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2018/07/13

川岸で採食するイソシギの鳴き声を声紋解析してみる(野鳥)



2018年5月上旬

夕方の川で他の野鳥を観察していると、ずっと高音の奇妙な鳴き声を発しながら川岸で活動する小さな鳥が気になりました。
てっきりカワセミがいるのかと思いきや、気になる鳥の正体はイソシギActitis hypoleucos)でした。
川岸の砂地を鳴きながら歩き回り、採食しています。
歩行中の尾羽の振り方に注目しました。
藤田祐樹『ハトはなぜ首を振って歩くのか(岩波科学ライブラリー)』によると、

・イソシギという鳥は、セキレイと同じように、頻繁に尾を振っている。もっとも、イソシギはよくよく見ると尾を尻ごと振っている。尻を上下させるから、その先にある尾も上下に動くようだ。他にもいくつかのシギの仲間が、尾または尻を振っている。
・先述のとおりイソシギは、尾を振るのではなく、尻を振っている。もっと正確に言うと、体幹を傾斜させて尾を上下させている。(p110より引用)


イソシギはときどき地面をついばみながら、ピュピュピュピィ、ピュピュピュピィ♪と高音で繰り返して鳴いています。
嘴の動きと鳴き声が一致しているので(リップシンクロ)、この個体の鳴き声で間違いありません。
イソシギの鳴き声を初めて聞くのですけど、これは私に対する警戒声なのでしょうか?
カワセミよりも鳴くテンポがずっと速いですね。

イソシギの鳴き声を声紋解析してみる

オリジナルの動画ファイルから音声をWAVファイルに抽出します。
次にピピピピ、ピピピピ♪と繰り返し鳴いている部分を適当に切り出してからスペクトログラムを描いてみました。
川のせせらぎがノイズに入っているかと思ったら、意外にきれいな声紋が得られました。



最後は下流へ飛び立ちました。
私がもっと早く気づいていれば、じっくり撮れたのに…。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

▼関連記事
イソシギを見つけた!:羽繕いからの飛び立ち(野鳥)


イソシギ(野鳥)@川岸+採食
イソシギ(野鳥)@川岸+採食

2018/04/18

昼塒で休むユビナガコウモリの群塊と鳴き声♪【暗視映像と声紋解析】



2017年9月中旬・午後16:55頃(日の入り時刻は午後17:43)

コウモリが昼塒としているトンネルの探検を続けます。
山麓に埋設されたボックスカルバート@山形県には水が浅く流れていました。
入口近くでは一匹ずつバラバラに天井や壁からぶら下がっていました。
群れで互いに身を寄せ合わせたくても、コンクリートの天井からぶら下がるための足掛かりとなる裂け目が足りないのだろうか?と想像したりしました。
コウモリ保全のためのコウモリピットが天井に設置されているようには見えません。(†追記参照)


しかし真っ暗なトンネルの中ほどまで進むと、ようやくコウモリの群塊を見つけました。
侵入者に驚いて飛び回っている個体もいます。

天井の中央部から数十頭のコウモリがぶら下がっています。
私がそっと近づくとコウモリ達は覚醒しており、毛繕いしている個体もいました。
キュキュキュ♪、キキキキ♪、もしくはキャキャキャ♪という鳴き声をひっきり無しに発しています。
昼塒に侵入した私に対する警戒声なのでしょう。
トンネル内でずっと反響していた謎の鳴き声の正体がようやく分かりました。
コウモリの鳴き声といえば超音波なのに、どうして私の耳に聞こえるのか不思議でした。
音響学について私は勉強不足なのですが、まさか超音波が閉鎖空間で反響すると周波数が下がってヒトの耳に聞こえるようになるのですかね? (そんな馬鹿な)
コウモリ幼獣の鳴き声は声変わりしていない可聴域なのか?と無知な私は妄想したりしました。
しかしコウモリの子育てが終わる時期を見計らって入洞したので、はっきりと幼獣と分かるコウモリの姿は見つかりませんでした。(無事に乳離れした?)

