2019/04/27

河畔林の集団塒でダイサギ同士が小競り合い(野鳥)



2018年11月上旬・午後16:53〜17:01(日の入り時刻は午後16:39)

▼前回の記事

川の浅瀬に集まって休むカワウとダイサギの混群(野鳥)
川から飛び立つカワウの助走は両足跳び(野鳥)【HD動画&ハイスピード動画】

日没後に川の西岸の河畔林に行ってみると、樹上にカワウPhalacrocorax carbo hanedae)およびダイサギArdea alba)が次々に塒入りしていました。
先程まで(夕方に)この二種の水鳥が川の中に集まっていたのは就塒前集合だったと判明しました。

刻々と暗くなる河畔林の木に大型の美しい白鷺が止まると、まるで白い花が咲いたようです。
映像を見る限り、黒いカワウは木の天辺付近に陣取り、数の多いダイサギはそれより少し低い枝に止まって住み分けていました。
ただしこれは、撮影アングルを変えると塒内の分布が違って見えるかもしれません。
とにかく黒いカワウは樹上で見つけにくいのです。
私が下手に動くと警戒した鳥が塒から逃げ出してしまいそうで、撮影を始めたら完全に暗くなるまではその場から一歩も動けませんでした。

ダイサギがバサバサと飛来して枝に止まっても隣り合う個体同士で陣取り合戦があるようです。
翼を広げて軽く羽ばたきながら嘴で突つき合ったり、ギャーギャー♪鳴き叫んだり、小競り合いがあちこちで勃発しています。
ダイサギ同士が小競り合いの際に向かい合って首を上に真っ直ぐ伸ばすのは、体長を比べるための誇示行動なのかな?
嘴で相手を突く素振りをして牽制しています。
どうやら喧嘩の勝敗には先住者効果があるようで、後から来た新参者はたいていすぐに諦めて飛び去り、別な枝に移動します。
異種間の軽い小競り合い(カワウ対ダイサギ;烏鷺うろの争い)も稀に見られました。

実はアオサギの群れも同じ塒に飛来したのですが、カメラを構える私に目ざとく気づくと樹上に着陸せずそのまま飛び去りました。
アオサギは特に警戒心が強い印象を受けました。

やがて塒に落ち着くと各自が羽繕いしています。

カワウの塒を見つけたのは初めてで、とても嬉しい収穫でした。

塒として使われた落葉樹の種類を後日に調べると、左から順に、オニグルミ、ミズキ?、オニグルミでした。
樹木が野鳥のコロニーや塒に使われると、鳥が大量に排泄する糞で葉が汚れ、枯死してしまう被害が発生します。

川内博『大都会を生きる野鳥たち』によると、

戦後すぐくらいまでは、カワウの糞は良質の肥料としての価値が高く、巣やねぐらの下にわらやむしろを敷いたり、砂をまいて集められていたが、化学肥料の普及とともに顧みられなくなった。(p217より引用)
(鳥の)重い体と燐酸や窒素分の多い白い糞で植物は痛めつけられ、そのままでは多数の木々が枯れ、鴨場の周囲が荒れることは明らかであった。(p218より引用)


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
(実際の現場はもっと暗く、手持ち夜景モードで撮影しました。)


つづく→カワウとダイサギが河畔林に塒入りするまでの一部始終:定点映像(野鳥)


カワウ+ダイサギ(野鳥)混群@集団塒:河畔林樹上
カワウ+ダイサギ(野鳥)混群@集団塒:河畔林樹上
ダイサギ(野鳥)群れ@集団塒:河畔林樹上

日光浴中のモンシロチョウ♂にちょっかいをかけるヒメアカタテハ



2018年10月中旬・午後12:45

畑を飛び回っていたモンシロチョウ♂(Pieris rapae)がキャベツの葉に止まりました。
翅を広げて日光浴を始めました。
恥ずかしながら私は今までモンシロチョウの外見による性別判定法を知らなかったのですが、フィールドガイド『日本のチョウ』という図鑑を紐解くと、この個体は♂のようです。(前翅の表面の前縁付近が灰色を帯びるのが♀)
ここで♀を待ち伏せするつもりなのでしょう。



