2022年6月下旬・午後17:20頃・くもり
夕方に杉林の山道を歩いていると、急にツツドリ♂(Cuculus saturatus)が鳴き始めました。
ポポ、ポポ、ポポ…♪と単調に繰り返しています。
照度が下がり、夕方のコーラスタイムになったのでしょう。
ちなみに、この日の日没時刻は午後19:06ですが、山の東側斜面では太陽が山の端に隠れてしまうとすぐに薄暗くなります。
どこで鳴いているのか、ツツドリ♂の姿を見つけられませんでした。
ツツドリはカッコウの仲間ですから、♀は托卵します。
その様子をいつか観察してみたいのですが、まずは山林で宿主の鳥の巣を見つける必要があります。
オリジナルの動画から音声をWAVファイルに抽出し、スペクトログラムを描いてみました。
集音マイクを使っている訳ではないので、他種の野鳥の鳴き声のきれいな声紋の方が目立っています。
松田道生、蒲谷鶴彦『野鳥を録る―野鳥録音の方法と楽しみ方』によると、
・低い声のツツドリのさえずりは400Hzに、音の中心があり一定していることがわかります。・ツツドリの声紋は400Hzの低音域で、一本調子に2声ずつ鳴いている。(p206、p208より引用)
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