大沢夕志、大沢啓子『身近で観察するコウモリの世界―町を飛ぶ不思議な野生動物 (子供の科学★サイエンスブックス)』という本によると、コウモリが超音波を発するのは飛びながら獲物を捕るためのエコロケーションのためだけではないそうです。

ほかの動物と同じように、コウモリどうしのおしゃべり、親子で確認し合ったり、おこったり、プロポーズしたり、にも使う。
この時は、わりと低い声を使うので、例えばアブラコウモリでも人間の耳に聞こえることがある。 (p71より引用)

『コウモリ識別ハンドブック』の解説編にもう少し専門的なことが書いてありました、


 コウモリが発する音声は、障害物や餌の認識以外にも利用される。その中でも重要な役割が個体同士のコミュニケーションで、その際に発せられる声はソーシャル・コールコミュニケーション・コールといわれる。日本産のコウモリでは研究がほとんど進んでいないが、これらの音声は、餌を探索する際のものとは異なるパルスタイプを持ち、バリエーションもさまざまである。アブラコウモリの場合、少なくとも9タイプのコミュニケーション・コールを発し、中にはわれわれの可聴域の超音波の声も確認されている。 (p79より引用)

最後に赤色LED懐中電灯を点灯し、ハンディカムの暗視モードではなく通常のHD動画で撮影してみました。
(赤色の照明はコウモリの目にはあまり見えないとされています。)


こちらのカメラの方が内蔵マイクが高音質のようで、コウモリの鳴き声が明瞭に録音されていました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



赤色LEDで照らしながら撮った短い(6秒間)動画から音声をWAVファイルに抽出し、スペクトログラムを描いてみました。
カメラの仕様により16kHz以上の高音(および超音波)は録音されていませんが、可聴域に明らかに声紋が認められました。

トンネル内の気温を測るべきでしたね。
おそらく外気温よりも安定していて湿度も高いはずです。


昼塒で寝ていた野生コウモリをなるべく驚かさないように、ここまでかなり気を使って探検してきました。(赤外線の暗視カメラや赤色LED懐中電灯の使用など)
ここで初めてストロボを焚いて群塊の写真を撮ってみました。
私には未だコウモリの種類を自信を持って見分けられないのですが、写真同定できる方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えて下さい。
ユビナガコウモリMiniopterus fuliginosus)ですかね? (あまり自信がありません)
洞窟の塒では複数種のコウモリが混群(混棲群塊)を形成している場合もあるのだそうです。

鳴き騒いでいるコウモリの群塊の下をくぐってトンネルをそのまま通り抜けるのは躊躇われたため、何枚か必要最低限の写真を撮ってからトンネルを引き返すことにしました。


群塊の奥には離れ離れでぶら下がる個体も写っている。

コウモリ群塊の写真を拡大すると、とても興味深いものが写っていました。

つづく→ユビナガコウモリの体表に寄生するクモバエの一種 (名前を教えて)



†【追記】
谷本雄治『コウモリたちのひっこし大計画 (地球ふしぎはっけんシリーズ)』によると、

山形県のトンネル式用水路では、山をくり抜いただけの穴がコンクリート製に変わり、ユビナガコウモリやモモジロコウモリがぶら下がれない恐れが出てきた。
 向山さんはそこで、モモジロコウモリのために50cm四方のバットボックスを考えた。(中略)ユビナガコウモリ用にはすきまのない、浅い箱型のバットボックスを用意した。うれしいことに、約30匹のモモジロコウモリがすぐさま利用を始めた。
(p77-78より引用)

国交省のサイトで公開している『計画段階を含むコウモリ類の保全対策事例』というPDF文書に事例8「コウモリピットによるコウモリの保全の試み」と題した写真を見つけました。
山形県の導水路内に設置され、保全対象種はユビナガコウモリとモモジロコウモリ。


2015/11/07

網戸で鳴く♪アブラゼミ♂2015



2015年8月中旬

網戸の外でアブラゼミ♂(Graptopsaltria nigrofuscata)が喧しく鳴いています。
カーテンを捲ってビデオカメラをそっと近づけたらセミは警戒して横歩きし、桟の陰に隠れようとしました。
網戸を少し登ると安心したように再び鳴き始めました。
(もしかするとセミには網戸の裏側なんか見えてなくて、鳴き声の一小節ごとに位置を変える習性があるのかもしれません。)
当然ながら逆光でしかも網戸越しなので、発音器の腹弁の動きがよく見えません。(ビデオカメラのライトを点灯したらセミは逃げてしまうかな?)
鳴き終えて飛び立つまで動画に記録しました。
気温を測り忘れました。
飛び立つ瞬間に小便を排泄していない…と思います。
セミの排尿シーンをハイスピード動画に撮ってみたいと常々思っているのですが、木で吸汁している個体を狙うべきなのでしょう。



アブラゼミ♂の鳴き声を声紋解析してみる



オリジナルのMOVファイルから音声をWAVファイルにデコードしてからスペクトログラムを描いてみました。


まず全体の波形を見ると、最大音量で鳴き続けるサビのパートは毎回約30秒間と決まっているようです。
セミも疲れてしまうのでしょうか?