そこへ突然、一頭のヒメアカタテハVanessa cardui)が飛来し、なぜか休息中のモンシロチョウ♂に興味を示しました。
短い出会いを、まずは1/5倍速のスローモーションでご覧下さい。(その後に通常速度の映像が流れます)
ヒメアカタテハがモンシロチョウの背後から迫ると、モンシロチョウ♂は開いていた翅を数回閉じました。
交尾拒否するモンシロチョウ♀がやるように腹端を高々と持ち上げることはありませんでした。
この個体が♂だと分かれば不思議ではありません。
ヒメアカタテハはすぐに飛び去り、続いてモンシロチョウ♂も飛び立ちました。
私はヒメアカタテハの性別を外見で見分けられないのですが、もし♂だとしたら、まさか似ても似つかぬモンシロチョウに誤認求愛したのですかね?
ヒメアカタテハが縄張りを守っているにしても、食草ではないキャベツ畑を縄張りにする意味が分かりません。
(逆にモンシロチョウがキャベツ畑に縄張りを張って守る行動をするなら理解できます)

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


モンシロチョウ@キャベツ葉+日光浴

2019/04/26

玄関先で鳴く♪茶白の飼いネコ♂



2018年10月上旬

民家の玄関前で茶白のイエネコFelis silvestris catus)がニャーゴ、ニャーゴ♪と鳴いています。
鳴きながら下げた尻尾の先を左右にくねらせています。
歩いた際に股間に睾丸ωが見えたので、去勢されていない雄猫♂と分かりました。
首輪は付けていませんが、この家で飼われている猫でしょう。
私は猫を飼ったことがないので分からないのですけど、飼い主に餌をねだる鳴き声なのかな?
開け放した玄関から入ると振り返り、ポーチの階段に腰を下ろして座りました。

このネコの鳴き声を声紋解析したいところですが、近くで工事している騒音がうるさいので諦めました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施し音量も上げています。



休眠越冬を始めたマメドクガ(蛾)若齢幼虫の微動【100倍速映像】



マメドクガの飼育記録#7



▼前回の記事
マメドクガ(蛾)幼虫の徘徊運動

2018年10月下旬

12日前に脱皮して以来、マメドクガCifuna locuples confusa)の幼虫は食欲が全くありません。
食草として与えたクズの葉裏に隠れてじっとしたままです。

なんだか体長が縮んでいて気になります。
本種は幼虫越冬するらしいのですが、早くも休眠状態に入ったのでしょうか?
死んだのかと心配になり、微速度撮影してみました。
撮影のためにクズの葉を裏返して、毛虫を接写します。
撮影用の照明を長時間当てても、眩しい光を嫌がって覚醒することもありませんでした。

100倍速の早回し映像を見てみると、たまに身じろぎしたので、生存を確認できました。
裸のイモムシとは異なり、毛虫は背脈管(昆虫の心臓)の拍動が見えません。

食草のクズを蔓ごと花瓶の水に入れていたら、葉柄から葉がポロリと自然に脱落するようになりました。(落葉)
野外でもマメドクガ幼虫は落ち葉の下に隠れて雪に埋もれ、長く厳しい冬を越すのでしょう。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
deflickerフィルター処理をかけてLED照明による画面のチラつきを抑えました。




↑【おまけの動画】
deflickerフィルターを使わないと画面がチラつきます。(ブログ限定公開)

冬季は飼育容器ごと外気の低温に晒しておきました。
しかし残念ながら、冬越しさせることに失敗してしまいました。
春になったら、マメドクガ幼虫は死んでいました。

つづく→#8


マメドクガ(蛾)幼虫@クズ葉裏+休眠越冬

2019/04/25

川面を渡り羽繕いするカイツブリ(野鳥)



