2022年6月下旬
山中の泉を監視するトレイルカメラ(無人センサーカメラ)のレンズに覆い被さるように、歩脚の長いクモが居座っています。
前回の記事:▶ 複数で飛びながら泉の水を飲む夜行性コウモリ【暗視映像:トレイルカメラ】
カメラに対してあまりにも近過ぎるので種類を見分けることは無理そうです。
その場で歩脚の屈伸運動を繰り返していますから、造網性クモや徘徊性クモではなくザトウムシの一種だと思います。
これまでこの水場の岸辺を夜に徘徊するザトウムシが何度かトレイルカメラに写っています。
ザトウムシの動きにトレイルカメラのセンサーがいちいち反応して誤作動してしまうので、迷惑千万な話です。
夜の照明設備にクモ類がよく集まるのは、獲物となる虫が光に誘引されて(走光性)狩りの成功率が上がるからです。
しかし、このトレイルカメラの機種は赤外線を照射するだけですから、虫は集まらないはずです。
水場に飛来する夜行性コウモリ(種名不詳)の動画撮影を繰り返すトレイルカメラは発熱するので、ザトウムシはその暖かさに惹かれて来たのでしょうか?
水場の岸に居座るこのザトウムシをコウモリが捕食するのではないか?と期待しました。
しかし、夜通し飛来するコウモリはなぜか捕食を試みようとしません。
池の上を飛び回るガガンボ類も格好の獲物であるはずですが、コウモリは狩ろうとしません。(動画に撮れてないだけ?)
コウモリの超音波エコロケーションの性能は、私が思っているよりも低くて、ザトウムシの存在を感知できないのかな?
コウモリが狙っているのは、もう少し大きな夜蛾なのでしょうか?
蚊柱のように密集した集団に飛び込んで獲物を狩るのかな?
それともコウモリがこの水場に来る目的は、獲物の捕食ではなく飲み水なのかもしれません。
ザトウムシの屈伸運動は、コウモリに見つかりにくくするための対捕食者戦略だったりして…?
もしかすると、コウモリはザトウムシの存在に気づいていても、硬いカメラに激突するのを恐れて捕食しないのかな?
シーン1:6/26・午前1:19・気温19℃
ザトウムシは歩脚を曲げて身繕いする動きもしました(歩脚の跗節を口で舐めた?)。
シーン2:6/26・午後23:17・気温23℃ (@0:26〜)
2時間後も同様のシーンが撮れていました。
ザトウムシの 頭胸部は全く写っていません。
その場で歩脚をゆっくりリズミカルに動かしています。
ザトウムシが歩脚の屈伸運動を止めると、監視カメラが起動しなくなりました。
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