音量を抑えた間奏もほぼ同じ時間(少し長い)でした。
次に最後のサビの前後だけ切り出したスペクトログラムを描いてみます。



今回使用したビデオカメラは内蔵マイクで録音した音声を圧縮・劣化せずに保存しているという特長があります。
3年前に別のカメラで調べた声紋では非可聴域の高音部がカットされていたので、この点でささやかながら進歩しました。

2015/10/08

ヨタカ♂(野鳥)の鳴き声♪と声紋解析



2015年8月上旬・深夜3:46〜3:47

深夜未明、山際の農村部でヨタカ♂(夜鷹;Caprimulgus indicus jotaka)の単調な鳴き声がキョキョキョキョ♪と辺りに響き渡っていました。
書店で立ち読みした鳥の鳴き声図鑑によると、これは囀りさえずりらしい。
野鳥の声だと知らない人は妖怪を想像したり不気味に思うかもしれません。
真っ暗で遠いしヨタカの姿は全く見えませんが、大木の梢から聞こえる鳴き声だけでもビデオカメラで録音しました。
映像には外灯の光しか写っていません。
近くで鳴いている虫の声(ハヤシノウマオイなど直翅目)の方がうるさいので、欲張ってヨタカが居ると思われる木にこっそり近づいたら鳴き止んでしまいました。
こういうときはパラボラ集音器を使えば指向性が改善するのでしょう。


ヨタカの鳴き声を声紋解析してみる。

いつものようにオリジナルのMOV動画ファイルから音声をWAVファイルにデコードしてから適当に切り出し、スペクトログラムを描いてみました。
16kHzおよび8kHz付近に見られる持続的なシグナルは、使用したビデオカメラに固有の内部ノイズです。

20kHz以上の高周波数域の声紋は虫の音だと思います。


2015/10/02

ヒメギス♂の鳴き方♪【HD動画&ハイスピード動画】



2015年7月下旬

山間部の道端に生えたタラノキの灌木でヒメギス♂(Eobiana engelhardti subtropica)がシリリリッシリリリッ…♪と乾いた声で鳴いていました。
落葉せず枝に残った枯葉に止まり、翅を震わせ鳴いています。
気温を測り忘れました。

後半は(@1:23〜)発音器の動かし方を240-fpsのハイスピード動画に撮ってみました。
1/8倍速のスローモーションで見ると、タンタタン♪という独特のリズムの繰り返しで翅を開閉して擦り合わせていました。




ヒメギス♂の鳴き声を声紋解析してみる

オリジナルのMTS動画ファイルから音声をWAVファイルにデコードしてから、安定して鳴いている部分を適当に切り出して、スペクトログラムを描いてみました。
16kHz以上の非可聴域が不自然にカットされているのは、カメラ内蔵マイクで録音する際の仕様です。



2015/08/14

夜の森から聞こえるトラツグミ♂(野鳥)のさえずり♪



2015年6月下旬・夜22:24

夜の山中から甲高い謎の鳴き声がずっと聞こえています。
姿は撮れなくても、気になる鳴き声を録音してみました。
音量をかなり上げて再生すれば聞こえるはずです。(ヘッドフォン推奨)
森を写しても真っ暗なので、半月(月齢12.5)にカメラを向けました。
単調で甲高い二音階を繰り返しているのですけど、悲しいかな絶対音感の無い私には書き表せません。
2羽が鳴き交わしているのか?と思ったり…。
帰ってから調べてみると、トラツグミ♂(Zoothera dauma aurea)の鳴き声(囀りさえずり)らしい。
夜中にこんなか細い声で鳴くので、昔から「ぬえ」と呼ばれて気味悪がられていたのも納得です。