2018年10月上旬

川面に浮かぶカイツブリTachybaptus ruficollis)が対岸へ向かって横断しています。
岸の近くに達すると、茂み(柳の灌木)の陰で羽繕い。
どうやらカイツブリは私に撮られていることに気づくと警戒し、慌てて川岸に戻って茂みの陰に隠れてしまうようです。

同じ川にはカルガモの群れも散開していますが、カイツブリはなぜか1羽だけしか居ません。
カイツブリが川面を遊泳する速度は、体格が小さい割になかなか速そうです。

カルガモの群れを追い越しました。
水面下では水掻きを激しく動かしているのでしょう。
混群と言ってよいのか分かりませんが、2種の水鳥は互いに無関心、没交渉でした。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


セイタカアワダチソウの花蜜を吸うオオチャバネセセリ



2018年10月中旬

湿地帯に咲いたセイタカアワダチソウの群落でオオチャバネセセリZinaida pellucida)が訪花していました。

翅を半開きにして吸蜜しています。
ときどき翅を閉じて翅裏の斑紋をしっかり見せてくれたので、同定する上で助かりました。
(イチモンジセセリではありませんでした。)
飛来したニホンミツバチ♀とニアミスすると、オオチャバネセセリは飛び去りました。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


オオチャバネセセリ@セイタカアワダチソウ訪花吸蜜
オオチャバネセセリ@セイタカアワダチソウ訪花吸蜜

2019/04/24

河原でカワラヒワと縄張り争いするハクセキレイの群れ(野鳥)



2018年10月下旬・午後16:10


▼前回の記事
夕方の河原で探餌するハクセキレイ♀♂の群れ(野鳥)

夕方の河原に集まって羽繕いや採食しているハクセキレイ♂♀(Motacilla alba lugens)の家族群?を撮っていると、2羽のカワラヒワCarduelis sinica)が近くに飛来しました。
ところが体格に勝り数も多いハクセキレイにすぐ追い払われました。
繁殖期が終わっているのに縄張りを守る占有行動があるのでしょうか?
主に虫を食べるハクセキレイと種子を食べるカワラヒワは食性で競合しないはずですからニッチを平和に棲み分けていると思っていたので、仲が悪いとは意外でした。

一瞬の出来事なので、まずは1/5倍速のスローモーションでご覧下さい。(その後で通常速度の映像が流れます。)
実はすぐにまた1羽のカワラヒワが舞い戻って来ています。
しかし、撮影中の私は気づかずにカメラを左にパン&ズームアウトしてしまっています。
カワラヒワは水際で川の水を飲んだり水浴しに来たのかもしれません。(撮れずに残念)


※ 動画編集時に音量を上げています。


ヤマノイモの葉を食べ脱糞するダイミョウセセリの幼虫



2018年10月下旬

雑木林で立ち枯れした灌木にアケビとヤマノイモの蔓が巻き付いていて、黄葉したヤマノイモの葉の表にダイミョウセセリDaimio tethys daiseni)の幼虫を見つけました。
私の手が届かない高い所に居たのですが、目視ではかなり体長が大きな老熟幼虫のようです。



ヤマノイモの黄葉しかけた黄緑色の葉には、この幼虫による虫食い穴(食痕)がありました。
緑色の葉の方が栄養価が高いはずですけど、この時期のヤマノイモは黄葉ばかりです。
(隣のアケビの葉は青々としていましたが、ダイミョウセセリの食草ではありません。)

ダイミョウセセリの幼虫は顔を左右に振りながらゆっくり前進。
やがて腹端から褐色の糞を排泄しました。(@0:58)
腹端を持ち上げず、最後にポーンと勢い良く糞を後方(上方)に弾き飛ばしたので驚きました。
肛門の括約筋の力だけで糞をこれほど勢い良く弾き飛ばせるのでしょうか?
まさか、おなら(屁)による空気圧で吹き飛ばすのでしょうか?
それとも糞を弾く専用の器官があるのかな?(※追記2参照)



