミの性別を知るには、翅表の斑紋を見る必要があります。 
ナギナタコウジュの花穂から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:22〜) 
素早く羽ばたいて次の花へ飛び去ったのですが、スーパースローで見えた翅表から♀と判明しました。

2024/10/07

道端に捨てられたポットマム(赤)の切り花を舐めるオオハナアブ♂

 

2023年11月中旬・午後13:20頃・晴れ 

川沿いの堤防路で道端に古くなった切花が堆肥のようにまとめて捨ててありました。 
赤い洋菊の切り花に2匹のオオハナアブ♂(Phytomia zonata)が訪花していたので驚きました。 
萎れかけた切り花でも花粉や花蜜を生産しているようです。 
(切り花に芳香が残っているのかどうか、確かめればよかったですね。)
口吻を伸縮させて切り花を舐めるオオハナアブ♂の胸背や単眼に黄色の花粉が付着しています。 
隣に捨てられた別種の紫の切り花(種名不詳)にはオオハナアブは全く興味を示しませんでした。 

園芸植物に疎い私は、この赤い洋菊に馴染みがありませんでした。 
撮影後に堤防路を歩いて少し先に進むと裏庭の花壇に同種の赤い洋菊が咲いていて、画像検索(Googleレンズ)で調べたらポットマム(赤)と名前も分かりました。 
この家の住人が庭の花壇に咲いたポットマム(赤)を切り花にして花瓶に活け、古くなって捨てたのだろうと事情が飲み込めました。 
あるいは、花壇で育ったポットマム(赤)を少し間引いたのかもしれません。
と思ったのですが、間引くなら根こそぎ引っこ抜くはずですね…。




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2024/10/05

ヤマハッカの花蜜を求めて飛び回るイチモンジセセリ【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2023年9月下旬・午前11:35頃・晴れ 

里山の山腹に咲いたヤマハッカの群落で複数のイチモンジセセリParnara guttata)が訪花していました。 
翅を閉じたまま口吻を伸ばして吸蜜しています。

イチモンジセセリがヤマハッカの花から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:54〜) 
素早い羽ばたきと滑空を交互に繰り返す飛翔のリズムが独特です。


減少率が顕著な鳥と蝶のリストが掲載されていて、私のフィールドでの体感にもほぼ合致していたのですが、その中にイチモンジセセリが含まれていたことに衝撃を受けました。
イチモンジセセリなんか、ごくごくありふれた普通種で、虫好きは誰も見向きもしない蝶だったのに、まさか希少種になる日が来るとは思いもよりませんでした。
生物多様性が急激に減少し、ますます単調で貧困な生態系になりつつある現状に危機感を覚えます。
今の子供が昆虫採集やバードウォッチングに目覚めても、(周りの大人が必死でお膳立てをしてあげないと)ちっとも面白くないだろうなーと同情してしまいます。
次世代の虫好きや鳥好きが育たないのも悪循環の一因です。

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