▼関連記事(2012年10月中旬撮影) 
樹上のトラツグミ?【野鳥】


トラツグミのさえずりを声紋解析してみる

いつものようにオリジナルのMOV動画ファイルから音声をWAVファイルにデコードしてからスペクトログラムを描いてみました。
音量が小さくてノイズばかりが目立ちます。
16kHz付近に持続するシグナルと8kHz付近ですっぽり抜け落ちているのは、このビデオカメラ特有のノイズです。
24kHz付近に持続するシグナルも関係無さそうです。
何箇所か縦に走る線がトラツグミの鳴き声じゃないかと思うのですが、あまり自信がありません。


こういうとき、パラボラの集音器を使えば少しは改善するのでしょうか?



2015/07/20

オオヨシキリ♂(野鳥)夜のさえずり♪【暗視映像と声紋解析】



2015年6月中旬・夜22:50頃

オオヨシキリ♂(Acrocephalus arundinaceus)は「一晩中さえずり続けることもある」そうです。(『山渓フィールドブックス4野鳥』p317より)


湿地帯のアシ原に夜出かけると、確かに大声でギョギョシ、ギョギョシ(行行子)♪と鳴いていました。
姿は見えませんが、鳴いているのは一羽だけのようです。
赤外線の暗視動画に撮りながら、足音を忍ばせて鳴き声に接近します。
昼間だったら柳の梢など目立つ場所で縄張り宣言しています。

▼関連記事
柳の梢でさえずる♪オオヨシキリ♂(野鳥)
暗闇で赤外線投光機が届く範囲を探してみても樹上には見つけられませんでした。
夜の塒(ねぐら)はどこかアシ原の茂みに潜んでいるのでしょう。
最後は鳴いているすぐ近くまで行けました。
大声過ぎて、ビデオカメラの内蔵マイクがやや音割れするぐらいです。

明るい昼間なら警戒されてここまで近づくことは出来ないでしょう。
昼も夜も鳴き続けるなんで、おそるべきスタミナです。
そこまでしないと縄張りを守れないのでしょうか?
本当に徹夜するのか、睡眠時間はどれぐらいなのでしょう?

オオヨシキリ♂夜の囀りを声紋解析してみる

背後の用水路の水音がうるさいかも。
背後の水田からカエルの合唱も聞こえます。
いつものように、オリジナルのMOV動画ファイル(映像では一番最後)から音声をWAVファイルにデコードしました。
1分間に7小節鳴いていたので、それぞれ切り出してから、スペクトログラムを描いてみました。
あまりきれいな声紋が得られなかったのは、やはり録音距離が近過ぎて音が割れているのですかね?
それでも特徴的な節回しであることは見て分かります。


7小節鳴いている(全体)

【追記】
ミゾゴイに限らず夏鳥のホトトギス、ヤブサメ、オオヨシキリ、ヒクイナなども渡来初期の夜間に囀ることが知られている。これらの鳥たちは夜間に囀りを行っても夜行性の鳥とは呼ばれない。(『ミゾゴイ:その生態と習性』p137より)


2015/04/23

雪原を歩いて鳴く♪ハシボソガラス【冬の野鳥】



2015年2月下旬

よく晴れた雪原でハシボソガラスCorvus corone)が鳴いています。
グヮーガァー♪と濁った声で鳴く度にお辞儀をするのがハシボソガラスの特徴です。
雪原をトコトコ歩きながら鳴くこともありました。



ハシボソガラスの鳴き声を声紋解析してみる

いつものようにオリジナルのMTS動画ファイルから音声をWAVファイルにデコードしてから、カラスが鳴いている部分を適当に2箇所切り出し、スペクトログラムを描いてみました。


2015/04/10

アオサギ(野鳥)の旋回飛翔♪と着陸



2014年11月下旬

アオサギArdea cinerea jouyi)が上空を旋回飛翔してから、水辺に着陸しました。

羽ばたきと滑空を交互にやって飛んでいます。
着陸できるかどうか周辺の安全を確認しているのでしょう。
飛びながらギャー♪と大声で鳴くことがあります。
私の存在に気づいている筈ですが、警戒声なのですかね?