その後はヤマノイモの葉縁で摂食を開始。
隣のアケビの葉の影になって見にくいのが残念です。

やがて食事を止めると、葉表で方向転換しました。
葉の上部の縁を乗り越えて葉裏に移動し、姿が見えなくなりました。
もしかすると巣作りの最中かと思ったのですが、葉の切り方が違う気がします。

実はこの日、山芋のムカゴを探し歩いていたら、その代わりにこのイモムシを発見したのでした。
ダイミョウセセリの幼虫を見つけたのはこれが初めてだったので、嬉しい出会いでした。
ダイミョウセセリ幼虫と言えば有名な巣作りを観察するために飼育したかったのですが高所で手が届かず、採集することができませんでした。
ダイミョウセセリは幼虫越冬するらしい。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 


【追記1】
・(ダイミョウセセリ)幼虫は巣から出て、近くの葉を縁から食べる。葉が小さくなってくると、他の葉に引っ越し、新たに巣を作る。
・10月〜11月、葉が枯れると、巣ごと地面に落下し巣内で冬を越す。翌春、葉を食べることなく蛹化する。(p40〜41より引用)
次はぜひ飼育下で幼虫の巣作りを観察してみたいものです。


【追記2】
とあるネット記事を読んでいたら、興味深い記述を見つけました。
セセリチョウの幼虫が抱えている問題は、アリが幼虫のふんに寄ってくることだ。このため、セセリチョウの幼虫はお尻の血圧を上げて体長の40倍もの距離にふんを飛ばし、アリを遠ざける。
出典(原著論文)を未だ見つけられていませんが、忘れないように引用しておきます。
初耳ですけど面白い話です。
私はセセリチョウ科の幼虫を飼育した経験が未だないのですけど、ぜひとも自分の目で確かめてみたいものです。


【追記3】
安田守『イモムシの教科書』という本を読んでいたら、とても面白いことが書いてありました。
 寄生バチの糞探索に対する対抗手段として考えられるのが放糞行動だ。たとえばモンキチョウ(シロチョウ科)は、腹端にそのための放糞器という器官を備えている。糞を排出する際、そのまま落下させるのではなく、放糞器を使って遠くまで放り投げる。(中略)終齢では50センチも遠くに飛ばすことができるという。(p168より引用)
放糞行動という用語や放糞器という器官の存在を初めて知りました。
私はシロチョウ科の幼虫も未だ飼育したことがないので、今後の宿題です。
セセリチョウ科幼虫の放糞行動とは仕組みが違うのでしょうか?


ダイミョウセセリ幼虫@ヤマノイモ葉

ヤマノイモ黄葉・全景

2019/04/23

河原の葦原で羽繕いするスズメ(野鳥)



2018年10月下旬

夕方の河原のアシ原でスズメPasser montanus)の群れが休んでいました。
もう塒入りする時間なのでしょうか?
しかし警戒心が強く、私がカメラのレンズを向けた途端に大多数のスズメは飛んで逃げてしまいました。

居残った個体が念入りに羽繕いを続けています。
葦の穂の陰になっているので、安心しているのでしょう。

私の背後で民家の番犬がうるさく吠え続けているので、撮影を早めに切り上げて退散します。


スズメ(野鳥)@河原:葦原+羽繕い


ニホンアマガエルはニホンミツバチ♀を狩るか?



