2012/06/09

オオマルハナバチがキブシに訪花吸蜜



2012年5月中旬


道端に咲いたキブシの黄色い花にオオマルハナバチBombus hypocritaが訪れていました。
時期的に未だワーカーではなく単独営巣期の女王と思われます。
伸ばした口吻を小さな花に次々と差し込んで蜜を吸って回ります。
後脚の花粉籠に黄色い花粉団子が付いていました。







ヒダリマキマイマイ歯舌の動き




2012年5月中旬

去年の夏からヒダリマキマイマイEuhadra quaesitaを一匹飼育しています。
容器の中からガリガリ音がする時があります。


腹足で容器壁面にへばりつき、プラスチックの表面を齧っていました。
容器越しに接写してみると、歯舌の動きがよく分かります。
ペロペロなんていう生易しいものではなく、削り取るように舐めています。

ディープキスを見ているような生々しさがありますね。
残念ながら撮影を始めたらガリガリという音は鳴り止んでしまいました。
後日、咀嚼音を立てながら摂食する様子をようやく動画に撮れました。(近日公開)


もう一匹見つけたら交尾行動を観察してみたいと思います。
寿命は何年ぐらいなのかな?


2012/06/08

キセキレイ♂が電線で羽繕いしつつ鳴く【野鳥】



2012年5月中旬

電線に野鳥が止まっています。
ハクセキレイかと思いつつもカメラを向けたら鮮やかな黄色でキセキレイ♂でした。
※ 夏羽では♂の喉は黒い。
西日を浴びて羽の色が映えますね。
完全な逆光にならずラッキーでした。


嘴を電線に擦り付けると、尾羽を上下しながら羽繕いを始めました。
ときどきチュチュチュッ♪と鳴きます。
近くに用水池があり、その水音が聞こえます。
最後は鳴きながら飛び去りました。

キセキレイを撮れたのは未だようやく2回目なので、嬉しくて長々と撮りました。







2012/06/07

羽化直後のドロバチヤドリニクバエが翅を伸ばす【微速度撮影case1】



スズバチ泥巣の飼育記録

2012年5月中旬・室温22℃

スズバチの泥巣に寄生していたドロバチヤドリニクバエの成虫がまた一匹羽化してきました。
経緯を記した前の記事はこちらです→「スズバチの泥巣に寄生したドロバチヤドリニクバエの羽化
囲蛹からの脱出こそ見逃したものの、今回は翅芽が未だ伸びきっていないうちに気づきました。
泥巣の表面に止まって身繕いしています。
本来は泥巣からの脱出に使うはずの前頭嚢もヒクヒクしていますが、撮影アングルの問題であまりよく見えません。
急いで三脚の準備をして翅が伸びる様子を撮影しました。
10倍速の早回し映像でお届けします。
体液の内圧を利用し、風船が膨らむように皺くちゃの翅を伸ばします。


この後も続々と羽化してくるので、小さい昆虫の翅伸展の過程を接写する練習になります。
照明やアングルなど次第にコツを掴んで上達していきます。
つづく







2012/06/06

ビロウドツリアブ♀がホバリング飛行しながらお尻を地面にチョンチョン



2012年5月上旬

山道でビロウドツリアブが超低空飛行(地面すれすれ)に飛びながら、腹端をチョンチョンと土に付けていました。
おそらく♀の産卵行動と思われます。(※)

飛び回る動きが速過ぎて、謎の産卵?シーンは一瞬写っただけです。
後半は1/3倍速のスローモーションでリプレイしてみました。


残念ながらすぐに飛び去ってしまい、カメラをハイスピード動画モードに切り替える余裕がありませんでした。
ビロウドツリアブの幼虫はヒメハナバチ類の巣の中の幼虫に寄生するらしい。

※ 実は更に奥が深いようです。
検索すると、イッカク通信発行所のブログに興味深い解説記事が載っていました。
産卵ではなく「尾端接触行動」かもしれません。
(卵へまぶす砂粒を砂室に補給)
「接触行動」では曖昧なので、勝手ながら「接地行動」と呼ぶ方が分かりやすい気がします。


▼関連記事(8年後の撮影)

2012/06/05

排水溝でアズマヒキガエルが蛙合戦



2012年5月上旬

山道でカエルの鳴き声が響き渡っていました。
道端の排水溝を覗いてみると、ヒキガエルが群がって居ました。
正式名称は不明ですが、80cm四方のコンクリートで囲まれた水槽で、山からの湧水や雨水を谷へ流す前に一時的に貯めておく所です。

狭い水槽にアズマヒキガエルが芋の子を洗うように何匹もひしめいています。

仲間の鳴き声に惹かれてやって来たのか、水槽の岸で抱接中のペアを発見。
♀が焦茶色で♂が黄土色と色違いのカップルです。
そのままドボンと水槽に入って蛙合戦に参戦です。

♀と間違って♂にしがみ付かれた♂がリリースコールを発しています。
ヒキガエルの蛙合戦を見たのは実はこれが初めてで、とても興奮しました。



今は満水ですけど雨水が引く前に抱接・産卵を済ませて脱出しないと、コンクリートの水槽から這い上がれずに「death trap」となりそうな気がします。






2012/06/04

ネコハエトリ♂が♀を交接前ガード@水仙の花



2012年5月上旬

道端の花壇で水仙の花(八重咲?の園芸種)が咲き乱れていました。
オレンジ色の花の一つにクモが潜んでいます。
よく見ると、黒くて馴染みのネコハエトリ♂(Carrhotus xanthogramma)でした。
更に奥には同種の♀と思われるハエトリグモが住居網に篭っていました。
状況から推察するに、これは亜成体♀の脱皮室です。
♀が最終脱皮で成体になるのを待って直ちに交接するために♂がガードしていると思われます。
ネコハエトリの♂は♀よりも早く成体となり(雄性先熟)、ライバルの♂に♀を奪われないよう守るのです(交接前ガード)。
未だ交接できる体ではない未熟な♀は、様子を見に来た♂の侵入を許さず住居網から追い払いました。
♂は紳士的にすごすご退散すると、花弁の裏に回り込んで辛抱強く待機を続けます。


それにしても随分と乙女チックな場所に脱皮室を構えたものです。
秘密の花園が舞台だと「交接前ガード」も絵になりますね(フォトジェニック!)。
訪花昆虫を待ち伏せできる利点もありそうですけど、脱皮の直前は食欲が落ちるはずです。
一方、繁殖期のネコハエトリ♂は食い気より色気で頭が一杯でしょう。

恋の行方を最後まで見届けられず残念でした。







2012/06/03

キボシアシナガバチ女王の飛び立ちハイスピード動画



2012年5月中旬

キボシアシナガバチがクマザサの葉に止まって身繕いしていました。
時期的に単独営巣期の創設女王と思われます。
飛び立つシーンを試しにハイスピード動画(220 fps)で撮影してみました。



早春のコツバメ



2012年5月上旬

尾根道で低木の若葉に見慣れないシジミチョウが止まって何やらゴソゴソしていました。
産卵かと一瞬思ったものの、マクロレンズを装着して腹端を接写する暇もなく飛び去りました。
翅裏の模様からコツバメCallophrys ferreaのようです。
初めて撮りました♪
食草はアセビらしいので、映像でコツバメが止まっていた木とは葉の形が違う気がします。
どうやら産卵ではなく、ちょっと羽を休めていただけのようです。
後で思うと、若葉や蕾に卵の有無をしっかり確認すればよかったですね。
「(コツバメの特徴として)静止時や吸蜜時は太陽に向けて体を横倒しにして止まることが多い。(wikipediaより)」







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