怪しい奴がカメラを構えて突っ立っているせいでお気に入りの場所に着陸できず腹立ちまぎれに鳴いたのかもしれない、と想像したりもします。
複数個体を撮影。




アオサギの鳴き声を声紋解析してみる

いつものようにオリジナルのMTS動画ファイルから音声をWAVファイルにデコードしてから鳴いている部分を適当に切り出し、スペクトログラムを描いてみました。

映像冒頭(@0:02)の連続発声
映像後半(@1:37)の鳴き声

2015/03/08

樹上で鳴き交わす♪エナガの群れ(野鳥)



2014年11月中旬

郊外の民家の庭木にエナガAegithalos caudatus)が群れていました。
せっかく鳴き交わしているのに、車の通過音が邪魔ですね…。



エナガの鳴き交わしを声紋解析してみる

いつものようにオリジナルのMTS動画ファイルから音声をWAVファイルにデコードしてから、ピーピーピー♪と鋭い鳴き声を発している部分を切り出し、スペクトログラムを描いてみました。
車が通り過ぎた後の部分です。


映像の個体の鳴き声かどうかはっきりしない※上に、声紋もいまいち不明瞭でした。
(※ リップシンクロしているかどうかよく分かりませんでした。)

ピーピーピー♪という似た鳴き声でも、2年前にサンプリングした鳴き声から得た声紋の方がずっと綺麗です。

▼関連記事
エナガの樹上採食と鳴き声の声紋解析(野鳥)

2015/03/03

樹上で鳴く♪ウソ♀♂(野鳥)の群れ



2014年11月中旬

山間部の道端の斜面から心安らぐ美声が聞こえてきます。
落葉した灌木の枝にウソPyrrhula pyrrhula)の群れが止まり、ときどき静かに鳴き交わしていました。

撮り初めは2羽の♀でしたが、途中で1羽の♀が飛び去りました。
死角になっていた左手の茂みから♂(頬が紅色)が登場。
♀が嘴を足元の枝に擦りつけ、飛び去りました。
独り残された♂にズームしても嘴を閉じたままなので、鳴き声とのリップシンクロを確認できませんでした。
聞こえているのは別個体の鳴き声なのか、それともウソは腹話術のように嘴を動かさずに鳴くのか(まさに嘘泣き?)、不明です。
ヘッドフォンを使用し、かなりボリュームを上げないと鳴き声が聞こえません。(必然的にノイズも多くなります。)

ウソ♂は枝の冬芽を採食するでもなく、枝から枝へ飛び移りキョロキョロと辺りを見渡しています。
頭を枝に擦り付け、ようやく飛び去りました。

wikipediaによると、ウソの

囀声は「フィー、フィー」と口笛のような澄んだ声で[4]、単調な節を交え、雄だけでなく雌も囀る。(中略)地鳴きは「ヒー」、「フィッ」など[3]。また、囀る時に、左右の脚を交互に持ち上げることから別名「弾琴鳥」とも呼ばれる。

この記述を額面通りに受け取るならば、映像後半に聞こえるさえずりは注目していた♂個体の鳴き声ではなかったようです。


【追記】
日本野鳥の会『みる野鳥記3:カワラヒワのなかまたち』によると、
(ウソの)名前がついたのは、声が口ぶえに似ているから…「うそ」とは、むかしのことばで、口ぶえの意味なのです。 (p57より引用)



ウソ♂
ウソ♂

ウソ鳴きを声紋解析してみる

いつものようにオリジナルのMTS動画ファイルから音声をWAVファイルにデコードしてからフィーフィー♪と鳴いている部分を切り出し(@1:50〜1:56)、スペクトログラムを描いてみました。
3kHzに単調かつ微弱なシグナルが辛うじて見えます。



2015/02/28

刈田で採食するキジ♂(野鳥)



2014年11月中旬・午前10時前後

農道に佇むキジ♂(Phasianus versicolor)を見つけて、そっと後をつけました。
用水路を飛び越える際に軽くケーン♪と一声鳴きました。(@0:40)※※
少しだけ飛ぶということが出来ないのか、結構な距離を飛んで隣の農地に着地しました。
いつ見てもキジ科の鳥は飛翔能力が不器用な印象です。
いずれにせよ、どうやら私に気付いた雄雉が警戒して逃げ出したようです。