2018年10月中旬

農道沿いに咲いたセイタカアワダチソウの群落でニホンミツバチApis cerana japonica)のワーカー♀が訪花していました。
後脚の花粉籠はほぼ空荷なので、花粉よりも花蜜が目当てなのでしょう。

ミツバチが吸蜜しているセイタカアワダチソウの花穂のすぐ隣にススキが生えていて、その茎にニホンアマガエルHyla japonica)が掴まってじっとしていました。
セイタカアワダチソウの花を訪れる昆虫を虎視眈々と待ち伏せているのでしょう。
白い喉をヒクヒクと動かしているアマガエルの体色は通常通りの緑色ですが、ススキの葉の色に紛れているつもりなのかもしれません。

アマガエルが舌を素早く伸ばしてミツバチを狩る瞬間が見れるのではないかと期待して動画を撮り始めました。
しかし結局、ニホンミツバチ♀は無事に採餌を済ませると、別な株の花穂へ飛び去ってしまいました。
このアマガエルは空腹ではなかったのでしょうか?
縞模様の蜂を襲うと毒針で刺されることを学習済みなのかな?
もし相手がハナアブやハエなら果たして捕食していただろうか?
ミツバチ♀も実はアマガエルの存在に気づいていて、舌が届く射程圏内の花にはあえて近寄らないようにしているようにも見えました。(私の勝手な想像かも)


飼育下で本腰を入れて狙わないと、アマガエルの捕食の瞬間を撮影するのは無理なのかな?


ニホンミツバチ♀@セイタカアワダチソウ訪花採餌vsニホンアマガエル@待ち伏せ

ニホンアマガエル:顔@ススキ茎
ニホンアマガエル:側面@ススキ茎
ニホンアマガエル@ススキ茎・全景

2019/04/22

川から飛び立つカワウの助走は両足跳び(野鳥)【HD動画&ハイスピード動画】



2018年11月上旬・午後16:17頃


▼前回の記事
川の浅瀬に集まって休むカワウとダイサギの混群(野鳥)

夕方の川に就塒前集合していたカワウPhalacrocorax carbo hanedae)とダイサギArdea alba)の混群が、次々と上流へ飛び立ち始めました。
川沿いの堤防を歩く通行人を警戒したのか、それとも集団塒に向かって自発的に飛び立ったのか、私には分かりませんでした。
近隣の採餌場から新たに続々と川に飛来するカワウとダイサギの群れが就塒前集合の頭上を飛び越えて上流に向かうので、先着組もその動き(流れ)につられた(誘われた)のかもしれません。
白と黒の大型水鳥が次々に飛び去る様子はなかなか壮観でした。
一羽だけ混じっていたアオサギArdea cinerea jouyi)も一緒に飛び立ちました。

カワウの飛び立ちを観察するのは初めてなので、240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:55〜1:18)
群れから少し離れて単独で川に佇んでいた個体が、羽ばたきながら水面を上流へ向かって走り、8〜9歩でようやく離陸しました。
カワウの助走は、両足を揃えて水面に同時に付けてピョンピョン跳んでいる(ホッピング)ことが分かり、とても奇妙で興味深く思いました。

バタフライ泳法の動きを連想しましたが、ヒトにはなかなか真似出来ない独特の走法かもしれません。
カワウは両足を同時に着かないと水かきがあっても体重を支え切れず水中に沈んでしまうのかな?
体の作りが潜水漁に適応しているカワウは、歩いたり走ったりするのが苦手なのでしょうか?
しかし過去に撮った映像を見直すと、カワウが地上を歩く際は、スズメのように両足を揃えてピョンピョン跳ぶのではなく、二足を交互に前へ出して普通に歩いていました。


ようやく飛び立ってもカワウは急上昇せず(できない?)、低空のまま上流へ向かっています。
後半は1/5倍速のスローモーションでリプレイ。



すぐには飛び立てず長い助走を必要とするのは、白鳥と似ています。
離陸が苦手なのは、大型で体重が重いからでしょう。
ただし白鳥の助走は足を交互に出して走る点がカワウと異なります。

▼関連記事
夕方の川から飛び立つコハクチョウのペア(冬の野鳥)

一方、ダイサギやアオサギなど大型のサギ類は、屈んだ足で地面(川底)を蹴りながら力強く羽ばたいて飛び立ち、助走なしですぐに離陸することができます。
ダイサギやアオサギがカワウと並走するように飛ぶこともありました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
実際にはもっと薄暗い条件でした。
光量不足だと動画撮影中にカメラのオートフォーカス(AF)が効きにくくなってしまいます。