その後は稲刈りの済んだ田んぼ(刈田)を歩きながら何か食べ物を啄んでいます。
どんどん遠ざかるので、私も追いかけて撮影を続けます。
こちらは用水路沿いの農道を歩くため、常に水音が手前から聞こえます。
キジ♂は田んぼを横切り畦道に登ると辺りを見渡しました。
最後は林縁の草むら(枯れ草)に姿を消しました。
奥に見えるのは杉林です。

※ 望遠レンズで撮ったやや不鮮明な映像をYouTube上で編集する際に自動色調補正を施してあります。



※※ キジ♂の飛び立ちの鳴き声を声紋解析してみる

いつものようにオリジナルのMTS動画ファイルから音声をWAVファイルにデコードしてから鳴き声+羽ばたきの部分を切り出し、スペクトログラムを描いてみました。
素人目には縄張り宣言の母衣打ちとの違いは、最後に飛ぶ飛ばないという点だけですけど、声紋上でも似ていますかね?


▼関連記事キジ♂の縄張り宣言と母衣打ち♪を声紋解析してみる【野鳥】


2015/02/22

モズ♂(野鳥)の高鳴き♪を声紋解析してみる



2014年11月上旬

朝から(午前7:03)けたたましい鳴き声がするので辺りを探すと、剪定されたケヤキの枝に止まっているモズ♂(Lanius bucephalus)の後ろ姿を発見。
尾羽を振り立てながら元気に縄張り宣言しています。
嘴の動きと鳴き声の同期(リップシンクロ)を確認できたので、この個体の鳴き声に間違いありません。

カメラに気づいたのか、すぐにギーギーギー♪と激しく鳴きながら前方へ飛び去ってしまいました。
柿の木の向こうに姿が見えなくなってもしばらく鳴き声を録音しています。

※ YouTubeの動画編集時に自動色調補正を施してあります。

ちなみに前回観察したのは夕方の高鳴きでした。

▼関連記事
モズ♂(野鳥)の高鳴き♪


モズ♂の高鳴きを声紋解析してみる
いつものようにオリジナルのMTS動画ファイルから音声部をWAVファイルにデコードしてから適当に切り出し、スペクトログラムを描いてみました。


前半:ギーギー♪クレッシェンド@枝上
中盤:キキッ、キキッ♪
後半:キキキキ…♪

2015/02/07

パンパスグラスで鳴く♪アオジ♀(野鳥)



2014年10月下旬

山際の民家の庭に背高く生えた(目測で>3m)パンパスグラス(=シロガネヨシ)に野鳥が止まっています。
垂直な茎に掴まり、高音でチュッチュ♪と繰り返し鳴き続けています。
鳴きながら尾羽を左右に素早く振っています。
鳴き声に同期して嘴が動いたので(リップシンクロ)、この個体の鳴き声に間違いありません
全体的に黄色っぽいので初めはカワラヒワや冬羽のホオアカかと思ったのですけど、違いますね。
腹側しか見せてくれず、ホオジロのような冠羽が見えるのが悩ましいです…。
途中からせっかく望遠レンズを装着したのに、途端に山の方へ飛び去ってしまいました。


いつもお世話になっている「日本野鳥の会 宮城県支部・山形県画像掲示板」にて問い合わせたところ、Toshiboさんより以下の回答を頂きました。
色がうすい緑色ですが、アオジです。メスです。どちらかというと藪の近くの地面で餌を食べ、すぐに藪に逃げ込んでしまいます。こんなにもサービスしてくれてよかったですね。
アオジEmberiza spodocephala personata)はこれが初対面になります♪
山形県でアオジはレッドリストの準絶滅危惧(NT)に指定されているらしい。 



アオジ♀の地鳴きを声紋解析してみる

いつものようにオリジナルのMTS動画ファイルから音声をWAVファイルにデコードしてから鳴いている部分を2箇所適当に切り出し、スペクトログラムを描いてみました。
8〜9kHZ付近に明瞭な声紋が見えます。



2015/01/27

ビンズイ(野鳥)の鳴く声♪を声紋解析してみる



2014年10月上旬

山間部の道端でビンズイAnthus hodgsoni)が木の横枝に止まって辺りをキョロキョロしていました。
いかにもセキレイ科らしく、尾羽を上下に振っています。
急にすぐ横の蔓を啄み、おそらく何か虫を捕食しました。(@1:25)
つづいて羽繕いを開始。
嘴で胸元の羽根を念入りに整えています。
脚の爪で肩や頭の辺りを掻きました。

長撮りの最中にカメラのトラブルが発生。
強制再起動で撮影再開するまで手間取ったものの、奇跡的にビンズイは逃げずに居てくれました。
それまでずっと黙っていたのに、やがて警戒を解いてくれたのか甲高い声で鳴き始めました。(@5:53〜)
嘴の動きと鳴き声が同期した(リップシンクロ)ので、この個体の鳴き声に間違いありません。
横枝を歩いて移動すると、飛び立ちました。
少し上の枝に止まり直すと、鳴きながら枝から枝へ飛んで移動。
最後は森の方へ飛び去りました。



ビンズイが止まっていた木の葉を写真に記録しておきます。
虫喰い穴だらけで分かりにくいのですが、この樹種はマンサクですかね?(全く自信なし)



▼関連記事(丁度2年前にも同様のシーンを撮っています。)
樹上で虫を捕るビンズイ(野鳥)



木の横枝を平均台のようにのこのこ歩くなんて、そういえば、ほかの鳥ではあまり見かけないこと。(『森の野鳥観察図鑑:鳥のおもしろ私生活』p151より)
という記述が本にあるのですが、独特とされる歩き方がいまいちイメージできません。
横歩きしたシーン(@6:04-6:10)も撮れましたが、そんなにユニークかな?

ビンズイの鳴き声を声紋解析してみる

いつものようにオリジナルのMTS動画ファイルから音声をWAVファイルにデコードしてから鳴いている部分を3箇所切り出し、スペクトログラムを描いてみました。




2015/01/26

ヒマワリの種子を口移しで給餌♪するカワラヒワ(野鳥)の親子?



2014年10月上旬


▼前回の記事
ヒマワリの花から種子を啄むカワラヒワ(野鳥)

民家の庭で枯れたヒマワリの花から種子を採食するカワラヒワCarduelis sinica minor)の群れを撮っていると、気になる行動が見られました。
花の上で餌をねだる個体はなぜ自力で採食しないのでしょう?
翼を羽ばたかせながらヒヨヒヨヒヨ♪と甘えるような鳴き声を発しています。(通常の鳴き方とは異なります。)
もはや繁殖期ではないので、つがいの♂から♀への求愛給餌ではないと思います。
おそらく巣立ち雛が親鳥に餌をねだっているのでしょう。
幼鳥なのか成鳥♀なのか私には外見で見分けられません。
『森の野鳥観察図鑑:鳥のおもしろ私生活』p78によると、

(カワラヒワは)♂の方が緑色味・黄色味が強い。



ヒマワリの花や葉はすっかり枯れており、大量の種子がぎっしり詰まった重みで大きな花は下を向いています。
採食中のカワラヒワは花の縁から逆さまにぶら下がるアクロバティックな体勢で種子を啄んでいます。
花の外側から種子を採食していくので、もはや花の中央部しか種子は残っていません。
したがって次第に採食が難しくなり、経験が必要だったり若鳥は小さくて嘴が届かないのかもしれません。
(最終段階ではホバリングしながら採食するのかな?)
しかし2羽の体長は同じぐらいに見えます。
もし仮に若鳥?が自力で採食可能なように、ヒマワリの花を切り落とし上向きにひっくり返して置いたとしても、同様の給餌行動は見られるのでしょうか?

実際に口移しで給餌を受けているのかどうか非常に気になるのですが、後ろ姿のためなかなか見せてくれません。
「頼む!こっちを向いてくれ〜!」と念じて待つと、願いが通じたのか、なんとか決定的瞬間が撮れました。
やったね!

※ YouTubeの動画編集時に自動色調補正を施してあります。

▼関連記事
カワラヒワ(野鳥)の求愛給餌?/巣立ち雛への給餌?

給餌をねだる鳴き声を声紋解析してみる

秋風でザワザワなびく草の音がある上に、すぐ横が交通量の多い車道なので、ノイズ(騒音)が酷いです。
それでもなんとかノイズの少ない部分を3箇所切り出してスペクトログラムを描いてみました。
ちなみに外付けマイクを忘れたので、カメラ内蔵のマイクで録音したものです。




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