【追記】
藤田祐樹『ハトはなぜ首を振って歩くのか』(岩波科学ライブラリー)によると、鳥のこのような走り方は「ホッピング」と呼ばれるそうです。
二足による移動の中で、鳥だけが行い、私たちヒトは行わない動きが、ホッピングだ。 (p33より引用)


ホッピングも、走行と同様、高速で移動するときにも行なわれ、腱のバネ的作用を活用して、運動エネルギーと弾性エネルギーを転換する運動様式だ。そして、両者の違いは、脚を交互に動かすか、ほぼそろえて動かすか、ということだけだったのである。 (p34より引用)


マメドクガ(蛾)幼虫の徘徊運動



マメドクガの飼育記録#6

▼前回の記事
脱皮直後のマメドクガ(蛾)幼虫による海老反り起毛体操

2018年10月中旬

脱皮後にじっとしていたマメドクガCifuna locuples confusa幼虫がようやく活動を再開しました。
枯れかけたクズの葉を横断してから隣のミズナラの葉へ移動して行きます。
再びクズの葉に戻ると、最後はその葉縁を乗り越えて葉裏へ隠れました。
眩しい光を嫌うのかな?

食餌のシーンを撮りたいのですけど、脱皮後も食欲が戻らない点が気になります。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→#7:休眠越冬を始めたマメドクガ(蛾)若齢幼虫の微動【100倍速映像】


マメドクガ(蛾)幼虫@クズ葉縁

2019/04/21

シナノキ?の樹上で採食するニホンザルの群れ



2018年9月下旬

つづら折れの峠道の横の斜面が雑木林になっていて、道端の樹上に野生ニホンザルMacaca fuscata fuscata)2頭が登っていました。
私を警戒して茂みに隠れながらも採食しています。
立ち上がって小枝の葉を毟り取っても数口食べただけで小枝を捨ててしまいます。



茂みが邪魔で採食メニューや樹種がよく分かりません。
手前にミズナラの葉が見えますが、猿が登っている木は違う種類のようで、枝には緑の丸い実がついています。
シナノキですかね?

この辺りの植生はミズナラ帯からブナ帯へと移行する林です。
後でしっかり樹種を確かめようと撮影中は思っていたのに、目移りするほど多くのニホンザルが次々に登場して撮影に熱中していたら、すっかり忘れてしまいました。

ニホンザル@シナノキ?樹上採食
シナノキ?実

センニチコウを訪花するイカリモンガ(蛾)の羽ばたき【HD動画&ハイスピード動画】



2018年10月下旬

林縁の花壇に咲いたセンニチコウ(千日紅)の群落でイカリモンガPterodecta felderi)が訪花していました。
いつものように翅をしっかり閉じて吸蜜しています。
センニチコウの花壇には薄いピンク色の花とマジェンタ(赤紫色)の品種が咲き乱れています。
イカリモンガが花から花へ飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@3:41〜)
翅表の紋様を見るには飛翔シーンをスローモーションで撮るしかありません。

この花壇は通りかかる度にチェックしているのですけど、この日はイカリモンガの他に目ぼしい訪花昆虫は見当たりませんでした。
(小型のアブが一匹だけ)


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


イカリモンガ(蛾)@センニチコウ訪花吸蜜
イカリモンガ(蛾)@センニチコウ訪花吸蜜

ランダムに記事を読む

  • トンボエダシャク♂(蛾)12/07/2015 - 0 Comments
  • ヤマカガシの幼蛇ですよーだ!20/12/2010 - 0 Comments
  • モンシロチョウの求愛飛翔?【ハイスピード動画】30/09/2016 - 0 Comments
  • トリカブトを訪花するトラマルハナバチ♀11/01/2014 - 0 Comments
  • 池の小魚を捕食するササゴイ(野鳥)15/06/2019 - 0 Comments